JP2000110826A - ボールジョイント - Google Patents
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- JP2000110826A JP2000110826A JP10293018A JP29301898A JP2000110826A JP 2000110826 A JP2000110826 A JP 2000110826A JP 10293018 A JP10293018 A JP 10293018A JP 29301898 A JP29301898 A JP 29301898A JP 2000110826 A JP2000110826 A JP 2000110826A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ボールスタッドとベアリングとソケットとダ
ストカバーとからなるボールジョイントにおいて、ソケ
ットのカシメ精度を上げることなく、ボールスタッドの
作動トルク及び揺動角のばらつきを少なくする。 【解決手段】 ボールスタッド1とベアリング2とソケ
ット3とダストカバー4とからなるボールジョイントに
おいて、ベアリング2の揺動開口部2bの外周角部に先
細りの円錐面をなすテーパ受面2cを形成し、ダストカ
バー4の大径嵌着部4aをテーパ受面2cに適合するテ
ーパ形状に構成すると共に、この大径嵌着部4aの内側
面に金属プレート4cを接着し、ソケット3内に嵌装し
たベアリング2のテーパ受面2c上にダストカバー4の
大径嵌着部4aを接合し、ソケット3の開口部周縁の薄
肉部3bをカシメることにより、大径嵌着部4aをテー
パ受面2c上に押圧して固定した。
ストカバーとからなるボールジョイントにおいて、ソケ
ットのカシメ精度を上げることなく、ボールスタッドの
作動トルク及び揺動角のばらつきを少なくする。 【解決手段】 ボールスタッド1とベアリング2とソケ
ット3とダストカバー4とからなるボールジョイントに
おいて、ベアリング2の揺動開口部2bの外周角部に先
細りの円錐面をなすテーパ受面2cを形成し、ダストカ
バー4の大径嵌着部4aをテーパ受面2cに適合するテ
ーパ形状に構成すると共に、この大径嵌着部4aの内側
面に金属プレート4cを接着し、ソケット3内に嵌装し
たベアリング2のテーパ受面2c上にダストカバー4の
大径嵌着部4aを接合し、ソケット3の開口部周縁の薄
肉部3bをカシメることにより、大径嵌着部4aをテー
パ受面2c上に押圧して固定した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として車両用ス
タビライザの連結装置として用いられるボールジョイン
トに関するものである。
タビライザの連結装置として用いられるボールジョイン
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両において、トーションバーよりなる
スタビライザの中央部分を車幅方向に向けて車体に回動
可能に支持させ、その両端部分を車体前後方向に屈曲さ
せてその屈曲部の先端部を左右のサスペンションアーム
に連結し、左右輪が上下逆相で動く車体ローリング時
に、スタビライザの中央部分がねじられ、その反力によ
り車体のロール剛性を確保するようにしたものは、従来
より一般の車両に広く用いられている。
スタビライザの中央部分を車幅方向に向けて車体に回動
可能に支持させ、その両端部分を車体前後方向に屈曲さ
せてその屈曲部の先端部を左右のサスペンションアーム
に連結し、左右輪が上下逆相で動く車体ローリング時
に、スタビライザの中央部分がねじられ、その反力によ
り車体のロール剛性を確保するようにしたものは、従来
より一般の車両に広く用いられている。
【0003】上記スタビライザの左右の屈曲部の先端部
を左右のサスペンションアームに連結する連結装置とし
ては、例えば図3に示すように、ロッドaの両端部にボ
ールジョイントb,cを設けた構造の連結ロッドを用
い、一方のボールジョイントbのボールスタッドをスタ
ビライザの屈曲部に結合し、他方のボールジョイントc
のボールスタッドをサスペンションアームに結合するこ
とによって、スタビライザの屈曲部とサスペンションア
ームとの回動軌跡の違いを2つのボールジョイントb,
cによって吸収するようになっている。
を左右のサスペンションアームに連結する連結装置とし
ては、例えば図3に示すように、ロッドaの両端部にボ
ールジョイントb,cを設けた構造の連結ロッドを用
い、一方のボールジョイントbのボールスタッドをスタ
ビライザの屈曲部に結合し、他方のボールジョイントc
のボールスタッドをサスペンションアームに結合するこ
とによって、スタビライザの屈曲部とサスペンションア
ームとの回動軌跡の違いを2つのボールジョイントb,
cによって吸収するようになっている。
【0004】上記のようにスタビライザの連結装置とし
て使用される連結ロッドにおいて、ロッド両端のボール
ジョイントb,cは、通常、一端部に球状部1aを有す
るボールスタッド1と、該ボールスタッド1の球状部1
aを嵌装抱持する内腔部2aを有し該内腔部2aの上部
に揺動開口部2bをもった合成樹脂製のベアリング2
と、該ベアリング2を嵌着するソケット3と、該ソケッ
ト3の外周部に嵌着される大径嵌着部4aとボールスタ
ッド1の軸部1bに嵌着される小径嵌着部4bとをもっ
たゴム等の弾性材よりなるダストカバー4とによって構
成され、小径嵌着部4bを軸部1bに嵌合させてダスト
カバー4をボールスタッド1に組付け、ボールスタッド
1の球状部1aをベアリング2の内腔部2a内に嵌装組
付けた後、該ベアリング2を開口部3aよりソケット3
内に嵌装し、開口部3aの周縁を内側へカシメてカシメ
部にてベアリング2の上面を押圧固定し、その後、ダス
トカバー4の大径嵌着部4aをソケット3の外周部に嵌
着することにより、外部から水,埃等のダストが内部に
入らないようにダストカバー4でシールしたボールジョ
イントを構成するのが一般的である。
て使用される連結ロッドにおいて、ロッド両端のボール
ジョイントb,cは、通常、一端部に球状部1aを有す
るボールスタッド1と、該ボールスタッド1の球状部1
aを嵌装抱持する内腔部2aを有し該内腔部2aの上部
に揺動開口部2bをもった合成樹脂製のベアリング2
と、該ベアリング2を嵌着するソケット3と、該ソケッ
ト3の外周部に嵌着される大径嵌着部4aとボールスタ
ッド1の軸部1bに嵌着される小径嵌着部4bとをもっ
たゴム等の弾性材よりなるダストカバー4とによって構
成され、小径嵌着部4bを軸部1bに嵌合させてダスト
カバー4をボールスタッド1に組付け、ボールスタッド
1の球状部1aをベアリング2の内腔部2a内に嵌装組
付けた後、該ベアリング2を開口部3aよりソケット3
内に嵌装し、開口部3aの周縁を内側へカシメてカシメ
部にてベアリング2の上面を押圧固定し、その後、ダス
トカバー4の大径嵌着部4aをソケット3の外周部に嵌
着することにより、外部から水,埃等のダストが内部に
入らないようにダストカバー4でシールしたボールジョ
イントを構成するのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
にソケット開口部周縁のカシメ部にてベアリング2の上
面をしっかりと押圧して固定した従来のボールジョイン
トは、ボールスタッド1の引抜き方向荷重に対する強度
は高くなるが、ボールスタッド1の揺動角がカシメ部の
内側面によって決まり、ボールスタッド1の作動トルク
が該カシメ部によるベアリングの押圧代によって大きな
影響を受けるので、上記揺動角及び作動トルクを設定値
通りに正しく製作するためにはソケット3開口部周縁の
カシメ精度を高くする必要があり、そのために製作コス
トが高くなる、という課題を有している。
にソケット開口部周縁のカシメ部にてベアリング2の上
面をしっかりと押圧して固定した従来のボールジョイン
トは、ボールスタッド1の引抜き方向荷重に対する強度
は高くなるが、ボールスタッド1の揺動角がカシメ部の
内側面によって決まり、ボールスタッド1の作動トルク
が該カシメ部によるベアリングの押圧代によって大きな
影響を受けるので、上記揺動角及び作動トルクを設定値
通りに正しく製作するためにはソケット3開口部周縁の
カシメ精度を高くする必要があり、そのために製作コス
トが高くなる、という課題を有している。
【0006】更に、ダストカバー4の大径嵌着部4aを
ソケット3の外周部に嵌合固着するために、図3に示す
ように大径嵌着部4a内にスチール板よりなる補強環4
a′を埋設するか、或はソケット3の外周部に環状の嵌
着溝を機械加工等にて形成する等の固着手段を講じる必
要があり、更にコストアップとなる、といった課題をも
有している。
ソケット3の外周部に嵌合固着するために、図3に示す
ように大径嵌着部4a内にスチール板よりなる補強環4
a′を埋設するか、或はソケット3の外周部に環状の嵌
着溝を機械加工等にて形成する等の固着手段を講じる必
要があり、更にコストアップとなる、といった課題をも
有している。
【0007】本発明は上記のような従来の課題を解決す
ることを目的とするものである。
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、スタビライザ
の連結装置に用いられるボールジョイントでは、ボール
スタッドに作用する引抜き方向荷重はあまり大きくない
ことに着目してなされたものであり、一端部に球状部を
有するボールスタッドと、ボールスタッドの球状部を嵌
装抱持する内腔部の上部にボールスタッドの揺動角を規
制する揺動開口部をもった合成樹脂製のベアリングと、
該ベアリングが嵌着されるソケットと、該ソケットの開
口部を覆うように取付けられる大径嵌着部と上記ボール
スタッドの軸部に嵌着される小径嵌着部とをもったゴム
等の弾性材よりなるダストカバーとからなるボールジョ
イントにおいて、上記ベアリングの揺動開口部の外周部
に先細りのテーパ受面を形成し、上記ダストカバーの大
径嵌着部を上記ベアリングのテーパ受面上に接合される
テーパ形状に構成し、該テーパ形状をなす大径嵌着部を
ベアリングのテーパ受面上に接合し、ソケットの開口部
周縁を内側へカシメて大径嵌着部をテーパ受面に圧接固
定させたことにより、ソケット開口部周縁のカシメ部は
上記テーパ受面にほぼ沿っ先細りのテーパ形状となり、
このテーパ形状のカシメ部の最小径部の内径をベアリン
グの外径とほぼ同じかそれより大とすることができ、ボ
ールスタッドの揺動角はベアリングの揺動開口部のみに
よって規制されると共に、カシメ部が弾性材よりなるダ
ストカバーの大径嵌着部を介してベアリングのテーパ受
面を押圧固定するので、カシメ精度のばらつきは大径嵌
着部の弾性変形によって吸収され、機能良好なボールジ
ョイントを安価に得ることができる。
の連結装置に用いられるボールジョイントでは、ボール
スタッドに作用する引抜き方向荷重はあまり大きくない
ことに着目してなされたものであり、一端部に球状部を
有するボールスタッドと、ボールスタッドの球状部を嵌
装抱持する内腔部の上部にボールスタッドの揺動角を規
制する揺動開口部をもった合成樹脂製のベアリングと、
該ベアリングが嵌着されるソケットと、該ソケットの開
口部を覆うように取付けられる大径嵌着部と上記ボール
スタッドの軸部に嵌着される小径嵌着部とをもったゴム
等の弾性材よりなるダストカバーとからなるボールジョ
イントにおいて、上記ベアリングの揺動開口部の外周部
に先細りのテーパ受面を形成し、上記ダストカバーの大
径嵌着部を上記ベアリングのテーパ受面上に接合される
テーパ形状に構成し、該テーパ形状をなす大径嵌着部を
ベアリングのテーパ受面上に接合し、ソケットの開口部
周縁を内側へカシメて大径嵌着部をテーパ受面に圧接固
定させたことにより、ソケット開口部周縁のカシメ部は
上記テーパ受面にほぼ沿っ先細りのテーパ形状となり、
このテーパ形状のカシメ部の最小径部の内径をベアリン
グの外径とほぼ同じかそれより大とすることができ、ボ
ールスタッドの揺動角はベアリングの揺動開口部のみに
よって規制されると共に、カシメ部が弾性材よりなるダ
ストカバーの大径嵌着部を介してベアリングのテーパ受
面を押圧固定するので、カシメ精度のばらつきは大径嵌
着部の弾性変形によって吸収され、機能良好なボールジ
ョイントを安価に得ることができる。
【0009】又、ソケット開口部周縁のカシメによって
ダストカバーの大径嵌着部も同時に固定されるから、補
強環の埋設とか機械加工等による嵌着溝の形成といった
特別なダストカバー固着手段は不要となり、組付工数の
削減及びコストダウンをはかり得る。
ダストカバーの大径嵌着部も同時に固定されるから、補
強環の埋設とか機械加工等による嵌着溝の形成といった
特別なダストカバー固着手段は不要となり、組付工数の
削減及びコストダウンをはかり得る。
【0010】更に、上記の構成において、ダストカバー
のテーパ形状をなす大径嵌着部のテーパ受面への接合面
に鋼板等の金属プレートを加硫接着等にて接着固定し、
ソケット開口部周縁のカシメにより、ダストカバーの大
径嵌着部が金属プレートを介してベアリングのテーパ受
面に押圧され固定される構成としたことにより、ボール
スタッドの引抜き方向荷重に対する強度の向上をはかる
ことができる。
のテーパ形状をなす大径嵌着部のテーパ受面への接合面
に鋼板等の金属プレートを加硫接着等にて接着固定し、
ソケット開口部周縁のカシメにより、ダストカバーの大
径嵌着部が金属プレートを介してベアリングのテーパ受
面に押圧され固定される構成としたことにより、ボール
スタッドの引抜き方向荷重に対する強度の向上をはかる
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に付
き、図1及び図2を参照して説明する。
き、図1及び図2を参照して説明する。
【0012】図1は、例えば図3に示すようなスタビラ
イザの連結装置用として用いられるボールジョイントに
本発明を適用した例を示すもので、1は一端部に球状部
1aを有するボールスタッド、2は該ボールスタッド1
の球状部1aを嵌装抱持する内腔部2aを有し上端にボ
ールスタッド1の揺動角を規制する揺動開口部2bをも
ったベアリングで、該ベアリング2は合成樹脂材にて一
体に形成される。このベアリング2の揺動開口部2bの
外周角部には、先細りの円錐面をなすテーパ受面2cが
形成されている。又、図2(A)に示すように、ベアリ
ング2には子午線方向のスリット2dが形成され、この
スリット2dによってボールスタッド1の球状部1a
を、該球状部1aの直径より小なる径の揺動開口部2b
から内腔部2a内に嵌装することができるようになって
いる。
イザの連結装置用として用いられるボールジョイントに
本発明を適用した例を示すもので、1は一端部に球状部
1aを有するボールスタッド、2は該ボールスタッド1
の球状部1aを嵌装抱持する内腔部2aを有し上端にボ
ールスタッド1の揺動角を規制する揺動開口部2bをも
ったベアリングで、該ベアリング2は合成樹脂材にて一
体に形成される。このベアリング2の揺動開口部2bの
外周角部には、先細りの円錐面をなすテーパ受面2cが
形成されている。又、図2(A)に示すように、ベアリ
ング2には子午線方向のスリット2dが形成され、この
スリット2dによってボールスタッド1の球状部1a
を、該球状部1aの直径より小なる径の揺動開口部2b
から内腔部2a内に嵌装することができるようになって
いる。
【0013】3は上記ベアリング2を嵌装するソケット
であり、図2(B)に示すように、有底円筒形状をな
し、上方の開口部3aの周縁部には薄肉部3bが全周に
わたり形成されており、該開口部3aの周縁部の内側に
は一般肉厚部から薄肉部3bに移行する傾斜段部3cが
形成されている。
であり、図2(B)に示すように、有底円筒形状をな
し、上方の開口部3aの周縁部には薄肉部3bが全周に
わたり形成されており、該開口部3aの周縁部の内側に
は一般肉厚部から薄肉部3bに移行する傾斜段部3cが
形成されている。
【0014】4はダストカバーであり、該ダストカバー
4は、図2(C)に示すように、上記ベアリング2のテ
ーパ受面2cに適合するテーパ形状をなす大径嵌着部4
aを下端に有し、上端にボールスタッド1の軸部1bに
嵌着される小径嵌着部4bを有するほぼ円筒形状に、ゴ
ム等の弾性材にて一体に成形される。上記テーパ形状を
なす大径嵌着部4aの内側面には、鋼板等の金属プレー
ト4cが加硫接着等にて一体的に接着されている。
4は、図2(C)に示すように、上記ベアリング2のテ
ーパ受面2cに適合するテーパ形状をなす大径嵌着部4
aを下端に有し、上端にボールスタッド1の軸部1bに
嵌着される小径嵌着部4bを有するほぼ円筒形状に、ゴ
ム等の弾性材にて一体に成形される。上記テーパ形状を
なす大径嵌着部4aの内側面には、鋼板等の金属プレー
ト4cが加硫接着等にて一体的に接着されている。
【0015】上記において、先ずボールスタッド1の軸
部1bにダストカバー4の小径嵌着部を嵌着しておい
て、球状部1aをベアリング2の内腔部2aに嵌装し、
その状態でベアリング2をソケット3内に開口部3aよ
り嵌入する。その状態で、ソケット3の傾斜段部3cは
ベアリング2のテーパ受面2cの最大径部のやや下方に
位置している。そして、ダストカバー4の大径嵌着部4
aをベアリング2のテーパ受面2c上に接合する。する
と、ダストカバー4の大径嵌着部4aの端面がソケット
3の傾斜段部3cに当接した状態となる。
部1bにダストカバー4の小径嵌着部を嵌着しておい
て、球状部1aをベアリング2の内腔部2aに嵌装し、
その状態でベアリング2をソケット3内に開口部3aよ
り嵌入する。その状態で、ソケット3の傾斜段部3cは
ベアリング2のテーパ受面2cの最大径部のやや下方に
位置している。そして、ダストカバー4の大径嵌着部4
aをベアリング2のテーパ受面2c上に接合する。する
と、ダストカバー4の大径嵌着部4aの端面がソケット
3の傾斜段部3cに当接した状態となる。
【0016】この状態にて、カシメ治具にてソケット3
の薄肉部3bを内側へカシメて、このカシメ部にてテー
パ形状をなす大径嵌着部4aを金属プレート4cを介し
てベアリング2のテーパ受面2cに押し付けて固定し、
ボールジョイントの組付けを完了する。
の薄肉部3bを内側へカシメて、このカシメ部にてテー
パ形状をなす大径嵌着部4aを金属プレート4cを介し
てベアリング2のテーパ受面2cに押し付けて固定し、
ボールジョイントの組付けを完了する。
【0017】上記のように、ベアリング2のテーパ受面
2cにテーパ形状の大径嵌着部4aを接合して薄肉部3
bをカシメて固定するものであるから、薄肉部3bによ
るカシメ部もテーパ受面2cにほぼ沿う先細りのテーパ
形状となり、図示のように、該テーパ形状のカシメ部の
最小径部の内径をベアリング2の外径とほぼ同じかそれ
より大とすることができ、カシメ部の内周がボールスタ
ッド1の揺動角に影響を与えることなく、ボールスタッ
ド1の揺動角をベアリング2の揺動開口部2bのみによ
って規制されるようにすることができる。
2cにテーパ形状の大径嵌着部4aを接合して薄肉部3
bをカシメて固定するものであるから、薄肉部3bによ
るカシメ部もテーパ受面2cにほぼ沿う先細りのテーパ
形状となり、図示のように、該テーパ形状のカシメ部の
最小径部の内径をベアリング2の外径とほぼ同じかそれ
より大とすることができ、カシメ部の内周がボールスタ
ッド1の揺動角に影響を与えることなく、ボールスタッ
ド1の揺動角をベアリング2の揺動開口部2bのみによ
って規制されるようにすることができる。
【0018】又、カシメ部が弾性材よりなるダストカバ
ー4の大径嵌着部4aを介してベアリング2のテーパ受
面2cを押圧固定するので、カシメ精度のばらつきは大
径嵌着部4aの弾性圧縮変形によって吸収されると共
に、金属プレート4cの存在にてボールスタッド1の引
抜き方向荷重に対する強度もある程度確保することがで
き、機能良好なボールジョイントを安価に得ることがで
きる。
ー4の大径嵌着部4aを介してベアリング2のテーパ受
面2cを押圧固定するので、カシメ精度のばらつきは大
径嵌着部4aの弾性圧縮変形によって吸収されると共
に、金属プレート4cの存在にてボールスタッド1の引
抜き方向荷重に対する強度もある程度確保することがで
き、機能良好なボールジョイントを安価に得ることがで
きる。
【0019】更に又、ソケット3の開口部周縁の薄肉部
3bのカシメによってベアリング2が固定されると同時
にダストカバー4の大径嵌着部4aも固定されるから、
ソケット外周に嵌着溝を形成するとかダストカバーの大
径嵌着部に補強環を埋設するといった大径嵌着部の固着
手段は不要となり、組付工数の削減及びコストダウンを
はかり得る。
3bのカシメによってベアリング2が固定されると同時
にダストカバー4の大径嵌着部4aも固定されるから、
ソケット外周に嵌着溝を形成するとかダストカバーの大
径嵌着部に補強環を埋設するといった大径嵌着部の固着
手段は不要となり、組付工数の削減及びコストダウンを
はかり得る。
【0020】尚、本発明はスタビライザの連結装置用と
して用いられるボールジョイントに限らず、ボールスタ
ッドの引抜き方向荷重に対しあまり高い強度が要求され
ないあらゆるボールジョイントに適用可能である。
して用いられるボールジョイントに限らず、ボールスタ
ッドの引抜き方向荷重に対しあまり高い強度が要求され
ないあらゆるボールジョイントに適用可能である。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ソケット
の開口部周縁のカシメ加工が非常に簡単となり、ボール
スタッドの揺動角及び作動トルクをばらつきなく設定す
ることができ、又ダストカバーの組付けも簡単容易とな
り、大幅なコストダウンをはかることができるもので、
実用上多大の効果をもたらし得るものである。
の開口部周縁のカシメ加工が非常に簡単となり、ボール
スタッドの揺動角及び作動トルクをばらつきなく設定す
ることができ、又ダストカバーの組付けも簡単容易とな
り、大幅なコストダウンをはかることができるもので、
実用上多大の効果をもたらし得るものである。
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す縦断正面図で
ある。
ある。
【図2】図1に示すボールジョイントの組付前の部品を
示す縦断正面図で、(A)はベアリング、(B)はソケ
ット、(C)はダストカバーをそれぞれ示している。
示す縦断正面図で、(A)はベアリング、(B)はソケ
ット、(C)はダストカバーをそれぞれ示している。
【図3】従来のスタビライザの連結装置の一例を示す正
面図で、一方のボールジョイント部のみ断面にて示して
いる。
面図で、一方のボールジョイント部のみ断面にて示して
いる。
1 ボールスタッド 1a 球状部 1b 軸部 2 ベアリング 2a 内腔部 2b 揺動開口部 2c テーパ受面 3 ソケット 3a 開口部 3b 薄肉部 3c 傾斜段部 4 ダストカバー 4a 大径嵌着部 4b 小径嵌着部 4c 金属プレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 義孝 静岡県浜松市御給町283番地の3 株式会 社リズム内 Fターム(参考) 3J105 AA23 AC04 CA16 CC33 CC62 CF05
Claims (2)
- 【請求項1】 一端部に球状部を有するボールスタッド
と、該ボールスタッドの球状部を嵌装抱持する内腔部の
上部にボールスタッドの揺動角を規制する揺動開口部を
もった合成樹脂製のベアリングと、該ベアリングが嵌着
されるソケットと、該ソケットの開口部を覆うように取
付けられる大径嵌着部と上記ボールスタッドの軸部に嵌
着される小径嵌着部とをもったゴム等の弾性材よりなる
ダストカバーとからなるボールジョイントにおいて、上
記ベアリングの揺動開口部の外周部に先細りのテーパ受
面を形成し、上記ダストカバーの大径嵌着部を上記ベア
リングのテーパ受面上に接合されるテーパ形状に構成
し、該テーパ形状をなす大径嵌着部をベアリングのテー
パ受面上に接合し、ソケットの開口部周縁を内側へカシ
メて大径嵌着部をテーパ受面に圧接固定させたことを特
徴とするボールジョイント。 - 【請求項2】 請求項1に記載のボールジョイントにお
いて、ダストカバーのテーパ形状をなす大径嵌着部のテ
ーパ受面への接合面に金属プレートを接着固定し、大径
嵌着部を金属プレートを介してベアリングのテーパ受面
上に接合し、ソケットの開口部周縁を内側へカシメて大
径嵌着部をテーパ受面に圧接固定させたことを特徴とす
るボールジョイント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10293018A JP2000110826A (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | ボールジョイント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10293018A JP2000110826A (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | ボールジョイント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000110826A true JP2000110826A (ja) | 2000-04-18 |
Family
ID=17789426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10293018A Pending JP2000110826A (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | ボールジョイント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000110826A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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1998
- 1998-09-30 JP JP10293018A patent/JP2000110826A/ja active Pending
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