[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2000182020A - 認証icカード - Google Patents

認証icカード

Info

Publication number
JP2000182020A
JP2000182020A JP36175298A JP36175298A JP2000182020A JP 2000182020 A JP2000182020 A JP 2000182020A JP 36175298 A JP36175298 A JP 36175298A JP 36175298 A JP36175298 A JP 36175298A JP 2000182020 A JP2000182020 A JP 2000182020A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
authentication
card
personal identification
identification information
person
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP36175298A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3090265B2 (ja
Inventor
Yutaka Hokura
豊 保倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP36175298A priority Critical patent/JP3090265B2/ja
Priority to AU38489/99A priority patent/AU3848999A/en
Priority to PCT/JP1999/002599 priority patent/WO1999060485A1/ja
Publication of JP2000182020A publication Critical patent/JP2000182020A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3090265B2 publication Critical patent/JP3090265B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 取引のセキュリティのために複数の取引対象
についての資格者認証をする高度に安全な認証ICカー
ドを提供する。 【解決手段】 認証ICカードに所有者の他に第2の人
物の人証情報を格納し、認証ICカードの真正性に係わ
るアクセスには本人以外に第2人物の認証を行えるよう
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子情報交換や電
子商取引における個人認証を行うため認証票として用い
る認証ICカード、あるいは格納した個人情報を提示す
るときに適切な保護ができるようにした認証ICカード
に関する。
【0002】
【従来の技術】認証ICカードは、研究所や事業所、研
究室、資料保管室さらに住宅など、特定の場所に出入り
できる者を限定し、セキュリティを高めるために有効で
ある。また、商品の販売やクレジットなどの電子商取
引、医療におけるオンライン診察、個人カルテや役所に
おける登録事項の閲覧、証明書の発行など、本人にのみ
取引を認めるべき場合に本人認証を正確に行う目的で使
用することができる。このような認証ICカードは、カ
ードに記録された情報に基づいて本人認証をおこなうた
め、カードのセキュリティが大きな問題となる。
【0003】特に、既に本願出願人の出願に係る特願平
10−299181号公報に開示されたような、使用者
本人の人証情報をICカードに記憶させて取引における
人証に用いる認証ICカードでは、ICカードに記録さ
れた情報とカード所有者本人が入力する情報のみに基づ
いて認証を行うことができるようになっている。したが
って、カードのセキュリティはこれまでにも増して重要
になるので、真正な取引対象者の署名、声紋、指紋、掌
紋、虹彩などの生物学的情報や自由度の大きい暗証番号
などを利用して、真正な取引対象者以外の者が認証カー
ドの利用をできないようにする高度な安全確保手段が準
備されており、正当利用者でない他人が窃取や拾得など
により取得した認証ICカードを直接利用したり改竄し
て利用することができない。
【0004】しかし、人証情報を忘れた場合に備えて本
人には記録した人証情報を教える手段を用意し、また自
身の都合により人証情報の書き換えを認めることが必要
になるので、こうした手段を利用して本人以外の者が係
員を騙したり係員と結託して不正に入手した人証情報を
悪用することもあり得る。また、不正に取得した人証情
報を使ってICカードを書き換えたり、あるいは新しい
ICカードを使って他人の認証カードを偽造するような
犯罪行為を完全に防止することはできない。このよう
に、安全性を高めた認証ICカードでも、使用システム
に暁通した者や内部の者が悪意をもって改竄や偽造する
ことまで防ぐことは困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が解決
しようとする課題は、極めて高度なセキュリティを有す
る認証ICカードを提供することである。特に、カード
自体に正当利用者の人証情報を記録して用いる認証IC
カードにおけるセキュリティをさらに高めることであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の認証ICカードは、CPUと、人証情報あ
るいは人証情報と認証情報を格納した認証ファイルと、
認証の深さに応じて分類されたジョブプログラムやデー
タを格納したアプリケーションファイルとを備え、外部
からアプリケーションファイルへのアクセスの要求があ
ったときに、認証ファイルの人証情報または認証情報に
基づいて真偽を判定した結果によりアクセスを認める認
証ICカードであって、認証ファイルに正当利用者自身
の人証情報に加えて第2人物の人証情報あるいは主体の
認証情報を格納し、第2人物あるいは主体の認証を要求
するジョブあるいはデータを予め指定してあって、この
ような指定のジョブあるいはデータについて実行あるい
は提示の要求があったときには、外部から入力される人
証情報や認証情報を認証ファイルの人証情報や認証情報
と対比して認証に合格したときにCPUを介して指定の
ジョブの実行やデータの提示を認めるようにしたことを
特徴とする。
【0007】本発明の認証ICカードによれば、指定し
たジョブやデータにアクセスするためには、認証ICカ
ードの正当使用者に加えて特定の権限を有する第2人物
あるいは主体(以下、立会人という)の承認が必要にな
るため、特に認証ICカード自体の正当性や使用者の正
当性についての確認が重要な問題となるようなジョブな
どを指定しておけば、極めて高度なセキュリティを確保
することができる。なお、立会人の承認はICカードに
記憶された人証情報あるいは認証情報に基づいて認証さ
れたときに始めて有効になる。
【0008】たとえば、認証ICカードを発行するとき
に1人または2人以上の立会人を立てて、この人物等の
人証情報や認証情報を併せて認証ICカードに記録して
使用するようにすることができる。このようなカードを
使用し、たとえ使用者の要求があってもこの立会人の承
認がない限り、一旦入力された本人人証情報を再度見る
ことができないようにしたり人証情報や認証情報の書き
換えを許さないようにする。なお、立会人は使用者の信
認する第三者であってもカード発行責任者の指定する者
であってもよい。また、機構や組織としての発行者など
の主体であってもよい。
【0009】このようなシステムでは、本人でない立会
人の承認と認証がなければならず、あるいは本人と立会
人が共に揃って認証に合格しなければならないから、窃
取者が偽って人証情報の開示を受け認証ICカードを盗
用することを防ぐことができるばかりでなく、内部情報
に明るい係員が結託して人証情報を書き換えたりするこ
とをも防ぐことができる。また、認証ICカードの信頼
性に係る認証に高いセキュリティを設定することができ
るため、認証ICカードを発行するカード発行所に特別
なセキュリティシステムがなくても認証ICカードの安
全性は脅かされることがない。またカードに記憶する個
人に関するデータは認証ICカードの中に格納すればよ
く、認証ICカード発行所に残しておく必要がない。し
たがって、信用水準の高いカード発行システムをより容
易に構築することができる。
【0010】なお、認証の合否は認証ICカード内のC
PUであっても、外部装置であってもよい。外部装置を
使用する場合は、CPUを経由して認証ファイルに格納
された人証情報または認証情報を外部装置に出力し、外
部装置で認証の合否を判定し合格したときに始めて、C
PUを介してアプリケーションファイルへのアクセスを
行う。認証の合否を認証ICカード内のCPUで行うよ
うにした場合は、ICカード読み取り装置側の設備が簡
単でよくなり、使用場所における設備費を節約すること
ができる。また、外部装置で行うときは、ICカードの
性能を簡単化することができる。また、人証情報の一部
を認証ICカード以外の記憶装置に分担して持たせるこ
とにより安全性をさらに向上させるシステムに対する適
合性がよい。
【0011】なお、人証情報は認証ICカードの真正な
所有者の個体を区別する生物学的情報を含むようにする
ことが好ましい。生物学的情報には、署名、声紋、指
紋、掌紋、虹彩などがある。ただし、生物学的情報以外
にも自由度の大きい暗証番号などを利用することも可能
であることはいうまでもない。また。さらに立会人の認
証を利用した事項についてのログを認証ICカード内に
記録するようにすることが好ましい。何らかの事故が発
生したときに、その状況を把握したり原因を推定するの
に役立つからである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図面を参照
して実施例に基づいて説明する。図1は本発明の実施例
である認証ICカードの構成を示すブロック図、図2か
ら図4は本実施例の使用例を示す流れ図である。本実施
例の認証ICカードは、図1にあるように、演算処理を
実行するCPU1、演算処理プログラムを収納したRO
M2、演算処理中のデータを記憶するRAM3、データ
の書き込み読み出しが可能なデータ記憶装置4、アプレ
ットプログラムに対するインターフェース5、外部接続
用接続回路6、および外部接続端子7を備える。
【0013】外部接続端子7は、信号伝達および電源の
供給に用いられるもので、非接触型の電極やアンテナで
あっても良い。また、各種のカード読み込み装置に対応
するため接触型と非接触型の両方の接続端子を備えるよ
うにしても良い。アプレットインターフェース5は、C
PUを作動させる小型プログラム(アプレット)を外部
から受け入れるときに用いるもので、受け取ったアプレ
ットを認証ICカードで機能させるためのインターフェ
ースである。安全のためアプレットを受け付けないよう
にした認証ICカードではアプレットインターフェース
5を備える必要はない。
【0014】データ記憶装置4のファイルには、認証デ
ータを記憶した認証ファイル10と、特定のジョブを実
行するためのジョブプログラムや各種データを格納した
アプリケーションファイル20が含まれる。認証ファイ
ル10には、認証ICカードが真正であることを保証す
るためのデータに加えて、認証ICカードの真正な所有
者を認証するための人証情報が格納されている。
【0015】人証情報は、たとえば暗証番号、指紋、声
紋、顔写真、サイン筆跡など、本人しか知らないものや
生物学的情報で本人以外では再現できないようなものが
好ましい。認証情報は1種に限らず多数種類格納してお
いて1個単独でもしくは複数個を複合して使用すること
ができる。認証ファイル10には、認証ICカードによ
り認証する真正な所有者の人証情報を記憶した第1人証
ファイル11と、保証人や立会人あるいは発行人などの
第2の人物に関する人証情報や主体に関する認証情報を
記憶する第2人証ファイル12とが含まれている。これ
ら第2人物や主体などの立会人はシステム上の必要に応
じて2人以上の人物や主体であってもよい。
【0016】アプリケーションファイル20は、認証I
Cカードの真正性に関する情報を扱う部分が格納された
第1作業ファイル21と、認証結果に基づいて実行する
ための部分が格納されている第2作業ファイル22を含
む。第2作業ファイル22には、例えば住宅管理用情
報、医療情報、金融情報、通信情報など、認証を使用す
るサービス機関毎に必要とされる情報が、暗証番号など
簡単な認証でアクセスを認めるものから、指紋で確認す
るなど高度な認証に合格して始めてアクセスを認めるも
のまで、要求される認証の程度に従って分類された状態
で格納されている。なお、暗号の鍵や電子証明書などを
入れておくこともできる。また、開錠指示を発するジョ
ブなどのプログラム類を格納しておいてもよい。
【0017】また、第1作業ファイル21には、人証情
報を書き込むジョブや、人証情報の読み出しや書き換え
を行うジョブ、あるいはログの読み出しや消去を行うジ
ョブなど、認証ICカードの真正性に係わるジョブや情
報が格納されている。第1作業ファイル21に格納した
ジョブや情報は、要求される機密水準に基づいて、所有
者のみ認証すればよいものと、第2人物のみ認証すれば
よいものと、所有者と第2人物の両方を認証しなければ
ならないものとに分けておくことができる。
【0018】図2から図4を参照して本実施例の認証I
Cカードの使用例を説明する。図2は、認証ICカード
を発行するときの手順を例示するものである。認証IC
カードの発行要求があると(S11)、カードの発行者
は認証カードの認証対象者の信用審査をし(S12)、
この審査に合格して認証対象者が認証カードを正当に使
用できる者であると認定できるときは、認証対象者の保
証ができる人あるいは認証対象者が信頼する人を立会人
として指名させる(S13)。
【0019】認証ICカードを発行するときには、指定
のカード発行所に関係者全員が集合して(S14)、認
証ICカードとカード発行装置が互いに真正であるかを
確認して(S15)、認証ICカードの発行を認めると
(S16)、各人が人証情報を入力する(S17)。な
お、認証ICカードにカード読み取り器が真正なもので
あることを確認する機能を持たせるのは、認証ICカー
ドに格納されている情報を窃取したり内容の書き換えを
することを防ぐ必要があるからである。
【0020】カード所有者になる人は、カードに基づい
て取り引きするときに取引に要求される信用度が異なる
ことに対応して、暗証番号、独自の記号、サイン、指
紋、声紋、虹彩、掌紋など幾つかの人証情報を入力す
る。立会人についても複数の人証情報を入力させてもよ
いが、立会人の認証が必要となるケースは限られている
ので、幾つもの人証情報を使用する必然性はない。な
お、立会人は組織や機構としての主体であってもよく、
この場合には生物学的情報の代わりに電子サインのよう
な認証情報により認証を行うようにすることができる。
【0021】なお、認証ICカードは社内で種々の権限
を確認するために使用する場合もあるが、このような場
合に例えば発行を担当する人事部などの部局の責任者や
発行担当係員が上記カード発行者や立会人として認証を
受けるようにしてもよい。あるいはカードを所持する人
物の属する部局の責任者が認証を受けるようにしてもよ
い。
【0022】入力された所有者本人の人証情報は認証I
Cカード中の第1人証ファイル11に格納し、立会人等
の人証情報や認証情報は第2人証ファイル12に格納す
る。また、認証を行ったときにその認証の信頼性や根拠
を記載した電子証明書を要求されることがあるが、この
ような認証ICカードが発行することになる電子証明書
は各種の取引類に用いられるアプリケーションデータと
共にアプリケーションファイル20中の第2作業ファイ
ル22に格納される(S18)。
【0023】なお、認証ICカードに記録された人証情
報を表示させたり書き換えを行うためのプログラムは第
1作業ファイル21に格納されており、アクセスするた
めにはそれぞれのジョブに対応して予め決められた認証
を満足しなければならない。上記のように、必要な情報
を書き込んだ認証ICカードは、認証対象者が適正な人
証情報を入力したときに適正な動作をすることなど、製
品としての完成度を確認する適当なテストを受け(S1
9)、これに合格すると所有者に交付される(S2
0)。合格しない場合は、例えば認証情報等の書き込み
工程(S18)をやり直して適正な認証ICカードにし
てから交付する。なお、発行主体の審査により(S1
2)カードの認証対象者がカードにより認証システムを
利用するのに相応しくないと判定したときは認証ICカ
ードの発行は拒絶されることになる(S21)。
【0024】このような認証ICカードは、サービスや
取引(代表して取引と呼ぶ)毎に利用資格を与えられた
者が所持する認証ICカードにその取引を認めるための
暗号信号を記録しておき、取引を行うときに認証ICカ
ードの携帯者が真正な所持者であることを確認して取引
を認める仕組みに用いることができる。この場合に、取
引者が認証ICカードから受け取るべき情報は、認証I
Cカードの携帯者がカードの真正な所有者であることと
認証ICカードに利用資格を有する証拠となる暗号信号
が記録されていることである。また、認証ICカードが
認証することは、読み取り装置が適正なものであること
と携帯者が真正な所持者であることである。
【0025】この認証ICカードでは、建物への入場や
ある資料室への入室の資格、銀行の口座、クレジットの
所有、さらに戸籍、履歴や、電子マネーとして利用する
場合の与信残高などを含め、いわば所持者の属性を認証
ICカードに収納することにより、利用資格が与えられ
た全ての取引の認証を1枚のカードに統合することがで
きる。
【0026】認証ICカードの利用方法の代表的な例と
して住宅の入室管理に使用した例を挙げて説明する。各
室の扉には扉開閉制御装置が設備されていて、ここから
発生される制御信号に従って扉の開閉が行われる。扉開
閉制御装置には認証制御装置、人証情報入力装置、カー
ド読み込み器が接続されている。入室しようとするカー
ド使用者が認証ICカードをカード読み取り器に挿入す
ると、認証制御装置と認証ICカードはIDを交換して
互いに真正な組み合わせか否かを確認する。情報のやり
取りは全てCPUを介して行われ、カード読み取り器は
直接的に認証ICカードのデータ記憶装置にアクセスで
きない。
【0027】認証制御装置は、認証ICカードがシステ
ムに適合した真正なものであるときには、カードの使用
者に認証レベルに基づいて決められた例えば指紋など、
人証情報の入力を督促し、入力された情報を抽出処理し
て人証情報を作成する。人証情報が真正であることを認
証ICカード側または扉開閉制御装置側で確認したとき
には、扉を開くための開扉暗号を発生して、扉開閉制御
装置により扉を開ける。
【0028】また、認証ファイルに格納される人証情報
の数はいくつに設定しても良い。人証情報としては、カ
ードの発行者が記入しておくID番号のみに基づいて真
正を証明する最も簡単な段階から、カードの所有者が決
めた暗証番号、所有者の指紋、虹彩、顔写真などの生体
情報、所有者が入力するサインなどの動的情報、さらに
これらを組み合わせたより高度な複合情報などが使用で
きる。このようにして、他人による成り澄ましが困難な
信頼性の高い認証ができる。
【0029】この認証ICカードは多種類の人証情報を
場合によって使い分けるようになっている。そこで、真
正な所有者といえども自分が使用すべき人証情報を忘れ
てしまうことが間々ある。このような場合に、カードが
使用できなくなるのでは不便なので記録された人証情報
を表示できるようにするのが普通である。また、人証情
報は他人に漏れて盗用されそうなときや安全性を高める
ために定期的に変更するときなど、所有者本人の必要に
より変更できるようにしておくことが好ましい。
【0030】したがって、認証ICカードの構造に詳し
く取り扱い機器を自由にすることができる人物が悪意を
持って認証ICカードに格納した情報を引き出して、カ
ードを改竄したり、偽の認証ICカードの作製を行おう
とすれば、これを防止することは容易でない。ところ
が、本実施例の認証ICカードは予め決められたジョブ
については立会人の認証を求めることができるから、認
証ICカードの認証情報にアクセスする場合には立会人
の承認を要求することにしておけば、内部事情に詳しい
者であっても人証情報を盗み出して利用したり人証情報
を書き直したりすることができない。
【0031】図3は、真正な認証対象者が自己の人証情
報を確認するときに要求される手順を示す流れ図であ
る。認証ICカードの人証情報を読み出したいときは
(S31)、カードにより認証を受けるべき認証対象者
とカード発行時の立会人とカード発行所の責任者あるい
は組織としての主体が集合して(S32)、カードが真
正なものであるかを確認の上(S33)、それぞれ人証
情報あるいは認証情報を入力する(S34)。
【0032】それぞれの人物等の人証情報・認証情報を
認証ICカードに格納されている人証情報・認証情報と
参照して一致していれば(S35)、このようなアクセ
スがあったという事実を認証ICカード内の記憶装置に
ログとして残し(S36)、記録されていた人証情報を
カード読み込み装置に付属するディスプレーに表示する
(S37)。必要な人証情報等が一致しない場合は不正
なアクセスであるので、人証情報の表示を拒絶する(S
38)。
【0033】なお、カードの認証対象者は覚えている人
証情報をひとつ入力し、これが認証ICカードに格納さ
れているもののひとつに一致していればよいとする。こ
こで、たとえば暗証番号を忘れたときは指紋の参照で開
示するが、サインを知りたい場合には暗証番号が一致し
ても教えないようにするなど、表示を求める人証情報よ
り高度の人証情報で認証できたときに限って表示するよ
うにしてもよい。また、高度な安全性を要求しない人証
情報については、立会人等が集まらなくても、所有者本
人の生物学的特徴に基づいた人証情報により本人認証が
できれば開示するようにしてもよい。なお、特別な場合
はカード発行責任者がその責任において独自に情報を読
み出せるようにすることも可能である。
【0034】図4は、人証情報の書き換えを行うときの
手順を表す流れ図である。人証情報の書き換え要求があ
ったときには(S41)、認証対象者本人だけの了承で
よしとすると他人による不正使用を排除することができ
ない場合があるので、立会人や発行担当者等を集めて
(S42)全員が承認することを確認する。認証ICカ
ードと発行装置の真正性を互いに確認した後(S4
3)、集合した人物等のそれぞれが人証情報・認証情報
を入力する(S44)。入力した人証情報等が認証IC
カード内に格納されている情報と一致するときに(S4
5)始めて人証情報の書き換えを許可する。
【0035】各人の認証に合格したときには、記録され
ていた人証情報を外部の記憶装置に転写し(S46)、
書き換えの事実についてのログを認証ICカード内に記
録する(S47)。さらに、不要になった人証情報を消
去し(S48)、所有者本人に人証情報を入力させ(S
49)、新しい人証情報を認証ICカードに格納する
(S50)。その後認証ICカードの機能をテストして
(S51)合格したら所有者に交付する(S52)。認
証ICカードが不良である場合は再度人証情報の書き換
えを行ってテストに合格した場合に支給する。なお、各
人の認証に合格しない場合は不正なアクセスである可能
性があるので人証情報の書き換えを拒絶する(S5
3)。
【0036】人証情報の読み出しや書き換えがあったと
きには、不正使用などの異常が起こったときにその原因
になっている場合があるので、ログを取って認証ICカ
ード自体に格納しておくことが好ましい。このように、
本実施例の認証ICカードは、人証情報の読み出しや書
き換えに立会人などの承認を要求するようにすることが
できるので、窃盗や拾得により取得した認証ICカード
を盗用したり改竄することができないばかりか、認証I
Cカードの発行装置、読み取り装置、書き換え装置など
を自由に扱える者であっても立会人等の承認がない限り
使用することができないので、認証ICカードの安全性
は極めて高い。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明した通り、本発明の認証
ICカードは、発行時や人証情報の確認、書き換えに第
2の人物の承認を要求するようにできるので、盗用等の
危険が極めて小さく、安全性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の認証ICカードの構成を示
すブロック図である。
【図2】本実施例の認証ICカード発行の手順を示す流
れ図である。
【図3】本実施例の認証ICカードに記録した人証情報
読み出しの手順を示す流れ図である。
【図4】本実施例の認証ICカードの人証情報書き換え
の手順を示す流れ図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 ROM 3 RAM 4 データ記憶装置 5 アプレットインターフェース 6 外部接続用接続回路 7 外部接続端子 10 認証ファイル 11 第1人証ファイル 12 第2人証ファイル 20 アプリケーションファイル 21 第1作業ファイル 22 第2作業ファイル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CPUと、人証情報もしくは人証情報と
    認証情報を格納した認証ファイルと、認証の深さに応じ
    て分類されたジョブプログラムやデータを格納したアプ
    リケーションファイルとを備え、外部から前記アプリケ
    ーションファイルへのアクセスの要求があったときに、
    前記認証ファイルに格納された人証情報に基づいて真偽
    を判定した結果により該アクセスを認める認証ICカー
    ドであって、前記認証ファイルにカードで認証する第1
    の人物以外に少なくとも1人の第2の人物の人証情報ま
    たは少なくとも1つの主体の認証情報を格納し、該第2
    人物または主体の認証を要求するジョブあるいはデータ
    を予め決めてあって、該第2人物または主体の認証を要
    求するジョブあるいはデータについて実行あるいは提示
    の要求があったときに、前記第2人物または主体によっ
    て外部から入力される人証情報または認証情報と前記認
    証ファイルに格納された人証情報または認証情報とを対
    比して認証に合格したときに前記CPUを介して前記ジ
    ョブの実行やデータの提示を認めるようにしたことを特
    徴とする認証ICカード。
  2. 【請求項2】 前記CPUが認証の合否を決定すること
    を特徴とする請求項1記載の認証ICカード。
  3. 【請求項3】 前記CPUが前記認証ファイルに格納さ
    れた人証情報または認証情報を外部装置に出力して、該
    外部装置から受け取る判定結果に基づいて、前記CPU
    を介して前記アプリケーションファイルへのアクセスを
    行うことを特徴とする請求項1記載の認証ICカード。
  4. 【請求項4】 前記人物または主体の認証を前記第1人
    物および前記第2人物または前記主体の両者について実
    行して両者共に合格したときに始めて前記アプリケーシ
    ョンファイルへのアクセスが認められるようにしたこと
    を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の認証I
    Cカード。
  5. 【請求項5】 前記人証情報が該ICカードの真正な所
    有者の個体を区別する生物学的情報を含むことを特徴と
    する請求項1から4のいずれかに記載の認証ICカー
    ド。
  6. 【請求項6】 さらに前記第2人物または前記主体の認
    証を利用した事項についてのログを記録するようにした
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の認
    証ICカード。
  7. 【請求項7】 さらに前記認証ICカードが認証の内容
    を記録した電子証明用ファイルを有し、前記アプリケー
    ションファイルへのアクセスを行うときに利用された認
    証の内容を表す電子証明書を提示することができるよう
    にしたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記
    載の認証ICカード。
JP36175298A 1998-05-21 1998-12-21 認証icカード Expired - Fee Related JP3090265B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36175298A JP3090265B2 (ja) 1998-12-21 1998-12-21 認証icカード
AU38489/99A AU3848999A (en) 1998-05-21 1999-05-19 Authentication card system
PCT/JP1999/002599 WO1999060485A1 (fr) 1998-05-21 1999-05-19 Systeme de carte d'authentification

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36175298A JP3090265B2 (ja) 1998-12-21 1998-12-21 認証icカード

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000182020A true JP2000182020A (ja) 2000-06-30
JP3090265B2 JP3090265B2 (ja) 2000-09-18

Family

ID=18474750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36175298A Expired - Fee Related JP3090265B2 (ja) 1998-05-21 1998-12-21 認証icカード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3090265B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005309574A (ja) * 2004-04-19 2005-11-04 Nec Infrontia Corp 個人認証方法およびそのシステム
JP2006172375A (ja) * 2004-12-20 2006-06-29 Fuji Photo Film Co Ltd 認証システム
JP2017072897A (ja) * 2015-10-05 2017-04-13 株式会社日立製作所 認証システム、および、認証方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005309574A (ja) * 2004-04-19 2005-11-04 Nec Infrontia Corp 個人認証方法およびそのシステム
JP4728590B2 (ja) * 2004-04-19 2011-07-20 Necインフロンティア株式会社 個人認証方法およびそのシステム
JP2006172375A (ja) * 2004-12-20 2006-06-29 Fuji Photo Film Co Ltd 認証システム
JP4672357B2 (ja) * 2004-12-20 2011-04-20 富士フイルム株式会社 認証システム
JP2017072897A (ja) * 2015-10-05 2017-04-13 株式会社日立製作所 認証システム、および、認証方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3090265B2 (ja) 2000-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3112076B2 (ja) ユーザ認証システム
US4993068A (en) Unforgeable personal identification system
US8458484B2 (en) Password generator
US6213391B1 (en) Portable system for personal identification based upon distinctive characteristics of the user
US20030115475A1 (en) Biometrically enhanced digital certificates and system and method for making and using
US20050225430A1 (en) System and method for biometric-based fraud protection
EP2472773A2 (en) Method for producing an electro-biometric signature allowing legal interaction between and identification of persons
JP2009543176A (ja) トレースレス生体認証識別システム及び方法
Zorkadis et al. On biometrics‐based authentication and identification from a privacy‐protection perspective: Deriving privacy‐enhancing requirements
WO2001042938A1 (fr) Systeme d'authentification personnelle et dispositif electronique portatif a fonction d'authentification personnelle utilisant des informations physiques
EP3681126B1 (en) Systems and methods for securely verifying a subset of personally identifiable information
KR20090051147A (ko) 네트 결제 보조장치
JP2006504167A (ja) 携帯型データ記憶媒体を使って安全な電子取引を実行する方法
JP2000132658A (ja) 認証icカード
JP3090265B2 (ja) 認証icカード
ES2631002B1 (es) Dispositivo para facilitar transacciones financieras, procedimiento e instalación correspondientes
KR20030042639A (ko) 스마트카드를 이용한 다중인증시스템 및 방법
KR19990078671A (ko) 지문증명식 금융거래시스탬
JPH0750665A (ja) 本人確認装置及びその方法
WO1999060485A1 (fr) Systeme de carte d'authentification
JP2002041813A (ja) 個人認証システム
Oye et al. Fraud Detection and Control System in Bank Using Finger Print Simulation
JPS63136296A (ja) 個人認証用カ−ド
JP2007108832A (ja) 本人確認方法、プログラムおよび取引処理装置
JP2006099313A (ja) 取引システム

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070721

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080721

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
S201 Request for registration of exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R314201

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02