JP2000006991A - 詰め替え用パウチ - Google Patents
詰め替え用パウチInfo
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- JP2000006991A JP2000006991A JP17235598A JP17235598A JP2000006991A JP 2000006991 A JP2000006991 A JP 2000006991A JP 17235598 A JP17235598 A JP 17235598A JP 17235598 A JP17235598 A JP 17235598A JP 2000006991 A JP2000006991 A JP 2000006991A
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Abstract
に、注出口部を開封するだけで保形性のよい開口部が形
成され、注出時に開口部が閉塞することもなく、最後ま
で安全且つ容易に内容物を移し替えることができるとい
う使用適性に優れた詰め替え用パウチを提供する。 【解決手段】 詰め替え用パウチ100 を、その上部のコ
ーナー部に、外周、即ち、先端部6、両側部7、7及び
両肩部8、8をヒートシールしてなる注出口部5を設
け、その両側に切り欠き部9を設けると共に、注出口部
5を開封するための切り取り線11を、注出口部5の両
側の肩部8と側部7の内側ラインの中間点B、B′同士
間を結ぶ直線を底辺として注出口の先端側に形成される
頂角が直角で頂点Cが注出口部5の中心線A上にある三
角形の頂点Cを通るか、頂点Cより下を通る位置に設け
て構成する。
Description
有する内容物を密封包装し、使用時に内容物を他の容器
に移し替えて使用する詰め替え用パウチに関し、更に詳
しくは、内容物をボトルなど口径の小さな容器にも最後
まで安全且つ容易に移し替えられるよう、パウチ上部の
コーナー部に口径の小さな注出口部を設けると共に、注
出の途中で注出口部が閉塞しないよう注出口部の形状を
改善した詰め替え用パウチに関する。
を密封包装する詰め替え用パウチとしては、自立性があ
り立体容器としての特徴も一部備えているスタンディン
グパウチが主に採用され、且つ、開封時に内容物を外に
こぼすことなく他の容器に安全に移し替えられるよう、
開口部をパウチ上部全体ではなく、コーナー部など一部
分を切り取って形成するとか、或いは、パウチ上部の一
部に幅を狭くした注出口部を設ける方法、更には、プラ
スチック成形物などによる別体の注出口をパウチ上部の
一部に熱接着して取り付ける方法などが採られていた。
の開口部をパウチ上部の全体ではなく、コーナー部など
一部分を切り取って形成する方法は、簡便ではあるが、
内容物の注出方向が安定しにくく、特に、移し替える容
器がボトルなど口径の小さな容器の場合は、注出の途中
でパウチの開口部が容器の口部からずれ易く、内容物を
外にこぼすことがあり、移し替えの容易性、安全性の点
で問題があった。
注出口をパウチ上部の一部に取り付ける方法は、製造工
程が増え、注出口自体にも費用がかかり、また、注出口
を取り付けた空パウチは、厚さが増すため、保管や運搬
の費用も割高となり、内容物の充填に際にも、例えば充
填機のフィーダー部への空パウチの積み込み数が大幅に
減少するため、オペレーターが頻繁に空パウチの供給を
行う必要を生じるなど、全体としてコストアップと工程
及び作業の煩雑さが増す問題があった。
注出口部を設ける方法でも、内容物を他の容器に移し替
える際の操作性、安全性は、ある程度は改善できるが、
内容物の注出に際して、注出口部の口が開きにくく、ま
た、内容物の粘度が少しでも高いと注出に時間がかかる
問題があり、例えば、速く注出しようとして、パウチの
中心部や下部を圧迫すると、内圧によりパウチ上部が膨
らむ結果、注出口部に折れしわが発生し、注出口部の先
端部側が閉塞され、注出が困難になるという問題があっ
た。
めになされたものであり、その目的とするところは、成
形物などによる別体の注出口を必要とせず、通常のパウ
チと同様な工程で生産性よく製造でき、内容物の充填も
容易で、しかも使用時には、パウチ上部のコーナー部に
設けられた注出口部の先端部を切り取ることにより、容
易に注出口部の口が開き、その保形性もよく、且つ、比
較的粘度の高い内容物であっても、途中で注出口部が閉
塞するようなこともなく、口径の小さなボトルなどに対
しても、最後まで安全且つ容易に移し替えることができ
るという、安価で使用適性に優れた詰め替え用パウチを
生産性よく提供することにある。
めため、本発明者らは特に注出口部の形状とその閉塞の
要因について鋭意研究した結果、以下のような知見を得
て本発明の完成に至ったものである。一般に、パウチの
上部のコーナー部などその一部に、外周をヒートシール
してなる突出する形状の幅の狭い注出口部を設ける場
合、注出口部の外周のヒートシール部は、その先端部、
両側部および両肩部のヒートシール部により形成され
る。そして、このような注出口部を備えたパウチに充填
された内容物をボトルなど他の容器に移し替える際に
は、先ず、注出口部の先端部のヒートシール部を切り取
って開封し、次いで、パウチを傾けて注出口部を例えば
ボトルの口部に差し込むようにして内容物を注ぎ出す方
法を採る。
動し、その内圧により、注出口部の入口側が外側に膨ら
み、注出口部を開口させる力が働くが、同時に、注出口
部の通液路は、その幅が狭く、長さが長いため、注出口
部の両側には、その側部と肩部のヒートシール部の内側
ラインの中間点の接線に沿って、注出口部の先端方向に
向かって両側に折れしわが発生し、この折れしわの交点
より先の方(注出口部の出口側)は閉塞され易くなる。
ば、注出口部の両側のヒートシール部の内側ラインの傾
斜や長さが、注出口部の中心線に対して対称形に形成さ
れているか否かなどにより多少の差はあるが、略、注出
口部の両側の肩部と側部のヒートシール部の内側ライン
の中間点同士間を結ぶ直線を底辺として、注出口部の先
端部側に形成される頂角が直角で頂点が注出口部の中心
線上にある三角形の頂点の位置が境界となることが分か
った。
が、上記三角形の頂点を通るか、または頂点より下の位
置にある時は、その開封により、前記折れしわによる注
出口部を閉塞する力が取り除かれ、注出口部が確実に開
口するが、上記三角形の頂点よりも上側(先端側)の位
置にある時は、開封しても前記折れしわによる力が取り
除かれず、注出口部は閉塞されるというものである。従
って、注出口部の切り取り線は、少なくとも前記三角形
の頂点を通るか、または頂点よりも下の位置を通るよう
にすることが好ましく、また、注出口部の形状も、その
側部だけでなく肩部も、傾斜を有するように形成するこ
とが好ましい。
れたものであり、請求項1に記載した発明は、周囲の端
縁部が袋状にヒートシールされ、流動性を有する内容物
が密封包装されるパウチであって、該パウチの上部のコ
ーナー部に、外周、即ち、先端部、両側部、及び両肩部
がヒートシールされてなる上方に突出する形状の注出口
部が設けられ、且つ、該注出口部の両側に切り欠き部が
設けられ、更に、該注出口部を開封するための切り取り
線が、注出口部の両側の肩部と側部のヒートシール部の
内側ラインの中間点同士間を結ぶ直線を底辺として、注
出口部の先端部側に形成され、頂角が直角で頂点が注出
口部の中心線上にある三角形の頂点を通るか、または頂
点より下の位置を通るように設定されていることを特徴
とする詰め替え用パウチからなる。上記のような切り取
り線は、印刷で表示するほか、ノッチと印刷による表示
の併用、或いはノッチとハーフカット線の併用などの方
法で設定することができる。
の移し替えを行う容器の口部に合わせて、幅の狭い注出
口部を設けることができ、且つ、内容物を移し替える
際、先に説明したように、注出口部の先端部を所定の位
置の切り取り線に従って切り取ることにより、容易に注
出口部が開口し、注出口部を容器の口部に差し込むよう
にして注出することができるので、その固定性もよく、
また、注出の途中で開口した注出口部が閉塞することも
なく、最後まで安全且つ容易に内容物を移し替えること
ができる。
の両側の肩部と側部のヒートシール部の内側ラインが、
注出口部の先端方向に向かってそれぞれ先細りとなる2
段階の傾斜を有する形状に形成されていることを特徴と
する請求項1記載の詰め替え用パウチからなる。
求項1に記載した発明の作用、効果に加えて、注出口部
の両側ヒートシール部の内側ラインを両側部だけでな
く、両側の肩部のラインも、注出口部の中心線に対して
直角よりも小さい角度でハの字状に立ち上がらせること
ができるので、内容物の注出の際、内圧により注出口部
の両側に発生する折れしわの角度が小さくなり、注出口
部の先端側に、より長い距離で開口できるようになり、
注出口部の閉塞を一層効果的に防止することができる。
に易開封性手段が設けられていることを特徴とする請求
項1または2に記載の詰め替え用パウチである。
用されるノッチのほか、レーザー光照射などによるハー
フカット線、或いは、パウチの積層フィルム中に一軸延
伸フィルムを積層する方法(この場合、一軸延伸フィル
ムは、その延伸方向が注出口部の開封方向と一致するよ
うに用いる)などがあり、これらは単独で用いてもよ
く、また、例えば、ノッチと、ハーフカット線または一
軸延伸フィルムの積層などのように適宜組み合わせて用
いることもできる。
ーフカット線に限らず、ミシン目状など断続的なハーフ
カット線で設けることもできる。また、このようなハー
フカット線は、1本でもよいが、引き裂き方向がずれた
場合を想定して、中心のハーフカット線の両側に各1
本、または各2本など複数本のハーフカット線を平行に
設けることもできる。尚、前記ノッチは、通常、一字形
やV字形のノッチが利用されているが、形状は特に限定
されず、切り取り方向に鋭角部分を有する形状であれば
何でも使用することができる。
求項1または2に記載した発明の作用、効果に加えて、
注出口部を開封する際、鋏などの道具を必要とせず、手
だけで、所望の位置で容易に注出口部の先端部を切り取
って開封することができる。
スタンディングパウチ形式のパウチであることを特徴と
する請求項1乃至3のいずれかに記載の詰め替え用パウ
チからなる。
求項1乃至3のいずれかに記載した発明の作用、効果に
加えて、パウチに自立性が備わり、特に、内容物が充填
された後のパウチの取り扱いが容易になるほか、外観も
優れたものとなり、また、内容物の移し替え時の操作も
容易に行えるようになる。
壁面フィルムに、該パウチの注出口部から、パウチ本体
の下部にかけて、該注出口部を含む上部では、幅と高さ
が大きく、斜め下方に向かって徐々に幅と高さが小さく
なる曲線状の膨らみ部が設けられていることを特徴とす
る請求項1乃至4のいずれかに記載の詰め替え用パウチ
からなる。
求項1乃至4のいずれかに記載した発明の作用、効果に
加えて、内容物を他の容器に移し替える際、注出口部の
先端部を切り取って開封するだけで、注出口部を含む上
部の膨らみ部により自動的に保形性のよい注出口が開口
し、更に、開封後は、中間部の膨らみ部が内容物の力で
外折れして、パウチの中心部近傍から注出口部にかけ
て、パウチ内部が外側に広げられた状態となるため、パ
ウチを傾けるだけで、内容物が注出口部へスムーズに流
動し、注出の途中で注出口が閉じることもなく、最後ま
で安全且つ容易に内容物を移し替えることができる。ま
た、下部の膨らみ部は、その幅と高さが小さく略垂直な
押し罫状であるため、特にパウチがスタンディングパウ
チの場合、そのリブ効果によりパウチの自立性、形態安
定性を向上させることができる。このような膨らみ部
は、パウチの壁面フィルムの片側の面のみに設けてもよ
いが、両側の面に同位置に重なるように、即ち、対称形
に設けることにより、その効果を一層向上させることが
できる。
の製造に用いるフィルム、およびパウチの製造方法など
実施の形態について説明する。本発明の詰め替え用パウ
チの製造に用いるフィルムは、主にプラスチックを主体
とする積層フィルムが用いられるが、特に限定はされ
ず、例えば、各種液体用パウチに用いられている公知の
積層フィルムは、いずれも使用することができる。これ
らの中から、包装する内容物の種類や充填後の加熱処理
の有無など使用条件に応じて適するものを自由に選択し
て使用することができる。好ましく使用できる積層フィ
ルムの構成の代表的な例として、以下のような構成が挙
げられる。
フィルム(シーラント層) (2) ONフィルム/接着剤/一軸延伸HDPEフィルム
/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層) (3) ONフィルム/接着剤/一軸延伸PPフィルム/接
着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層) (4) ONフィルム/接着剤/一軸延伸PPフィルム/接
着剤/アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム
(シーラント層) (5) ONフィルム(シリカまたはアルミナ蒸着層)/接
着剤/一軸延伸HDPEフィルム/接着剤/L・LDP
Eフィルム(シーラント層) (6) ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコー
ト層(HDPE層/L・LDPE層)(シーラント層は
L・LDPE層) (7) ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコー
ト層(HDPE層/LDPE層)/接着剤/L・LDP
Eフィルム(シーラント層) (8) PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤
/ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シー
ラント層) (9) PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤
/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラント
層) (10)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/
アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム(シー
ラント層) (11)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/
アルミニウム箔/接着剤/CPPフィルム(シーラント
層) (12)PETフィルム/接着剤/EVOHフィルム/接着
剤/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラン
ト層) などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく
様々な組み合わせの積層フィルムを使用することができ
る。
イロンフィルム、L・LDPEは直鎖状低密度ポリエチ
レン、HDPEは高密度ポリエチレン、LDPEは低密
度ポリエチレン、PPフィルムはポリプロピレンフィル
ム、PETフィルムは2軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム、EVOHフィルムはエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体ケン化物フィルム、CPPフィルムは無延伸
ポリプロピレンフィルムを指すものである。また、アン
カーコートは、押し出しコーティングで樹脂を積層する
際、接着性を向上させるために基材フィルム側に予めコ
ーティングするものでプライマーコートの一種である。
フィルム、PETフィルムは、基材フィルムとしてパウ
チに機械的強度や印刷適性を付与し、一軸延伸HDPE
フィルム、一軸延伸PPフィルムは、その延伸方向をパ
ウチの注出口部を開封する際の引き裂き方向と一致する
ように用いることにより、引き裂きの方向性を一層安定
化させることができる。そして、アルミニウム箔、シリ
カまたはアルミナ蒸着層、EVOHフィルムなどは、ガ
スバリヤー性を付与するために積層するものである。ま
た、シーラント層としては、L・LDPEフィルムとC
PPフィルムの2種類の例を挙げたが、L・LDPEフ
ィルムは、ヒートシールの安定性や耐内容物性、例えば
界面活性剤に対する耐ストレスクラッキング性などに優
れ、CPPフィルムは、耐熱性、低臭性に優れており、
これらの性能を必要とする内容物の包装用に適してい
る。
内容物に応じて、エチレン・αオレフィン共重合体、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共
重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイ
オノマー、ポリエステル系樹脂なども適宜選択して使用
することができる。
メタロセン系触媒などシングルサイト触媒を用いて重合
したものは、分子量分布の幅が狭く、共重合比も安定し
ているため、低温ヒートシール性や、熱間シール性に優
れており、スタンディングパウチのようなヒートシール
部にフィルムの重なりの差による段差のあるパウチのシ
ーラント層には、シール抜けによるピンホールの発生を
防止できる点で適している。更に、前記共重合体にオレ
フィン系エラストマーをブレンドしたものを用いること
により、シーラント層の熱流動性が改善され、前記段差
によるピンホールの発生も一層効果的に防止することが
できる。
製造する本発明の詰め替え用パウチの製造方法について
説明する。本発明の詰め替え用パウチは、その本体部分
の形状は特に限定されず、例えば、三方シール形式、四
方シール形式のパウチのほか、スタンディングパウチな
どを好適に使用することができ、採用するパウチ形式に
応じて、それぞれに対応する製袋機を利用して、これに
注出口部やその側部の切り欠き部、ノッチ、ハーフカッ
ト線などの易開封性手段、そして、パウチ壁面フィルム
に設ける曲線状の膨らみ部など追加構成部分を加工する
ための加工装置、即ち、トリミング装置、打ち抜き装
置、ヒートシール装置、レーザー光照射装置のほか、例
えばエンボス装置などをインラインに組み込むか、或い
は、オフラインとして別に用意することにより、容易に
パウチを製造することができる。
み部の膨らみ高さは、特に限定するものではないが、そ
の注出口部を含む上部においては、最高部で1〜7mm
程度が好ましく、2〜5mm程度が更に好ましい。最高
部の高さが1mm未満の場合は、自然開口性に対する効
果が薄くなり、また、7mmを超える高さは、その必要
性がなく、加工自体が難しくなると同時に、注出口部が
嵩張るようになり、空袋の取り扱い性、充填シール機に
おけるスタッキング適性などが低下するため好ましくな
い。
は、例えば注出口部から斜め下方に向かって徐々に先細
りとなる中間部で傾斜を付けて、1〜0.5mm程度ま
で低くし、下部ではその高さを維持するように形成する
ことができる。このような膨らみ部は、パウチの壁面フ
ィルムに熱エンボス法、真空成形法、圧空・真空成形法
などにより設けることができ、特に熱エンボス法によれ
ば、細かいパターンの再現性もよく、安定した形状の膨
らみ部を生産性よく設けることができる。
説明する。但し、本発明はこれらの図面に限定されるも
のではない。また、図面に付した符号は、異なる図面に
おいても同じ名称の部分には同じ符号を用いた。図1、
図2、図3は、それぞれ本発明の詰め替え用パウチの一
実施例の構成を説明する正面図である。尚、各図におい
て、上部ヒートシール部12は、内容物の充填前は未シ
ールの開口部とし、この部分から内容物を充填し、その
後、脱気シールなどによりヒートシールして密封するも
のである。
は、その本体部分が四方シール形式のパウチに製袋され
ている。即ち、底部2と胴部が、前後2面の壁面フィル
ム1の下側端縁部と両側端縁部とをそれぞれ底部ヒート
シール部3と胴部ヒートシール部4でヒートシールして
形成されている。そして、パウチ100の上部のコーナ
ー部には、その先端部6、両側の側部7、7および肩部
8、8が図に示すようなパターンでヒートシールされて
なる斜め上方に突出する形状の注出口部5が設けられ、
且つ、注出口部5の両側に切り欠き部9、9が設けら
れ、更に、上側の切り欠き部9の形成時には、易開封性
手段としてV字形のノッチ10と、その先端側に摘み部
に相当するヒートシールの広幅部とが、形成されるよう
にトリミングされている。尚、このようなノッチ10お
よびヒートシールの広幅部は、注出口部5の両側に設け
ることもできる。
肩部8、8のヒートシール部の内側ラインは、例えば、
肩部8、8の方は、その延長線が一直線となる形状、即
ち、注出口部5の中心線Aに対して90°となる角度で
形成することもできるが、本実施例では、より好ましい
形状として、両側の側部7、7と肩部8、8の両方が中
心線Aに対してそれぞれハの字状に2段階の傾斜を有す
る形状に形成した。また、上記2段階の傾斜は、それぞ
れの交点が明瞭になる折れ線状としたが、Rをとる形状
であってもよい。
11は、注出口部5の両側の側部と肩部のヒートシール
部の内側ラインの中間点B、B′同士間を結ぶ直線を底
辺として、注出口部5の先端部側に形成され、頂角が直
角で頂点Cが注出口部5の中心線A上にある三角形の頂
点Cより下の位置を通るようにノッチ10と共に設け
た。切り取り線11は、印刷による表示、または、更に
レーザー光照射などによるハーフカット線を設けて構成
することができる。
内容物を充填し、上部ヒートシール部12を脱気シール
して密封した詰め替え用パウチ100は、パウチの本体
部分が四方シール形式であるため、自立性はないが、製
袋が容易で生産性に優れており、安価に製造できる利点
がある。
し替える際には、注出口部5の先端部をノッチ10を始
点として切り取り線11に沿って引き裂くことにより、
容易に注出口部5を開封することができた。そして、開
封されたパウチ100は、その注出口部5の両側に切り
欠き部7、7が設けられており、また、切り取り線11
による開封位置が前記のように設定されているため、パ
ウチ100の胴部を手で支えて注出口部側に傾け、注出
口部5をボトルの口部に差し込むようにして内容物を注
出することができ、注出口部5のボトルの口部への固定
性もよく、且つ、内容物の注出中にその内圧により注出
口部5が閉塞することもなく、最後まで安全且つ容易に
内容物を移し替えることができた。
前記図1に示した詰め替え用パウチ100の構成におい
て、パウチの本体部分の構成をスタンディングパウチ形
式に変更すると共に、パウチ上部のコーナー部に設けた
注出口部5のノッチ10と切り取り線11の位置を、切
り取り線11が前記三角形の頂点Cを通る位置に変更
し、更に、パウチ200の前後2面の壁面フィルム1
に、その注出口部5から、パウチ本体の下部にかけて、
注出口部5を含む上部では、その幅と高さが大きく、斜
め下方に向かって徐々に幅と高さが小さくなる曲線状の
膨らみ部13を前後2面の壁面フィルム1に対称形とな
るように設けて構成したものである。尚、上記膨らみ部
13の注出口部における最高部の高さは4mmとし、パ
ウチ本体の中心部から下部では、高さが0.8mmとな
るようにエンボス方式で設けた。
え用パウチ200は、その本体部分がスタンディングパ
ウチ形式に製袋されているため、液状の内容物を充填
し、上部ヒートシール部12を脱気シールして密封した
パウチ200は、自立性があり、取り扱い易く、外観に
も優れている。そして、内容物をボトルなどに移し替え
る際には、注出口部5の先端部をノッチ10を始点とし
て、切り取り線11に沿って引き裂くことにより、容易
に注出口部5を開封することができた。
性があるため一時的に置くことも自由であり取り扱い易
く、且つ両側の壁面フィルム1には、その注出口部5か
らパウチ本体の下部にかけて、前記膨らみ部13が設け
られているので、開封と同時に自動的に注出口部5が保
形性よく開口し、また、パウチの中心部から下部にかけ
ての押し罫状の膨らみ部により、パウチ200は外側に
広がり、パウチ内での内容物の流動性もよく、その形態
も安定したものとなる。以下、内容物の移し替え操作
は、前記図1に示したパウチ100の場合と同様に安全
且つ容易に行うことができ、注出口部5の開口性、保形
性も一層優れているため、注出の途中での注出口部5の
閉塞の問題も全くなかった。尚、図には示していない
が、詰め替え用パウチ200の構成から、膨らみ部13
のみを除いた構成のパウチについても、内容物の充填、
および移し替えのテストを同様に実施したが、注出口部
の閉塞もなく良好に使用することができた。
前記図2に示した詰め替え用パウチ200の構成におい
て、注出口部5に設けたノッチ10、および切り取り線
11の位置のみを、切り取り線11が前記三角形の頂点
Cよりも下を通る位置に変更して構成したものである。
え用パウチ300は、注出口部5の開封時の開口性に優
れると共に、注出時の内圧による前記折れしわの開口部
への影響も全くなく、前記図2に示した構成の詰め替え
用パウチ200と同様に、注出の途中で注出口部5が閉
塞することもなく、内容物を最後まで安全且つ容易に移
し替えることができた。
よれば、成形物などによる別体の注出口を必要とせず、
通常のパウチと略同様な工程で生産性よく製造でき、内
容物の充填も容易で、且つ、パウチ本体の形態をスタン
ディングパウチ形式とした場合は、パウチに自立性が加
わり、取り扱い易く、形態安定性、外観にも優れ、更
に、使用時には、パウチ上部のコーナー部に設けられた
注出口部の先端を容易に切り取って開封することがで
き、それにより自動的に保形性に優れた注出口が開口さ
れ、注出の途中で注出口が閉塞することもなく、口径の
小さなボトルなどの容器に対しても、内容物を外にこぼ
すことなく安全且つ容易に最後まで移し替えることがで
きるという安価で使用適性に優れた詰め替え用パウチを
生産性よく提供できる効果を奏する。
説明する正面図である。
成を説明する正面図である。
の構成を説明する正面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】周囲の端縁部が袋状にヒートシールされ、
流動性を有する内容物が密封包装されるパウチであっ
て、該パウチの上部のコーナー部に、外周、即ち、先端
部、両側部、及び両肩部がヒートシールされてなる上方
に突出する形状の注出口部が設けられ、且つ、該注出口
部の両側に切り欠き部が設けられ、更に、該注出口部を
開封するための切り取り線が、注出口部の両側の肩部と
側部のヒートシール部の内側ラインの中間点同士間を結
ぶ直線を底辺として注出口部の先端部側に形成され、頂
角が直角で頂点が注出口部の中心線上にある三角形の頂
点を通るか、または頂点より下の位置を通るように設定
されていることを特徴とする詰め替え用パウチ。 - 【請求項2】前記注出口部の両側の肩部と側部のヒート
シール部の内側ラインが、注出口部の先端方向に向かっ
てそれぞれ先細りとなる2段階の傾斜を有する形状に形
成されていることを特徴とする請求項1記載の詰め替え
用パウチ。 - 【請求項3】前記注出口部に易開封性手段が設けられて
いることを特徴とする請求項1または2に記載の詰め替
え用パウチ。 - 【請求項4】前記パウチがスタンディングパウチ形式の
パウチであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
かに記載の詰め替え用パウチ。 - 【請求項5】前記パウチの壁面フィルムに、該パウチの
注出口部から、パウチ本体の下部にかけて、該注出口部
を含む上部では、幅と高さが大きく、斜め下方に向かっ
て徐々に幅と高さが小さくなる曲線状の膨らみ部が設け
られていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
に記載の詰め替え用パウチ。
Priority Applications (3)
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