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JP2000152149A - データ処理装置および方法、ならびに、データ再生装置 - Google Patents

データ処理装置および方法、ならびに、データ再生装置

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Publication number
JP2000152149A
JP2000152149A JP10323578A JP32357898A JP2000152149A JP 2000152149 A JP2000152149 A JP 2000152149A JP 10323578 A JP10323578 A JP 10323578A JP 32357898 A JP32357898 A JP 32357898A JP 2000152149 A JP2000152149 A JP 2000152149A
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Japan
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audio
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JP10323578A
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Kenji Yamasaki
健治 山▼さき▲
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JP2000152149A publication Critical patent/JP2000152149A/ja
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォーマットによって異なる、複数のデシャ
フリングパターンのそれぞれに対応できるようにする。 【解決手段】 シャフリングされ記録されたデータが記
録媒体から再生され、内符号訂正されてデシャフリング
部11に供給される。RAM14に格納されたテーブル
に基づき、チャンネル単位でのデシャフリングがなさ
れ、RAM15に格納されたテーブルに基づき、シンク
ブロック単位でのデシャフリングされる。デシャフリン
グされたデータは、SDRAM13に格納される。SD
RAM13から、外符号訂正する順番でデータが読み出
され、RAM17A及び17Bを用いて外符号訂正され
る。外符号訂正されたデータは、RAM18A〜18H
でレート変換され、AIFブロック20でチャンネル毎
のシリアルデータに変換され、出力される。RAM1
4、15の内容を書き替えることで、複数のデシャフリ
ングパターンに柔軟に対応できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、所定長のブロッ
ク単位で格納され、元の順序と異なる順序に並び替えら
れて記録媒体に記録されたオーディオデータを再生し、
データの順番を元の順番に並び替えるようにしたデータ
処理装置および方法、ならびに、データ再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、記録媒体として磁気テープが用い
られ、ディジタルビデオ信号およびディジタルオーディ
オ信号の記録再生を行うようにした、ディジタルビデオ
テープレコーダが普及しつつある。
【0003】このような装置では、ディジタルビデオデ
ータおよびディジタルオーディオデータに対して、例え
ば積符号を用いたエラー訂正符号化を施し、外符号パリ
ティおよび内符号パリティを付加する。これら、外符号
パリティおよび内符号パリティとで完結するブロック
を、エラー訂正ブロックと称する。エラー訂正符号化さ
れたデータの、例えば内符号方向の一行を所定長のパケ
ット単位に格納し、パケットのそれぞれに、同期検出用
のシンクパターン、パケットのそれぞれを識別するため
のブロックID、データの内容を表すIDおよびエラー
訂正用のパリティを付加してシンクブロックを構成す
る。そして、このシンクブロックを、データの種類に応
じてグループ化してセクタとし、セクタ単位でシリアル
データとして磁気テープに記録される。記録は、回転ヘ
ッドによって磁気テープ上に斜めにトラックを形成す
る、ヘリカルスキャン方式で行われる。
【0004】図35は、トラック上の各セクタの配置の
一例を概略的に示す。回転ヘッドが図の左側から右側へ
とトレースし、トラックが形成される。トラックは、上
述したように、実際には磁気テープに対して斜めに形成
され、1フレームのビデオデータは、複数、例えば4ト
ラックを用いて記録される。ビデオデータが記録される
ビデオセクタに挟まれて、オーディオデータを記録する
オーディオセクタが複数、配置される。この例では、4
トラックのそれぞれにおいて、Ch1〜Ch8までの8
チャンネル分のオーディオ信号を扱うことができるよう
にされているため、A1〜A8の8つのオーディオセク
タが配される。また、各セクタの間には、例えばオーデ
ィオ信号のセクタ単位でのインサート編集が可能なよう
に、オーディオデータの記録されないエディットギャッ
プ(EG)が配置される。なお、このような、テープ上
への記録パターンを、フットプリントと称する。
【0005】実際の記録の際においては、テープ上の傷
や汚れの付着などに起因する、再生時の読み取りエラー
に対する耐性を高めるために、データの順番が元の順番
と異なるように並べ替えられる。これをシャフリングと
称する。オーディオデータの場合、トラック毎にセクタ
単位でのシャフリングが行われると共に、シンクブロッ
ク単位でのシャフリングが行われる。
【0006】シャフリングされて記録されたデータを再
生した際には、デシャフリングを行い、記録時に元の順
番と異なる順番にされたデータを、元の順番に並び替え
る必要がある。デシャフリングのパターンは、例えばオ
ーディオデータのデコードを行うIC(集積回路)内
に、予め持たれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一方、ディジタル放送
の発達を始めとする環境下では、ビデオ、オーディオの
フォーマット(フィールド周波数、ライン数、インター
レス/プログレッシブ、画面サイズ、アスペクト比等)
として多くの種類のものが存在する。従って、ビデオ、
オーディオの複数のフォーマットにディジタルビデオテ
ープレコーダが対応することが望まれる。
【0008】従来では、上述のようなデシャフリングを
行うICは、特定の記録フォーマットだけに対応するよ
うにされ、そのフォーマットに専用の唯一種類のデシャ
フリングパターンを持っていた。そのため、例えば複数
のフォーマットに対応しようとすると、それぞれのフォ
ーマットのデシャフリングパターンを処理できる、各フ
ォーマットに専用の複数の処理手段(IC)を1機種中
に設け、それらを切り替えて用いる必要があった。この
ように、従来では、複数のフォーマットに対応できる柔
軟性に欠けていたという問題点があった。
【0009】したがって、この発明の目的は、複数のデ
シャフリングパターンのそれぞれに対応できるようなデ
ータ処理装置および方法、ならびに、データ再生装置を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、所定長のパケット毎に格納され、
パケット単位で予め元の順序と異なる順序に並び替えら
れた複数チャンネルのオーディオデータを、元の順序に
並べ直すデータ処理装置において、入力データ系列の並
び替えられた順序と、元の順序とを対応付けるデシャフ
リングテーブルが格納され、入力データ系列のパケット
単位の位置を示す位置情報がアドレスとして供給され、
デシャフリングテーブルに従って、入力データ系列の位
置情報を変換した変換位置情報を出力するデシャフリン
グテーブルメモリ手段と、互いに異なる複数のデシャフ
リングテーブルのうち選択されたデシャフリングテーブ
ルをデシャフリングテーブルメモリ手段に格納する手段
とを有することを特徴とするデータ処理装置である。
【0011】また、この発明は、所定長のパケット毎に
格納され、パケット単位で並び替えられた複数チャンネ
ルのオーディオデータを、元の順序に並べ直すデータ処
理装置において、並べ替えられて所定長のパケット単位
で入力された、複数チャンネルからなる入力データ系列
を、チャンネル単位で並べ替える第1のデシャフリング
手段と、第1のデシャフリング手段で並べ替えられたデ
ータを、さらに、パケット単位で並べ替えて、元の順序
に並べる第2のデシャフリング手段とを有することを特
徴とするデータ処理装置である。
【0012】また、この発明は、所定長のパケット毎に
格納され、パケット単位で並び替えられて記録媒体に記
録された複数チャンネルのオーディオデータを、記録媒
体から再生するデータ再生装置において、並び替えられ
て記録媒体に記録された複数チャンネルのオーディオデ
ータを再生し、所定長のパケットに格納する再生手段
と、再生データを格納するデータ格納メモリ手段と、再
生データ系列の、並べ替えられた順序と元の順序とを対
応付けるデシャフリングテーブルが格納され、再生デー
タ系列のパケット単位の位置を示す位置情報がアドレス
として供給され、デシャフリングテーブルに従って、再
生データ系列の位置情報を変換することによって、デー
タ格納メモリ手段の書き込みアドレスを出力するデシャ
フリングテーブルメモリ手段と、互いに異なる複数のデ
シャフリングテーブルのうち選択されたデシャフリング
テーブルをデシャフリングテーブルメモリ手段に格納す
る手段と、デシャフリングテーブルメモリ手段から出力
された書き込みアドレスに基づき、データ格納メモリ手
段に対して再生データを格納する書き込み制御手段と、
書き込み制御手段によってデータ格納メモリ手段に格納
されたデータを複数のチャンネル毎に、元の順序で読み
出す読み出し制御手段とを有することを特徴とするデー
タ再生装置である。
【0013】また、この発明は、所定長のパケット毎に
格納され、パケット単位で並び替えられた複数チャンネ
ルのオーディオデータを、元の順序に並べ直すデータ処
理方法において、入力データ系列の並び替えられた順序
と、元の順序とを対応付けるデシャフリングテーブルが
デシャフリングテーブルメモリに格納され、入力データ
系列のパケット単位の位置を示す位置情報がアドレスと
して供給され、デシャフリングテーブルに従って、入力
データ系列の位置情報を変換した変換位置情報を出力す
るステップと、互いに異なる複数のデシャフリングテー
ブルのうち選択されたデシャフリングテーブルをデシャ
フリングテーブルメモリに格納するステップとを有する
ことを特徴とするデータ処理方法である。
【0014】また、この発明は、所定長のパケット毎に
格納され、パケット単位で並び替えられた複数チャンネ
ルのオーディオデータを、元の順序に並べ直すデータ処
理方法において、並び替えられて所定長のパケット単位
で入力された、複数チャンネルからなる入力データ系列
を、チャンネル単位で並べ替える第1のデシャフリング
のステップと、第1のデシャフリングのステップで並べ
替えられたデータを、さらに、パケット単位で並べ替え
て、元の順序に並べる第2のデシャフリングのステップ
とを有することを特徴とするデータ処理方法である。
【0015】上述したように、請求項1、請求項7また
は請求項10に記載のこの発明は、入力データ系列の並
び替えられた順序と、元の順序とを対応付けるデシャフ
リングテーブルが格納されたデシャフリングテーブルメ
モリに対して、入力データ系列のパケット単位の位置を
示す位置情報をアドレスとして供給し、デシャフリング
テーブルに従って、入力データ系列の位置情報を変換し
た変換位置情報を出力すると共に、互いに異なる複数の
デシャフリングテーブルのうち選択されたデシャフリン
グテーブルをデシャフリングテーブルメモリに格納する
ようにされているため、異なるデシャフリングパターン
に対して柔軟に適応することができる。
【0016】また、請求項6または請求項11に記載の
この発明は、第1および第2のデシャフリングによっ
て、段階的にオーディオデータがデシャフリングされる
ため、それぞれのデシャフリング処理を小規模に行うこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明をディジタルVC
Rに対して適用した一実施形態について説明する。この
一実施形態は、放送局の環境で使用して好適なもので、
互いに異なる複数のフォーマットのビデオ信号の記録・
再生を可能とするものである。例えば、NTSC方式に
基づいたインターレス走査で有効ライン数が480本の
信号(480i信号)およびPAL方式に基づいたイン
ターレス走査で有効ライン数が576本の信号(576
i信号)の両者を殆どハードウエアを変更せずに記録・
再生することが可能とされる。さらに、インターレス走
査でライン数が1080本の信号(1080i信号)、
プログレッシブ走査(ノンインターレス)でライン数が
それぞれ480本、720本、1080本の信号(48
0p信号、720p信号、1080p信号)などの記録
・再生も行うようにできる。
【0018】また、この一実施形態では、ビデオ信号
は、MPEG2方式に基づき圧縮符号化され、オーディ
オ信号は、非圧縮で扱われる。周知のように、MPEG
2は、動き補償予測符号化と、DCTによる圧縮符号化
とを組み合わせたものである。MPEG2のデータ構造
は、階層構造をなしており、下位から、ブロック層、マ
クロブロック層、スライス層、ピクチャ層、GOP層お
よびシーケンス層となっている。
【0019】ブロック層は、DCTを行う単位であるD
CTブロックからなる。マクロブロック層は、複数のD
CTブロックで構成される。スライス層は、ヘッダ部
と、行間をまたがらない任意個のマクロブロックより構
成される。ピクチャ層は、ヘッダ部と、複数のスライス
とから構成される。ピクチャは、1画面に対応する。G
OP(Group Of Picture)層は、ヘッダ部と、フレーム内
符号化に基づくピクチャであるIピクチャと、予測符号
化に基づくピクチャであるPおよびBピクチャとから構
成される。
【0020】GOPには、最低1枚のIピクチャが含ま
れ、PおよびBピクチャは、存在しなくても許容され
る。最上層のシーケンス層は、ヘッダ部と複数のGOP
とから構成される。
【0021】MPEGのフォーマットにおいては、スラ
イスが1つの可変長符号系列である。可変長符号系列と
は、可変長符号を復号化しなければデータの境界を検出
できない系列である。
【0022】また、シーケンス層、GOP層、ピクチャ
層、スライス層およびマクロブロック層の先頭には、そ
れぞれ、バイト単位に整列された所定のビットパターン
を有する識別コード(スタートコードと称される)が配
される。なお、上述した各層のヘッダ部は、ヘッダ、拡
張データまたはユーザデータをまとめて記述したもので
ある。シーケンス層のヘッダには、画像(ピクチャ)の
サイズ(縦横の画素数)等が記述される。GOP層のヘ
ッダには、タイムコードおよびGOPを構成するピクチ
ャ数等が記述される。
【0023】スライス層に含まれるマクロブロックは、
複数のDCTブロックの集合であり、DCTブロックの
符号化系列は、量子化されたDCT係数の系列を0係数
の連続回数(ラン)とその直後の非0系列(レベル)を
1つの単位として可変長符号化したものである。マクロ
ブロックならびにマクロブロック内のDCTブロックに
は、バイト単位に整列した識別コードは付加されない。
すなわち、これらは、1つの可変長符号系列ではない。
【0024】マクロブロックは、画面(ピクチャ)を1
6画素×16ラインの格子状に分割したものである。ス
ライスは、例えばこのマクロブロックを水平方向に連結
してなる。連続するスライスの前のスライスの最後のマ
クロブロックと、次のスライスの先頭のマクロブロック
とは連続しており、スライス間でのマクロブロックのオ
ーバーラップを形成することは、許されていない。ま
た、画面のサイズが決まると、1画面当たりのマクロブ
ロック数は、一意に決まる。
【0025】一方、復号および符号化による信号の劣化
を避けるためには、符号化データ上で編集することが望
ましい。このとき、PピクチャおよびBピクチャは、そ
の復号に、時間的に前のピクチャあるいは前後のピクチ
ャを必要とする。そのため、編集単位を1フレーム単位
とすることができない。この点を考慮して、この一実施
形態では、1つのGOPが1枚のIピクチャからなるよ
うにしている。
【0026】また、例えば1フレーム分の記録データが
記録される記録領域が所定のものとされる。MPEG2
では、可変長符号化を用いているので、1フレーム期間
に発生するデータを所定の記録領域に記録できるよう
に、1フレーム分の発生データ量が制御される。さら
に、この一実施形態では、磁気テープへの記録に適する
ように、1スライスを1マクロブロックから構成すると
共に、1マクロブロックを、所定長の固定枠に当てはめ
る。
【0027】図1は、この一実施形態による記録再生装
置の記録側の構成の一例を示す。記録時には、所定のイ
ンターフェース例えばSDI(Serial Data Interface)
の受信部を介してディジタルビデオ信号が端子101か
ら入力される。SDIは、(4:2:2)コンポーネン
トビデオ信号とディジタルオーディオ信号と付加的デー
タとを伝送するために、SMPTEによって規定された
インターフェイスである。入力ビデオ信号は、ビデオエ
ンコーダ102においてDCT(Discrete Cosine Trans
form) の処理を受け、係数データに変換され、係数デー
タが可変長符号化される。ビデオエンコーダ102から
の可変長符号化(VLC)データは、MPEG2に準拠
したエレメンタリストリームである。この出力は、セレ
クタ103の一方の入力端に供給される。
【0028】一方、入力端子104を通じて、ANSI
/SMPTE 305Mによって規定されたインターフ
ェイスである、SDTI(Serial Data Transport Inter
face) のフォーマットのデータが入力される。この信号
は、SDTI受信部105で同期検出される。そして、
バッファに一旦溜め込まれ、エレメンタリストリームが
抜き出される。抜き出されたエレメンタリストリーム
は、セレクタ103の他方の入力端に供給される。
【0029】セレクタ103で選択され出力されたエレ
メンタリストリームは、ストリームコンバータ106に
供給される。ストリームコンバータ106では、MPE
G2の規定に基づきDCTブロック毎に並べられていた
DCT係数を、1マクロブロックを構成する複数のDC
Tブロックを通して、周波数成分毎にまとめ、まとめた
周波数成分を並べ替える。並べ替えられた変換エレメン
タリストリームは、パッキングおよびシャフリング部1
07に供給される。
【0030】エレメンタリストリームのビデオデータ
は、可変長符号化されているため、各マクロブロックの
データの長さが不揃いである。パッキングおよびシャフ
リング部107では、マクロブロックが固定枠に詰め込
まれる。このとき、固定枠からはみ出た部分は、固定枠
のサイズに対して余った部分に順に詰め込まれる。ま
た、タイムコード等のシステムデータが入力端子108
からパッキングおよびシャフリング部107に供給さ
れ、ピクチャデータと同様にシステムデータが記録処理
を受ける。また、走査順に発生する1フレームのマクロ
ブロックを並び替え、テープ上のマクロブロックの記録
位置を分散させるシャフリングが行われる。シャフリン
グによって、変速再生時に断片的にデータが再生される
時でも、画像の更新率を向上させることができる。
【0031】パッキングおよびシャフリング部107か
らのビデオデータおよびシステムデータ(以下、特に必
要な場合を除き、システムデータを含む場合も単にビデ
オデータと言う。)が外符号エンコーダ109に供給さ
れる。ビデオデータおよびオーディオデータに対するエ
ラー訂正符号としては、積符号が使用される。積符号
は、ビデオデータまたはオーディオデータの2次元配列
の縦方向に外符号の符号化を行い、その横方向に内符号
の符号化を行い、データシンボルを2重に符号化するも
のである。外符号および内符号としては、リードソロモ
ンコード(Reed-Solomon code) を使用できる。
【0032】外符号エンコーダ109の出力がシャフリ
ング部110に供給され、複数のECC(Error Correct
ig Code)ブロックにわたってシンクブロック単位で順番
を入れ替える、シャフリングがなされる。シンクブロッ
ク単位のシャフリングによって特定のECCブロックに
エラーが集中することが防止される。シャフリング部1
10でなされるシャフリングをインターリーブと称する
こともある。シャフリング部110の出力が混合部11
1に供給され、オーディオデータと混合される。なお、
混合部111は、後述のように、メインメモリにより構
成される。
【0033】112で示す入力端子からオーディオデー
タが供給される。この一実施形態では、非圧縮のディジ
タルオーディオ信号が扱われる。ディジタルオーディオ
信号は、入力側のSDI受信部(図示しない)またはS
DTI受信部105で分離されたもの、またはオーディ
オインターフェースを介して入力されたものである。入
力ディジタルオーディオ信号が遅延部113を介してA
UX付加部114に供給される。遅延部113は、オー
ディオ信号とビデオ信号と時間合わせ用のものである。
入力端子115から供給されるオーディオAUXは、補
助的データであり、オーディオデータのサンプリング周
波数等のオーディオデータに関連する情報を有するデー
タである。オーディオAUXは、AUX付加部114に
てオーディオデータに付加され、オーディオデータと同
等に扱われる。
【0034】AUX付加部114からのオーディオデー
タおよびAUX(以下、特に必要な場合を除き、AUX
を含む場合も単にオーディオデータと言う。)が外符号
エンコーダ116に供給される。外符号エンコーダ11
6は、オーディオデータに対して外符号の符号化を行
う。外符号エンコーダ116の出力がシャフリング部1
17に供給され、シャフリング処理を受ける。オーディ
オシャフリングとして、シンクブロック単位のシャフリ
ングと、チャンネル単位のシャフリングとがなされる。
【0035】シャフリング部117の出力が混合部11
1に供給され、ビデオデータとオーディオデータが1チ
ャンネルのデータとされる。混合部111の出力がID
付加部118が供給され、ID付加部118にて、シン
クブロック番号を示す情報等を有するIDが付加され
る。ID付加部118の出力が内符号エンコーダ119
に供給され、内符号の符号化がなされる。さらに、内符
号エンコーダ119の出力が同期付加部120に供給さ
れ、シンクブロック毎の同期信号が付加される。同期信
号が付加されることによってシンクブロックが連続する
記録データが構成される。この記録データが記録アンプ
121を介して回転ヘッド122に供給され、磁気テー
プ123上に記録される。回転ヘッド122は、実際に
は、隣接するトラックを形成するヘッドのアジマスが互
いに異なる複数の磁気ヘッドが回転ドラムに取り付けら
れたものである。
【0036】記録データに対して必要に応じてスクラン
ブル処理を行っても良い。また、記録時にディジタル変
調を行っても良く、さらに、パーシャル・レスポンスク
ラス4とビタビ符号を使用しても良い。
【0037】磁気テープへの信号の記録は、回転する回
転ヘッド上に設けられた磁気ヘッドにより、斜めのトラ
ックを形成する、ヘリカルスキャン方式によって行われ
る。磁気ヘッドは、回転ドラム上の、互いに対向する位
置に、それぞれ複数個が設けられる。すなわち、磁気テ
ープが回転ヘッドに180°程度の巻き付け角で以て巻
き付けられている場合、回転ヘッドの180°の回転に
より、同時に複数本のトラックを形成することができ
る。また、磁気ヘッドは、互いにアジマスの異なる2個
で一組とされる。複数個の磁気ヘッドは、隣接するトラ
ックのアジマスが互いに異なるように配置される。
【0038】図2は、この発明の一実施形態の再生側の
構成の一例を示す。磁気テープ123から回転ヘッド1
22で再生された再生信号が再生アンプ131を介して
同期検出部132に供給される。再生信号に対して、等
化や波形整形などがなされる。また、ディジタル変調の
復調、ビタビ復号等が必要に応じてなされる。同期検出
部132は、シンクブロックの先頭に付加されている同
期信号を検出する。同期検出によって、シンクブロック
が切り出される。
【0039】同期検出ブロック132の出力が内符号エ
ンコーダ133に供給され、内符号のエラー訂正がなさ
れる。内符号エンコーダ133の出力がID補間部13
4に供給され、内符号によりエラーとされたシンクブロ
ックのID例えばシンクブロック番号が補間される。I
D補間部134の出力が分離部135に供給され、ビデ
オデータとオーディオデータとが分離される。上述した
ように、ビデオデータは、MPEGのイントラ符号化で
発生したDCT係数データおよびシステムデータを意味
し、オーディオデータは、PCM(Pulse Code Modulati
on) データおよびAUXを意味する。
【0040】分離部135からのビデオデータがデシャ
フリング部136において、シャフリングと逆の処理が
なされる。デシャフリング部136は、記録側のシャフ
リング部110でなされたシンクブロック単位のシャフ
リングを元に戻す処理を行う。デシャフリング部136
の出力が外符号デコーダ137に供給され、外符号によ
るエラー訂正がなされる。訂正できないエラーが発生し
た場合には、エラーの有無を示すエラーフラグがエラー
有りを示すものとされる。
【0041】外符号デコーダ137の出力がデシャフリ
ングおよびデパッキング部138に供給される。デシャ
フリングおよびデパッキング部138は、記録側のパッ
キングおよびシャフリング部107でなされたマクロブ
ロック単位のシャフリングを元に戻す処理を行う。ま
た、デシャフリングおよびデパッキング部138では、
記録時に施されたパッキングを分解する。すなわち、マ
クロブロック単位にデータの長さを戻して、元の可変長
符号を復元する。さらに、デシャフリングおよびデパッ
キング部138において、システムデータが分離され、
出力端子139に取り出される。
【0042】デシャフリングおよびデパッキング部13
8の出力が補間部140に供給され、エラーフラグが立
っている(すなわち、エラーのある)データが修整され
る。すなわち、変換前に、マクロブロックデータの途中
にエラーがあるとされた場合には、エラー箇所以降の周
波数成分のDCT係数が復元できない。そこで、例えば
エラー箇所のデータをブロック終端符号(EOB)に置
き替え、それ以降の周波数成分のDCT係数をゼロとす
る。同様に、高速再生時にも、シンクブロック長に対応
する長さまでのDCT係数のみを復元し、それ以降の係
数は、ゼロデータに置き替えられる。さらに、補間部1
40では、ビデオデータの先頭に付加されているヘッダ
がエラーの場合に、ヘッダ(シーケンスヘッダ、GOP
ヘッダ、ピクチャヘッダ、ユーザデータ等)を回復する
処理もなされる。
【0043】DCTブロックに跨がって、DCT係数が
DC成分および低域成分から高域成分へと並べられてい
るため、このように、ある箇所以降からDCT係数を無
視しても、マクロブロックを構成するDCTブロックの
それぞれに対して、満遍なくDCならびに低域成分から
のDCT係数を行き渡らせることができる。
【0044】補間部140の出力がストリームコンバー
タ141に供給される。ストリームコンバータ141で
は、記録側のストリームコンバータ106と逆の処理が
なされる。すなわち、DCTブロックに跨がって周波数
成分毎に並べられていたDCT係数を、DCTブロック
毎に並び替える。これにより、再生信号がMPEG2に
準拠したエレメンタリストリームに変換される。
【0045】また、ストリームコンバータ141の入出
力は、記録側と同様に、マクロブロックの最大長に応じ
て、十分な転送レート(バンド幅)を確保しておく。マ
クロブロックの長さを制限しない場合には、画素レート
の3倍のバンド幅を確保するのが好ましい。
【0046】ストリームコンバータ141の出力がビデ
オデコーダ142に供給される。ビデオデコーダ142
は、エレメンタリストリームを復号し、ビデオデータを
出力する。すなわち、ビデオデコーダ142は、逆量子
化処理と、逆DCT処理とがなされる。復号ビデオデー
タが出力端子143に取り出される。外部とのインター
フェースには、例えばSDIが使用される。また、スト
リームコンバータ141からのエレメンタリストリーム
がSDTI送信部144に供給される。SDTI送信部
144には、経路の図示を省略しているが、システムデ
ータ、再生オーディオデータ、AUXも供給され、SD
TIフォーマットのデータ構造を有するストリームへ変
換される。SDTI送信部144からのストリームが出
力端子145を通じて外部に出力される。
【0047】分離部135で分離されたオーディオデー
タがデシャフリング部151に供給される。デシャフリ
ング部151は、記録側のシャフリング部117でなさ
れたシャフリングと逆の処理を行う。デシャフリング部
117の出力が外符号デコーダ152に供給され、外符
号によるエラー訂正がなされる。外符号デコーダ152
からは、エラー訂正されたオーディオデータが出力され
る。訂正できないエラーがあるデータに関しては、エラ
ーフラグがセットされる。
【0048】外符号デコーダ152の出力がAUX分離
部153に供給され、オーディオAUXが分離される。
分離されたオーディオAUXが出力端子154に取り出
される。また、オーディオデータが補間部155に供給
される。補間部155では、エラーの有るサンプルが補
間される。補間方法としては、時間的に前後の正しいデ
ータの平均値で補間する平均値補間、前の正しいサンプ
ルの値をホールドする前値ホールド等を使用できる。補
間部155の出力が出力部156に供給される。出力部
156は、エラーであり、補間できないオーディオ信号
の出力を禁止するミュート処理、並びにビデオ信号との
時間合わせのための遅延量調整処理がなされる。出力部
156から出力端子157に再生オーディオ信号が取り
出される。
【0049】なお、図1および図2では省略されている
が、入力データと同期したタイミング信号を発生するタ
イミング発生部、記録再生装置の全体の動作を制御する
システムコントローラ(マイクロコンピュータ)等が備
えられている。
【0050】次に、この一実施形態における、磁気テー
プに対するフットプリントならびにオーディオデータの
フォーマットについて説明する。
【0051】図3〜図5は、この一実施形態による記録
再生装置が対応できるオーディオのエラー訂正ブロック
の種類を示す。オーディオのエラー訂正ブロックは、大
きく分けてフィールド(フレーム)周波数の違いで分類
できる。フィールド(フレーム)周波数は、29.97
Hz、59.94Hz、25Hz、50Hz、23.9
76Hzの5種類がある。29.97Hz、25Hz、
23.976Hzは、プログレッシブ(ノンインターレ
ス)走査の場合の周波数であり、他の周波数は、インタ
ーレス走査である。図3がフィールド(フレーム)周波
数29.97Hz/59.94Hzの例であり、図4が
フィールド(フレーム)周波数25Hz/50Hzの例
である。また、図5がフレーム周波数23.976Hz
の例である。
【0052】プログレッシブ走査のフレーム周期は、イ
ンターレスのフィールド周期と同じであるので、ここか
らは、繁雑さを避けるために、インターレス走査のフレ
ームおよびフィールドは、単にフレームおよびフィール
ドと呼び、プログレッシブ走査のフレームは、Pフレー
ムと呼ぶ。
【0053】オーディオの1サンプル当たりのビット数
は、各フォーマットで求められる音質の違いにより16
ビット、24ビットの2種類がある。図3A、図4Aお
よび図5Aが16ビット/サンプルを示し、図3B、図
4Bおよび図5Bが24ビット/サンプルである。な
お、サンプリング周波数は、全て48KHzとされてい
る。
【0054】エラー訂正ブロックにおいて、例えば8ビ
ット(1バイト)からなる1シンボル単位でエラー訂正
符号化がなされ、横方向の1行がシンクブロックに対応
する。SYは、テープ記録上のシンクパターンであっ
て、2バイトが割り当てられる。IDは、シンク番号や
セグメント番号ビデオ/オーディオ等、シンクブロック
が固有に持っている重要な情報が格納されており、2バ
イトが割り当てられる。DIDは、オーディオ5FSe
q(後述する)情報等のオーディオデータに関する重要
な情報が入っており、1バイトが割り当てられる。
【0055】例えば、59.94Hz、16バイト/サ
ンプルのエラー訂正ブロックは、図1の左上の図とな
り、1シンクブロックのデータ数119バイトであっ
て、内符号パリティが12バイト、外符号パリティが1
0バイトであることが分かる。
【0056】図6は、シンクブロックの構造を示す。ま
た、図7は、シンクブロック中のIDおよびDIDのビ
ットアサインを示す。図6Aにおいて、SYNCは、テ
ープ記録上のシンクパターンであって、2バイト(76
B4h:hは16進表記を表す)が割り当てられる。S
YNCに続けて、2バイトのIDが配され、112バイ
ト〜189バイトと容量が可変とされたデータ領域が配
される。続く12バイトは、パリティであり、内符号パ
リティが格納される。
【0057】また、データ領域は、図6Bに示されるよ
うに、先頭に1バイトのDIDが配され、続けてオーデ
ィオデータが格納される。このデータ領域全体は、ペイ
ロードと称される。
【0058】ID0は、図7Aの左側に示されるよう
に、シンクブロックの識別番号であるシンクIDが格納
される。ID0によって、1トラック上で、オーディオ
シンクブロックそれぞれに別のIDが割り振られる。I
D1は、図7Aの右側に示されるように、セグメント番
号やビデオ/オーディオの識別ビットなどが格納され
る。アジマス番号は、アジマス情報で、
〔0〕または
〔1〕が入る。Upper/Lowerは、シンクID
の追加情報で、ID0の8バイト、ビデオ/オーディオ
識別ビットおよびこのUpper/Lowerで、トラ
ック上のシンクブロックをそれぞれ区別して識別できる
ようになっている。エディットINは、エディット情報
であり、編集の時のIN点で当ビットが〔1〕で記録さ
れる。
【0059】図7Bは、DIDのビットアサインを示
す。DID中のNT Seqは、ノントラッキング再生
の際に、どのシンクブロックが同一フィールドかを識別
するために使われる。データ/オーディオは、非圧縮オ
ーディオデータ以外がオーディオのシンクブロックに格
納されている場合に、〔1〕が立てられる。5FSeq
は、フレーム(フィールド)周波数が59.94Hz、
29.97Hzの場合に発生する5フィールドシーケン
スに関する情報が入る。
【0060】5フィールドシーケンスとは、オーディオ
データのサンプリング周波数が48KHzのときに、5
フィールドで1周期になるというもので、4004サン
プル/5フィールドなので、これを各フィールドに割り
当てる時に800、801、801、801、801サ
ンプル/フィールドというように割り当てる。これを5
フィールドシーケンスと呼ぶ。
【0061】図8は、フレーム(フィールド)周波数が
29.97Hz、59.94Hzの場合の、1チャンネ
ル、1フィールドのオーディオのエラー訂正ブロックに
おけるレイアウトを示す。図8Aは、配置を概略的に示
し、図8Bは、より詳細に示す。なお、これは、以下の
図9および図10でも同様である。1フィールド当たり
800または801サンプルを、偶数番サンプルおよび
奇数番サンプルがそれぞれ格納される、2エラー訂正ブ
ロックに分割している。図8中、AUX0、AUX1、
AUX2は、AUXデータであり、オーディオに関する
補助的なデータが格納される。
【0062】各枠は、1サンプル分のデータ長に対応
し、枠内の数字は、オーディオデータのサンプル順を表
すサンプル番号に対応している。また、PVxとあるの
は、後述する外符号パリティである。0番〜800番
は、オーディオサンプルデータであり、上述したよう
に、5フィールドシーケンスがあり、800または80
1サンプル/フィールドである。800サンプル/フィ
ールドの場合には、800番には798番に格納される
第798番のサンプルがコピーされる。
【0063】PV0〜PV9は、縦系列の外符号パリテ
ィで、10バイトある。外符号番号は、横方向のデータ
であるシンクブロックをまとめて呼ぶための番号であ
る。1フィールド(1Pフレーム)では、36シンクブ
ロックなので、外符号番号は0〜35になる。
【0064】図9、図10は、それぞれフレーム(フィ
ールド)周波数が25Hz/50Hz、23.976H
zの場合のオーディオのエラー訂正ブロックにおけるレ
イアウトである。これらは、総サンプル数の変化に伴う
サンプル番号の違い以外は、上述の図8に示した29.
97Hz/59.94Hzの場合と同様である。
【0065】図11〜図14は、各フォーマットにおけ
る、フットプリント上のチャンネルアロケーションの例
を示す。フォーマットは、SD1〜SD4とそれぞれ称
される4種類である。図11がSD1、図12がSD
2、図13がSD3、図14がSD4を示す。各図にお
いて、四角は、1セクタを表し、その中のAxは、オー
ディオのチャンネル番号を表している。また、それぞれ
の図の右側に記されている「9」や「6」という数字
は、1セクタ当たりのシンクブロック数である。
【0066】例えば、フォーマットSD1の場合には、
図11に示されるように、A0〜A3までの4チャンネ
ルが存在し、9[シンクブロック]×2[セクタ/トラ
ック、チャンネル]×4[トラック/フレーム]=72
シンクブロック/チャンネル、フレームであることがわ
かる。つまり、1フィールド当たり、各チャンネルのそ
れぞれが72/2=36シンクブロックであることがわ
かる。フォーマットSD2〜SD4も同様に計算する
と、1フィールドまたは1Pフレームでは、1チャンネ
ル当たり36シンクブロック/チャンネル、フィールド
である。これは、上述の、図8〜図10における1フィ
ールド(1Pフレーム)当たり36外符号番号に対応し
ている。
【0067】1フィールドまたは1Pフレーム当たりの
トラック数が違うのは、ビデオでの圧縮率の違いにより
各フォーマットでデータ量が異なり、それに伴って、必
要なトラック数が異なるためである。この一実施形態で
は、オーディオデータは、非圧縮で扱われ、1フィール
ド(1Pフレーム)当たりのオーディオのデータ量は、
常に同じである。そのため、ビデオが必要なトラック数
に対応して、オーディオもSD1〜SD4のフォーマッ
トに分かれる。
【0068】図15は、各フォーマットにおけるオーデ
ィオ外符号番号アロケーションを示す。図15Aは、フ
ォーマットSD1の例であり、図15Bは、SD4の例
である。また、図15Cは、フォーマットSD2および
SD3に共通する配置である。1チャンネル、1フィー
ルドの外符号番号がセグメント、アジマスに対してどの
ように配置されているかを示すものである。この図で、
四角の中に書かれている番号が外符号番号である。図中
の矢印は、ヘッドのトレース方向を示す。また、横方向
の1行が1セクタに相当する。例えば、SD1では、1
チャンネル、1フィールド分のオーディオデータが2セ
クタにわたって配置されているのが分かる。
【0069】これら図15A〜図15Cで分かるよう
に、1フィールド分の36外符号番号は、シャッフルさ
れて順序を並べ替えられて配置される。ヘッドトレース
の方向により、左の方が先に記録されることが示されて
いる。例えば、図15Cの、SD3(SD2)の場合に
は、外符号番号19、18が先頭に記録される。
【0070】この例では、アジマス0、セグメント0の
1セクタは、外符号番号19、21、0、4、8、1
2、16、23および25の9シンクブロックからな
る。この1セクタは、アジマス0、セグメント0であ
り、これがA0だとした場合、図11に示されるフォー
マットSD3のアジマス0、セグメント0のA0に対し
て、この1セクタが書かれる。また、図15Cのフォー
マットSD3における外符号番号28、30、1、5、
9、13、17、32および34の1セクタは、アジマ
ス1、セグメント1であり、これがA0だとすると、図
11のSD3のアジマス1、セグメント1のA0に対し
て、この1セクタが書かれることになる。
【0071】次に、この一実施形態における、オーディ
オデコード処理について説明する。図16は、この記憶
再生装置に用いられるデコーダ1の構成の一例を示す。
このデコーダ1は、例えば1つのIC(集積回路)ない
に構成されるものである。また、この構成は、図2にお
ける分離回路135ならびにデシャフリング回路151
から出力部156までのオーディオ信号処理系の構成に
対応する。デコーダ1は、記録時にシャフリングされて
いる再生信号をデシャフリングして元の順序に並べ替え
る。そして、それぞれAdv、Confと称される、8
チャンネルずつ2系統の、合計で16チャンネルのオー
ディオデータを出力する。
【0072】タイミング発生ブロック10では、供給さ
れた各種信号に基づき、デコーダ1内で必要な各種タイ
ミング信号やコントロール信号、各種情報を生成する。
タイミング発生ブロック10で生成されたコントロール
信号がRCブロック19に供給される。また、タイミン
グ発生ブロック10で生成された各種情報がデシャフリ
ング部11およびAOTブロック16に供給される。
【0073】磁気テープ123から再生され、同期検
出、内符号訂正およびID補間された再生データがシン
クブロック単位でデシャフリング部11に供給される。
デシャフリング部11では、チャンネルデシャフリング
用RAM14およびシンクデシャフリング用RAM15
にそれぞれ格納されたデシャフリングテーブルに基づ
き、データをSDRAM(Synchronous DRAM)13に書き
込む際のアドレスを生成する。このアドレスは、再生デ
ータと共に、SDRAMコントローラ12に供給され
る。再生データは、供給されたアドレスに基づくSDR
AMコントローラ12の制御により、元のデータ順に並
べ替えられてSDRAM13に書き込まれる。
【0074】SDRAM13から読み出されたデータ
は、AOTブロック16に供給され、外符号用RAM1
7Aおよび17Bを用いて外符号訂正がなされる。ま
た、AOTブロック16では、エラーフラグやAUXデ
ータの抜取りが行われる。外符号訂正された再生データ
は、ID1およびAUXデータの情報に基づきAdvお
よびConfとに分類されると共に、チャンネル毎に分
けられて、AOTブロック16から出力される。このと
き、2チャンネル分が1本の信号経路とされ、合計で8
本の信号が出力される。Adv系統の4本の出力は、レ
ートコンバート用RAM18A〜18Dにそれぞれ供給
される。同様に、Conf系統の4本の出力は、レート
コンバート用RAM18E〜18Hにそれぞれ供給され
る。なお、各図中においては、レートコンバート用RA
MをRC用RAMと省略して記載してある。
【0075】レートコンバート用RAM18A〜18H
は、それぞれRCブロック19によって読み出し制御さ
れる。また、RCブロック19には、AOTブロック1
6からコントロール信号が供給され、RCブロック19
からAOTブロック16に対してフィールドスタート信
号が供給される。RCブロック19の制御に基づき、レ
ートコンバート用RAM18A〜18Hから再生オーデ
ィオデータが8ビットパラレルで読み出され、AIFブ
ロック20に供給される。
【0076】AIFブロック20では、供給された再生
オーディオデータをパラレル/シリアル変換して、8チ
ャンネル、2系統のそれぞれの出力データとして出力す
る。また、AIFブロック20では、必要に応じてオー
ディオデータの修整やミュート処理などを行う。
【0077】次に、デコーダ1の各部について、さらに
詳細に説明する。タイミング発生ブロック10は、フレ
ーム信号であるTG−フレーム、フィールド信号である
TG−AVSTO、リファレンス5フィールドシーケン
スIDであるTG−5F−ID、サンプル区切り信号で
あるFSを受け取り、デコーダ1の内部で必要なタイミ
ング信号や、コントロール信号、各種情報を生成する。
タイミング発生ブロック10は、Advパス番号、Ad
vライトフィールドバンク番号、Confパス番号およ
びConfライトフィールドバンク番号(後述する)
を、コントロール信号としてデシャフリング部11に送
る。
【0078】デシャフリング部11には、内符号訂正さ
れた再生データが供給される。この再生データには、外
符号訂正は、未だなされていない。そして、チャンネル
デシャフリング用RAM14とシンクデシャフリング用
RAM15とを利用して、デシャフリングを行い、再生
データをSDRAM13に書き込む際のアドレスを生成
する。このアドレスに従い再生データをSDRAM12
に書き込むことで、再生データのデシャフリング処理が
なされる。アドレス情報と再生データとがSDRAMコ
ントローラ12に供給され、SDRAMコントローラ1
2のアドレス制御により再生データがSDRAM13に
対して書き込まれる。
【0079】チャンネルデシャフリング用RAM14お
よびシンクでシャフリング用RAM15での処理につい
て、さらに詳細に説明する。この、RAM14および1
5での処理がこの発明の主旨に係わる部分である。
【0080】先ず、図17〜図19を用いて、SDRA
M13のアドレスアサインについて説明する。SDRA
M13では、オーディオデータをフィールドで区切って
書き込む。1フィールドが格納されるSDRAM13の
領域を、フィールドバンクと呼ぶ。この一実施形態で
は、SDRAM13は、8個のフィールドバンクを有
し、8フィールド分のオーディオデータを格納すること
ができる。
【0081】図17Aは、1つのフィールドバンクに格
納されるデータブロックを示す。横方向の1行がシンク
ブロックであり、シンクブロックを構成するデータの1
バイト毎にシンク内バイト番号が付される。シンクブロ
ックは、列方向に並べられ、それぞれに対して外符号番
号が付される。SDRAM13のアドレスアサインは、
図17Bに示されるように、2ビットのIDに続き、1
ビットのConf/Adv値、6ビットの外符号番号、
3ビットのフィールドバンク値、3ビットのチャンネル
番号および6ビットのシンク内バイト番号の、合計で2
1ビットから構成される。
【0082】図17は、SDRAM13上のシンクブロ
ックの構成の一例を示す。シンクブロックは、図17A
に示されるように、SDRAM13上では、PS番号
0、PS番号1、AIX0、AIX1、DIDおよびデ
ータから構成される。
【0083】PS番号は、パス番号の略である。PS番
号0、1は、ヘッドクロッグなどで新しいデータがSD
RAM13上に書かれなかったときに、そのデータが古
いものであることを判別するために使われる。PS番号
0、1は、単純に8フィールド毎(SDRAM13のフ
ィールドバンクの周期毎) にインクリメントされる。す
なわち、タイミング発生ブロック10から送られた16
ビット、0〜65535までの数値がPS番号0、1に
格納される。Rsvは、Reservedの略であり、
ダミーデータが格納される。
【0084】図18Bは、AIX0のビットアサインを
示す。ビット7および6、ビット4〜ビット0は、Re
servedである。ビット5のFabSYNCは、内
符号訂正時に、シンクブロック間の距離が乱れたなどの
理由により、このシンクブロックが正規のシンクブロッ
クでは無い可能性が高いとされた場合、立てられるビッ
トである。
【0085】図18Cは、AIX1のビットアサインを
示す。Jumpは、例えば記録時と異なる速度で再生す
る変速再生時に用いられる。変速再生時に、DT(Dynam
ic Tracking)ヘッドが1フィールド飛んだ時に値が1と
される。TapeDirは、テープ走行方向であり、フ
ォワード時に値1、リバース時に値0とされる。内符号
エラーは、内符号訂正の際にエラーとされたシンクブロ
ックの場合に、値が1とされる。
【0086】なお、DIDは、既に図7で説明したDI
Dそのものが格納される。
【0087】SDRAM13に格納されるシンクブロッ
クは、上述の図3〜図5、あるいは図8〜図10におけ
る、横方向の1行のデータに対して、上述したPS番号
0および1、AIX0および1、ならびにDIDからな
る、各付加情報を付加した構成とされる。
【0088】上述したように、シンクブロックにおい
て、バイト毎にシンク内バイト番号が付される。この一
実施形態では、SDRAM13は、32ビット幅のもの
が用いられる。そのため、シンクブロックのデータは、
図19に示されるように、4バイト毎にアドレスが設け
られる。したがって、SDRAM13上では、シンク内
バイト番号の上位6ビット([7:2])でアドレスア
サインされる。
【0089】図17Bに示されるように、SDRAM1
3のアドレスは、Adv/Conf、外符号番号、フィ
ールドバンクおよびチャンネル番号、シンク内バイト番
号を用いて作られ、書き込まれる。Adv/Conf
は、内符号訂正されたデータがデシャフリング部11に
到来する際に、システムによって付された情報に基づき
判断する。フィールドバンクは、タイミング発生ブロッ
ク10から供給されるAdv/Conf Wrフィール
ドバンク番号そのものである。
【0090】シンク内バイト番号において、付加情報に
ついての番号は、番号0〜7までが割り当てられてい
る。一方、データについての番号は、内符号訂正された
データが供給される際に、値をオフセットしてインクリ
メントすれば決まる。内符号訂正されたデータに対する
付加情報は、図7に示すID0、ID1のみであり、外
符号番号およびチャンネル番号の情報は、無い。そこ
で、ID0、ID1の情報から外符号番号、チャンネル
番号を作り出すために、チャンネルデシャフリング用R
AM14およびシンクデシャフリング用RAM15を用
いる。
【0091】図20を用いて、チャンネルデシャフリン
グ用RAM14での処理を説明する。先ず、ID0のシ
ンク番号とID1のupper/lowerの情報か
ら、トラック内セクタ番号を生成する。トラック内セク
タ番号は、1トラック内におけるオーディオセクタを、
ヘッドトレースの順番で番号付けしたものである。
【0092】ID0は、図21に示されるように、up
per/lowerのそれぞれのオーディオセクタにお
いて、ヘッドトレース方向に昇順で付されている。した
がって、トラック内セクタ番号は、ID1のupper
/lowerと、ID0とから求めることができる。図
21の例において、ID0が〔24h〕、ID1でup
per/lowerが〔1〕であれば、トラック内セク
タ番号は〔6〕となる。
【0093】チャンネルデシャフリング用RAM14に
は、トラック内セクタ番号とID1のSEG番号とをア
ドレスとして与えると、返り値としてチャンネル番号が
返るようなデシャフリングテーブルが格納されている。
デシャフリング部11からチャンネルデシャフリング用
RAM14に対して、これらの値がアドレスとして供給
され、RAM14から、該当するチャンネル番号が出力
される。なお、チャンネルデシャフリング用RAM14
に格納されるデシャフリングテーブルは、図示されない
システムコントローラにより書き替えが可能である。デ
ータのフォーマットに応じて、このデシャフリングテー
ブルを書き替えることにより、あらゆるフォーマット変
更に対応できる。
【0094】図22は、チャンネルデシャフリング用R
AM14に供給される、トラック内セクタ番号とSEG
番号とのビット割り付けの例を示す。図22Aに示され
るように、フォーマットSD1〜SD4の各フォーマッ
トのそれぞれで、各値に必要なビット数が異なる。この
一実施形態では、図22Bに一例が示されるように、各
フォーマットに対するビット割り付けがなされる。
【0095】図23を用いて、シンクデシャフリング用
RAM15での処理を説明する。シンクデシャフリング
用RAM15は、チャンネルフィールド内セクタ番号と
セクタ内シンク番号をアドレスとして与えると、外符号
番号を返り値として返す。チャンネルフィールド内セク
タ番号は、アジマス0、1のセクタをペアとして、該当
するセクタが同一チャンネル、同一フィールド内で何番
目のセクタとなるかを示す番号である。例えば、上述し
た図21の例では、Seg1の各セクタは、同一チャン
ネル、同一フィールド内でアジマス0、1のセクタをペ
アとして数えると、2番目のセクタになる。したがっ
て、0、1、2という数え方で、チャンネルフィールド
内セクタ番号1となる。
【0096】同様に、Seg2は、新しいフィールドの
最初のセクタとなるので、チャンネルフィールド内セク
タ番号0ということになる。
【0097】図24は、フォーマットSD1〜SD4の
各フォーマットにおける、チャンネルフィールド内セク
タ番号、アジマス番号、セクタ内シンク番号および外符
号番号のビット割り付けを示す。SD2、SD3のとき
には、チャンネルフィールド内セクタ番号とSeg番号
は、1ビットの同一の値である。また、SD4のときに
は、チャンネルフィールド内セクタ番号とSeg番号
は、2ビットの同一の値である。一方、SD1のときに
は、上述した図11から分かるように、同一トラック内
でもUpper、Lowerで同一チャンネルが入る。
そのため、チャンネルフィールド内セクタ番号は、ID
1のupper/lowerと同一の1ビットの値であ
る。
【0098】また、図24において、セクタ内シンク番
号は、同一セクタ内でヘッドトレース順に数えて何番め
のシンクブロックとなるかを示す番号である。図21
の、SD2の例でいうと、1セクタにそれぞれ9シンク
ブロックあり、セクタ内シンク番号は、ID0の下位4
ビットで求められる。上述したように、このようにして
求められたチャンネルフィールド内セクタ番号、アジマ
ス番号およびセクタ内シンク番号を、デシャフリング部
11からシンクデシャフリング用RAM15に対してア
ドレスとして与えると、シンクデシャフリング用RAM
15からデシャフリング部11に対して、返り値として
外符号番号が返される。
【0099】図25および図26は、上述のようにして
外符号番号を求める、より具体的な例を示す。図25A
は、フォーマットSD1の例であり、図25Bは、フォ
ーマットSD4の例である。また、図26は、フォーマ
ットSD2の例である。
【0100】なお、シンクデシャフリング用RAM15
に格納されるデシャフリングテーブルは、図示されない
システムコントローラにより書き替えが可能である。デ
ータのフォーマットに応じて、このデシャフリングテー
ブルを書き替えることにより、あらゆるフォーマット変
更に対応できる。
【0101】図24Bに示されるように、フォーマット
SD1〜SD3の場合と、SD4の場合とでは、チャン
ネルフィールド内セクタ番号とセクタ内シンク番号に必
要なビット数が異なる。しかしながら、これらのビット
数を足した総必要ビット数は同じなので、アドレスを生
成する際に、フォーマットに応じてビット割り付けを変
更することで、最終的に必要なビット数が節約される。
図示されないシステムコントローラにより、フォーマッ
トに応じたビット割り付けが指示される。
【0102】このように、チャンネルデシャフリング用
RAM14とシンクデシャフリング用RAM15とを使
い、デシャフリング部11におけるSDRAM13のア
ドレス計算に必要な値を求める。求められたアドレスが
データと共にSDRAMコントローラ12に送られる。
データは、SDRAM12コントローラ12の制御によ
り、送られたアドレスに従い、SDRAM12に書き込
まれる。SDRAM13のアドレスアサインは、Con
f/Adv別、フィールドバンク別、チャンネル別、外
符号番号別に並べられ整理されてSDRAM13に書か
れているので、例えば外符号訂正などの、後の処理が簡
単となる。
【0103】AOTブロック16は、SDRAM13の
読み出しの制御、読み出されたデータからのエラーフラ
グの抜取り、リードコントロール、エラーフラグ抜き取
り、外符号用RAM17Aおよび17Bの制御、外符号
訂正、レートコンバート用RAM18A〜18Hの書き
込み制御、および、AUXデータの抜取りの機能を有す
る。
【0104】図27は、デコーダ1におけるオーディオ
処理のタイミングチャートを示す。タイミング発生ブロ
ック10から、フィールド周期のコントロール信号(F
ld−Start)が供給される(図27A)。信号F
ld−Startは、例えばフィールドの変わり目で出
力されるパルス信号である。AOTブロック16では、
この信号を基準として各種処理が行われる。なお、以下
の説明では、直後に出力される信号Fld−Start
から始まるフィールドを新フィールドとし、信号Fld
−Start以前のフィールドを旧フィールドとしてこ
れらを区別する。
【0105】概略的な処理の流れとしては、上述もした
ように、AOTブロック16によってSDRAM13か
らデータが読み出され、外符号用RAM17Aあるいは
17Bに書き込まれる(図27B)。そして、外符号用
RAM17Aあるいは17Bに書き込まれたデータに対
して外符号訂正が行われる。外符号訂正されたデータ
は、外符号用RAM17Aあるいは17Bから読み出さ
れ(図27C)、レートコンバート用RAM18A〜1
8Hのうち、該当するものに書き込まれる(図27
D)。レートコンバート用RAM18A〜18Hに書き
込まれたデータは、所定のクロックに基づき、チャンネ
ル毎に時分割で読み出される。
【0106】AOTブロック16によって、SDRAM
13のフィールドバンクのうち、新フィールドに対応す
るバンクが計算される。これは、タイミング発生ブロッ
ク10から、Adv/Conf RdFldバンク番号
として供給される情報に基づき計算される。そして、そ
のバンクに格納されているデータから、エラーフラグが
読み出される。また、そのバンクからデータが読み出さ
れ、外符号用RAM17Aあるいは17Bのうち、該当
する側に書き込まれる。AOTブロック16によって、
SDRAM13から読み出されたエラーフラグを用い、
外符号用RAM17Aあるいは17Bに書き込まれたデ
ータに対して、外符号訂正が行われる(図27Bの
「A」の部分の処理)。
【0107】これらの処理を、さらに詳細に説明する。
AOTブロック16によって、該当するフィールドバン
ク番号のSDRAM13のアドレスが指定される。この
アドレスは、AOTブロック16からSDRAMコント
ローラ12に対して送られる。SDRAMコントローラ
12では、このアドレスに従いSDRAM13からデー
タを読み出す。
【0108】外符号訂正処理は、図27F〜図27Iに
示されるように、スロットに分けられ時分割で行われ
る。なお、この図27では、信号の系統がAdvおよび
Confの2系統あるうちの、Advについてのみ、示
されている。図27F〜図27Iに「Conf」で示さ
れているのは、Conf系統を処理するスロットであ
り、Adv、Confが交互に時分割で処理されている
のがわかる。
【0109】スロットは、さらに小さいスロットに分け
られる。先ず、チャンネル0の外符号番号が偶数のデー
タを対象として、Ps番号0および1、AIX0および
1、DID、D0〜D11を読む。このとき、AIX1
のビット0のエラーフラグは、レジスタに格納してお
く。エラーフラグの判定時に、タイミング発生ブロック
10から供給されたAdv/Confパス番号と、SD
RAM13から読み出されらパス番号を比較して、異な
っていたら古いデータが残ってると判断して、それら、
古いデータのシンクブロックは、エラーとして扱う。
【0110】図28は、パス番号(PS番号)の書き込
みおよび読み出しの様子を示す。図28Aおよび図28
Bは、書き込みの際のチャートである。図28Cおよび
図28Dは、読み出しの際のチャートである。SDRA
M13に書き込まれるときには、タイミング発生ブロッ
ク10からデシャフリング部11に供給されるAdv/
Confライトフィールド番号と、パス番号とが比較さ
れる。比較結果に基づき、内符号訂正されたデータが供
給される度に、該当するフィールドバンク番号のSDR
AM13のアドレスに対して、パス番号を付けてデータ
を書き込む。
【0111】ここで、1フィールド分全てのシンクブロ
ックデータが来ていれば、全てパス番号は、新しいもの
に更新される。一方、来てないシンクブロックデータが
あると、SDRAM13のその部分は、更新されてない
ことになる。そのときには、パス番号も更新されず、古
い値が入っている。
【0112】タイミング発生ブロック10からAOTブ
ロック16に対して、SDRAM13から読み出される
べきパス番号情報が供給される。供給されたパス番号
と、SDRAM13の該当箇所のパス番号とが異なる場
合には、SDRAM13上のデータが更新されていない
古いデータであると判断される。図28の例では、バン
ク2でPs番号297とPs番号298とが混在してお
り、更新されてないシンクブロックがあることがわか
る。
【0113】このように、更新されていないデータで
も、古いデータを主体として、通常どおり外符号訂正さ
れてしまう。これを防ぐために、ある一定以上の未更新
シンクブロックがある場合には、通常の外符号訂正を禁
止し、古いデータを主体とした外符号訂正が行われるの
が防がれる。但し、イレージャ訂正は、可能としてお
く。この一実施形態では、Ps番号を利用してシンクブ
ロックが更新されたかどうかを判断して、未更新のデー
タはエラー扱いとする。そして、シンクブロック内のデ
ータD0以降の、外符号パリティが付加されているデー
タは、一旦、外符号用RAM17Aあるいは17Bに格
納される。
【0114】図29は、外符号用RAM17Aおよび1
7Bのアドレスアサインの一例を示す。図中でダミーと
あるのは、実際には使わないが、アドレスアサイン上発
生した意味のない領域である。また、図29において、
行方向に付されたバイト番号は、説明のために便宜上、
付したもので、バイト単位の番号である。列方向には、
外符号番号が付されている。先ず、図27F〜図27H
の、Ch0、Evnと記された部分の処理が行われる。
ここでは、チャンネル0の、外符号番号が偶数のデータ
を対象にして処理が行われる。
【0115】SDRAM13から読み出されたデータ
は、例えば外符号用RAM17Aに書き込まれる。する
と、図29においてバイト番号0〜11が埋まる。次
に、外符号用RAM17Aから、図29の縦方向(列方
向)に、1本(すなわち、1バイト番号分)ずつ、外符
号用RAM17Aからデータが読み出される。読み出さ
れたデータに対して、上述したレジスタに格納されたエ
ラーフラグが付加される。そして、外符号用RAM17
Aから読み出され、エラーフラグが付加されたデータに
対して、AOTブロック16によって外符号訂正が行わ
れる。外符号訂正は、図29における12バイト番号
分、すなわち列方向に12本分のデータに対して行われ
る。
【0116】なお、この一実施形態においては、デコー
ダ1に対して外符号用RAM17Aおよび17Bとが設
けられている。このうち外符号用RAM17Aは、Ad
v系統に対応し、外符号用RAM17Bは、Con系統
に対応している。
【0117】外符号訂正されたデータは、レートコンバ
ート用RAM18A〜18Hに書き込まれる。図27F
〜図27Iを参照し、Adv系列において、チャンネル
0の外符号番号が偶数のデータの処理から、チャンネル
0の外符号番号が奇数のデータの処理へと続く。同様に
して、外符号番号が偶数/奇数が交互に、チャンネル
1、2、・・・、7の処理へと続く。このようにして、
レートコンバート用RAM18A〜18Hのうち対応す
るものに、外符号訂正されたデータが格納されていく。
この例では、Adv系列のチャンネル0および1、チャ
ンネル2および3、チャンネル4および5、チャンネル
6および7の各データがレートコンバータ用RAM18
A、18B、18C、18Dに、それぞれ格納される。
【0118】図30は、レートコンバート用RAM18
A〜18Hのアドレスアサインの一例を示す。行方向に
バイト番号が付され、列方向が外符号番号に対応してい
る。上述したように、この一実施形態では、1サンプル
が16ビットおよび1サンプルが24ビットの、2種類
のオーディオデータを扱うようにされている。これら2
種類のデータでは、レートコンバート用RAM18A〜
18Hに対する格納の方法が互いに異なる。1サンプル
が16ビット(2バイト)のデータは、例えばバイト番
号0および1というように、バイト番号の2個分が1組
とされ、行方向にデータが詰め込まれる。一方、1サン
プルが24ビット(3バイト)のデータは、例えばバイ
ト番号0、1および2というように、バイト番号の3個
分が1組とされ、行方向にデータが詰め込まれる。
【0119】また、レートコンバート用RAM18A〜
18Hは、バンク0、1および2の3バンクからなる。
これらバンク0、1および2のそれぞれは、図29に示
す外符号用RAM17Aおよび17Bの、行方向に12
本分の、外符号パリティを除いたデータ部分を格納でき
るようにされている。上述した図27Eにおいて、四角
の中に書かれている数字は、このバンク番号を示す。レ
ートコンバート用RAM18A〜18Hは、サイクリッ
クに読み出される。そのため、図27Eに示されるよう
に、バンク番号もサイクリックに、0、1、2、0、
1、2、・・・というように切り替えられる。
【0120】一方、図27Bにおいて、各外符号用RA
M17に対する書き込みタイミングを示す線の上に記さ
れている数字(例えば2、0)は、外符号用RAM17
Aあるいは17Bに対する書き込み、外符号用RAM1
7Aあるいは17Bからの読み出し、ならびに、レート
コンバート用RAM18A〜18Hに対する書き込み行
うバンク番号を示す。レートコンバート用RAM18A
〜18Hのそれぞれにおいて、書き込みと読み出しとが
時間的に重複しないように制御される。
【0121】図27Bの「A」の処理の次は、「B」と
記された処理に移行する。「B」では、上述のD0〜D
11の続きの処理がなされる。すなわち、D12〜D2
5からなる24バイト番号分が上述と同様にしてSDR
AM13から読み出される。読み出されたデータは、外
符号用RAM17Aあるいは17Bの、バイト番号24
本分全てに対して書き込まれる。そして、そのデータが
外符号訂正され、レートコンバート用RAM18A〜1
8Hの該当するものに書き込まれる。図27の例では、
例えばレートコンバート用RAM18Aのバンク0、1
に書き込まれる。このようにして、以下、D26〜D4
9、D50〜D73、・・・と続けて処理され、1フィ
ールド分のデータが処理される。
【0122】図16に戻り、レートコンバート用RAM
18A〜18Hの読み出しは、RCブロック19によっ
て制御される。RCブロック19によってレートコンバ
ート用RAM18A〜18Hからの読み出しが制御さ
れ、Adv系統のチャンネル0〜7、Conf系統のチ
ャンネル0〜7の、合計16チャンネルのオーディオデ
ータを時分割でAIFブロック20に供給する。
【0123】図31は、RCブロック19からAIFブ
ロック20に対するデータ伝送の時分割処理を概略的に
示す。なお、この図31では、1サンプルが24ビット
のオーディオデータの例について説明する。図31Aに
示すサンプルトップ信号は、周波数が48KHzのサン
プル周期に対応するFS周期の信号である。このサンプ
ルトップ信号で、図31Bのように伝送されるオーディ
オデータの、サンプル毎の切れ目を識別する。なお、デ
ータは、データおよびエラーフラグとで、ビット幅が9
ビットで伝送される。Adv系列およびConf系列の
16チャンネル分のデータが時分割多重され伝送され
る。
【0124】図31Cおよび図31Dは、図31Aおよ
び図31Bにおける1FS周期分を、さらに詳細に示
す。24ビット/サンプルのデータは、それぞれ8ビッ
トずつのMSB( 最上位バイト)、MDB(中間バイ
ト)およびLSB(最下位バイト)で扱われる。先ず、
これらMSB、MDBおよびLSBのそれぞれが、FS
周期の256倍の速さのクロック(ck)で、4クロッ
クおきに出力されるようにする。先ず、Adv系列のチ
ャンネル0のデータが出力され、次に、同様にしてAd
v系列のチャンネル2、4、6のデータが順に出力さ
れ、さらに、Conf系列のチャンネル0、2、4、6
のデータが順に出力される。続けて、Adv系列のチャ
ンネル1、3、5、7のデータが順に出力され、さらに
続けて、Conf系列のチャンネル1、3、5、7のデ
ータが順に出力される。各チャンネル間は、16クロッ
ク分の間隔をとる。このようにして、Adv系列のチャ
ンネル0〜7のデータおよびConf系列のチャンネル
0〜7のデータの、合計16チャンネル分のオーディオ
データが時分割でAIFブロック20に伝送される。
【0125】図32は、AIFブロック20の構成の一
例を示す。このAIFブロック20では、RCブロック
19からパラレルデータとして供給された16チャンネ
ル分を、それぞれのチャンネル毎に、例えばAES/E
BUの規格に準じたシリアルデータに変換する。また、
このAIFブロック20では、供給されたオーディオデ
ータに付されたエラーフラグに基づくデータ修整、簡易
的なミュート処理、変速再生時のフィルタ処理(シャト
ルフィルタ)および傾斜レベル制御処理などを行う。
【0126】先ず、図33を用いて、データ修整、簡易
ミュートおよびシャトルフィルタの各処理について概略
的に説明する。図33において、「×(バツ)」は、本
来データがそこにあるべきだが、エラーのために失われ
てしまったサンプルを示し、「△(三角)」は、実際に
補完されたデータを示す。また、「○(丸)」は、正常
なサンプルを示す。
【0127】図33Aは、データ修整処理を示す。デー
タ修整は、このように、エラーデータを、前後のサンプ
ルの平均をとって補完することで行う。図33Bは、簡
易ミュート処理を示す。簡易ミュートは、エラーが続く
ときや、例えばビデオテープレコーダで再生を停止し
て、ミュートが必要なときに簡易的なミュートを行う。
ホールドされている正常データをシフトして、データの
値を1/2ずつに減らしていく。これにより、簡易的な
ミュートが行われる。図33Cは、シャトルフィルタ処
理を示す。シャトルフィルタは、記録時と異なる速度で
再生するシャトル再生時に、データが飛び飛びになって
データが急峻に変化することによる雑音を低減する。そ
の時点のデータと次のサンプルデータとの平均を求め、
結果データを処理サンプルデータとして出力する。
【0128】図34は、傾斜レベル制御処理を説明する
ための図である。傾斜レベル制御処理は、ミュートの状
態から音を鳴らす際の過渡状態で、急峻な波形にならな
いようにする。例えば、図34Aに示されるように、立
ち上がりで急峻な波形となってしまった場合には、その
時点で、パルス状のノイズが出てしまう。これを防ぐた
めに、データ値に対して徐々に傾斜を付けて、急峻な波
形とならないようにする。具体的には、オーディオサン
プルの上位8ビットを、最初8ビットシフトして0の状
態にしておき、徐々にシフト量を減らして2倍ずつ値を
大きくしていく。これにより、図34Bに示されるよう
に、傾斜を持ってデータのレベルが制御される。
【0129】図32において、AIFブロック20に入
力されたオーディオデータは、ディレイ回路201に供
給されると共に、平均値回路204および205それぞ
れの第1の入力端、セレクタ制御回路202に供給され
る。ディレイ回路201は、供給されたデータとエラー
フラグとを、1FS周期分(すなわち、1サンプル分)
遅延させる。ディレイ回路201で遅延されたデータな
らびにエラーフラグは、ホールドレジスタ部203、平
均値回路204および205それぞれの第2の入力端、
傾斜レベル制御回路206、ならびに、セレクタ制御回
路202に供給される。
【0130】エラーフラグは、ホールドレジスタ部20
3に設けられた、Adv系統のチャンネル0〜7、Co
nf系統のチャンネル0〜7のレジスタに、それぞれ格
納される。
【0131】セレクタ208には、ディレイ回路201
のエラーの無い出力がカレントデータとして供給され
る。また、ホールドレジスタ部203、平均値回路20
4および205、ならびに、傾斜レベル制御回路206
の出力がそれぞれセレクタ208に供給される。セレク
タ208は、エラーフラグの状態に基づき、セレクタ制
御回路202によって選択入力端の選択を制御され、オ
ーディオデータに対する処理の選択がなされる。
【0132】エラーフラグがあり、データ修整処理が必
要な場合には、平均値回路204において、ホールドレ
ジスタ部203の出力と、RCブロック19から直接的
に供給されたデータとから平均値を算出し、その結果を
修整データとして用いる。
【0133】簡易ミュートが必要な場合には、ホールド
レジスタ部203でホールドされているホールドデータ
を出力した後、1/2回路207でデータシフトして、
データ値を1/2にする。そして、そのデータをホール
ドレジスタ部203に格納するというように、再帰的に
ホールドデータを1/2づつ減少させて、簡易ミュート
とする。
【0134】シャトルフィルタ処理は、カレントデータ
とRCブロック19から供給されたデータとの平均値
を、平均値回路205で常に計算し、この結果を用いる
ことでなされる。
【0135】傾斜レベル制御回路206は、必要に応じ
てMSB側の8ビットのシフト量を制御して、傾斜レベ
ル制御を行う。セレクタ制御回路202では、エラーフ
ラグの状況を監視して、その状況に基づき、ホールドレ
ジスタ部203、平均値回路204および205、傾斜
レベル制御回路206、ならびに、ディレイ回路201
の各出力を選択する。これにより、簡易ミュート処理、
データ修整処理、シャトルフィルタ処理、傾斜レベル制
御処理および無処理(カレントデータ)の選択を適切に
行う。
【0136】レジスタ群209は、Adv系統のチャン
ネル0/1、2/3、4/5、6/7、ならびに、Co
nf系統のチャンネル0/1、2/3、4/5、6/7
にそれぞれ対応した8つのレジスタを有している。セレ
クタ208から時分割で供給されたオーディオデータ
は、一旦、レジスタ群209の対応するレジスタにそれ
ぞれ格納される。そして、レジスタ群209のレジスタ
のそれぞれから出力されたオーディオデータは、P/S
レジスタ群210に送られ、レジスタをシフトさせてパ
ラレル/シリアル変換が行われる。そして、系統および
チャンネル毎に、シリアルデータとされたオーディオデ
ータが出力される。なお、データは、2チャンネル毎に
1本の信号として出力される。
【0137】なお、この発明では、チャンネルデシャフ
リング用RAM14、シンクデシャフリング用RAM1
5の2段階構成に分けてオーディオデシャッフルに対応
しているので、少ない回路でオーディオデータのでシャ
フリングを行うことができる。
【0138】具体的には、次のような比較ができる。例
えば、直接的に1つのデシャッフルRAMでオーディオ
データのでシャフリング処理を行う場合を考えると、ア
ドレスは、4セグメント×8トラック内セクタ番号×2
アジマス番号×9セクタ内シンク番号で、576ワード
が必要となる。また、RAMのビット幅は、チャンネル
番号3ビット、外符号番号6ビットが必要で、合計で9
ビットが必要となる。したがって、576ワード×9ビ
ット=5184ビットのRAMが必要になる。
【0139】一方、この一実施形態によれば、チャンネ
ルデシャフリング用RAMが32ワード×3ビット=9
6ビット、また、シンクデシャフリング用RAMが64
ワード×6ビット=384ビットが必要となる。すなわ
ち、この一実施形態によれば、合計で僅か480ビット
しか必要としない。
【0140】デシャフリングを行う構成を、この一実施
形態のように、1IC内に内蔵するEmbeded R
AMは、チップ面積を多く必要とする。つまり、コスト
が高いということであり、必要なRAMビット数を削減
できるということは大きくチップ単価を下げられるとい
うことに繋がる。
【0141】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、記録時にシャフリングされたオーディオデータの再
生する際に、シャフリングされたデータの順序を、元に
戻すためのデシャフリングに用いるデシャフリングパタ
ーンを、チャンネルシャッフル用RAMとシンクシャッ
フル用RAMとにそれぞれ格納されたテーブルを参照す
ることで、得ている。そのため、これらのRAMに格納
されているデシャフリングパターンのテーブルを、例え
ば外部のシステムコントローラによって書き替えること
で、互いにデシャフリングパターンの異なる複数のオー
ディオフォーマットに対応できるという効果がある。
【0142】そのため、例えば1つのオーディオデコー
ドICだけで、複数のオーディオフォーマットに柔軟に
対応することができるという効果がある。すなわち、チ
ャンネルデシャフリング用RAMとシンクデシャフリン
グ用RAMのデシャッフルテーブルを、外部のシステム
から書き替えるだけで、複数のオーディオフォーマット
に簡単に対応できるという効果がある。
【0143】また、この発明によれば、チャンネルシャ
ッフル用RAM、シンクシャッフル用RAMの2構成に
分けて、オーディオデータのデシャフリングに対応して
いる。そのため、小規模な構成でオーディオデータのデ
シャフリングを行うことができるという効果がある。
【0144】また、この一実施形態によれば、シンクデ
シャフリング用RAMは、フォーマットによってRAM
ビットアサインを変更しているため、必要ビット幅を少
なくできるという効果がある。
【0145】具体的には、シンクでデシャフリング用R
AMのビットアサインを変更しなければ、チャンネルフ
ィールド内セクタ番号2ビット、アジマス番号1ビッ
ト、セクタ内シンク番号4ビットで計7ビットが必要で
ある。フォーマットによりRAMビットアサインを変更
した場合には、6ビットで済み、1ビットが削減でき
る。この一実施形態では、シンクデシャフリング用RA
Mに、64ワードRAMを用いているため、削減される
ビット幅は、64ワード×1ビット=64ビットとな
る。
【0146】また、この一実施形態によれば、外符号訂
正の前にデシャッフルして、順番を整理してからSDR
AMにデータを書き込み、SDRAMから順に読み出し
て外符号訂正を行うことができるため、後の処理が非常
に簡単になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の記録側の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】この発明の一実施形態の再生側の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】この一実施形態による記録再生装置が対応でき
るオーディオのエラー訂正ブロックの種類を示す略線図
である。
【図4】この一実施形態による記録再生装置が対応でき
るオーディオのエラー訂正ブロックの種類を示す略線図
である。
【図5】この一実施形態による記録再生装置が対応でき
るオーディオのエラー訂正ブロックの種類を示す略線図
である。
【図6】シンクブロックの構造を示す略線図である。
【図7】シンクブロック中のIDおよびDIDのビット
アサインを示す略線図である。
【図8】フレーム(フィールド)周波数が29.97H
z、59.94Hzの場合の、1チャンネル、1フィー
ルドのオーディオのエラー訂正ブロックにおけるレイア
ウトを示す略線図である。
【図9】フレーム(フィールド)周波数が25Hz/5
0Hzの場合のオーディオのエラー訂正ブロックにおけ
るレイアウトを示す略線図である。
【図10】フレーム周波数が23.976Hzの場合の
オーディオのエラー訂正ブロックにおけるレイアウトを
示す略線図である。
【図11】フォーマットSD1における、フットプリン
ト上のチャンネルアロケーションの例を示す略線図であ
る。
【図12】フォーマットSD2における、フットプリン
ト上のチャンネルアロケーションの例を示す略線図であ
る。
【図13】フォーマットSD3における、フットプリン
ト上のチャンネルアロケーションの例を示す略線図であ
る。
【図14】フォーマットSD4における、フットプリン
ト上のチャンネルアロケーションの例を示す略線図であ
る。
【図15】各フォーマットにおけるオーディオ外符号番
号アロケーションを示す略線図である。
【図16】この発明によるオーディオデコーダの構成の
一例を示すブロック図である。
【図17】SDRAMのアドレスアサインを説明するた
めの略線図である。
【図18】SDRAMのアドレスアサインを説明するた
めの略線図である。
【図19】SDRAMのアドレスアサインを説明するた
めの略線図である。
【図20】チャンネルデシャフリング用RAMでの処理
を説明するための略線図である。
【図21】トラック内セクタ番号を求める方法について
説明するための略線図である。
【図22】チャンネルデシャフリング用RAMに供給さ
れる、トラック内セクタ番号とSEG番号とのビット割
り付けの例を示す略線図である。
【図23】シンクデシャフリング用RAMでの処理を説
明するための略線図である。
【図24】各フォーマットでのチャンネルフィールド内
セクタ番号、アジマス番号、セクタ内シンク番号および
外符号番号のビット割り付けを示す略線図である。
【図25】外符号番号を求めるより具体的な例を示す略
線図である。
【図26】外符号番号を求めるより具体的な例を示す略
線図である。
【図27】AOTブロックでのオーディオ処理のタイミ
ングチャートである。
【図28】パス番号の書き込みおよび読み出しの様子を
示す略線図である。
【図29】外符号用RAMのアドレスアサインの一例を
示す略線図である。
【図30】レートコンバート用RAMのアドレスアサイ
ンの一例を示す略線図である。
【図31】RCブロックからAIFブロックに対するデ
ータ伝送の時分割処理を概略的に示す略線図である。
【図32】AIFブロックの構成の一例を示すブロック
図である。
【図33】データ修整、簡易ミュートおよびシャトルフ
ィルタの各処理を概略的に説明するための略線図であ
る。
【図34】傾斜レベル制御処理を説明するための略線図
である。
【図35】トラック上の各セクタの配置の一例を概略的
に示す略線図である。
【符号の説明】
1・・・デコーダ、11・・・ デシャフリング部、1
3・・・SDRAM、14・・・チャンネルデシャフリ
ング用RAM、15・・・シンクデシャフリング用RA
M、16・・・AOTブロック、17A,17B・・・
外符号用RAM、18A〜18H・・・レートコンバー
ト用RAM、19・・・RCブロック、20・・・AI
Fブロック、133・・・内符号デコーダ、124・・
・ID補間回路、151・・・デシャフリング回路、1
52・・・外符号デコーダ、201・・・ディレイ回
路、202・・・セレクタ制御回路、203・・・ホー
ルドレジスタ部、204・・・平均値回路、205・・
・平均値回路、206・・・傾斜レベル制御回路、20
8・・・セレクタ、209・・・レジスタ群、210・
・・P/Sレジスタ群

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定長のパケット毎に格納され、パケッ
    ト単位で予め元の順序と異なる順序に並び替えられた複
    数チャンネルのオーディオデータを、元の順序に並べ直
    すデータ処理装置において、 入力データ系列の並び替えられた順序と、元の順序とを
    対応付けるデシャフリングテーブルが格納され、上記入
    力データ系列のパケット単位の位置を示す位置情報がア
    ドレスとして供給され、上記デシャフリングテーブルに
    従って、上記入力データ系列の位置情報を変換した変換
    位置情報を出力するデシャフリングテーブルメモリ手段
    と、 互いに異なる複数の上記デシャフリングテーブルのうち
    選択された上記デシャフリングテーブルを上記デシャフ
    リングテーブルメモリ手段に格納する手段とを有するこ
    とを特徴とするデータ処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデータ処理装置におい
    て、 上記入力データを格納するデータ格納メモリ手段をさら
    に有し、 上記変換位置情報は、上記データ格納メモリ手段に対す
    る書き込みアドレス情報であることを特徴とするデータ
    処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のデータ処理装置におい
    て、 上記デシャフリングテーブルメモリ手段は、チャンネル
    単位で上記位置情報の上記変換を行うことを特徴とする
    データ処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のデータ処理装置におい
    て、 上記デシャフリングテーブルメモリ手段は、上記パケッ
    ト単位で上記位置情報の上記変換を行うことを特徴とす
    るデータ処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のデータ処理装置におい
    て、 上記位置情報としての上記アドレスがフォーマットによ
    って互いに異なるビット幅の複数のデータとして並列し
    て入力され、該並列して入力される合計のビット幅が異
    なる上記フォーマット間で互いに等しくされたことを特
    徴とするデータ処理装置。
  6. 【請求項6】 所定長のパケット毎に格納され、パケッ
    ト単位で並び替えられた複数チャンネルのオーディオデ
    ータを、元の順序に並べ直すデータ処理装置において、 並べ替えられて所定長のパケット単位で入力された、複
    数チャンネルからなる入力データ系列を、チャンネル単
    位で並べ替える第1のデシャフリング手段と、 上記第1のデシャフリング手段で並べ替えられたデータ
    を、さらに、上記パケット単位で並べ替えて、上記元の
    順序に並べる第2のデシャフリング手段とを有すること
    を特徴とするデータ処理装置。
  7. 【請求項7】 所定長のパケット毎に格納され、パケッ
    ト単位で並び替えられて記録媒体に記録された複数チャ
    ンネルのオーディオデータを、記録媒体から再生するデ
    ータ再生装置において、 並び替えられて記録媒体に記録された複数チャンネルの
    オーディオデータを再生し、所定長のパケットに格納す
    る再生手段と、 再生データを格納するデータ格納メモリ手段と、 上記再生データ系列の、上記並べ替えられた順序と元の
    順序とを対応付けるデシャフリングテーブルが格納さ
    れ、上記再生データ系列のパケット単位の位置を示す位
    置情報がアドレスとして供給され、上記デシャフリング
    テーブルに従って、上記再生データ系列の位置情報を変
    換することによって、上記データ格納メモリ手段の書き
    込みアドレスを出力するデシャフリングテーブルメモリ
    手段と、 互いに異なる複数の上記デシャフリングテーブルのうち
    選択された上記デシャフリングテーブルを上記デシャフ
    リングテーブルメモリ手段に格納する手段と、 上記デシャフリングテーブルメモリ手段から出力された
    上記書き込みアドレスに基づき、上記データ格納メモリ
    手段に対して上記再生データを格納する書き込み制御手
    段と、 上記書き込み制御手段によって上記データ格納メモリ手
    段に格納されたデータを上記複数のチャンネル毎に、上
    記元の順序で読み出す読み出し制御手段とを有すること
    を特徴とするデータ再生装置。
  8. 【請求項8】 請求項1または請求項7に記載の装置に
    おいて、 ディジタルオーディオデータのフォーマットに応答して
    上記デシャフリングテーブルが選択されることを特徴と
    する装置。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載のデータ再生装置におい
    て、 上記オーディオデータは、エラー訂正符号化されて上記
    記録媒体に上記記録され、上記再生データは、上記読み
    出し制御手段によって上記データ格納メモリ手段から読
    み出された順番で上記エラー訂正符号を復号化されるこ
    とを特徴とするデータ再生装置。
  10. 【請求項10】 所定長のパケット毎に格納され、パケ
    ット単位で並び替えられた複数チャンネルのオーディオ
    データを、元の順序に並べ直すデータ処理方法におい
    て、 入力データ系列の並び替えられた順序と、元の順序とを
    対応付けるデシャフリングテーブルがデシャフリングテ
    ーブルメモリに格納され、上記入力データ系列のパケッ
    ト単位の位置を示す位置情報がアドレスとして供給さ
    れ、上記デシャフリングテーブルに従って、上記入力デ
    ータ系列の位置情報を変換した変換位置情報を出力する
    ステップと、 互いに異なる複数の上記デシャフリングテーブルのうち
    選択された上記デシャフリングテーブルを上記デシャフ
    リングテーブルメモリに格納するステップとを有するこ
    とを特徴とするデータ処理方法。
  11. 【請求項11】 所定長のパケット毎に格納され、パケ
    ット単位で並び替えられた複数チャンネルのオーディオ
    データを、元の順序に並べ直すデータ処理方法におい
    て、 並び替えられて所定長のパケット単位で入力された、複
    数チャンネルからなる入力データ系列を、チャンネル単
    位で並べ替える第1のデシャフリングのステップと、 上記第1のデシャフリングのステップで並べ替えられた
    データを、さらに、上記パケット単位で並べ替えて、上
    記元の順序に並べる第2のデシャフリングのステップと
    を有することを特徴とするデータ処理方法。
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