JP2000080191A - 長繊維補強硬化性樹脂発泡成形体 - Google Patents
長繊維補強硬化性樹脂発泡成形体Info
- Publication number
- JP2000080191A JP2000080191A JP10248530A JP24853098A JP2000080191A JP 2000080191 A JP2000080191 A JP 2000080191A JP 10248530 A JP10248530 A JP 10248530A JP 24853098 A JP24853098 A JP 24853098A JP 2000080191 A JP2000080191 A JP 2000080191A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filler
- curable resin
- foamed molded
- foam
- bundle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 充填剤の含有量をあまり増加させることな
く、機械的強度に優れ且つ外観品質の良好な長繊維補強
硬化性樹脂発泡成形体を得る。 【解決手段】 一方向に引き揃えられた多数の長繊維と
充填剤とを含有する長繊維補強硬化性樹脂発泡成形体に
おいて、充填剤の含有量が15%以下であり、発泡樹脂
の発泡倍率が2.0〜4.0倍であり、充填剤の平均粒
径が発泡樹脂の平均気泡径の20%以下である。このよ
うな発泡成形体は、一方向に引揃えられた多数の長繊維
束(ガラス長繊維束など)8に、充填剤(汚泥焼却灰、
粉砕珪砂など)1を含有する発泡硬化性樹脂液(発泡硬
化性ポリウレタン液など)7を含浸させ、これを製品の
断面形状を有する成形用通路63内に通し、上記樹脂液
を発泡させるとともに硬化させることにより製造され
る。
く、機械的強度に優れ且つ外観品質の良好な長繊維補強
硬化性樹脂発泡成形体を得る。 【解決手段】 一方向に引き揃えられた多数の長繊維と
充填剤とを含有する長繊維補強硬化性樹脂発泡成形体に
おいて、充填剤の含有量が15%以下であり、発泡樹脂
の発泡倍率が2.0〜4.0倍であり、充填剤の平均粒
径が発泡樹脂の平均気泡径の20%以下である。このよ
うな発泡成形体は、一方向に引揃えられた多数の長繊維
束(ガラス長繊維束など)8に、充填剤(汚泥焼却灰、
粉砕珪砂など)1を含有する発泡硬化性樹脂液(発泡硬
化性ポリウレタン液など)7を含浸させ、これを製品の
断面形状を有する成形用通路63内に通し、上記樹脂液
を発泡させるとともに硬化させることにより製造され
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量構造材として
好適に使用される長繊維補強硬化性樹脂発泡成形体に関
する。
好適に使用される長繊維補強硬化性樹脂発泡成形体に関
する。
【0002】
【従来の技術】一方向に引き揃えられた多数の長繊維と
充填剤とを含有する長繊維補強硬化性樹脂発泡成形体
は、機械的強度に優れており、木材に代わる軽量構造材
として建材等に広く使用されている。
充填剤とを含有する長繊維補強硬化性樹脂発泡成形体
は、機械的強度に優れており、木材に代わる軽量構造材
として建材等に広く使用されている。
【0003】この種の長繊維補強硬化性樹脂発泡成形体
は、主に、一方向に引揃えられた多数の長繊維の束(ガ
ラスロービングの束など)に、充填剤(ガラス繊維屑な
ど)を含有する発泡硬化性樹脂液(発泡硬化性ポリウレ
タン液など)を含浸させ、これを製品の断面形状を有す
る成形用通路内に通し、上記樹脂液を発泡させるととも
に硬化させることにより製造される(特開昭54−37
172号公報及び特開平9−39101号公報参照)。
は、主に、一方向に引揃えられた多数の長繊維の束(ガ
ラスロービングの束など)に、充填剤(ガラス繊維屑な
ど)を含有する発泡硬化性樹脂液(発泡硬化性ポリウレ
タン液など)を含浸させ、これを製品の断面形状を有す
る成形用通路内に通し、上記樹脂液を発泡させるととも
に硬化させることにより製造される(特開昭54−37
172号公報及び特開平9−39101号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の長繊維補強
硬化性樹脂発泡成形体は、充填剤の含有量の増加にとも
ない、発泡倍率は低下するが、機械的強度、特に圧縮強
度が向上し、また製品コストが安くなるという利点があ
る。しかし、充填剤の含有量はあまり増加させることは
できない。
硬化性樹脂発泡成形体は、充填剤の含有量の増加にとも
ない、発泡倍率は低下するが、機械的強度、特に圧縮強
度が向上し、また製品コストが安くなるという利点があ
る。しかし、充填剤の含有量はあまり増加させることは
できない。
【0005】すなわち、充填剤の含有量が製品重量の約
15重量%を越えると、長繊維の束に含浸される発泡硬
化性樹脂液の粘度が著しく上昇し、これを長繊維の束に
均一に含浸させることが難しくなる。その結果、得られ
る発泡成形体中に長繊維が均一に分散されず、機械的強
度等の物性が低下する。また、製品の外観品質も低下す
る。
15重量%を越えると、長繊維の束に含浸される発泡硬
化性樹脂液の粘度が著しく上昇し、これを長繊維の束に
均一に含浸させることが難しくなる。その結果、得られ
る発泡成形体中に長繊維が均一に分散されず、機械的強
度等の物性が低下する。また、製品の外観品質も低下す
る。
【0006】本発明は、上記の問題を解決するもので、
その目的とするところは、充填剤の含有量をあまり増加
させることなく、機械的強度に優れ且つ外観品質の良好
な長繊維補強硬化性樹脂発泡成形体を提供することにあ
る。
その目的とするところは、充填剤の含有量をあまり増加
させることなく、機械的強度に優れ且つ外観品質の良好
な長繊維補強硬化性樹脂発泡成形体を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の長繊維補強硬化
性樹脂発泡成形体は、一方向に引き揃えられた多数の長
繊維と充填剤とを含有する長繊維補強硬化性樹脂発泡成
形体において、充填剤の含有量が15%以下であり、発
泡樹脂の発泡倍率が2.0〜4.0倍であり、充填剤の
平均粒径が発泡樹脂の平均気泡径の20%以下であるこ
とを特徴とする。
性樹脂発泡成形体は、一方向に引き揃えられた多数の長
繊維と充填剤とを含有する長繊維補強硬化性樹脂発泡成
形体において、充填剤の含有量が15%以下であり、発
泡樹脂の発泡倍率が2.0〜4.0倍であり、充填剤の
平均粒径が発泡樹脂の平均気泡径の20%以下であるこ
とを特徴とする。
【0008】本発明の長繊維補強硬化性樹脂発泡成形体
は、従来の製造方法(例えば、特開昭54−37172
号公報及び特開平9−39101号公報に記載の製造方
法)と同様に、一方向に引揃えられた多数の長繊維の束
に、充填剤を含有する発泡硬化性樹脂液を含浸させ、こ
れを製品の断面形状を有する成形用通路内に通し、上記
樹脂液を発泡させるとともに硬化させることにより製造
することができる。
は、従来の製造方法(例えば、特開昭54−37172
号公報及び特開平9−39101号公報に記載の製造方
法)と同様に、一方向に引揃えられた多数の長繊維の束
に、充填剤を含有する発泡硬化性樹脂液を含浸させ、こ
れを製品の断面形状を有する成形用通路内に通し、上記
樹脂液を発泡させるとともに硬化させることにより製造
することができる。
【0009】長繊維としては、ガラス繊維、炭素繊維等
の無機長繊維、アラミド繊維、ポリエステル繊維、ポリ
アミド繊維等の有機長繊維が挙げられる。これ等の長繊
維を構成するモノフィラメントの太さは、一般に直径で
10〜20μmのものが好適に使用される。特に、ガラ
ス長繊維が好適である。長繊維の含有量は30〜50重
量%が好ましい。
の無機長繊維、アラミド繊維、ポリエステル繊維、ポリ
アミド繊維等の有機長繊維が挙げられる。これ等の長繊
維を構成するモノフィラメントの太さは、一般に直径で
10〜20μmのものが好適に使用される。特に、ガラ
ス長繊維が好適である。長繊維の含有量は30〜50重
量%が好ましい。
【0010】充填剤としては、汚泥焼却灰、粉砕珪砂、
ガラス繊維屑、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、ウオ
ラストナイト、クレー、シラスバルーン、軽石等の無機
粉粒体、木片、竹片、澱粉、米糠等の有機粉粒体が挙げ
られる。これ等の充填剤の平均粒径は10〜50μmの
ものが好適に使用される。特に、汚泥焼却灰や粉砕珪砂
が低コストで得られるので好適である。
ガラス繊維屑、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、ウオ
ラストナイト、クレー、シラスバルーン、軽石等の無機
粉粒体、木片、竹片、澱粉、米糠等の有機粉粒体が挙げ
られる。これ等の充填剤の平均粒径は10〜50μmの
ものが好適に使用される。特に、汚泥焼却灰や粉砕珪砂
が低コストで得られるので好適である。
【0011】充填剤の含有量は15重量%以下であり1
5重量%を越えると、長繊維の束に含浸される発泡硬化
性樹脂液の粘度が著しく上昇し、これを長繊維の束に均
一に含浸させることが難しくなる。その結果、得られる
発泡成形体中に長繊維が均一に分散されず、機械的強度
等の物性が低下する。また、製品の外観品質も低下す
る。
5重量%を越えると、長繊維の束に含浸される発泡硬化
性樹脂液の粘度が著しく上昇し、これを長繊維の束に均
一に含浸させることが難しくなる。その結果、得られる
発泡成形体中に長繊維が均一に分散されず、機械的強度
等の物性が低下する。また、製品の外観品質も低下す
る。
【0012】発泡硬化性樹脂液としては、比較的短時間
で発泡し硬化する樹脂液、例えば、発泡硬化性のポリウ
レタン樹脂液、フェノール樹脂液、ポリエステル樹脂液
等が用いられる。特に、発泡硬化性のポリウレタン樹脂
液が好適である。
で発泡し硬化する樹脂液、例えば、発泡硬化性のポリウ
レタン樹脂液、フェノール樹脂液、ポリエステル樹脂液
等が用いられる。特に、発泡硬化性のポリウレタン樹脂
液が好適である。
【0013】このような発泡硬化性のポリウレタン樹脂
液としては、例えば、官能基数3〜4のポリオールと、
ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)又は変成
MDI等のポリイソシアネートと、水やフロンガスなど
の発泡剤とからなる発泡硬化性ポリウレタン樹脂液が好
適に使用される。この場合、発泡樹脂の平均気泡径が8
0〜250μm程度のものが得られる。
液としては、例えば、官能基数3〜4のポリオールと、
ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)又は変成
MDI等のポリイソシアネートと、水やフロンガスなど
の発泡剤とからなる発泡硬化性ポリウレタン樹脂液が好
適に使用される。この場合、発泡樹脂の平均気泡径が8
0〜250μm程度のものが得られる。
【0014】発泡樹脂の発泡倍率は2.0〜4.0倍に
設定され、且つ充填剤の平均粒径が発泡樹脂の平均気泡
径の20%以下に設定される。発泡樹脂の発泡倍率が
2.0倍よりも低いと、得られる発泡成形体の軽量性が
損なわれ、木材に代わる軽量構造材には適さない。
設定され、且つ充填剤の平均粒径が発泡樹脂の平均気泡
径の20%以下に設定される。発泡樹脂の発泡倍率が
2.0倍よりも低いと、得られる発泡成形体の軽量性が
損なわれ、木材に代わる軽量構造材には適さない。
【0015】逆に、発泡樹脂の発泡倍率が4.0倍より
も高くなったり、或いは充填剤の平均粒径が発泡樹脂の
平均気泡径の20%よりも大きくなると、発泡樹脂の気
泡壁が薄くなって、充填剤が気泡壁に埋め込まれた状態
で収まる確率が非常に低くなり、気泡壁の補強効果があ
まり発現せず、得られる発泡成形体の機械的強度、特に
圧縮強度が低下する。
も高くなったり、或いは充填剤の平均粒径が発泡樹脂の
平均気泡径の20%よりも大きくなると、発泡樹脂の気
泡壁が薄くなって、充填剤が気泡壁に埋め込まれた状態
で収まる確率が非常に低くなり、気泡壁の補強効果があ
まり発現せず、得られる発泡成形体の機械的強度、特に
圧縮強度が低下する。
【0016】ここで、発泡樹脂の発泡倍率や気泡径は、
主に、水やフロンガスなどの発泡剤の種類や量及び充填
剤の含有量により調節される。
主に、水やフロンガスなどの発泡剤の種類や量及び充填
剤の含有量により調節される。
【0017】
【作用】充填剤の含有量が15重量%以下である発泡硬
化性樹脂液は、粘度の上昇が小さく、長繊維の束に均一
に含浸させることができる。そして、発泡樹脂の発泡倍
率が2.0〜4.0倍で、且つ充填剤の平均粒径が発泡
樹脂の平均気泡径の20%以下であると、充填剤が気泡
壁に埋め込まれた状態で収まる確率が非常に高くなり、
その結果、充填剤による気泡壁の補強効果が増大する。
化性樹脂液は、粘度の上昇が小さく、長繊維の束に均一
に含浸させることができる。そして、発泡樹脂の発泡倍
率が2.0〜4.0倍で、且つ充填剤の平均粒径が発泡
樹脂の平均気泡径の20%以下であると、充填剤が気泡
壁に埋め込まれた状態で収まる確率が非常に高くなり、
その結果、充填剤による気泡壁の補強効果が増大する。
【0018】また、このように充填剤の平均粒径が比較
的小さくなると、長繊維間に均一に分散されやすくなっ
て、製品全体の比重のばらつき及び機械的強度のばらつ
きが小さくなり、また製品の外観品質もよくなる。
的小さくなると、長繊維間に均一に分散されやすくなっ
て、製品全体の比重のばらつき及び機械的強度のばらつ
きが小さくなり、また製品の外観品質もよくなる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
により説明する。図1は本発明の長繊維補強硬化性樹脂
発泡成形体の製造方法を示す説明図である。図1におい
て、Aは製造装置であって、ホッパー11、ベルトフィ
ーダー12、スクリュー内蔵の押出機4、ポンプ43、
第1原料タンク21、ポンプ22、第2原料タンク3
1、ポンプ51、混合散布装置5、揉み板61,61、
含浸板62、前半の加熱部と後半の冷却部を有する成形
用通路63を備えている。
により説明する。図1は本発明の長繊維補強硬化性樹脂
発泡成形体の製造方法を示す説明図である。図1におい
て、Aは製造装置であって、ホッパー11、ベルトフィ
ーダー12、スクリュー内蔵の押出機4、ポンプ43、
第1原料タンク21、ポンプ22、第2原料タンク3
1、ポンプ51、混合散布装置5、揉み板61,61、
含浸板62、前半の加熱部と後半の冷却部を有する成形
用通路63を備えている。
【0020】先ず、ホッパー11内に充填剤1を入れ、
これをベルトフィーダー12を介して押出機4に供給す
る。同時に第1原料タンク21に第1液状原料(発泡剤
を配合したポリオール液)2を入れ、これをポンプ22
を介して押出機4に供給する。
これをベルトフィーダー12を介して押出機4に供給す
る。同時に第1原料タンク21に第1液状原料(発泡剤
を配合したポリオール液)2を入れ、これをポンプ22
を介して押出機4に供給する。
【0021】押出機4に供給された充填剤1と第1液状
原料2とは、押出機4のスクリューの回転により均一に
混合され、ポンプ43を介して混合散布装置5へ定量供
給される。また、同時に第2原料タンク31に第2液状
原料(ポリイソシアネート)3が入れられ、これがポン
プ51を介して混合散布装置5へ定量供給される。
原料2とは、押出機4のスクリューの回転により均一に
混合され、ポンプ43を介して混合散布装置5へ定量供
給される。また、同時に第2原料タンク31に第2液状
原料(ポリイソシアネート)3が入れられ、これがポン
プ51を介して混合散布装置5へ定量供給される。
【0022】そして、混合散布装置5において、充填剤
1が混合された第1液状原料2と第2原料3とが均一に
混合されて発泡硬化性樹脂液(発泡硬化性ポリウレタン
液)7が調製される。この発泡硬化性樹脂液7は、混合
散布装置5の吐出口から長繊維の繊維束8の上に振りか
けられる。
1が混合された第1液状原料2と第2原料3とが均一に
混合されて発泡硬化性樹脂液(発泡硬化性ポリウレタン
液)7が調製される。この発泡硬化性樹脂液7は、混合
散布装置5の吐出口から長繊維の繊維束8の上に振りか
けられる。
【0023】発泡硬化性樹脂液7が振りかけられた長繊
維の繊維束8は、揉み板61,61と含浸板62との間
で揉まれ、繊維束8を構成する各長繊維81の間に発泡
硬化性樹脂液7が均一に含浸される。この際、第1液状
原料2中に分散されている充填剤1も同様に均一に分散
される。
維の繊維束8は、揉み板61,61と含浸板62との間
で揉まれ、繊維束8を構成する各長繊維81の間に発泡
硬化性樹脂液7が均一に含浸される。この際、第1液状
原料2中に分散されている充填剤1も同様に均一に分散
される。
【0024】発泡硬化性樹脂液7が含浸された繊維束8
を成形用通路63に移送し進行させると、成形用通路6
3内で発泡硬化性樹脂液7が発泡するとともに硬化し
て、成形用通路63の内壁面に沿う断面形状の本発明の
長繊維補硬化性樹脂発泡成形体が連続的に得られる。
を成形用通路63に移送し進行させると、成形用通路6
3内で発泡硬化性樹脂液7が発泡するとともに硬化し
て、成形用通路63の内壁面に沿う断面形状の本発明の
長繊維補硬化性樹脂発泡成形体が連続的に得られる。
【0025】以下、本発明の実施例及び比較例を示す。 (実施例1〜6及び比較例1〜4)図1に示す方法によ
り繊維補強硬化性樹脂発泡成形体を製造した。第1液原
料2として、官能基数4のプロピレンオキサイド付加ポ
リエーテルポリオール100重量部、発泡剤として蒸留
水1重量部及びモノフロロトリクロロメタンン(R−1
1)3重量部、シリコンオイル(離型剤)1重量部及び
触媒としてジブチル錫ジラウレート0.2重量部を混合
したポリオール混合液を用意した。また、第2液原料3
として、粗製ジフェニルメタンジイソシアネートを用意
した。
り繊維補強硬化性樹脂発泡成形体を製造した。第1液原
料2として、官能基数4のプロピレンオキサイド付加ポ
リエーテルポリオール100重量部、発泡剤として蒸留
水1重量部及びモノフロロトリクロロメタンン(R−1
1)3重量部、シリコンオイル(離型剤)1重量部及び
触媒としてジブチル錫ジラウレート0.2重量部を混合
したポリオール混合液を用意した。また、第2液原料3
として、粗製ジフェニルメタンジイソシアネートを用意
した。
【0026】さらに、充填剤1として、粉砕珪砂(平均
粒径30μm、比重2.6)、汚泥焼却灰(平均粒径1
5μm、比重2.2)及び珪砂7号(平均粒径150μ
m、比重2.6)の3種類を用意した。また、長繊維束
8として、繊維直径13μmのモノフィラメントを多数
引揃えたガラスロービングの束をを用意した。
粒径30μm、比重2.6)、汚泥焼却灰(平均粒径1
5μm、比重2.2)及び珪砂7号(平均粒径150μ
m、比重2.6)の3種類を用意した。また、長繊維束
8として、繊維直径13μmのモノフィラメントを多数
引揃えたガラスロービングの束をを用意した。
【0027】上記第1液原料2、第2液原料3、各充填
剤1及び長繊維束8を用い、製造条件を適当に変更し
て、図1で説明した方法により、表1に示すような独立
気泡型の長繊維補強硬化性樹脂発泡成形体(厚さ75m
m×幅240mm)を連続的に製造した。これ等の発泡
成形体について、製品の外観、見掛け比重、比重分布及
び発泡樹脂の発泡倍率及び平均気泡径を測定した。その
結果を表1に示す。
剤1及び長繊維束8を用い、製造条件を適当に変更し
て、図1で説明した方法により、表1に示すような独立
気泡型の長繊維補強硬化性樹脂発泡成形体(厚さ75m
m×幅240mm)を連続的に製造した。これ等の発泡
成形体について、製品の外観、見掛け比重、比重分布及
び発泡樹脂の発泡倍率及び平均気泡径を測定した。その
結果を表1に示す。
【0028】なお、製品の外観は、比較例1及び3で得
られた発泡成形体とほぼ同等の外観を示すものを○と
し、それより劣るもの(色むらや穴あきが目立つもの)
△として表示した。
られた発泡成形体とほぼ同等の外観を示すものを○と
し、それより劣るもの(色むらや穴あきが目立つもの)
△として表示した。
【0029】また、製品の比重分布は、上記発泡成形体
(厚さ75mm×幅240mm)を22mm角毎に順に
切り出して試料片とし、これ等の試料片の比重を測定
し、比較例1及び3で得られた発泡成形体の比重分布と
ほぼ同等の比重分布のものを○とし、比重のばらつきが
大きいものを△とし、比重のばらつきが小さいもの(設
定比重の±5%に収まっているもの)を◎として表示し
た。
(厚さ75mm×幅240mm)を22mm角毎に順に
切り出して試料片とし、これ等の試料片の比重を測定
し、比較例1及び3で得られた発泡成形体の比重分布と
ほぼ同等の比重分布のものを○とし、比重のばらつきが
大きいものを△とし、比重のばらつきが小さいもの(設
定比重の±5%に収まっているもの)を◎として表示し
た。
【0030】さらに、得られた発泡成形体について、曲
げ強度(JIS Z 2113)、圧縮強度(横方向)
(JIS Z 2111)及び剪断強度(JIS Z
2114)を測定した。その結果を表1に示す。
げ強度(JIS Z 2113)、圧縮強度(横方向)
(JIS Z 2111)及び剪断強度(JIS Z
2114)を測定した。その結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】上述の通り、本発明の長繊維補強硬化性
樹脂発泡成形体は、一方向に引き揃えられた多数の長繊
維と充填剤とを含有する長繊維補強硬化性樹脂発泡成形
体において、充填剤の含有量が15重量%以下であり、
発泡樹脂の発泡倍率が2.0〜4.0倍であり、充填剤
の平均粒径が発泡樹脂の平均気泡径の20%以下であ
り、それにより、充填剤の含有量をあまり増加させるこ
となく、即ち充填剤の含有量が15重量%以下であって
も、機械的強度に優れた製品が得られる。
樹脂発泡成形体は、一方向に引き揃えられた多数の長繊
維と充填剤とを含有する長繊維補強硬化性樹脂発泡成形
体において、充填剤の含有量が15重量%以下であり、
発泡樹脂の発泡倍率が2.0〜4.0倍であり、充填剤
の平均粒径が発泡樹脂の平均気泡径の20%以下であ
り、それにより、充填剤の含有量をあまり増加させるこ
となく、即ち充填剤の含有量が15重量%以下であって
も、機械的強度に優れた製品が得られる。
【0033】しかも、充填剤の平均粒径が比較的小さく
なると、長繊維間に均一に分散しやすくなって、比重や
機械的強度のばらつきが小さくなり、また外観品質の良
好な製品が得られる。
なると、長繊維間に均一に分散しやすくなって、比重や
機械的強度のばらつきが小さくなり、また外観品質の良
好な製品が得られる。
【図1】本発明の長繊維補強硬化性樹脂発泡成形体の製
造方法を示す説明図である。
造方法を示す説明図である。
1 充填剤 2 第1液状原料(発泡剤を配合したポリオール液) 3 第2液状原料(ポリイソシアネート) 4 押出機 5 混合散布装置 7 発泡硬化性樹脂液 8 長繊維束(ガラスロービングの束) 61 揉み板 62 含浸板 63 成形用通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 105:08 105:16 309:08 Fターム(参考) 4F074 AA78 AA97 AC34 AC36 AE01 AE04 AG01 BA34 BA53 CA12 DA02 DA03 DA08 DA50 4F205 AA32 AA42 AB02 AB11B AC05 AD04 AD16 AG20 AH47 HA17 HA24 HA33 HA37 HA39 HA46 HB02 HB11 HC02 HC16 HF01 HF25 HK05 HK12 HK31 HL17 HM05 4F212 AA36 AA42 AB02 AB11 AB17 AB24 AD04 AD16 AD35 AG20 AH47 UA09 UB02 UC05 UC06 UF05 UG07
Claims (1)
- 【請求項1】 一方向に引き揃えられた多数の長繊維と
充填剤とを含有する長繊維補強硬化性樹脂発泡成形体に
おいて、充填剤の含有量が15重量%以下であり、発泡
樹脂の発泡倍率が2.0〜4.0倍であり、充填剤の平
均粒径が発泡樹脂の平均気泡径の20%以下であること
を特徴とする長繊維補強硬化性樹脂発泡成形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10248530A JP2000080191A (ja) | 1998-09-02 | 1998-09-02 | 長繊維補強硬化性樹脂発泡成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10248530A JP2000080191A (ja) | 1998-09-02 | 1998-09-02 | 長繊維補強硬化性樹脂発泡成形体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000080191A true JP2000080191A (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=17179566
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10248530A Pending JP2000080191A (ja) | 1998-09-02 | 1998-09-02 | 長繊維補強硬化性樹脂発泡成形体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000080191A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004277741A (ja) * | 2003-03-18 | 2004-10-07 | Hennecke Gmbh | ポリウレタンフォームの製造プロセス |
JP2012016644A (ja) * | 2010-07-07 | 2012-01-26 | Meeshikku:Kk | 下水汚泥焼却灰の利用方法 |
WO2023038011A1 (ja) | 2021-09-10 | 2023-03-16 | 積水化学工業株式会社 | 硬化性樹脂材料、樹脂成形体及び樹脂成形体の製造方法 |
-
1998
- 1998-09-02 JP JP10248530A patent/JP2000080191A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004277741A (ja) * | 2003-03-18 | 2004-10-07 | Hennecke Gmbh | ポリウレタンフォームの製造プロセス |
JP4580667B2 (ja) * | 2003-03-18 | 2010-11-17 | ヘンネケ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング | ポリウレタンフォームの製造プロセス |
JP2012016644A (ja) * | 2010-07-07 | 2012-01-26 | Meeshikku:Kk | 下水汚泥焼却灰の利用方法 |
WO2023038011A1 (ja) | 2021-09-10 | 2023-03-16 | 積水化学工業株式会社 | 硬化性樹脂材料、樹脂成形体及び樹脂成形体の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20050163969A1 (en) | Filled polymer composite and synthetic building material compositions | |
US20030198775A1 (en) | Composite structural material and method of making same | |
US20020171164A1 (en) | Process and apparatus for making a thermoset foam | |
WO1998028118A1 (en) | Process and apparatus for fabrication of flexible foam | |
JPS6334809B2 (ja) | ||
JP2000080191A (ja) | 長繊維補強硬化性樹脂発泡成形体 | |
CA2086780A1 (en) | Process for size-reducing solid organic polymers | |
JPH11207758A (ja) | 化粧面を有する繊維強化ポリウレタンフォームおよびその製造方法 | |
WO2011005705A2 (en) | Vacuum removal of entrained gasses in extruded, foamed polyurethane | |
CN113462145A (zh) | 一种纤维增强聚氨酯仿木及其成型方法 | |
CN101678577A (zh) | 泡沫材料制品及其制备方法 | |
JPH11320693A (ja) | 繊維強化樹脂成形品の製造方法 | |
Koltzenburg et al. | The Basics of Plastics Processing | |
JP3670721B2 (ja) | 長繊維補強発泡成形体の製造方法 | |
JPH0462044A (ja) | 繊維強化フェノール樹脂発泡体及びその製造方法 | |
BR112021011714A2 (pt) | Processo para fabricar peneiras de mineração totalmente recicláveis | |
JP4478279B2 (ja) | 繊維強化樹脂成形品の製造方法 | |
JP3483380B2 (ja) | 長繊維補強発泡成形体の製造方法および製造装置 | |
JPH11348161A (ja) | 複合材料 | |
JP2001212832A (ja) | 樹脂発泡体の連続製造方法 | |
JP4323665B2 (ja) | 繊維強化樹脂成形体の製造方法 | |
JPH10166464A (ja) | 長繊維補強発泡成形体の製造方法 | |
JPH11216737A (ja) | 繊維強化樹脂発泡積層体の製造方法 | |
JP3140715B2 (ja) | 発泡複合成形体 | |
JPH10166463A (ja) | 長繊維補強発泡成形体の製造方法 |