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JP2000163313A - プログラム読出し制御装置およびシステム - Google Patents

プログラム読出し制御装置およびシステム

Info

Publication number
JP2000163313A
JP2000163313A JP10339816A JP33981698A JP2000163313A JP 2000163313 A JP2000163313 A JP 2000163313A JP 10339816 A JP10339816 A JP 10339816A JP 33981698 A JP33981698 A JP 33981698A JP 2000163313 A JP2000163313 A JP 2000163313A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
area
ram
program
information
rom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10339816A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Tanaka
中 智 田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP10339816A priority Critical patent/JP2000163313A/ja
Publication of JP2000163313A publication Critical patent/JP2000163313A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ROMのプログラム量が巨大でも、小容量の
RAMにプログラムを複写してCPUによるプログラム
の高速読み出しを可能とする。プログラムに変更を加え
なくてもRAM上で実行可とする。 【解決手段】 プログラム格納用ROM202とデータ
格納用RAM203とメモリコントローラ204とCP
U201からなり、メモリコントローラがROMに格納
されたプログラムを、あらかじめCPUがメモリコント
ローラのもつレジスタ群505に設定したROM上の少
なくとも1個所の領域を選択的にRAM上にキャッシン
グすることで、RAM上のプログラム量を少なくしたプ
ログラム読出しシステム。メモリコントロ−ラは、CP
Uが与えるメモリアドレスがレジスタ群505の設定領
域に含まれると、まず、該領域のプログラムをROMか
らRAMに複写してRAMから読出し、2回目以降のア
クセスでは直ちにRAMから読出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CPUが実行する
プログラムの、メモリからの読出しを行なうプログラム
読出し制御装置、ならびに、それを用いるプログラム読
出しシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】ROMに格納したプログラムコ−ドに基
づいてCPUがデ−タ処理あるいは電気制御を行なう場
合、プログラムコ−ドの読出し速度を速くするために、
ROMのプログラムコ−ドをRAMに転送し、その後は
RAMから読み出すことが行なわれている。例えば実開
平5−20134号公報に提示されたエンジン等の制御
装置は、CPUがROMに格納されたプログラムコード
を実行することにより、プログラムコードが格納されて
いるROMの内容すべてをRAM上に転送し、転送完了
後にソフト的にCPUの実行アドレスをRAM上に変更
して、プログラムコードのフェッチ時間を短縮してい
る。また、特開平5−342096号公報は、読出すべ
きプログラムコ−ドを特定するROMアドレスを対応R
AMアドレスに変換するアドレスデコ−ダのアドレス切
替タイミングの制御を開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の方式では、プロ
グラム量(コード量)が巨大になった場合に、プログラ
ムコード量以上の容量のRAMが必要になり、制御装置
全体としてはRAMの所要容量が多くなってしまう。ま
た、ROM上で実行される既存のプログラムコードを、
プログラムがRAM上で動作するように、前もってプロ
グラムコードに変更を加えておく作業が必要であり、プ
ログラムコード量が巨大である場合には変更量も多く開
発期間が長くかかってしまうなどの欠点があった。
【0004】本発明は、プログラムコード量が巨大にな
る場合でも少ない容量のRAMで、CPUによるプログ
ラムコードの高速読み出しを可能とすることを第1の目
的とし、更に、プログラムコードにRAM上で実行する
ための変更を加えなくてもRAM上で実行可とすること
を第2の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1)領域情報を書込む
領域メモリ(505); 標識メモリ(507);プログラム情報(プログラムコ-ド)を
格納したROM(202)の、領域メモリ(505)に書込まれた
領域情報によって規定される領域のプログラム情報をR
AM(203)に書込み、ROMアドレスをそのプログラム
情報を書込んだRAMアドレスに変換するための情報を
標識メモリ(507)に書込む、RAM書込み手段(506);お
よび、与えられるROMアドレス情報が領域メモリ(50
5)の領域情報によって規定される領域に含まれるかをチ
ェックし、含まれると標識メモリ(507)の情報に従って
ROMアドレス情報をRAMアドレス情報に変換してR
AM(203)より該アドレスのプログラム情報を読出し、
含まれないときにはROM(202)より前記ROMアドレ
ス情報が指定するアドレスのプログラム情報を読出す、
プログラム読出し手段(504,506);を備える、プログラ
ム読出し制御装置(204)。なお、理解を容易にするため
にカッコ内には、図面に示し後述する実施例の対応要素
の符号又は対応事項を、参考までに付記した。
【0006】これによれば、RAMからの読出しが望ま
れるプログラム情報(特定のプログラムコ−ド群)のR
OM上の記憶領域を表わす領域情報を領域メモリ(505)
に書込むと、RAM書込み手段(506)が、ROM(202)
の、領域メモリ(505)に書込まれた領域情報によって規
定される領域のプログラム情報をRAM(203)に書込
み、ROMアドレスをそのプログラム情報を書込んだR
AMアドレスに変換するための情報を標識メモリ(507)
に書込む。その後は、プログラム読出し手段(504,506)
が、与えられるROMアドレス情報が領域メモリ(505)
の領域情報によって規定される領域に含まれるかをチェ
ックし、含まれると標識メモリ(507)の情報に従ってR
OMアドレス情報をRAMアドレス情報に変換してRA
M(203)より該アドレスのプログラム情報を読出し、含
まれないときにはROM(202)よりプログラム情報を読
出す。
【0007】ROM(202)上の一部領域のプログラム情
報のみをRAM(203)に書込むので、RAM(202)の所要
メモリ容量は少くて済む。高速読出しが必要なプログラ
ム情報を優先的にRAM(203)に書込むことにより、高
速読出しの要望をかなえることができる。 (2)領域情報を書込む領域メモリ(505); 標識メモリ(507);および、与えられるROMアドレス
情報が領域メモリ(505)の領域情報によって規定される
領域に含まれるかを識別し、含まれると、標識メモリ(5
07)の情報に従ってRAM(203)に前記領域のプログラム
情報が有るかをチェックして無いときには、プログラム
情報を格納したROM(202)の、領域メモリ(505)に書込
まれた領域情報によって規定される領域のプログラム情
報をRAM(203)に書込み、プログラム情報の有りを表
わしかつROMアドレスをそのプログラム情報を書込ん
だRAMアドレスに変換するための情報を、標識メモリ
(507)に書込み、RAM(203)に前記プログラム情報が有
ると標識メモリ(507)の情報に従ってROMアドレス情
報をRAMアドレス情報に変換してRAM(203)より該
アドレスのプログラム情報を読出し、含まれないときに
はROM(202)より前記ROMアドレス情報が指定する
アドレスのプログラム情報を読出す、プログラム読出し
手段(504,506);を備える、プログラム読出し制御装置
(204)。
【0008】これによれば、RAMからの読出しが望ま
れるプログラム情報(特定のプログラムコ−ド群)のR
OM上の記憶領域を表わす領域情報を領域メモリ(505)
に書込むと、プログラム読出し制御装置(204)が、該領
域内のROMアドレスのプログラムコ−ドの読出しが指
示されたときに、ROM(202)の、領域メモリ(505)に書
込まれた領域情報によって規定される領域のプログラム
情報をRAM(203)に書込み、プログラム情報の有りを
表わしかつROMアドレスをそのプログラム情報を書込
んだRAMアドレスに変換するための情報を、標識メモ
リ(507)に書込む。
【0009】その後は、プログラム読出し手段(504,50
6)が、与えられるROMアドレス情報が領域メモリ(50
5)の領域情報によって規定される領域に含まれるかをチ
ェックし、含まれると標識メモリ(507)の情報に従って
ROMアドレス情報をRAMアドレス情報に変換してR
AM(203)より該アドレスのプログラム情報を読出し、
含まれないときにはROM(202)よりプログラム情報を
読出す。
【0010】ROM(202)上の一部領域のプログラム情
報のみをRAM(203)に書込むので、RAM(202)の所要
メモリ容量は少くて済む。高速読出しが必要なプログラ
ム情報を優先的にRAM(203)に書込むことにより、該
領域のプログラム情報の読出しは2度目以降が高速とな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】(3)前記プログラム読出し手段
(504,506)が読出したプログラム情報に従って動作する
CPU(201)が、領域メモリ(505)に領域情報を書込み、
プログラム読出し手段(504,506)にROMアドレス情報
を与える。
【0012】先行して実行するプログラム(コ−ド群)
にて、後にRAM(203)より読出すべきプログラムの領
域情報を領域メモリ(505)に書込み、そして、上記
(1)の態様ではその領域のプログラムをROM(202)
から読出してRAM(203)に書込むことにより、上記
(2)の態様では領域情報の書込みのみを行なうことに
より、RAM(203)上に次々に、ROM(202)のプログラ
ムが更新書込みされ、時系列で多くのプログラム(コ−
ド群)がRAM(203)に書込まれる。しかしRAM(202)
の所要メモリ容量は少くて済む。 (4)プログラムコード格納用のROM(202)とデータ
格納用のRAM(203)とメモリコントローラ(204)とCP
U(201)からなり、メモリコントローラ(204)がROM(2
02)に格納されたプログラムコードを、あらかじめCP
U(201)がメモリコントローラ(204)のもつレジスタ群(5
05)に設定したROM上の少なくとも1個所の領域を選
択的にRAM上にキャッシングすることで、RAM(20
3)上のプログラムコードの量を少なくしたことを特徴と
するプログラム読出しシステム(201-204:図1)。
【0013】設定された領域に該当する場合はROM(2
02)から読み出した後、RAM(203)にプログラムコ−ド
を記憶するので、二度目以降の読み出しは高速になり、
設定された領域以外のROM(202)のプログラムコ−ド
はRAM(203)に記憶しないので、RAM(203)の記憶量
は設定量となり必要なメモリの量は少なくて済む。 (5)RAM(203)上のキャッシュ領域(AREA1b)の大き
さと、ROM(202)上のキャッシュ対象領域(AREA1a)の
大きさを等しく設定できるようにしたことでヒット率を
高くしたことを特徴とする、前記プログラム読出しシス
テム(201-204:図1,図10)。
【0014】これによれば、ROM(202)の高速化した
い領域(AREA1a)のサイズとRAM(203)に記憶する領域
のサイズ(アドレス単位)を等しくすることで、2度目
以降のアクセスではヒット率が100%となる。 (6)キャッシュ用のRAMサイズ(AREA1b-AREA3b)
を、前記システムの備えるRAM(203)のメモリ容量に
応じて、変更できることを特徴とするプログラム読出し
システム(201-204:図1,図11)。
【0015】メモリコントローラ(204)の領域メモリ(50
5)に書込む、メモリスタートアドレスとメモリエンドア
ドレスを変更して領域を広げることにより、RAM(20
3)上に確保される、ROM上の領域(AREA1a-AREA3a)を
増やすことができ、領域メモリ(505)に書込む、エリア
1スタートアドレスとエリア1エンドアドレスを変更す
ることで、RAM(203)に読み込む第1のエリアの範囲
を変えることができる。また、エリア2スタートアドレ
スとエリア2エンドアドレスを設定することでROM上
の第2のエリアをRAMに確保することができ、システ
ムのRAMの量に応じてRAM上に確保するROMデー
タの量を変更することができる。
【0016】
【実施例】−第1実施例− 図1に本発明の第1実施例のシステム概要を示す。この
システムは画像処理装置の中央制御装置、具体的には、
スキャナモ−ド,プリンタモ−ド,ファクシミリモ−ド
および複写モ−ドのそれぞれで動作できるデジタル複写
機の、各モ−ドでの画像読取,画像出力,画像送,受信
等を制御するメイン制御基板上のコンピュ−タシステム
の中の、CU201,プログラムROM202およびデ
−タRAM203の組合せを示す。
【0017】CPU201は、アドレスバスA 205
とデータバスA 206を介して、メモリコントローラ
204に接続されている。プログラムコード及びデータ
を格納するROM202は、アドレスバスB 207と
データバスB 208を介して、メモリコントローラ2
04に接続されている。プログラムコード及びデータの
格納かつワークエリアとして使用されるRAM203
は、アドレスバスC 209とデータバスC 210を
介してメモリコントローラ204に接続されている。
【0018】ROM202の読み出し速度は、RAM2
03の読み出し速度に比べると低速である。CPU20
1は、メモリコントローラ204に対して命令(プログ
ラムコ−ド)の読み出しを要求する。メモリコントロー
ラ204は、アドレスバスA205のアドレスから、C
PU201の読み出し要求がROM202に対するもの
であることを判断し、アドレスバスB 207にアドレ
スを出して、ROM202からデータバスB 208に
出力されたデータを一旦メモリコントローラ204の中
に取り込み、その後、データバスA 205にデータを
出力してCPU201にデータを渡す。
【0019】図2に、メモリコントローラ204の構成
を示す。CPU I/Fコントローラ501は、CPU
201と制御信号をやり取りし、しかもメモリアドレス
デ−タをCPU201から受け、メモリ読出しデ−タを
CPU201に出力する。領域メモリであるレジスタ群
505には、CPU201から与えられた領域情報であ
るエリアアドレス(領域のスタ−トアドレス,エンドア
ドレス)が書込まれる。アドレス判定部504は、CP
U201からの読み出し要求のアドレス(ROM読出し
アドレス)を、レジスタ群505に設定されたエリアア
ドレス(スタ−ト,エンドアドレス)によって規定され
る領域(アドレス範囲)と比較する。一致した場合に
は、アドレス変換部506が、標識メモリであるTAG
RAM507のアドレス変換用の参照情報に基づい
て、ROM読出しアドレスをRAMアドレスに変換す
る。ROMコントローラ502は、ROM202からデ
−タを読み出すROMデ−タ読出し回路であり、RAM
コントローラ503は、RAM203に対して読出し,
書込みを行なうRAM読み書き回路である。TAG R
AM 507は、レジスタ群505に書込まれている領
域のROMプログラムコ−ド(コ−ド群)が、RAM2
03のどこのアドレスに読み込まれたかを、読込み有無
情報と共に記録しておくものである。この記録に基づい
て、レジスタ群505に書込まれている領域のROMプ
ログラムコ−ドが、RAM203にすでに書込まれてい
るか否を判定でき、書込まれている場合には、ROMア
ドレスをRAMアドレスに変換することができる。
【0020】図3に、メモリコントロ−ラ204の、プ
ログラムコ−ド読出し処理の概要を示し、図4には、R
OM202に格納されているプログラムコ−ドの概要を
示し、図5には、レジスタ群505内の各レジスタに対
するデ−タの割当てを示す。プログラムコ−ドを要求す
るCPU201は、リセット後、最初に初期化プログラ
ムコード301を実行する。その後、必要に応じてプロ
グラムコードA 302からプログラムコードG 30
8を実行する。図4の領域1から8はプログラムコード
の持つ機能で分けても良いし、単純にアドレスで分けて
も良いし、実行頻度によって分けても良い。図5に示す
レジスタ群505の中の、メモリスタートアドレスレジ
スタA 401とメモリエンドアドレスレジスタA 4
02は、RAM203の中にROM202のプログラム
コードを格納するための領域を指定するためのレジスタ
である。エリア1スタートアドレスレジスタ403とエ
リア1エンドアドレス404は、ROM202に格納さ
れたプログラムコードのRAM203へ格納すべき領域
を指定するレジスタである。エリア1コントロールレジ
スタ405はエリア1スタートレジスタ403とエリア
1エンドアドレスレジスタ404で指定される領域に対
してRAM203へ読み込むかどうかを制御するレジス
タである。同様にエリア2に関する同様のレジスタ群4
06〜408,およびエリア3以下に関する同様のレジ
スタ群が存在する。
【0021】図3を参照すると、メモリコントローラ2
04は、CPU201からプログラムコ−ドリ−ドを指
定すると、すなわち、CPU201が、ROM202あ
るいはRAM203のアドレス空間をリード開始すると
(701)、メモリコントローラ204は、エリア範囲
を指定するレジスタに設定されたアドレス範囲にCPU
201がリードしようとしているアドレスが入っている
か比較して(702)、エリア1の範囲に入っていない
場合はアドレス変換をしないでROMまたはRAMのア
ドレスをリードする(704)。エリア1の範囲に入っ
ている場合は、そのデータがすでにRAM203に読み
込まれているか判定する(705)。RAM203にあ
るかどうかはTAG−RAM 507に記憶され、も
し、RAM203に存在しない場合は、ROM202か
ら読み出し(707)、RAM203に書き込み(70
9)、TAG−RAMにRAM書込済の印をつける(7
10)。もし、RAM203に存在する場合はRAMか
ら読み出す(706)。
【0022】なお、レジスタ群505の中にエリア2の
領域情報があるときには、図3に示すステップ702,
703,705〜710でなる「エリア1のアクセス処
理」711と同様な内容の「エリア2のアクセス処理」
が、ステップ703のいいえの出力とステップ704の
間に入り、更に、エリア3以降の領域情報もあるときに
は、「エリア2のアクセス処理」でエリア2の範囲か?
(ステップ703対応のステップ)の判定がいいえであ
ったときに、エリア3,・・・のアクセス処理が実行さ
れる。
【0023】図6,図7および図8に、上述のメモリ読
出処理(図3)で実行されるメモリデ−タ読出しのタイ
ミングを示す。図6のタイミングチャートは、すでに一
度該当するアドレスのデータをRAM203に読み込ん
であり、CPU201からの要求に対してRAM203
から読み出していることを示す。CPU201は、AD
RS_Aに有効なアドレスを出力して、RD_Aをアサ
ートし、Read(読出し)を実行している。このとき
アドレス判定部504では、CPU201が与えるアド
レスがレジスタ群505に設定されたエリア1内である
ことを判断して、アドレス変換をイネーブルにする信号
TRANS_EN信号をアサートする(図6上の1の区
間)、アドレス変換部はCPU201からの有効なAD
RS_A信号とRD_A信号と、そのアドレスがレジス
タ群505に設定されたエリア1内のアドレスであり、
アドレス変換をする必要があることを示すTRANS_
EN信号がアサートされていることを受けて、そのアド
レスのデータが、すでにRAM203に読み込まれたも
のであるかどうかを調べるためにTAG_RAM507
の記録を読み出し(2の区間)、すでにRAM203上
に読み込まれているので、RAM_ADRS信号にアド
レス変換後の有効なアドレスを出して、RAM_CS信
号をアサートし、RAM203からデータを読み込み、
CPU201に渡す。
【0024】図7に示すタイミングチャートは、CPU
201が読み込もうとしているのはレジスタ群505に
登録された領域外であるのでアドレス変換イネーブル信
号(TRANS_EN)がネゲートされたままで、直接
ROM202のデータを読んでいることを示す。CPU
201はADRS_Aに有効なアドレスを出力して、R
D_Aをアサートし、Readを実行している。このと
きアドレス判断部ではそのアドレスがレジスタ群505
に設定されたエリア外であることを判断して、アドレス
変換をイネーブルにする信号TRANS_EN信号をネ
ゲート(4の区間)、アドレス変換部506はCPU2
01からの有効なADRS_A信号とRD_A信号と、
そのアドレスがレジスタ群505に設定されたエリア外
のアドレスであり、アドレス変換をする必要があること
を示すTRANS_EN信号がネゲートされていること
を受けて、アドレス変換をしないでROM_ADRS信
号に有効なアドレスを出して、ROM_CS信号をアサ
ートし、ROM202からデータを読み込み、CPU2
01に渡す(5の区間)。
【0025】図8に示すタイミングチャートは、CPU
201からの要求はレジスタ群505に登録されたエリ
ア内だが、初めての読み込みアドレスなのでTAG−R
AM507にマークを記憶してROM202を読んで、
その後RAM203に書き込んでいることを示してい
る。CPU201は、ADRS_Aに有効なアドレスを
出力して、RD_Aをアサートし、Readを実行して
いる(6の区間)。このときアドレス判定部504で
は、CPU201が与えるアドレスがレジスタ群505
に設定されたエリア内であることを判断して、アドレス
変換をイネーブルにする信号TRANS_EN信号をア
サートする(7の区間)。アドレス変換部506は、C
PU201からの有効なADRS_A信号とRD_A信
号と、そのアドレスがレジスタ群505に設定されたエ
リア内のアドレスであり、アドレス変換をする必要があ
ることを示すTRANS_EN信号がアサートされてい
ることを受けて、そのアドレスのデータが、すでにRA
M203に読み込まれたものであるかどうかを調べるた
めに、TAG_RAM 507の記録を読み出し(8の
区間)、まだRAM203上に読み込まれていないがこ
れから読み出すので読み込み済みマークをTAG_RA
M 507に記憶し(9の区間)、ROM_ADRS信
号に有効なアドレスを出して、ROM_CS信号をアサ
ートし、ROM202からデータを読み込み、CPU2
01に渡す(10の区間)。そのあと、RAM202に
記憶するために変換後の有効なアドレスをRAM_AD
RSに出し、RAM_CSをアサートして、データを書
き込む(11の区間)。RAM203に書き込むタイミ
ングやTAG_RAM 507に記憶するタイミング
は、図8に示した方法以外でも機能を実現することは可
能である。
【0026】図9に、レジスタ群505に設定したエリ
アを示す。図9上のROM202は、図1に示すシステ
ムのもつ全部のROMを示す。エリア1であるAREA
1a801は、キャッシュの対象となる領域で、開始ア
ドレスと終了アドレスがレジスタ群505に設定され
る。RAM203はシステムのもつ全部のRAMを示
す。AREA1b 901は、ROM202のAREA
1a 801のデータを記憶するための領域である。R
OM202全体をRAM203にコピーするには、シス
テムの持つRAM203のかなりの部分を必要とし、動
作に必要なRAMが足りなくなり、システムのRAMを
増設しなければいけない場合などが発生する。本発明に
よれば、ROM202の、高速化要と注目する領域AR
EA1a801のみをRAM203のAREA1b 9
01にキャッシュすることで、システムのRAM203
を増設することなく、高速化が可能となる。
【0027】図10に、レジスタ群505に設定したも
う一つの態様のエリアを示す。RAM203のAREA
1b 901の大きさは必ずしもROM202のARE
A1a 801と同じ必要はなく、RAM203のAR
EA1b 901が小さい場合は、一番アクセスの少な
いデータを捨て、そこに今必要なデータを読み込むとい
うようなアルゴリズムを併用してキャッシュすることが
考えられるが、この場合ヒット率を高くするためにはプ
ログラムの特徴などを加味してキャッシュのアルゴリズ
ムを決定しなくてはならない。が、図10にあるように
ROM202のAREA1a 801とRAM203の
AREA1b 901のサイズを一致させることによ
り、キャッシュからデータを捨てる必要がないのでヒッ
ト率を非常に高くすることができる。また、キャッシュ
の領域801を決めるためにROM領域をいくつかに分
割し、実際にキャッシュして動作速度を測定することで
簡単にキャッシュすべきAREA1a 801を求める
ことができる。
【0028】図11に、複数の領域をレジスタ505に
設定した場合を示す。システムのRAM203がRAM
の追加により増設されたり、設計変更により増設された
りした場合に、キャッシュデータを保存しておくための
領域に余裕が発生する。この場合、ROM202のAR
EA1a 801,AREA2a 802,AREA3
a 803の3箇所をキャッシュ領域としてRAM20
3のAREA1b 901,AREA2b 902,A
REA3b 903にそれぞれ対応させることにより、
さらに高速化が可能となる。あらかじめ、ROM202
上のどの領域を高速化すればプログラムが高速に動作す
るかをROM202の領域をいくつかに分割し、高速化
の効果の大きい領域からプライオリティを付して、RA
M203の容量に応じて、少ないときはプライオリティ
の高い1箇所のみ、RAM203の容量が多いときには
プライオリティの高いほうから順番に3箇所の領域をキ
ャッシュすることで、ダイナミックな設定が可能とな
り、RAM203の余裕があればあるほど高速化ができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の画像処理装置の中央制御
装置のプログラム読出しシステム構成を示すブロック図
である。
【図2】 図1に示すメモリコントロ−ラ204の機能
構成を示すブロック図である。
【図3】 図2に示すメモリコントロ−ラ204のデ−
タ読出し処理の概要を示すフロ−チャ−トである。
【図4】 図1に示すROM202上のプログラム格納
領域区分を模式的に示す平面図である。
【図5】 図2に示すレジスタ群505のレジスタ構成
を模式的に示す平面図である。
【図6】 図2に示すメモリコントロ−ラ204によ
る、RAM203からのデ−タ読出し時の、制御信号の
変化を示すタイミングチャ−トである。
【図7】 図2に示すメモリコントロ−ラ204によ
る、ROM202からのデ−タ読出し時の、制御信号の
変化を示すタイミングチャ−トである。
【図8】 図2に示すメモリコントロ−ラ204によ
る、ROM202からデ−タを読出してRAM203に
書込む時の、制御信号の変化を示すタイミングチャ−ト
である。
【図9】 図1に示すプログラム読出しシステムによっ
て、ROMからRAMに複写されるプログラムのメモリ
上の存在領域の第1態様を示す平面図である。
【図10】 図1に示すプログラム読出しシステムによ
って、ROMからRAMに複写されるプログラムのメモ
リ上の存在領域の第2態様を示す平面図である。
【図11】 図1に示すプログラム読出しシステムによ
って、ROMからRAMに複写されるプログラムのメモ
リ上の存在領域の第3態様を示す平面図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】領域情報を書込む領域メモリ;標識メモ
    リ;プログラム情報を格納したROMの、領域メモリに
    書込まれた領域情報によって規定される領域のプログラ
    ム情報をRAMに書込み、ROMアドレスをそのプログ
    ラム情報を書込んだRAMアドレスに変換するための情
    報を標識メモリに書込む、RAM書込み手段;および、 与えられるROMアドレス情報が領域メモリの領域情報
    によって規定される領域に含まれるかをチェックし、含
    まれると標識メモリの情報に従ってROMアドレス情報
    をRAMアドレス情報に変換してRAMより該アドレス
    のプログラム情報を読出し、含まれないときにはROM
    より前記ROMアドレス情報が指定するアドレスのプロ
    グラム情報を読出す、プログラム読出し手段;を備え
    る、プログラム読出し制御装置。
  2. 【請求項2】領域情報を書込む領域メモリ;標識メモ
    リ;および、 与えられるROMアドレス情報が領域メモリの領域情報
    によって規定される領域に含まれるかを識別し、 含まれると、標識メモリの情報に従ってRAMに前記領
    域のプログラム情報が有るかをチェックして無いときに
    は、プログラム情報を格納したROMの、領域メモリに
    書込まれた領域情報によって規定される領域のプログラ
    ム情報をRAMに書込み、プログラム情報の有りを表わ
    しかつROMアドレスをそのプログラム情報を書込んだ
    RAMアドレスに変換するための情報を、標識メモリに
    書込み、RAMに前記プログラム情報が有ると標識メモ
    リの情報に従ってROMアドレス情報をRAMアドレス
    情報に変換してRAMより該アドレスのプログラム情報
    を読出し、 含まれないときにはROMより前記ROMアドレス情報
    が指定するアドレスのプログラム情報を読出す、プログ
    ラム読出し手段;を備える、プログラム読出し制御装
    置。
  3. 【請求項3】前記プログラム読出し手段が読出したプロ
    グラム情報に従って動作するCPUが、領域メモリに領
    域情報を書込み、プログラム読出し手段にROMアドレ
    ス情報を与える、請求項1又は請求項2記載のプログラ
    ム読出し制御装置。
  4. 【請求項4】 プログラムコード格納用のROMとデー
    タ格納用のRAMとメモリコントローラとCPUからな
    り、メモリコントローラがROMに格納されたプログラ
    ムコードを、あらかじめCPUがメモリコントローラの
    もつレジスタ群に設定したROM上の少なくとも1個所
    の領域を選択的にRAM上にキャッシングすることで、
    RAM上のプログラムコードの量を少なくしたことを特
    徴とするプログラム読出しシステム。
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