JP2000059153A - ディジタルスイッチングアンプ - Google Patents
ディジタルスイッチングアンプInfo
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- Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 入力アナログ信号の振幅レベルが微小な時の
パルス増幅の電力効率を良くするとともに、S/Nを改
善することができるディジタルスイッチングアンプを提
供する。 【解決手段】 入力端子1に入力された入力アナログ信
号S1と、帰還回路FCによって負帰還された帰還信号
S5との差分値S1′を、差分積分器2で積分した後、
量子化器3で量子化出力信号S3に変換する。このと
き、入力アナログ信号S1を入力レベル検出部9にも入
力して、振幅レベルを検出し、入力レベル検出信号S9
として定電圧制御部6へ出力する。定電圧制御部6は、
入力レベル検出信号S9に基づいてパルス増幅器4の定
電圧Vの電圧レベルを設定し、定電圧信号S6をパルス
増幅器4に出力する。これにより、パルス増幅器4は、
入力アナログ信号S1の振幅レベルに応じた電圧レベル
の定電圧Vによって、量子化出力信号S3をパルス増幅
する。
パルス増幅の電力効率を良くするとともに、S/Nを改
善することができるディジタルスイッチングアンプを提
供する。 【解決手段】 入力端子1に入力された入力アナログ信
号S1と、帰還回路FCによって負帰還された帰還信号
S5との差分値S1′を、差分積分器2で積分した後、
量子化器3で量子化出力信号S3に変換する。このと
き、入力アナログ信号S1を入力レベル検出部9にも入
力して、振幅レベルを検出し、入力レベル検出信号S9
として定電圧制御部6へ出力する。定電圧制御部6は、
入力レベル検出信号S9に基づいてパルス増幅器4の定
電圧Vの電圧レベルを設定し、定電圧信号S6をパルス
増幅器4に出力する。これにより、パルス増幅器4は、
入力アナログ信号S1の振幅レベルに応じた電圧レベル
の定電圧Vによって、量子化出力信号S3をパルス増幅
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ信号な
どのアナログ信号を増幅する電力増幅器に関するもので
あり、特に、デルタシグマ変調によって得られる量子化
信号をスイッチング制御信号としてパルス増幅するディ
ジタルスイッチングアンプに関するものである。
どのアナログ信号を増幅する電力増幅器に関するもので
あり、特に、デルタシグマ変調によって得られる量子化
信号をスイッチング制御信号としてパルス増幅するディ
ジタルスイッチングアンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、小型、大出力、高S/Nを実現し
た音響信号の高効率電力増幅器の信号処理方法として、
デルタシグマ変調を応用したディジタルスイッチングア
ンプが提供されている。これは、入力アナログ信号をデ
ルタシグマ変調することによりパルス密度変調(PD
M)信号を得て、キャリア信号をエネルギー拡散させる
ことにより、簡単な構成で効率よく電力増幅することが
できる。
た音響信号の高効率電力増幅器の信号処理方法として、
デルタシグマ変調を応用したディジタルスイッチングア
ンプが提供されている。これは、入力アナログ信号をデ
ルタシグマ変調することによりパルス密度変調(PD
M)信号を得て、キャリア信号をエネルギー拡散させる
ことにより、簡単な構成で効率よく電力増幅することが
できる。
【0003】従来のデルタシグマ変調を応用した高効率
電力増幅器が、例えば特開平5−63457号公報に開
示されている。
電力増幅器が、例えば特開平5−63457号公報に開
示されている。
【0004】ここで、従来の技術にかかるデルタシグマ
変調を応用した電力増幅器としてのディジタルスイッチ
ングアンプを、図10を用いて説明する。
変調を応用した電力増幅器としてのディジタルスイッチ
ングアンプを、図10を用いて説明する。
【0005】図10に示すように、上記ディジタルスイ
ッチングアンプは、入力端子81、差分積分器82、1
ビット量子化器83、パルス増幅器84、減衰器85、
遅延器90、クロック発振器91、ローパスフィルタ8
7、出力端子88を備えて構成されている。なお、差分
積分器82と1ビット量子化器83とからデルタシグマ
変調部ADが構成されている。また、パルス増幅器84
の出力信号を差分積分器82の入力信号として負帰還さ
せる帰還回路FCが構成されており、この帰還回路FC
上には上記の減衰器85および遅延器90が設けられて
いる。
ッチングアンプは、入力端子81、差分積分器82、1
ビット量子化器83、パルス増幅器84、減衰器85、
遅延器90、クロック発振器91、ローパスフィルタ8
7、出力端子88を備えて構成されている。なお、差分
積分器82と1ビット量子化器83とからデルタシグマ
変調部ADが構成されている。また、パルス増幅器84
の出力信号を差分積分器82の入力信号として負帰還さ
せる帰還回路FCが構成されており、この帰還回路FC
上には上記の減衰器85および遅延器90が設けられて
いる。
【0006】上記差分積分器82は、入力端子81に入
力された入力アナログ信号(オーディオ信号)S81と
帰還回路FCによる帰還信号S90とを入力信号とし
て、これら二信号の差分値S81′を積分した差分積分
信号S82を出力する積分器・加算器群である。
力された入力アナログ信号(オーディオ信号)S81と
帰還回路FCによる帰還信号S90とを入力信号とし
て、これら二信号の差分値S81′を積分した差分積分
信号S82を出力する積分器・加算器群である。
【0007】上記1ビット量子化器83は、差分積分信
号S82の極性を判定し、二値(1ビット)のディジタ
ル信号に変換した量子化信号S83を出力する。
号S82の極性を判定し、二値(1ビット)のディジタ
ル信号に変換した量子化信号S83を出力する。
【0008】上記パルス増幅器84は、1ビット量子化
器83のディジタル出力信号である量子化出力信号S8
3をスイッチング制御信号として定電圧Vにより電力増
幅して、パルス増幅信号S84を出力する高速スイッチ
ングパルス増幅器である。
器83のディジタル出力信号である量子化出力信号S8
3をスイッチング制御信号として定電圧Vにより電力増
幅して、パルス増幅信号S84を出力する高速スイッチ
ングパルス増幅器である。
【0009】上記ローパスフィルタ87は、パルス増幅
器84から出力されたパルス増幅信号S84から不要な
信号成分を除去して出力信号S87を生成するフィルタ
であり、例えばコイルやコンデンサなどからなる。
器84から出力されたパルス増幅信号S84から不要な
信号成分を除去して出力信号S87を生成するフィルタ
であり、例えばコイルやコンデンサなどからなる。
【0010】上記の減衰器85および遅延器90は、パ
ルス増幅信号S84を差分積分器82の入力側に負帰還
する帰還回路FC上に設けられている。減衰器85に入
力されたパルス増幅信号S84は、減衰信号S85に減
衰され遅延器90に入力される。遅延器90は、減衰さ
れたパルス増幅信号S84(減衰信号S85)を任意の
周波数のクロックで遅延させるものであり、例えばDタ
イプのフリップフロップなどで構成される。ここで、遅
延器90には、クロック発振器91より任意の周波数の
クロックパルスが供給される。
ルス増幅信号S84を差分積分器82の入力側に負帰還
する帰還回路FC上に設けられている。減衰器85に入
力されたパルス増幅信号S84は、減衰信号S85に減
衰され遅延器90に入力される。遅延器90は、減衰さ
れたパルス増幅信号S84(減衰信号S85)を任意の
周波数のクロックで遅延させるものであり、例えばDタ
イプのフリップフロップなどで構成される。ここで、遅
延器90には、クロック発振器91より任意の周波数の
クロックパルスが供給される。
【0011】以上のように構成されたデルタシグマ変調
を応用したディジタルスイッチングアンプは、次のよう
に動作する。
を応用したディジタルスイッチングアンプは、次のよう
に動作する。
【0012】入力端子81に入力アナログ信号S81が
入力されると、パルス増幅器84から出力されたパルス
増幅信号S84が帰還回路FCにより減衰器85および
遅延器90を経て負帰還された帰還信号S90との差分
値S81′が、差分積分器82によって積分されて差分
積分信号S82が出力される。差分積分信号S82は1
ビット量子化器83により1ビットのディジタル信号で
ある量子化信号S83に変換される。量子化信号S83
は、パルス増幅器84により電力増幅され、パルス増幅
信号S84に変換される。パルス増幅信号S84は、ロ
ーパスフィルタ87によって、不要な信号成分が除去さ
れ、出力信号S87として出力端子88から出力され
る。これと同時に、パルス増幅信号S84は、減衰器8
5を経て遅延器90に入力され、クロック発振器91か
ら供給されるクロックの繰り返し周期に応じた時間分遅
延される。遅延処理されたディジタル信号である帰還信
号S90は帰還回路FCを介して高次の差分積分器82
に負帰還される。
入力されると、パルス増幅器84から出力されたパルス
増幅信号S84が帰還回路FCにより減衰器85および
遅延器90を経て負帰還された帰還信号S90との差分
値S81′が、差分積分器82によって積分されて差分
積分信号S82が出力される。差分積分信号S82は1
ビット量子化器83により1ビットのディジタル信号で
ある量子化信号S83に変換される。量子化信号S83
は、パルス増幅器84により電力増幅され、パルス増幅
信号S84に変換される。パルス増幅信号S84は、ロ
ーパスフィルタ87によって、不要な信号成分が除去さ
れ、出力信号S87として出力端子88から出力され
る。これと同時に、パルス増幅信号S84は、減衰器8
5を経て遅延器90に入力され、クロック発振器91か
ら供給されるクロックの繰り返し周期に応じた時間分遅
延される。遅延処理されたディジタル信号である帰還信
号S90は帰還回路FCを介して高次の差分積分器82
に負帰還される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構造のディジタルスイッチングアンプでは、入力ア
ナログ信号の振幅レベルとは無関係に、常にある一定の
電圧レベルの定電圧で量子化出力信号をパルス増幅する
ため、入力アナログ信号の振幅レベルが小さい時には電
力効率が悪く、また、スイッチングする定電圧の電圧レ
ベルが高いと、ノイズレベルが高くなるという問題が生
ずる。
来の構造のディジタルスイッチングアンプでは、入力ア
ナログ信号の振幅レベルとは無関係に、常にある一定の
電圧レベルの定電圧で量子化出力信号をパルス増幅する
ため、入力アナログ信号の振幅レベルが小さい時には電
力効率が悪く、また、スイッチングする定電圧の電圧レ
ベルが高いと、ノイズレベルが高くなるという問題が生
ずる。
【0014】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、入力アナログ信号の振幅
レベルが微小な時のパルス増幅の電力効率を良くすると
ともに、S/Nを改善することができるディジタルスイ
ッチングアンプを提供することにある。
なされたもので、その目的は、入力アナログ信号の振幅
レベルが微小な時のパルス増幅の電力効率を良くすると
ともに、S/Nを改善することができるディジタルスイ
ッチングアンプを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1のディジタルス
イッチングアンプは、上記の課題を解決するために、入
力アナログ信号をデルタシグマ変調して量子化出力信号
を生成するデルタシグマ変調部と、該量子化出力信号に
基づいて定電圧印加をスイッチングすることによりパル
ス増幅したスイッチング信号を生成する電力増幅部とを
有するディジタルスイッチングアンプにおいて、上記定
電圧の電圧レベルを設定する定電圧制御部が設けられて
いることを特徴としている。
イッチングアンプは、上記の課題を解決するために、入
力アナログ信号をデルタシグマ変調して量子化出力信号
を生成するデルタシグマ変調部と、該量子化出力信号に
基づいて定電圧印加をスイッチングすることによりパル
ス増幅したスイッチング信号を生成する電力増幅部とを
有するディジタルスイッチングアンプにおいて、上記定
電圧の電圧レベルを設定する定電圧制御部が設けられて
いることを特徴としている。
【0016】上記の構成により、電力増幅部にて量子化
出力信号に基づいてスイッチングする定電圧の電圧レベ
ルを、所望する条件に応じて定電圧制御部にて変更する
ことができる。
出力信号に基づいてスイッチングする定電圧の電圧レベ
ルを、所望する条件に応じて定電圧制御部にて変更する
ことができる。
【0017】したがって、入力アナログ信号の振幅レベ
ルに対応して定電圧の電圧レベルを設定し、パルス増幅
することにより、電力効率を良くし、またS/Nを改善
することができる。また、簡単な構成で音量の調節を行
うことが可能となる。
ルに対応して定電圧の電圧レベルを設定し、パルス増幅
することにより、電力効率を良くし、またS/Nを改善
することができる。また、簡単な構成で音量の調節を行
うことが可能となる。
【0018】請求項2のディジタルスイッチングアンプ
は、上記の課題を解決するために、請求項1の構成に加
えて、上記定電圧制御部は、上記入力アナログ信号の振
幅レベルに比例して、上記定電圧の電圧レベルを設定す
る定電圧制御回路を備えていることを特徴としている。
は、上記の課題を解決するために、請求項1の構成に加
えて、上記定電圧制御部は、上記入力アナログ信号の振
幅レベルに比例して、上記定電圧の電圧レベルを設定す
る定電圧制御回路を備えていることを特徴としている。
【0019】上記の構成により、請求項1の構成による
作用に加えて、入力アナログ信号の振幅レベルに対応し
て、入力アナログ信号の振幅レベルが大きい場合には電
力増幅部の定電圧を高い電圧レベルに、振幅レベルが小
さい場合には電力増幅部の定電圧を低い電圧レベルに設
定することができる。
作用に加えて、入力アナログ信号の振幅レベルに対応し
て、入力アナログ信号の振幅レベルが大きい場合には電
力増幅部の定電圧を高い電圧レベルに、振幅レベルが小
さい場合には電力増幅部の定電圧を低い電圧レベルに設
定することができる。
【0020】よって、電力増幅部において、振幅レベル
が小さい入力アナログ信号を低い電圧レベルの定電圧に
よってパルス増幅することにより、入力アナログ信号の
振幅レベルが小さい時の電力効率を良くするとともに、
ノイズを低減して、S/Nを改善することができる。
が小さい入力アナログ信号を低い電圧レベルの定電圧に
よってパルス増幅することにより、入力アナログ信号の
振幅レベルが小さい時の電力効率を良くするとともに、
ノイズを低減して、S/Nを改善することができる。
【0021】請求項3のディジタルスイッチングアンプ
は、上記の課題を解決するために、請求項1または2の
構成に加えて、上記入力アナログ信号の振幅レベルを検
出して、上記定電圧制御部が上記定電圧の電圧レベルを
設定する基準となる入力レベル検出信号を出力する入力
レベル検出部が設けられていることを特徴としている。
は、上記の課題を解決するために、請求項1または2の
構成に加えて、上記入力アナログ信号の振幅レベルを検
出して、上記定電圧制御部が上記定電圧の電圧レベルを
設定する基準となる入力レベル検出信号を出力する入力
レベル検出部が設けられていることを特徴としている。
【0022】上記の構成により、請求項1または2の構
成による作用に加えて、入力レベル検出部で入力アナロ
グ信号の振幅レベルを検出して入力レベル検出信号を出
力し、この入力レベル検出信号に基づいて、定電圧制御
部にて電力増幅部の定電圧の電圧レベルを設定すること
ができる。
成による作用に加えて、入力レベル検出部で入力アナロ
グ信号の振幅レベルを検出して入力レベル検出信号を出
力し、この入力レベル検出信号に基づいて、定電圧制御
部にて電力増幅部の定電圧の電圧レベルを設定すること
ができる。
【0023】したがって、定電圧の電圧レベルを入力ア
ナログ信号の振幅レベルに応じて自動設定することがで
きるため、電力効率を良くすることができるとともに、
入力アナログ信号の振幅レベルが小さいときのノイズを
低減して、S/Nを改善することができる。
ナログ信号の振幅レベルに応じて自動設定することがで
きるため、電力効率を良くすることができるとともに、
入力アナログ信号の振幅レベルが小さいときのノイズを
低減して、S/Nを改善することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の一実施
の形態について図1から図5に基づいて説明すれば、以
下のとおりである。
の形態について図1から図5に基づいて説明すれば、以
下のとおりである。
【0025】本実施の形態にかかるディジタルスイッチ
ングアンプは、デルタシグマ変調を応用してパルス増幅
を行う回路であり、特に、パルス増幅を行う定電圧を入
力アナログ信号の振幅レベルに応じて自動設定する回路
である。
ングアンプは、デルタシグマ変調を応用してパルス増幅
を行う回路であり、特に、パルス増幅を行う定電圧を入
力アナログ信号の振幅レベルに応じて自動設定する回路
である。
【0026】図1に示すように、上記ディジタルスイッ
チングアンプは、入力端子1、差分積分器2、量子化器
3、パルス増幅器(電力増幅部)4、減衰器5、定電圧
制御部6、ローパスフィルタ7、出力端子8、入力レベ
ル検出部9を備えて構成されている。なお、上記の差分
積分器2と量子化器3とからデルタシグマ変調部ADが
構成されている。また、上記パルス増幅器4の出力信号
を上記差分積分器2の入力信号として負帰還させる帰還
回路FCが構成されており、この帰還回路FC上に上記
減衰器5が設けられている。
チングアンプは、入力端子1、差分積分器2、量子化器
3、パルス増幅器(電力増幅部)4、減衰器5、定電圧
制御部6、ローパスフィルタ7、出力端子8、入力レベ
ル検出部9を備えて構成されている。なお、上記の差分
積分器2と量子化器3とからデルタシグマ変調部ADが
構成されている。また、上記パルス増幅器4の出力信号
を上記差分積分器2の入力信号として負帰還させる帰還
回路FCが構成されており、この帰還回路FC上に上記
減衰器5が設けられている。
【0027】上記差分積分器2は、入力端子1に入力さ
れた入力アナログ信号(オーディオ信号)S1と帰還信
号S5とを入力信号として、これら二信号の差分値S
1′を積分した差分積分信号S2を量子化器3へ出力す
る積分器・加算器群からなる高次の差分積分器である。
れた入力アナログ信号(オーディオ信号)S1と帰還信
号S5とを入力信号として、これら二信号の差分値S
1′を積分した差分積分信号S2を量子化器3へ出力す
る積分器・加算器群からなる高次の差分積分器である。
【0028】上記量子化器3は、差分積分器2から入力
された差分積分信号S2の極性を判定して、二値のディ
ジタル信号である量子化出力信号S3に変換し、デルタ
シグマ変調部ADの出力信号としてパルス増幅器4へ出
力する。なお、量子化出力信号S3の量子化閾値は、想
定されるサンプリング周波数に対して最適に設定されて
いる。
された差分積分信号S2の極性を判定して、二値のディ
ジタル信号である量子化出力信号S3に変換し、デルタ
シグマ変調部ADの出力信号としてパルス増幅器4へ出
力する。なお、量子化出力信号S3の量子化閾値は、想
定されるサンプリング周波数に対して最適に設定されて
いる。
【0029】上記パルス増幅器4は、デルタシグマ変調
部ADから入力された量子化出力信号S3をスイッチン
グ制御信号として高速にスイッチングすることにより、
定電圧Vによって電力増幅する高速スイッチングパルス
増幅器である。そして、得られたパルス増幅信号(スイ
ッチング信号)S4は、ローパスフィルタ7と帰還回路
FC上の減衰器5とに入力される。ここで、定電圧V
は、定電圧制御部6によって電圧レベルが設定され、定
電圧信号S6として供給される。
部ADから入力された量子化出力信号S3をスイッチン
グ制御信号として高速にスイッチングすることにより、
定電圧Vによって電力増幅する高速スイッチングパルス
増幅器である。そして、得られたパルス増幅信号(スイ
ッチング信号)S4は、ローパスフィルタ7と帰還回路
FC上の減衰器5とに入力される。ここで、定電圧V
は、定電圧制御部6によって電圧レベルが設定され、定
電圧信号S6として供給される。
【0030】上記減衰器5は、帰還回路FC上に設けら
れ、パルス増幅器4から出力されたパルス増幅信号S4
を減衰した帰還信号S5を差分積分器2の入力信号とし
て負帰還する。
れ、パルス増幅器4から出力されたパルス増幅信号S4
を減衰した帰還信号S5を差分積分器2の入力信号とし
て負帰還する。
【0031】上記ローパスフィルタ7は、パルス増幅器
4から入力されたパルス増幅信号S4から不要な信号成
分を除去して得られた出力信号S7を出力端子8へ出力
するフィルタであり、例えばコイルやコンデンサなどか
らなる。
4から入力されたパルス増幅信号S4から不要な信号成
分を除去して得られた出力信号S7を出力端子8へ出力
するフィルタであり、例えばコイルやコンデンサなどか
らなる。
【0032】上記入力レベル検出部9は、入力端子1か
ら入力される入力アナログ信号S1の振幅レベルを検出
した入力レベル検出信号S9を定電圧制御部6へ出力す
る回路であり、例えば、コンパレータを主体としたレベ
ルメータドライバなどのICからなる。
ら入力される入力アナログ信号S1の振幅レベルを検出
した入力レベル検出信号S9を定電圧制御部6へ出力す
る回路であり、例えば、コンパレータを主体としたレベ
ルメータドライバなどのICからなる。
【0033】上記定電圧制御部6は、入力レベル検出部
9から入力された入力レベル検出信号S9に基づいて、
パルス増幅器4の定電圧Vの電圧レベルを設定制御す
る。定電圧制御部6において設定された電圧レベルの定
電圧Vが、定電圧信号S6としてパルス増幅器4へ入力
される。
9から入力された入力レベル検出信号S9に基づいて、
パルス増幅器4の定電圧Vの電圧レベルを設定制御す
る。定電圧制御部6において設定された電圧レベルの定
電圧Vが、定電圧信号S6としてパルス増幅器4へ入力
される。
【0034】以上のように構成された上記ディジタルス
イッチングアンプの動作を説明すると、以下のとおりで
ある。
イッチングアンプの動作を説明すると、以下のとおりで
ある。
【0035】上記ディジタルスイッチングアンプでは、
入力端子1にオーディオ信号などの入力アナログ信号S
1と、帰還回路FCによって減衰器5を経て負帰還され
た帰還信号S5とを入力として、差分積分器2で二信号
間の差分値S1′を積分し、差分積分信号S2を生成す
る。量子化器3は、差分積分信号S2をディジタル信号
である量子化出力信号S3に変換する。
入力端子1にオーディオ信号などの入力アナログ信号S
1と、帰還回路FCによって減衰器5を経て負帰還され
た帰還信号S5とを入力として、差分積分器2で二信号
間の差分値S1′を積分し、差分積分信号S2を生成す
る。量子化器3は、差分積分信号S2をディジタル信号
である量子化出力信号S3に変換する。
【0036】また、入力アナログ信号S1は入力レベル
検出部9にも入力される。入力レベル検出部9では、入
力アナログ信号S1の振幅レベルを検出して、対応した
電圧レベルの定電圧Vが定電圧制御部6において自動設
定されるように入力レベル検出信号S9を出力する。そ
して、定電圧制御部6では、第一定電圧制御回路(定電
圧制御回路)6a(図2)において、入力レベル検出信
号S9に基づいて二段階に設定された電圧レベルの定電
圧信号S6をパルス増幅器4に出力する。
検出部9にも入力される。入力レベル検出部9では、入
力アナログ信号S1の振幅レベルを検出して、対応した
電圧レベルの定電圧Vが定電圧制御部6において自動設
定されるように入力レベル検出信号S9を出力する。そ
して、定電圧制御部6では、第一定電圧制御回路(定電
圧制御回路)6a(図2)において、入力レベル検出信
号S9に基づいて二段階に設定された電圧レベルの定電
圧信号S6をパルス増幅器4に出力する。
【0037】これにより、パルス増幅器4は、定電圧信
号S6による定電圧Vによって、量子化出力信号S3を
パルス増幅して、パルス増幅信号S4を生成する。
号S6による定電圧Vによって、量子化出力信号S3を
パルス増幅して、パルス増幅信号S4を生成する。
【0038】ローパスフィルタ7は、パルス増幅信号S
4から不要な信号成分を除去して出力信号S7を出力端
子8へ出力する。また、帰還回路FCにより、パルス増
幅信号S4が減衰器5に入力され、帰還信号S5が差分
積分器2に入力される。
4から不要な信号成分を除去して出力信号S7を出力端
子8へ出力する。また、帰還回路FCにより、パルス増
幅信号S4が減衰器5に入力され、帰還信号S5が差分
積分器2に入力される。
【0039】なお、スイッチング周波数すなわち1ビッ
ト信号のサンプリング周波数は、所望の周波数特性、ダ
イナミックレンジを得るために、例えば、16×44.1kHz
=0.7056MHz 、32×44.1kHz =1.4112MHz 、64×44.1kH
z =2.8224MHz に設定することができる。
ト信号のサンプリング周波数は、所望の周波数特性、ダ
イナミックレンジを得るために、例えば、16×44.1kHz
=0.7056MHz 、32×44.1kHz =1.4112MHz 、64×44.1kH
z =2.8224MHz に設定することができる。
【0040】さらに、定電圧制御部6の動作の詳細につ
いて、図2から図5を用いて説明する。
いて、図2から図5を用いて説明する。
【0041】本実施の形態にかかるディジタルスイッチ
ングアンプの定電圧制御部6には、第一定電圧制御回路
(定電圧制御回路)6aが設けられている。
ングアンプの定電圧制御部6には、第一定電圧制御回路
(定電圧制御回路)6aが設けられている。
【0042】図2に示すように、上記第一定電圧制御回
路6aは、入力アナログ信号S1の振幅レベルを検出し
た入力レベル検出信号S9に基づいて、入力アナログ信
号S1の振幅レベルが大きい場合には定電圧Vを高い電
圧レベルに設定し、振幅レベルが小さい場合には定電圧
Vを低い電圧レベルに設定する。
路6aは、入力アナログ信号S1の振幅レベルを検出し
た入力レベル検出信号S9に基づいて、入力アナログ信
号S1の振幅レベルが大きい場合には定電圧Vを高い電
圧レベルに設定し、振幅レベルが小さい場合には定電圧
Vを低い電圧レベルに設定する。
【0043】例えば、上記第一定電圧制御回路6aは、
入力アナログ信号S1が最大入力信号レベルに対して1
/√8以上であれば、定電圧Vの電圧レベルをV0 に設
定し、最大入力信号レベルに対して1/√8以下であれ
ば、定電圧の電圧レベルをV0 /√8に設定するように
することができる。
入力アナログ信号S1が最大入力信号レベルに対して1
/√8以上であれば、定電圧Vの電圧レベルをV0 に設
定し、最大入力信号レベルに対して1/√8以下であれ
ば、定電圧の電圧レベルをV0 /√8に設定するように
することができる。
【0044】なお、上記の切り替え方は、音楽情報を想
定したものである。すなわち、入力アナログ信号S1が
音楽情報である場合、最大出力時でも平均的にみると最
大出力のおよそ1/8Wになることがわかっている。よ
って、音楽情報のパルス増幅に必要な定電圧Vの電圧レ
ベルはV0 /√8で十分である。したがって、上記第一
定電圧制御回路6aは、入力アナログ信号S1が音楽情
報であるか、音楽以外の情報であるかによって定電圧V
の電圧レベルを切り替える場合に、好適に適用すること
ができる。つまり、音楽情報のパルス増幅を理想的な電
力効率で行うことができる。また、音楽情報のパルス増
幅の時のノイズレベルを大幅に低減することができるた
め、S/Nを改善することができる。
定したものである。すなわち、入力アナログ信号S1が
音楽情報である場合、最大出力時でも平均的にみると最
大出力のおよそ1/8Wになることがわかっている。よ
って、音楽情報のパルス増幅に必要な定電圧Vの電圧レ
ベルはV0 /√8で十分である。したがって、上記第一
定電圧制御回路6aは、入力アナログ信号S1が音楽情
報であるか、音楽以外の情報であるかによって定電圧V
の電圧レベルを切り替える場合に、好適に適用すること
ができる。つまり、音楽情報のパルス増幅を理想的な電
力効率で行うことができる。また、音楽情報のパルス増
幅の時のノイズレベルを大幅に低減することができるた
め、S/Nを改善することができる。
【0045】そして、定電圧制御部6は、第一定電圧制
御回路6aによって設定された電圧レベルの定電圧V
を、定電圧信号S6としてパルス増幅器4に供給する。
御回路6aによって設定された電圧レベルの定電圧V
を、定電圧信号S6としてパルス増幅器4に供給する。
【0046】なお、減衰器5は、定電圧制御部6の第一
定電圧制御回路6aと連動して、定電圧Vの電圧レベル
に応じて、パルス増幅信号S4のフィードバック量を一
定に保つように調整するようになっている。すなわち、
パルス増幅器4の定電圧Vの電圧レベルがV0 のときに
は、パルス増幅信号S4のフィードバック量を減らすよ
うに減衰量を調整し、電圧レベルがV0 /√8のときに
は、パルス増幅信号S4のフィードバック量を増やすよ
うに減衰量を調整する。
定電圧制御回路6aと連動して、定電圧Vの電圧レベル
に応じて、パルス増幅信号S4のフィードバック量を一
定に保つように調整するようになっている。すなわち、
パルス増幅器4の定電圧Vの電圧レベルがV0 のときに
は、パルス増幅信号S4のフィードバック量を減らすよ
うに減衰量を調整し、電圧レベルがV0 /√8のときに
は、パルス増幅信号S4のフィードバック量を増やすよ
うに減衰量を調整する。
【0047】このように、定電圧調整でボリュームをコ
ントロールする場合には、増幅量(定電圧V)に応じて
減衰量を設定することにより、パルス増幅信号S4のフ
ィードバック量を定電圧Vの値によらず一定に保つこと
ができる。よって、定電圧Vの値が変化しても、量子化
出力信号S3に含まれるアナログ値は変化しない。
ントロールする場合には、増幅量(定電圧V)に応じて
減衰量を設定することにより、パルス増幅信号S4のフ
ィードバック量を定電圧Vの値によらず一定に保つこと
ができる。よって、定電圧Vの値が変化しても、量子化
出力信号S3に含まれるアナログ値は変化しない。
【0048】ここで、図3から図5に、上記ディジタル
スイッチングアンプによって、1kHzサイン波小信号
を電圧レベルV0 ,V0 /√8,V0 /8の定電圧Vで
それぞれパルス増幅した時の信号レベルおよびノイズレ
ベルの分布のグラフを示す。なお、V0 は35Vであ
る。
スイッチングアンプによって、1kHzサイン波小信号
を電圧レベルV0 ,V0 /√8,V0 /8の定電圧Vで
それぞれパルス増幅した時の信号レベルおよびノイズレ
ベルの分布のグラフを示す。なお、V0 は35Vであ
る。
【0049】分布図からもわかるように、定電圧Vの電
圧レベルを低くすればするほどノイズレベルは低減され
る。すなわち、電圧レベルV0 でパルス増幅するよりも
(図3)、電圧レベルV0 /√8でパルス増幅した方が
ノイズレベルが約10dB低くなっており(図4)、電
圧レベルV0 /8でパルス増幅した方がさらにノイズレ
ベルが低減されることがわかる(図5)。
圧レベルを低くすればするほどノイズレベルは低減され
る。すなわち、電圧レベルV0 でパルス増幅するよりも
(図3)、電圧レベルV0 /√8でパルス増幅した方が
ノイズレベルが約10dB低くなっており(図4)、電
圧レベルV0 /8でパルス増幅した方がさらにノイズレ
ベルが低減されることがわかる(図5)。
【0050】なお、上記の信号レベルおよびノイズレベ
ルの分布のグラフ(図3〜5)は、前記のように、増幅
量(定電圧V)に応じてパルス増幅信号S4のフィード
バック量を一定に保つように最適に設定することによ
り、定電圧Vによらずほぼ同じグラフが得られる。
ルの分布のグラフ(図3〜5)は、前記のように、増幅
量(定電圧V)に応じてパルス増幅信号S4のフィード
バック量を一定に保つように最適に設定することによ
り、定電圧Vによらずほぼ同じグラフが得られる。
【0051】以上のように、本実施の形態にかかるディ
ジタルスイッチングアンプは、入力アナログ信号S1を
デルタシグマ変調して量子化出力信号S3を生成するデ
ルタシグマ変調部ADと、量子化出力信号S3に基づい
て定電圧Vの印加をスイッチングすることによりパルス
増幅したパルス増幅信号(スイッチング信号)S4を生
成するパルス増幅器(電力増幅部)4とを有するディジ
タルスイッチングアンプにおいて、定電圧Vの電圧レベ
ルを設定する定電圧制御部6と、入力アナログ信号S1
の振幅レベルを検出して、定電圧制御部6が定電圧Vの
電圧レベルを設定する基準となる入力レベル検出信号S
9を出力する入力レベル検出部9とが設けられている構
成である。
ジタルスイッチングアンプは、入力アナログ信号S1を
デルタシグマ変調して量子化出力信号S3を生成するデ
ルタシグマ変調部ADと、量子化出力信号S3に基づい
て定電圧Vの印加をスイッチングすることによりパルス
増幅したパルス増幅信号(スイッチング信号)S4を生
成するパルス増幅器(電力増幅部)4とを有するディジ
タルスイッチングアンプにおいて、定電圧Vの電圧レベ
ルを設定する定電圧制御部6と、入力アナログ信号S1
の振幅レベルを検出して、定電圧制御部6が定電圧Vの
電圧レベルを設定する基準となる入力レベル検出信号S
9を出力する入力レベル検出部9とが設けられている構
成である。
【0052】これにより、定電圧制御部6が定電圧Vの
電圧レベルを入力アナログ信号S1の振幅レベルに応じ
て自動設定することができる。
電圧レベルを入力アナログ信号S1の振幅レベルに応じ
て自動設定することができる。
【0053】よって、パルス増幅器4で量子化出力信号
S3に基づいてスイッチングする定電圧Vの電圧レベル
を所望する条件に応じて変更することにより、電力効率
を良くすることができるとともに、ノイズを低減して、
S/Nを改善することができる。
S3に基づいてスイッチングする定電圧Vの電圧レベル
を所望する条件に応じて変更することにより、電力効率
を良くすることができるとともに、ノイズを低減して、
S/Nを改善することができる。
【0054】また、本実施の形態にかかるディジタルス
イッチングアンプは、定電圧制御部6が、入力アナログ
信号S1の振幅レベルに比例して、入力アナログ信号S
1の振幅レベルが大きい場合にはパルス増幅器4の定電
圧Vを高い電圧レベルに、振幅レベルが小さい場合に
は、パルス増幅器4の定電圧Vを低い電圧レベルに設定
する第一定電圧制御回路6aを備えている構成である。
イッチングアンプは、定電圧制御部6が、入力アナログ
信号S1の振幅レベルに比例して、入力アナログ信号S
1の振幅レベルが大きい場合にはパルス増幅器4の定電
圧Vを高い電圧レベルに、振幅レベルが小さい場合に
は、パルス増幅器4の定電圧Vを低い電圧レベルに設定
する第一定電圧制御回路6aを備えている構成である。
【0055】これにより、入力アナログ信号S1の振幅
レベルに比例して、パルス増幅器4の定電圧Vの電圧レ
ベルを設定することができる。
レベルに比例して、パルス増幅器4の定電圧Vの電圧レ
ベルを設定することができる。
【0056】よって、パルス増幅器4において、振幅レ
ベルが小さい入力アナログ信号S1を低い電圧レベルの
定電圧Vによってパルス増幅することにより、入力アナ
ログ信号S1の振幅レベルが小さい時の電力効率を良く
するとともに、ノイズを低減して、S/Nを改善するこ
とができる。
ベルが小さい入力アナログ信号S1を低い電圧レベルの
定電圧Vによってパルス増幅することにより、入力アナ
ログ信号S1の振幅レベルが小さい時の電力効率を良く
するとともに、ノイズを低減して、S/Nを改善するこ
とができる。
【0057】なお、入力端子1の直後に可変抵抗を配設
することにより、音量調整が可能となる。
することにより、音量調整が可能となる。
【0058】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について図1および図6に基づいて説明すれば、以下の
とおりである。なお、説明の便宜上、実施の形態1にお
いて示した構成と同一の部材には、同一の符号を付記
し、その説明を省略する。
について図1および図6に基づいて説明すれば、以下の
とおりである。なお、説明の便宜上、実施の形態1にお
いて示した構成と同一の部材には、同一の符号を付記
し、その説明を省略する。
【0059】本実施の形態にかかるディジタルスイッチ
ングアンプは、実施の形態1のディジタルスイッチング
アンプにおいて、入力アナログ信号S1の振幅レベルを
入力レベル検出部9により細かく入力レベル検出して、
定電圧制御部6によりパルス増幅器4でスイッチングを
行う定電圧Vの電圧レベルを細かく自動設定する構成で
ある。
ングアンプは、実施の形態1のディジタルスイッチング
アンプにおいて、入力アナログ信号S1の振幅レベルを
入力レベル検出部9により細かく入力レベル検出して、
定電圧制御部6によりパルス増幅器4でスイッチングを
行う定電圧Vの電圧レベルを細かく自動設定する構成で
ある。
【0060】図1に示したように、上記ディジタルスイ
ッチングアンプは、入力端子1、差分積分器2、量子化
器3、パルス増幅器(電力増幅部)4、減衰器5、定電
圧制御部6、ローパスフィルタ7、出力端子8、入力レ
ベル検出部9を備えて構成されている。なお、上記の差
分積分器2と量子化器3とからデルタシグマ変調部AD
が構成されている。また、上記パルス増幅器4の出力信
号を上記差分積分器2の入力信号として負帰還させる帰
還回路FCが構成されており、この帰還回路FC上に上
記減衰器5が設けられている。
ッチングアンプは、入力端子1、差分積分器2、量子化
器3、パルス増幅器(電力増幅部)4、減衰器5、定電
圧制御部6、ローパスフィルタ7、出力端子8、入力レ
ベル検出部9を備えて構成されている。なお、上記の差
分積分器2と量子化器3とからデルタシグマ変調部AD
が構成されている。また、上記パルス増幅器4の出力信
号を上記差分積分器2の入力信号として負帰還させる帰
還回路FCが構成されており、この帰還回路FC上に上
記減衰器5が設けられている。
【0061】特に、本実施の形態にかかるディジタルス
イッチングアンプの定電圧制御部6には、第二定電圧制
御回路(定電圧制御回路)6b(図6)が設けられてい
る。
イッチングアンプの定電圧制御部6には、第二定電圧制
御回路(定電圧制御回路)6b(図6)が設けられてい
る。
【0062】図6に示すように、上記第二定電圧制御回
路6bは、入力アナログ信号S1の振幅レベルを多段階
に検出した入力レベル検出部9の入力レベル検出信号S
9に基づいて、定電圧Vを多段階の電圧レベルV0 ,V
1 ,…,Vn (V0 >Vn )から設定して、切り換え
る。すなわち、第二定電圧制御回路6bは、入力レベル
検出部9で入力アナログ信号S1の振幅レベルが最大入
力信号レベルであれば電圧レベルV0 を設定し、それ以
下の入力信号レベルはそれぞれ比例対応する電圧レベル
V1 ,…,Vn が設定される。これにより、定電圧制御
部6は、第二定電圧制御回路6bによって設定された電
圧レベルの定電圧Vを、定電圧信号S6としてパルス増
幅器4に供給する。
路6bは、入力アナログ信号S1の振幅レベルを多段階
に検出した入力レベル検出部9の入力レベル検出信号S
9に基づいて、定電圧Vを多段階の電圧レベルV0 ,V
1 ,…,Vn (V0 >Vn )から設定して、切り換え
る。すなわち、第二定電圧制御回路6bは、入力レベル
検出部9で入力アナログ信号S1の振幅レベルが最大入
力信号レベルであれば電圧レベルV0 を設定し、それ以
下の入力信号レベルはそれぞれ比例対応する電圧レベル
V1 ,…,Vn が設定される。これにより、定電圧制御
部6は、第二定電圧制御回路6bによって設定された電
圧レベルの定電圧Vを、定電圧信号S6としてパルス増
幅器4に供給する。
【0063】例えば、入力レベル検出部9によって、ダ
イナミックレンジ90dBの信号を2dBずつ検出して
入力レベル検出信号S9を出力すれば、定電圧制御部6
では、入力レベル検出信号S9の振幅レベルに比例対応
して45通りの電圧レベルに定電圧Vを制御することが
できる。そして、定電圧Vの電圧レベルを細かく設定す
る程、音量差が滑らかになる。
イナミックレンジ90dBの信号を2dBずつ検出して
入力レベル検出信号S9を出力すれば、定電圧制御部6
では、入力レベル検出信号S9の振幅レベルに比例対応
して45通りの電圧レベルに定電圧Vを制御することが
できる。そして、定電圧Vの電圧レベルを細かく設定す
る程、音量差が滑らかになる。
【0064】以上のように構成された上記ディジタルス
イッチングアンプの動作を説明すると、以下のとおりで
ある。
イッチングアンプの動作を説明すると、以下のとおりで
ある。
【0065】上記ディジタルスイッチングアンプでは、
入力端子1にオーディオ信号などの入力アナログ信号S
1と、帰還回路FCによって減衰器5を経て負帰還され
た帰還信号S5とを入力として、差分積分器2で二信号
間の差分値S1′を積分し、差分積分信号S2を生成す
る。量子化器3は、差分積分信号S2の極性を判定し
て、二値(1ビット)のディジタル信号である量子化出
力信号S3に変換する。
入力端子1にオーディオ信号などの入力アナログ信号S
1と、帰還回路FCによって減衰器5を経て負帰還され
た帰還信号S5とを入力として、差分積分器2で二信号
間の差分値S1′を積分し、差分積分信号S2を生成す
る。量子化器3は、差分積分信号S2の極性を判定し
て、二値(1ビット)のディジタル信号である量子化出
力信号S3に変換する。
【0066】また、入力アナログ信号S1は入力レベル
検出部9にも入力され、振幅レベルを細かく検出して、
振幅レベルに比例対応した電圧レベルの定電圧Vを、定
電圧制御部6で自動設定するように入力レベル検出信号
S9を出力する。定電圧制御部6は、第二定電圧制御回
路6bにおいて入力レベル検出信号S9に基づいて設定
された電圧レベルの定電圧信号S6を出力する。
検出部9にも入力され、振幅レベルを細かく検出して、
振幅レベルに比例対応した電圧レベルの定電圧Vを、定
電圧制御部6で自動設定するように入力レベル検出信号
S9を出力する。定電圧制御部6は、第二定電圧制御回
路6bにおいて入力レベル検出信号S9に基づいて設定
された電圧レベルの定電圧信号S6を出力する。
【0067】これにより、パルス増幅器4は、定電圧信
号S6による定電圧Vによって、量子化出力信号S3を
パルス増幅する。
号S6による定電圧Vによって、量子化出力信号S3を
パルス増幅する。
【0068】ローパスフィルタ7は、パルス増幅信号
(スイッチング信号)S4から不要な信号成分を除去し
て出力信号S7を出力端子8へ出力する。また、帰還回
路FCにより、パルス増幅信号S4を減衰器5に入力し
て、帰還信号S5を差分積分器2に入力する。
(スイッチング信号)S4から不要な信号成分を除去し
て出力信号S7を出力端子8へ出力する。また、帰還回
路FCにより、パルス増幅信号S4を減衰器5に入力し
て、帰還信号S5を差分積分器2に入力する。
【0069】なお、減衰器5は、定電圧制御部6の第二
定電圧制御回路6bと連動して、定電圧Vの電圧レベル
に応じて、パルス増幅信号S4のフィードバック量を一
定に保つように調整するようになっている。例えば、パ
ルス増幅器4の定電圧Vの電圧レベルを大きくする方向
に変えると、それに連動して減衰器5は、パルス増幅信
号S4のフィードバック量を減らす方向に減衰量を調整
する。
定電圧制御回路6bと連動して、定電圧Vの電圧レベル
に応じて、パルス増幅信号S4のフィードバック量を一
定に保つように調整するようになっている。例えば、パ
ルス増幅器4の定電圧Vの電圧レベルを大きくする方向
に変えると、それに連動して減衰器5は、パルス増幅信
号S4のフィードバック量を減らす方向に減衰量を調整
する。
【0070】このように、定電圧調整でボリュームをコ
ントロールする場合には、増幅量(定電圧V)に応じて
減衰量を設定することにより、パルス増幅信号S4のフ
ィードバック量を定電圧Vの値によらず一定に保つこと
ができる。よって、定電圧Vの値が変化しても、量子化
出力信号S3に含まれるアナログ値は変化しない。
ントロールする場合には、増幅量(定電圧V)に応じて
減衰量を設定することにより、パルス増幅信号S4のフ
ィードバック量を定電圧Vの値によらず一定に保つこと
ができる。よって、定電圧Vの値が変化しても、量子化
出力信号S3に含まれるアナログ値は変化しない。
【0071】以上のように、本実施の形態にかかるディ
ジタルスイッチングアンプは、入力レベル検出部9で入
力アナログ信号S1の振幅レベルを細かく多段階に検出
した入力レベル検出信号S9を出力し、定電圧制御部6
で入力レベル検出信号S9に基づいて入力アナログ信号
S1の振幅レベルに比例対応した多段階の電圧レベルを
定電圧Vに自動設定する構成である。
ジタルスイッチングアンプは、入力レベル検出部9で入
力アナログ信号S1の振幅レベルを細かく多段階に検出
した入力レベル検出信号S9を出力し、定電圧制御部6
で入力レベル検出信号S9に基づいて入力アナログ信号
S1の振幅レベルに比例対応した多段階の電圧レベルを
定電圧Vに自動設定する構成である。
【0072】このように、入力アナログ信号S1の振幅
レベルの検出レベルを細かくするとともに、定電圧Vの
電圧レベルを細かく設定することにより、聴感上での音
量差が滑らかになる。
レベルの検出レベルを細かくするとともに、定電圧Vの
電圧レベルを細かく設定することにより、聴感上での音
量差が滑らかになる。
【0073】また、定電圧Vの電圧レベルを入力アナロ
グ信号S1の振幅レベルに応じて常に最適に自動設定す
ることができるため、電力効率を良くすることができる
とともに、入力アナログ信号S1の振幅レベルが小さい
ときのノイズを低減して、S/Nを改善することができ
る。
グ信号S1の振幅レベルに応じて常に最適に自動設定す
ることができるため、電力効率を良くすることができる
とともに、入力アナログ信号S1の振幅レベルが小さい
ときのノイズを低減して、S/Nを改善することができ
る。
【0074】〔実施の形態3〕本発明のさらに他の実施
の形態について図7から図9に基づいて説明すれば、以
下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施の形態1
およびに実施の形態2おいて示した構成と同一の部材に
は、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
の形態について図7から図9に基づいて説明すれば、以
下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施の形態1
およびに実施の形態2おいて示した構成と同一の部材に
は、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0075】本実施の形態にかかるディジタルスイッチ
ングアンプは、実施の形態1および実施の形態2のディ
ジタルスイッチングアンプにおいて、入力レベル検出部
9を設けず、定電圧Vの電圧レベルを無段階に設定でき
る第三定電圧制御回路(定電圧制御回路)6cを備えた
定電圧制御部6に対して、電圧レベルを手動設定するこ
とにより、音量の調節を行う構成である。
ングアンプは、実施の形態1および実施の形態2のディ
ジタルスイッチングアンプにおいて、入力レベル検出部
9を設けず、定電圧Vの電圧レベルを無段階に設定でき
る第三定電圧制御回路(定電圧制御回路)6cを備えた
定電圧制御部6に対して、電圧レベルを手動設定するこ
とにより、音量の調節を行う構成である。
【0076】図7に示すように、上記ディジタルスイッ
チングアンプは、入力端子1、差分積分器2、量子化器
3、パルス増幅器(電力増幅部)4、減衰器5、定電圧
制御部6、ローパスフィルタ7、出力端子8を備えて構
成されている。なお、上記の差分積分器2と量子化器3
とからデルタシグマ変調部ADが構成されている。ま
た、上記パルス増幅器4の出力信号を上記差分積分器2
の入力信号として負帰還させる帰還回路FCが構成され
ており、この帰還回路FC上に上記減衰器5が設けられ
ている。
チングアンプは、入力端子1、差分積分器2、量子化器
3、パルス増幅器(電力増幅部)4、減衰器5、定電圧
制御部6、ローパスフィルタ7、出力端子8を備えて構
成されている。なお、上記の差分積分器2と量子化器3
とからデルタシグマ変調部ADが構成されている。ま
た、上記パルス増幅器4の出力信号を上記差分積分器2
の入力信号として負帰還させる帰還回路FCが構成され
ており、この帰還回路FC上に上記減衰器5が設けられ
ている。
【0077】特に、本実施の形態にかかるディジタルス
イッチングアンプの定電圧制御部6には、第三定電圧制
御回路6c(図8)が設けられている。
イッチングアンプの定電圧制御部6には、第三定電圧制
御回路6c(図8)が設けられている。
【0078】図8に示すように、上記第三定電圧制御回
路6cは、一端が接地された可変抵抗31を含んで構成
されている。第三定電圧制御回路6cは、可変抵抗31
の抵抗値が手動設定されることにより、定電圧Vの電圧
レベルを0からV0 まで無段階に設定できる。これによ
り、定電圧制御部6は、第三定電圧制御回路6cによっ
て設定された電圧レベルの定電圧を、定電圧信号S6と
してパルス増幅器4に供給する。
路6cは、一端が接地された可変抵抗31を含んで構成
されている。第三定電圧制御回路6cは、可変抵抗31
の抵抗値が手動設定されることにより、定電圧Vの電圧
レベルを0からV0 まで無段階に設定できる。これによ
り、定電圧制御部6は、第三定電圧制御回路6cによっ
て設定された電圧レベルの定電圧を、定電圧信号S6と
してパルス増幅器4に供給する。
【0079】例えば、音量の調節を行うボリュームが可
変抵抗31と連動している場合、ボリュームで電圧レベ
ルを設定することにより、入力アナログ信号S1の振幅
レベルは固定であっても、音量の調節を行うことができ
るとともに、音量の小さな時のノイズを低減することが
できる。
変抵抗31と連動している場合、ボリュームで電圧レベ
ルを設定することにより、入力アナログ信号S1の振幅
レベルは固定であっても、音量の調節を行うことができ
るとともに、音量の小さな時のノイズを低減することが
できる。
【0080】ここで、図9に示すように、減衰器5は、
一方の端子が設置された可変抵抗32を備え、抵抗分割
によりパルス増幅信号(スイッチング信号)S4のフィ
ードバックされる量を調整できるようになっている。さ
らに、可変抵抗32は、定電圧制御部6の可変抵抗31
と連動して、パルス増幅信号S4のフィードバック量を
一定に保つように設定されている。
一方の端子が設置された可変抵抗32を備え、抵抗分割
によりパルス増幅信号(スイッチング信号)S4のフィ
ードバックされる量を調整できるようになっている。さ
らに、可変抵抗32は、定電圧制御部6の可変抵抗31
と連動して、パルス増幅信号S4のフィードバック量を
一定に保つように設定されている。
【0081】例えば、定電圧制御部6の可変抵抗31と
減衰器5の可変抵抗32とを2回路1パッケージに設け
ることができる。そして、パルス増幅器4の定電圧Vを
増やす方向に可変抵抗31の抵抗値を変えると、それに
連動して帰還回路FC上の可変抵抗32の抵抗値をパル
ス増幅信号S4のフィードバック量を減らす方向に変え
るように設定することができる。
減衰器5の可変抵抗32とを2回路1パッケージに設け
ることができる。そして、パルス増幅器4の定電圧Vを
増やす方向に可変抵抗31の抵抗値を変えると、それに
連動して帰還回路FC上の可変抵抗32の抵抗値をパル
ス増幅信号S4のフィードバック量を減らす方向に変え
るように設定することができる。
【0082】このように、定電圧調整でボリュームをコ
ントロールする場合には、増幅量(定電圧V)に応じて
減衰量(可変抵抗32の抵抗値)を設定することによ
り、パルス増幅信号S4のフィードバック量を定電圧V
の値によらず一定に保つことができる。よって、定電圧
Vの値が変化しても、量子化出力信号S3に含まれるア
ナログ値は変化しない。
ントロールする場合には、増幅量(定電圧V)に応じて
減衰量(可変抵抗32の抵抗値)を設定することによ
り、パルス増幅信号S4のフィードバック量を定電圧V
の値によらず一定に保つことができる。よって、定電圧
Vの値が変化しても、量子化出力信号S3に含まれるア
ナログ値は変化しない。
【0083】以上のように、本実施の形態にかかるディ
ジタルスイッチングアンプは、定電圧制御部6が定電圧
Vの電圧レベルを無段階に設定可能である第三定電圧制
御回路6cを備えている構成である。
ジタルスイッチングアンプは、定電圧制御部6が定電圧
Vの電圧レベルを無段階に設定可能である第三定電圧制
御回路6cを備えている構成である。
【0084】これにより、定電圧Vの電圧レベルを入力
アナログ信号S1の振幅レベルに応じて常に最適に設定
することができるため、電力効率を良くすることができ
るとともに、入力アナログ信号S1の振幅レベルが小さ
いときのノイズを低減して、S/Nを改善することがで
きる。
アナログ信号S1の振幅レベルに応じて常に最適に設定
することができるため、電力効率を良くすることができ
るとともに、入力アナログ信号S1の振幅レベルが小さ
いときのノイズを低減して、S/Nを改善することがで
きる。
【0085】また、本実施の形態にかかるディジタルス
イッチングアンプは、定電圧制御部6における定電圧V
の電圧レベルの設定を手動によって行う構成である。
イッチングアンプは、定電圧制御部6における定電圧V
の電圧レベルの設定を手動によって行う構成である。
【0086】これにより、入力アナログ信号S1を任意
の増幅率で増幅することができる。すなわち、音量の調
節を自在に行うことができる。ここで、入力アナログ信
号S1の振幅レベルを検出する必要なく、また、入力ア
ナログ信号S1の振幅レベルも固定でよい。例えば、ボ
リュームで電圧レベルを設定することによって、入力ア
ナログ信号S1の振幅レベルは固定で、音量の調整を行
うことができ、音量の小さな時のノイズを低減すること
ができる。
の増幅率で増幅することができる。すなわち、音量の調
節を自在に行うことができる。ここで、入力アナログ信
号S1の振幅レベルを検出する必要なく、また、入力ア
ナログ信号S1の振幅レベルも固定でよい。例えば、ボ
リュームで電圧レベルを設定することによって、入力ア
ナログ信号S1の振幅レベルは固定で、音量の調整を行
うことができ、音量の小さな時のノイズを低減すること
ができる。
【0087】なお、上述した実施の形態は本発明の範囲
を限定するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更
が可能である。
を限定するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更
が可能である。
【0088】
【発明の効果】請求項1の発明のディジタルスイッチン
グアンプは、以上のように、入力アナログ信号をデルタ
シグマ変調して量子化出力信号を生成するデルタシグマ
変調部と、該量子化出力信号に基づいて定電圧印加をス
イッチングすることによりパルス増幅したスイッチング
信号を生成する電力増幅部とを有するディジタルスイッ
チングアンプにおいて、上記定電圧の電圧レベルを設定
する定電圧制御部が設けられている構成である。
グアンプは、以上のように、入力アナログ信号をデルタ
シグマ変調して量子化出力信号を生成するデルタシグマ
変調部と、該量子化出力信号に基づいて定電圧印加をス
イッチングすることによりパルス増幅したスイッチング
信号を生成する電力増幅部とを有するディジタルスイッ
チングアンプにおいて、上記定電圧の電圧レベルを設定
する定電圧制御部が設けられている構成である。
【0089】それゆえ、入力アナログ信号の振幅レベル
に対応して定電圧の電圧レベルを設定し、パルス増幅す
ることにより、電力効率を良くし、またS/Nを改善す
ることができるという効果を奏する。また、簡単な構成
で音量の調節を行うことが可能となるという効果を奏す
る。
に対応して定電圧の電圧レベルを設定し、パルス増幅す
ることにより、電力効率を良くし、またS/Nを改善す
ることができるという効果を奏する。また、簡単な構成
で音量の調節を行うことが可能となるという効果を奏す
る。
【0090】請求項2の発明のディジタルスイッチング
アンプは、以上のように、請求項1の構成に加えて、上
記定電圧制御部は、上記入力アナログ信号の振幅レベル
に比例して、上記定電圧の電圧レベルを設定する定電圧
制御回路を備えている構成である。
アンプは、以上のように、請求項1の構成に加えて、上
記定電圧制御部は、上記入力アナログ信号の振幅レベル
に比例して、上記定電圧の電圧レベルを設定する定電圧
制御回路を備えている構成である。
【0091】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、電力増幅部において、振幅レベルが小さい入力ア
ナログ信号を低い電圧レベルの定電圧によってパルス増
幅することにより、入力アナログ信号の振幅レベルが小
さい時の電力効率を良くするとともに、ノイズを低減し
て、S/Nを改善することができるという効果を奏す
る。
えて、電力増幅部において、振幅レベルが小さい入力ア
ナログ信号を低い電圧レベルの定電圧によってパルス増
幅することにより、入力アナログ信号の振幅レベルが小
さい時の電力効率を良くするとともに、ノイズを低減し
て、S/Nを改善することができるという効果を奏す
る。
【0092】請求項3の発明のディジタルスイッチング
アンプは、以上のように、請求項1または2の構成に加
えて、上記入力アナログ信号の振幅レベルを検出して、
上記定電圧制御部が上記定電圧の電圧レベルを設定する
基準となる入力レベル検出信号を出力する入力レベル検
出部が設けられている構成である。
アンプは、以上のように、請求項1または2の構成に加
えて、上記入力アナログ信号の振幅レベルを検出して、
上記定電圧制御部が上記定電圧の電圧レベルを設定する
基準となる入力レベル検出信号を出力する入力レベル検
出部が設けられている構成である。
【0093】それゆえ、請求項1または2の構成による
効果に加えて、定電圧の電圧レベルを入力アナログ信号
の振幅レベルに応じて自動設定することができる。した
がって、電力効率を良くすることができるとともに、入
力アナログ信号の振幅レベルが小さいときのノイズを低
減して、S/Nを改善することができるという効果を奏
する。
効果に加えて、定電圧の電圧レベルを入力アナログ信号
の振幅レベルに応じて自動設定することができる。した
がって、電力効率を良くすることができるとともに、入
力アナログ信号の振幅レベルが小さいときのノイズを低
減して、S/Nを改善することができるという効果を奏
する。
【図1】図2および図6に示す定電圧制御回路を備えた
ディジタルスイッチングアンプの構成の概略を示すブロ
ック図である。
ディジタルスイッチングアンプの構成の概略を示すブロ
ック図である。
【図2】本発明の一実施の形態にかかるディジタルスイ
ッチングアンプの定電圧制御部に設けられる定電圧制御
回路の構成の概略を示す説明図である。
ッチングアンプの定電圧制御部に設けられる定電圧制御
回路の構成の概略を示す説明図である。
【図3】図2に示した定電圧制御回路を備えた図1のデ
ィジタルスイッチングアンプによって、1kHzサイン
波小信号を定電圧V0 でパルス増幅した時の信号レベル
およびノイズレベルの分布を示すグラフである。
ィジタルスイッチングアンプによって、1kHzサイン
波小信号を定電圧V0 でパルス増幅した時の信号レベル
およびノイズレベルの分布を示すグラフである。
【図4】図2に示した定電圧制御回路を備えた図1のデ
ィジタルスイッチングアンプによって、1kHzサイン
波小信号を定電圧V0 /√8でパルス増幅した時の信号
レベルおよびノイズレベルの分布を示すグラフである。
ィジタルスイッチングアンプによって、1kHzサイン
波小信号を定電圧V0 /√8でパルス増幅した時の信号
レベルおよびノイズレベルの分布を示すグラフである。
【図5】図2に示した定電圧制御回路を備えた図1のデ
ィジタルスイッチングアンプによって、1kHzサイン
波小信号を定電圧V0 /8でパルス増幅した時の信号レ
ベルおよびノイズレベルの分布を示すグラフである。
ィジタルスイッチングアンプによって、1kHzサイン
波小信号を定電圧V0 /8でパルス増幅した時の信号レ
ベルおよびノイズレベルの分布を示すグラフである。
【図6】本発明の他の実施の形態にかかるディジタルス
イッチングアンプの定電圧制御部に設けられる定電圧制
御回路の構成の概略を示す説明図である。
イッチングアンプの定電圧制御部に設けられる定電圧制
御回路の構成の概略を示す説明図である。
【図7】図8に示す定電圧制御回路を備えたディジタル
スイッチングアンプの構成の概略を示すブロック図であ
る。
スイッチングアンプの構成の概略を示すブロック図であ
る。
【図8】本発明のその他の実施の形態にかかるディジタ
ルスイッチングアンプの定電圧制御部に設けられる定電
圧制御回路の構成の概略を示す説明図である。
ルスイッチングアンプの定電圧制御部に設けられる定電
圧制御回路の構成の概略を示す説明図である。
【図9】図7に示したディジタルスイッチングアンプの
減衰器の構成の概略を示す説明図である。
減衰器の構成の概略を示す説明図である。
【図10】従来の技術にかかるディジタルスイッチング
アンプの構成の概略を示すブロック図である。
アンプの構成の概略を示すブロック図である。
AD デルタシグマ変調部 4 パルス増幅器(電力増幅部) 6 定電圧制御部 6a 第一定電圧制御回路(定電圧制御回路) 6b 第二定電圧制御回路(定電圧制御回路) 6c 第三定電圧制御回路(定電圧制御回路) 9 入力レベル検出部 S1 入力アナログ信号 S3 量子化出力信号 S4 パルス増幅信号(スイッチング信号) S9 入力レベル検出信号 V 定電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J064 AA02 BA03 BB02 BB07 BB12 BC08 BC11 BC16 BC19 BD02 5J091 AA01 AA24 AA41 CA36 CA41 FA02 HA26 HA29 HA33 KA15 KA17 KA23 KA31 KA32 KA42 KA53 MA13 SA05 TA01 TA03 5J092 AA01 AA24 AA41 CA36 CA41 FA02 GR01 HA26 HA29 HA33 KA15 KA17 KA23 KA31 KA32 KA42 KA53 MA13 SA05 TA01 TA03 VL08
Claims (3)
- 【請求項1】入力アナログ信号をデルタシグマ変調して
量子化出力信号を生成するデルタシグマ変調部と、該量
子化出力信号に基づいて定電圧印加をスイッチングする
ことによりパルス増幅したスイッチング信号を生成する
電力増幅部とを有するディジタルスイッチングアンプに
おいて、 上記定電圧の電圧レベルを設定する定電圧制御部が設け
られていることを特徴とするディジタルスイッチングア
ンプ。 - 【請求項2】上記定電圧制御部は、上記入力アナログ信
号の振幅レベルに比例して、上記定電圧の電圧レベルを
設定する定電圧制御回路を備えていることを特徴とする
請求項1記載のディジタルスイッチングアンプ。 - 【請求項3】上記入力アナログ信号の振幅レベルを検出
して、上記定電圧制御部が上記定電圧の電圧レベルを設
定する基準となる入力レベル検出信号を出力する入力レ
ベル検出部が設けられていることを特徴とする請求項1
または2記載のディジタルスイッチングアンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22340398A JP3369481B2 (ja) | 1998-08-06 | 1998-08-06 | ディジタルスイッチングアンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22340398A JP3369481B2 (ja) | 1998-08-06 | 1998-08-06 | ディジタルスイッチングアンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000059153A true JP2000059153A (ja) | 2000-02-25 |
JP3369481B2 JP3369481B2 (ja) | 2003-01-20 |
Family
ID=16797608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22340398A Expired - Fee Related JP3369481B2 (ja) | 1998-08-06 | 1998-08-06 | ディジタルスイッチングアンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3369481B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010095927A (ko) * | 2000-04-12 | 2001-11-07 | 오종훈 | 펄스변조 신호의 효과적인 스위칭 파워 증폭을 위한 에러보정 방법 |
CN1832334B (zh) * | 2006-04-14 | 2010-04-07 | 北京航空航天大学 | 谐振式传感器积分式放大电路 |
WO2011161911A1 (ja) | 2010-06-25 | 2011-12-29 | パナソニック株式会社 | 増幅装置 |
US8693578B2 (en) | 2009-12-08 | 2014-04-08 | Nec Corporation | Transmission device |
US9450548B2 (en) | 2011-03-14 | 2016-09-20 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Method and apparatus for outputting audio signal |
-
1998
- 1998-08-06 JP JP22340398A patent/JP3369481B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5609890B2 (ja) * | 2009-12-08 | 2014-10-22 | 日本電気株式会社 | 送信装置 |
WO2011161911A1 (ja) | 2010-06-25 | 2011-12-29 | パナソニック株式会社 | 増幅装置 |
CN102959858A (zh) * | 2010-06-25 | 2013-03-06 | 松下电器产业株式会社 | 放大装置 |
US9036836B2 (en) | 2010-06-25 | 2015-05-19 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Amplifier apparatus |
CN102959858B (zh) * | 2010-06-25 | 2015-09-02 | 松下知识产权经营株式会社 | 放大装置 |
US9257945B2 (en) | 2010-06-25 | 2016-02-09 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Amplifier apparatus |
JP5903638B2 (ja) * | 2010-06-25 | 2016-04-13 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 増幅装置 |
US9450548B2 (en) | 2011-03-14 | 2016-09-20 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Method and apparatus for outputting audio signal |
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