JP2000012913A - 半導体発光装置に用いる静電気保護用ダイオード及びその製造方法 - Google Patents
半導体発光装置に用いる静電気保護用ダイオード及びその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 半導体発光素子の静電気保護用としてより一
層好適に利用できる静電気保護用ダイオード及びその製
造方法の提供。 【解決手段】 発光素子1をp側とn側とを逆極性とし
て導通させる静電気保護用のSiダイオード素子8を、
n型シリコン基板10にp型不純物を注入拡散してn型
能動領域8aとp型能動領域8bの2区画として全断面
に亘るように形成し、Siダイオード素子8の表裏両面
にそれぞれp側とn側の電極の1組ずつを形成し、裏面
側をリードフレームに及び表面側を発光素子1にそれぞ
れ導通可能な回路を持たせる。
層好適に利用できる静電気保護用ダイオード及びその製
造方法の提供。 【解決手段】 発光素子1をp側とn側とを逆極性とし
て導通させる静電気保護用のSiダイオード素子8を、
n型シリコン基板10にp型不純物を注入拡散してn型
能動領域8aとp型能動領域8bの2区画として全断面
に亘るように形成し、Siダイオード素子8の表裏両面
にそれぞれp側とn側の電極の1組ずつを形成し、裏面
側をリードフレームに及び表面側を発光素子1にそれぞ
れ導通可能な回路を持たせる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばフリップ
チップ型の半導体発光素子を備える半導体発光装置にお
いて、特に静電気による破壊を防止するのに有効な静電
気保護素子として利用できる静電気保護用ダイオード及
びその製造方法に関する。
チップ型の半導体発光素子を備える半導体発光装置にお
いて、特に静電気による破壊を防止するのに有効な静電
気保護素子として利用できる静電気保護用ダイオード及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、GaN,GaAlN,InG
aN及びInAlGaN等の窒化ガリウム系化合物半導
体を利用した半導体発光素子には、絶縁性のサファイア
基板が用いられる。このようなサファイア基板を用いる
ものでは、基板と反対側の面にp側及びn側の電極が形
成されたフリップチップ型の発光素子とすることがで
き、基板側が発光方向を向く姿勢としてp側及びn側の
電極をたとえばマイクロバンプを介してリードフレーム
に導通搭載するいわゆるフェイスダウン方式のアセンブ
リが通常の場合行われる。
aN及びInAlGaN等の窒化ガリウム系化合物半導
体を利用した半導体発光素子には、絶縁性のサファイア
基板が用いられる。このようなサファイア基板を用いる
ものでは、基板と反対側の面にp側及びn側の電極が形
成されたフリップチップ型の発光素子とすることがで
き、基板側が発光方向を向く姿勢としてp側及びn側の
電極をたとえばマイクロバンプを介してリードフレーム
に導通搭載するいわゆるフェイスダウン方式のアセンブ
リが通常の場合行われる。
【0003】図4はフリップチップ型の半導体発光素子
を利用した従来のチップLEDの概略を示す縦断面図で
ある。
を利用した従来のチップLEDの概略を示す縦断面図で
ある。
【0004】図において、発光素子1は、絶縁性の透明
なサファイア基板1aの表面に、たとえばGaNバッフ
ァ層,n型GaN層,InGaN活性層,p型AlGa
N層及びp型GaN層を順に積層し、InGaN活性層
を発光層としたものである。そして、n型GaN層の上
面にn側電極2が、及びp型GaN層の上面にはp側電
極3がそれぞれ蒸着法によって形成され、更にこれらの
n側電極2及びp側電極3の上にはそれぞれマイクロバ
ンプ4,5を形成している。
なサファイア基板1aの表面に、たとえばGaNバッフ
ァ層,n型GaN層,InGaN活性層,p型AlGa
N層及びp型GaN層を順に積層し、InGaN活性層
を発光層としたものである。そして、n型GaN層の上
面にn側電極2が、及びp型GaN層の上面にはp側電
極3がそれぞれ蒸着法によって形成され、更にこれらの
n側電極2及びp側電極3の上にはそれぞれマイクロバ
ンプ4,5を形成している。
【0005】発光素子1は、基板6に導電性接着剤等で
固定したリード6a,6bにそれぞれマイクロバンプ
4,5をたとえば加熱圧着法等によって接合して固定
し、モールド樹脂7によって封止され、基板6からの通
電によって発光素子1に導通させることにより、発光層
からの光が透明のサファイア基板1aを抜けて上方に放
出される。また、p側電極3を含む面を厚膜化または光
反射膜とすることによって、発光層からの光を上方に向
けて反射して発光出力を上げることができる。
固定したリード6a,6bにそれぞれマイクロバンプ
4,5をたとえば加熱圧着法等によって接合して固定
し、モールド樹脂7によって封止され、基板6からの通
電によって発光素子1に導通させることにより、発光層
からの光が透明のサファイア基板1aを抜けて上方に放
出される。また、p側電極3を含む面を厚膜化または光
反射膜とすることによって、発光層からの光を上方に向
けて反射して発光出力を上げることができる。
【0006】ところが、このような絶縁性のサファイア
基板1aに半導体層を積層したLEDランプでは、素子
材料のたとえば誘電率ε等の物理定数や素子構造に起因
して、静電気に対して非常に弱いことが知られている。
たとえば、LEDランプと静電気がチャージされたコン
デンサとを対向させて両者間に放電を生じさせたとき、
順方向でおよそ100Vの静電圧で、逆方向ではおよそ
30Vの静電圧で破壊されてしまう。
基板1aに半導体層を積層したLEDランプでは、素子
材料のたとえば誘電率ε等の物理定数や素子構造に起因
して、静電気に対して非常に弱いことが知られている。
たとえば、LEDランプと静電気がチャージされたコン
デンサとを対向させて両者間に放電を生じさせたとき、
順方向でおよそ100Vの静電圧で、逆方向ではおよそ
30Vの静電圧で破壊されてしまう。
【0007】これに対し、発光素子1による静電気の影
響による破壊を防止するため、破壊電圧(ツェナー降伏
電圧)においては電流の増大に関係なく電圧値は一定値
をとるという特性を利用した定電圧のSiダイオードを
静電気保護素子として備えることが有効とされている。
この静電気保護素子は、本願出願人が先に提案して特願
平9−18782号として既に出願した明細書及び図面
に記載のものが適用できる。
響による破壊を防止するため、破壊電圧(ツェナー降伏
電圧)においては電流の増大に関係なく電圧値は一定値
をとるという特性を利用した定電圧のSiダイオードを
静電気保護素子として備えることが有効とされている。
この静電気保護素子は、本願出願人が先に提案して特願
平9−18782号として既に出願した明細書及び図面
に記載のものが適用できる。
【0008】図5は静電気保護素子を備える場合のチッ
プLEDの構成例の概略を示す縦断面図であり、図4の
例のものと同じ部材については共通の符号で指示する。
プLEDの構成例の概略を示す縦断面図であり、図4の
例のものと同じ部材については共通の符号で指示する。
【0009】この例では、発光素子1は一方のリード6
bに電気的に導通させて固定したSiダイオード素子2
0の上に搭載され、このSiダイオード素子20とリー
ド6aとの間にワイヤ21をボンディングしている。S
iダイオード素子20と発光素子1とは、逆極性の関係
で接続すなわち互いのp電極とn電極とのうち逆極性の
電極どうしを接続して発光素子1にリード6a,6bか
ら高電圧が印加されないようにしたものである。
bに電気的に導通させて固定したSiダイオード素子2
0の上に搭載され、このSiダイオード素子20とリー
ド6aとの間にワイヤ21をボンディングしている。S
iダイオード素子20と発光素子1とは、逆極性の関係
で接続すなわち互いのp電極とn電極とのうち逆極性の
電極どうしを接続して発光素子1にリード6a,6bか
ら高電圧が印加されないようにしたものである。
【0010】このような構成であれば、リード6a,6
bに高電圧が印加されたときには、発光素子1に印加さ
れる逆方向電圧はSiダイオード素子20の順方向電圧
付近の電圧値で、及び発光素子1に印加される順方向電
圧はSiダイオード素子20の逆方向ブレークダウン電
圧付近の電圧値で、それぞれカットされる。したがっ
て、静電気による発光素子1の破壊を確実に防ぐことが
できる。
bに高電圧が印加されたときには、発光素子1に印加さ
れる逆方向電圧はSiダイオード素子20の順方向電圧
付近の電圧値で、及び発光素子1に印加される順方向電
圧はSiダイオード素子20の逆方向ブレークダウン電
圧付近の電圧値で、それぞれカットされる。したがっ
て、静電気による発光素子1の破壊を確実に防ぐことが
できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】先に特願平9−187
82号として出願した明細書及び図面におけるSiダイ
オード素子20は、n型シリコン基板の表面側の一部に
不純物イオンの注入によりp型能動領域20aを拡散形
成したものである。そして、このp型能動領域20aの
上面にp側電極を形成するとともに、p型能動領域20
aから外れた位置にn側電極を形成し、p側電極の一部
をボンディングパッドとしてこれにワイヤ21がボンデ
ィングされる。また、n型シリコン基板の底面にn電極
を形成することによって、リード6a,6bの間をワイ
ヤ21を介して導通させることができる。
82号として出願した明細書及び図面におけるSiダイ
オード素子20は、n型シリコン基板の表面側の一部に
不純物イオンの注入によりp型能動領域20aを拡散形
成したものである。そして、このp型能動領域20aの
上面にp側電極を形成するとともに、p型能動領域20
aから外れた位置にn側電極を形成し、p側電極の一部
をボンディングパッドとしてこれにワイヤ21がボンデ
ィングされる。また、n型シリコン基板の底面にn電極
を形成することによって、リード6a,6bの間をワイ
ヤ21を介して導通させることができる。
【0012】ところが、n型シリコン基板の上面側の一
部に不純物イオンによるp型能動領域20aを拡散形成
するものでは、Siダイオード素子20の上面にはp側
及びn側の電極がそれぞれ形成されるが、下面にはn電
極だけしか設けられない。このため、リード6a,6b
との間でSiダイオード素子20を導通接続するために
は、Siダイオード素子20を一方のリード6bに搭載
し、他方のリード6aとの間の導通にはワイヤ21を必
要とする。
部に不純物イオンによるp型能動領域20aを拡散形成
するものでは、Siダイオード素子20の上面にはp側
及びn側の電極がそれぞれ形成されるが、下面にはn電
極だけしか設けられない。このため、リード6a,6b
との間でSiダイオード素子20を導通接続するために
は、Siダイオード素子20を一方のリード6bに搭載
し、他方のリード6aとの間の導通にはワイヤ21を必
要とする。
【0013】このように、Siダイオード素子20によ
る静電気保護機能は得られても、リード6a,6bに対
するSiダイオード素子20の配置の制約を受ける。特
に、図4の静電気保護機能を備えないものと比べると、
発光素子1がリード6a,6bの間の中心からずれてし
まう。また、ワイヤ21が必須であることから、アセン
ブリの工数が増えるほか、発光装置の全体の嵩が大きく
なる傾向にあるという問題もある。
る静電気保護機能は得られても、リード6a,6bに対
するSiダイオード素子20の配置の制約を受ける。特
に、図4の静電気保護機能を備えないものと比べると、
発光素子1がリード6a,6bの間の中心からずれてし
まう。また、ワイヤ21が必須であることから、アセン
ブリの工数が増えるほか、発光装置の全体の嵩が大きく
なる傾向にあるという問題もある。
【0014】本発明において解決すべき課題は、半導体
発光素子の静電気保護用としてより一層好適に利用でき
る静電気保護用ダイオード及びその製造方法を提供する
ことにある。
発光素子の静電気保護用としてより一層好適に利用でき
る静電気保護用ダイオード及びその製造方法を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体発光装置
に用いる静電気保護用ダイオードは、フリップチップ型
の半導体発光素子を搭載してp側及びn側を逆極性とし
て導通させる静電気保護用ダイオードであって、n型ま
たはp型のシリコン基板の全断面に亘ってp型またはn
型の逆極性の能動領域を区画して形成し、p側及びn側
に区画された領域内であって半導体発光素子の搭載方向
の両端面にそれぞれp電極及びn電極を形成してなるこ
とを特徴とする。
に用いる静電気保護用ダイオードは、フリップチップ型
の半導体発光素子を搭載してp側及びn側を逆極性とし
て導通させる静電気保護用ダイオードであって、n型ま
たはp型のシリコン基板の全断面に亘ってp型またはn
型の逆極性の能動領域を区画して形成し、p側及びn側
に区画された領域内であって半導体発光素子の搭載方向
の両端面にそれぞれp電極及びn電極を形成してなるこ
とを特徴とする。
【0016】このような構成であれば、静電気保護用ダ
イオードには、発光素子を搭載する向きの表裏両面にn
側及びp側の電極の組を持たせることができるので、ワ
イヤによる導通路の接続が不要となる。
イオードには、発光素子を搭載する向きの表裏両面にn
側及びp側の電極の組を持たせることができるので、ワ
イヤによる導通路の接続が不要となる。
【0017】また、本発明の静電気保護用ダイオード
は、(1)n型またはp型のシリコン基板の表裏両面に
保護膜を皮膜する工程と、(2)形成しようとするp型
またはn型の能動領域部分の前記保護膜をエッチング除
去して拡散窓を形成する工程と、(3)前記シリコン基
板の表裏両面に形成された前記拡散窓から不純物を同時
に注入してp型またはn型の能動領域を前記シリコン基
板の表裏方向の全断面に亘って拡散形成する工程と、
(4)前記拡散窓以外に残っている前記保護膜を除去す
る工程と、(5)前記シリコン基板の表裏両面に金属膜
を成膜する工程と、(6)成膜された前記金属膜をエッ
チング除去して前記シリコン基板及び拡散形成されたp
型またはn型の能動領域と拡散を行っていないp型また
はn型の能動領域にそれぞれに対応させてn側及びp側
の電極を形成する工程と、(7)前記シリコン基板の表
裏両面にそれぞれn側及びp側の電極を1個ずつ含む範
囲の形状にダイシングする工程とを含む製造方法によっ
て製造することができる。
は、(1)n型またはp型のシリコン基板の表裏両面に
保護膜を皮膜する工程と、(2)形成しようとするp型
またはn型の能動領域部分の前記保護膜をエッチング除
去して拡散窓を形成する工程と、(3)前記シリコン基
板の表裏両面に形成された前記拡散窓から不純物を同時
に注入してp型またはn型の能動領域を前記シリコン基
板の表裏方向の全断面に亘って拡散形成する工程と、
(4)前記拡散窓以外に残っている前記保護膜を除去す
る工程と、(5)前記シリコン基板の表裏両面に金属膜
を成膜する工程と、(6)成膜された前記金属膜をエッ
チング除去して前記シリコン基板及び拡散形成されたp
型またはn型の能動領域と拡散を行っていないp型また
はn型の能動領域にそれぞれに対応させてn側及びp側
の電極を形成する工程と、(7)前記シリコン基板の表
裏両面にそれぞれn側及びp側の電極を1個ずつ含む範
囲の形状にダイシングする工程とを含む製造方法によっ
て製造することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、フリッ
プチップ型の半導体発光素子を搭載してp側及びn側を
逆極性として導通させる静電気保護用ダイオードであっ
て、n型またはp型のシリコン基板の全断面に亘ってp
型またはn型の逆極性の能動領域を区画して形成し、p
側及びn側に区画された領域内であって半導体発光素子
の搭載方向の両端面にそれぞれp電極及びn電極を形成
してなるものであり、静電気保護用ダイオードには、発
光素子を搭載する向きの表裏両面にn側及びp側の電極
の組を形成するので、発光素子及びリードフレーム等と
の導通がダイオード単独で可能となる。
プチップ型の半導体発光素子を搭載してp側及びn側を
逆極性として導通させる静電気保護用ダイオードであっ
て、n型またはp型のシリコン基板の全断面に亘ってp
型またはn型の逆極性の能動領域を区画して形成し、p
側及びn側に区画された領域内であって半導体発光素子
の搭載方向の両端面にそれぞれp電極及びn電極を形成
してなるものであり、静電気保護用ダイオードには、発
光素子を搭載する向きの表裏両面にn側及びp側の電極
の組を形成するので、発光素子及びリードフレーム等と
の導通がダイオード単独で可能となる。
【0019】請求項2に記載の発明は、前記n型または
p型のシリコン基板の全断面の厚さを150μm以下と
してなる請求項1記載の静電気保護用ダイオードであ
り、シリコン基板の表裏両面から拡散形成するp型また
はn型の能動領域をそれぞれ確実に重合させて全段面に
亘って安定してp型またはn型の能動領域を形成できる
という作用を有する。
p型のシリコン基板の全断面の厚さを150μm以下と
してなる請求項1記載の静電気保護用ダイオードであ
り、シリコン基板の表裏両面から拡散形成するp型また
はn型の能動領域をそれぞれ確実に重合させて全段面に
亘って安定してp型またはn型の能動領域を形成できる
という作用を有する。
【0020】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2記載の静電気保護用ダイオードの製造方法であって、
(1)n型またはp型のシリコン基板の表裏両面に保護
膜を皮膜する工程と、(2)形成しようとするp型また
はn型の能動領域部分の前記保護膜をエッチング除去し
て拡散窓を形成する工程と、(3)前記シリコン基板の
表裏両面に形成された前記拡散窓から不純物を同時に注
入してp型またはn型の能動領域を前記シリコン基板の
表裏方向の全断面に亘って拡散形成する工程と、(4)
前記拡散窓以外に残っている前記保護膜を除去する工程
と、(5)前記シリコン基板の表裏両面に金属膜を成膜
する工程と、(6)成膜された前記金属膜をエッチング
除去して前記シリコン基板及び拡散形成されたp型また
はn型の能動領域と拡散を行っていないp型またはn型
の能動領域にそれぞれに対応させてn側及びp側の電極
を形成する工程と、(7)前記シリコン基板の表裏両面
にそれぞれn側及びp側の電極を1個ずつ含む範囲の形
状にダイシングする工程とを含む半導体発光装置に用い
る静電気保護用ダイオードの製造方法であり、発光素子
を搭載する向きの表裏両面にn側及びp側の電極の組を
形成することができるので、発光素子及びリードフレー
ム等との導通がダイオード単独で可能となる。
2記載の静電気保護用ダイオードの製造方法であって、
(1)n型またはp型のシリコン基板の表裏両面に保護
膜を皮膜する工程と、(2)形成しようとするp型また
はn型の能動領域部分の前記保護膜をエッチング除去し
て拡散窓を形成する工程と、(3)前記シリコン基板の
表裏両面に形成された前記拡散窓から不純物を同時に注
入してp型またはn型の能動領域を前記シリコン基板の
表裏方向の全断面に亘って拡散形成する工程と、(4)
前記拡散窓以外に残っている前記保護膜を除去する工程
と、(5)前記シリコン基板の表裏両面に金属膜を成膜
する工程と、(6)成膜された前記金属膜をエッチング
除去して前記シリコン基板及び拡散形成されたp型また
はn型の能動領域と拡散を行っていないp型またはn型
の能動領域にそれぞれに対応させてn側及びp側の電極
を形成する工程と、(7)前記シリコン基板の表裏両面
にそれぞれn側及びp側の電極を1個ずつ含む範囲の形
状にダイシングする工程とを含む半導体発光装置に用い
る静電気保護用ダイオードの製造方法であり、発光素子
を搭載する向きの表裏両面にn側及びp側の電極の組を
形成することができるので、発光素子及びリードフレー
ム等との導通がダイオード単独で可能となる。
【0021】請求項4に記載の発明は、前記拡散窓から
拡散形成する半導体領域の拡散深さを、前記シリコン基
板の全断面厚さの50%以上で70%以下としてなる請
求項3記載の半導体発光装置に用いる静電気保護用ダイ
オードの製造方法であり、シリコン基板の表裏両面から
拡散形成される半導体領域どうしを確実に重合させて全
断面に亘って安定してp型またはn型の能動領域を形成
することができる。
拡散形成する半導体領域の拡散深さを、前記シリコン基
板の全断面厚さの50%以上で70%以下としてなる請
求項3記載の半導体発光装置に用いる静電気保護用ダイ
オードの製造方法であり、シリコン基板の表裏両面から
拡散形成される半導体領域どうしを確実に重合させて全
断面に亘って安定してp型またはn型の能動領域を形成
することができる。
【0022】以下に、本発明の実施の形態の具体例を図
面を参照しながら説明する。図1は本発明の製造方法に
よって製作した静電保護ダイオードとしてのSiダイオ
ード素子を備えたチップLEDの例を示す概略縦断面
図、図2は要部の拡大図である。なお、従来例で示した
ものと同じ部材については共通の符号で指示し、その詳
細な説明は省略する。
面を参照しながら説明する。図1は本発明の製造方法に
よって製作した静電保護ダイオードとしてのSiダイオ
ード素子を備えたチップLEDの例を示す概略縦断面
図、図2は要部の拡大図である。なお、従来例で示した
ものと同じ部材については共通の符号で指示し、その詳
細な説明は省略する。
【0023】発光素子1は、たとえばそのサファイア基
板1aに下から順にGaNバッファ層,n型GaN層,
InGaN活性層,p型AlGaN層及びp型GaN層
を形成したいわゆるダブルヘテロ構造のものとすること
ができる。この半導体膜の積層構造では、通電によって
InGaN活性層が発光層となり、発光層からの光がサ
ファイア基板1aの主光取出し面(図1においてサファ
イア基板1aの上面)側及びp側電極3に向かう。
板1aに下から順にGaNバッファ層,n型GaN層,
InGaN活性層,p型AlGaN層及びp型GaN層
を形成したいわゆるダブルヘテロ構造のものとすること
ができる。この半導体膜の積層構造では、通電によって
InGaN活性層が発光層となり、発光層からの光がサ
ファイア基板1aの主光取出し面(図1においてサファ
イア基板1aの上面)側及びp側電極3に向かう。
【0024】リード6a,6bどうしの間には発光素子
1の静電気による破壊を防止するための静電気保護素子
としてSiダイオード素子8を架け渡して設け、このS
iダイオード素子8の上に発光素子1を搭載して電気的
に導通させる。
1の静電気による破壊を防止するための静電気保護素子
としてSiダイオード素子8を架け渡して設け、このS
iダイオード素子8の上に発光素子1を搭載して電気的
に導通させる。
【0025】Siダイオード素子8はn型シリコン基板
を用いたもので、n型能動領域8aとp型能動領域8b
とに区分されたものである。すなわち、図5の従来例で
はn型シリコン基板10の上面からのみボロン等の不純
物を拡散することで、上端側の一部をp型能動領域20
aとしたものであるのに対し、本発明においてはn型シ
リコン基板を上下両面からボロン等の不純物を拡散して
縦方向の全長にp型能動領域8bを拡散形成させたもの
である。
を用いたもので、n型能動領域8aとp型能動領域8b
とに区分されたものである。すなわち、図5の従来例で
はn型シリコン基板10の上面からのみボロン等の不純
物を拡散することで、上端側の一部をp型能動領域20
aとしたものであるのに対し、本発明においてはn型シ
リコン基板を上下両面からボロン等の不純物を拡散して
縦方向の全長にp型能動領域8bを拡散形成させたもの
である。
【0026】このようなp型能動領域8bの拡散形成の
ための具体的な製造方法は次のとおりであり、図3の概
略の工程図を参照して説明する。
ための具体的な製造方法は次のとおりであり、図3の概
略の工程図を参照して説明する。
【0027】まず、図1及び図2の例におけるSiダイ
オード素子8の材料としたn型シリコン基板10(図3
の(a))の表面及び裏面側をそれぞれSiNx等によ
る酸化膜11,12によって皮膜する(同図(b))。
そして、形成しようとするp側拡散領域に対応する部分
の酸化膜11,12をフォトリソグラフィー工程及びエ
ッチング工程で取り除くことより、これらの酸化膜1
1,12のそれぞれにp型拡散窓11a,12aを形成
する(同図(c))。
オード素子8の材料としたn型シリコン基板10(図3
の(a))の表面及び裏面側をそれぞれSiNx等によ
る酸化膜11,12によって皮膜する(同図(b))。
そして、形成しようとするp側拡散領域に対応する部分
の酸化膜11,12をフォトリソグラフィー工程及びエ
ッチング工程で取り除くことより、これらの酸化膜1
1,12のそれぞれにp型拡散窓11a,12aを形成
する(同図(c))。
【0028】次いで、形成されたp型拡散窓11a,1
2aにボロン等の不純物を注入する。この場合、n型シ
リコン基板10の全断面の厚さ(図3において上下方向
の厚さ)が大きくなり過ぎると、n型シリコン基板10
の表裏両面から拡散するp型能動領域8bが上側と下側
から完全に重合するまでの時間が長くなる。また、ボロ
ン等の拡散はn型シリコン基板10の厚さ方向と同時に
横方向にも拡散していくため、n型シリコン基板10が
厚いとn側の領域が少なくなる。したがって、n型シリ
コン基板10の厚さには上限を設けることが好ましく、
本発明者等はn型シリコン基板10の全断面の厚さは1
50μm以下とすることが好ましいことを知見によって
得た。
2aにボロン等の不純物を注入する。この場合、n型シ
リコン基板10の全断面の厚さ(図3において上下方向
の厚さ)が大きくなり過ぎると、n型シリコン基板10
の表裏両面から拡散するp型能動領域8bが上側と下側
から完全に重合するまでの時間が長くなる。また、ボロ
ン等の拡散はn型シリコン基板10の厚さ方向と同時に
横方向にも拡散していくため、n型シリコン基板10が
厚いとn側の領域が少なくなる。したがって、n型シリ
コン基板10の厚さには上限を設けることが好ましく、
本発明者等はn型シリコン基板10の全断面の厚さは1
50μm以下とすることが好ましいことを知見によって
得た。
【0029】また、拡散の深さは、n型シリコン基板1
0の表側及び裏側から拡散される拡散層すなわちp型能
動領域8bをn型シリコン基板10の内部で縦方向に完
全に重合させる必要がある。ここで、拡散の深さがn型
シリコン基板10の全断面の厚さの50%以下である
と、n型シリコン基板10の表裏両面から拡散形成され
たp型能動領域8bはn型シリコン基板10内で完全に
重合しないままとなる可能性が高い。この場合、n型シ
リコン基板10の表裏両面に形成される電極との導通が
とれなくなる。また、拡散の深さをn型シリコン基板1
0の全断面の厚さの70%以上とすると、ボロン等の拡
散は深さ方向と同時に横方向にも拡散するため、n型シ
リコン基板10のn型領域までp型能動領域8bが拡散
してしまい、n型領域が確保されなくなる。以上のこと
から、本発明者等は拡散層の深さはn型シリコン基板1
0の全断面の厚さの50%以上で70%以下であること
が好適であることを知見によって得た。
0の表側及び裏側から拡散される拡散層すなわちp型能
動領域8bをn型シリコン基板10の内部で縦方向に完
全に重合させる必要がある。ここで、拡散の深さがn型
シリコン基板10の全断面の厚さの50%以下である
と、n型シリコン基板10の表裏両面から拡散形成され
たp型能動領域8bはn型シリコン基板10内で完全に
重合しないままとなる可能性が高い。この場合、n型シ
リコン基板10の表裏両面に形成される電極との導通が
とれなくなる。また、拡散の深さをn型シリコン基板1
0の全断面の厚さの70%以上とすると、ボロン等の拡
散は深さ方向と同時に横方向にも拡散するため、n型シ
リコン基板10のn型領域までp型能動領域8bが拡散
してしまい、n型領域が確保されなくなる。以上のこと
から、本発明者等は拡散層の深さはn型シリコン基板1
0の全断面の厚さの50%以上で70%以下であること
が好適であることを知見によって得た。
【0030】たとえば、n型シリコン基板10の総厚が
150μmの場合、表側及び裏側からの拡散深さはそれ
ぞれ75μm以上で105μm以下の深さにすることが
好ましい。このボロン等の不純物による拡散は、n型シ
リコン基板10の表面及び裏面の両面から拡散させるこ
とによって、n型シリコン基板10に対してその表裏両
面側からそれぞれp型拡散領域13,14が形成され
(同図(d))、これらのp型拡散領域13,14によ
って一つに繋がったp型拡散層が形成されることにな
る。そして、p型拡散窓11a,12aから外れている
部分は酸化膜11,12によって覆われているために拡
散は行われず、n型領域が確保されたままとなる。
150μmの場合、表側及び裏側からの拡散深さはそれ
ぞれ75μm以上で105μm以下の深さにすることが
好ましい。このボロン等の不純物による拡散は、n型シ
リコン基板10の表面及び裏面の両面から拡散させるこ
とによって、n型シリコン基板10に対してその表裏両
面側からそれぞれp型拡散領域13,14が形成され
(同図(d))、これらのp型拡散領域13,14によ
って一つに繋がったp型拡散層が形成されることにな
る。そして、p型拡散窓11a,12aから外れている
部分は酸化膜11,12によって覆われているために拡
散は行われず、n型領域が確保されたままとなる。
【0031】次いで、p型拡散窓11a,12a以外の
酸化膜11,12を取り除いた後、n型シリコン基板1
0の表面側及び裏面側の全面にたとえばアルミニウム等
をスパッタ法等で成膜して金属膜15,16を形成する
(同図(e))。成膜された金属膜15,16は、n型
シリコン基板10のp型拡散領域13,14とこれらを
除くn型領域部分の表面側には発光素子1のマイクロバ
ンプ4,5を接合するためのp電極8b−1とn電極8
a−1を形成し、更に裏面側にはリードフレームに接合
するためのp電極8b−2とn電極8a−2をそれぞれ
対向する形となるようにフォトリソグラフィー工程及び
エッチング工程により形成する(同図(f))。
酸化膜11,12を取り除いた後、n型シリコン基板1
0の表面側及び裏面側の全面にたとえばアルミニウム等
をスパッタ法等で成膜して金属膜15,16を形成する
(同図(e))。成膜された金属膜15,16は、n型
シリコン基板10のp型拡散領域13,14とこれらを
除くn型領域部分の表面側には発光素子1のマイクロバ
ンプ4,5を接合するためのp電極8b−1とn電極8
a−1を形成し、更に裏面側にはリードフレームに接合
するためのp電極8b−2とn電極8a−2をそれぞれ
対向する形となるようにフォトリソグラフィー工程及び
エッチング工程により形成する(同図(f))。
【0032】以上の工程の後、熱処理を施すとともにダ
イシング工程によって切断することにより、図1及び図
2に示したSiダイオード素子8を得ることができる。
イシング工程によって切断することにより、図1及び図
2に示したSiダイオード素子8を得ることができる。
【0033】以上の工程によって作製された図示のSi
ダイオード素子8は、図中に示すようにその表面側には
p電極8b−1,n電極8a−1が形成されるととも
に、裏面側にはp電極8b−2,n電極8a−2が形成
されることになる。そして、p電極8b−1,8b−2
どうしの間及びn電極8a−1,8a−2どうしの間は
それぞれ導通状態にある。
ダイオード素子8は、図中に示すようにその表面側には
p電極8b−1,n電極8a−1が形成されるととも
に、裏面側にはp電極8b−2,n電極8a−2が形成
されることになる。そして、p電極8b−1,8b−2
どうしの間及びn電極8a−1,8a−2どうしの間は
それぞれ導通状態にある。
【0034】このようなSiダイオード素子8の作製に
おいては、GaN系化合物半導体のLED素子の順方向
破壊電圧をVf1、逆方向破壊電圧をVb1とし、Si
ダイオード素子の順方向動作電圧をVf2、逆方向ブレ
ークダウン電圧をVb2とし、更にGaN,LED素子
の動作電圧をVFとするとき、Vf2<Vb1,Vb2
<Vf1,Vb2>VFの関係が成り立つものであれば
よい。
おいては、GaN系化合物半導体のLED素子の順方向
破壊電圧をVf1、逆方向破壊電圧をVb1とし、Si
ダイオード素子の順方向動作電圧をVf2、逆方向ブレ
ークダウン電圧をVb2とし、更にGaN,LED素子
の動作電圧をVFとするとき、Vf2<Vb1,Vb2
<Vf1,Vb2>VFの関係が成り立つものであれば
よい。
【0035】以上の製造方法でも説明したように、n型
能動領域8aの上面及び下面にはそれぞれn電極8a−
1,8a−2を形成して、発光素子1のp側電極3のマ
イクロバンプ5及びリード6bにそれぞれ導通接続す
る。また、p型能動領域8bの上面及び下面にもそれぞ
れp電極8b−1,8b−2を形成し、発光素子1のn
側電極2のマイクロバンプ4及びリード6aにそれぞれ
導通接続する。このような導通接続によって、発光素子
1とSiダイオード素子8とは逆極性の関係で接続され
た複合素子としてアセンブリされることになる。
能動領域8aの上面及び下面にはそれぞれn電極8a−
1,8a−2を形成して、発光素子1のp側電極3のマ
イクロバンプ5及びリード6bにそれぞれ導通接続す
る。また、p型能動領域8bの上面及び下面にもそれぞ
れp電極8b−1,8b−2を形成し、発光素子1のn
側電極2のマイクロバンプ4及びリード6aにそれぞれ
導通接続する。このような導通接続によって、発光素子
1とSiダイオード素子8とは逆極性の関係で接続され
た複合素子としてアセンブリされることになる。
【0036】以上の構成において、Siダイオード素子
8を発光素子1に対して逆極性の関係で接続したことに
より、リード6a,6b間に高電圧が印加されたとき、
発光素子1に印加される逆方向電圧及び順方向電圧のい
ずれもが、破壊電圧に達する前にカットされる。したが
って、静電気による発光素子1の破壊が確実に防止され
る。
8を発光素子1に対して逆極性の関係で接続したことに
より、リード6a,6b間に高電圧が印加されたとき、
発光素子1に印加される逆方向電圧及び順方向電圧のい
ずれもが、破壊電圧に達する前にカットされる。したが
って、静電気による発光素子1の破壊が確実に防止され
る。
【0037】Siダイオード素子8にn型及びp型の能
動領域8a,8bをそれぞれのn電極8a−1,8a−
2及びp電極8b−1,8b−2に導通させて形成して
いるので、発光素子1との逆極性による接続だけでリー
ド6a,6bと発光素子1との間の電気的導通が得られ
る。したがって、従来のようにリード6aとの間のボン
ディングワイヤが不要となり、ワイヤ配線に必要な高さ
及び幅方向の嵩の分に相当して全体を薄く幅も狭いもの
とすることができる。
動領域8a,8bをそれぞれのn電極8a−1,8a−
2及びp電極8b−1,8b−2に導通させて形成して
いるので、発光素子1との逆極性による接続だけでリー
ド6a,6bと発光素子1との間の電気的導通が得られ
る。したがって、従来のようにリード6aとの間のボン
ディングワイヤが不要となり、ワイヤ配線に必要な高さ
及び幅方向の嵩の分に相当して全体を薄く幅も狭いもの
とすることができる。
【0038】また、Siダイオード素子8をリード6
a,6bに架け渡す配置としてその上面に発光素子1を
搭載するので、発光点を発光装置の中心に合わせた配置
が得られる。このため、リード6a,6bの内面を反射
層として利用するような場合、反射光の分布を一様化で
き、良好な発光が得られる。
a,6bに架け渡す配置としてその上面に発光素子1を
搭載するので、発光点を発光装置の中心に合わせた配置
が得られる。このため、リード6a,6bの内面を反射
層として利用するような場合、反射光の分布を一様化で
き、良好な発光が得られる。
【0039】
【発明の効果】本発明では、たとえばシリコン基板がn
型の場合ではp型の能動領域を全断面に亘って形成する
ことで、n側及びp側の電極をシリコン基板の表裏両面
に設けることができ、発光素子とリードフレーム等との
導通のためのワイヤボンディングが不要なアセンブリと
して発光素子の静電気保護回路を簡単に構成することが
でき、製品の歩留りの向上が図られる。
型の場合ではp型の能動領域を全断面に亘って形成する
ことで、n側及びp側の電極をシリコン基板の表裏両面
に設けることができ、発光素子とリードフレーム等との
導通のためのワイヤボンディングが不要なアセンブリと
して発光素子の静電気保護回路を簡単に構成することが
でき、製品の歩留りの向上が図られる。
【図1】本発明の製造方法によって製作したSiダイオ
ード素子を含むチップLEDの概略縦断面図
ード素子を含むチップLEDの概略縦断面図
【図2】発光素子とSiダイオード素子の要部を示す図
【図3】本発明のSiダイオード素子の製造方法の工程
を順に示す概略図
を順に示す概略図
【図4】フリップチップ型の発光素子を備えた従来の発
光装置の概略図
光装置の概略図
【図5】静電気保護用のSiダイオード素子を備えた従
来の発光装置の概略図
来の発光装置の概略図
1 発光素子 1a サファイア基板 2 n側電極 3 p側電極 4,5 マイクロバンプ 6 基板 6a,6b リード 7 モールド樹脂 8 Siダイオード素子(静電保護用ダイオード) 8a n型能動領域 8a−1,8a−2 n電極 8b p型能動領域 8b−1,8b−2 p電極 10 n型シリコン基板 11,12 酸化膜 11a,12a p型拡散窓 13,14 p型拡散領域 15,16 金属膜
Claims (4)
- 【請求項1】 フリップチップ型の半導体発光素子を搭
載してp側及びn側を逆極性として導通させる静電気保
護用ダイオードであって、n型またはp型のシリコン基
板の全断面に亘ってp型またはn型の逆極性の能動領域
を区画して形成し、p側及びn側に区画された領域内で
あって半導体発光素子の搭載方向の両端面にそれぞれp
電極及びn電極を形成してなる半導体発光装置に用いる
静電気保護用ダイオード。 - 【請求項2】 前記n型またはp型のシリコン基板の全
断面の厚さを150μm以下としてなる請求項1記載の
静電気保護用ダイオード。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の静電気保護用ダ
イオードの製造方法であって、 (1)n型またはp型のシリコン基板の表裏両面に保護
膜を皮膜する工程と、 (2)形成しようとするp型またはn型の能動領域部分
の前記保護膜をエッチング除去して拡散窓を形成する工
程と、 (3)前記シリコン基板の表裏両面に形成された前記拡
散窓から不純物を同時に注入してp型またはn型の能動
領域を前記シリコン基板の表裏方向の全断面に亘って拡
散形成する工程と、 (4)前記拡散窓以外に残っている前記保護膜を除去す
る工程と、 (5)前記シリコン基板の表裏両面に金属膜を成膜する
工程と、 (6)成膜された前記金属膜をエッチング除去して前記
シリコン基板及び拡散形成されたp型またはn型の能動
領域と拡散を行っていないp型またはn型の能動領域に
それぞれに対応させてn側及びp側の電極を形成する工
程と、 (7)前記シリコン基板の表裏両面にそれぞれn側及び
p側の電極を1個ずつ含む範囲の形状にダイシングする
工程とを含む半導体発光装置に用いる静電気保護用ダイ
オードの製造方法。 - 【請求項4】 前記拡散窓から拡散形成する半導体領域
の拡散深さを、前記シリコン基板の全断面厚さの50%
以上で70%以下としてなる請求項3記載の半導体発光
装置に用いる静電気保護用ダイオードの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17242498A JP2000012913A (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | 半導体発光装置に用いる静電気保護用ダイオード及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP17242498A JP2000012913A (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | 半導体発光装置に用いる静電気保護用ダイオード及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000012913A true JP2000012913A (ja) | 2000-01-14 |
Family
ID=15941724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17242498A Withdrawn JP2000012913A (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | 半導体発光装置に用いる静電気保護用ダイオード及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000012913A (ja) |
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-
1998
- 1998-06-19 JP JP17242498A patent/JP2000012913A/ja not_active Withdrawn
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