JP2000198289A - 証券印刷物とその製造方法 - Google Patents
証券印刷物とその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 折れやめくれが生じず、積み重ねたときに盛
り上がりがなく、かつ自動読み取り装置で処理されると
きに自動給紙時のフィードミスがないようにするととも
に、確実に指触識別できる属性情報識別部を証券印刷物
に設ける。 【解決手段】 商品券40は、その価値、種別その他の
属性情報を指触識別するための属性情報識別部41を備
え、属性情報識別部41の一方の面は断面凹状に形成さ
れるとともに、他方の面は平滑に形成されている。
り上がりがなく、かつ自動読み取り装置で処理されると
きに自動給紙時のフィードミスがないようにするととも
に、確実に指触識別できる属性情報識別部を証券印刷物
に設ける。 【解決手段】 商品券40は、その価値、種別その他の
属性情報を指触識別するための属性情報識別部41を備
え、属性情報識別部41の一方の面は断面凹状に形成さ
れるとともに、他方の面は平滑に形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、価値や種別等の属
性情報を指触識別するための属性情報識別部を有する商
品券等の有価証券、紙幣、入場券その他の証券印刷物と
その製造方法に関するものである。
性情報を指触識別するための属性情報識別部を有する商
品券等の有価証券、紙幣、入場券その他の証券印刷物と
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、商品券等の有価証券その他の
証券印刷物では、指触によりその貨幣価値等を識別でき
る属性情報識別部を備えたものが知られている。このよ
うな属性情報識別部は、視覚障害者が証券印刷物の貨幣
価値等の属性情報を知ることができるようにするために
重要である。
証券印刷物では、指触によりその貨幣価値等を識別でき
る属性情報識別部を備えたものが知られている。このよ
うな属性情報識別部は、視覚障害者が証券印刷物の貨幣
価値等の属性情報を知ることができるようにするために
重要である。
【0003】図4は、従来の証券印刷物の第1例を示す
平面図である(実開平4−83671号公報等)。この
例では、証券印刷物10の属性情報識別部11は、外縁
部の一部に形成した切欠部により構成されている。切欠
部としては、図に示すようなV字状や、半円状に切り欠
いたものが知られている。
平面図である(実開平4−83671号公報等)。この
例では、証券印刷物10の属性情報識別部11は、外縁
部の一部に形成した切欠部により構成されている。切欠
部としては、図に示すようなV字状や、半円状に切り欠
いたものが知られている。
【0004】図5は、従来の証券印刷物の属性情報識別
部の第2例を示す断面図である(実開昭62−3817
5号公報等)。この例では、証券印刷物20の属性情報
識別部21は、例えば丸棒を用いて一方の面から型押し
することにより、型押し面(下面)側を断面半円状のへ
こみ部21aとし、他方の面(上面)を断面半円状の突
出部21bとしたものである。また、図6は、従来の証
券印刷物の属性情報識別部の第3例を示す断面図である
(実開昭61−8176号公報等)。この例では、証券
印刷物30の属性情報識別部31は、表面が断面半円状
に盛り上がる特殊インキにて印刷したものである。
部の第2例を示す断面図である(実開昭62−3817
5号公報等)。この例では、証券印刷物20の属性情報
識別部21は、例えば丸棒を用いて一方の面から型押し
することにより、型押し面(下面)側を断面半円状のへ
こみ部21aとし、他方の面(上面)を断面半円状の突
出部21bとしたものである。また、図6は、従来の証
券印刷物の属性情報識別部の第3例を示す断面図である
(実開昭61−8176号公報等)。この例では、証券
印刷物30の属性情報識別部31は、表面が断面半円状
に盛り上がる特殊インキにて印刷したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来の
技術において、第1例では、属性情報識別部11は切欠
部からなるので、証券印刷物10の属性情報識別部11
の強度が弱くなり、折れやめくれが生じやすいという問
題があった。また、第2例では、証券印刷物20に付さ
れた個別番号等を機械読み取りするときは、多数枚が重
ねられて自動読み取り装置にて処理されるが、証券印刷
物20の自動給紙時に、上側の証券印刷物20の下面側
の属性情報識別部21のへこみ部21aと下側の証券印
刷物20の属性情報識別部21の上面側の突出部21b
とが引っかかり、重送や空送等のフィードミスが発生し
やすくなるという問題があった。ここで、突出部21b
の高さを低くして引っかかりを防止することが考えられ
るが、このように形成すると、指触識別がしにくくなる
という問題が生じる。
技術において、第1例では、属性情報識別部11は切欠
部からなるので、証券印刷物10の属性情報識別部11
の強度が弱くなり、折れやめくれが生じやすいという問
題があった。また、第2例では、証券印刷物20に付さ
れた個別番号等を機械読み取りするときは、多数枚が重
ねられて自動読み取り装置にて処理されるが、証券印刷
物20の自動給紙時に、上側の証券印刷物20の下面側
の属性情報識別部21のへこみ部21aと下側の証券印
刷物20の属性情報識別部21の上面側の突出部21b
とが引っかかり、重送や空送等のフィードミスが発生し
やすくなるという問題があった。ここで、突出部21b
の高さを低くして引っかかりを防止することが考えられ
るが、このように形成すると、指触識別がしにくくなる
という問題が生じる。
【0006】さらにまた、第3例では、証券印刷物30
を積み重ねたときに属性情報識別部31の部分が盛り上
がり、多数枚を積み重ねたときに水平にならずに崩れや
すくなり、また、証券印刷物30を揃えにくくなるとい
う問題があった。したがって、本発明が解決しようとす
る課題は、証券印刷物において、折れやめくれが生じ
ず、積み重ねたときに盛り上がりがなく、かつ自動読み
取り装置で処理されるときに自動給紙時のフィードミス
がないようにするとともに、確実に指触識別できる属性
情報識別部を設けることである。
を積み重ねたときに属性情報識別部31の部分が盛り上
がり、多数枚を積み重ねたときに水平にならずに崩れや
すくなり、また、証券印刷物30を揃えにくくなるとい
う問題があった。したがって、本発明が解決しようとす
る課題は、証券印刷物において、折れやめくれが生じ
ず、積み重ねたときに盛り上がりがなく、かつ自動読み
取り装置で処理されるときに自動給紙時のフィードミス
がないようにするとともに、確実に指触識別できる属性
情報識別部を設けることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明の証券印刷物は、証券印刷物の価
値、種別その他の属性情報を指触識別するための属性情
報識別部を備えた証券印刷物において、前記属性情報識
別部の一方の面は断面凹状に形成されるとともに、他方
の面は平滑であることを特徴とする。
めに、請求項1の発明の証券印刷物は、証券印刷物の価
値、種別その他の属性情報を指触識別するための属性情
報識別部を備えた証券印刷物において、前記属性情報識
別部の一方の面は断面凹状に形成されるとともに、他方
の面は平滑であることを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、請求項1に記載の証券
印刷物において、前記属性情報識別部の前記一方の面の
前記断面凹状の底面は、中央部が開口側に膨らんだ形状
をなすことを特徴とする。請求項3の発明は、請求項1
又は請求項2に記載の証券印刷物において、前記属性情
報識別部は、前記一方の面の開口形状、数若しくは配置
又はこれらの組み合わせにより属性情報を表示すること
を特徴とする。
印刷物において、前記属性情報識別部の前記一方の面の
前記断面凹状の底面は、中央部が開口側に膨らんだ形状
をなすことを特徴とする。請求項3の発明は、請求項1
又は請求項2に記載の証券印刷物において、前記属性情
報識別部は、前記一方の面の開口形状、数若しくは配置
又はこれらの組み合わせにより属性情報を表示すること
を特徴とする。
【0009】また、請求項4に記載の証券印刷物の製造
方法は、証券印刷物の価値、種別その他の属性情報を指
触識別するための属性情報識別部を備えた証券印刷物の
製造方法であって、下端面が平坦面に形成された円筒形
状をなす型押し部材により前記証券印刷物の基材の一方
の面を型押しすることにより、一方の面を断面凹状にす
るとともに他方の面を平滑にした前記属性情報識別部を
形成する型押し工程を含むことを特徴とする。
方法は、証券印刷物の価値、種別その他の属性情報を指
触識別するための属性情報識別部を備えた証券印刷物の
製造方法であって、下端面が平坦面に形成された円筒形
状をなす型押し部材により前記証券印刷物の基材の一方
の面を型押しすることにより、一方の面を断面凹状にす
るとともに他方の面を平滑にした前記属性情報識別部を
形成する型押し工程を含むことを特徴とする。
【0010】請求項5に記載の証券印刷物の製造方法
は、証券印刷物の価値、種別その他の属性情報を指触識
別するための属性情報識別部を備えた証券印刷物の製造
方法であって、下端面が上側に凸となる断面円弧状に形
成された円筒形状をなす型押し部材により前記証券印刷
物の基材を型押しすることにより、一方の面を中央部が
開口側に膨らんだ断面凹状にするとともに他方の面を平
滑にした前記属性情報識別部を形成する型押し工程を含
むことを特徴とする。
は、証券印刷物の価値、種別その他の属性情報を指触識
別するための属性情報識別部を備えた証券印刷物の製造
方法であって、下端面が上側に凸となる断面円弧状に形
成された円筒形状をなす型押し部材により前記証券印刷
物の基材を型押しすることにより、一方の面を中央部が
開口側に膨らんだ断面凹状にするとともに他方の面を平
滑にした前記属性情報識別部を形成する型押し工程を含
むことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1又は請求項2の発明においては、属性
情報識別部は、証券印刷物の基材の厚みを越えず、他方
の面が平滑であるので、証券印刷物を積み重ねたときに
盛り上がりが生じず、重なり合う証券印刷物の属性情報
識別部同士が引っかかることはない。したがって、証券
印刷物の属性情報の指触識別ができるとともに、自動読
み取り装置で自動給紙を行うときに、重送等のフィード
ミスの発生を防止することができる。さらに請求項3の
発明においては、属性情報識別部の開口形状、数若しく
は配置又はこれらの組み合わせにより、証券印刷物の価
値等の属性情報が表される。したがって、属性情報の表
示の自由度が大きくなる。
情報識別部は、証券印刷物の基材の厚みを越えず、他方
の面が平滑であるので、証券印刷物を積み重ねたときに
盛り上がりが生じず、重なり合う証券印刷物の属性情報
識別部同士が引っかかることはない。したがって、証券
印刷物の属性情報の指触識別ができるとともに、自動読
み取り装置で自動給紙を行うときに、重送等のフィード
ミスの発生を防止することができる。さらに請求項3の
発明においては、属性情報識別部の開口形状、数若しく
は配置又はこれらの組み合わせにより、証券印刷物の価
値等の属性情報が表される。したがって、属性情報の表
示の自由度が大きくなる。
【0012】また、請求項4又は請求項5の発明におい
ては、それぞれ所定の型押し部材を用いて請求項1又は
請求項2に記載の証券印刷物の属性情報識別部が一工程
で製造される。これにより、属性情報識別部の開口縁が
直角になるので、指触識別が容易な属性情報識別部が形
成される。さらに、請求項5の発明では、型押し時の圧
力を属性情報識別部の外縁部に集中させ、属性情報識別
部の開口縁を確実に直角に形成することができる。
ては、それぞれ所定の型押し部材を用いて請求項1又は
請求項2に記載の証券印刷物の属性情報識別部が一工程
で製造される。これにより、属性情報識別部の開口縁が
直角になるので、指触識別が容易な属性情報識別部が形
成される。さらに、請求項5の発明では、型押し時の圧
力を属性情報識別部の外縁部に集中させ、属性情報識別
部の開口縁を確実に直角に形成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
の一実施形態について説明する。図1は、本発明による
証券印刷物の一実施形態である商品券を示す図であり、
(a)は全体の平面図を示し、(b)は(a)のA−A
断面を示す断面図である。商品券40の基材としては、
ボンド紙と同等の証券用紙が用いられ、密度の高いもの
が好ましい。また、商品券40のうちの上側外縁部近傍
には、商品券40の金券額を視覚障害者が指触識別可能
な属性情報識別部41を備えている。
の一実施形態について説明する。図1は、本発明による
証券印刷物の一実施形態である商品券を示す図であり、
(a)は全体の平面図を示し、(b)は(a)のA−A
断面を示す断面図である。商品券40の基材としては、
ボンド紙と同等の証券用紙が用いられ、密度の高いもの
が好ましい。また、商品券40のうちの上側外縁部近傍
には、商品券40の金券額を視覚障害者が指触識別可能
な属性情報識別部41を備えている。
【0014】この属性情報識別部41は、その大きさ、
数若しくは配置又はこれらの組み合わせにより、金券
額、価値、種別その他の属性情報を表示する。また、商
品券40には、各商品券40ごとに付された番号であっ
て機械読み取りされる個別番号42が印刷等されてい
る。
数若しくは配置又はこれらの組み合わせにより、金券
額、価値、種別その他の属性情報を表示する。また、商
品券40には、各商品券40ごとに付された番号であっ
て機械読み取りされる個別番号42が印刷等されてい
る。
【0015】図1(b)に示すように、属性情報識別部
41は、表面側のみが断面凹状であって裏面側は平滑に
形成されている。図2は、属性情報識別部41の形成方
法を説明する断面図であり、(a)、(b)はそれぞれ
第1、第2実施形態を示す。図2(a)に示すように、
下端面が平滑面であって側面と下端面とが直角をなす円
筒形状の型押し部材52Aを用いて型押しを行うこと
で、属性情報識別部41の開口縁(エッジ部)41aが
直角となるので、属性情報識別部41の形状が凹状であ
っても良好に指触識別することができる。なお、商品券
40の裏面側を硬質の台座51等で支持し、属性情報識
別部41の裏面側は平滑になるようにする。
41は、表面側のみが断面凹状であって裏面側は平滑に
形成されている。図2は、属性情報識別部41の形成方
法を説明する断面図であり、(a)、(b)はそれぞれ
第1、第2実施形態を示す。図2(a)に示すように、
下端面が平滑面であって側面と下端面とが直角をなす円
筒形状の型押し部材52Aを用いて型押しを行うこと
で、属性情報識別部41の開口縁(エッジ部)41aが
直角となるので、属性情報識別部41の形状が凹状であ
っても良好に指触識別することができる。なお、商品券
40の裏面側を硬質の台座51等で支持し、属性情報識
別部41の裏面側は平滑になるようにする。
【0016】また、(b)の例では、下端面が断面円弧
状に形成された円筒形状の型押し部材52Bを用いて型
押しし、属性情報識別部41を形成している。これによ
り、属性情報識別部41の開口縁41aのダレを防止し
て、確実に直角に形成することができる。なお、属性情
報識別部41の断面凹状部分の底面は、中央部が開口側
に膨らんだ形状になる。この(b)の例の場合は、型押
し時の型押し部材52Bの圧力を属性情報識別部41の
外縁部に集中させることができるので、属性情報識別部
41の開口形状が大きいものであっても属性情報識別部
41の開口縁41aを直角に形成でき、良好に指触識別
ができるようになる。また、属性情報識別部41の断面
凹状部分の深さは、商品券40の基材の厚みの約半分程
度が好ましい。
状に形成された円筒形状の型押し部材52Bを用いて型
押しし、属性情報識別部41を形成している。これによ
り、属性情報識別部41の開口縁41aのダレを防止し
て、確実に直角に形成することができる。なお、属性情
報識別部41の断面凹状部分の底面は、中央部が開口側
に膨らんだ形状になる。この(b)の例の場合は、型押
し時の型押し部材52Bの圧力を属性情報識別部41の
外縁部に集中させることができるので、属性情報識別部
41の開口形状が大きいものであっても属性情報識別部
41の開口縁41aを直角に形成でき、良好に指触識別
ができるようになる。また、属性情報識別部41の断面
凹状部分の深さは、商品券40の基材の厚みの約半分程
度が好ましい。
【0017】属性情報識別部41は、図1の実施形態で
は3つを並設したものを示している。例えば商品券40
において属性情報識別部41の数で金額を表す場合に
は、属性情報識別部41が1つのときは千円券、2つの
ときは五千円券、3つのときは一万円券のように設定す
る。また、属性情報識別部41を点字パターンに準じて
形成すれば、視覚障害者に対して文字情報を伝達するこ
とができる。
は3つを並設したものを示している。例えば商品券40
において属性情報識別部41の数で金額を表す場合に
は、属性情報識別部41が1つのときは千円券、2つの
ときは五千円券、3つのときは一万円券のように設定す
る。また、属性情報識別部41を点字パターンに準じて
形成すれば、視覚障害者に対して文字情報を伝達するこ
とができる。
【0018】図3は、図1の商品券40を積み重ねたと
きの状態を示す断面図である。上述の通り、商品券40
の属性情報識別部41は、表面部のみが断面凹状をな
し、裏面側は平滑であるので、商品券40の基材の厚み
を越えることはなく、積み重ねられたときは、盛り上が
り等がなく水平になる。さらに、多数枚を積み重ねて自
動読み取り装置に装着し、1枚づつ自動給紙して個別番
号42の機械読み取りを行うときに、重なり合う商品券
40で属性情報識別部41の引っかかりが生じないの
で、重送や空送等のフィードミスを防止することができ
る。
きの状態を示す断面図である。上述の通り、商品券40
の属性情報識別部41は、表面部のみが断面凹状をな
し、裏面側は平滑であるので、商品券40の基材の厚み
を越えることはなく、積み重ねられたときは、盛り上が
り等がなく水平になる。さらに、多数枚を積み重ねて自
動読み取り装置に装着し、1枚づつ自動給紙して個別番
号42の機械読み取りを行うときに、重なり合う商品券
40で属性情報識別部41の引っかかりが生じないの
で、重送や空送等のフィードミスを防止することができ
る。
【0019】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は、上述した実施形態に限定されることな
く、以下のような種々の変形が可能である。例えば、実
施形態では証券印刷物として商品券40を例に挙げて説
明したが、その他に、紙幣や、小切手、手形、株券、債
券若しくは乗車券等の有価証券、又は入場券、乗車券、
食券、車券、馬券、回数券、クーポン券、旅券その他の
金券的性格を有する証券印刷物に広く適用することがで
きる。
たが、本発明は、上述した実施形態に限定されることな
く、以下のような種々の変形が可能である。例えば、実
施形態では証券印刷物として商品券40を例に挙げて説
明したが、その他に、紙幣や、小切手、手形、株券、債
券若しくは乗車券等の有価証券、又は入場券、乗車券、
食券、車券、馬券、回数券、クーポン券、旅券その他の
金券的性格を有する証券印刷物に広く適用することがで
きる。
【0020】また、属性情報識別部41は、指触識別に
限らず、例えば断面凹状部分の底面に着色等を施せば容
易に目視識別も可能となる。さらにまた、属性情報識別
部41は、いずれか一方の面を断面凹状にし、他方の面
を平滑にすれば良く、断面凹状とする面は、表面又は裏
面のいずれであっても良い。
限らず、例えば断面凹状部分の底面に着色等を施せば容
易に目視識別も可能となる。さらにまた、属性情報識別
部41は、いずれか一方の面を断面凹状にし、他方の面
を平滑にすれば良く、断面凹状とする面は、表面又は裏
面のいずれであっても良い。
【0021】
【発明の効果】請求項1又は請求項2の発明によれば、
証券印刷物の属性情報識別部の良好な指触識別性を維持
しつつ、証券印刷物の折れやめくれを防止し、証券印刷
物を積み重ねたときの盛り上がりを防止し、さらには自
動読み取り装置で自動給紙を行うときに、フィードミス
の発生を防止することができる。さらに、請求項3の発
明によれば、証券印刷物の価値等の属性情報を表示する
自由度を大きくすることができる。
証券印刷物の属性情報識別部の良好な指触識別性を維持
しつつ、証券印刷物の折れやめくれを防止し、証券印刷
物を積み重ねたときの盛り上がりを防止し、さらには自
動読み取り装置で自動給紙を行うときに、フィードミス
の発生を防止することができる。さらに、請求項3の発
明によれば、証券印刷物の価値等の属性情報を表示する
自由度を大きくすることができる。
【0022】また、請求項4又は請求項5の発明によれ
ば、それぞれ請求項1又は請求項2に記載の証券印刷物
の属性情報識別部を一工程で製造することができるとと
もに、属性情報識別部の開口縁を直角に形成して、良好
に指触識別できる属性情報識別部を形成することができ
る。さらに請求項5の発明によれば、型押し時の圧力を
属性情報識別部の外縁部に集中させ、属性情報識別部の
開口形状が大きいものであっても属性情報識別部の開口
縁を確実に直角に形成することができる。
ば、それぞれ請求項1又は請求項2に記載の証券印刷物
の属性情報識別部を一工程で製造することができるとと
もに、属性情報識別部の開口縁を直角に形成して、良好
に指触識別できる属性情報識別部を形成することができ
る。さらに請求項5の発明によれば、型押し時の圧力を
属性情報識別部の外縁部に集中させ、属性情報識別部の
開口形状が大きいものであっても属性情報識別部の開口
縁を確実に直角に形成することができる。
【図1】本発明による証券印刷物の一実施形態である商
品券を示す図であり、(a)は全体の平面図を示し、
(b)は(a)のA−A断面を示す断面図である。
品券を示す図であり、(a)は全体の平面図を示し、
(b)は(a)のA−A断面を示す断面図である。
【図2】属性情報識別部の形成方法を説明する断面図で
あり、(a)、(b)はそれぞれ第1、第2実施形態を
示す。
あり、(a)、(b)はそれぞれ第1、第2実施形態を
示す。
【図3】図1の商品券を積み重ねたときの状態を示す断
面図である。
面図である。
【図4】従来の証券印刷物の第1例を示す平面図であ
る。
る。
【図5】従来の証券印刷物の属性情報識別部の第2例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図6】従来の証券印刷物の属性情報識別部の第3例を
示す断面図である。
示す断面図である。
40 商品券(証券印刷物) 41 属性情報識別部 41a 開口縁 42 個別番号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 粥川 哲 東京都文京区小石川4丁目14番12号 共同 印刷株式会社内 Fターム(参考) 2C005 HA02 HB10 JA08 JB21 JB40 LA29
Claims (5)
- 【請求項1】 証券印刷物の価値、種別その他の属性情
報を指触識別するための属性情報識別部を備えた証券印
刷物において、 前記属性情報識別部の一方の面は断面凹状に形成される
とともに、他方の面は平滑であることを特徴とする証券
印刷物。 - 【請求項2】 請求項1に記載の証券印刷物において、 前記属性情報識別部の前記一方の面の前記断面凹状の底
面は、中央部が開口側に膨らんだ形状をなすことを特徴
とする証券印刷物。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の証券印刷
物において、 前記属性情報識別部は、前記一方の面の開口形状、数若
しくは配置又はこれらの組み合わせにより属性情報を表
示することを特徴とする証券印刷物。 - 【請求項4】 証券印刷物の価値、種別その他の属性情
報を指触識別するための属性情報識別部を備えた証券印
刷物の製造方法であって、 下端面が平坦面に形成された円筒形状をなす型押し部材
により前記証券印刷物の基材の一方の面を型押しするこ
とにより、一方の面を断面凹状にするとともに他方の面
を平滑にした前記属性情報識別部を形成する型押し工程
を含むことを特徴とする証券印刷物の製造方法。 - 【請求項5】 証券印刷物の価値、種別その他の属性情
報を指触識別するための属性情報識別部を備えた証券印
刷物の製造方法であって、 下端面が上側に凸となる断面円弧状に形成された円筒形
状をなす型押し部材により前記証券印刷物の基材を型押
しすることにより、一方の面を中央部が開口側に膨らん
だ断面凹状にするとともに他方の面を平滑にした前記属
性情報識別部を形成する型押し工程を含むことを特徴と
する証券印刷物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP88099A JP2000198289A (ja) | 1999-01-06 | 1999-01-06 | 証券印刷物とその製造方法 |
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---|---|---|---|---|
JP2006283238A (ja) * | 2005-04-01 | 2006-10-19 | National Printing Bureau | 識別マークが施された多層抄き合わせ紙 |
JP2014200967A (ja) * | 2013-04-03 | 2014-10-27 | 独立行政法人 国立印刷局 | 識別マーク形成体 |
-
1999
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006283238A (ja) * | 2005-04-01 | 2006-10-19 | National Printing Bureau | 識別マークが施された多層抄き合わせ紙 |
JP4714843B2 (ja) * | 2005-04-01 | 2011-06-29 | 独立行政法人 国立印刷局 | 識別マークが施された多層抄き合わせ紙 |
JP2014200967A (ja) * | 2013-04-03 | 2014-10-27 | 独立行政法人 国立印刷局 | 識別マーク形成体 |
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