JP2000071601A - インクジェット記録媒体 - Google Patents
インクジェット記録媒体Info
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- JP2000071601A JP2000071601A JP10249437A JP24943798A JP2000071601A JP 2000071601 A JP2000071601 A JP 2000071601A JP 10249437 A JP10249437 A JP 10249437A JP 24943798 A JP24943798 A JP 24943798A JP 2000071601 A JP2000071601 A JP 2000071601A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】高精細画像の再現性及び画像の保存安定性に優
れたインクジェット記録媒体を提供する。 【解決手段】支持体上に多孔質顔料と接着剤を含有する
少なくとも2層の記録層を設けたインクジェット記録媒
体において、上層の記録層がキセロゲル系多孔質顔料を
含有し、カチオン樹脂としてジアリルジメチルアンモニ
ウムクロライド重合体とアクリルアミド・ジアリルアミ
ン共重合体を含有し、かつ下層の記録層に含まれる顔料
成分の内、25〜75%がBET比表面積100m2 /
g以上のキセロゲル系多孔質顔料であり、75〜25%
がBET比表面積100m2 /g以下の非キセロゲル系
顔料であることを特徴とするインクジェット記録媒体。
れたインクジェット記録媒体を提供する。 【解決手段】支持体上に多孔質顔料と接着剤を含有する
少なくとも2層の記録層を設けたインクジェット記録媒
体において、上層の記録層がキセロゲル系多孔質顔料を
含有し、カチオン樹脂としてジアリルジメチルアンモニ
ウムクロライド重合体とアクリルアミド・ジアリルアミ
ン共重合体を含有し、かつ下層の記録層に含まれる顔料
成分の内、25〜75%がBET比表面積100m2 /
g以上のキセロゲル系多孔質顔料であり、75〜25%
がBET比表面積100m2 /g以下の非キセロゲル系
顔料であることを特徴とするインクジェット記録媒体。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、記録媒体上に水性等のイ
ンクを用いて記録するインクジェット記録方式に関し、
インク吸収性及び、高精度な画像再現性に優れ、かつ画
像の保存安定性に優れたインクジェット記録媒体を提供
する。
ンクを用いて記録するインクジェット記録方式に関し、
インク吸収性及び、高精度な画像再現性に優れ、かつ画
像の保存安定性に優れたインクジェット記録媒体を提供
する。
【0002】
【従来の技術】水性インク等を用いるインクジェット記
録方式は、記録時の騒音が少なく、カラー化が容易であ
ること、高速記録が可能であること等の理由から、端末
用プリンタ、ファクシミリ、プロッタ、あるいは帳票印
刷などへの応用が進められている。一般の印刷に使用さ
れる上質紙やコーテッド紙はインクの吸収性が劣るた
め、印字されたインクが紙表面で乾燥せずに長時間残
り、装置や連続して印字されたシートを汚染したり画像
が汚れたりするため実用性に乏しい。こうした問題を解
決するために、サイズ度の低い記録紙を用いる(特開昭
52−53012号公報)ことや、尿素−ホルマリン樹
脂を内添した原紙に水溶性高分子を含浸させた記録用紙
(特開昭53−49113号公報)といった提案がされ
ている。更に、インクの発色性や再現性を高める目的で
表面に無定形シリカを始めとする種々の多孔質無機顔料
類を塗布した記録用紙(特開昭55−51583号公
報、特開昭56−148585号公報)が開示されてい
る。また、にじみを抑えた高精細の画像を得る目的でこ
れらの多孔質顔料の物性を規定(特開昭58−1102
87号公報、特開昭59−185690号公報、特開昭
61−141584号公報)する等の改良が提案されて
いる。
録方式は、記録時の騒音が少なく、カラー化が容易であ
ること、高速記録が可能であること等の理由から、端末
用プリンタ、ファクシミリ、プロッタ、あるいは帳票印
刷などへの応用が進められている。一般の印刷に使用さ
れる上質紙やコーテッド紙はインクの吸収性が劣るた
め、印字されたインクが紙表面で乾燥せずに長時間残
り、装置や連続して印字されたシートを汚染したり画像
が汚れたりするため実用性に乏しい。こうした問題を解
決するために、サイズ度の低い記録紙を用いる(特開昭
52−53012号公報)ことや、尿素−ホルマリン樹
脂を内添した原紙に水溶性高分子を含浸させた記録用紙
(特開昭53−49113号公報)といった提案がされ
ている。更に、インクの発色性や再現性を高める目的で
表面に無定形シリカを始めとする種々の多孔質無機顔料
類を塗布した記録用紙(特開昭55−51583号公
報、特開昭56−148585号公報)が開示されてい
る。また、にじみを抑えた高精細の画像を得る目的でこ
れらの多孔質顔料の物性を規定(特開昭58−1102
87号公報、特開昭59−185690号公報、特開昭
61−141584号公報)する等の改良が提案されて
いる。
【0003】また、インクジェット記録方式が一般化す
るにつれ、鉛筆による筆記性等の事務用紙としての適性
と記録適性の両立を目的とし、特開平4−16379で
は、細孔半径の異なる二種以上の多孔質顔料を適宜併用
することが提案されており、一応の成果を得ている。
るにつれ、鉛筆による筆記性等の事務用紙としての適性
と記録適性の両立を目的とし、特開平4−16379で
は、細孔半径の異なる二種以上の多孔質顔料を適宜併用
することが提案されており、一応の成果を得ている。
【0004】しかし、近年のインクジェットプリンタ技
術の発展はめざましく、プリンタの精度が向上するに伴
い、ほとんど銀塩写真の画質に匹敵する記録品質が求め
られるようになっている。これに対応して色の再現範囲
を広げるため、記録媒体に打ち込まれるインク量も増え
る傾向にあり、記録媒体に対して今までより多い吸収容
量と、このインク量に耐えるコックリングのレベルが求
められている。
術の発展はめざましく、プリンタの精度が向上するに伴
い、ほとんど銀塩写真の画質に匹敵する記録品質が求め
られるようになっている。これに対応して色の再現範囲
を広げるため、記録媒体に打ち込まれるインク量も増え
る傾向にあり、記録媒体に対して今までより多い吸収容
量と、このインク量に耐えるコックリングのレベルが求
められている。
【0005】紙を支持体とする記録媒体に水性インクで
記録すると、記録媒体がボコついたり波打ったりする場
合がある。この現象をコックリングと呼ぶ。コックリン
グが発生すると記録媒体に対する記録ヘッドの距離や角
度が部分的に変わり、打ち込まれたインク滴の間隔が変
化して不揃いになったり位置がずれたりすることにより
本来の記録精度が得られず、結果として記録物の品位が
低下する。さらに甚だしい場合はボコついた記録媒体に
ヘッドが衝突し記録画像を汚したり、記録媒体が破れた
り、さらには記録ヘッドを破損したりする。
記録すると、記録媒体がボコついたり波打ったりする場
合がある。この現象をコックリングと呼ぶ。コックリン
グが発生すると記録媒体に対する記録ヘッドの距離や角
度が部分的に変わり、打ち込まれたインク滴の間隔が変
化して不揃いになったり位置がずれたりすることにより
本来の記録精度が得られず、結果として記録物の品位が
低下する。さらに甚だしい場合はボコついた記録媒体に
ヘッドが衝突し記録画像を汚したり、記録媒体が破れた
り、さらには記録ヘッドを破損したりする。
【0006】更に、水性インクを用いるインクジェット
記録方式は、インクジェットノズルに目詰まりを生じな
いこと、鮮やかな色調を有すること等の条件が要求され
るので、使用するインクの染料は酸性染料、直接染料が
多く、必ずしも耐水性、耐光性に優れた染料を選択する
ことができないのが現状であるため、記録媒体の方から
の耐水性、耐光性の改良が要求されている。
記録方式は、インクジェットノズルに目詰まりを生じな
いこと、鮮やかな色調を有すること等の条件が要求され
るので、使用するインクの染料は酸性染料、直接染料が
多く、必ずしも耐水性、耐光性に優れた染料を選択する
ことができないのが現状であるため、記録媒体の方から
の耐水性、耐光性の改良が要求されている。
【0007】画像の耐水性と耐光性を改良する目的で耐
光性が比較的良好な特定のカチオン樹脂を使用すること
が提案されている。例えば、特開昭59−198188
号公報に開示されたように、ポリエチレンイミンの第4
級化合物を内添または塗布し、耐水性、耐光性を改良す
る提案があった。また、特開昭60−049990号公
報にインクジェット用紙表面にポリアルキレンポリアミ
ンジシアンジアミドアンモニウム塩縮合物を塗布する提
案もみられる。更に、ヒンダードアミン系化合物を含有
する記録媒体(特開昭61−146591号公報)やポ
リオキシアルキレン化アミンモノカルボン酸エステルの
4級アンモニウム塩を含有する記録媒体(特開昭61−
284478号公報)等の提案が開示されている。しか
し、これらのカチオン樹脂等では画像の耐水性と耐光性
のバランスがとれず、全てのインクジェット用インクの
画像の耐水性、耐光性を向上させることは難しく、ま
た、近年の高精細記録に対しても必ずしも満足できるも
のではなかった。
光性が比較的良好な特定のカチオン樹脂を使用すること
が提案されている。例えば、特開昭59−198188
号公報に開示されたように、ポリエチレンイミンの第4
級化合物を内添または塗布し、耐水性、耐光性を改良す
る提案があった。また、特開昭60−049990号公
報にインクジェット用紙表面にポリアルキレンポリアミ
ンジシアンジアミドアンモニウム塩縮合物を塗布する提
案もみられる。更に、ヒンダードアミン系化合物を含有
する記録媒体(特開昭61−146591号公報)やポ
リオキシアルキレン化アミンモノカルボン酸エステルの
4級アンモニウム塩を含有する記録媒体(特開昭61−
284478号公報)等の提案が開示されている。しか
し、これらのカチオン樹脂等では画像の耐水性と耐光性
のバランスがとれず、全てのインクジェット用インクの
画像の耐水性、耐光性を向上させることは難しく、ま
た、近年の高精細記録に対しても必ずしも満足できるも
のではなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の欠点を改善し、
高精細な画像を良好な再現性で記録できるインクジェッ
ト記録用媒体を得るため、本発明者らは記録用媒体に使
用する材料および層構成について鋭意検討を行った結
果、高精細画像の再現性に優れ、かつ画像の耐水性、耐
光性に優れたインクジェット記録媒体を得ることを見い
だし、本発明を完成するに至った。
高精細な画像を良好な再現性で記録できるインクジェッ
ト記録用媒体を得るため、本発明者らは記録用媒体に使
用する材料および層構成について鋭意検討を行った結
果、高精細画像の再現性に優れ、かつ画像の耐水性、耐
光性に優れたインクジェット記録媒体を得ることを見い
だし、本発明を完成するに至った。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の態様を含
む。 〔1〕 支持体上に多孔質顔料と接着剤を含有する少な
くとも2層の記録層を設けたインクジェット記録媒体に
おいて、上層の記録層がキセロゲル系多孔質顔料を含有
し、カチオン樹脂としてジアリルジメチルアンモニウム
クロライド重合体とアクリルアミド・ジアリルアミン共
重合体を含有し、かつ下層の記録層( 支持体に近接する
記録層) に含まれる顔料成分の内、25〜75%がBE
T比表面積100m2 /g以上のキセロゲル系多孔質顔
料であり、75〜25%がBET比表面積100m2 /
g以下の非キセロゲル系顔料であることを特徴とするイ
ンクジェット記録媒体。 〔2〕 前記上層の記録層が接着剤としてシラノール化
ポリビニールアルコールを含有することを特徴とする
〔1〕記載のインクジェット記録媒体。 〔3〕 前記上層の記録層が顔料100重量部に対して
ジアリルジメチルアンモニウムクロライド重合体5〜2
0重量部とアクリルアミド・ジアリルアミン共重合体5
〜20重量部をそれぞれ含有することを特徴とする
〔1〕または〔2〕記載のインクジェット記録媒体。
む。 〔1〕 支持体上に多孔質顔料と接着剤を含有する少な
くとも2層の記録層を設けたインクジェット記録媒体に
おいて、上層の記録層がキセロゲル系多孔質顔料を含有
し、カチオン樹脂としてジアリルジメチルアンモニウム
クロライド重合体とアクリルアミド・ジアリルアミン共
重合体を含有し、かつ下層の記録層( 支持体に近接する
記録層) に含まれる顔料成分の内、25〜75%がBE
T比表面積100m2 /g以上のキセロゲル系多孔質顔
料であり、75〜25%がBET比表面積100m2 /
g以下の非キセロゲル系顔料であることを特徴とするイ
ンクジェット記録媒体。 〔2〕 前記上層の記録層が接着剤としてシラノール化
ポリビニールアルコールを含有することを特徴とする
〔1〕記載のインクジェット記録媒体。 〔3〕 前記上層の記録層が顔料100重量部に対して
ジアリルジメチルアンモニウムクロライド重合体5〜2
0重量部とアクリルアミド・ジアリルアミン共重合体5
〜20重量部をそれぞれ含有することを特徴とする
〔1〕または〔2〕記載のインクジェット記録媒体。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で用いる基材としては、特
に限定されるものではないが、紙支持体が好ましく、例
えば、酸性抄紙あるいは中性抄紙で通常行われている方
法による原紙を適宜使用することができる。抄紙用パル
プには必要に応じてタルク、カオリン、焼成カオリン、
炭酸カルシウム等の填料等を添加できる。インク受容層
は、キセロゲル系多孔質顔料と接着剤とカチオン樹脂を
主成分として構成される。カチオン樹脂としてジアリル
ジメチルアンモニウムクロライド重合体とアクリルアミ
ド・ジアリルアミン共重合体を併用している。ジアリル
ジメチルアンモニウムクロライド重合体のみを使用した
場合は、高精度な画像再現性に優れるものの、耐光性が
劣る。また、アクリルアミド・ジアリルアミン共重合体
のみを使用した場合は、高精度な画像再現性に優れるも
のの、耐水性及び表面強度が劣る。ジアリルジメチルア
ンモニウムクロライド重合体とアクリルアミド・ジアリ
ルアミン共重合体の含有量は、顔料100重量部に対し
てそれぞれ5〜20重量部、5〜20重量部含有させる
ことが好ましい。ジアリルジメチルアンモニウムクロラ
イド重合体の含有量が5重量部未満であると、耐水性に
劣る恐れがあり、20重量部を超えると、耐光性及びに
じみが劣る恐れがある。アクリルアミド・ジアリルアミ
ン共重合体の含有量が5重量部未満であると、耐光性に
劣る恐れがあり、20重量部を超えると、耐水性及びに
じみが劣る恐れがある。
に限定されるものではないが、紙支持体が好ましく、例
えば、酸性抄紙あるいは中性抄紙で通常行われている方
法による原紙を適宜使用することができる。抄紙用パル
プには必要に応じてタルク、カオリン、焼成カオリン、
炭酸カルシウム等の填料等を添加できる。インク受容層
は、キセロゲル系多孔質顔料と接着剤とカチオン樹脂を
主成分として構成される。カチオン樹脂としてジアリル
ジメチルアンモニウムクロライド重合体とアクリルアミ
ド・ジアリルアミン共重合体を併用している。ジアリル
ジメチルアンモニウムクロライド重合体のみを使用した
場合は、高精度な画像再現性に優れるものの、耐光性が
劣る。また、アクリルアミド・ジアリルアミン共重合体
のみを使用した場合は、高精度な画像再現性に優れるも
のの、耐水性及び表面強度が劣る。ジアリルジメチルア
ンモニウムクロライド重合体とアクリルアミド・ジアリ
ルアミン共重合体の含有量は、顔料100重量部に対し
てそれぞれ5〜20重量部、5〜20重量部含有させる
ことが好ましい。ジアリルジメチルアンモニウムクロラ
イド重合体の含有量が5重量部未満であると、耐水性に
劣る恐れがあり、20重量部を超えると、耐光性及びに
じみが劣る恐れがある。アクリルアミド・ジアリルアミ
ン共重合体の含有量が5重量部未満であると、耐光性に
劣る恐れがあり、20重量部を超えると、耐水性及びに
じみが劣る恐れがある。
【0011】本発明において、インク受容層に含まれる
キセロゲル系多孔質顔料は、例えば、 (1)水酸化アルミニウム、アルミナ、シリカ、酸化マ
グネシウム等のヒドロゲル形成物質を原料とし、このよ
うなヒドロゲルを乾燥してキセロゲルにした後、粉砕、
分級して用いる方法。 (2)ヒドロゲルの状態で適当な二次、三次凝集体の大
きさに造粒し、乾燥した後、さらに加熱処理することに
より焼結、結晶化等を進行させ、酸化物の一次粒子間の
結合を強化して用いる方法。 (3)コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ等の微粒
子懸濁液中で尿素−ホルマリン樹脂、メラミン−ホルマ
リン樹脂等を生成させる段階で、その生成条件を調節す
ることにより、目的とする二次粒子径に造粒された微小
粒子とした後、乾燥して用いたり、さらには必要に応じ
て焼結された粒子として使用する方法。 等、公知の種々の方法を利用して製造することができ、
市販されている。なかでもシリカ系顔料は、比較的屈折
率が小さいこと、多孔性構造のコントロールが容易なこ
と等の特性により、インク受容性に優れ、高い記録濃度
が得られるため、インクジェット記録媒体に好ましく使
用される。
キセロゲル系多孔質顔料は、例えば、 (1)水酸化アルミニウム、アルミナ、シリカ、酸化マ
グネシウム等のヒドロゲル形成物質を原料とし、このよ
うなヒドロゲルを乾燥してキセロゲルにした後、粉砕、
分級して用いる方法。 (2)ヒドロゲルの状態で適当な二次、三次凝集体の大
きさに造粒し、乾燥した後、さらに加熱処理することに
より焼結、結晶化等を進行させ、酸化物の一次粒子間の
結合を強化して用いる方法。 (3)コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ等の微粒
子懸濁液中で尿素−ホルマリン樹脂、メラミン−ホルマ
リン樹脂等を生成させる段階で、その生成条件を調節す
ることにより、目的とする二次粒子径に造粒された微小
粒子とした後、乾燥して用いたり、さらには必要に応じ
て焼結された粒子として使用する方法。 等、公知の種々の方法を利用して製造することができ、
市販されている。なかでもシリカ系顔料は、比較的屈折
率が小さいこと、多孔性構造のコントロールが容易なこ
と等の特性により、インク受容性に優れ、高い記録濃度
が得られるため、インクジェット記録媒体に好ましく使
用される。
【0012】インク受容層に含まれる顔料として、キセ
ロゲル系多孔性顔料の他、必要に応じて例えば、炭酸カ
ルシウム、カオリン、焼成カオリン、タルク、硫酸カル
シウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸
亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、珪藻土、珪
酸カルシウム、珪酸マグネシウム、ホワイトカーボン、
アルミナ、水酸化アルミニウム等の無機顔料類、スチレ
ン系、アクリル系、尿素樹脂系、メラミン樹脂系、ベン
ゾグアナミン樹脂系の有機顔料類等で非キセロゲル系顔
料や前記特定のキセロゲル系多孔質顔料以外であるもの
を併用することもできる。
ロゲル系多孔性顔料の他、必要に応じて例えば、炭酸カ
ルシウム、カオリン、焼成カオリン、タルク、硫酸カル
シウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸
亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、珪藻土、珪
酸カルシウム、珪酸マグネシウム、ホワイトカーボン、
アルミナ、水酸化アルミニウム等の無機顔料類、スチレ
ン系、アクリル系、尿素樹脂系、メラミン樹脂系、ベン
ゾグアナミン樹脂系の有機顔料類等で非キセロゲル系顔
料や前記特定のキセロゲル系多孔質顔料以外であるもの
を併用することもできる。
【0013】また、結着剤としてデンプン及びその誘導
体、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、カゼイン、ゼラチン、大豆タンパク等の天然
または半合成高分子類、ポリビニルアルコール及びシラ
ノール化ポリビニルアルコール等の誘導体、ポリビニル
ブチラール樹脂、ポリエチレンイミン系樹脂、ポリビニ
ルピロリドン系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸系樹脂、
アクリル酸エステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリア
クリルアミド系樹脂、ポリエステル樹脂、尿素樹脂、メ
ラミン樹脂、スチレン・ブタジエン共重合体、メタクリ
ル酸メチル・ブタジエン共重合体、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体等のビニル系共重合体樹脂の水溶液または水
分散体、あるいは上記の樹脂類にアニオン性またはカチ
オン性残基を導入した変性重合体等の公知の材料を適宜
用いることができる。
体、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、カゼイン、ゼラチン、大豆タンパク等の天然
または半合成高分子類、ポリビニルアルコール及びシラ
ノール化ポリビニルアルコール等の誘導体、ポリビニル
ブチラール樹脂、ポリエチレンイミン系樹脂、ポリビニ
ルピロリドン系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸系樹脂、
アクリル酸エステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリア
クリルアミド系樹脂、ポリエステル樹脂、尿素樹脂、メ
ラミン樹脂、スチレン・ブタジエン共重合体、メタクリ
ル酸メチル・ブタジエン共重合体、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体等のビニル系共重合体樹脂の水溶液または水
分散体、あるいは上記の樹脂類にアニオン性またはカチ
オン性残基を導入した変性重合体等の公知の材料を適宜
用いることができる。
【0014】なかでもシラノール化ポリビニルアルコー
ルは、インク受容層中にシリカ系顔料を使用する場合に
は、表面強度を向上させるために使用することが好まし
い。表面強度が弱いと、断裁時に粉落ちが起こったり、
また、印字最中に粉落ちが起こり、その粉が記録ヘッド
に付着し、そのために本来の記録精度が得られず、結果
として記録物の品位が低下する。インク受容層中のシラ
ノール化ポリビニルアルコールの含有率は特に限定する
ものではないが、シリカ系顔料100重量部に対して1
5〜50重量部とすることが好ましい。シラノール化ポ
リビニルアルコールを含有させることにより表面強度が
強くなるが、含有量が多すぎるとインクの吸収容量が不
足するため、にじみ不良のために画質が悪化する場合も
ある。
ルは、インク受容層中にシリカ系顔料を使用する場合に
は、表面強度を向上させるために使用することが好まし
い。表面強度が弱いと、断裁時に粉落ちが起こったり、
また、印字最中に粉落ちが起こり、その粉が記録ヘッド
に付着し、そのために本来の記録精度が得られず、結果
として記録物の品位が低下する。インク受容層中のシラ
ノール化ポリビニルアルコールの含有率は特に限定する
ものではないが、シリカ系顔料100重量部に対して1
5〜50重量部とすることが好ましい。シラノール化ポ
リビニルアルコールを含有させることにより表面強度が
強くなるが、含有量が多すぎるとインクの吸収容量が不
足するため、にじみ不良のために画質が悪化する場合も
ある。
【0015】更に本発明のインク受容層中には上記した
成分の他に必要に応じて、顔料分散剤、増粘剤、消泡
剤、抑泡剤、発泡剤、離型剤、浸透剤、湿潤剤、熱ゲル
化剤、滑剤、その他当該技術分野で公知の各種助剤も使
用することができる。
成分の他に必要に応じて、顔料分散剤、増粘剤、消泡
剤、抑泡剤、発泡剤、離型剤、浸透剤、湿潤剤、熱ゲル
化剤、滑剤、その他当該技術分野で公知の各種助剤も使
用することができる。
【0016】塗工量について特に制約はなく、求める記
録品質に応じて決定することができるが、コックリング
が問題になるのは特に高画質の記録物を求める場合であ
り、そのためには全塗工量として12g/m2 以上、4
0g/m2 以下であることが好ましい。これより少ない
塗工量では高精度な画像再現性に優れた記録物を得るこ
とは困難であり、逆に塗工量が多い場合は記録濃度や表
面強度が低下したりしやすく、両方とも本発明の趣旨か
らも外れたものとなる可能性が高い。
録品質に応じて決定することができるが、コックリング
が問題になるのは特に高画質の記録物を求める場合であ
り、そのためには全塗工量として12g/m2 以上、4
0g/m2 以下であることが好ましい。これより少ない
塗工量では高精度な画像再現性に優れた記録物を得るこ
とは困難であり、逆に塗工量が多い場合は記録濃度や表
面強度が低下したりしやすく、両方とも本発明の趣旨か
らも外れたものとなる可能性が高い。
【0017】塗工層は、2層以上にすることが好まし
い。前述のとおり、特定のカチオン樹脂を併用すること
により、画像の耐水性、耐光性の向上が認められるが、
塗工層が1層である場合は、インクの吸収容量が不足す
るため、にじみの改良が不十分であり、また、コックリ
ングが生じる恐れもある。そこで、本発明では塗工層を
2層以上にする。これにより、にじみが良好で、かつコ
ックリングの良好なインクジェット記録媒体を得ること
ができる。また、インクジェット記録層として好ましい
キセロゲル系多孔質顔料はシリカ系顔料であり、表面の
層はこれを主顔料とすることが好ましいが、支持体に近
接する記録層の顔料は、キセロゲル系多孔質顔料と非キ
セロゲル系顔料を併用することが必要である。キセロゲ
ル系多孔質顔料のみをしようした場合は、この層の吸水
性が大きすぎるため、相対的に上層の塗料の保水性が低
下し、上層の塗工時にストリーク、スクラッチや塗工ム
ラ等の操業上、外観上の欠陥を生じやすくなる。
い。前述のとおり、特定のカチオン樹脂を併用すること
により、画像の耐水性、耐光性の向上が認められるが、
塗工層が1層である場合は、インクの吸収容量が不足す
るため、にじみの改良が不十分であり、また、コックリ
ングが生じる恐れもある。そこで、本発明では塗工層を
2層以上にする。これにより、にじみが良好で、かつコ
ックリングの良好なインクジェット記録媒体を得ること
ができる。また、インクジェット記録層として好ましい
キセロゲル系多孔質顔料はシリカ系顔料であり、表面の
層はこれを主顔料とすることが好ましいが、支持体に近
接する記録層の顔料は、キセロゲル系多孔質顔料と非キ
セロゲル系顔料を併用することが必要である。キセロゲ
ル系多孔質顔料のみをしようした場合は、この層の吸水
性が大きすぎるため、相対的に上層の塗料の保水性が低
下し、上層の塗工時にストリーク、スクラッチや塗工ム
ラ等の操業上、外観上の欠陥を生じやすくなる。
【0018】本発明において、支持体に近接する記録層
(下層)の顔料は、その構成比の25〜75%をBET
比表面積100m2 /g以上のキセロゲル系多孔質顔料
とし、75〜25%をBET比表面積100m2 /g以
下の非キセロゲル系顔料とすることが必要である。キセ
ロゲル系多孔質顔料のBET比表面積に上限は特にない
が、例えば1200m2 /g程度のキセロゲル系多孔質
顔料は入手可能である。好ましくは100〜500m2
/gである。非キセロゲル系顔料としては、前記キセロ
ゲル系多孔性顔料に併用できるものとして例示したもの
が例示できるが、比表面積は好ましくは60m2 /g以
下、より好ましくは50m2 /g以下である。焼成カオ
リン、炭酸カルシウム(柱状の単結晶であるアラゴナイ
トがイガグリ状に集合した形状の商品名カルライトK
T,カルライトSA等を含む)が好ましく、特に、焼成
カオリンが好ましい。基材に近接する記録層中のキセロ
ゲル系多孔質顔料が25%より少ないとインクの吸収容
量が低下し、保持しきれなかったインク中の溶媒成分は
基材に吸収され、基材繊維を膨潤させるためコックリン
グが不良となる。または、保持しきれなかったインクは
上層に留まり、インクの吸収容量が不足するため、にじ
み不良のために画質が悪化したり、インクの吸収速度が
低下してプリンタ内部のロールや次の記録物を汚したり
する可能性が高くなる。キセロゲル系多孔質顔料が25
%より少ないままでこれ等の欠点をを避けるためには、
全体の記録層塗工量を大幅に増やす必要が生ずる。塗工
量が多いことは操業的、経済的に不利であるのみなら
ず、記録濃度や表面強度が低下しやすくなり、品質の面
からも好ましいとは言えない。また逆に75%より多い
場合、コックリングに関しては問題ないが、この層の吸
水性が大きすぎるため、相対的に上層の塗料の保水性が
低下し、上層の塗工時にストリーク、スクラッチや塗工
ムラ等の操業上、外観上の欠陥を生じやすくなる。
(下層)の顔料は、その構成比の25〜75%をBET
比表面積100m2 /g以上のキセロゲル系多孔質顔料
とし、75〜25%をBET比表面積100m2 /g以
下の非キセロゲル系顔料とすることが必要である。キセ
ロゲル系多孔質顔料のBET比表面積に上限は特にない
が、例えば1200m2 /g程度のキセロゲル系多孔質
顔料は入手可能である。好ましくは100〜500m2
/gである。非キセロゲル系顔料としては、前記キセロ
ゲル系多孔性顔料に併用できるものとして例示したもの
が例示できるが、比表面積は好ましくは60m2 /g以
下、より好ましくは50m2 /g以下である。焼成カオ
リン、炭酸カルシウム(柱状の単結晶であるアラゴナイ
トがイガグリ状に集合した形状の商品名カルライトK
T,カルライトSA等を含む)が好ましく、特に、焼成
カオリンが好ましい。基材に近接する記録層中のキセロ
ゲル系多孔質顔料が25%より少ないとインクの吸収容
量が低下し、保持しきれなかったインク中の溶媒成分は
基材に吸収され、基材繊維を膨潤させるためコックリン
グが不良となる。または、保持しきれなかったインクは
上層に留まり、インクの吸収容量が不足するため、にじ
み不良のために画質が悪化したり、インクの吸収速度が
低下してプリンタ内部のロールや次の記録物を汚したり
する可能性が高くなる。キセロゲル系多孔質顔料が25
%より少ないままでこれ等の欠点をを避けるためには、
全体の記録層塗工量を大幅に増やす必要が生ずる。塗工
量が多いことは操業的、経済的に不利であるのみなら
ず、記録濃度や表面強度が低下しやすくなり、品質の面
からも好ましいとは言えない。また逆に75%より多い
場合、コックリングに関しては問題ないが、この層の吸
水性が大きすぎるため、相対的に上層の塗料の保水性が
低下し、上層の塗工時にストリーク、スクラッチや塗工
ムラ等の操業上、外観上の欠陥を生じやすくなる。
【0019】インク受容層を塗工する手段としてはサイ
ズプレス、ゲートロール、ロールコーター、バーコータ
ー、エアナイフコーター、ロッドブレードコーター、ブ
レードコーター、ダイコーター、カーテンコーターなど
通常使用されている塗工手段から適宜選択することがで
きる。特に、ダイコーターやカーテンコーターは前計量
のため、塗料の構成成分が選択的に支持体や下層に吸収
される選択吸収が少なく、また均一な厚みの塗工層が得
られるため、記録ムラが出にくく、好ましく用いられ
る。
ズプレス、ゲートロール、ロールコーター、バーコータ
ー、エアナイフコーター、ロッドブレードコーター、ブ
レードコーター、ダイコーター、カーテンコーターなど
通常使用されている塗工手段から適宜選択することがで
きる。特に、ダイコーターやカーテンコーターは前計量
のため、塗料の構成成分が選択的に支持体や下層に吸収
される選択吸収が少なく、また均一な厚みの塗工層が得
られるため、記録ムラが出にくく、好ましく用いられ
る。
【0020】本発明において使用される水性インク中に
は染料として水溶性直接染料及び水溶性酸性染料のうち
少なくとも1種を含有し、この他に適宜、湿潤剤、染料
溶解剤、防腐剤、防黴剤等を含有する。水溶性直接染料
としてはCI.ダイレクトブラック、CI.ダイレクト
イエロー、CI.ダイレクトブルー、CI.ダイレクト
レッド等が挙げられ、水溶性酸性染料としては、CI.
アシッドブラック、CI.アシッドイエロー、CI.ア
シッドブルー,CI.アシッドレッド等を挙げることが
できるが必ずしもこれらに限定されるものではない。
は染料として水溶性直接染料及び水溶性酸性染料のうち
少なくとも1種を含有し、この他に適宜、湿潤剤、染料
溶解剤、防腐剤、防黴剤等を含有する。水溶性直接染料
としてはCI.ダイレクトブラック、CI.ダイレクト
イエロー、CI.ダイレクトブルー、CI.ダイレクト
レッド等が挙げられ、水溶性酸性染料としては、CI.
アシッドブラック、CI.アシッドイエロー、CI.ア
シッドブルー,CI.アシッドレッド等を挙げることが
できるが必ずしもこれらに限定されるものではない。
【0021】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、もちろんこれらの例に限定されるものでは
ない。なお実施例に於て示す部数及び%は重量部及び重
量%を意味する。実施例中の諸物性の測定方法を以下に
示す。
説明するが、もちろんこれらの例に限定されるものでは
ない。なお実施例に於て示す部数及び%は重量部及び重
量%を意味する。実施例中の諸物性の測定方法を以下に
示す。
【0022】1)印字濃度 セイコーエプソン社製インクジェットプリンターPM−
700Cを用いて720dpiの記録密度で印字を行
い、印字濃度を測定した。その結果、優れた印字濃度を
示したものをA、やや薄いが実用上問題のないレベルの
ものをB、薄すぎて実用に耐えないものをCとランク付
けした。
700Cを用いて720dpiの記録密度で印字を行
い、印字濃度を測定した。その結果、優れた印字濃度を
示したものをA、やや薄いが実用上問題のないレベルの
ものをB、薄すぎて実用に耐えないものをCとランク付
けした。
【0023】2)にじみ セイコーエプソン社製インクジェットプリンターPM−
700Cを用いて720dpiの記録密度で200%濃
度印字を行い、異なった色が隣り合った部分のにじみ状
態を目視で評価した。その結果、にじみがほとんど認め
られなかったものをA、ややにじみが認められるが実用
上問題のないレベルのものをB、にじみが大きすぎて実
用に耐えないものをCとランク付けした。
700Cを用いて720dpiの記録密度で200%濃
度印字を行い、異なった色が隣り合った部分のにじみ状
態を目視で評価した。その結果、にじみがほとんど認め
られなかったものをA、ややにじみが認められるが実用
上問題のないレベルのものをB、にじみが大きすぎて実
用に耐えないものをCとランク付けした。
【0024】3)表面強度 セロテープを記録媒体表面に貼り、自重5Kgのローラ
ーを往復2回(線圧2Kg/cm)転がした後にセロテ
ープを剥がしセロテープに付着した粉の量を目視で評価
した。その結果、粉がほとんど認められなかったものを
A、やや粉が認められるが実用上問題のないレベルのも
のをB、粉が多すぎて実用に耐えないものをCとランク
付けした。
ーを往復2回(線圧2Kg/cm)転がした後にセロテ
ープを剥がしセロテープに付着した粉の量を目視で評価
した。その結果、粉がほとんど認められなかったものを
A、やや粉が認められるが実用上問題のないレベルのも
のをB、粉が多すぎて実用に耐えないものをCとランク
付けした。
【0025】4)コックリング セイコーエプソン社製インクジェットプリンターPM−
700Cを用いて720dpiの記録密度で200%濃
度印字を行い、コックリングの発生状態を目視で評価し
た。その結果、コックリングが全く認められなかったも
のをA、ややコックリングが認められるが実用上問題の
ないレベルのものをB、コックリングが大きなものをC
とランク付けした。
700Cを用いて720dpiの記録密度で200%濃
度印字を行い、コックリングの発生状態を目視で評価し
た。その結果、コックリングが全く認められなかったも
のをA、ややコックリングが認められるが実用上問題の
ないレベルのものをB、コックリングが大きなものをC
とランク付けした。
【0026】5)耐水性 セイコーエプソン社製インクジェットプリンターPM−
700Cを用いて720dpiの記録密度で印字を行
い、24時間放置後、水滴を落とし、風乾後に印字部の
にじみを目視で評価した。その結果、にじみがほとんど
認められなかったものをA、ややにじみが認められるが
実用上問題のないレベルのものをB、にじみが大きすぎ
て実用に耐えないものをCとランク付けした。
700Cを用いて720dpiの記録密度で印字を行
い、24時間放置後、水滴を落とし、風乾後に印字部の
にじみを目視で評価した。その結果、にじみがほとんど
認められなかったものをA、ややにじみが認められるが
実用上問題のないレベルのものをB、にじみが大きすぎ
て実用に耐えないものをCとランク付けした。
【0027】6)耐光性 JISB7754(1991)規格に準じ、キセノン灯
式FADE−OMETER(ATLASELECTRI
CDEVICESCo.社製、MODEL:CI35
F)を用い、63℃,50%の条件で印字サンプルを5
0時間連続処理し、未処理の印字サンプルと比較した。
その結果、ほとんど変色が認められなかったものをA、
やや変色が認められるが実用上問題のないレベルのもの
をB、変色が大きすぎて実用に耐えないものをCとラン
ク付けした。
式FADE−OMETER(ATLASELECTRI
CDEVICESCo.社製、MODEL:CI35
F)を用い、63℃,50%の条件で印字サンプルを5
0時間連続処理し、未処理の印字サンプルと比較した。
その結果、ほとんど変色が認められなかったものをA、
やや変色が認められるが実用上問題のないレベルのもの
をB、変色が大きすぎて実用に耐えないものをCとラン
ク付けした。
【0028】実施例1 坪量120g/m2 の原紙の片面に、焼成カオリン(商
品名:アンシレックス、エンゲルハード(株)製、BE
T比表面積15m2 /g)70部、無定型シリカ顔料
(商品名:ミズカシルP−78D、水澤化学工業製、B
ET比表面積325m2 /g)30部を水分散し、ポリ
ビニルアルコール(商品名:クラレポバール110、
(株)クラレ製)10%水溶液を50部、ラテックス
(商品名:L−1537、旭化成(株)製)48%液を
10部添加して固形分濃度30%とした第一塗工液を、
乾燥後の塗工量が10g/m2 となるようにマイヤーバ
ーを用いて塗工乾燥した。さらに、無定型シリカ顔料
(商品名:ファインシールX−60、(株)トクヤマ
製、BET比表面積290m2 /g)100部を水分散
し、シラノール化ポリビニルアルコール(商品名:クラ
レポバールR−1130、(株)クラレ製)10%水溶
液を200部、カチオン樹脂であるジアリルジメチルア
ンモニウムクロライド重合体(商品名:ユニセンスCP
−103、センカ工業(株)製、分子量約10万)20
部とアクリルアミド・ジアリルアミン共重合体(商品
名:スミレーズレジン#1001、住友化学工業(株)
製)10部、カチオン性酢酸ビニル重合体ラテックス
(商品名:ヨドゾールCE−58、日本NSC(株)
製)30部を添加して固形分濃度20%とした第二塗工
液を、乾燥後の塗工量が15g/m2 となるようにマイ
ヤーバーを用いて塗工乾燥した後、スーパーカレンダー
処理を行ってインクジェット記録媒体を得た。
品名:アンシレックス、エンゲルハード(株)製、BE
T比表面積15m2 /g)70部、無定型シリカ顔料
(商品名:ミズカシルP−78D、水澤化学工業製、B
ET比表面積325m2 /g)30部を水分散し、ポリ
ビニルアルコール(商品名:クラレポバール110、
(株)クラレ製)10%水溶液を50部、ラテックス
(商品名:L−1537、旭化成(株)製)48%液を
10部添加して固形分濃度30%とした第一塗工液を、
乾燥後の塗工量が10g/m2 となるようにマイヤーバ
ーを用いて塗工乾燥した。さらに、無定型シリカ顔料
(商品名:ファインシールX−60、(株)トクヤマ
製、BET比表面積290m2 /g)100部を水分散
し、シラノール化ポリビニルアルコール(商品名:クラ
レポバールR−1130、(株)クラレ製)10%水溶
液を200部、カチオン樹脂であるジアリルジメチルア
ンモニウムクロライド重合体(商品名:ユニセンスCP
−103、センカ工業(株)製、分子量約10万)20
部とアクリルアミド・ジアリルアミン共重合体(商品
名:スミレーズレジン#1001、住友化学工業(株)
製)10部、カチオン性酢酸ビニル重合体ラテックス
(商品名:ヨドゾールCE−58、日本NSC(株)
製)30部を添加して固形分濃度20%とした第二塗工
液を、乾燥後の塗工量が15g/m2 となるようにマイ
ヤーバーを用いて塗工乾燥した後、スーパーカレンダー
処理を行ってインクジェット記録媒体を得た。
【0029】実施例2 実施例1において、第二塗工液のユニセンスCP−10
3の添加量を10部とした以外は実施例1と同様にし
て、インクジェット記録媒体を得た。
3の添加量を10部とした以外は実施例1と同様にし
て、インクジェット記録媒体を得た。
【0030】実施例3 実施例2において、第二塗工液のユニセンスCP−10
3(分子量約10万)の代わりに、ジアリルジメチルア
ンモニウムクロライド重合体(商品名:ユニセンスCP
−102,センカ工業(株)製、分子量約5万)を使用
した以外は実施例2と同様にして、インクジェット記録
媒体を得た。
3(分子量約10万)の代わりに、ジアリルジメチルア
ンモニウムクロライド重合体(商品名:ユニセンスCP
−102,センカ工業(株)製、分子量約5万)を使用
した以外は実施例2と同様にして、インクジェット記録
媒体を得た。
【0031】実施例4 実施例2において、第二塗工液のユニセンスCP−10
3の代わりに、ジアリルジメチルアンモニウムクロライ
ド重合体(商品名:PAS−H−10L,日東紡績
(株)製,分子量約12万)を使用した以外は実施例2
と同様にして、インクジェット記録媒体を得た。
3の代わりに、ジアリルジメチルアンモニウムクロライ
ド重合体(商品名:PAS−H−10L,日東紡績
(株)製,分子量約12万)を使用した以外は実施例2
と同様にして、インクジェット記録媒体を得た。
【0032】実施例5 実施例2において、第二塗工液のアクリルアミド・ジア
リルアミン共重合体(商品名:スミレーズレジン#10
01)の添加量を20部とした以外は実施例2と同様に
して、インクジェット記録媒体を得た。
リルアミン共重合体(商品名:スミレーズレジン#10
01)の添加量を20部とした以外は実施例2と同様に
して、インクジェット記録媒体を得た。
【0033】実施例6 実施例1において、第二塗工液のジアリルジメチルアン
モニウムクロライド重合体(ユニセンスCP−103)
の添加量を3部、アクリルアミド・ジアリルアミン共重
合体(スミレーズレジン#1001)の添加量を25部
とした以外は実施例1と同様にして、インクジェット記
録媒体を得た。
モニウムクロライド重合体(ユニセンスCP−103)
の添加量を3部、アクリルアミド・ジアリルアミン共重
合体(スミレーズレジン#1001)の添加量を25部
とした以外は実施例1と同様にして、インクジェット記
録媒体を得た。
【0034】実施例7 実施例1において、第二塗工液のジアリルジメチルアン
モニウムクロライド重合体(ユニセンスCP−103)
の添加量を25部、アクリルアミド・ジアリルアミン共
重合体(スミレーズレジン#1001)の添加量を3部
とした以外は実施例1と同様にして、インクジェット記
録媒体を得た。
モニウムクロライド重合体(ユニセンスCP−103)
の添加量を25部、アクリルアミド・ジアリルアミン共
重合体(スミレーズレジン#1001)の添加量を3部
とした以外は実施例1と同様にして、インクジェット記
録媒体を得た。
【0035】実施例8 実施例1において、第一塗工液のアンシレックスおよび
ミズカシルP−78Dの添加量をそれぞれ55部、45
部とした以外は実施例1と同様にして、インクジェット
記録媒体を得た。
ミズカシルP−78Dの添加量をそれぞれ55部、45
部とした以外は実施例1と同様にして、インクジェット
記録媒体を得た。
【0036】実施例9 実施例2において、第二塗工液(上層)の接着剤として
シラノール化ポリビニルアルコール(商品名:R−11
30)の代わりにポリビニルアルコール(商品名:PV
A−110,(株)クラレ製)を使用した以外は実施例
2と同様にして、インクジェット記録媒体を得た。
シラノール化ポリビニルアルコール(商品名:R−11
30)の代わりにポリビニルアルコール(商品名:PV
A−110,(株)クラレ製)を使用した以外は実施例
2と同様にして、インクジェット記録媒体を得た。
【0037】比較例1 実施例1において、原紙の片面に第一塗工液を塗工せず
に直接第二塗工液(上層用)を塗工した以外は実施例1
と同様にして、インクジェット記録媒体を得た。
に直接第二塗工液(上層用)を塗工した以外は実施例1
と同様にして、インクジェット記録媒体を得た。
【0038】比較例2 実施例1において、第一塗工液の焼成カオリン(商品
名:アンシレックス)および無定型シリカ(商品名:ミ
ズカシルP−78D)の添加量をそれぞれ90部、10
部とした以外は実施例1と同様にして、インクジェット
記録媒体を得た。
名:アンシレックス)および無定型シリカ(商品名:ミ
ズカシルP−78D)の添加量をそれぞれ90部、10
部とした以外は実施例1と同様にして、インクジェット
記録媒体を得た。
【0039】比較例3 実施例2において、第二塗工液のアクリルアミド・ジア
リルアミン共重合体(商品名:スミレーズレジン#10
01)の代わりに、ポリアリルアミン塩酸塩(商品名:
PAA−HCl−10L,日東紡績(株)製)を使用し
た以外は実施例2と同様にして、インクジェット記録媒
体を得た。
リルアミン共重合体(商品名:スミレーズレジン#10
01)の代わりに、ポリアリルアミン塩酸塩(商品名:
PAA−HCl−10L,日東紡績(株)製)を使用し
た以外は実施例2と同様にして、インクジェット記録媒
体を得た。
【0040】比較例4 実施例2において、第二塗工液のジアリルジメチルアン
モニウムクロライド重合体(商品名:ユニセンスCP−
103)の代わりに、ポリアリルアミン塩酸塩(PAA
−HCl−10L、日東紡績(株)製)を使用した以外
は実施例2と同様にして、インクジェット記録媒体を得
た。
モニウムクロライド重合体(商品名:ユニセンスCP−
103)の代わりに、ポリアリルアミン塩酸塩(PAA
−HCl−10L、日東紡績(株)製)を使用した以外
は実施例2と同様にして、インクジェット記録媒体を得
た。
【0041】比較例5 実施例1において、第二塗工液のカチオン樹脂をジアリ
ルジメチルアンモニウムクロライド重合体(ユニセンス
CP−103)の単独系とし、添加量を5部とした以外
は実施例1と同様にして、インクジェット記録媒体を得
た。
ルジメチルアンモニウムクロライド重合体(ユニセンス
CP−103)の単独系とし、添加量を5部とした以外
は実施例1と同様にして、インクジェット記録媒体を得
た。
【0042】比較例6 実施例1において、第二塗工液のカチオン樹脂としてア
クリルアミド・ジアリルアミン共重合体(スミレーズレ
ジン#1001)単独系で添加量を15部とした以外は
実施例1と同様にして、インクジェット記録媒体を得
た。
クリルアミド・ジアリルアミン共重合体(スミレーズレ
ジン#1001)単独系で添加量を15部とした以外は
実施例1と同様にして、インクジェット記録媒体を得
た。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】以上の15種類の記録媒体について記録
濃度、にじみ、表面強度、コックリング、耐水性、耐光
性を評価した結果を表1に示す。表1の結果から明らか
なように、本発明は、上層に特定のカチオン樹脂を併用
することにより、記録濃度、耐水性、耐光性に優れ、か
つ塗工層を2層以上にし、下層の顔料構成を規定するこ
とにより、にじみ及びコックリングの優れたインクジェ
ット記録媒体を提供するものである。
濃度、にじみ、表面強度、コックリング、耐水性、耐光
性を評価した結果を表1に示す。表1の結果から明らか
なように、本発明は、上層に特定のカチオン樹脂を併用
することにより、記録濃度、耐水性、耐光性に優れ、か
つ塗工層を2層以上にし、下層の顔料構成を規定するこ
とにより、にじみ及びコックリングの優れたインクジェ
ット記録媒体を提供するものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 支持体上に多孔質顔料と接着剤を含有す
る少なくとも2層の記録層を設けたインクジェット記録
媒体において、上層の記録層がキセロゲル系多孔質顔料
を含有し、カチオン樹脂としてジアリルジメチルアンモ
ニウムクロライド重合体とアクリルアミド・ジアリルア
ミン共重合体を含有し、かつ下層の記録層に含まれる顔
料成分の内、25〜75%がBET比表面積100m2
/g以上のキセロゲル系多孔質顔料であり、75〜25
%がBET比表面積100m2 /g以下の非キセロゲル
系顔料であることを特徴とするインクジェット記録媒
体。 - 【請求項2】 前記上層の記録層が接着剤としてシラノ
ール化ポリビニールアルコールを含有することを特徴と
する請求項1記載のインクジェット記録媒体。 - 【請求項3】 前記上層の記録層が顔料100重量部に
対してジアリルジメチルアンモニウムクロライド重合体
5〜20重量部とアクリルアミド・ジアリルアミン共重
合体5〜20重量部をそれぞれ含有することを特徴とす
る請求項1または請求項2記載のインクジェット記録媒
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10249437A JP2000071601A (ja) | 1998-09-03 | 1998-09-03 | インクジェット記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10249437A JP2000071601A (ja) | 1998-09-03 | 1998-09-03 | インクジェット記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000071601A true JP2000071601A (ja) | 2000-03-07 |
Family
ID=17192965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10249437A Pending JP2000071601A (ja) | 1998-09-03 | 1998-09-03 | インクジェット記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000071601A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002356053A (ja) * | 2001-05-31 | 2002-12-10 | Hokuetsu Paper Mills Ltd | インクジェット用紙 |
JP2013202820A (ja) * | 2012-03-27 | 2013-10-07 | Hokuetsu Kishu Paper Co Ltd | インクジェット記録シート |
-
1998
- 1998-09-03 JP JP10249437A patent/JP2000071601A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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