JP2000033552A - 研磨布及びこの研磨布を用いた半導体装置の製造方法 - Google Patents
研磨布及びこの研磨布を用いた半導体装置の製造方法Info
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Abstract
材の表面層に対し、高い平坦化性能、安定した研磨速
度、その表面層におけるスクラッチの発生の低減化及び
長寿命化が図られる。 【解決手段】研磨布は、例えばポリスチレンからなる母
材11中に、25wt%程度に例えばセルロースからな
る水溶性フィラー12が分散混入されている。
Description
(CMP)に用いられる研磨布及びこの研磨布を用いた
半導体装置の製造方法に関する。
い、その表面を平坦化する化学的機械研磨(CMP)法
が注目されている。研磨に用いられる研磨布には、大き
く分けて2種類ある。一つはポリテックス(Polit
ex)(Rodel社製)に代表されるもので、パッド
コンディショニング処理(ドレッシング)が必要のない
ものである。
断面構造のため、研磨の際使用されるスラリー(水、S
iO2、Al203、薬品(酸化剤)等)の保持性が非
常に優れている。又、その表面は非常にしなやかであ
り、研磨後に被研磨材の表面に鋭い傷(スクラッチ)を
つけることもない。
は、10MPaにも満たないので非常に軟らかい。その
為、ポリテックスを被研磨材の平坦化工程に使用した場
合、研磨速度は非常に遅く、又平坦化性が劣るという問
題があった。
del社製)に代表される布である。IC−1000の
内部には気泡が形成され、その圧縮弾性率は約200M
Paとポリテックスに比べてかなり硬いものである。
モンドコンディショニングプレートを用い、パッドコン
ディショニング処理を半導体装置にあっては被研磨剤と
してのウェハを1枚毎に研磨し、IC−1000の研磨
布の表面層を掻きむしって軟らかい層を形成する。
いと、表面層が硬くスラリーの保持する割合が少なくな
るので研磨速度が極端に遅くなるのでこれを防ぐためで
ある。
コンディショニング処理の回数によって決まってしま
う。コンディショニング処理によって表面層が掻きむし
られるからである。
0枚をコンディショニング処理した後には、処理前の状
態に比べて、研磨布の表面層が約850μm失われる。
寿命を長くするため、研磨布の表面層の掻きむしられる
量を少なくするようにコンディショニング条件を和らげ
た場合、研磨速度が遅くなったり安定しなかったりす
る。
表面には、数10μm程度の厚さの軟らかい層(圧縮弾
性率10MPa以下)が形成されており、この軟らかい
層が平坦性を阻害する。
に、圧縮され硬くなってゆく。そのため、研磨開始直後
には被研磨材の表面層には、スクラッチの発生が少ない
が、長時間研磨を続けて研磨布が圧縮されて硬くなると
被研磨材の表層面に発生するスクラッチが大きくなる。
る研磨布は、その表面層である軟らかい層が形成される
ため、被研磨材の表面層に生ずるスクラッチは少ないが
研磨速度及び平坦性が劣るという問題があった。
は、コンディショニング処理を行わないと研磨時間が長
くなるにつれて、被研磨材の表面層にスクラッチが多く
発生するという問題があった。
の表面は、掻きむしられて厚さが薄くなるので、寿命が
短かくなるいという問題もあった。
体装置の、例えば埋め込み配線(ダマシン配線)形成の
ための研磨をする際に、オーバーポリシング(Over Pol
ishing)によってディッシング(Dishing)やシンニン
グ(Thinning)が生ずる。
形成された配線をショートさせたり、配線の長さがうね
りの上で長くなり高抵抗となってしまうなどの欠点をも
たらす。
した従来の研磨布が指摘されていた欠点を解消し、被研
磨材に対する平坦化性能が高く、安定した研磨速度が得
られ、被研磨材表面におけるスクラッチの発生の抑制を
図り得る研磨布及びこの研磨布を用いた半導体装置の製
造方法を提供するにある。
成するため、以下のように構成されている。
ラリーを保持し、且つ被研磨材の表面を機械的に研磨す
る母材と、この母材中に分散され、溶媒に対して可溶で
ある微粒子と、より構成されていることを特徴とする。
表面に前記微粒子が前記溶媒に溶けて形成された凹部を
有することを特徴としている。
前記溶媒に対して不溶であるコーティング層を形成す
る。前記母材内部で複数の微粒子が接触し、接触する全
ての微粒子が溶け、表面から内部に向け大きな凹部を形
成し、内部まで軟らかくしてしまうのを防ぐことができ
る。
に空孔が存在しない。被研磨材の表面が研磨されたとき
の平坦性を確保するための硬さを保持するためである。
求項5)は、水、SiO2、Al2O3、薬品(酸化
剤)のいずれか一つであることが好ましい。
を速めるのに好ましくはその粒径が5乃至30μmであ
る。
して可溶である微粒子と、 内部に前記微粒子が分散さ
れ、表面にスラリーを保持し、且つ被研磨材の表面が機
械的に研磨されている際、前記微粒子が前記溶媒に溶け
て前記表面に凹部を形成する母材と、より成る。この場
合、研磨中に前記母材の表面層が少しづつ減ってゆきな
がら前記微粒子が露出し、前記スラリーによって、前記
微粒子が溶けてしまい、新たな凹部が表面層に形成され
る。
の表面に、前記溶媒に対して不溶であるコーティング層
を形成する。前記母材内部で複数の微粒子が接触し、接
触する全ての微粒子が溶け、表面から内部に向け大きな
凹部を形成し、内部まで軟らかくしてしまうのを防ぐた
めである。
に空孔が存在しない。被研磨材の表面が研磨されたとき
の平坦性を確保するための硬さを保持するためである。
求項10)は、水、SiO2、Al 2O3、薬品(酸化
剤)のいずれか一つであることが好ましい。
度を速めるのに好ましくはその粒径が5乃至30μmで
ある。
の製造方法(請求項12)は、基板上に絶縁膜を形成し
た後、前記絶縁膜を通して前記基板に配線溝を設ける工
程と、前記基板及び前記配線溝上に金属配線層を設ける
工程と、 前記配線溝中に前記金属配線を埋設する工程
と、表面でスラリーを保持し、且つ被研磨材の表面を機
械的に研磨する母材と、前記母材中に分散され、溶媒に
対して可溶である微粒子とより成る研磨布によって、前
記配線溝中に埋設された前記金属配線の不要部分を研磨
し除去し、前記金属配線の表面を平坦化する工程と、を
含む。
(請求項13)であり、主成分がCu(請求項14)で
あり、又は、主成分がW(請求項15)である。
製造方法(請求項16)は、基板に溝を設ける工程と、
前記基板上に酸化膜を設け、前記溝内に前記酸化膜を埋
設する工程と、表面でスラリーを保持し、且つ被研磨材
の表面を機械的に研磨する母材と、前記母材中に分散さ
れ、溶媒に対して可溶である微粒子とより成る研磨布に
よって、前記配線溝中に埋設された酸化膜の不要部分を
研磨し除去し、前記酸化膜の表面を平坦化する工程と;
を含む。
好ましくはSiO2である。
に、性能上、理想的な研磨布の構成について図13を参
照して説明する。
平坦化性能、及びスクラッチ発生の抑制及び長寿命の条
件を満足させるには、図13に示すような研磨布が考え
られる。
い方がよい。表面層52は、スクラッチの発生を低減さ
せるために、軟らかいことが好ましい。ただし、軟らか
い表面層52は、平坦化性の悪化を防ぐため、極薄い方
が好ましい。また、表面層52は、スラリーを保持する
ために、適度の表面積を有している方がよい。
ね備えている。研磨布の内部は、母材中に微粒子が分散
されているので、硬い構成となっている。また、従来の
研磨布IC−1000のように空孔が存在しないので硬
くなっている。
水溶性の微粒子が溶媒に溶けて凹部が形成されている
為、表面に凹凸が形成されて表面層が広くなり、スラリ
ーの保持性が良い。
比べて軟らかくなるので、スクラッチの発生が抑制され
る。
微粒子の表面をコーティングすると、複数の微粒子同士
が接触していても、接触していた微粒子が全て溶けるこ
とがない。
部が形成されて内部の層まで軟らかくなってしまうが、
表面をコーティングすることによって、溶媒に溶けるの
は、表面に露出した微粒子だけであり、接触する全ての
微粒子が溶けることがないので大きな凹部が形成される
ことがない。
研磨工程の際に表面が削られても、新たに露出した微粒
子が、水またはスラリーにとけ出すので、研磨中の性能
の劣化が少ない。
合、研磨速度が速い。
以降の図面を参照して説明する。
の実施形態に係わるCMP用研磨布の構成を示す断面図
である。この研磨布10は、例えばポリスチレンからな
る母材11中に、25wt%程度に例えばセルロースか
らなる水溶性フィラー12が分散混入されている。
固体であるため圧縮されにくいため、研磨布10の圧縮
弾性率は、10GPa以上である。
露出すると、水に対して溶けてしまうので、凹部が形成
されて表面積が大きくなる。表面積が大きくなると、軟
らかくなるので、研磨の際に被研磨材の表面にスクラッ
チが形成されず、且つスラリーの保持性が良くなる。
ラーの粒径及び混入率を制御することによって、表面に
形成される凹部の密度及びその厚さが変化するので、そ
の厚さを容易に制御することが可能である。従って、水
溶性フィラーの粒径及び混入率の制御によって、表面層
の柔らかさ及びその厚さを制御することが容易にでき
る。
であるポリテックス及びIC−1000を用いて、0.
5%のCuを含むAl材の研磨を行った場合の研磨速度
及びスクラッチ発生の有無を表1に示す。
ディショニング処理を行わないと、研磨速度が60nm
/minであり、コンディショニング処理を行った場合
の研磨速度210nm/minに比べて極端に遅くなっ
ている。
度が遅いのは、研磨布の表面層でスラリーの保持が行わ
れていないためだと考えられる。
ディショニング処理を行わなくても205nm/min
と大きな研磨速度が得られた。これは、研磨布表面に露
出した水溶性フィラーが水(スラリー)に溶け、水溶性
フィラーの存在していた領域が凹部となって表面積が大
きくなるため、スラリーの保持性が良くなるためであ
る。
度が遅いのは、表面層でスラリーの保持が行われていな
いためだと考えられる。
ディショニング処理を行わなくても205nm/min
と大きな研磨速度が得られた。これは、研磨布表面に露
出した水溶性フィラーが水(スラリー)に溶け、水溶性
フィラーの存在していた領域が凹部となって表面積が大
きくなるため、スラリーの保持性が良くなるためであ
る。
度が遅いのは、表面層でスラリーの保持が行われていな
いためだと考えられる。
ディショニング処理を行わなくても205nm/min
と大きな研磨速度が得られた。これは、研磨布表面に露
出した水溶性フィラーが水(スラリー)に溶け、水溶性
フィラーの存在していた領域が凹部となって表面積が大
きくなるため、スラリーの保持性が良くなるためであ
る。
度が遅いのは、研磨布の表面層でスラリーの保持が行わ
れていないためだと考えられる。
ディショニング処理を行わなくても205nm/min
と大きな研磨速度が得られた。これは、研磨布表面に露
出した水溶性フィラーが水(スラリー)に溶け、水溶性
フィラーの存在していた領域が凹部となって表面積が大
きくなるため、スラリーの保持性が良くなるためであ
る。
安定して得られていた。これは、研磨中に母材11の表
面層が少しずつすり減ってゆきながら、水溶性フィラー
12が露出し、スラリーによって水溶性フィラー12が
溶けてしまい、新たな凹部が形成されるためである。
行いながら使用した場合、コンディショニングを行わな
いものや、ポリテックスや従来の研磨布IC−1000
に比べて非常に大きな、310nm/minの研磨速度
が得られた。
用いて、ディッシング量の評価を行った。前記試料は、
Si基板21上に凹凸を有するシリコン酸化膜22が形
成され、このシリコン酸化膜22の全面にAl膜23が
堆積されている。
リコン酸化膜22の膜厚は、700nm、シリコン酸化
膜22に形成された凹部の高さは400nmである。ま
た、凹部の幅Aと、凹部の配置間隔Bの関係が、A/
(A+B)が0.7になるようにしつつ、凹部の幅Aを
10μmと100μmの場合で評価を行った。
bまで研磨された際のディッシング量で評価を行った。
を用いて研磨を行った場合のディッシング量は、10n
mの配線間隔でも160nmあり、100nmの配線間
隔Aでは350nm以上もあった。
の研磨布IC−1000を用いて研磨を行った場合のデ
ィッシング量は、80nm(A=10μm),210n
m(A=100μm)であり、ポリテックスを用いた場
合よりは改善されているが、やはり非常に大きい値であ
る。
の表面層には軟らかい層が形成されて研磨の際に被研磨
材の表面層における平坦化性に悪影響を及ぼすため、コ
ンディショニングを行わないで研磨を行ったほうが、デ
ィッシング量が小さくなると考えられる。
グを行わずに研磨を行った場合のディッシング量は、2
00nm(A=10μm),250nm(A=100μ
m)であり、コンディショニングを行った場合よりも悪
くなっている。
と、Alの表面に深い傷(>200nm)がつき、傷が
拡大する形でAlの浸食が進むためである。
が行われていない本発明の上記実施形態の研磨布10を
用いて研磨を行った場合のディッシング量は、間隔Aが
10μmのもので8nm、間隔Aが100μmのもので
40nmであり、ディッシングが著しく改善されてい
る。
に硬いこと、また表面層の軟らかい層が、被研磨材表面
にスクラッチを生じさせず、且つ母材表面がスラリーを
十分に保持し、この表面層の軟らかい層の厚さが、非常
に薄くなるよう制御されていることのためディッシング
の改善がなされた。
研磨布10を用いて研磨した場合のディッシング量は、
20nm(A=10μm),80nm(A=100μ
m)であった。
ショニングにより、研磨布の表面の軟らかい層がより軟
らかくなった為か、軟らかい層が厚くなった為、若しく
はその両方のためである。
Al膜に対する研磨速度の評価を行った。なお、全ての
粒径で水溶性フィラーの濃度を25wt%に固定して研
磨布を製造した。その結果を表3に示す。
じて研磨速度が変化していることが確認された。粒径が
1μmの場合、被研磨材であるAl膜の表面に多数のス
クラッチが発生していた。
研磨布の表面に形成される凹凸が微細すぎて、表面に軟
らかな層が形成されなかったのと同時に、スラリーの保
持が困難であったためである。
合、研磨速度が遅くなっている。これは、凹凸が大きす
ぎたためと考えられる。以上の結果から、水溶性フィラ
ーの粒径は、5乃至30μm程度が好ましいと言える。
は、凹凸が形成され軟らかい表面層と、母材及び固体の
水溶性フィラーからなる硬い内部層とから構成されてい
るので、理想的な研磨布にほぼ等しくなる。
層によって、研磨速度の向上及び被研磨材の表面層に生
ずるスクラッチの形成が抑制されると共に、研磨布の内
部の硬い層によって平坦化の向上を図ることができる。
削れても新しい、水溶性フィラーが露出して水又はスラ
リーに溶け出すので、常に表面層に軟らかい層が存在す
るので、安定した研磨速度を得ることができる。
るので、コンディショニング処理をほとんど必要としな
いので、研磨布の寿命が長くなる。
施形態に係わる研磨布の構成を示す断面図である。
は同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
の表面が、水(スラリー)に対して不溶性の材料からな
るコーティング層31でコーティングされていることで
ある。
た場合、水溶性フィラー同士が接触する確率が高くな
る。複数の水溶性フィラー同士が接触した状態で、水に
つけると、図5に示すように、深い凹部41が形成され
てしまう。
グ層でコーティングすることで、接触している水溶性フ
ィラー12が、全て溶けることがない。従って、母材内
の奥深くまで凹部が形成されることによる、弾性率の低
下を防ぐことができる。
るものではない。例えば、上記実施形態では、母材とし
てポリスチレンを、また水溶性フィラーとしてセルロー
スを例として挙げたが、他の材料を用いることができ
る。
液体を母材中に分散混入させても良い。液体は、固体に
比べて軟らかいが、気体に比べれば十分硬いので、水溶
性フィラーの替わりに用いることができる。もちろん、
表面に露出した液体は流れ出るので、液体が存在してい
た領域に凹部が形成され、固体の水溶性フィラーと同様
の効果を持つ。
は、水溶性だけでなく、他の溶媒に対して溶けるような
もので有ればよい。研磨処理を行う前に、研磨布の表面
に微粒子を溶かし得る溶媒を浴びせることによって微粒
子を溶かし凹部を形成すればよい。
るダマシン配線構造の半導体装置を製造する方法の実施
態様について説明する。
溝2中にAl配線3を埋め込むダマシン配線構造の部分
的な断面図を示している。
ストローム)、幅は、100μm、及び研磨前における
Al配線3のAl層の厚さを8,000Å(オングスト
ローム)とする。
を埋め込み、上方からAl配線3の表面を研磨布で研磨
したとき、SiO2基板1の表面以下の溝内にまでオー
バーポリシング(Over Polishing)してしまい、いわゆ
るデッシング(Dishing)又は シニング(Thinning)
が生じてしまう。
2 、テーブル及びキャリアの回転数50rpmで平坦性の
評価を行った。その結果、配線溝2に埋め込まれたAl
配線3上のスクラッチは、KLAで評価を行ったとこ
ろ、従来の研磨布IC−1000では、42,328個
/Wafer、観察された。
の/Waferのスクラッチが観察されたに過ぎなかった。
本発明の研磨布において、デッ
シング(Dishing)の発生が従来の研磨布と比較して格
段に改善されたことを図7に示す。
配線3を研磨したときに発生するデッシング(Dishin
g)の数は、点線で示すようにオーバーポリシング(Ove
r Polishing)が溝の深さの60%に至ると3500Dis
hing(Å)を越えてしまう。
粒子を含む研磨布は、Al2O3を3wt%、(N
H4)2S2O8を1wt%、及びベンズトリアゾール
を0.02%としたスラリーを表面に保持させたものを
採用して、Al配線3の表面を研磨したとき、発生する
デッシング(Dishing) の数は、実線で示すようにオー
バポリシングス(Over Polishing)が溝の深さの60%
に達したときであっても、殆ど増加しない。
上したことを意味し配線形成が良好に行われたと言え
る。
溝2中にCu配線4を埋め込むダマシン配線構造の部分
的な断面図を示している。
ストローム)、幅は、100μm、及び研磨前における
Cu配線4のCu層の厚さを8,000Å(オングスト
ローム)とする。
shing)の発生が従来の研磨布と比較して格段に改善され
たことを図9に示す。
配線4を研磨したときに発生するデッシング(Dishing)
の数は、点線で示すようにオーバポリシング(Over Pol
ishing)が溝の深さの60%に至ると3500Dishing
(Å)の近傍に達する。
に分散された微粒子を含む研磨布は、Al2O3を1w
t%、(NH4)2S2O8を1wt% 及びベンズト
リアゾールを0.05%としたスラリーを表面に保持さ
せたものを採用して、Cu配線4の表面を研磨したと
き、発生するデッシング(Dishing) の数は、実線で示
すようにオーバポリシング(Over Polishing)が溝の深
さの60%に達したときであっても、僅かしか増加しな
い。
線溝2中にW配線層5を埋め込むダマシン配線構造の部
分的な断面図を示している。
ストローム)、幅は、100μm、及び研磨前における
W配線層5のW層の厚さを8,000Å(オングストロ
ーム)とする。
shing)の発生が従来の研磨布と比較して格段に改善され
たことを図11に示す。
線5を研磨したときに発生するデッシング(Dishing)の
数は、点線で示すようにオーバポリシング(Over Polis
hing)が溝の深さの60%に至ると3500Dishing /
Åを越える。
粒子を含む研磨布は、Al2O3を3wt%、Fe(N
O3)3を5wt% としたスラリーを表面に保持させ
たものを採用して、W配線5の表面を研磨したとき、発
生するデッシング(Dishing)の数は、実線で示すように
オーバポリシング(Over Polishing)が溝の深さの60
%に達したときであっても、僅かしか増加しない。
2に示すように、Si基板1上の厚さ14,000Å
(オングストローム)の酸化膜6を、深さ7,000Å
(オングストローム)、幅が、100μmの配線溝2内
に埋設し、本発明の研磨布で酸化膜6を上面から研磨す
る。このときのスラリーは、Cabot社製SC−1を純水
で3倍希釈したものを用いる。
磨布IC−1000と本発明の研磨布とを比較したと
き、同一のオキサイド・リムーバル(Oxide Removal)
量Å(オングストローム)を得るのに、リメイニング・
ステップ(RemainingStep)量Å(オングストローム)
は、本発明の研磨布の方がより理想的曲線に近付いてい
ることが分かる。
化膜の表面を研磨することによって、ばらつきのない平
坦化が実現できる。
範囲で、種々変形して実施することが可能である。
れば、被研磨材の表面を機械的に研磨するための母材中
に、溶媒に対して可溶である微粒子を分散混入すること
によって、特に、研磨中に前記微粒子が前記溶媒に溶け
て、研磨布の表面に凹部を形成するので、被研磨材の表
面層上において、高い平坦化性能,安定した研磨速度が
得られ、被研磨材の表面でのスクラッチの発生を抑制で
きる。
に金属配線を埋め込み、前記金属配線の不要部分を、母
材中に溶媒に対して可溶である微粒子を分散混入して構
成した研磨布で研磨し除去することにより、前記金属配
線(特にダマシン配線)のクオリティを高めることがで
きる。
製造方法は、配線溝中に金属配線に替え酸化膜を埋設し
た場合でも、本発明の研磨布で研磨することにより、前
記酸化膜の表面を良好に平坦化できる。
示す部分的断面図。
に示す断面図。
を示す部分的断面図。
ずる問題点を説明するための研磨布の断面図。
線(ダマシン配線)構造の金属配線がAl である場合の
半導体装置の形成過程を示す要部断面図。
を研磨したときのデッシング(Dishing)の発生を従来例
と比較したときの図。
線(ダマシン配線)構造の金属配線がCu である場合の
半導体装置の形成過程を示す要部断面図。
を研磨したときのデッシング(Dishing)の発生を従来例
と比較したときの図。
配線(ダマシン配線)構造の金属配線がW である場合の
半導体装置の形成過程を示す要部断面図。
Wを研磨したときのデッシング(Dishing)の発生を従来
例と比較したときの図。
を示し、基板に設けられた溝中に埋め込まれた酸化膜を
本発明の研磨布を用いて研磨する半導体装置の形成過程
を示す要部断面図。
を研磨したときの同一リメイニングステップ(Remainin
g step)/Åにおいてオキサイド・リムーバル(Oxide R
emoval)の値が従来例と比較して改善されたことを示す
図。
Claims (17)
- 【請求項1】表面でスラリーを保持し、且つ被処理基体
の表面を機械的に研磨する母材と;前記母材中に分散さ
れ、溶媒に対して可溶である微粒子と;より成ることを
特徴とする研磨布。 - 【請求項2】前記母材は、その表面に前記微粒子が前記
溶媒に溶けて形成された凹部を有することを特徴とする
請求項1に記載の研磨布。 - 【請求項3】前記微粒子は、その表面に前記溶媒に対し
て不溶であるコーティング層が形成されていることを特
徴とする請求項1に記載の研磨布。 - 【請求項4】前記母材は、内部に空孔が存在しないこと
を特徴とする請求項1に記載の研磨布。 - 【請求項5】前記スラリーは、水、SiO2、Al2O
3、薬品(酸化剤)のいずれか一つであることを特徴と
する請求項1に記載の研磨布。 - 【請求項6】前記微粒子は、その粒径が5乃至30μm
であることを特徴とする請求項1に記載の研磨布。 - 【請求項7】溶媒に対して可溶である微粒子と;内部に
前記微粒子が分散され、表面にスラリーを保持し、且つ
被研磨材の表面が機械的に研磨されている際、前記微粒
子が前記溶媒に溶けて前記表面に凹部を形成する母材
と;より成る研磨布。 - 【請求項8】前記微粒子は、その表面に、前記溶媒に対
して不溶であるコーティング層が形成されていることを
特徴とする請求項7に記載の研磨布。 - 【請求項9】前記母材は、内部に空孔が存在しないこと
を特徴とする請求項7に記載の研磨布。 - 【請求項10】前記スラリーは、水、SiO2、Al2
O3、薬品(酸化剤)のいずれか一つであることを特徴
とする請求項7記載の研磨布。 - 【請求項11】前記微粒子は、その粒径が5乃至30μ
mであることを特徴とする請求項7に記載の研磨布。 - 【請求項12】基板上に絶縁膜を形成した後、前記絶縁
膜を通して前記基板に配線溝を設ける工程と;前記基板
及び前記配線溝上に金属配線層を設ける工程と;前記配
線溝中に前記金属配線を埋設する工程と;表面でスラリ
ーを保持し、且つ被研磨材の表面を機械的に研磨する母
材と、前記母材中に分散され、溶媒に対して可溶である
微粒子とより成る研磨布によって、前記配線溝中に埋設
された金属配線の不要部分を研磨し除去し、前記金属配
線の表面を平坦化する工程と;を含むことを特徴とする
研磨布を用いた半導体装置の製造方法 。 - 【請求項13】前記金属配線は、主成分がAlであるこ
とを特徴とする請求項12記載の研磨布を用いた半導体
装置の製造方法。 - 【請求項14】前記金属配線は、主成分がCuであるこ
とを特徴とする請求項12記載の研磨布を用いた半導体
装置の製造方法。 - 【請求項15】前記金属配線は、主成分がWであること
を特徴とする請求項12記載の研磨布を用いた半導体装
置の製造方法。 - 【請求項16】基板に溝を設ける工程と;前記基板上に
酸化膜を設け、前記溝内に前記酸化膜を埋設する工程
と;表面でスラリーを保持し、且つ被研磨材の表面を機
械的に研磨する母材と、前記母材中に分散され、溶媒に
対して可溶である微粒子とより成る研磨布によって、前
記配線溝中に埋設された酸化膜の不要部分を研磨し除去
し、前記酸化膜の表面を平坦化する工程と;を含むこと
を特徴とする研磨布を用いた半導体装置の製造方法 。 - 【請求項17】前記酸化膜は、SiO2であることを特
徴とする請求項16記載の研磨布を用いた半導体装置の
製造方法。
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