JP2000151937A - 画像読取装置、読取画像判定方法及び記憶媒体 - Google Patents
画像読取装置、読取画像判定方法及び記憶媒体Info
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- JP2000151937A JP2000151937A JP10331923A JP33192398A JP2000151937A JP 2000151937 A JP2000151937 A JP 2000151937A JP 10331923 A JP10331923 A JP 10331923A JP 33192398 A JP33192398 A JP 33192398A JP 2000151937 A JP2000151937 A JP 2000151937A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 原稿画像読み取り時の画像先端部(走査系が
所定の速度に安定していない領域)とそれ以降の領域と
で黒文字部分を検出する信号処理部の閾値を変えること
により、走査系のオーバーシュート等に起因する黒文字
検出の誤判定を解消し、複写画像の画質の向上を可能と
した画像読取装置、読取画像判定方法及び記憶媒体を提
供する。 【解決手段】 画像読取手段1と、白黒画素かカラー画
素かを判定する画像属性判定手段2と、線成分と網点成
分を分離する画像成分分離手段3と、走査手段4と、黒
文字領域信号を発生する領域信号発生手段5と、第1ミ
ラーユニット2061の速度の非安定領域用の閾値、安
定領域用の閾値を設定する閾値変更手段6と、黒文字画
素判定手段7と、黒文字画素又はカラー画素に応じた画
像データを出力する画像処理手段8とを有する。
所定の速度に安定していない領域)とそれ以降の領域と
で黒文字部分を検出する信号処理部の閾値を変えること
により、走査系のオーバーシュート等に起因する黒文字
検出の誤判定を解消し、複写画像の画質の向上を可能と
した画像読取装置、読取画像判定方法及び記憶媒体を提
供する。 【解決手段】 画像読取手段1と、白黒画素かカラー画
素かを判定する画像属性判定手段2と、線成分と網点成
分を分離する画像成分分離手段3と、走査手段4と、黒
文字領域信号を発生する領域信号発生手段5と、第1ミ
ラーユニット2061の速度の非安定領域用の閾値、安
定領域用の閾値を設定する閾値変更手段6と、黒文字画
素判定手段7と、黒文字画素又はカラー画素に応じた画
像データを出力する画像処理手段8とを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置、読
取画像判定方法及び記憶媒体に係り、更に詳しくは、原
稿の複写画像の画質を向上する場合に好適な画像読取装
置、読取画像判定方法及び記憶媒体に関する。
取画像判定方法及び記憶媒体に係り、更に詳しくは、原
稿の複写画像の画質を向上する場合に好適な画像読取装
置、読取画像判定方法及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー画像データをデジタル的に
処理し、カラープリンタに出力してカラー画像を得るカ
ラープリント装置や、カラー原稿を色分解して電気的に
読み取り、得られたカラー画像データをマゼンタ
(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(B
K)4色のトナーを用いて用紙上にプリント出力するこ
とにより、カラー画像複写を行う、いわゆるデジタルカ
ラー複写機などのカラー印字システムの発展はめざまし
いものがある。また、これらの普及に伴い、カラー画像
の印字品質に対する要求も高くなっており、特に黒い文
字や黒細線をより黒く、シャープに印字したいという要
求が高まっている。
処理し、カラープリンタに出力してカラー画像を得るカ
ラープリント装置や、カラー原稿を色分解して電気的に
読み取り、得られたカラー画像データをマゼンタ
(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(B
K)4色のトナーを用いて用紙上にプリント出力するこ
とにより、カラー画像複写を行う、いわゆるデジタルカ
ラー複写機などのカラー印字システムの発展はめざまし
いものがある。また、これらの普及に伴い、カラー画像
の印字品質に対する要求も高くなっており、特に黒い文
字や黒細線をより黒く、シャープに印字したいという要
求が高まっている。
【0003】即ち、黒原稿を色分解すると、黒を再現す
る信号として、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
の各信号が発生するが、得られた信号に基づいてそのま
ま印字すると、各色が4色重ね合わせで再現されるた
め、色間の若干のズレにより黒の細線に色にじみが生
じ、黒が黒く見えなかったり、ボケて見えたりして印字
品質を著しく低下させていた。そのため、原稿読み取り
時に黒文字部分を抽出し(黒文字判定)、黒文字部分は
黒トナーだけを用いて複写画像を形成する、いわゆる黒
文字処理を施している。
る信号として、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
の各信号が発生するが、得られた信号に基づいてそのま
ま印字すると、各色が4色重ね合わせで再現されるた
め、色間の若干のズレにより黒の細線に色にじみが生
じ、黒が黒く見えなかったり、ボケて見えたりして印字
品質を著しく低下させていた。そのため、原稿読み取り
時に黒文字部分を抽出し(黒文字判定)、黒文字部分は
黒トナーだけを用いて複写画像を形成する、いわゆる黒
文字処理を施している。
【0004】また、複写機ユーザからは原稿を複写する
ために要する複写時間の短縮が望まれ、様々な工夫が施
されている。
ために要する複写時間の短縮が望まれ、様々な工夫が施
されている。
【0005】図3はカラー複写装置の内部構造を示す構
成図である。図3において、201はイメージスキャナ
部であり、原稿を読み取り、デジタル信号処理を行う部
分である。また、202はプリンタ部であり、イメージ
スキャナ部201に読み取られた原稿画像に対応した画
像を記録用紙にフルカラーでプリント出力する部分であ
る。イメージスキャナ部201において、200は鏡面
厚板であり、原稿台ガラス(以下、プラテン)203上
の原稿204は、ハロゲンランプ205の光で照射さ
れ、原稿からの反射光は反射ミラー206、207に導
かれ、レンズ209により3ラインセンサ(以下セン
サ)210上に像を結び、フルカラー情報レッド
(R)、グリーン(G)、ブルー(B)成分として信号
処理部211に送られる。信号処理部211で所定の信
号処理を行い、プリンタ部202に画像信号を出力し、
プリンタ部202で原稿の複写画像が形成される。
成図である。図3において、201はイメージスキャナ
部であり、原稿を読み取り、デジタル信号処理を行う部
分である。また、202はプリンタ部であり、イメージ
スキャナ部201に読み取られた原稿画像に対応した画
像を記録用紙にフルカラーでプリント出力する部分であ
る。イメージスキャナ部201において、200は鏡面
厚板であり、原稿台ガラス(以下、プラテン)203上
の原稿204は、ハロゲンランプ205の光で照射さ
れ、原稿からの反射光は反射ミラー206、207に導
かれ、レンズ209により3ラインセンサ(以下セン
サ)210上に像を結び、フルカラー情報レッド
(R)、グリーン(G)、ブルー(B)成分として信号
処理部211に送られる。信号処理部211で所定の信
号処理を行い、プリンタ部202に画像信号を出力し、
プリンタ部202で原稿の複写画像が形成される。
【0006】尚、ハロゲンランプ205、反射ミラー2
06を有する第1ミラーユニット2061は速度vで、
反射ミラー207を有する第2ミラーユニット2071
は速度(1/2)vでラインセンサの電気的走査方向
(以下、主走査方向)に対して垂直方向(以下、副走査
方向)に図示しないモータにより駆動されることによ
り、原稿全面を走査する。
06を有する第1ミラーユニット2061は速度vで、
反射ミラー207を有する第2ミラーユニット2071
は速度(1/2)vでラインセンサの電気的走査方向
(以下、主走査方向)に対して垂直方向(以下、副走査
方向)に図示しないモータにより駆動されることによ
り、原稿全面を走査する。
【0007】図10は第1ミラーユニット2061の速
度と時間の関係を表したもので、横軸が時間、縦軸が第
1ミラーユニット2061の速度である。また、801
は複写動作時の第1ミラーユニット2061の速度と時
間の関係を示したものである。t2は複写動作時の画像
データ取り込み開始のタイミングを示したものである。
度と時間の関係を表したもので、横軸が時間、縦軸が第
1ミラーユニット2061の速度である。また、801
は複写動作時の第1ミラーユニット2061の速度と時
間の関係を示したものである。t2は複写動作時の画像
データ取り込み開始のタイミングを示したものである。
【0008】通常、第1ミラーユニット2061を画像
読み取り時の速度に加速するいわゆる加速時間(0→t
1)及び加速終了から画像データ取り込み開始までの助
走時間(t2→t3)は、短いほど原稿の複写に要する
時間が短縮される。
読み取り時の速度に加速するいわゆる加速時間(0→t
1)及び加速終了から画像データ取り込み開始までの助
走時間(t2→t3)は、短いほど原稿の複写に要する
時間が短縮される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の制御には下記のような問題があった。即ち、複写時
間を短縮するために加速時間及び助走時間を短くするあ
まり、上記図10に示すように画像データ取り込み開始
時t2には第1ミラーユニット2061のオーバーシュ
ートが解消しきれていないため、時間t2〜t3の期間
で読み取られる領域では原稿画像を正確に読み取ること
ができず、この領域において黒文字部を正確に検出でき
ず、一文字の中に黒トナー単色で複写される部分と、4
色のトナーにより複写される部分が発生してしまい、一
文字が部分的に途切れたように複写され、単純に4色の
トナーで複写するよりも画質が劣化してしまうという欠
点があった。
来の制御には下記のような問題があった。即ち、複写時
間を短縮するために加速時間及び助走時間を短くするあ
まり、上記図10に示すように画像データ取り込み開始
時t2には第1ミラーユニット2061のオーバーシュ
ートが解消しきれていないため、時間t2〜t3の期間
で読み取られる領域では原稿画像を正確に読み取ること
ができず、この領域において黒文字部を正確に検出でき
ず、一文字の中に黒トナー単色で複写される部分と、4
色のトナーにより複写される部分が発生してしまい、一
文字が部分的に途切れたように複写され、単純に4色の
トナーで複写するよりも画質が劣化してしまうという欠
点があった。
【0010】本発明は、上述した点に鑑みなされたもの
であり、原稿画像読み取り時の画像先端部(走査系が所
定の速度に安定していない領域)とそれ以降の領域とで
黒文字部分を検出する信号処理部の閾値を変えることに
より、走査系のオーバーシュート等に起因する黒文字検
出の誤判定を解消し、複写画像の画質の向上を可能とし
た画像読取装置、読取画像判定方法及び記憶媒体を提供
することを目的とする。
であり、原稿画像読み取り時の画像先端部(走査系が所
定の速度に安定していない領域)とそれ以降の領域とで
黒文字部分を検出する信号処理部の閾値を変えることに
より、走査系のオーバーシュート等に起因する黒文字検
出の誤判定を解消し、複写画像の画質の向上を可能とし
た画像読取装置、読取画像判定方法及び記憶媒体を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明は、走査系を原稿に対して相
対的に移動させ画像読み取りを行う画像読取装置であっ
て、原稿から読み取った画像の属性を閾値に基づき判定
する画像属性判定手段と、原稿全面を少なくとも1つ以
上の領域に分割した当該分割領域を読み取る毎に領域信
号を発生する領域信号発生手段と、前記領域信号に基づ
き前記画像属性判定手段の閾値を領域毎に変更する閾値
変更手段とを有することを特徴とする。
に、請求項1記載の本発明は、走査系を原稿に対して相
対的に移動させ画像読み取りを行う画像読取装置であっ
て、原稿から読み取った画像の属性を閾値に基づき判定
する画像属性判定手段と、原稿全面を少なくとも1つ以
上の領域に分割した当該分割領域を読み取る毎に領域信
号を発生する領域信号発生手段と、前記領域信号に基づ
き前記画像属性判定手段の閾値を領域毎に変更する閾値
変更手段とを有することを特徴とする。
【0012】上記目的を達成するために、請求項2記載
の本発明は、前記走査系を構成し原稿から画像を読み取
る画像読取手段と、該画像読取手段で読み取った画像信
号に基づき線成分と網点成分を分離する画像成分分離手
段と、前記画像属性判定手段の判定結果及び前記画像成
分分離手段の分離結果に基づき各画素が黒文字画素か否
かを判定する黒文字画素判定手段と、所定の属性に属す
る画像信号に所定の処理を施す画像処理手段とを有し、
前記黒文字画素判定手段は、判定結果を前記画像処理手
段に出力することを特徴とする。
の本発明は、前記走査系を構成し原稿から画像を読み取
る画像読取手段と、該画像読取手段で読み取った画像信
号に基づき線成分と網点成分を分離する画像成分分離手
段と、前記画像属性判定手段の判定結果及び前記画像成
分分離手段の分離結果に基づき各画素が黒文字画素か否
かを判定する黒文字画素判定手段と、所定の属性に属す
る画像信号に所定の処理を施す画像処理手段とを有し、
前記黒文字画素判定手段は、判定結果を前記画像処理手
段に出力することを特徴とする。
【0013】上記目的を達成するために、請求項3記載
の本発明は、前記画像属性判定手段は、前記画像読取手
段で読み取った画像信号に基づき各画素が白黒画素かカ
ラー画素かを判定することを特徴とする。
の本発明は、前記画像属性判定手段は、前記画像読取手
段で読み取った画像信号に基づき各画素が白黒画素かカ
ラー画素かを判定することを特徴とする。
【0014】上記目的を達成するために、請求項4記載
の本発明は、前記領域信号発生手段は、前記走査系の副
走査に基づき黒文字領域信号を発生することを特徴とす
る。
の本発明は、前記領域信号発生手段は、前記走査系の副
走査に基づき黒文字領域信号を発生することを特徴とす
る。
【0015】上記目的を達成するために、請求項5記載
の本発明は、前記閾値変更手段は、前記走査系の走査速
度が安定しない非安定領域では非安定領域用の閾値を前
記画像属性判定手段に出力し、前記走査系の走査速度が
安定している安定領域では安定領域用の閾値を前記画像
属性判定手段に出力することを特徴とする。
の本発明は、前記閾値変更手段は、前記走査系の走査速
度が安定しない非安定領域では非安定領域用の閾値を前
記画像属性判定手段に出力し、前記走査系の走査速度が
安定している安定領域では安定領域用の閾値を前記画像
属性判定手段に出力することを特徴とする。
【0016】上記目的を達成するために、請求項6記載
の本発明は、前記画像成分分離手段は、複数の方向に対
してエッジ成分が大きい網点成分はエッジ成分を平滑化
してその特徴を減少させ、一方向にのみエッジ成分が存
在する文字/細線はその特徴を保存することを特徴とす
る。
の本発明は、前記画像成分分離手段は、複数の方向に対
してエッジ成分が大きい網点成分はエッジ成分を平滑化
してその特徴を減少させ、一方向にのみエッジ成分が存
在する文字/細線はその特徴を保存することを特徴とす
る。
【0017】上記目的を達成するために、請求項7記載
の本発明は、前記画像処理手段は、黒文字画素の場合は
黒データのみで表される画像データを出力し、カラー画
素の場合はトナー色分に色分解した画像データを出力す
ることを特徴とする。
の本発明は、前記画像処理手段は、黒文字画素の場合は
黒データのみで表される画像データを出力し、カラー画
素の場合はトナー色分に色分解した画像データを出力す
ることを特徴とする。
【0018】上記目的を達成するために、請求項8記載
の本発明は、前記閾値変更手段は、前記画像成分分離手
段のみに関して閾値を前記領域毎に変更可能であること
を特徴とする。
の本発明は、前記閾値変更手段は、前記画像成分分離手
段のみに関して閾値を前記領域毎に変更可能であること
を特徴とする。
【0019】上記目的を達成するために、請求項9記載
の本発明は、前記閾値変更手段は、前記画像属性判定手
段及び前記画像成分分離手段の両方の閾値を前記領域毎
に変更可能であることを特徴とする。
の本発明は、前記閾値変更手段は、前記画像属性判定手
段及び前記画像成分分離手段の両方の閾値を前記領域毎
に変更可能であることを特徴とする。
【0020】上記目的を達成するために、請求項10記
載の本発明は、複写装置に適用可能であることを特徴と
する。
載の本発明は、複写装置に適用可能であることを特徴と
する。
【0021】上記目的を達成するために、請求項11記
載の本発明は、走査系を原稿に対して相対的に移動させ
画像読み取りを行う画像読取装置に適用される読取画像
判定方法であって、原稿から読み取った画像の属性を閾
値に基づき判定する画像属性判定ステップと、原稿全面
を少なくとも1つ以上の領域に分割した当該分割領域を
読み取る毎に領域信号を発生する領域信号発生ステップ
と、前記領域信号に基づき前記画像属性判定ステップの
閾値を領域毎に変更する閾値変更ステップとを有するこ
とを特徴とする。
載の本発明は、走査系を原稿に対して相対的に移動させ
画像読み取りを行う画像読取装置に適用される読取画像
判定方法であって、原稿から読み取った画像の属性を閾
値に基づき判定する画像属性判定ステップと、原稿全面
を少なくとも1つ以上の領域に分割した当該分割領域を
読み取る毎に領域信号を発生する領域信号発生ステップ
と、前記領域信号に基づき前記画像属性判定ステップの
閾値を領域毎に変更する閾値変更ステップとを有するこ
とを特徴とする。
【0022】上記目的を達成するために、請求項12記
載の本発明は、前記走査系を構成し原稿から画像を読み
取る画像読取ステップと、該画像読取ステップで読み取
った画像信号に基づき線成分と網点成分を分離する画像
成分分離ステップと、前記画像属性判定ステップの判定
結果及び前記画像成分分離ステップの分離結果に基づき
各画素が黒文字画素か否かを判定する黒文字画素判定ス
テップと、所定の属性に属する画像信号に所定の処理を
施す画像処理ステップとを有し、前記黒文字画素判定ス
テップでは、判定結果を前記画像処理ステップに出力す
ることを特徴とする。
載の本発明は、前記走査系を構成し原稿から画像を読み
取る画像読取ステップと、該画像読取ステップで読み取
った画像信号に基づき線成分と網点成分を分離する画像
成分分離ステップと、前記画像属性判定ステップの判定
結果及び前記画像成分分離ステップの分離結果に基づき
各画素が黒文字画素か否かを判定する黒文字画素判定ス
テップと、所定の属性に属する画像信号に所定の処理を
施す画像処理ステップとを有し、前記黒文字画素判定ス
テップでは、判定結果を前記画像処理ステップに出力す
ることを特徴とする。
【0023】上記目的を達成するために、請求項13記
載の本発明は、前記画像属性判定ステップでは、前記画
像読取ステップで読み取った画像信号に基づき各画素が
白黒画素かカラー画素かを判定することを特徴とする。
載の本発明は、前記画像属性判定ステップでは、前記画
像読取ステップで読み取った画像信号に基づき各画素が
白黒画素かカラー画素かを判定することを特徴とする。
【0024】上記目的を達成するために、請求項14記
載の本発明は、前記領域信号発生ステップでは、前記走
査系の副走査に基づき黒文字領域信号を発生することを
特徴とする。
載の本発明は、前記領域信号発生ステップでは、前記走
査系の副走査に基づき黒文字領域信号を発生することを
特徴とする。
【0025】上記目的を達成するために、請求項15記
載の本発明は、前記閾値変更ステップでは、前記走査系
の走査速度が安定しない非安定領域では非安定領域用の
閾値を前記画像属性判定ステップに出力し、前記走査系
の走査速度が安定している安定領域では安定領域用の閾
値を前記画像属性判定ステップに出力することを特徴と
する。
載の本発明は、前記閾値変更ステップでは、前記走査系
の走査速度が安定しない非安定領域では非安定領域用の
閾値を前記画像属性判定ステップに出力し、前記走査系
の走査速度が安定している安定領域では安定領域用の閾
値を前記画像属性判定ステップに出力することを特徴と
する。
【0026】上記目的を達成するために、請求項16記
載の本発明は、前記画像成分分離ステップでは、複数の
方向に対してエッジ成分が大きい網点成分はエッジ成分
を平滑化してその特徴を減少させ、一方向にのみエッジ
成分が存在する文字/細線はその特徴を保存することを
特徴とする。
載の本発明は、前記画像成分分離ステップでは、複数の
方向に対してエッジ成分が大きい網点成分はエッジ成分
を平滑化してその特徴を減少させ、一方向にのみエッジ
成分が存在する文字/細線はその特徴を保存することを
特徴とする。
【0027】上記目的を達成するために、請求項17記
載の本発明は、前記画像処理ステップでは、黒文字画素
の場合は黒データのみで表される画像データを出力し、
カラー画素の場合はトナー色分に色分解した画像データ
を出力することを特徴とする。
載の本発明は、前記画像処理ステップでは、黒文字画素
の場合は黒データのみで表される画像データを出力し、
カラー画素の場合はトナー色分に色分解した画像データ
を出力することを特徴とする。
【0028】上記目的を達成するために、請求項18記
載の本発明は、前記閾値変更ステップでは、前記画像成
分分離ステップのみに関して閾値を前記領域毎に変更可
能であることを特徴とする。
載の本発明は、前記閾値変更ステップでは、前記画像成
分分離ステップのみに関して閾値を前記領域毎に変更可
能であることを特徴とする。
【0029】上記目的を達成するために、請求項19記
載の本発明は、前記閾値変更ステップでは、前記画像属
性判定ステップ及び前記画像成分分離ステップの両方の
閾値を前記領域毎に変更可能であることを特徴とする。
載の本発明は、前記閾値変更ステップでは、前記画像属
性判定ステップ及び前記画像成分分離ステップの両方の
閾値を前記領域毎に変更可能であることを特徴とする。
【0030】上記目的を達成するために、請求項20記
載の本発明は、複写装置に適用可能であることを特徴と
する。
載の本発明は、複写装置に適用可能であることを特徴と
する。
【0031】上記目的を達成するために、請求項21記
載の本発明は、走査系を原稿に対して相対的に移動させ
画像読み取りを行う画像読取装置に適用される読取画像
判定方法を実行するプログラムを記憶したコンピュータ
により読み出し可能な記憶媒体であって、前記読取画像
判定方法は、原稿から読み取った画像の属性を閾値に基
づき判定する画像属性判定ステップと、原稿全面を少な
くとも1つ以上の領域に分割した当該分割領域を読み取
る毎に領域信号を発生する領域信号発生ステップと、前
記領域信号に基づき前記画像属性判定ステップの閾値を
領域毎に変更する閾値変更ステップとを有することを特
徴とする。
載の本発明は、走査系を原稿に対して相対的に移動させ
画像読み取りを行う画像読取装置に適用される読取画像
判定方法を実行するプログラムを記憶したコンピュータ
により読み出し可能な記憶媒体であって、前記読取画像
判定方法は、原稿から読み取った画像の属性を閾値に基
づき判定する画像属性判定ステップと、原稿全面を少な
くとも1つ以上の領域に分割した当該分割領域を読み取
る毎に領域信号を発生する領域信号発生ステップと、前
記領域信号に基づき前記画像属性判定ステップの閾値を
領域毎に変更する閾値変更ステップとを有することを特
徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。以下の本発明の実施の形態では、
本発明の適応例として複写装置が示されるが、これに限
るものではなく他の種々の装置に適応できることは勿論
である。
に基づいて説明する。以下の本発明の実施の形態では、
本発明の適応例として複写装置が示されるが、これに限
るものではなく他の種々の装置に適応できることは勿論
である。
【0033】図3は本発明の実施の形態に係るカラー複
写装置の内部構造を示す構成図である。本発明の実施の
形態に係るカラー複写装置は、イメージスキャナ部20
1、プリンタ部202から大略構成されている。イメー
ジスキャナ部201は、鏡面厚板200、原稿台ガラス
(以下プラテン)203、ハロゲンランプ205・反射
ミラー206を有する第1ミラーユニット2061、反
射ミラー207を有する第2ミラーユニット2071、
レンズ209、CCDからなる3ラインセンサ(以下C
CDセンサ)210、信号処理部211、標準白色板5
102を備えている。また、プリンタ部202は、レー
ザドライバ212、半導体レーザ213、ポリゴンミラ
ー214、f−θレンズ215、ミラー216、感光ド
ラム217、マゼンタ現像器219・シアン現像器22
0・イエロー現像器221・ブラック現像器222を有
する回転現像器218、転写ドラム223、用紙カセッ
ト224、225、定着ユニット226を備えている。
写装置の内部構造を示す構成図である。本発明の実施の
形態に係るカラー複写装置は、イメージスキャナ部20
1、プリンタ部202から大略構成されている。イメー
ジスキャナ部201は、鏡面厚板200、原稿台ガラス
(以下プラテン)203、ハロゲンランプ205・反射
ミラー206を有する第1ミラーユニット2061、反
射ミラー207を有する第2ミラーユニット2071、
レンズ209、CCDからなる3ラインセンサ(以下C
CDセンサ)210、信号処理部211、標準白色板5
102を備えている。また、プリンタ部202は、レー
ザドライバ212、半導体レーザ213、ポリゴンミラ
ー214、f−θレンズ215、ミラー216、感光ド
ラム217、マゼンタ現像器219・シアン現像器22
0・イエロー現像器221・ブラック現像器222を有
する回転現像器218、転写ドラム223、用紙カセッ
ト224、225、定着ユニット226を備えている。
【0034】上記各部の構成を詳述すると、イメージス
キャナ部201は、原稿を読み取り、デジタル信号処理
を行う部分である。また、プリンタ部202は、イメー
ジスキャナ部201に読み取られた原稿画像に対応した
画像を記録用紙にフルカラーでプリント出力する部分で
ある。イメージスキャナ部201において、鏡面厚板2
00が閉じられたプラテン203上の原稿204は、ハ
ロゲンランプ205の光で照射され、原稿からの反射光
は反射ミラー206、207に導かれ、レンズ209に
よりCCDセンサ210上に像を結び、フルカラー情報
レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)成分とし
て信号処理部211に送られる。標準白色板5102
は、ハロゲンランプ205使用時のCCDセンサ210
の読み取りデータの補正データに用いる。
キャナ部201は、原稿を読み取り、デジタル信号処理
を行う部分である。また、プリンタ部202は、イメー
ジスキャナ部201に読み取られた原稿画像に対応した
画像を記録用紙にフルカラーでプリント出力する部分で
ある。イメージスキャナ部201において、鏡面厚板2
00が閉じられたプラテン203上の原稿204は、ハ
ロゲンランプ205の光で照射され、原稿からの反射光
は反射ミラー206、207に導かれ、レンズ209に
よりCCDセンサ210上に像を結び、フルカラー情報
レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)成分とし
て信号処理部211に送られる。標準白色板5102
は、ハロゲンランプ205使用時のCCDセンサ210
の読み取りデータの補正データに用いる。
【0035】尚、ハロゲンランプ205、反射ミラー2
06を有する第1ミラーユニット2061は速度vで、
反射ミラー207を有する第2ミラーユニット2071
は速度(1/2)vでCCDセンサ210の電気的走査
方向(以下、主走査方向)に対して垂直方向(以下、副
走査方向)に図示しないモータにより駆動されることに
より、原稿全面を走査する。
06を有する第1ミラーユニット2061は速度vで、
反射ミラー207を有する第2ミラーユニット2071
は速度(1/2)vでCCDセンサ210の電気的走査
方向(以下、主走査方向)に対して垂直方向(以下、副
走査方向)に図示しないモータにより駆動されることに
より、原稿全面を走査する。
【0036】原稿がカラー画像の場合には、信号処理部
211では読み取られた信号を電気的に処理し、マゼン
タ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック
(BK)の各成分に分解し、プリンタ部202に送る。
また、イメージスキャナ部201における一回の原稿走
査(スキャン)につき、M、C、Y、BKの内、一つの
成分がプリンタ部202に送られ、計4回の原稿走査に
より一回のプリントアウトが完成する。また、原稿が白
黒画像の場合には、信号処理部211では読み取られた
信号を電気的に処理し、ブラック(BK)成分の信号を
プリンタ部202に送る。
211では読み取られた信号を電気的に処理し、マゼン
タ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック
(BK)の各成分に分解し、プリンタ部202に送る。
また、イメージスキャナ部201における一回の原稿走
査(スキャン)につき、M、C、Y、BKの内、一つの
成分がプリンタ部202に送られ、計4回の原稿走査に
より一回のプリントアウトが完成する。また、原稿が白
黒画像の場合には、信号処理部211では読み取られた
信号を電気的に処理し、ブラック(BK)成分の信号を
プリンタ部202に送る。
【0037】イメージスキャナ部201より送られてく
るM、C、Y、BKの画像信号は、レーザドライバ21
2に送られる。レーザドライバ212は画像信号に応
じ、半導体レーザ213を変調駆動する。レーザ光はポ
リゴンミラー214、f−θレンズ215、ミラー21
6を介し、感光ドラム217上を走査する。回転現像器
218は、マゼンタ現像器219、シアン現像器22
0、イエロー現像器221、ブラック現像器222より
構成され、4つの現像器が交互に感光ドラム217に接
し、感光ドラム217上に形成されたM、C、Y、BK
の静電潜像を対応するトナーで現像する。転写ドラム2
23は、用紙カセット224または225より給紙され
た用紙を巻き付け、感光ドラム217上に現像されたト
ナー像を用紙に転写する。このようにしてM、C、Y、
BKの4色が順次転写された後に、用紙は定着ユニット
226を通過して排紙される。
るM、C、Y、BKの画像信号は、レーザドライバ21
2に送られる。レーザドライバ212は画像信号に応
じ、半導体レーザ213を変調駆動する。レーザ光はポ
リゴンミラー214、f−θレンズ215、ミラー21
6を介し、感光ドラム217上を走査する。回転現像器
218は、マゼンタ現像器219、シアン現像器22
0、イエロー現像器221、ブラック現像器222より
構成され、4つの現像器が交互に感光ドラム217に接
し、感光ドラム217上に形成されたM、C、Y、BK
の静電潜像を対応するトナーで現像する。転写ドラム2
23は、用紙カセット224または225より給紙され
た用紙を巻き付け、感光ドラム217上に現像されたト
ナー像を用紙に転写する。このようにしてM、C、Y、
BKの4色が順次転写された後に、用紙は定着ユニット
226を通過して排紙される。
【0038】図14に本実施形態に用いたCCDセンサ
210の構成を示す。ここで、210−1、210−
2、210−3は順にR、G、B波長成分を読み取るた
めの受光素子列である。この3本の異なる光学特性をも
つ受光素子列は、R、G、Bの各センサが原稿の同一ラ
インを読み取るべく互いに平行に配置されるように、同
一のシリコンチップ上にモノシリックに構成されてい
る。
210の構成を示す。ここで、210−1、210−
2、210−3は順にR、G、B波長成分を読み取るた
めの受光素子列である。この3本の異なる光学特性をも
つ受光素子列は、R、G、Bの各センサが原稿の同一ラ
インを読み取るべく互いに平行に配置されるように、同
一のシリコンチップ上にモノシリックに構成されてい
る。
【0039】図13に受光素子の拡大図を示す。各セン
サは主走査方向に一画素当たり10μmの長さをもつ。
各センサはA3原稿の短手方向(297mm)を400
dpiの解像度で読み取ることができるように、主走査
方向に5000画素ある。また、R、G、Bの各センサ
のライン間距離は80μmであり、400lpiの副走
査解像度に対して各8ラインずつ離れている。更に、各
ラインセンサはR、G、Bの所定の分光特性を得るため
にセンサ表面に光学的なフィルタが形成されている。
尚、上記の数値は一例を示したものであり当該数値に限
定されるものではない。
サは主走査方向に一画素当たり10μmの長さをもつ。
各センサはA3原稿の短手方向(297mm)を400
dpiの解像度で読み取ることができるように、主走査
方向に5000画素ある。また、R、G、Bの各センサ
のライン間距離は80μmであり、400lpiの副走
査解像度に対して各8ラインずつ離れている。更に、各
ラインセンサはR、G、Bの所定の分光特性を得るため
にセンサ表面に光学的なフィルタが形成されている。
尚、上記の数値は一例を示したものであり当該数値に限
定されるものではない。
【0040】図7及び図8を用いてCCDセンサ210
のR、G、Bのラインセンサの分光特性を説明する。各
ラインセンサR、G、Bは所定の分光特性を得るために
センサ表面に光学的なフィルタが形成されている。図7
は従来から用いられているR、G、Bのフィルタの特性
である。この図からもわかるように、従来のR、G、B
のフィルタは700nm以上の赤外光に対して感度を有
しているため、レンズ209に図8の赤外カットフィル
タを設けている。
のR、G、Bのラインセンサの分光特性を説明する。各
ラインセンサR、G、Bは所定の分光特性を得るために
センサ表面に光学的なフィルタが形成されている。図7
は従来から用いられているR、G、Bのフィルタの特性
である。この図からもわかるように、従来のR、G、B
のフィルタは700nm以上の赤外光に対して感度を有
しているため、レンズ209に図8の赤外カットフィル
タを設けている。
【0041】図2は上記図3に示した本発明の実施の形
態に係るカラー複写装置のイメージスキャナ部201に
おける信号処理部211の構成(画像信号の流れ)を示
すブロック図である。信号処理部211は、アナログ信
号処理部4001、ラインメモリ4003・係数メモリ
4006・乗算器4007を有するシェーディング補正
部4002、ディレイ素子401、402、log変換
器403、404、405、マスキング及びUCR回路
406、副走査アドレスカウンタ420、デコーダ42
01、エッジ検出部108、彩度検出部4009、AN
Dゲート1001、デコーダ4008、CPU417、
RAM/ROM418、主走査アドレスカウンタ419
を備えている。
態に係るカラー複写装置のイメージスキャナ部201に
おける信号処理部211の構成(画像信号の流れ)を示
すブロック図である。信号処理部211は、アナログ信
号処理部4001、ラインメモリ4003・係数メモリ
4006・乗算器4007を有するシェーディング補正
部4002、ディレイ素子401、402、log変換
器403、404、405、マスキング及びUCR回路
406、副走査アドレスカウンタ420、デコーダ42
01、エッジ検出部108、彩度検出部4009、AN
Dゲート1001、デコーダ4008、CPU417、
RAM/ROM418、主走査アドレスカウンタ419
を備えている。
【0042】上記要部の機能を詳述すると、CPU41
7は、装置内部(RAM/ROM418)に格納或いは
装置外部から供給された制御プログラムに基づき、各モ
ードにおいて装置の制御を行う。RAM/ROM418
は、CPU417に付加されており、データの一時記憶
や制御プログラム等の格納を行う。CCDセンサ210
より出力される画像信号は、アナログ信号処理部400
1に入力され、アナログ信号処理部4001内で8bi
tのデジタル画像信号に変換された後にシェーディング
補正部4002に入力される。主走査アドレスカウンタ
419は、HSYNCの立ち上がりエッジでリセットさ
れ、CLK信号のタイミングでカウントアップされ、1
3bitの主走査アドレス(Xアドレス)AX12〜A
X0を発生する。
7は、装置内部(RAM/ROM418)に格納或いは
装置外部から供給された制御プログラムに基づき、各モ
ードにおいて装置の制御を行う。RAM/ROM418
は、CPU417に付加されており、データの一時記憶
や制御プログラム等の格納を行う。CCDセンサ210
より出力される画像信号は、アナログ信号処理部400
1に入力され、アナログ信号処理部4001内で8bi
tのデジタル画像信号に変換された後にシェーディング
補正部4002に入力される。主走査アドレスカウンタ
419は、HSYNCの立ち上がりエッジでリセットさ
れ、CLK信号のタイミングでカウントアップされ、1
3bitの主走査アドレス(Xアドレス)AX12〜A
X0を発生する。
【0043】副走査アドレスカウンタ420は、VSY
NC信号の“0”の区間でリセットされ、HSYNC信
号のタイミングでカウントアップされ、13bitの副
走査アドレス(Yアドレス)AY12〜AY0を発生す
る。デコーダ4008は、主走査アドレスカウンタ41
9からの主走査アドレスをデコードして、シフトパルス
やリセットパルス等のライン単位のCCD駆動信号を生
成する。デコーダ4201は、副走査アドレスカウンタ
420からの副走査アドレスをデコードして、所定のタ
イミングで黒文字領域信号を出力する。尚、シェーディ
ング補正部4002、ディレイ素子401、402、l
og変換器403、404、405、エッジ検出部10
8、彩度検出部4009、ANDゲート1001、マス
キング及びUCR回路406の詳細機能は後述する。
NC信号の“0”の区間でリセットされ、HSYNC信
号のタイミングでカウントアップされ、13bitの副
走査アドレス(Yアドレス)AY12〜AY0を発生す
る。デコーダ4008は、主走査アドレスカウンタ41
9からの主走査アドレスをデコードして、シフトパルス
やリセットパルス等のライン単位のCCD駆動信号を生
成する。デコーダ4201は、副走査アドレスカウンタ
420からの副走査アドレスをデコードして、所定のタ
イミングで黒文字領域信号を出力する。尚、シェーディ
ング補正部4002、ディレイ素子401、402、l
og変換器403、404、405、エッジ検出部10
8、彩度検出部4009、ANDゲート1001、マス
キング及びUCR回路406の詳細機能は後述する。
【0044】図1は本発明の実施の形態に係るカラー複
写装置の要部の構成を示すと共に特許請求の範囲に対応
させた機能ブロック図である。本発明の実施の形態に係
るカラー複写装置の要部は、画像読取手段1、画像属性
判定手段2、画像成分分離手段3、走査手段4、領域信
号発生手段5、閾値変更手段6、黒文字画素判定手段
7、画像処理手段8から構成されている。尚、図1に示
す構成はカラー複写装置における特許請求の範囲に対応
させた要部の構成を示したものであり、アナログ信号処
理部、シェーディング補正部等の図示は省略してある。
写装置の要部の構成を示すと共に特許請求の範囲に対応
させた機能ブロック図である。本発明の実施の形態に係
るカラー複写装置の要部は、画像読取手段1、画像属性
判定手段2、画像成分分離手段3、走査手段4、領域信
号発生手段5、閾値変更手段6、黒文字画素判定手段
7、画像処理手段8から構成されている。尚、図1に示
す構成はカラー複写装置における特許請求の範囲に対応
させた要部の構成を示したものであり、アナログ信号処
理部、シェーディング補正部等の図示は省略してある。
【0045】上記各部の機能を詳述すると、画像読取手
段1は、原稿から画像を読み取る。画像属性判定手段2
は、画像読取手段1で読み取った画像信号に基づき各画
素が白黒画素かカラー画素かを変更可能な閾値で判定す
る。画像成分分離手段3は、画像読取手段1で読み取っ
た画像信号に基づき複数の方向に対してエッジ成分が大
きい網点成分はエッジ成分を平滑化してその特徴を減少
させ、一方向にのみエッジ成分が存在する文字/細線は
その特徴を保存する。走査手段4は、原稿に対して相対
的に移動し、走査/副走査を行う。領域信号発生手段5
は、走査手段4の副走査に基づき黒文字領域信号を発生
する。
段1は、原稿から画像を読み取る。画像属性判定手段2
は、画像読取手段1で読み取った画像信号に基づき各画
素が白黒画素かカラー画素かを変更可能な閾値で判定す
る。画像成分分離手段3は、画像読取手段1で読み取っ
た画像信号に基づき複数の方向に対してエッジ成分が大
きい網点成分はエッジ成分を平滑化してその特徴を減少
させ、一方向にのみエッジ成分が存在する文字/細線は
その特徴を保存する。走査手段4は、原稿に対して相対
的に移動し、走査/副走査を行う。領域信号発生手段5
は、走査手段4の副走査に基づき黒文字領域信号を発生
する。
【0046】閾値変更手段6は、走査系の走査速度が安
定しない領域では非安定領域用の閾値を画像属性判定手
段2に出力し、走査系の走査速度が安定している領域で
は安定領域用の閾値を画像属性判定手段2に出力する。
黒文字画素判定手段7は、画像属性判定手段2の属性判
定結果及び画像成分分離手段3の成分分離結果に基づき
各画素が黒文字画素か否かを判定する。画像処理手段8
は、黒文字画素の場合は黒データのみで表される画像デ
ータを出力し、カラー画素の場合はトナー4色分に色分
解した画像データを出力する。尚、図1では画像読取手
段1と走査手段4を別構成で図示しているが、画像読取
手段1と走査手段4は走査系に含まれる。
定しない領域では非安定領域用の閾値を画像属性判定手
段2に出力し、走査系の走査速度が安定している領域で
は安定領域用の閾値を画像属性判定手段2に出力する。
黒文字画素判定手段7は、画像属性判定手段2の属性判
定結果及び画像成分分離手段3の成分分離結果に基づき
各画素が黒文字画素か否かを判定する。画像処理手段8
は、黒文字画素の場合は黒データのみで表される画像デ
ータを出力し、カラー画素の場合はトナー4色分に色分
解した画像データを出力する。尚、図1では画像読取手
段1と走査手段4を別構成で図示しているが、画像読取
手段1と走査手段4は走査系に含まれる。
【0047】尚、特許請求の範囲における各構成要件
と、本発明の実施の形態に係るカラー複写装置における
各部との対応関係は下記の通りである。画像読取手段は
画像読取手段1(CCDセンサ210)に対応し、画像
属性判定手段は画像属性判定手段2(彩度検出部400
9)に対応し、画像成分分離手段は画像成分分離手段3
(エッジ検出部108)に対応し、走査系は走査手段4
(第1ミラーユニット2061、第2ミラーユニット2
071)、副走査アドレスカウンタ420に対応し、領
域信号発生手段は領域信号発生手段5(デコーダ420
1)に対応し、閾値変更手段は閾値変更手段6(CPU
417)に対応し、黒文字画素判定手段は黒文字画素判
定手段7(ANDゲート1001)に対応し、画像処理
手段は画像処理手段8(マスキング及びUCR回路40
6)に対応する。
と、本発明の実施の形態に係るカラー複写装置における
各部との対応関係は下記の通りである。画像読取手段は
画像読取手段1(CCDセンサ210)に対応し、画像
属性判定手段は画像属性判定手段2(彩度検出部400
9)に対応し、画像成分分離手段は画像成分分離手段3
(エッジ検出部108)に対応し、走査系は走査手段4
(第1ミラーユニット2061、第2ミラーユニット2
071)、副走査アドレスカウンタ420に対応し、領
域信号発生手段は領域信号発生手段5(デコーダ420
1)に対応し、閾値変更手段は閾値変更手段6(CPU
417)に対応し、黒文字画素判定手段は黒文字画素判
定手段7(ANDゲート1001)に対応し、画像処理
手段は画像処理手段8(マスキング及びUCR回路40
6)に対応する。
【0048】図9は上記図2に示した本発明の実施の形
態に係るカラー複写装置の信号処理部211におけるア
ナログ信号処理部4001の構成を示すブロック図であ
る。アナログ信号処理部4001は、サンプル&ホール
ド部(S/H部)4101、クランプ回路4106、可
変増幅器4103、クランプ回路4102、A/D変換
器4105、電圧コントロール回路4104を備えてい
る。ここでは、R、G、Bの処理回路が全て同一である
ため、1色分の回路を示す。
態に係るカラー複写装置の信号処理部211におけるア
ナログ信号処理部4001の構成を示すブロック図であ
る。アナログ信号処理部4001は、サンプル&ホール
ド部(S/H部)4101、クランプ回路4106、可
変増幅器4103、クランプ回路4102、A/D変換
器4105、電圧コントロール回路4104を備えてい
る。ここでは、R、G、Bの処理回路が全て同一である
ため、1色分の回路を示す。
【0049】上記各部の機能を動作と共に詳述すると、
CCDセンサ210から出力された画像信号は、サンプ
ル&ホールド部(S/H部)4101でアナログ信号の
波形を安定させるためにサンプル&ホールドされる。C
PU417は電圧コントロール回路4104を介して、
画像信号がA/D変換器4105のダイナミックレンジ
をフルに活用できるように、可変増幅器4103及びク
ランプ回路4102を制御する。A/D変換器4105
はアナログ画像信号を8bitのデジタル画像信号に変
換する。
CCDセンサ210から出力された画像信号は、サンプ
ル&ホールド部(S/H部)4101でアナログ信号の
波形を安定させるためにサンプル&ホールドされる。C
PU417は電圧コントロール回路4104を介して、
画像信号がA/D変換器4105のダイナミックレンジ
をフルに活用できるように、可変増幅器4103及びク
ランプ回路4102を制御する。A/D変換器4105
はアナログ画像信号を8bitのデジタル画像信号に変
換する。
【0050】8bitのデジタル画像信号は、上記シェ
ーディング補正部4002において、公知のシェーディ
ング補正手段によってシェーディング補正が施される。
シェーディングデータ読み取り時、CCDセンサ210
からの読み取り信号に対して、CPU417は標準白色
板5102からの一ライン分の読み取り信号をラインメ
モリ4003に蓄え、このラインメモリ4003に記録
された各画素の読み取りデータを255レベルにするた
めの乗算係数を画素毎に求め、これを一ライン分の係数
メモリ4006に蓄える。そして、実際の原稿読み取り
時にCCDセンサ210のライン読み取りによる各画素
の出力に同期してその画素に対応する乗算係数を係数メ
モリ4006から読み出して、乗算器4007でCCD
センサ210からの各画素信号にかけることによりシェ
ーディング補正を行う。
ーディング補正部4002において、公知のシェーディ
ング補正手段によってシェーディング補正が施される。
シェーディングデータ読み取り時、CCDセンサ210
からの読み取り信号に対して、CPU417は標準白色
板5102からの一ライン分の読み取り信号をラインメ
モリ4003に蓄え、このラインメモリ4003に記録
された各画素の読み取りデータを255レベルにするた
めの乗算係数を画素毎に求め、これを一ライン分の係数
メモリ4006に蓄える。そして、実際の原稿読み取り
時にCCDセンサ210のライン読み取りによる各画素
の出力に同期してその画素に対応する乗算係数を係数メ
モリ4006から読み出して、乗算器4007でCCD
センサ210からの各画素信号にかけることによりシェ
ーディング補正を行う。
【0051】図13に示すようにCCDセンサ210の
受光部(受光素子列)210−1、210−2、210
−3は一定の距離を隔てて配置されているため、ディレ
イ素子401、402において、副走査方向の空間的ず
れが補正される。具体的にはB信号に対して副走査方向
で先の原稿を読むR、Gの各信号を副走査方向に遅延さ
せB信号に合わせる。log変換器403、404、4
05は、ルックアップテーブルROMにより構成され、
輝度信号が濃度信号に変換される。各画素が黒文字画素
かどうかの判定は公知の方法いずれかで行うことになる
のだが、ここではエッジ検出部108と彩度検出部40
09とで構成する方法を一例に取り説明する。
受光部(受光素子列)210−1、210−2、210
−3は一定の距離を隔てて配置されているため、ディレ
イ素子401、402において、副走査方向の空間的ず
れが補正される。具体的にはB信号に対して副走査方向
で先の原稿を読むR、Gの各信号を副走査方向に遅延さ
せB信号に合わせる。log変換器403、404、4
05は、ルックアップテーブルROMにより構成され、
輝度信号が濃度信号に変換される。各画素が黒文字画素
かどうかの判定は公知の方法いずれかで行うことになる
のだが、ここではエッジ検出部108と彩度検出部40
09とで構成する方法を一例に取り説明する。
【0052】図12は上記図2に示した本発明の実施の
形態に係るカラー複写装置の信号処理部211における
ウインドコンパレータで構成される彩度検出部4009
の構成を示すブロック図である。彩度検出部4009で
は、R、G、B各8bitの画像信号により各画素が白
黒画素かカラー画素かを判定する。彩度検出部4009
は、演算器621、622、623、レジスタ601、
602、603、604、605、606、コンパレー
タ607、608、609、610、611、612、
6入力のANDゲート613を備えている。
形態に係るカラー複写装置の信号処理部211における
ウインドコンパレータで構成される彩度検出部4009
の構成を示すブロック図である。彩度検出部4009で
は、R、G、B各8bitの画像信号により各画素が白
黒画素かカラー画素かを判定する。彩度検出部4009
は、演算器621、622、623、レジスタ601、
602、603、604、605、606、コンパレー
タ607、608、609、610、611、612、
6入力のANDゲート613を備えている。
【0053】上記各部の機能を動作と共に詳述すると、
演算器621、622、623では、入力されたR、
G、Bの画像信号を元に、G×128/R、B×128
/G、R×128/Bの演算を行い、演算結果を次段の
コンパレータ607、608、609、610、61
1、612に出力する。コンパレータ607、608、
609、610、611、612は、入力A、Bに対し
A>Bが成立したときのみ出力が1となる。
演算器621、622、623では、入力されたR、
G、Bの画像信号を元に、G×128/R、B×128
/G、R×128/Bの演算を行い、演算結果を次段の
コンパレータ607、608、609、610、61
1、612に出力する。コンパレータ607、608、
609、610、611、612は、入力A、Bに対し
A>Bが成立したときのみ出力が1となる。
【0054】いま、レジスタ601、602、603、
604、605、606には、CPU417によりそれ
ぞれRGL、RGH、GBL、GBH、BRL、BRH
なる値が書き込まれているとき、入力信号R、G、Bに
対し、 RGL<G×128/R<RGH かつ GBL<B×128/G<GBH かつ BRL<R×128/B<BRH が成立しているときのみ彩度検出部4009の出力は
“1”になり、それ以外では“0”となる。つまり、各
画素が無彩色画素、即ち白黒画素と判定されたときには
ANDゲート613の出力が“1”となり、各画素が有
彩色画素、即ちカラー画素と判定されたときにはAND
ゲート613の出力が“0”となる。
604、605、606には、CPU417によりそれ
ぞれRGL、RGH、GBL、GBH、BRL、BRH
なる値が書き込まれているとき、入力信号R、G、Bに
対し、 RGL<G×128/R<RGH かつ GBL<B×128/G<GBH かつ BRL<R×128/B<BRH が成立しているときのみ彩度検出部4009の出力は
“1”になり、それ以外では“0”となる。つまり、各
画素が無彩色画素、即ち白黒画素と判定されたときには
ANDゲート613の出力が“1”となり、各画素が有
彩色画素、即ちカラー画素と判定されたときにはAND
ゲート613の出力が“0”となる。
【0055】本実施形態では、第1ミラーユニット20
61の速度が安定していない上記図10に示すt1〜t
2期間では、彩度検出部4009の閾値を以下に示すよ
うな値に調整し、R、G、B信号が、 70H<G×128/R<90H かつ 70H<B×128/G<90H かつ 70L<R×128/B<90H を満たすときに各画素が白黒画素であると判定し、第1
ミラーユニット2061の速度が安定したt2以降で
は、ウインドコンパレータで構成される彩度検出部40
09の閾値を以下に示すような値に調整し、R、G、B
信号が、 60H<G×128/R<A0H かつ 60H<B×128/G<A0H かつ 60L<R×128/B<A0H を満たすときに各画素が白黒画素であると判定するもの
である。
61の速度が安定していない上記図10に示すt1〜t
2期間では、彩度検出部4009の閾値を以下に示すよ
うな値に調整し、R、G、B信号が、 70H<G×128/R<90H かつ 70H<B×128/G<90H かつ 70L<R×128/B<90H を満たすときに各画素が白黒画素であると判定し、第1
ミラーユニット2061の速度が安定したt2以降で
は、ウインドコンパレータで構成される彩度検出部40
09の閾値を以下に示すような値に調整し、R、G、B
信号が、 60H<G×128/R<A0H かつ 60H<B×128/G<A0H かつ 60L<R×128/B<A0H を満たすときに各画素が白黒画素であると判定するもの
である。
【0056】図4は上記図2に示した本発明の実施の形
態に係るカラー複写装置のエッジ検出部108の構成を
示すブロック図である。エッジ検出部108は、輝度算
出回路301、エッジmin方向検出部302、エッジ
min方向スムージング部303、エッジ部304を備
えている。
態に係るカラー複写装置のエッジ検出部108の構成を
示すブロック図である。エッジ検出部108は、輝度算
出回路301、エッジmin方向検出部302、エッジ
min方向スムージング部303、エッジ部304を備
えている。
【0057】図5は上記図4に示した本発明の実施の形
態に係るカラー複写装置のエッジ検出部108における
輝度算出回路301の詳細構成を示すブロック図であ
る。輝度算出回路301は、乗算器401、402、4
03、加算器404、405を備えている。
態に係るカラー複写装置のエッジ検出部108における
輝度算出回路301の詳細構成を示すブロック図であ
る。輝度算出回路301は、乗算器401、402、4
03、加算器404、405を備えている。
【0058】図6は上記図4に示した本発明の実施の形
態に係るカラー複写装置のエッジ検出部108における
エッジmin方向検出部302での処理を説明するため
の説明図である。エッジmin方向検出部302は、F
IFO(First In First Out)50
1、502、ラプラシアンフィルタ503、504、5
05、506を備えている。
態に係るカラー複写装置のエッジ検出部108における
エッジmin方向検出部302での処理を説明するため
の説明図である。エッジmin方向検出部302は、F
IFO(First In First Out)50
1、502、ラプラシアンフィルタ503、504、5
05、506を備えている。
【0059】上記各部の機能を動作と共に詳述すると、
シェーディング補正及び副走査方向の空間的ずれが補正
された信号R、G、Bは、エッジ検出部108に入力さ
れ、以下の式に従って輝度算出回路301で輝度信号Y
が算出される。
シェーディング補正及び副走査方向の空間的ずれが補正
された信号R、G、Bは、エッジ検出部108に入力さ
れ、以下の式に従って輝度算出回路301で輝度信号Y
が算出される。
【0060】 Y=0.25R+0.5G+0.25B (1) 輝度算出回路301において入力された色信号R、G、
Bは各々に対し、乗算器401、402、403で各係
数0.25、0.5、0.25が乗じられた後、加算器4
04、405で加算され、上記(1)式に従った輝度信
号Yが算出される。
Bは各々に対し、乗算器401、402、403で各係
数0.25、0.5、0.25が乗じられた後、加算器4
04、405で加算され、上記(1)式に従った輝度信
号Yが算出される。
【0061】次に、入力された輝度信号Yは、図6でF
IFO501〜502により各1ラインずつ遅延した3
ライン分に拡張され、周知のラプラシアンフィルタ50
3〜506にかけられ、4方向のうち、フィルタの出力
値であるエッジ量の絶対値aが最小の値をとる方向を求
め、その方向をエッジmin方向とする。これが図4の
エッジmin方向検出部302である。
IFO501〜502により各1ラインずつ遅延した3
ライン分に拡張され、周知のラプラシアンフィルタ50
3〜506にかけられ、4方向のうち、フィルタの出力
値であるエッジ量の絶対値aが最小の値をとる方向を求
め、その方向をエッジmin方向とする。これが図4の
エッジmin方向検出部302である。
【0062】次に、エッジmin方向スムージング部3
03で、上記エッジmin方向検出部302で求めたエ
ッジのmin方向に対してスムージング処理を施す。こ
の処理により、エッジ成分の最も大きい方向のみを保存
し、その他の方向を平滑化することができる。即ち、複
数の方向に対してエッジ成分が大きい網点成分は、エッ
ジ成分が平滑化されてその特徴は減少し、一方、一方向
にのみエッジ成分が存在する文字/細線はその特徴は保
存されるという効果が上げられる。必要に応じてこの処
理を繰り返すことで、線成分と網点成分の分離がより一
層効果的に行われ、従来のエッジ検出法では検知できな
かった、網点中に存在する文字成分も検知することが可
能となる。その後、上記ラプラシアンフィルタ503〜
506にかけられエッジ量の絶対値所定値a以下のもの
は除去され、a以上のもののみが“1”としてエッジ部
304から出力される。
03で、上記エッジmin方向検出部302で求めたエ
ッジのmin方向に対してスムージング処理を施す。こ
の処理により、エッジ成分の最も大きい方向のみを保存
し、その他の方向を平滑化することができる。即ち、複
数の方向に対してエッジ成分が大きい網点成分は、エッ
ジ成分が平滑化されてその特徴は減少し、一方、一方向
にのみエッジ成分が存在する文字/細線はその特徴は保
存されるという効果が上げられる。必要に応じてこの処
理を繰り返すことで、線成分と網点成分の分離がより一
層効果的に行われ、従来のエッジ検出法では検知できな
かった、網点中に存在する文字成分も検知することが可
能となる。その後、上記ラプラシアンフィルタ503〜
506にかけられエッジ量の絶対値所定値a以下のもの
は除去され、a以上のもののみが“1”としてエッジ部
304から出力される。
【0063】次に、上記図2のANDゲート1001で
は、エッジ検出部108及び彩度検出部4009の判定
結果に基づき、各画素が黒文字画素かどうかを判定、即
ち、各画素が白黒画素でかつ一方向のエッジを有する場
合にはその画素を黒文字画素と判断して“1”を出力
し、それ以外の場合は“0”を出力する。
は、エッジ検出部108及び彩度検出部4009の判定
結果に基づき、各画素が黒文字画素かどうかを判定、即
ち、各画素が白黒画素でかつ一方向のエッジを有する場
合にはその画素を黒文字画素と判断して“1”を出力
し、それ以外の場合は“0”を出力する。
【0064】上記図2のマスキング及びUCR回路40
6は、公知のマスキング及びUCR回路に黒文字判定時
の処理機能を付加させた回路であり、ANDゲート10
01の出力が“0”の画素に関しては通常のマスキング
及びUCR処理、即ち、トナー4色分に色分解した画像
データを出力し、ANDゲート1001の出力が“1”
の画素に関しては黒データのみで構成される画像データ
を出力する。
6は、公知のマスキング及びUCR回路に黒文字判定時
の処理機能を付加させた回路であり、ANDゲート10
01の出力が“0”の画素に関しては通常のマスキング
及びUCR処理、即ち、トナー4色分に色分解した画像
データを出力し、ANDゲート1001の出力が“1”
の画素に関しては黒データのみで構成される画像データ
を出力する。
【0065】次に、上記のように構成された本発明の実
施の形態に係るカラー複写装置における実際の複写動作
を説明する。
施の形態に係るカラー複写装置における実際の複写動作
を説明する。
【0066】図11は上記図2に示した本発明の実施の
形態に係るカラー複写装置のイメージスキャナ部201
における複写動作時の各部の動作タイミング図である。
VSYNC信号は、副走査方向の画像有効区間信号であ
り、“1”の区間において、画像読み取り(スキャン)
を行う順次(C)、(M)、(Y)、(BK)の出力信
号を形成する。VEは、主走査方向の画像有効区間信号
であり、“1”の区間において主走査開始位置のタイミ
ングをとる。CLK信号は、画素同期信号であり、0→
1の立ち上がりタイミングで画像データを転送する。
形態に係るカラー複写装置のイメージスキャナ部201
における複写動作時の各部の動作タイミング図である。
VSYNC信号は、副走査方向の画像有効区間信号であ
り、“1”の区間において、画像読み取り(スキャン)
を行う順次(C)、(M)、(Y)、(BK)の出力信
号を形成する。VEは、主走査方向の画像有効区間信号
であり、“1”の区間において主走査開始位置のタイミ
ングをとる。CLK信号は、画素同期信号であり、0→
1の立ち上がりタイミングで画像データを転送する。
【0067】オペレータがプラテン203に原稿を載置
し、図示しない操作部よりコピー動作をスタートさせる
と、CPU417は、彩度検出部4009のレジスタ6
01〜606に画像先端領域(第1ミラーユニット20
61の速度が安定しない領域)用の閾値を設定する。次
に、CPU417は、図示しないモータを制御し、第1
ミラーユニット2061を移動させ原稿画像読み取り動
作を開始する。
し、図示しない操作部よりコピー動作をスタートさせる
と、CPU417は、彩度検出部4009のレジスタ6
01〜606に画像先端領域(第1ミラーユニット20
61の速度が安定しない領域)用の閾値を設定する。次
に、CPU417は、図示しないモータを制御し、第1
ミラーユニット2061を移動させ原稿画像読み取り動
作を開始する。
【0068】次に、デコーダ4201では、副走査アド
レスカウンタ420から出力される副走査アドレスをデ
コードし、図11に示すようにVSYNCと比較して数
ライン分(ここでは図10で示した(t3−t2)時間
に相当する期間)遅れて立ち上がる黒文字領域信号を出
力する。CPU417では、デコーダ4201から出力
された黒文字領域信号を割り込み端子に入力し、黒文字
領域信号の立ち上がりエッジに反応して、彩度検出部4
009のレジスタ601〜606に安定領域(第1ミラ
ーユニット2061の速度が安定している領域)用の閾
値を設定し、原稿全面の画像読み取り動作を終了させ
る。
レスカウンタ420から出力される副走査アドレスをデ
コードし、図11に示すようにVSYNCと比較して数
ライン分(ここでは図10で示した(t3−t2)時間
に相当する期間)遅れて立ち上がる黒文字領域信号を出
力する。CPU417では、デコーダ4201から出力
された黒文字領域信号を割り込み端子に入力し、黒文字
領域信号の立ち上がりエッジに反応して、彩度検出部4
009のレジスタ601〜606に安定領域(第1ミラ
ーユニット2061の速度が安定している領域)用の閾
値を設定し、原稿全面の画像読み取り動作を終了させ
る。
【0069】本発明の実施の形態では、彩度検出部40
09のレジスタ設定値を変更することにより黒文字判定
の閾値を変更する方法について説明したが、エッジ検出
部108の閾値、本実施形態ではエッジ量の絶対値
“a”の値を変更する方法、また、彩度検出部4009
及びエッジ検出部108両方の閾値を変更する方法、更
には、その他の黒文字の判定方法における閾値を変更す
る方法も有効である。
09のレジスタ設定値を変更することにより黒文字判定
の閾値を変更する方法について説明したが、エッジ検出
部108の閾値、本実施形態ではエッジ量の絶対値
“a”の値を変更する方法、また、彩度検出部4009
及びエッジ検出部108両方の閾値を変更する方法、更
には、その他の黒文字の判定方法における閾値を変更す
る方法も有効である。
【0070】以上説明したように、本発明の実施の形態
に係るカラー複写装置によれば、原稿から画像を読み取
るCCDセンサ210(画像読取手段1)と、読み取っ
た画像信号に基づき各画素が白黒画素かカラー画素かを
判定する彩度検出部4009(画像属性判定手段2)
と、複数の方向に対してエッジ成分が大きい網点成分は
エッジ成分を平滑化してその特徴を減少させ、一方向に
のみエッジ成分が存在する文字/細線はその特徴を保存
するエッジ検出部108(画像成分分離手段3)と、原
稿に対して相対的に移動し、原稿を走査する第1ミラー
ユニット2061、第2ミラーユニット2071(走査
手段4)と、副走査アドレスカウンタ420からの副走
査アドレスをデコードして黒文字領域信号を発生するデ
コーダ4201(領域信号発生手段5)と、第1ミラー
ユニット2061の速度が安定しない領域では非安定領
域用の閾値を設定し、第1ミラーユニット2061の速
度が安定している領域では安定領域用の閾値を設定する
CPU417(閾値変更手段6)と、エッジ検出部10
8及び彩度検出部4009の判定結果に基づき各画素が
黒文字画素か否かを判定するANDゲート1001(黒
文字画素判定手段7)と、黒文字画素の場合は黒データ
のみで表される画像データを出力し、カラー画素の場合
はトナー4色分に色分解した画像データを出力するマス
キング及びUCR回路406(画像処理手段8)とを有
するため、下記のような作用及び効果を奏する。
に係るカラー複写装置によれば、原稿から画像を読み取
るCCDセンサ210(画像読取手段1)と、読み取っ
た画像信号に基づき各画素が白黒画素かカラー画素かを
判定する彩度検出部4009(画像属性判定手段2)
と、複数の方向に対してエッジ成分が大きい網点成分は
エッジ成分を平滑化してその特徴を減少させ、一方向に
のみエッジ成分が存在する文字/細線はその特徴を保存
するエッジ検出部108(画像成分分離手段3)と、原
稿に対して相対的に移動し、原稿を走査する第1ミラー
ユニット2061、第2ミラーユニット2071(走査
手段4)と、副走査アドレスカウンタ420からの副走
査アドレスをデコードして黒文字領域信号を発生するデ
コーダ4201(領域信号発生手段5)と、第1ミラー
ユニット2061の速度が安定しない領域では非安定領
域用の閾値を設定し、第1ミラーユニット2061の速
度が安定している領域では安定領域用の閾値を設定する
CPU417(閾値変更手段6)と、エッジ検出部10
8及び彩度検出部4009の判定結果に基づき各画素が
黒文字画素か否かを判定するANDゲート1001(黒
文字画素判定手段7)と、黒文字画素の場合は黒データ
のみで表される画像データを出力し、カラー画素の場合
はトナー4色分に色分解した画像データを出力するマス
キング及びUCR回路406(画像処理手段8)とを有
するため、下記のような作用及び効果を奏する。
【0071】上記構成において、コピー動作スタートが
指示されると第1ミラーユニット2061が移動し、原
稿画像読み取り動作を開始する。デコーダ4201は、
副走査アドレスカウンタ420から出力される副走査ア
ドレスをデコードし、黒文字領域信号をCPU417に
出力する。また、彩度検出部4009は、画像信号に基
づき各画素が白黒画素かカラー画素かを判定し、判定結
果をANDゲート1001に出力する。また、エッジ検
出部108は、複数の方向に対してエッジ成分が大きい
網点成分は平滑化し、一方向にのみエッジ成分が存在す
る文字/細線の特徴を保存し、線成分と網点成分の分離
を行った結果をANDゲート1001に出力する。
指示されると第1ミラーユニット2061が移動し、原
稿画像読み取り動作を開始する。デコーダ4201は、
副走査アドレスカウンタ420から出力される副走査ア
ドレスをデコードし、黒文字領域信号をCPU417に
出力する。また、彩度検出部4009は、画像信号に基
づき各画素が白黒画素かカラー画素かを判定し、判定結
果をANDゲート1001に出力する。また、エッジ検
出部108は、複数の方向に対してエッジ成分が大きい
網点成分は平滑化し、一方向にのみエッジ成分が存在す
る文字/細線の特徴を保存し、線成分と網点成分の分離
を行った結果をANDゲート1001に出力する。
【0072】CPU417は、画像先端領域(第1ミラ
ーユニット2061の速度が安定しない領域)では、彩
度検出部4009のレジスタ601〜606に非安定領
域用の閾値を設定する。また、CPU417は、安定領
域(第1ミラーユニット2061の速度が安定している
領域)では、デコーダ4201から出力された黒文字領
域信号の立ち上がりエッジで、彩度検出部4009のレ
ジスタ601〜606に安定領域用の閾値を設定する。
ーユニット2061の速度が安定しない領域)では、彩
度検出部4009のレジスタ601〜606に非安定領
域用の閾値を設定する。また、CPU417は、安定領
域(第1ミラーユニット2061の速度が安定している
領域)では、デコーダ4201から出力された黒文字領
域信号の立ち上がりエッジで、彩度検出部4009のレ
ジスタ601〜606に安定領域用の閾値を設定する。
【0073】ANDゲート1001は、エッジ検出部1
08及び彩度検出部4009の判定結果に基づき各画素
が黒文字画素か否かを判定、即ち、各画素が白黒画素で
且つ一方向のエッジを有し且つ黒文字領域信号が“1”
の領域ではその画素を黒文字画素と判断する。黒文字画
素と判断した場合は“1”、それ以外の場合は“0”を
マスキング及びUCR回路406に出力する。マスキン
グ及びUCR回路406は、黒文字画素の場合は黒デー
タのみの画像データを出力し、カラー画素の場合はトナ
ー4色分に色分解した画像データを出力する。
08及び彩度検出部4009の判定結果に基づき各画素
が黒文字画素か否かを判定、即ち、各画素が白黒画素で
且つ一方向のエッジを有し且つ黒文字領域信号が“1”
の領域ではその画素を黒文字画素と判断する。黒文字画
素と判断した場合は“1”、それ以外の場合は“0”を
マスキング及びUCR回路406に出力する。マスキン
グ及びUCR回路406は、黒文字画素の場合は黒デー
タのみの画像データを出力し、カラー画素の場合はトナ
ー4色分に色分解した画像データを出力する。
【0074】即ち、本発明の実施の形態においては、原
稿画像読み取り時の画像先端部(第1ミラーユニット2
061が所定の速度に安定していない領域)とそれ以降
の領域とで、黒文字部分を検出する信号処理部(彩度検
出部4009のレジスタ601〜606)の閾値を変え
ることにより、第1ミラーユニット2061のオーバー
シュート等に起因する黒文字検出の誤判定を解消し、複
写画像の画質を向上することが可能となる効果がある。
稿画像読み取り時の画像先端部(第1ミラーユニット2
061が所定の速度に安定していない領域)とそれ以降
の領域とで、黒文字部分を検出する信号処理部(彩度検
出部4009のレジスタ601〜606)の閾値を変え
ることにより、第1ミラーユニット2061のオーバー
シュート等に起因する黒文字検出の誤判定を解消し、複
写画像の画質を向上することが可能となる効果がある。
【0075】また、本発明の実施の形態においては、上
記のように複写画像の画質を向上することが可能となる
効果を奏する他に、複数の方向に対してエッジ成分が大
きい網点成分はエッジ成分を平滑化してその特徴を減少
させ、一方向にのみエッジ成分が存在する文字/細線は
その特徴を保存するため、線成分と網点成分の分離がよ
り一層効果的に行われ、従来のエッジ検出法では検知で
きなかった、網点中に存在する文字成分も検知すること
が可能となる効果もある。
記のように複写画像の画質を向上することが可能となる
効果を奏する他に、複数の方向に対してエッジ成分が大
きい網点成分はエッジ成分を平滑化してその特徴を減少
させ、一方向にのみエッジ成分が存在する文字/細線は
その特徴を保存するため、線成分と網点成分の分離がよ
り一層効果的に行われ、従来のエッジ検出法では検知で
きなかった、網点中に存在する文字成分も検知すること
が可能となる効果もある。
【0076】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用
してもよい。前述した実施形態の機能を実現するソフト
ウエアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、シス
テム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコ
ンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納
されたプログラムコードを読み出し実行することによっ
ても、達成されることは言うまでもない。
システムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用
してもよい。前述した実施形態の機能を実現するソフト
ウエアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、シス
テム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコ
ンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納
されたプログラムコードを読み出し実行することによっ
ても、達成されることは言うまでもない。
【0077】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
は本発明を構成することになる。
グラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
は本発明を構成することになる。
【0078】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMな
どを用いることができる。
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMな
どを用いることができる。
【0079】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実
際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前
述した実施形態の機能が実現される場合も含まれること
は言うまでもない。
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実
際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前
述した実施形態の機能が実現される場合も含まれること
は言うまでもない。
【0080】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その
処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合
も含まれることは言うまでもない。
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その
処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合
も含まれることは言うまでもない。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至5、
請求項7乃至10記載の画像読取装置によれば、原稿画
像読み取り時の画像先端部(原稿照明用光源及び反射ミ
ラー等からなる走査系が所定の速度に安定していない領
域)とそれ以降の領域とで、黒文字部分を検出する信号
処理部の閾値を変えることにより、走査系のオーバーシ
ュート等に起因する黒文字検出の誤判定を解消し、複写
画像の画質を向上することが可能となる効果がある。
請求項7乃至10記載の画像読取装置によれば、原稿画
像読み取り時の画像先端部(原稿照明用光源及び反射ミ
ラー等からなる走査系が所定の速度に安定していない領
域)とそれ以降の領域とで、黒文字部分を検出する信号
処理部の閾値を変えることにより、走査系のオーバーシ
ュート等に起因する黒文字検出の誤判定を解消し、複写
画像の画質を向上することが可能となる効果がある。
【0082】また、請求項6記載の画像読取装置によれ
ば、上記請求項1乃至5、請求項7乃至10記載の画像
読取装置と同様に、複写画像の画質を向上することが可
能となる効果を奏する他に、複数の方向に対してエッジ
成分が大きい網点成分はエッジ成分を平滑化してその特
徴を減少させ、一方向にのみエッジ成分が存在する文字
/細線はその特徴を保存するため、線成分と網点成分の
分離がより一層効果的に行われ、従来のエッジ検出法で
は検知できなかった、網点中に存在する文字成分も検知
することが可能となる効果もある。
ば、上記請求項1乃至5、請求項7乃至10記載の画像
読取装置と同様に、複写画像の画質を向上することが可
能となる効果を奏する他に、複数の方向に対してエッジ
成分が大きい網点成分はエッジ成分を平滑化してその特
徴を減少させ、一方向にのみエッジ成分が存在する文字
/細線はその特徴を保存するため、線成分と網点成分の
分離がより一層効果的に行われ、従来のエッジ検出法で
は検知できなかった、網点中に存在する文字成分も検知
することが可能となる効果もある。
【0083】また、請求項11乃至15、請求項17乃
至20記載の読取画像判定方法によれば、原稿画像読み
取り時の画像先端部(原稿照明用光源及び反射ミラー等
からなる走査系が所定の速度に安定していない領域)と
それ以降の領域とで、黒文字部分を検出する信号処理部
の閾値を変えることにより、走査系のオーバーシュート
等に起因する黒文字検出の誤判定を解消し、複写画像の
画質を向上することが可能となる効果がある。
至20記載の読取画像判定方法によれば、原稿画像読み
取り時の画像先端部(原稿照明用光源及び反射ミラー等
からなる走査系が所定の速度に安定していない領域)と
それ以降の領域とで、黒文字部分を検出する信号処理部
の閾値を変えることにより、走査系のオーバーシュート
等に起因する黒文字検出の誤判定を解消し、複写画像の
画質を向上することが可能となる効果がある。
【0084】また、請求項16記載の読取画像判定方法
によれば、上記請求項11乃至15、請求項17乃至2
0記載の読取画像判定方法と同様に、複写画像の画質を
向上することが可能となる効果を奏する他に、複数の方
向に対してエッジ成分が大きい網点成分はエッジ成分を
平滑化してその特徴を減少させ、一方向にのみエッジ成
分が存在する文字/細線はその特徴を保存するため、線
成分と網点成分の分離がより一層効果的に行われ、従来
のエッジ検出法では検知できなかった、網点中に存在す
る文字成分も検知することが可能となる効果もある。
によれば、上記請求項11乃至15、請求項17乃至2
0記載の読取画像判定方法と同様に、複写画像の画質を
向上することが可能となる効果を奏する他に、複数の方
向に対してエッジ成分が大きい網点成分はエッジ成分を
平滑化してその特徴を減少させ、一方向にのみエッジ成
分が存在する文字/細線はその特徴を保存するため、線
成分と網点成分の分離がより一層効果的に行われ、従来
のエッジ検出法では検知できなかった、網点中に存在す
る文字成分も検知することが可能となる効果もある。
【0085】また、請求項21記載の記憶媒体によれ
ば、記憶媒体から読取画像判定方法を読み出して画像読
取装置で実行し、原稿画像読み取り時の画像先端部(原
稿照明用光源及び反射ミラー等からなる走査系が所定の
速度に安定していない領域)とそれ以降の領域とで、黒
文字部分を検出する信号処理部の閾値を変えることによ
り、走査系のオーバーシュート等に起因する黒文字検出
の誤判定を解消し、複写画像の画質を向上することが可
能となる効果がある。
ば、記憶媒体から読取画像判定方法を読み出して画像読
取装置で実行し、原稿画像読み取り時の画像先端部(原
稿照明用光源及び反射ミラー等からなる走査系が所定の
速度に安定していない領域)とそれ以降の領域とで、黒
文字部分を検出する信号処理部の閾値を変えることによ
り、走査系のオーバーシュート等に起因する黒文字検出
の誤判定を解消し、複写画像の画質を向上することが可
能となる効果がある。
【図1】本発明の実施の形態に係るカラー複写装置の要
部の構成を示すと共に特許請求の範囲に対応させた機能
ブロック図である。
部の構成を示すと共に特許請求の範囲に対応させた機能
ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るカラー複写装置の信
号処理部の構成を示すブロック図である。
号処理部の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るカラー複写装置の内
部構造を示す構成図である。
部構造を示す構成図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るカラー複写装置のエ
ッジ検出部の構成を示すブロック図である。
ッジ検出部の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るカラー複写装置の輝
度算出回路の構成を示すブロック図である。
度算出回路の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るカラー複写装置のエ
ッジmin方向検出部における処理を示す説明図であ
る。
ッジmin方向検出部における処理を示す説明図であ
る。
【図7】本発明の実施の形態に係る可視ラインセンサの
分光感度特性を示す説明図である。
分光感度特性を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る可視ラインセンサの
分光感度特性を示す説明図である。
分光感度特性を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るカラー複写装置のア
ナログ信号処理部の構成を示すブロック図である。
ナログ信号処理部の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態に係るカラー複写装置の
第1ミラーユニットの速度と時間の関係を示す説明図で
ある。
第1ミラーユニットの速度と時間の関係を示す説明図で
ある。
【図11】本発明の実施の形態に係るカラー複写装置の
イメージスキャナ部における複写動作時の各部のタイミ
ングを示すタイミング図である。
イメージスキャナ部における複写動作時の各部のタイミ
ングを示すタイミング図である。
【図12】本発明の実施の形態に係るカラー複写装置の
彩度検出部の構成を示すブロック図である。
彩度検出部の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の実施の形態に係るカラー複写装置の
CCDセンサの受光素子を拡大した構成を示す説明図で
ある。
CCDセンサの受光素子を拡大した構成を示す説明図で
ある。
【図14】本発明の実施の形態に係るカラー複写装置の
CCDセンサの構成を示す説明図である。
CCDセンサの構成を示す説明図である。
1 画像読取手段 2 画像属性判定手段 3 画像成分分離手段 4 走査手段 5 領域信号発生手段 6 有効無効決定手段 7 画像処理手段 108 エッジ検出部 210 CCDセンサ 406 マスキング及びUCR回路 417 CPU 420 副走査アドレスカウンタ 1001 ANDゲート 2061 第1ミラーユニット 4009 彩度検出部 4201 デコーダ
Claims (21)
- 【請求項1】 走査系を原稿に対して相対的に移動させ
画像読み取りを行う画像読取装置であって、 原稿から読み取った画像の属性を閾値に基づき判定する
画像属性判定手段と、原稿全面を少なくとも1つ以上の
領域に分割した当該分割領域を読み取る毎に領域信号を
発生する領域信号発生手段と、前記領域信号に基づき前
記画像属性判定手段の閾値を領域毎に変更する閾値変更
手段とを有することを特徴とする画像読取装置。 - 【請求項2】 前記走査系を構成し原稿から画像を読み
取る画像読取手段と、該画像読取手段で読み取った画像
信号に基づき線成分と網点成分を分離する画像成分分離
手段と、前記画像属性判定手段の判定結果及び前記画像
成分分離手段の分離結果に基づき各画素が黒文字画素か
否かを判定する黒文字画素判定手段と、所定の属性に属
する画像信号に所定の処理を施す画像処理手段とを有
し、前記黒文字画素判定手段は、判定結果を前記画像処
理手段に出力することを特徴とする請求項1記載の画像
読取装置。 - 【請求項3】 前記画像属性判定手段は、前記画像読取
手段で読み取った画像信号に基づき各画素が白黒画素か
カラー画素かを判定することを特徴とする請求項1又は
2記載の画像読取装置。 - 【請求項4】 前記領域信号発生手段は、前記走査系の
副走査に基づき黒文字領域信号を発生することを特徴と
する請求項1乃至3の何れかに記載の画像読取装置。 - 【請求項5】 前記閾値変更手段は、前記走査系の走査
速度が安定しない非安定領域では非安定領域用の閾値を
前記画像属性判定手段に出力し、前記走査系の走査速度
が安定している安定領域では安定領域用の閾値を前記画
像属性判定手段に出力することを特徴とする請求項1乃
至4の何れかに記載の画像読取装置。 - 【請求項6】 前記画像成分分離手段は、複数の方向に
対してエッジ成分が大きい網点成分はエッジ成分を平滑
化してその特徴を減少させ、一方向にのみエッジ成分が
存在する文字/細線はその特徴を保存することを特徴と
する請求項2乃至5の何れかに記載の画像読取装置。 - 【請求項7】 前記画像処理手段は、黒文字画素の場合
は黒データのみで表される画像データを出力し、カラー
画素の場合はトナー色分に色分解した画像データを出力
することを特徴とする請求項2乃至6の何れかに記載の
画像読取装置。 - 【請求項8】 前記閾値変更手段は、前記画像成分分離
手段のみに関して閾値を前記領域毎に変更可能であるこ
とを特徴とする請求項2乃至4、請求項6及び7の何れ
かに記載の画像読取装置。 - 【請求項9】 前記閾値変更手段は、前記画像属性判定
手段及び前記画像成分分離手段の両方の閾値を前記領域
毎に変更可能であることを特徴とする請求項2乃至4、
請求項6及び7の何れかに記載の画像読取装置。 - 【請求項10】 複写装置に適用可能であることを特徴
とする請求項1乃至9の何れかに記載の画像読取装置。 - 【請求項11】 走査系を原稿に対して相対的に移動さ
せ画像読み取りを行う画像読取装置に適用される読取画
像判定方法であって、 原稿から読み取った画像の属性を閾値に基づき判定する
画像属性判定ステップと、原稿全面を少なくとも1つ以
上の領域に分割した当該分割領域を読み取る毎に領域信
号を発生する領域信号発生ステップと、前記領域信号に
基づき前記画像属性判定ステップの閾値を領域毎に変更
する閾値変更ステップとを有することを特徴とする読取
画像判定方法。 - 【請求項12】 前記走査系を構成し原稿から画像を読
み取る画像読取ステップと、該画像読取ステップで読み
取った画像信号に基づき線成分と網点成分を分離する画
像成分分離ステップと、前記画像属性判定ステップの判
定結果及び前記画像成分分離ステップの分離結果に基づ
き各画素が黒文字画素か否かを判定する黒文字画素判定
ステップと、所定の属性に属する画像信号に所定の処理
を施す画像処理ステップとを有し、前記黒文字画素判定
ステップでは、判定結果を前記画像処理ステップに出力
することを特徴とする請求項11記載の読取画像判定方
法。 - 【請求項13】 前記画像属性判定ステップでは、前記
画像読取ステップで読み取った画像信号に基づき各画素
が白黒画素かカラー画素かを判定することを特徴とする
請求項11又は12記載の読取画像判定方法。 - 【請求項14】 前記領域信号発生ステップでは、前記
走査系の副走査に基づき黒文字領域信号を発生すること
を特徴とする請求項11乃至13の何れかに記載の読取
画像判定方法。 - 【請求項15】 前記閾値変更ステップでは、前記走査
系の走査速度が安定しない非安定領域では非安定領域用
の閾値を前記画像属性判定ステップに出力し、前記走査
系の走査速度が安定している安定領域では安定領域用の
閾値を前記画像属性判定ステップに出力することを特徴
とする請求項11乃至14の何れかに記載の読取画像判
定方法。 - 【請求項16】 前記画像成分分離ステップでは、複数
の方向に対してエッジ成分が大きい網点成分はエッジ成
分を平滑化してその特徴を減少させ、一方向にのみエッ
ジ成分が存在する文字/細線はその特徴を保存すること
を特徴とする請求項12乃至15の何れかに記載の読取
画像判定方法。 - 【請求項17】 前記画像処理ステップでは、黒文字画
素の場合は黒データのみで表される画像データを出力
し、カラー画素の場合はトナー色分に色分解した画像デ
ータを出力することを特徴とする請求項12乃至16の
何れかに記載の読取画像判定方法。 - 【請求項18】 前記閾値変更ステップでは、前記画像
成分分離ステップのみに関して閾値を前記領域毎に変更
可能であることを特徴とする請求項12乃至14、請求
項16及び17の何れかに記載の読取画像判定方法。 - 【請求項19】 前記閾値変更ステップでは、前記画像
属性判定ステップ及び前記画像成分分離ステップの両方
の閾値を前記領域毎に変更可能であることを特徴とする
請求項12乃至14、請求項16及び17の何れかに記
載の読取画像判定方法。 - 【請求項20】 複写装置に適用可能であることを特徴
とする請求項11乃至19の何れかに記載の読取画像判
定方法。 - 【請求項21】 走査系を原稿に対して相対的に移動さ
せ画像読み取りを行う画像読取装置に適用される読取画
像判定方法を実行するプログラムを記憶したコンピュー
タにより読み出し可能な記憶媒体であって、 前記読取画像判定方法は、原稿から読み取った画像の属
性を閾値に基づき判定する画像属性判定ステップと、原
稿全面を少なくとも1つ以上の領域に分割した当該分割
領域を読み取る毎に領域信号を発生する領域信号発生ス
テップと、前記領域信号に基づき前記画像属性判定ステ
ップの閾値を領域毎に変更する閾値変更ステップとを有
することを特徴とする記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10331923A JP2000151937A (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 画像読取装置、読取画像判定方法及び記憶媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10331923A JP2000151937A (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 画像読取装置、読取画像判定方法及び記憶媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000151937A true JP2000151937A (ja) | 2000-05-30 |
Family
ID=18249161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10331923A Pending JP2000151937A (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 画像読取装置、読取画像判定方法及び記憶媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000151937A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010254061A (ja) * | 2009-04-23 | 2010-11-11 | Honda Motor Co Ltd | 車両のトー角制御装置 |
US8248664B2 (en) | 2008-01-25 | 2012-08-21 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus and method for achromatizing pixel based on edge region of color signal |
-
1998
- 1998-11-09 JP JP10331923A patent/JP2000151937A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8248664B2 (en) | 2008-01-25 | 2012-08-21 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus and method for achromatizing pixel based on edge region of color signal |
JP2010254061A (ja) * | 2009-04-23 | 2010-11-11 | Honda Motor Co Ltd | 車両のトー角制御装置 |
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