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JP2000001836A - 排水溝用の載置段部の形成装置 - Google Patents

排水溝用の載置段部の形成装置

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Publication number
JP2000001836A
JP2000001836A JP17085298A JP17085298A JP2000001836A JP 2000001836 A JP2000001836 A JP 2000001836A JP 17085298 A JP17085298 A JP 17085298A JP 17085298 A JP17085298 A JP 17085298A JP 2000001836 A JP2000001836 A JP 2000001836A
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JP
Japan
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groove
cutting blade
drain groove
forming apparatus
support base
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Application number
JP17085298A
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English (en)
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Inventor
Noboru Nakabashi
昇 中橋
Toshihiro Ezaki
俊浩 江崎
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GO IRON WORKS
GOU TEKKOSHO KK
Original Assignee
GO IRON WORKS
GOU TEKKOSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 排水溝そのものを利用して、載置段部を構成
する垂直方向の切込みを正しい位置で、しかもこの排水
溝の長手方向に沿って自動的に形成することのできる形
成装置を提供すること。 【構成】 排水溝60に支持されて当該排水溝60内に
収納されることになる支持台10と、この支持台10上
に設けた保護枠20と、この保護枠20に水平状に一体
化した支持梁30と、この支持梁30上に移動可能に組
付けた移動支持台40と、この移動支持台40に設けら
れて、排水溝60の上端部に、載置段部を構成すること
になる垂直方向の切込み61aを入れる切断刃51aを
有した切断装置50とを備えたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】本発明は、U字溝とも呼ばれている
コンクリート製の排水溝の内側上部に、グレーチングや
溝蓋を載置・収納するための載置段部を形成するための
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】農地や河川近くの用水路、あるいは中小
河川そのものについては、U字溝とも呼ばれている排水
溝を使用して、主としてその護岸がなされている。つま
り、近年の用水路や中小河川は、コンクリート製の排水
溝によって完全に整備されつつある。
【0003】このような整備された排水溝の、特に早い
時代に整備されたものは、図12に示すように、その殆
んどが開放型のものであり、その上部をグレーチングや
溝蓋等によって覆うことはなされていないものである。
【0004】このような開放型の排水溝は、その付近に
それ程人口が集中しておらず、また交通量の少ない時代
にあっては、殆んど問題となることはなかった。ところ
が、用水路や中小河川に沿った道路も整備され、かつ人
通りや交通量が多くなってくると、開放型の排水溝は当
然問題となってくる。そこで、この開放型の排水溝上
に、図12に示したように、グレーチングや溝蓋を載置
することができるようにして、安全を確保するととも
に、路面拡張に資することが要望されてきているのであ
る。
【0005】ところが、早い時代に整備された開放型の
排水溝は、溝蓋等を載置することは予定していないもの
であるから、そのような加工は施されていないものであ
る。このため、今までは、この排水溝の上部内側に、溝
蓋等を載置・収納するための載置段部を、例えば図13
に示すようにして形成していた。すなわち、図13の図
示左側部分で示したように、まず排水溝の周囲を掘り起
こして、型枠が設置できるような空間を確保した後、排
水溝の上部を切除するのである。そして、図13の図示
左側部分で示したように、切除部分を囲むようにして型
枠を設置し、その中に生コンクリートを打設して載置段
部を形成するようにしていたのである。
【0006】このようにすることは、排水溝の周囲の掘
り起こし、排水溝の切除、型枠の設置、そしてコンクリ
ートの打設と、多岐にわたる作業を必要とすることを意
味するから、相当大きな手間と費用、さらには時間をも
要して相当大変なものとなっていたのであり、しかも開
放型の排水溝は大量に存在しているから、多くの労力を
要するものとなっていたのである。
【0007】そこで、本発明者等は、グレーチングや溝
蓋を載置・収納するための載置段部を、開放型の排水溝
の上部内側に簡単に形成するにはどうしたらよいか、に
ついて種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したの
である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の実状
に基づいてなされたもので、その解決しようとする課題
は、排水溝の上部内側に、グレーチングや溝蓋を載置・
収納するための載置段部を、機械的に形成できるように
することである。
【0009】すなわち、まず請求項1に係る発明の目的
とするところは、排水溝そのものを利用して、載置段部
を構成する垂直方向の切込みを正しい位置で、しかもこ
の排水溝の長手方向に沿って自動的に形成することので
きる形成装置を、提供することにある。
【0010】また、請求項2に係る発明の目的とすると
ころは、請求項1と同様な目的を達成することができ
て、しかもクレーチングのための枠の固定を確実に行え
るようにすることのできる形成装置を提供することにあ
る。
【0011】さらに、請求項3に係る発明の目的とする
ところは、排水溝そのものを利用しながら、載置段部を
構成する水平方向の切込みを正しい位置で、しかもこの
排水溝の長手方向に沿って自動的に形成することのでき
る形成装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、まず請求項1に係る発明の採った手段は、後述す
る実施の形態の説明中において使用する符号を付して説
明すると、「グレーチングや溝蓋70を載置するため
に、排水溝60の内側上部に載置段部61を形成する装
置であって、排水溝60に支持されて当該排水溝60内
に収納されることになる支持台10と、この支持台10
上に設けた保護枠20と、この保護枠20に水平状に一
体化した支持梁30と、この支持梁30上に移動可能に
組付けた移動支持台40と、この移動支持台40に設け
られて、排水溝60の上端部に、載置段部61を構成す
ることになる垂直方向の切込み62aを入れる切断刃5
1aを有した切断装置50aとを備えたことを特徴とす
る載置段部61の形成装置100A」である。
【0013】すなわち、この請求項1に係る段部形成装
置100Aは、図12に示した排水溝60に載置段部6
1を形成するにあたって、図12の図示左方部分におい
て示した垂直方向の切込み62aを形成するものであ
り、後述する請求項3の段部形成装置100Bによって
形成される水平方向の切込み62bとともに、あるいは
図4に示すように、垂直方向の切込み62aを利用して
排水溝60の上端部内側を破壊することにより、図12
に示したグレーチングまたは溝蓋70を載置するための
載置段部61を形成するものである。
【0014】この段部形成装置100Aは、図1に示す
ように、支持台10によって排水溝60の上端に支持さ
れるものであり、保護枠20に水平状に取付けた支持梁
30に対して、移動支持台40が排水溝60に沿って移
動し得るようにしたものである。そして、この段部形成
装置100Aは、その移動支持台40に、垂直方向の切
込み62aを形成するための切断刃51aを有した切断
装置50aを支持させたものである。また、切断装置5
0aは、案内ロッド52cによって上下方向に案内され
る吊下板52aに設けてあり、これによって、この切断
装置50aは支持梁30、従って排水溝60に沿って移
動し得るようにしてある。
【0015】勿論、この段部形成装置100Aの移動支
持台40は、各案内ローラ41によって支持梁30に対
して完全に平行に移動し得るように案内されているもの
であり、その移動用モータ42の駆動はピニオン部43
に伝達される。このピニオン部43は、支持梁30上の
案内レール31側に水平状に設けたラック部32に噛合
させてあるから、このピニオン部43が移動用モータ4
2によって回転されることにより、当該移動支持台40
は切断装置50aを排水溝60に沿って平行に移動させ
ることになるのである。勿論、この移動支持台40の支
持梁30に対する移動は、上述したラック部32とピニ
オン部43の歯合によって行う以外に、たの移動手段に
よって行うように実施してもよいものである。
【0016】さて、以上のように構成した請求項1の段
部形成装置100Aによって、排水溝60の載置段部6
1を構成する垂直方向の切込み62aを形成する作業を
順を追って説明すると、次の通りである。まず、この段
部形成装置100Aを、載置段部61が必要となった排
水溝60の近傍に搬入するとともに、その支持台10
を、図1に示したように排水溝60内に挿入する。この
ときには、位置調整ハンドル53を操作することによ
り、その吊下板52aを図1に示す位置より上方に配置
しておき、排水溝60上への当該段部形成装置100A
の載置時に、切断装置50aの切断刃51aが排水溝6
0上に当接しないようにしておく。
【0017】このように排水溝60内に挿入された支持
台10は、その各係止板11の係止部11aが、図1に
示すように、排水溝60の一方の上端内側上面に係合す
るようにし、かつ保護枠20の図示左端下部を排水溝6
0上に載置するようにして、その図示左部の位置決めを
するのである。また、この支持台10は、その図示右端
部側に設けた上下調整ネジ13によって調整を行うこと
によって、全体が正しい鉛直状態となるようにした後
に、排水溝60内側に存在する各回転ストッパ12を回
転させることにより、これら各回転ストッパ12の頭部
を排水溝60の右側壁の内面にしっかりと当接するよう
にして、排水溝60に対する位置決めが完了される。
【0018】以上のように当該段部形成装置100Aの
位置が完了すれば、切断装置50aの駆動用モータ54
を作動させて切断刃51aを回転させ、位置調整ハンド
ル53によって切断装置50aを静かに降下させるので
ある。つまり、排水溝60には、当然のことながら切断
刃51aの入り得る溝が形成されてはいないのであるか
ら、切断装置50aを静かに降下させることによって、
切断刃51aが入るべき最初の垂直方向の切込み62a
を形成するのである。この垂直方向の切込み62aが所
定深さになったところで、今度は、本実施形態では移動
用モータ42を作動させるのである。
【0019】この移動用モータ42には、所定の減速歯
車を介してピニオン部43が設けてあり、これが支持梁
30側に水平状に設けたラック部32に噛合しているか
ら、切断装置50aを支持している移動支持台40は排
水溝60の長手方向に沿ってゆっくり(1時間当たり3
m以下)移動することになる。これにより、切断装置5
0aの切断刃51aは、図1に示したような垂直方向の
切込み62aを、排水溝60の上端部内側に沿って形成
していくことになる。
【0020】勿論、排水溝60は長尺であるため、以上
の操作を、その長手方向に沿って繰り返すのである。ま
た、排水溝60の図1にて示した側とは反対側にも、垂
直方向の切込み62aを同様に形成することは言うまで
もない。
【0021】以上のようにして、排水溝60の上端に垂
直方向の切込み62aが形成された後には、後述する請
求項3の段部形成装置100Bを使用して、この垂直方
向の切込み62aに直交する水平方向の切込み62b
を、当該排水溝60の内側上部に形成することによって
載置段部61を形成するようにしてもよいが、この段部
形成装置100Bがないときは、図4に示すようにすれ
ばよい。
【0022】すなわち、この段部形成装置100Bによ
って、図4に示すような垂直方向の切込み62aが形成
されれば、この垂直方向の切込み62aの下端に向けて
ハツリ工具による「ヒビ」を入れるようにしてやれば、
載置段部61は簡単に形成されることになるのである。
【0023】ところで、以上のように形成した載置段部
61に対して、図6に示すように、グレーチング70を
その枠71とともに取り付けたい場合であって、かつこ
の枠71が上方になるにしたがって幅狭なものとなる場
合には、切断刃51aは内側に傾斜させなければならな
い。このような場合に採用されるのが、請求項2に係る
段部形成装置100Aである。
【0024】すなわち、上記課題を解決するために、請
求項2に係る発明の採った手段は、図5に示すように、
上記請求項1に係る段部形成装置100Aについて、
「切断装置50aの切断刃51aを、垂直方向に対して
少し内側に傾斜させて支持し、切断刃51aによって形
成される垂直方向の切込み62aが、排水溝60の内側
に傾斜するものとできるようにしたこと」である。
【0025】図6に示したような枠71を採用する場合
に、垂直方向の切込み62aが排水溝60の内側に傾斜
させることがなぜ必要になるかというと、このような形
状の枠71と載置段部61との間にコンクリートを打設
するからである。新たに打設されるコンクリートと、排
水溝60を構成している古いコンクリートとは、互いに
一体的になりにくいものであるため、新たに打設された
コンクリートが排水溝60から分離した場合に、この新
たなコンクリートや枠71が簡単に浮き上がらないよう
にするためである。
【0026】この段部形成装置100Aも、図5に示す
ように、支持台10によって排水溝60の上端に支持さ
れるものであり、保護枠20に水平状に取付けた支持梁
30に対して、移動支持台40が排水溝60に沿って移
動し得るようにしたものである。そして、この段部形成
装置100Aも、その移動支持台40に、垂直方向に対
して稍傾斜した切込み62aを形成するための切断刃5
1aを有した切断装置50aを支持させたものである。
そして、この切断装置50aは、切断刃51aの傾斜方
向と同じ方向に案内されるものであり、この切断刃51
aはその傾斜方向に沿って移動し得るようにされるので
ある。
【0027】従って、この請求項2に係る段部形成装置
100Aによって、排水溝60の内側に傾斜した垂直方
向の切込み62aを形成することにより、枠71が排水
溝60にしっかりと固定できることになるのである。
【0028】さて、上記課題を解決するために、請求項
3に係る発明の採った手段は、同様に、「グレーチング
や溝蓋70を載置するために、排水溝60の内側上部に
載置段部61を形成する装置であって、排水溝60に支
持されて当該排水溝60内に収納されることになる支持
台10と、この支持台10上に設けた保護枠20と、こ
の保護枠20に水平状に一体化した支持梁30と、この
支持梁30上に移動可能に組付けた移動支持台40と、
この移動支持台40に設けられて、排水溝60の上端部
内側に、載置段部61を構成することになる水平方向の
切込み62bを入れる切断刃51bを有した切断装置5
0bとを備えたことを特徴とする載置段部61の形成装
置100B」である。
【0029】すなわち、この請求項3に係る段部形成装
置100Bは、排水溝60の内側上部に形成すべき載置
段部61の内の水平部分、つまり水平方向の切込み62
bを形成するためのものであり、その切断刃51bが図
7に示したように水平方向を向いており、そのための切
断装置50bの構造が請求項1の段部形成装置100A
と異なるものである。勿論、その他の構造は、上記請求
項1の段部形成装置100Aと同様である。
【0030】従って、この請求項3の段部形成装置10
0Bでは、排水溝60の内側上部に図7に示すような水
平方向の切込み62bが形成できるのであり、そのよう
な動きをするものである。
【0031】勿論、この段部形成装置100Bによって
水平方向の切込み62bを形成した後は、図11に示す
ように、ハツリ工具によって垂直方向の切込み62aを
入れることによっても、排水溝60の内側上部に載置段
部61を形成することができるものであるが、上記請求
項1の段部形成装置100Aにおいて述べたように、こ
の請求項3の段部形成装置100Bの作業後に、請求項
1の段部形成装置100Aによる垂直方向の切込み62
aの形成を行うようにしてもよいものである。
【0032】なお、排水溝60のコーナー部や端部にお
いては、当該段部形成装置100Aまたは100Bが入
らない部分があるが、その部分については、既に通常行
われている施工を行うものである。
【0033】
【発明の実施の形態】以上のように構成した各請求項の
発明について、図面に示した実施の形態に従って説明す
ると、図1〜図4には請求項1の段部形成装置100A
が、また図5には請求項2に係る段部形成装置100A
が、そして図7〜図11には請求項3の段部形成装置1
00Bが示してある。なお、請求項2及び請求項3の段
部形成装置100Bでは、その切断装置50aまたは5
0bのみが請求項1の切断装置50aと異なるものであ
り、その他の構成は、請求項1のそれと共通する部分が
多いので、以下では、その差異部分を説明するものであ
る。
【0034】(請求項1の段部形成装置100Aについ
て)図1には、内側両上部に載置段部61を形成しよう
とする排水溝60上に、段部形成装置100Aを組付け
た状態が示してあり、かつ切断装置50aの切断刃51
aが垂直方向の切込み62aを形成しつつある断面図が
示してある。
【0035】この段部形成装置100Aは、図1〜図3
に示したように、排水溝60に支持されて当該排水溝6
0内に収納されることになる支持台10と、この支持台
10上に設けた保護枠20と、この保護枠20に水平状
に一体化した支持梁30と、この支持梁30上に移動可
能に組付けた移動支持台40と、この移動支持台40に
設けられて、排水溝60の上端部に、載置段部61を構
成することになる垂直方向の切込み61aを入れる切断
刃51aを有した切断装置50aとを備えているもので
ある。
【0036】支持台10は、図1に示したように、排水
溝60の上端に内側から係合される係止部11aを有し
た複数の係止板11を有しているものであり、これら係
止板11に対しては、排水溝60の反対側の内面に当接
されることになる回転ストッパ12がそれぞれ設けてあ
る。
【0037】これら各回転ストッパ12は、これを文字
通り回転させることにより、排水溝60の内面に当接さ
れるものであり、これによって各排水溝60に対する当
該支持台10、ひいてはこれに一体化してある保護枠2
0を排水溝60に対して安定化させるものである。ま
た、この支持台10は、図1の図示右側部分に示したよ
うに、上下調整ネジ13を有しているものであり、この
上下調整ネジ13を調整することにより、当該段部形成
装置100A全体が排水溝60に対して垂直方向に立設
されるものである。
【0038】この支持台10の上には、安全を確保する
ためと、後述する支持梁30を支持するためとの役割を
果す保護枠20が一体化してある。また、この保護枠2
0について、後述する切断刃51aとは反対側(図1で
は図示右側)の部分には、移動支持台40側の案内ロー
ラ41aを案内するための案内路21が略水平となるよ
うに設けてある。支持梁30は、移動支持台40や切断
装置50aを支持するものであり、その上下両面には、
移動支持台40側の案内ローラ41bを案内する案内レ
ール31が設けてある。そして、この支持梁30の前面
には、図1及び図2に示したように、移動支持台40側
のピニオン部43が噛合するラック部32が、略水平状
に一体化してある。
【0039】移動支持台40は、図1に示したように、
支持梁30の前面部分を包み込むようにした部分を有し
ているものであり、この部分の下部先端には、保護枠2
0に設けた案内路21内に係合する案内ローラ41aを
有したものである。また、支持梁30の上下両面に設け
た案内レール31には、これを挟み込むように係合する
案内ローラ41bが設けてある。
【0040】この移動支持台40は、その上部に設けた
移動用モータ42によって、支持梁30上を水平方向に
移動されるものであるが、移動用モータ42の図示下端
に設けたピニオン部43が、支持梁30側のラック部3
2に、減速歯車を介して噛合するようにしてある。そし
て、この移動支持台40の、図1の図示左方向部分に
は、切断装置50aの上下方向の位置調整を行うための
位置調整ハンドル53が設けてある。
【0041】切断装置50aは、主として垂直方向の切
断刃51aと、これを駆動する駆動用モータ54とを有
しているものであり、特に切断刃51aは、吊下板52
aによって移動支持台40に上下動可能に組付けてあ
る。この吊下板52aは、図1に示したように、案内ロ
ッド52cにより、移動支持台40に対して垂直方向に
移動可能となるものであり、その上下動は、図3に示し
た位置調整ハンドル53によって行われる。
【0042】(請求項2の段部形成装置100Aについ
て)この請求項2の段部形成装置100Aは、図5に示
したように、上記請求項1に係る段部形成装置100A
について、切断装置50aの切断刃51aを、垂直方向
に対して少し内側に傾斜させて支持し、切断刃51aに
よって形成される垂直方向の切込み62aが、排水溝6
0の内側に傾斜するものとできるようにしたものであ
る。本実施形態における切断刃51a、及びこれによっ
て形成される垂直方向の切込み62aの傾斜角度Θは、
約1°〜5°である。
【0043】従って、この請求項2に係る段部形成装置
100Aによれば、排水溝60の内側に傾斜した垂直方
向の切込み62aを形成すれば、枠71と載置段部61
との間にコンクリートを打設してこれが固化したとき、
この新しいコンクリートが排水溝60の内側に傾斜した
垂直方向の切込み62aによって保持されることにな
り、枠71を、従ってグレーチング70を排水溝60に
しっかりと固定することになるのである。
【0044】(請求項3の段部形成装置100Bについ
て)この請求項3の段部形成装置100Bは、図7〜図
10に示してあるが、この段部形成装置100Bの切断
装置50bと、これを支持している移動支持台40側の
取付台45以外は、上記請求項1の段部形成装置100
Aと同様な構成部材を有しているため、両装置の同一部
材については、図7〜図10中に同一符号を付すことに
より、その説明は省略する。
【0045】さて、切断装置50bを支持するための取
付台45は、図7に示したように、移動支持台40の前
面下部に垂下状となるように設けてある。この取付台4
5に対しては、案内ロッド52cを介して取付板52b
が図7の図示左右方向に移動できるように組付けてあ
り、その移動量は、移動支持台40に設けた位置調整ハ
ンドル53によって調整される。
【0046】切断装置50bは、段部形成装置100A
側の切断装置50aと同様な駆動用モータ54を有して
いるが、その取付方向は、回転軸が切断装置50a側の
駆動用モータ54に対して直角となるようにしてある。
従って、この切断装置50bの駆動用モータ54に設け
た切断刃51bは、図7に示したように垂直方向に位置
しているのである。
【0047】なお、移動支持台40側の移動用モータ4
2については、負荷抵抗が大きくなり過ぎた際に自動停
止する安全装置が設けてある。また、切断刃51a及び
51bは、所謂ダイヤモンドカッターで、コンクリート
製の排水溝60の切断が行えるものであることは言うま
でもない。
【0048】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1にかかる発
明においては、上記実施形態にて例示した如く、排水溝
60に支持されて当該排水溝60内に収納されることに
なる支持台10と、この支持台10上に設けた保護枠2
0と、この保護枠20に水平状に一体化した支持梁30
と、この支持梁30上に移動可能に組付けた移動支持台
40と、この移動支持台40に設けられて、排水溝60
の上端部に、載置段部61を構成することになる垂直方
向の切込み62aを入れる切断刃51aを有した切断装
置50aとを備えたことにその構成上の特徴があり、こ
れにより、排水溝そのものを利用して、載置段部を構成
する垂直方向の切込みを正しい位置で、しかもこの排水
溝の長手方向に沿って自動的に形成することのできる形
成装置を提供することができるのである。
【0049】また、請求項2に係る段部形成装置100
Aによれば、上記請求項1のそれについて、切断装置5
0aの切断刃51aを、垂直方向に対して少し内側に傾
斜させて支持し、切断刃51aによって形成される垂直
方向の切込み62aが、排水溝60の内側に傾斜するも
のとできるようにしたことにその構成上の特徴があり、
これにより、請求項1と同様な目的を達成することがで
きて、しかもクレーチング70のための枠71の固定を
確実に行えるようにすることのできる形成装置100A
を提供することができるのである。
【0050】さらに、請求項3に係る段部形成装置10
0Bによれば、排水溝60に支持されて当該排水溝60
内に収納されることになる支持台10と、この支持台1
0上に設けた保護枠20と、この保護枠20に水平状に
一体化した支持梁30と、この支持梁30上に移動可能
に組付けた移動支持台40と、この移動支持台40に設
けられて、排水溝60の上端部内側に、載置段部61を
構成することになる水平方向の切込み62bを入れる切
断刃51bを有した切断装置50bとを備えたことにそ
の特徴があり、これにより、排水溝そのものを利用し
て、載置段部を構成する水平方向の切込みを正しい位置
で、しかもこの排水溝の長手方向に沿って自動的に形成
することのできる形成装置を提供することができる。
【0051】そして、以上の段部形成装置100A及び
段部形成装置100Bを同時に使用すれば、グレーチン
グまたは溝蓋70を載置・収納するための載置段部61
を、排水溝60の内側上部に、連続的かつ自動的に形成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1に係る段部形成装置の、排水溝に組
付けた状態の断面図である。
【図2】 同段部形成装置を図1の切断刃側からみた側
面図である。
【図3】 図1の1−1線に沿ってみた位置調整ハンド
ルの側面図である。
【図4】 請求項1の段部形成装置によって形成した垂
直方向の切込みを利用して載置段部を形成する状態を示
す排水溝の断面図である。
【図5】 請求項2に係る段部形成装置の他の実施例を
示し、排水溝に組付けた状態の断面図である。
【図6】 図5に示した段部形成装置によって形成した
垂直方向の切込みを利用して載置段部を形成し、これに
グレーチングの枠を取り付ける状態を示す排水溝の断面
図である。
【図7】 請求項3の段部形成装置を示す断面図であ
る。
【図8】 同段部形成装置の側面図である。
【図9】 図7の2−2線に沿ってみた位置調整ハンド
ルの側面図である。
【図10】 図7の3−3線に沿ってみた部分拡大平面
図である。
【図11】 請求項3の段部形成装置によって形成した
水平方向の切込みを利用して載置段部を形成する状態を
示す排水溝の断面図である。
【図12】 排水溝に載置段部を形成してグレーチング
または溝蓋を載置・収納する状態を示す断面図である。
【図13】 排水溝に載置段部を形成する従来の技術を
示す断面図である。
【符号の説明】
100A 段部形成装置 100B 段部形成装置 10 支持台 11 係止板 11a 係止部 12 回転ストッパ 13 上下調整ネジ 20 保護枠 21 案内路 30 支持梁 31 案内レール 32 ラック部 40 移動支持台 41 案内ローラ 42 移動用モータ 43 ピニオン部 45 取付台 50a 切断装置 50b 切断装置 51a 切断刃 51b 切断刃 52a 吊下板 52b 取付板 52c 案内ロッド 53 位置調整ハンドル 54 駆動用モータ 60 排水溝 61 載置段部 62a 垂直方向の切込み 62b 水平方向の切込み 70 グレーチングまたは溝蓋 71 枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D063 CA45 CB25 CB30 3C069 AA01 BA04 BB02 BB03 BC02 BC04 CA08 CB01 EA01 EA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グレーチングや溝蓋を載置するために、
    排水溝の内側上部に載置段部を形成する装置であって、 前記排水溝に支持されて、当該排水溝内に収納されるこ
    とになる支持台と、この支持台上に設けた保護枠と、こ
    の保護枠に水平状に一体化した支持梁と、この支持梁上
    に移動可能に組付けた移動支持台と、この移動支持台に
    設けられて、前記排水溝の上端部に、前記載置段部を構
    成することになる垂直方向の切込みを入れる切断刃を有
    した切断装置と、を備えたことを特徴とする載置段部の
    形成装置。
  2. 【請求項2】 前記切断装置の切断刃を、垂直方向に対
    して少し内側に傾斜させて支持し、前記切断刃によって
    形成される垂直方向の切込みが、前記排水溝の内側に傾
    斜するものとできるようにしたことを特徴とする請求項
    1に記載の載置段部の形成装置。
  3. 【請求項3】 グレーチングや溝蓋を載置するために、
    排水溝の内側上部に載置段部を形成する装置であって、 前記排水溝に支持されて、当該排水溝内に収納されるこ
    とになる支持台と、この支持台上に設けた保護枠と、こ
    の保護枠に水平状に一体化した支持梁と、この支持梁上
    に移動可能に組付けた移動支持台と、この移動支持台に
    設けられて、前記排水溝の上端部内側に、前記載置段部
    を構成することになる水平方向の切込みを入れる切断刃
    を有した切断装置と、を備えたことを特徴とする載置段
    部の形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6623906B2 (en) * 2000-01-31 2003-09-23 Murata Manufacturing Co., Ltd. Photosensitive glass paste and method for manufacturing multilayered interconnected circuit board using the same
JP2006205958A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 J P Ii Kk U字溝切断装置の走行ガイドシステム
JP2007038572A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Nakayama Tekko Kk 側壁切断装置用の走行レール

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