JP2000071921A - エアバッグリッド構造体 - Google Patents
エアバッグリッド構造体Info
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Abstract
ストルメントパネルの射出成形時に使用される成形型装
置の経済性を高めると共に、そのインストルメントパネ
ルの車体への組付作業性を高めること。 【解決手段】 インストルメントパネルの芯材にインサ
ートすべきエアバックリッド本体12には、インストル
メントパネル芯材13と重り合う開裂壁面12Aと、該
開裂壁面12Aの車体前方側辺縁部でインストルメント
パネル成形時の型抜き方向と略平行方向に延設されかつ
インストルメントパネル芯材13との結合力を高めるた
めに設けられている前方側リッド壁12Cと、該前方側
リッド壁12Cに対応して開裂壁面12Aの車体後方側
辺縁部で、車体に取付けられているエアバッグモジュー
ル容器15の軸芯と平行に延設されかつインストルメン
トパネル芯材13との結合力を高めるために設けられて
いる後方側リッド壁12Bとを一体に形成した。
Description
装置の構成部材であるエアバッグリッドを成形するため
の成形装置であって、特にエアバッグリッド本体をイン
サートするインストルメントパネルの射出成形時に使用
される成形型装置の経済性を高めると共に、そのインス
トルメントパネルの車体への組付作業性を高めることが
できるエアバッグリッド構造体に関するものである。
設備されるエアバッグ装置の一般的な構成は図3で示す
ように、不図示のインフレータ、エアバッグを含むエア
バッグモジュール1と、上記インフレータの起動により
膨脹するエアバッグをインストルメントパネル2の外部
へ膨出せしめるためにエアバッグの膨出力を受けてその
インストルメントパネル1を開裂するエアバッグリッド
本体3とからなっており、そのエアバッグモジュール1
は、インストルメントパネル2の裏側で例えば車体の一
部であるステアリングメンバー4等に固定されており、
またエアバッグリッド本体3は、インストルメントパネ
ル2の芯材2Aと一体にインサート成形されており、エ
アバッグの膨脹力を受けることで、インストルメントパ
ネル2と共に開裂されて膨脹されたエアバッグがインス
トルメントパネルの外部へ膨出されるものである。
ントパネルと一体にインサート成形するために使用され
る成形装置、つまりインストルメントパネル芯材の射出
成形時に上記エアバッグリッド本体をインサートするエ
アバッグリッド構造体成形装置の従来例としては、例え
ば図4で示す如き成形装置がある。この成形装置でエア
バッグリッドを成形する手順は、先ずは表皮層5A、発
泡層5Bをラミネートしてなるラミネートシート5と、
エアバッグリッド本体3を予め用意する。このエアバッ
グリッド本体3は、後述するインストルメントパネル芯
材の裏面に沿って重り合うように位置される開裂壁面3
Aと、この開裂壁面の各辺縁から、エアバッグモジュー
ル1の容器軸芯(L)方向と平行方向に延びる周囲のリ
ッド側壁3Bを有し、それら各リッド側壁3Bの外側面
には、それら側壁から突出されていてインストルメント
パネル芯材との結合力を高めるためのリブ3Cが一体に
樹脂成形されているものである。
には、固定型6の内部にラミネートシート5をセット
(インサート)し、可動型7と関連するスライドコア8
には上記エアバッグリッド本体3をセット(インサー
ト)してそれらの型を型閉めする。次にその型内に溶融
樹脂を射出することで上記ラミネートシート5及びエア
バッグリッド本体3と一体に結合されたインストルメン
トパネル芯材9が射出成形される。次にスライド型8を
可動型7内で後退せしめた後、固定型6と可動型7とを
型開きすることで成形されたエアバッグリッド構造体を
離型することができる。
ッグリッド構造体を成形するに使用される成形型装置に
あっては、少なくともエアバッグリッド本体3の全体を
インサートすべき大きさのスライドコア8を必要として
いることから、そのスライドコア8が大型となり、この
ためにエアバッグリッド構造体成形のための型装置が高
価となり、経済性が悪いものであった。
取り付けるには、先ずエアバッグモジュール1を車体
(ステアリングメンバー4)に取付けておき、次いで上
記エアバッグリッド構造体を車体のフロントガラスの内
側面に沿って、例えば図2、図3で示すように水平面に
対し約20度の傾斜角である取付方向(Y)から組付け
るのであるが、このエアバッグリッド構造体のロボット
等による自動組付装置を用いる組付時において、そのエ
アバッグリッド構造体に形成されているリッド側壁3B
が、既に車体に取付けられているエアバッグモジュール
1の辺縁隅部1Aに干渉しやすく、これが原因でエアバ
ッグリッド構造体の自動組付装置による組付作業性が悪
いものであった。
なされたもので、エアバッグリッド構造体を車体に組付
けるとき、該エアバッグリッド構造体の一部が車体に既
設の部材等に干渉されることがないようにエアバッグリ
ッド構造の特に内側形状を設定して、該エアバッグリッ
ド構造体の車体への取付作業性を高めることを第1の目
的とする。
を成形する成形型に組付けられるスライド型の大きさを
小型化することができるようにして、エアバッグリッド
構造体を製作するに必要とする型装置の経済性を高める
ことを第2の目的とする。
を達成するために、本発明の請求項1では、射出成形さ
れるインストルメントパネル芯材の表側に表皮層及び発
泡層となるラミネートシートをインサート成形し、また
そのインストルメントパネル芯材の裏側にエアバッグリ
ッド本体をインサート成形してなるエアバッグリッド構
造体において、上記エアバックリッド本体には、インス
トルメントパネル芯材と重り合う開裂壁面と、該開裂壁
面の車体前方側辺縁部でインストルメントパネル成形時
の型抜き方向と略平行方向に延設され、かつインストル
メントパネル芯材との結合力を高めるために設けられて
いる前方側リッド壁と、該前方側リッド壁に対応して開
裂壁面の車体後方側辺縁部で、車体に取付けられている
エアバッグモジュール容器の軸芯と平行に延設されかつ
インストルメントパネル芯材との結合力を高めるために
設けられている後方側リッド壁とを一体に形成している
エアバッグリッド構造体であることを特徴としている。
実施形態に基いて詳細に説明する。
バッグリッド構造体11を図1に基いて説明すると、1
2はエアバッグリッド本体であって、このエアバッグリ
ッド本体12は、例えばオレフィン系熱可塑性エラスト
マー(TPO)を成形材料として用いて形成しており、
このエアバッグリッド本体12の構成は、開裂壁面12
Aと、この開裂壁面12Aの各辺縁部より、エアバッグ
リッド本体12の裏側方向へ延びる周囲のリッド壁12
B,12Cを有しており、さらにそれらのリッド壁12
B,12Cの外側面にはインストルメントパネル芯材1
3との結合力を高めるためのリブ12Dが突設されてい
る。
(フロントガラス14側)に位置されるリッド壁12C
の延設方向は、上記エアバッグリッド構造体11を成形
するときに用いられる成形型の型抜き方向、つまりエア
バッグリッド構造体11の車体への組付方向(Y)と略
平行方向に傾斜されており、この傾斜角度は、水平面に
対して約20〜23度に設定している。
2Bの延設方向は、車体に取付けられているエアバッグ
モジュール容器15の軸芯方向(L)と略平行方向に傾
斜されており、この傾斜角度は水平面に対して約60度
に設定されている。上記開裂壁面12Aには平面H字形
状に開裂溝12Eが形成されており、また開裂壁面12
とリッド壁12B,12Cとはヒンジ部12Fを介して
連結されている。
は、インストルメントパネル芯材13の射出成形時にそ
のインストルメントパネル芯材13と一体にインサート
成形されるものである。また上記インストルメントパネ
ル芯材13の表面には、厚さが約1mmである表皮層1
6Aと厚さが約3mmである発泡層16Bを形成してい
るラミネートシート16が溶着されている。このラミネ
ートシート16は、パウダースラッシュ成形法又は真空
成形法により層成され、オレフィン系熱可塑性エラスト
マー(TPO)で形成されている。
るが、次にそのエアバッグ構造体を製造する型装置につ
いて図2を用いて説明する。17は上記エアバッグリッ
ド構造体を成形するための固定型、18はその可動型で
あって、この可動型18には、上記した形状のエアバッ
グリッド本体12をインサートすべきインサート受け面
18Aと、このインサート受け面に続いてインストルメ
ントパネル芯材13の射出成形面18Bが形成されてお
り、さらに上記エアバッグリッド本体12の車体後方側
リッド壁12Bの外側面に沿ってインストルメントパネ
ル芯材13の成形樹脂を射出せしめるためのスライド型
19が可動型18内で摺動可能に嵌入されている。
上記エアバッグリッド本体12に設けられている車体前
方側リッド壁12Cの延設方向と平行となるように設定
されており、またスライド型19の型抜き方向(スライ
ド方向)は、上記エアバッグリッド本体12に設けられ
ている車体後方側リッド壁12Bの延設方向と平行とな
るように設定されていて、アンダーカット部を有する形
状のエアバッグリッド構造体11であっても、可動型1
8及びスライド型19の型抜きが容易となるようになっ
ている。
構造体11の成形について述べると、先ずは上記固定型
17内にラミネートシート16をインサートし、また可
動型18内には、予め形成している上記エアバッグリッ
ド本体12をインサートし、その両型を型閉めした後
に、その型内に向けてインストルメントパネル芯材13
を成形すべき所定の樹脂(PPC)を射出する。これに
よってエアバッグリッド本体12、ラミネートシート1
6、及びインストルメントパネル芯材13の三者が一体
であるエアバッグリッド構造体11が成形される。次に
スライド型19を(L)方向へ後退させた後、可動型1
8を(Y)方向へ後退することで型開きすることがで
き、これにより、エアバッグリッド構造体11を離型す
ることができる。
ド構造体11は、そのエアバッグリッド構造体11の裏
側面で突設されているフロントガラス側のリッド壁12
Cの突設向きが、エアバッグリッド構造体11の車体へ
の組付方向と略一致するように約20度の角度で開いて
形成されている。従ってこのエアバッグリッド構造体1
1を車体に組付ける作業時において、上記リッド壁12
Cが、車体に既に取付けられているエアバッグモジュー
ルに干渉することがなく、エアバッグリッド構造体11
の車体への取付作業性が良い。
面で突設されている車体後方側のリッド壁12Bの突設
向きは、エアバッグモジュール容器15の軸芯(L)方
向と平行方向に延設している。従って該リッド壁12B
面に沿うインストルメントパネル芯材部分を射出成形す
るに使用されるスライド型19のスライド方向を、エア
バッグモジュール容器15の軸芯方向と平行方向に移動
させることができる小型のスライド型19とすることが
でき、これによりエアバッグリッド構造体11を成形す
るに使用される型装置の経済性が高められる。
ド構造体によれば、このエアバッグリッド構造体の車体
への組付作業性が良好となり、特にロボット等による組
付装置を用いて組付ける作業時において、円滑なる組付
作業を行なうことができる。またエアバッグリッド構造
体を成形するに用いる可動型の移動方向に対してアンダ
ーカット部となる成形部分を補なうスライド型を小型化
することができ、これにより型装置の経済性が高められ
るという作用効果を奏するものである。
形態を示した断面説明図。
する型装置の説明図。
図。
置の説明図。
Claims (1)
- 【請求項1】 射出成形されるインストルメントパネル
芯材(13)の表側に表皮層及び発泡層となるラミネー
トシート(16)をインサート成形し、またそのインス
トルメントパネル芯材(13)の裏側にエアバッグリッ
ド本体(12)をインサート成形してなるエアバッグリ
ッド構造体において、上記エアバックリッド本体(1
2)には、インストルメントパネル芯材(13)と重り
合う開裂壁面(12A)と、該開裂壁面(12A)の車
体前方側辺縁部でインストルメントパネル成形時の型抜
き方向と略平行方向に延設されかつインストルメントパ
ネル芯材(13)との結合力を高めるために設けられて
いる前方側リッド壁(12C)と、該前方側リッド壁
(12C)に対応して開裂壁面(12A)の車体後方側
辺縁部で、車体に取付けられているエアバッグモジュー
ル容器(15)の軸芯と平行に延設されかつインストル
メントパネル芯材(13)との結合力を高めるために設
けられている後方側リッド壁(12B)とを一体に形成
していることを特徴とするエアバッグリッド構造体。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP24854098A JP4025430B2 (ja) | 1998-09-02 | 1998-09-02 | エアバッグリッド構造体 |
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Publications (2)
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JP2000071921A true JP2000071921A (ja) | 2000-03-07 |
JP4025430B2 JP4025430B2 (ja) | 2007-12-19 |
Family
ID=17179711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24854098A Expired - Fee Related JP4025430B2 (ja) | 1998-09-02 | 1998-09-02 | エアバッグリッド構造体 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4025430B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007223344A (ja) * | 2006-02-21 | 2007-09-06 | Mitsuboshi Kaseihin Kk | エアバッグドア一体型インストルメントパネル及びその製造方法 |
JP2014210467A (ja) * | 2013-04-17 | 2014-11-13 | トヨタ車体株式会社 | インストルメントパネル及びその製造方法 |
-
1998
- 1998-09-02 JP JP24854098A patent/JP4025430B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007223344A (ja) * | 2006-02-21 | 2007-09-06 | Mitsuboshi Kaseihin Kk | エアバッグドア一体型インストルメントパネル及びその製造方法 |
JP4739979B2 (ja) * | 2006-02-21 | 2011-08-03 | 三ツ星化成品株式会社 | エアバッグドア一体型インストルメントパネルの製造方法 |
JP2014210467A (ja) * | 2013-04-17 | 2014-11-13 | トヨタ車体株式会社 | インストルメントパネル及びその製造方法 |
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---|---|
JP4025430B2 (ja) | 2007-12-19 |
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