JP2000180077A - プレ―ト式熱交換器 - Google Patents
プレ―ト式熱交換器Info
- Publication number
- JP2000180077A JP2000180077A JP10377948A JP37794898A JP2000180077A JP 2000180077 A JP2000180077 A JP 2000180077A JP 10377948 A JP10377948 A JP 10377948A JP 37794898 A JP37794898 A JP 37794898A JP 2000180077 A JP2000180077 A JP 2000180077A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat transfer
- transfer plate
- edge
- plate
- edge part
- Prior art date
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- Pending
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- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 連続する凹凸面１２を形成した伝熱板１０
を、所定の枚数積層して形成するプレート式熱交換器
は、接合面積の不足から溶接不良が生じやすく、強度、
気密性の確保に課題がある。 【解決手段】 銅板のプレス加工により、周縁に立ち上
げた側縁部１１ａの上縁に傾斜角度が小さい外縁部１１
ｂを形成して、伝熱板１０を皿状に形成し、積層した伝
熱板１０の上下の外縁部１１ｂ間で形成される開口溝部
にろう材１９を挿入し、ろう付して製作する。
を、所定の枚数積層して形成するプレート式熱交換器
は、接合面積の不足から溶接不良が生じやすく、強度、
気密性の確保に課題がある。 【解決手段】 銅板のプレス加工により、周縁に立ち上
げた側縁部１１ａの上縁に傾斜角度が小さい外縁部１１
ｂを形成して、伝熱板１０を皿状に形成し、積層した伝
熱板１０の上下の外縁部１１ｂ間で形成される開口溝部
にろう材１９を挿入し、ろう付して製作する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、連続する凹凸面
を形成した伝熱板を所定の枚数積層して形成するプレー
ト式熱交換器に関するものである。
を形成した伝熱板を所定の枚数積層して形成するプレー
ト式熱交換器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、各種の化学設備や熱器具におい
て、加熱、冷却、熱回収などにプレート式熱交換器が普
及している。このプレート式熱交換器は、金属板のプレ
ス加工で波型や半球殻型等の連続する凹凸面を形成した
伝熱板を多層に重ね合わせ、伝熱板と伝熱板との間に狭
い間隔の流体のチャンネルを形成し、このチャンネルに
交互に液−液、液−ガスなどの２種類の流体を流通させ
て熱交換を行うもので、伝熱面積の飛躍的な増大で高い
熱効率を実現するものである。
て、加熱、冷却、熱回収などにプレート式熱交換器が普
及している。このプレート式熱交換器は、金属板のプレ
ス加工で波型や半球殻型等の連続する凹凸面を形成した
伝熱板を多層に重ね合わせ、伝熱板と伝熱板との間に狭
い間隔の流体のチャンネルを形成し、このチャンネルに
交互に液−液、液−ガスなどの２種類の流体を流通させ
て熱交換を行うもので、伝熱面積の飛躍的な増大で高い
熱効率を実現するものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】こうしたプレート式熱
交換器は、所定の枚数積層する伝熱板を溶接により接合
して製作されるが、接合面積の不足から溶接不良が生じ
やすく、強度、気密性の確保に課題がある。
交換器は、所定の枚数積層する伝熱板を溶接により接合
して製作されるが、接合面積の不足から溶接不良が生じ
やすく、強度、気密性の確保に課題がある。
【０００４】この発明は、これらの課題を解決すること
を目的とするもので、プレス加工で成形した伝熱板を、
ろう付により堅固に接合することができるプレート式熱
交換器を提供するものである。
を目的とするもので、プレス加工で成形した伝熱板を、
ろう付により堅固に接合することができるプレート式熱
交換器を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明のプレート式熱交換器は、連続する凹凸面
を形成した伝熱板を、所定の枚数積層して形成するプレ
ート式熱交換器において、銅板のプレス加工により、周
縁に立ち上げた側縁部の上縁に傾斜角度が小さい外縁部
を形成して、伝熱板を皿状に形成する。そして、積層し
た伝熱板の上下の外縁部間で形成される開口溝部にろう
材を挿入し、ろう付して製作することを特徴とするもの
であり、炉内で溶融したろうが毛細管現象で側縁部間に
流入して確実に溶着することができる。
め、この発明のプレート式熱交換器は、連続する凹凸面
を形成した伝熱板を、所定の枚数積層して形成するプレ
ート式熱交換器において、銅板のプレス加工により、周
縁に立ち上げた側縁部の上縁に傾斜角度が小さい外縁部
を形成して、伝熱板を皿状に形成する。そして、積層し
た伝熱板の上下の外縁部間で形成される開口溝部にろう
材を挿入し、ろう付して製作することを特徴とするもの
であり、炉内で溶融したろうが毛細管現象で側縁部間に
流入して確実に溶着することができる。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
図面の実施例に基づいて具体的に説明する。図面におい
て、銅板のプレス加工により、連続する凹凸面１２を一
面に形成した伝熱板１０が成形され、凹凸面１２は直線
状の波型に形成されている。伝熱板１０はその平面形状
が略正方形に形成され、周縁に側縁部１１ａを立ち上げ
て皿状に形成されている。さらに、この側縁部１１ａの
上縁に、傾斜角度が小さい外縁部１１ｂが形成され、し
たがって伝熱板１０の周縁は、側縁部１１ａと外縁部１
１ｂとで傾斜が２段に形成されている。
図面の実施例に基づいて具体的に説明する。図面におい
て、銅板のプレス加工により、連続する凹凸面１２を一
面に形成した伝熱板１０が成形され、凹凸面１２は直線
状の波型に形成されている。伝熱板１０はその平面形状
が略正方形に形成され、周縁に側縁部１１ａを立ち上げ
て皿状に形成されている。さらに、この側縁部１１ａの
上縁に、傾斜角度が小さい外縁部１１ｂが形成され、し
たがって伝熱板１０の周縁は、側縁部１１ａと外縁部１
１ｂとで傾斜が２段に形成されている。
【０００７】伝熱板１０の隣接する隅部には、２種類の
開孔１５、１６が形成され、これらの開孔１５、１６
は、伝熱板１０の中心から９０度の間隔で離れた放射状
位置に位置している。また、一方の開孔１６には周縁を
バーリング加工して突縁１７が形成され、他方の開孔１
５は、この突縁１７が嵌挿される大きさに形成されてい
る。
開孔１５、１６が形成され、これらの開孔１５、１６
は、伝熱板１０の中心から９０度の間隔で離れた放射状
位置に位置している。また、一方の開孔１６には周縁を
バーリング加工して突縁１７が形成され、他方の開孔１
５は、この突縁１７が嵌挿される大きさに形成されてい
る。
【０００８】このプレート式熱交換器の組立は、図３に
示すように行われる。ここで、伝熱板１０ａに重ねる伝
熱板１０ｂを９０度回転させ、開孔１５ｂに下段の伝熱
板１０ａの突縁１７ａを嵌挿させて重ね合わせる。同じ
く伝熱板１０ｃを伝熱板１０ｂに対して９０度回転さ
せ、開孔１５ｃに突縁１７ｂを嵌挿させて重ね合わせ、
伝熱板１０ｄを伝熱板１０ｃに対して９０度回転させて
重ね合わせる。このように、伝熱板１０を順次９０度回
転させ、開孔１５に下段の伝熱板１０の突縁１７を嵌挿
させて所定の枚数積層して組み立てる。図４は、１３枚
の伝熱板１０を積層して形成したもので、最上段と最下
段の伝熱板１０の開孔１５、１６に、流体の入口管及び
出口管２０、２１、２２、２３を接合してプレート式熱
交換器が形成される。
示すように行われる。ここで、伝熱板１０ａに重ねる伝
熱板１０ｂを９０度回転させ、開孔１５ｂに下段の伝熱
板１０ａの突縁１７ａを嵌挿させて重ね合わせる。同じ
く伝熱板１０ｃを伝熱板１０ｂに対して９０度回転さ
せ、開孔１５ｃに突縁１７ｂを嵌挿させて重ね合わせ、
伝熱板１０ｄを伝熱板１０ｃに対して９０度回転させて
重ね合わせる。このように、伝熱板１０を順次９０度回
転させ、開孔１５に下段の伝熱板１０の突縁１７を嵌挿
させて所定の枚数積層して組み立てる。図４は、１３枚
の伝熱板１０を積層して形成したもので、最上段と最下
段の伝熱板１０の開孔１５、１６に、流体の入口管及び
出口管２０、２１、２２、２３を接合してプレート式熱
交換器が形成される。
【０００９】このプレート式熱交換器の流体の流れを説
明すると、図３において、伝熱板１０ａの開孔１５ａか
ら伝熱板１０ａと伝熱板１０ｂとの間隔内に流入した流
体は、対角状に流通して伝熱板１０ｂの開孔１６ｂから
その突縁１７ｂに案内され、伝熱板１０ｃと伝熱板１０
ｄとの間隔内に流入する。このように、上下の伝熱板１
０で区画された各層を流体が流通し、突縁１７が上段の
開孔１５に嵌挿されているので、各層は上下の一層を隔
てた層と連通する。したがって、液−液、液−ガスなど
の２種類の流体を、この交互の層に流通させて熱交換が
行われる。各層では、流体が対角方向に流通するととも
に、伝熱板１０を介した上下の層を流通する流体が交差
する流れとなり、効率の良い熱交換が行われる。
明すると、図３において、伝熱板１０ａの開孔１５ａか
ら伝熱板１０ａと伝熱板１０ｂとの間隔内に流入した流
体は、対角状に流通して伝熱板１０ｂの開孔１６ｂから
その突縁１７ｂに案内され、伝熱板１０ｃと伝熱板１０
ｄとの間隔内に流入する。このように、上下の伝熱板１
０で区画された各層を流体が流通し、突縁１７が上段の
開孔１５に嵌挿されているので、各層は上下の一層を隔
てた層と連通する。したがって、液−液、液−ガスなど
の２種類の流体を、この交互の層に流通させて熱交換が
行われる。各層では、流体が対角方向に流通するととも
に、伝熱板１０を介した上下の層を流通する流体が交差
する流れとなり、効率の良い熱交換が行われる。
【００１０】図５は、このプレート式熱交換器の溶接の
手段を説明するものである。伝熱板１０の周縁は、上記
したように側縁部１１ａと外縁部１１ｂとで傾斜が２段
に形成され、積層した伝熱板１０の上下の外縁部１１ｂ
間で開口溝部が形成される。開孔１５、１６に適合した
孔を開けたシート状のろう材１８を各伝熱板１０に敷設
して、上記のように所定の枚数積層するとともに、この
開口溝部に棒状のろう材１９を挿入して所定の治具で固
定し、これを電気炉内でろう付して製作する。炉内で溶
融したろうは、毛細管現象で側縁部１１ａ間に流入して
溶着するとともに、各伝熱板１０の凹凸面１２の点接触
する部分に流れ込んで溶着する。なお、突縁１７の外周
にろう材をリング状に巻いてろう付しても良い。
手段を説明するものである。伝熱板１０の周縁は、上記
したように側縁部１１ａと外縁部１１ｂとで傾斜が２段
に形成され、積層した伝熱板１０の上下の外縁部１１ｂ
間で開口溝部が形成される。開孔１５、１６に適合した
孔を開けたシート状のろう材１８を各伝熱板１０に敷設
して、上記のように所定の枚数積層するとともに、この
開口溝部に棒状のろう材１９を挿入して所定の治具で固
定し、これを電気炉内でろう付して製作する。炉内で溶
融したろうは、毛細管現象で側縁部１１ａ間に流入して
溶着するとともに、各伝熱板１０の凹凸面１２の点接触
する部分に流れ込んで溶着する。なお、突縁１７の外周
にろう材をリング状に巻いてろう付しても良い。
【００１１】この実施例では、伝熱板１０の平面形状を
略正方形として９０度回転して重なる形状に形成した
が、伝熱板１０の形状は、円形、長方形、その他の多角
形状に形成しても良く、流体通路の構成も実施例に限定
されるものではない。
略正方形として９０度回転して重なる形状に形成した
が、伝熱板１０の形状は、円形、長方形、その他の多角
形状に形成しても良く、流体通路の構成も実施例に限定
されるものではない。
【００１２】
【発明の効果】以上のようにこの発明は、周縁に立ち上
げた側縁部１１ａの上縁に傾斜角度が小さい外縁部１１
ｂを形成し、伝熱板１０の周縁を２段の傾斜面で形成
し、積層した伝熱板１０の上下の外縁部１１ｂ間で形成
される開口溝部に挿入したろう材１９は、側縁部１１ａ
に溶融して確実、堅固に溶着することができる。また、
ろう材１９の取付も簡単で、目視確認ができるので置き
忘れることがなく、溶接の作業性の向上と接合性の向上
とを同時に図ることができるものである。
げた側縁部１１ａの上縁に傾斜角度が小さい外縁部１１
ｂを形成し、伝熱板１０の周縁を２段の傾斜面で形成
し、積層した伝熱板１０の上下の外縁部１１ｂ間で形成
される開口溝部に挿入したろう材１９は、側縁部１１ａ
に溶融して確実、堅固に溶着することができる。また、
ろう材１９の取付も簡単で、目視確認ができるので置き
忘れることがなく、溶接の作業性の向上と接合性の向上
とを同時に図ることができるものである。
【図１】この発明の実施例の伝熱板の平面図。
【図２】図１のＡ−Ａ線で切断した断面図。
【図３】組立の方法を示す分解斜視図。
【図４】組み立てられた状態の断面図。
【図５】溶接の方法を示す要部の断面図。
１０ 伝熱板 １１ａ 側縁部 １１ｂ 外縁部 １２ 凹凸面 １９ ろう材
Claims (1)
- 【請求項１】 連続する凹凸面（１２）を形成した伝熱
板（１０）を、所定の枚数積層して形成するプレート式
熱交換器において、 銅板のプレス加工により、周縁に立ち上げた側縁部（１
１ａ）の上縁に傾斜角度が小さい外縁部（１１ｂ）を形
成して、伝熱板（１０）を皿状に形成し、積層した伝熱
板（１０）の上下の外縁部（１１ｂ）間で形成される開
口溝部にろう材（１９）を挿入し、ろう付して製作する
ことを特徴とするプレート式熱交換器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10377948A JP2000180077A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | プレ―ト式熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10377948A JP2000180077A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | プレ―ト式熱交換器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000180077A true JP2000180077A (ja) | 2000-06-30 |
Family
ID=18509274
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10377948A Pending JP2000180077A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | プレ―ト式熱交換器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000180077A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005231943A (ja) * | 2004-02-19 | 2005-09-02 | Osaka Gas Co Ltd | 改質装置 |
| WO2014091850A1 (ja) * | 2012-12-12 | 2014-06-19 | 株式会社マーレ フィルターシステムズ | 多板積層式熱交換器及びそのコアプレート |
| JP2016090221A (ja) * | 2014-10-30 | 2016-05-23 | リンナイ株式会社 | プレート接合型熱交換器 |
-
1998
- 1998-12-14 JP JP10377948A patent/JP2000180077A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005231943A (ja) * | 2004-02-19 | 2005-09-02 | Osaka Gas Co Ltd | 改質装置 |
| JP4646527B2 (ja) * | 2004-02-19 | 2011-03-09 | 大阪瓦斯株式会社 | 改質装置 |
| WO2014091850A1 (ja) * | 2012-12-12 | 2014-06-19 | 株式会社マーレ フィルターシステムズ | 多板積層式熱交換器及びそのコアプレート |
| JP2014115048A (ja) * | 2012-12-12 | 2014-06-26 | Mahle Filter Systems Japan Corp | 多板積層式熱交換器及びそのコアプレート |
| CN104854419A (zh) * | 2012-12-12 | 2015-08-19 | 株式会社马勒滤清系统 | 多板堆叠式换热器和用于多板堆叠式换热器的芯板 |
| CN104854419B (zh) * | 2012-12-12 | 2017-05-24 | 株式会社马勒滤清系统 | 多板堆叠式换热器和用于多板堆叠式换热器的芯板 |
| US10076812B2 (en) | 2012-12-12 | 2018-09-18 | Mahle Filter Systems Japan Corporation | Multi-plate-stack-type heat exchanger, and core plate therefor |
| JP2016090221A (ja) * | 2014-10-30 | 2016-05-23 | リンナイ株式会社 | プレート接合型熱交換器 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051212 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080707 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080715 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081202 |