JP2000147496A - 液晶装置及び電子機器 - Google Patents
液晶装置及び電子機器Info
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Abstract
晶装置において、反射光を減衰させないで透過光を散乱
させる。 【解決手段】液晶パネル13は、液晶層13と半透過反
射膜17とを有し、液晶パネルの背面側には反射偏光板
18、照明装置19及び反射板21がこの順に配置され
ている。半透過反射膜には凹凸が設けられており、照明
装置と前記半透過反射膜との間には、前記照明装置から
出射しそして前記半透過反射膜の光を透過する領域に入
射する光を散乱させる散乱層を具備する。
Description
に反射型表示と透過型表示とを切り換えて表示すること
のできる半透過反射型の液晶装置に関する。更にはこれ
ら液晶装置を表示部として備える電子機器に関する。
いために携帯機器や装置の付属的表示部などに多用され
ているが、外光を利用して表示を視認可能にしているた
め、暗い場所では表示を読みとることができないという
問題点があった。このため、明るい場所では通常の反射
型液晶装置と同様に外光を利用するが、暗い場所では内
部の光源により表示を視認可能にした形式の液晶装置が
提案されている。このような液晶装置は、図9に示すよ
うに、液晶パネル200の内面に開口部201を有し、
表面が凹凸形状の半透過反射膜202を設け、外面に偏
光板203、バックライト204を順次配置した構成を
している。この液晶装置では、周囲が明るい場合には外
光を取り入れて半透過反射膜202にて反射された光を
利用して反射型表示を行い、周囲が暗くなるとバックラ
イト204を点灯して半透過反射膜の開口部を透過させ
た光により表示を視認可能とした透過型表示を行う。
尚、このような半透過反射型の液晶装置は特開平7−3
18929号公報等で紹介されている。
記載されている液晶装置は、半透過反射膜に凹凸を設け
て半透過反射膜によって反射される光を散乱光にするこ
とにより明るい反射型表示を得ている。ところが、半透
過反射膜を透過する光源からの光についてはその光路中
に何ら散乱手段が設けられていないため、光源からの光
が散乱されないまま液晶パネルを透過してしまうので透
過型の表示が暗くなりがちである。
板を設けることにより透過型の表示を散乱光によって行
うことが可能となるが、半透過反射板によって反射され
る光の光路中に散乱板を設けると半透過反射板によって
反射される光が散乱板によって減衰してしまい反射型の
表示が暗くなってしまう。
維持したまま透過型の表示を明るくする半透過反射型の
液晶装置を得ることをその目的とする。
に本発明が講じた手段は、以下の通りである。
とによって表示する反射型の表示、及び光源から出射す
る光を透過することによって表示する透過型の表示の両
方が可能な液晶装置であり、一対の基板間に配置した液
晶層と、一方の前記基板の前記液晶層側の面に配置され
光を透過する領域及び光を反射する領域を有する半透過
反射膜と、を有する液晶パネルと、前記液晶パネルの背
面側に配置した照明装置と、を備え、前記半透過反射膜
の前記液晶層側の面には凹凸が設けられており、前記照
明装置と前記半透過反射膜との間には、前記照明装置か
ら出射しそして前記半透過反射膜の光を透過する領域に
入射する光を散乱させる散乱層を具備することを特徴と
する。
る反射型表示を行う際には、液晶装置にその表面側から
入射する外光を半透過反射膜によって反射することによ
って表示を行う。この際、半透過反射膜の表面に凹凸が
設けられているので、表示は散乱光によって行われる。
一方、照明装置から出射する光を利用して透過型表示を
行う際には、半透過反射膜と照明装置との間に設けた散
乱層を照明装置からの光が必ず透過するので、表示は散
乱光によって行われる。
との間に設けられているので、半透過反射膜によって反
射される外光はこの散乱層を通過しない。そのため、反
射型表示の際に利用する外光が散乱層によって減衰しな
いので、明るい反射型表示を維持したまま透過型表示を
散乱光によって行うことができる。もちろん液晶パネル
の前面側には散乱層を設けないのが好ましい。
出射した光を前記反射偏光板側に向けて出射する導光板
と、を有し、前記導光板は光を散乱するための拡散パタ
ーンが設けられていることを特徴とする。
パターンを拡散層として利用している。拡散パターンは
導光板前面に設けてもかまわないが、半透過反射膜の光
を透過する領域に対応する位置に拡散パターンを設けれ
ば本発明の目的は達成できる。
装置と前記液晶パネルとの間に設ける散乱板があげられ
る。その際、散乱板は前方散乱、つまり半透過反射膜側
に出射する光を効率よく散乱する散乱板を用いると好ま
しい。
タ信号電極とをマトリクス状に配列し前記走査信号電極
と前記データ信号電極とに挟まれた領域の液晶を駆動す
る単純マトリクス型の液晶装置であって、前記半透過反
射膜は、開口部を設けた走査信号電極又はデータ信号電
極であることを特徴とする。
信号電極に設けた開口部を透過する光を利用して透過表
示を行う。尚、半透過反射膜として走査信号電極を選択
するかデータ信号電極を選択するかは適宜選択できる
が、下側基板に設けた電極に開口部を設けて半透過反射
膜とする。
部として備えている。そのため昼間は反射型表示を行
い、夜間は明るい透過型表示を行うことができる電子機
器が実現する。
に係る実施例について説明する。
置の構造を示す断面図であり、図2(A)及び(B)は
走査信号電極とデータ信号電極との交差部分の拡大図で
ある。
ス基板等からなる上基板11と下基板12との間に液晶
層13を挟んだ構成となっている。上側基板11の内面
つまりは液晶層13側にはITOからなる走査信号電極
14がストライプ状に形成されており、走査信号電極1
4上には青、赤及び緑の着色層(図示せず)及び所定方
向にラビングされた配向膜(図示せず)が形成されてい
る。また、上側基板11の外面には位相差板15及び偏
光板16がこの順に配置されている。
13側にはアルミニウム薄膜からなるデータ信号電極1
7が、走査信号電極14とマトリクス配列となるように
形成されており、走査信号電極14とデータ信号電極1
7との交点部分が画素領域となっている。データ信号電
極17には図2に示すような開口部20が設けられてお
り、半透過反射膜を兼ねている。そして、走査信号電極
14上には配向膜(図示せず)が設けられている。尚、
開口部20の表示面全体に占める割合はおおよそ15%
とした。表示面に対する開口部の占有率は高ければ高い
程照明装置からの光の利用率は高まるが、あまり高くす
ると反射表示に悪影響を及ぼすので、概ね5%乃至30
%の範囲内において液晶装置の利用用途によって適宜選
択するとよい。また図3に示すようにデータ信号電極1
7には高さhが概ね0.5μmの凹凸段差を設けている
のでデータ信号電極17に入射した外光はこの凹凸によ
って散乱されつつ反射されることとなる。一方、下側基
板12の外面には反射偏光板18が設けられている。図
4に示すように反射偏光板は、異なる2つの層、すなわ
ちA層41とB層42とが交互に、Z軸方向に多くの層
が積層された構造となっている。反射偏光板18は、各
層が1μmに満たない程度の厚さの多くの層が積層され
て形成され、全体としても数百μm程度の厚さの薄い板
状である。
のX軸方向の屈折率をNax、Y軸方向の屈折率をNa
yとし、B層42のX軸方向の屈折率をNbx、Y軸方
向の屈折率をNbyとすると、それら屈折率の間には次
のような関係がある。
線偏光をそのまま透過させる。
隣接する一対のA層41およびB層42において、A層
41の厚さTaとB層42の厚さTbとが、所定の可視
光の波長λに対して、次の関係となるように形成されて
いる。
Z軸方向から反射偏光板18に入射した波長λのX軸方
向の直線偏光は、X軸方向の直線偏光として反射され
る。
は、可視領域内の様々な波長λの光に対して式(1)の
関係が満たされるように、様々な厚さの組み合わせとな
っている。これによって、反射偏光板18は、可視領域
の全波長にわたるX軸方向の直線偏光を、X軸方向の直
線偏光として反射することになる。
域において、X軸方向の直線偏光をX軸方向の直線偏光
として反射し、Y軸方向の直線偏光をY軸方向の直線偏
光として透過させる。
06985号公報等にその詳の細が開示されている。ま
た、反射偏光板としては図4に示したものの他にも、コ
レステリック層をλ/4板で挟んだもの等があり代替可
能である。
によって光を分離する吸収型の偏光板も使用可能であ
る。
の蛍光ランプ19Aとアクリル樹脂等からなる導光板1
9Bを有する照明装置23が設けられている。導光板1
9Bの反射偏光板側の面には、図5に示すような拡散パ
ターン19Cが設けられている。拡散パターン19Cは
導光板から均一に光を出射させるために、光源19Aか
らの距離が大きくなるにしたがってその面積が小さくな
るように形成されている。
外光を利用する反射型表示を行う際には、液晶装置にそ
の表面側から入射する外光60が偏光板16によって直
線偏光となって液晶パネル10に入射する。そして液晶
層13を透過した後、半透過反射膜(データ信号電極1
7)によって散乱反射された光が再度液晶層13を透過
して偏光板16を透過するあるいは吸収されることによ
って画像を形成している。
示を行う際には、照明装置19からの光60は拡散パタ
ーン19Cによって散乱された後、反射偏光板18の偏
光作用によって偏光方向を揃えられて液晶パネル10側
に出射する。そして液晶層を透過した光が偏光板16に
よって透過するあるいは吸収されるので透過画像が形成
される。
明装置19から出射する光は拡散パターンによって散乱
されて液晶層を通過し透過表示に寄与し、外光は半透過
反射膜によって散乱反射されて反射型表示に寄与する。
その際、半透過反射膜によって散乱反射された光は拡散
パターンを透過しないので、光の減衰があまりおこら
ず、明るい透過型表示が得られる。
液晶装置についてのみ述べたが、もちろんTFT素子や
MIM素子に画素電極が接続されたアクティブマトリク
ス型の液晶装置に応用できることはいうまでもない。
拡散パターンを設けることによって、照明装置から出射
した光を拡散パターンによって散乱させているが、本実
施例においては照明装置と液晶パネルとの間に散乱板を
設けることによって照明装置から出射する光を散乱す
る。
実施例1同様であるので、図面に同一の符号を付与し重
複する説明のはここでは省略する。
す断面図である。
の蛍光ランプ19Aとアクリル樹脂等からなる導光板1
9Bを有する照明装置19が設けられている。そして、
導光板と反射偏光板18との間には、散乱板70が設け
られている。ここで、散乱層70としては、いわゆる前
方散乱特性の散乱板、つまり液晶パネル側に出射する光
の散乱特性が導光板側に出射する光の散乱特性より強い
散乱板を用いた。尚、本実施例においては照明装置と反
射偏光板との間に散乱板を設けたが、散乱板を設ける位
置は半透過反射膜と照明装置との間であればどの位置に
であっても本実施例と同等の作用効果がある。一例とし
ては散乱板を反射偏光板と液晶パネルとの間に設けるこ
とができる。
外光を利用する反射型表示を行う際には、液晶装置にそ
の表面側から入射する外光60が偏光板16によって直
線偏光となって液晶パネル10に入射する。そして液晶
層13を透過した後、半透過反射膜(データ信号電極1
7)によって散乱反射された光が再度液晶層13を透過
して偏光板16を透過するあるいは吸収されることによ
って画像を形成している。
示を行う際には、照明装置19からの光60aは散乱板
70によって散乱された後、反射偏光板18の偏光作用
によって偏光方向を揃えられて液晶パネル10側に出射
する。そして液晶層を透過した光が偏光板16によって
透過するあるいは吸収されるので透過画像が形成され
る。
明装置19から出射する光は散乱板によって散乱されて
液晶層を通過し透過表示に寄与し、外光は半透過反射膜
によって散乱反射されて反射型表示に寄与する。その
際、半透過反射膜によって散乱反射された光は散乱板を
透過しないので、光の減衰があまりおこらず、明るい透
過型表示が得られる。
液晶装置についてのみ述べたが、もちろんTFT素子や
MIM素子に画素電極が接続されたアクティブマトリク
ス型の液晶装置に応用できることはいうまでもない。
斜視図である。1000は携帯電話本体を示し、そのう
ちの1001は本発明の半透過反射型液晶パネルを用い
た液晶表示部である。
である。1100は時計本体を示す斜視図である。11
01は本発明の半透過反射型液晶パネルを用いた液晶表
示部である。この液晶パネルは、従来の時計表示部に比
べて透過型表示が明るい画像表示が可能であるので夜間
においての使用が快適となる。
帯型情報処理装置を示す図である。1200は情報処理
装置を示し、1202はキーボード等の入力部、120
6は本発明の半透過反射型液晶パネルを用いた表示部、
1204は情報処理装置本体を示す。
示を行い、夜間は透過型の表示をともに散乱光で行うこ
とができる。
明装置から出射する光が半透過反射膜と照明装置との間
に設けた散乱層によって散乱されるので反射型表示に利
用する外光を減衰させることなく透過型表示を散乱光で
行うことができる。
電極とデータ信号電極との交差部分の拡大図である。
膜上の凹凸を示す図である。
ある。
作用を示す模式図である。
帯電話、(b)は腕時計、(c)は携帯用情報処理装置
である。
Claims (6)
- 【請求項1】外光を反射させることによって表示する反
射型の表示、及び光源から出射する光を透過することに
よって表示する透過型の表示の両方が可能な液晶装置で
あり、 一対の基板間に配置した液晶層と、一方の前記基板の前
記液晶層側の面に配置され光を透過する領域及び光を反
射する領域を有する半透過反射膜と、を有する液晶パネ
ルと、 前記液晶パネルの背面側に配置した照明装置と、を備
え、 前記半透過反射膜の前記液晶層側の面には凹凸が設けら
れており、前記照明装置と前記半透過反射膜との間に
は、前記照明装置から出射しそして前記半透過反射膜の
光を透過する領域に入射する光を散乱させる散乱層を具
備することを特徴とする液晶装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の液晶装置であり、 前記照明装置は、光源と、前記光源から出射した光を前
記反射偏光板側に向けて出射する導光板と、を有し、 前記導光板は光を散乱するための拡散パターンが設けら
れていること特徴とする液晶装置。 - 【請求項3】請求項1に記載の液晶装置であって、 前記照明装置と前記液晶パネルとの間に散乱板を有する
ことを特徴とする液晶装置。 - 【請求項4】請求項3に記載の液晶装置であって、 前記散乱板は前方散乱特性が後方散乱特性より強い散乱
板であることを特徴とする液晶装置。 - 【請求項5】請求項1に記載の液晶装置であって、 前記液晶装置は、走査信号電極とデータ信号電極とをマ
トリクス状に配列し前記走査信号電極と前記データ信号
電極とに挟まれた領域の液晶を駆動する単純マトリクス
型の液晶装置であって、 前記半透過反射膜は、開口部を設けた走査信号電極又は
データ信号電極であることを特徴とする液晶装置。 - 【請求項6】請求項1乃至請求項5のうちいずれかに記
載の液晶装置を表示部として備えたことを特徴とする電
子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32810798A JP3899711B2 (ja) | 1998-11-18 | 1998-11-18 | 液晶装置及び電子機器 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Related Child Applications (1)
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JP2006258809A Division JP4356725B2 (ja) | 2006-09-25 | 2006-09-25 | 液晶装置及び電子機器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000147496A true JP2000147496A (ja) | 2000-05-26 |
JP3899711B2 JP3899711B2 (ja) | 2007-03-28 |
Family
ID=18206585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32810798A Expired - Fee Related JP3899711B2 (ja) | 1998-11-18 | 1998-11-18 | 液晶装置及び電子機器 |
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JP (1) | JP3899711B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100345039C (zh) * | 2002-07-11 | 2007-10-24 | 精工爱普生株式会社 | 半透过反射型电光装置和使用其的电子设备 |
CN112782800A (zh) * | 2021-02-08 | 2021-05-11 | 捷开通讯(深圳)有限公司 | 导光板、导光板组件及显示装置 |
CN113589579A (zh) * | 2021-07-23 | 2021-11-02 | Tcl华星光电技术有限公司 | 半透半反显示装置 |
-
1998
- 1998-11-18 JP JP32810798A patent/JP3899711B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN100345039C (zh) * | 2002-07-11 | 2007-10-24 | 精工爱普生株式会社 | 半透过反射型电光装置和使用其的电子设备 |
CN112782800A (zh) * | 2021-02-08 | 2021-05-11 | 捷开通讯(深圳)有限公司 | 导光板、导光板组件及显示装置 |
CN113589579A (zh) * | 2021-07-23 | 2021-11-02 | Tcl华星光电技术有限公司 | 半透半反显示装置 |
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JP3899711B2 (ja) | 2007-03-28 |
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