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JP2000169099A - フォークリフトトラックのチルト制御装置 - Google Patents

フォークリフトトラックのチルト制御装置

Info

Publication number
JP2000169099A
JP2000169099A JP10345387A JP34538798A JP2000169099A JP 2000169099 A JP2000169099 A JP 2000169099A JP 10345387 A JP10345387 A JP 10345387A JP 34538798 A JP34538798 A JP 34538798A JP 2000169099 A JP2000169099 A JP 2000169099A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tilt
mast
sensor
data
lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10345387A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Murase
昇 村瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Forklift KK
Original Assignee
Komatsu Forklift KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Forklift KK filed Critical Komatsu Forklift KK
Priority to JP10345387A priority Critical patent/JP2000169099A/ja
Publication of JP2000169099A publication Critical patent/JP2000169099A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高揚高の際のフォーク爪上の荷物の荷崩れ防
止する。 【解決手段】 フォーク爪5の揚高データを検出する揚
高センサ6と、マスト3の前後傾動データを検出するチ
ルトセンサ7と、チルトレバー8の前後操作データを検
出するチルトレバーセンサ9と、チルトレバーセンサ9
で検出した前後操作データよりレバー操作量に基づいた
指令値を算出し、これを出力すると共に、揚高センサ6
で検出した揚高データよりフォーク爪5の昇降が所定高
さ以上となり、かつ、チルトセンサ7で検出したマスト
3の前後傾動データより操作開始時点からマスト3の傾
動の変位量が所定量以上となった場合、予め設定した低
速制御データに基づいた指令値を出力するコントローラ
10と、このコントローラ10から出力した指令値を入
力し、これに基づいてマスト3の傾動を行うチルトシリ
ンダ2を作動する方向制御弁15とからフォークリフト
トラックのチルト制御装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォークリフトト
ラックにおけるマストの傾動を行うチルトシリンダを制
御するフォークリフトトラックのチルト制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、フォークリフトトラックは、車体
の前側にチルトシリンダにより車体に対して前後に傾動
する左右一対のマストを備え、このマストに沿ってリフ
トシリンダにより昇降動する荷物を積載する左右のフォ
ーク爪を備えていた。
【0003】このようになるフォークリフトトラックに
おいて、マストの傾動を行うチルトシリンダは比例電磁
弁を介してポンプによって供給される圧油により作動す
るようになり、この比例電磁弁はチルトレバーの前後操
作及び操作量に応じて、圧油の流れる方向や流量が変化
するようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来のものにあ
っては、マストの傾動はチルトレバーの操作量に基づい
て作動するようになり、チルトレバーの操作量に対して
常に同じ状態でマストの傾動が行われるようになってい
た。このため、例えば、フォーク爪をマストの上部側で
ある高揚高とした場合、低揚高とした場合と比べて、マ
ストの傾動が同じ状態(チルトレバーの操作量が同じ)
でも、マストの傾動によるフォーク爪の移動速度は大幅
に早くなるため、フォーク爪上の荷物の荷崩れ等が生じ
るおそれがあった。このため、高揚高時のマストを傾動
するためのチルト操作が非常に難しくなり、作業者にお
いては、高い熟練性が要求されると共に、作業時の精神
的な負担が大きかった。また、経験の浅い作業者にあっ
ては、作業効率の低下、あるいは安全性の低下を招くお
それがあった。本発明は、これらの問題を解消すること
を、その課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、フォーク
爪の揚高データを検出する揚高センサと、マストの前後
傾動データを検出するチルトセンサと、チルトレバーの
前後操作データを検出するチルトレバーセンサと、前記
チルトレバーセンサで検出した前後操作データよりレバ
ー操作量に基づいた指令値を算出し、これを出力すると
共に、前記揚高センサで検出した揚高データよりフォー
ク爪の昇降が所定高さ以上となり、かつ、前記チルトセ
ンサで検出したマストの前後傾動データより操作開始時
点からマストの傾動の変位量が所定量以上となった場
合、予め設定した低速制御データに基づいた指令値を出
力するコントローラと、このコントローラから出力した
指令値を入力し、これに基づいてマストの傾動を行うチ
ルトシリンダを作動する方向制御弁と、からフォークリ
フトトラックのチルト制御装置を構成する。
【0006】第二の発明は、フォーク爪の揚高データを
検出する揚高センサと、マストの前後傾動データを検出
するチルトセンサと、チルトレバーの前後操作データを
検出するチルトレバーセンサと、前記チルトレバーセン
サで検出した前後操作データよりレバー操作量に基づい
た指令値を算出し、これを出力すると共に、前記揚高セ
ンサで検出した揚高データよりフォーク爪の昇降が所定
高さ以上となり、かつ、前記チルトセンサで検出したマ
ストの前後傾動データにおける前後位置と前記チルトレ
バーセンサで検出したチルトレバーの前後操作データに
おける前後操作とが前後一致した場合、予め設定した低
速制御データに基づいた指令値を出力するコントローラ
と、このコントローラから出力した指令値を入力し、こ
れに基づいてマストの傾動を行うチルトシリンダを作動
する方向制御弁と、からフォークリフトトラックのチル
ト制御装置を構成する。
【0007】
【作用】第一の発明によれば、高揚高の際に、マストの
傾動の変位量が所定量以上となると、自動的に低速制御
データに基づいた低速で作動するようになり、マストの
傾動によるフォーク爪の移動速度が大幅に早くなるのを
なくして、フォーク爪上の荷物の荷崩れ等が生じるのを
防止する。
【0008】第二の発明によれば、高揚高の際に、フォ
ーク爪上の荷物の荷崩れ等が生じやすいマストが前傾で
かつチルトレバーが前方操作、あるいはマストが後傾で
かつチルトレバーを後方操作の場合は自動的に低速制御
データに基づいた低速で作動するようになり、マストの
傾動によるフォーク爪の移動速度が大幅に早くなるのを
なくして、フォーク爪上の荷物の荷崩れ等が生じるのを
防止する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明による第一の実施の形態に
ついて説明する。フォークリフトトラックは、図1に示
すように、従来と同様、車体1の前側にチルトシリンダ
2により車体1に対して前後に傾動する左右一対のマス
ト3を備え、このマスト3に沿ってリフトシリンダ4に
より昇降動する荷物を積載する左右のフォーク爪5を備
えている。
【0010】そして、このようになるフォークリフトト
ラックにおいて、チルト制御装置としては、フォーク爪
5の揚高データを検出する揚高センサ6を備え、この揚
高センサ6はリミットスイッチであり、マスト3の所定
の位置に固着してフォーク爪5の昇降動によって作動す
るオンオフ信号を検出することで、フォーク爪5の昇降
が所定高さ以上となるかどうかであるフォーク爪5の揚
高データを検出する。
【0011】また、マスト3の前後傾動データを検出す
るチルトセンサ7を備え、このチルトセンサ7はポテン
ショメータであり、マスト3の傾動を行うチルトシリン
ダ2の上端に固着して当該チルトシリンダ2のストロー
ク量を検出することで、マスト3が垂直に対して前傾し
ているのか後傾しているのかとその傾動量であるマスト
3の前後傾動データを検出する。
【0012】さらに、チルトレバー8の前後操作データ
を検出するチルトレバーセンサ9を備え、このチルトレ
バーセンサ9はポテンショメータであり、車体1の運転
室内のチルトレバー8に固着して当該チルトレバー8の
移動量を検出することで、チルトレバー8を前方に操作
したのかあるいは後方に操作したのかとその操作量であ
る前後操作データを検出する。
【0013】そして、車体1の内部にコントローラ10
を備え、このコントローラ10は図2に示すように、揚
高センサ6とチルトセンサ7とチルトレバーセンサ9か
らの各データを直接入力するA/D変換器とON/0F
F信号変換器よりなる入力信号変換部11と、この入力
信号変換部11からデータをもらい演算処理を行うメモ
リ12を内蔵するCPU13と、このCPU13から信
号を受け取りこれを出力する駆動部14とから構成す
る。そして、このコントローラ10においては、揚高セ
ンサ6とチルトセンサ7とチルトレバーセンサ9からの
各データを入力信号変換部11を介してCPU13に入
力し、このCPU13において、チルトレバーセンサ9
で検出した前後操作データよりレバー操作量に基づいた
指令値を算出し、これを駆動部14より出力すると共
に、前記揚高センサ6で検出した揚高データよりフォー
ク爪5の昇降が所定高さ以上となり、かつ、前記レバー
操作量に基づいた指令値が前後傾を示す状態になった
時、前記マスト3の前後傾動データを操作開始時点の値
として記憶し、前記記憶した操作開始時点からマスト3
の傾動の変位量が所定量以上となった場合、低速制御デ
ータに基づいた指令値を算出し、これを駆動部14より
出力する。この低速制御データとしては、図3において
破線で示すレバー操作量に基づいた指令値に対し実線で
示すようにマスト3の傾動時にフォーク爪5上の荷物の
荷崩れ等が生じるおそれのない低い一定の値とし、予め
実験等により求めたものである。
【0014】また、このコントローラ10から出力した
レバー操作量に基づいた指令値または低速制御データに
基づいた指令値のどちらか一方の指令値を入力し、これ
に基づいてマスト3の傾動を行うチルトシリンダ2を作
動する方向制御弁15を備え、この方向制御弁15とし
ては例えば比例電磁弁15Aである。そして、この比例
電磁弁15Aはソレノイドaとソレノイドbを備えると
共に、このソレノイドa,bにより左右にスプールを移
動することで前傾位置Fと中立位置Nと後傾位置R間で
徐々に切換わるようになる。そして、前傾位置Fではタ
ンク16の圧油をポンプ17によってチルトシリンダ2
のボトム側に供給するようになり、チルトシリンダ2を
伸ばしてマスト3を前傾させる。中立位置Nでは圧油の
供給を遮断するようになり、チルトシリンダ2の伸縮動
を停止してマスト3の傾動も停止させる。後傾位置Rで
はタンク16の圧油をポンプ17によってチルトシリン
ダ2のロッド側に供給するようになり、チルトシリンダ
2を縮ませてマスト3を後傾させる。このようにマスト
3の傾動を行うチルトシリンダ2はこの比例電磁弁15
Aを介してポンプ17によって供給される圧油により作
動するようになり、この比例電磁弁15Aはコントロー
ラ10からの指令値に応じて、圧油の流れる方向や流量
が変化するようになっている。
【0015】これにより、マスト3の傾動としては、通
常はチルトレバー8のレバー操作量に基づいた速度でマ
スト3の傾動が行われるが、フォーク爪5の昇降が所定
高さ以上となった際はチルトレバー8の操作開始時点当
初は前述の通常の速度のマスト3の傾動が行われるもの
の、マスト3の傾動の変位量が操作開始時点から所定量
以上となると低速制御データに基づいた低速でマスト3
の傾動が行われる。
【0016】このようになることで、フォーク爪5の昇
降が所定高さ以上、すなわち、高揚高となった際、マス
ト3の傾動は操作開始時点当初は通常の速度で作動し、
マスト3の傾動の変位量が所定量以上となると、自動的
に低速制御データに基づいた低速で作動するようにな
り、マスト3の傾動によるフォーク爪5の移動速度が大
幅に早くなるのをなくして、フォーク爪5上の荷物の荷
崩れ等が生じるのを防止する。これにより、マスト3を
傾動するためのチルト操作を容易なものとし、作業者に
対する熟練性の要求や作業時の精神的負担等を低減する
と共に、初心者にあっては作業効率の低下や安全性の低
下を招くのを防ぐことができる。
【0017】また、マスト3の傾動における操作開始時
点当初は通常の速度で作動することで、作業速度が大幅
に低下するのを抑えることができ、作業効率が低下する
のを防止することができる。
【0018】次に、本発明による第二の実施の形態につ
いて説明する。前述した第一の実施の形態と同様のフォ
ークリフトトラックにおいて、チルト制御装置として
は、フォーク爪5の揚高データを検出する揚高センサ6
を備え、この揚高センサ6はリミットスイッチであり、
マスト3の所定の位置に固着してフォーク爪5の昇降動
によって作動するオンオフ信号を検出することで、フォ
ーク爪5の昇降が所定高さ以上となるかどうかであるフ
ォーク爪5の揚高データを検出する。
【0019】また、マスト3の前後傾動データを検出す
るチルトセンサ7を備え、このチルトセンサ7はポテン
ショメータであり、マスト3の傾動を行うチルトシリン
ダ2の上端に固着して当該チルトシリンダ2のストロー
ク量を検出することで、マスト3が垂直位置を示すエリ
アに対して前傾しているのか後傾しているのかとその傾
動量であるマスト3の前後傾動データを検出する。
【0020】さらに、チルトレバー8の前後操作データ
を検出するチルトレバーセンサ9を備え、このチルトレ
バーセンサ9はポテンショメータであり、車体1の運転
室内のチルトレバー8に固着して当該チルトレバー8の
移動量を検出することで、チルトレバー8を前方に操作
したのかあるいは後方に操作したのかとその操作量であ
る前後操作データを検出する。
【0021】そして、車体1の内部にコントローラ10
を備え、このコントローラ10は図2に示すように、揚
高センサ6とチルトセンサ7とチルトレバーセンサ9か
らの各データを直接入力するA/D変換器とON/0F
F信号変換器よりなる入力信号変換部11と、この入力
信号変換部11からデータをもらい演算処理を行うメモ
リ12を内蔵するCPU13と、このCPU13から信
号を受け取りこれを出力する駆動部14とから構成す
る。そして、このコントローラ10においては、揚高セ
ンサ6とチルトセンサ7とチルトレバーセンサ9からの
各データを入力信号変換部11を介してCPU13に入
力し、このCPU13において、チルトレバーセンサ9
で検出した前後操作データよりレバー操作量に基づいた
指令値を算出し、これを駆動部14より出力すると共
に、前記揚高センサ6で検出した揚高データよりフォー
ク爪5の昇降が所定高さ以上となり、かつ、前記チルト
センサ7で検出したマスト3の前後傾動データにおける
マスト3が垂直位置を示すエリアに対して前傾なのか後
傾なのかである前後位置と、前記チルトレバーセンサ9
で検出したチルトレバー8の前後操作データにおける前
方操作なのか後方操作なのかである前後操作とが前後一
致した場合、低速制御データに基づいた指令値を算出
し、これを駆動部14より出力する。この低速制御デー
タとしては前述の第一の実施の形態において述べたもの
(図3に示す)と同様、マスト3の傾動時にフォーク爪
5上の荷物の荷崩れ等が生じるおそれのない低い一定の
値とし、予め実験等により求めたものである。
【0022】また、このコントローラ10から出力した
レバー操作量に基づいた指令値または低速制御データに
基づいた指令値のどちらか一方の指令値を入力し、これ
に基づいてマスト3の傾動を行うチルトシリンダ2を作
動する方向制御弁15を備え、この方向制御弁15とし
ては例えば比例電磁弁15Aである。そして、この比例
電磁弁15Aはソレノイドaとソレノイドbを備えると
共に、このソレノイドa,bにより左右にスプールを移
動することで前傾位置Fと中立位置Nと後傾位置R間で
徐々に切換わるようになる。そして、前傾位置Fではタ
ンク16の圧油をポンプ17によってチルトシリンダ2
のボトム側に供給するようになり、チルトシリンダ2を
伸ばしてマスト3を前傾させる。中立位置Nでは圧油の
供給を遮断するようになり、チルトシリンダ2の伸縮動
を停止してマスト3の傾動も停止させる。後傾位置Rで
はタンク16の圧油をポンプ17によってチルトシリン
ダ2のロッド側に供給するようになり、チルトシリンダ
2を縮ませてマスト3を後傾させる。このようにマスト
3の傾動を行うチルトシリンダ2はこの比例電磁弁15
Aを介してポンプ17によって供給される圧油により作
動するようになり、この比例電磁弁15Aはコントロー
ラ10からの指令値に応じて、圧油の流れる方向や流量
が変化するようになっている。
【0023】これにより、マスト3の傾動としては、通
常はチルトレバー8のレバー操作量に基づいた速度でマ
スト3の傾動が行われるが、フォーク爪5の昇降が所定
高さ以上となった際は、マスト3の前後位置とチルトレ
バー8の前後操作とが前後一致しない場合、すなわち、
マスト3が前傾でかつチルトレバー8が後方操作、ある
いはマスト3が後傾でかつチルトレバー8が前方操作で
あると、通常と同様のチルトレバー8のレバー操作量に
基づいた速度でマスト3の傾動が行われるが、マスト3
の前後位置とチルトレバー8の前後操作とが前後一致す
る場合、すなわち、マスト3が前傾でかつチルトレバー
8が前方操作、あるいはマスト3が後傾でかつチルトレ
バー8が後方操作であると、低速制御データに基づいた
低速でマスト3の傾動が行われる。
【0024】このようになることで、フォーク爪5の昇
降が所定高さ以上、すなわち、高揚高となった際、マス
ト3の傾動はフォーク爪5上の荷物の荷崩れ等が生じに
くいマスト3が前傾でかつチルトレバー8が後方操作、
あるいはマスト3が後傾でかつチルトレバー8を前方操
作した場合はチルトレバー8のレバー操作量に基づいた
通常の速度で作動するが、フォーク爪5上の荷物の荷崩
れ等が生じやすいマスト3が前傾でかつチルトレバー8
が前方操作、あるいはマスト3が後傾でかつチルトレバ
ー8を後方操作の場合は自動的に低速制御データに基づ
いた低速で作動するようになり、マスト3の傾動による
フォーク爪5の移動速度が大幅に早くなるのをなくし
て、フォーク爪5上の荷物の荷崩れ等が生じるのを防止
する。これにより、マスト3を傾動するためのチルト操
作を容易なものとし、作業者に対する熟練性の要求や作
業時の精神的負担等を低減すると共に、初心者にあって
は作業効率の低下や安全性の低下を招くのを防ぐことが
できる。
【0025】また、マスト3の傾動における低速での作
動はフォーク爪5上の荷物の荷崩れ等が生じやすいマス
ト3が前傾でかつチルトレバー8が前方操作、あるいは
マスト3が後傾でかつチルトレバー8を後方操作の場合
のみに限定したことで、必要時のみの低速での作動とし
て、無駄な低速での作動をなくして作業効率が低下する
のを防止することができる。
【0026】また、前述した第一あるいは第二の実施の
形態の変形例として、第二の実施の形態におけるコント
ローラ10のCPU13において、揚高センサ6で検出
した揚高データよりフォーク爪5の昇降が所定高さ以上
となり、かつ、チルトセンサ7で検出したマスト3の前
後傾動データにおけるマスト3が垂直に対して前傾なの
か後傾なのかである前後位置と、チルトレバーセンサ9
で検出したチルトレバー8の前後操作データにおける前
方操作なのか後方操作なのかである前後操作とが前後一
致した場合、低速制御データに基づいた指令値を算出
し、これを駆動部14より出力するようになるが、この
低速制御データに基づいた指令値の出力を、第一の実施
の形態と同様、チルトセンサ7で検出したマスト3の前
後傾動データより操作開始時点からマスト3の傾動の変
位量が所定量以上となった場合に、低速制御データに基
づいた指令値を算出して出力するようにしても良い。
【0027】さらに、前述した第一と第二の実施の形態
において、揚高センサ6としてリミットスイッチを用い
ていたが、この代わりにポテンショメータを用いるよう
にしても良く、また、チルトセンサ7やチルトレバーセ
ンサ9としてポテンショメータを用いていたが、この代
わりに他のもの、例えばリミットスイッチやエンコーダ
等を用いるようにしても良い。また、方向制御弁15も
比例電磁弁15Aに限定されるものではなく、他のもの
でも良い。また、チルトレバーのレバー操作量に基づい
た指令値による速度と低速制御データに基づいた指令値
による速度との切り替わりは直ちに切り替えても良い
し、規定の減速特性を持たせて切り替えても良い。
【0028】
【発明の効果】高揚高の際に、マストの傾動の変位量が
所定量以上となると、自動的に低速制御データに基づい
た低速で作動するようになり、マストの傾動によるフォ
ーク爪の移動速度が大幅に早くなるのをなくして、フォ
ーク爪上の荷物の荷崩れ等が生じるのを防止することが
でき、これにより、マストを傾動するためのチルト操作
を容易なものとし、作業者に対する熟練性の要求や作業
時の精神的負担等を低減すると共に、初心者にあっては
作業効率の低下や安全性の低下を招くのを防ぐことがで
きる。また、高揚高の際に、フォーク爪上の荷物の荷崩
れ等が生じやすいマストが前傾でかつチルトレバーが前
方操作、あるいはマストが後傾でかつチルトレバーを後
方操作の場合は自動的に低速制御データに基づいた低速
で作動するようになり、マストの傾動によるフォーク爪
の移動速度が大幅に早くなるのをなくして、フォーク爪
上の荷物の荷崩れ等が生じるのを防止することができ、
これにより、やはり、マストを傾動するためのチルト操
作を容易なものとし、作業者に対する熟練性の要求や作
業時の精神的負担等を低減すると共に、初心者にあって
は作業効率の低下や安全性の低下を招くのを防ぐことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フォークリフトトラックの説明図。
【図2】本発明によるフォークリフトトラックのチルト
制御装置のコントローラの構成説明図。
【図3】本発明によるフォークリフトトラックのチルト
制御装置のコントローラにおける低速制御データを示す
説明図。
【符号の説明】
1…車体、2…チルトシリンダ、3…マスト、4…リフ
トシリンダ、5…フォーク爪、6…揚高センサ、7…チ
ルトセンサ、8…チルトレバー、9…チルトレバーセン
サ、10…コントローラ、11…入力信号変換部、12
…メモリ、13…CPU、14…駆動部、15…方向制
御弁、15A…比例電磁弁、16…タンク、17…ポン
プ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォーク爪5の揚高データを検出する揚
    高センサ6と、 マスト3の前後傾動データを検出するチルトセンサ7
    と、 チルトレバー8の前後操作データを検出するチルトレバ
    ーセンサ9と、 前記チルトレバーセンサ9で検出した前後操作データよ
    りレバー操作量に基づいた指令値を算出し、これを出力
    すると共に、前記揚高センサ6で検出した揚高データよ
    りフォーク爪5の昇降が所定高さ以上となり、かつ、前
    記チルトセンサ7で検出したマスト3の前後傾動データ
    より操作開始時点からマスト3の傾動の変位量が所定量
    以上となった場合、予め設定した低速制御データに基づ
    いた指令値を出力するコントローラ10と、 このコントローラ10から出力した指令値を入力し、こ
    れに基づいてマスト3の傾動を行うチルトシリンダ2を
    作動する方向制御弁15と、を備えたことを特徴とする
    フォークリフトトラックのチルト制御装置。
  2. 【請求項2】 フォーク爪5の揚高データを検出する揚
    高センサ6と、 マスト3の前後傾動データを検出するチルトセンサ7
    と、 チルトレバー8の前後操作データを検出するチルトレバ
    ーセンサ9と、 前記チルトレバーセンサ9で検出した前後操作データよ
    りレバー操作量に基づいた指令値を算出し、これを出力
    すると共に、前記揚高センサ6で検出した揚高データよ
    りフォーク爪5の昇降が所定高さ以上となり、かつ、前
    記チルトセンサ7で検出したマスト3の前後傾動データ
    における前後位置と前記チルトレバーセンサ9で検出し
    たチルトレバー8の前後操作データにおける前後操作と
    が前後一致した場合、予め設定した低速制御データに基
    づいた指令値を出力するコントローラ10と、 このコントローラ10から出力した指令値を入力し、こ
    れに基づいてマスト3の傾動を行うチルトシリンダ2を
    作動する方向制御弁15と、を備えたことを特徴とする
    フォークリフトトラックのチルト制御装置。
JP10345387A 1998-12-04 1998-12-04 フォークリフトトラックのチルト制御装置 Pending JP2000169099A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6425728B1 (en) * 1999-08-23 2002-07-30 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho Tilting speed controlling apparatus and method for industrial vehicle
JP7481081B2 (ja) 2022-06-20 2024-05-10 三菱ロジスネクスト株式会社 産業車両

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