JP2000196094A - 薄膜トランジスタ基板および液晶表示装置 - Google Patents
薄膜トランジスタ基板および液晶表示装置Info
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Abstract
も、画素欠陥の発生を防止することのできるTFT基板
を提供する。 【解決手段】 透明絶縁基板と、その上に形成された半
導体薄膜と、半導体薄膜内にチャネルを画定する絶縁ゲ
ート電極と、ゲート電極の両側で、半導体薄膜内に形成
された高不純物濃度のソース/ドレイン領域と、チャネ
ルとソース/ドレイン領域との間の半導体薄膜内に形成
された一対の低不純物濃度領域と、ゲート電極を覆って
透明絶縁基板上に形成された層間絶縁膜と、層間絶縁膜
に形成された開口を介して一対のソース/ドレイン領域
の一方と電気的に接続された一方のソース/ドレイン電
極と、層間絶縁膜上に配置され、一対の低不純物濃度領
域の少なくとも一方を覆い、ソース/ドレイン電極と同
一の層で形成され、ソース/ドレイン電極から分離され
た遮光層とを有する。
Description
(TFT)に関し、特にガラス基板等の透明絶縁基板上
に複数のTFTを形成したTFT基板およびTFT基板
を用いた液晶表示装置に関する。
リコン(poly−Si)、Si以外の非晶質や多結晶
の半導体を用いて薄膜トランジスタ(TFT)が形成さ
れている。これらのTFTは電気的絶縁材料の上に作成
することができる。半導体集積回路では、単結晶Si基
板内にMOSFETを形成した後、基板を絶縁膜で覆
い、この上にTFTを作成して負荷等として利用でき
る。多数の画素を有するアクティブマトリクス型液晶表
示パネルでは、一方のガラス基板上に各画素の能動スイ
ッチング素子としてTFTを作成する。
下である。600℃以下の温度で、ガラス基板上にまた
はガラス基板上に形成した絶縁層上にSi膜を作成する
と、Si膜は通常非晶質になる。このa−Si膜を用い
てa−SiのTFTを形成することができる。通常ゲー
ト電極とゲート(走査)配線、ソース/ドレイン電極と
ドレイン(データ)配線は同一金属層で形成される。
とにより、a−Si膜をpoly−Si膜に変換する技
術が開発されている。。poly−Si膜はa−Si膜
と比べ、高い移動度を有する。液晶表示パネルの高性能
化、小型化のため、移動度の高いpoly−Si膜を用
いたTFT基板が開発されている。液晶表示パネルの表
示領域のスイッチング素子を駆動する回路も、poly
−Si膜を用いたTFTにより作成することができる。
nチャネルTFTとpチャネルTFTとを形成すること
により、CMOS回路を構成することができる。
i膜を用いたTFTは、a−Si膜を用いたTFTと比
べ、トランジスタがオフ時のリーク電流であるオフリー
ク電流が大きい。各画素用の能動スイッチング素子であ
る画素TFTは、画素電極にデータを保持する性能が重
要である。画素TFTのオフリーク電流が大きいと、画
素電極にデータを保持することが難しい。
場合には、チャネルとソース/ドレイン領域との間に低
不純物濃度ドレイン(LDD)領域を設けたり、TFT
を複数個直列に接続した、いわゆるマルチゲート構造と
することにより、オフリーク電流を低減することが望ま
れる。
に生じ易い強電界を緩和し、オフリーク電流を低下させ
る機能を有する。マルチゲート構造とすれば、オフ状態
のTFTが複数個直列に接続されるため、全体としての
オフリーク電流が減少する。
T基板の構成例を示す。図6(A)は、データ配線(ソ
ース/ドレイン電極)を形成した状態の平面図を示し、
図6(B)は、液晶表示パネルの断面構成をを示す。
にTFTを形成したTFT基板10は、ガラス基板11
全面に共通電極12を形成し、遮光したい領域にブラッ
クマトリクスBMを形成した対向基板20と対向して配
置され、その間に液晶層30を保持する。図6(A)に
おいては、対向基板上に形成されるブラックマトリクス
BMの輪郭も併せて示している。
ガラス基板または表面に絶縁層を形成したガラス基板1
の表面上に島状の多結晶シリコン層2を形成する。多結
晶シリコン層2を覆って、シリコン酸化膜等で形成され
たゲート絶縁膜3を形成する。ゲート絶縁膜3の上にゲ
ート電極層を形成し、ゲート電極およびゲート配線の形
状にパターニングする。
向に延在するストライプ状のゲート配線Gが形成されて
いる。ゲート電極Gのパターニング後、ゲート電極Gよ
りも幅広のマスクを用いて、下のゲート絶縁膜3をパタ
ーニングすることにより、ゲート電極Gの両側にゲート
絶縁膜3が張り出した構造を形成することができる。
クとしたイオン注入を行うことにより、ゲート絶縁膜3
で覆われていない部分に高不純物濃度のソース/ドレイ
ン領域2a、ゲート絶縁膜3で覆われるが、ゲート電極
Gでは覆われていない領域に低不純物濃度のLDD領域
2bを作成することができる。
される。層間絶縁膜5にコンタクトホールを開口し、層
間絶縁膜5上にソース/ドレイン電極層を形成する。ホ
トリソグラフィおよびエッチングを用い、ソース/ドレ
イン電極層をパターニングしてドレイン電極およびドレ
イン(データ)配線7を形成する。
薄膜2の一方のソース/ドレイン領域と接続され、ゲー
ト配線Gと直交するストライプ状のデータ配線7cが形
成されている。なお、他方のソース/ドレイン領域の上
にもソース/ドレイン電極7aが形成されている。以
下、データ配線7c、ソース/ドレイン電極7aの全体
または各々を配線層7と呼ぶ。その後、配線層7を覆
い、絶縁保護膜8を形成する。
膜8上に透明電極で形成された画素電極PXを形成す
る。画素電極PXは対向基板20上のブラックマトリク
スBMと幅wの重なりを有する。幅wは一対の基板の位
置合わせ余裕となる。
基板20とを、図6(A)に示すような関係に重ね合わ
せ、液晶を注入して封止する。TFTのチャネル領域2
cおよびその両側のLDD領域2bは、ブラックマトリ
クスBMで隠された領域内に配置される。
れる。液晶表示パネルを明るくするためには、ブラック
マトリクスBMの開口部を拡大し、表示領域の面積に対
する透光部の面積の比である開口率を向上することが望
まれる。画素電極PXは、開口領域内の液晶分子を確実
に制御できるよう、ブラックマトリクスBMの開口部よ
りも広い面積に形成される。
板20が光源側に配置され、ブラックマトリクスBMで
遮光することにより、TFTの能動領域に光が当たらな
いようにして光リーク電流を防止している。
くと、TFTの上にも画素電極を配置し、ブラックマト
リクスBMの開口内の一部には、ソース/ドレイン領域
2aの一部が露出されるように配置される。ところで、
ブラックマトリクスBMの幅が狭くなり、上述の位置合
わせ余裕wが小さなものとなると、TFT基板と対向基
板との位置合わせ誤差が生じた時に、LDD領域2bに
光が入射する場合がある。
リアが発生し、受光したLDD領域2bが低抵抗化して
LDD領域の存在によるソース/ドレイン領域端部の電
界緩和効果が弱くなる。LDD領域2bが低抵抗化する
と、空乏層がチャネル内に深く進入し、オフリーク電流
が増大する。オフリーク電流が増大すると、画素欠陥発
生の原因となる。
の位置合わせ誤差が生じても、画素欠陥の発生を防止す
ることのできる薄膜トランジスタ基板を提供することで
ある。
ンジスタ基板を用いた液晶表示装置を提供することであ
る。
ば、透明絶縁基板と、前記透明絶縁基板の所定領域上に
形成された半導体薄膜と、前記半導体薄膜の表面上に形
成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成さ
れ、その下の前記半導体薄膜内にチャネルを画定するゲ
ート電極と、前記ゲート電極の両側で、前記半導体薄膜
内に形成された高不純物濃度の一対のソース/ドレイン
領域と、前記チャネルと前記一対のソース/ドレイン領
域との間の前記半導体薄膜内に形成された一対の低不純
物濃度領域と、前記ゲート電極を覆って前記透明絶縁基
板上に形成された層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜に形成
された開口を介して前記一対のソース/ドレイン領域の
一方と電気的に接続された一方のソース/ドレイン電極
と、前記層間絶縁膜上に配置され、前記一対の低不純物
濃度領域の少なくとも一方を覆い、前記ソース/ドレイ
ン電極と同一の層で形成され、前記ソース/ドレイン電
極から分離された遮光層とを有する薄膜トランジスタ基
板が提供される。
スタ(TFT)基板とコモン電極基板とこれらの基板間
に挟持された液晶層とを含む液晶表示パネルと、前記コ
モン電極基板外側に配置された照明系とを有し前記TF
T基板は、透明絶縁基板と、前記透明絶縁基板の上に行
方向、列方向に整列して配置された複数の島状半導体薄
膜と、前記半導体薄膜の表面上に形成されたゲート絶縁
膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成され、その下の前記各
半導体薄膜内にチャネルを画定するゲート電極を含み、
全体として前記行方向に延在する複数のゲート配線と、
前記各ゲート電極の両側で、前記半導体薄膜内に形成さ
れた高不純物濃度の一対のソース/ドレイン領域と、前
記チャネルと前記一対のソース/ドレイン領域との間の
前記各半導体薄膜内に形成された一対の低不純物濃度領
域と、前記ゲート電極を覆って前記透明絶縁基板上に形
成された層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜に形成された開
口を介して前記各ゲート電極に対応した一対のソース/
ドレイン領域の一方と電気的に接続された一方のソース
/ドレイン電極を含み、全体として前記列方向に延在す
る複数のデータ配線と、前記層間絶縁膜上に配置され、
前記一対の低不純物濃度領域の少なくとも一方を覆い、
前記ソース/ドレイン電極と同一の層で形成され、前記
ソース/ドレイン電極から分離された遮光層とを有する
液晶表示装置が提供される。
一実施例による薄膜トランジスタ基板の一部平面図およ
び断面図である。図1(B)は、図1(A)のB−B’
線に沿う断面図を示す。
ス板1の表面に、必要に応じて酸化シリコン膜を介し
て、たとえば厚さ約40nmの多結晶シリコン膜2が形
成されている。多結晶シリコン膜2は、図1(A)に示
すように、図中水平方向から垂直方向に折れ曲がった形
状を有する。
さ約100nmのSiO2 膜で形成されたゲート絶縁膜
3が配置され、その上に厚さ約200nmのCr膜で形
成されたゲート電極Gが配置されている。
覆われた領域は不純物が添加されておらず、チャネル2
cを形成する。多結晶シリコン膜2の内、ゲート電極G
には覆われていないが、ゲート絶縁膜3で覆われた領域
は、低濃度の不純物が添加されており、低濃度ドレイン
(LDD)領域2bを形成する。多結晶シリコン膜2の
内、ゲート絶縁膜3にも覆われていない両側の領域は、
高濃度の不純物が添加され、高濃度ソース/ドレイン領
域2aを形成する。
アニールで行なうと、不純物分布は若干広がるが、本明
細書では上述のように各領域を定義する。
nmのSiN膜で形成された層間絶縁膜5が配置され、
上層配線と接続する領域にコンタクトホール6a、6b
が形成される。図1(B)には、透明電極と接続する領
域のコンタクトホール6aのみが示されているが、図1
(A)に示すように、データ配線と接続する領域にもコ
ンタクトホール6bが形成される。
(例えば厚さ約20nmのTi膜と厚さ約300nmの
Al膜)の積層で形成された電極層7が形成される。電
極層7は、図1(A)に示すように、透明電極と接続す
る領域のソース/ドレイン電極7a、ゲート電極Gを覆
うように形成される遮光膜7b、他のソース/ドレイン
領域と接続されたデータ配線7cを含む。
グすることによりソース/ドレイン電極(配線)7a
(7c)と共に、ゲート電極上方に遮光膜7bが形成さ
れる。
ゲート電極Gの両側に張り出し、多結晶シリコン層2の
チャネル領域2cおよびLDD領域2bを完全に覆って
いる。
のSiN層の絶縁保護膜8が形成され、透明電極との接
続部に接続孔9が形成される。絶縁保護層8の上に、透
明電極の画素電極PXが形成される。画素電極PXは、
図1(A)に示すように、画素電極上方でトランジスタ
の一方のソース/ドレイン領域を覆うように形成され、
下方では他のトランジスタの一部を覆い、さらに、この
画素電極を駆動するTFTのゲート電極とは別のゲート
電極Gの一部をも覆うように形成されている。
の上方に、対向基板20が配置される。対向基板20に
おいては、無アルカリガラス板11の表面全面に、透明
電極のコモン電極12が形成され、その上にブラックマ
トリクスBMが形成されている。コモン電極12、ブラ
ックマトリクスBMを覆って配向膜14が形成され、配
向処理がされている。なお、TFT基板10の表面にも
同様配向膜14が形成され、配向処理がされる。
と一部重なるように形成され、その開口部で実効的な表
示領域を画定している。開口率を向上させるためには、
ブラックマトリクスBMの幅を狭くし、ブラックマトリ
クスBMと画素電極PXの重なり量を小さくすることが
望まれる。例えば、図1(A)の配置において、画素電
極PXとブラックマトリクスBMの重なり幅は約5μm
である。また、上下の画素電極PX間の距離は、例えば
約6μmである。また、ゲート電極Gの幅も約5μmで
ある。
く領域では、幅約5μmを有し、データ配線7cとのコ
ンタクト部は、例えば約3×3μm2 、透明電極とのコ
ンタクト部は約3×6μm2 である。データ配線7c
は、例えば幅約6μmである。なお、1画素の寸法は例
えば約70μm×70μmである。なお、画素の大きさ
は目的に応じて適宜変更することができる。
は、一対のLDD領域2bは遮光部7bによって覆われ
ているため、ブラックマトリクスBMに位置合わせ誤差
が生じても、一対のLDD部2bに光が入射することは
少ない。
例による薄膜トランジスタ基板の構成を示す。本実施例
においては、遮光膜7bが、ゲート電極Gの両側のLD
D領域2b、2b′両方を覆うのではなく、データ配線
7cに接続されたソース/ドレイン領域2aに隣接する
LDD領域の一方2bのみを覆っている。LDD領域の
他方の2b’は遮光膜7bに覆われていない。
遮光膜7bの面積が減少している。遮光膜7bの面積を
減少することにより、遮光膜7bが形成する寄生容量が
低減する。
は、ゲート電極Gの両側に張り出すように形成されてい
るが、透明電極で形成された画素電極PXと接続される
側ではゲート電極と画素電極との間の寄生容量(=Cg
s)低減のため、より幅広く多結晶シリコン膜2を覆っ
ている。従って、ブラックマトリクスBMの位置が図2
(A)において上方にずれても、LDD領域2b’が露
出するまでにはかなりの余裕がある。
れると、上側のLDD領域2bの位置にすぐ達するが、
このLDD領域2bの上方には遮光膜7bが形成されて
いるため、LDD領域2bに光は入射しない。
ランジスタ基板の平面構成を示す。本実施例において
は、薄膜トランジスタがマルチゲート構造を有する。多
結晶シリコン膜2は、データ配線7cに接続される水平
部から、垂直方向に折れ曲げられ、さらに複数回折り曲
げられてゲート電極Gを3回横切った後、画素電極側の
ソース/ドレイン領域に至る。ゲート電極Gとの交差部
において、3つのゲート構造が形成されている。各ゲー
ト構造は、図2に示すゲート構造と同様である。
時のトランジスタのリーク電流が減少する。
に1つのゲート構造でリーク電流が生じるとしても、他
のゲート構造によりそのリーク電流を抑制する。
晶表示装置の使用形態の一例を示す側面図である。
には複数本のデータ配線D1、D2、D3、...およ
び複数本のゲート配線G1、G2、G3、...が互い
に交差するように配置され、各交点に対応して薄膜トラ
ンジスタTFTおよび画素電極PXが設けられる。TF
Tのゲート電極はゲート配線Gに接続され、一方のドレ
イン/ソース領域はデータ配線Dに接続される。
と対向基板20を対向配置し、その間に液晶層30を挟
持して液晶表示パネルを構成する。この液晶パネルに、
対向基板20側から光を入射する。例えば、投射型液晶
表示装置においては、光源41から光学系42を介して
照明光を液晶表示パネルの対向基板側20から入射し、
透過した光を光学系43を介して表示スクリーン等に投
射する。
明光が入射する。ゲート電極に隣接するLDD領域上方
に遮光膜7bが形成されているため、LDD領域に光が
入射することが防止されている。このため、TFTの誤
動作が防止される。
る薄膜トランジスタ(TFT)基板の製造方法の主要工
程を示す断面図である。なお、ゲート電極両側の一対の
LDD領域の内、一方のみの上に遮光膜を形成する場合
を例にとって示す。
ス板1の表面に、必要に応じてSiO2 膜をCVDによ
り形成した後、基板温度約200〜300℃のプラズマ
CVD(PCVD)により、アモルファスSi膜を成膜
する。アモルファスSi膜を成膜した後、エキシマレー
ザを照射することにより、アモルファスSiを結晶化
し、多結晶Si膜とする。多結晶Si膜を形成した後、
所望の形状にパターニングし、島状多結晶Si膜2とす
る。
ジストパターンをマスクとし、CF 4 をエッチャントと
したドライエッチングを用いることができる。
縁膜を例えば約100nm、基板温度200〜300℃
のPCVDにより成膜する。この絶縁膜の上に、Cr等
の電極層を厚さ約200nm、スパッタリングにより成
膜する。電極膜を、ウエットエッチングにより所定の形
状にパターニングする。電極膜がCrの場合、例えば硝
酸第2セリウムアンモンをエッチング液として用いるこ
とができる。電極膜をパターニングした後、レジストパ
ターンPRを形成し、下方の絶縁膜3をドライエッチン
グによりパターニングする。絶縁膜3がSiO2 の場
合、エッチャントとして例えばCHF3 を用いることが
できる。このようにして、ゲート絶縁膜3の両側を露出
したゲート電極Gが形成される。
ゲート絶縁膜3をマスクとし、上方から不純物(例えば
n型不純物P)をイオン注入する。ゲート電極Gが存在
する領域では、注入されるイオンは多結晶シリコン膜2
に達しないように加速電圧を選択する。ゲート絶縁膜3
のみが存在する領域では、一部のイオンが多結晶シリコ
ン膜2に達し、低濃度領域2bを形成する。多結晶シリ
コン膜2が露出している領域では、注入された全イオン
が添加され、高濃度領域2aを形成する。
覆うように、SiN等から形成された層間絶縁膜5を例
えば厚さ300nm、シランとN2 Oをソースガスとし
たPCVDにより基板温度200〜300℃で成膜す
る。
後、厚さ約20nmのTi層と厚さ約300nmのAl
層をスパッタリングにより成膜し、電極金属層7を形成
する。この電極金属層7をホトリソグラフィとエッチン
グによりパターニングし、データ配線と共にソース/ド
レイン電極7a、遮光膜7bを形成する。
00nmのSiN膜で形成された絶縁保護膜8を、基板
温度200〜250℃のPCVDにより成膜する。画素
電極とのコンタクト領域に接続孔を形成した後、保護膜
8の表面上に例えば厚さ約100nmのインジウム錫酸
化物(ITO)膜を形成する。このITO膜をホトリソ
グラフィとエッチングでパターニングし、画素電極PX
を作成する。なお、画素電極PXを形成した後、表面に
配向膜を成膜し、ラビング等の配向処理を行う。
上にコモン電極を形成し、その上にブラックマトリクス
を形成した後、配向膜を形成し、配向処理を行う。な
お、必要に応じて対向基板上には配向膜と基板との間に
カラーフィルタも形成する。
向基板上のブラックマトリクスが貼り合わせ誤差を生じ
ても、ブラックマトリクスBMからはみ出す可能性のあ
るLDD領域は、その上方に遮光膜が形成されており、
直接光が入射することが防止される。
め、リーク電流による画素点欠陥を防止することができ
る。従って、画素電極とブラックマトリクスの開口を大
きくすることが可能となる。遮光膜は、データ配線と同
一工程で形成するため、製造工程の増加は防止される。
されており、ゲート電極や半導体層の寄生容量を大幅に
増加させることも防止されている。
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせが可能なことは当業者に自
明であろう。
ブラックマトリクスとの位置ずれを生じても、薄膜トラ
ンジスタのLDD領域に光電流が発生することを防止で
きる。
構成を示す平面図および断面図である。
板の構成を示す平面図および断面図である。
板の構成を示す平面図である。
示パネルの使用形態の例を示す断面図である。
方法の例を示す断面図である。
を示す平面図および断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 透明絶縁基板と、 前記透明絶縁基板の所定領域上に形成された半導体薄膜
と、 前記半導体薄膜の表面上に形成されたゲート絶縁膜と、 前記ゲート絶縁膜上に形成され、その下の前記半導体薄
膜内にチャネルを画定するゲート電極と、 前記ゲート電極の両側で、前記半導体薄膜内に形成され
た高不純物濃度の一対のソース/ドレイン領域と、 前記チャネルと前記一対のソース/ドレイン領域との間
の前記半導体薄膜内に形成された一対の低不純物濃度領
域と、 前記ゲート電極を覆って前記透明絶縁基板上に形成され
た層間絶縁膜と、 前記層間絶縁膜に形成された開口を介して前記一対のソ
ース/ドレイン領域の一方と電気的に接続された一方の
ソース/ドレイン電極と、 前記層間絶縁膜上に配置され、前記一対の低不純物濃度
領域の少なくとも一方を覆い、前記ソース/ドレイン電
極と同一の層で形成され、前記ソース/ドレイン電極か
ら分離された遮光層とを有する薄膜トランジスタ基板。 - 【請求項2】 前記遮光層が前記一対の低不純物濃度領
域の両方を覆う請求項1記載の薄膜トランジスタ基板。 - 【請求項3】 さらに、前記遮光層、前記ソース/ドレ
イン電極層を覆って前記透明絶縁基板上に形成された絶
縁保護層と、 前記絶縁保護層および前記層間絶縁膜に形成された開口
を介して前記一対のソース/ドレイン領域の他方と電気
的に接続され、前記透明絶縁保護層上に形成された透明
電極とを有する請求項1または2記載の薄膜トランジス
タ基板。 - 【請求項4】 さらに、前記層間絶縁膜に形成された開
口を介して前記他方のソース/ドレイン領域に接続さ
れ、前記他方のソース/ドレイン領域と前記透明電極と
の間を電気的に接続し、前記ソース/ドレイン電極層と
同一の層で形成された他方のソース/ドレイン電極を有
する請求項1〜3のいずれかに記載の薄膜トランジスタ
基板。 - 【請求項5】 薄膜トランジスタ(TFT)基板とコモ
ン電極基板とこれらの基板間に挟持された液晶層とを含
む液晶表示パネルと、 前記コモン電極基板外側に配置された照明系とを有し前
記TFT基板は、 透明絶縁基板と、 前記透明絶縁基板の上に行方向、列方向に整列して配置
された複数の島状半導体薄膜と、 前記半導体薄膜の表面上に形成されたゲート絶縁膜と、 前記ゲート絶縁膜上に形成され、その下の前記各半導体
薄膜内にチャネルを画定するゲート電極を含み、全体と
して前記行方向に延在する複数のゲート配線と、 前記各ゲート電極の両側で、前記半導体薄膜内に形成さ
れた高不純物濃度の一対のソース/ドレイン領域と、 前記チャネルと前記一対のソース/ドレイン領域との間
の前記各半導体薄膜内に形成された一対の低不純物濃度
領域と、 前記ゲート電極を覆って前記透明絶縁基板上に形成され
た層間絶縁膜と、 前記層間絶縁膜に形成された開口を介して前記各ゲート
電極に対応した一対のソース/ドレイン領域の一方と電
気的に接続された一方のソース/ドレイン電極を含み、
全体として前記列方向に延在する複数のデータ配線と、 前記層間絶縁膜上に配置され、前記一対の低不純物濃度
領域の少なくとも一方を覆い、前記ソース/ドレイン電
極と同一の層で形成され、前記ソース/ドレイン電極か
ら分離された遮光層とを有する液晶表示装置。
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---|---|---|---|
JP37142398A JP2000196094A (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | 薄膜トランジスタ基板および液晶表示装置 |
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Publications (1)
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1998
- 1998-12-25 JP JP37142398A patent/JP2000196094A/ja active Pending
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