JP2000054977A - スクリュ圧縮機の中間段圧力制御方法 - Google Patents
スクリュ圧縮機の中間段圧力制御方法Info
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- JP2000054977A JP2000054977A JP10224376A JP22437698A JP2000054977A JP 2000054977 A JP2000054977 A JP 2000054977A JP 10224376 A JP10224376 A JP 10224376A JP 22437698 A JP22437698 A JP 22437698A JP 2000054977 A JP2000054977 A JP 2000054977A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 2段形スクリュ圧縮機での中間段圧力を許容
し得る圧力値以下に保持させるようにすることによっ
て、異常圧縮運転を未然に防止し安定性及び信頼性の高
揚を図らせ得るスクリュ圧縮機の中間段圧力制御方法の
提供。 【解決手段】 2段形スクリュ圧縮機における吸込ガス
ライン4の吸込圧力、中間段ガスライン17の中間段圧
力及び吐出ガスライン3の吐出圧力を検出する一方、中
間段ガスライン17と吸込ガスライン4とに亘って設け
られた中間段バイパスライン5のガス流量を調節可能と
成して、検出した吸込圧力との関係で決まる吐出圧力の
適正値に比して低く設定した許容圧力範囲に対して、中
間段圧力が高いときは中間段バイパスライン5のガス流
量を増加し、低いときはガス流量を減少することによ
り、中間段圧力を前記許容圧力範囲内に保持させるよう
制御する。
し得る圧力値以下に保持させるようにすることによっ
て、異常圧縮運転を未然に防止し安定性及び信頼性の高
揚を図らせ得るスクリュ圧縮機の中間段圧力制御方法の
提供。 【解決手段】 2段形スクリュ圧縮機における吸込ガス
ライン4の吸込圧力、中間段ガスライン17の中間段圧
力及び吐出ガスライン3の吐出圧力を検出する一方、中
間段ガスライン17と吸込ガスライン4とに亘って設け
られた中間段バイパスライン5のガス流量を調節可能と
成して、検出した吸込圧力との関係で決まる吐出圧力の
適正値に比して低く設定した許容圧力範囲に対して、中
間段圧力が高いときは中間段バイパスライン5のガス流
量を増加し、低いときはガス流量を減少することによ
り、中間段圧力を前記許容圧力範囲内に保持させるよう
制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービン燃料
用ガス、冷凍機の冷媒ガス等を圧縮するための気体圧送
設備に用いられるスクリュ圧縮機の中間段圧力制御方法
に関する。
用ガス、冷凍機の冷媒ガス等を圧縮するための気体圧送
設備に用いられるスクリュ圧縮機の中間段圧力制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】上記スクリュ圧縮機としては、図4に示
されるような2段形油冷式のスクリュ圧縮機が好適に使
用されるが、このスクリュ圧縮機において第1段、第2
段の各圧縮機1、2に圧縮容量調節のためのスライド弁
(図示せず)が各々設けられ、併せて各スライド弁に対
してスライド弁用シリンダ7、8及びスライド弁位置検
出器11、12がそれぞれ付設されていることは周知で
ある。
されるような2段形油冷式のスクリュ圧縮機が好適に使
用されるが、このスクリュ圧縮機において第1段、第2
段の各圧縮機1、2に圧縮容量調節のためのスライド弁
(図示せず)が各々設けられ、併せて各スライド弁に対
してスライド弁用シリンダ7、8及びスライド弁位置検
出器11、12がそれぞれ付設されていることは周知で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなスクリュ圧
縮機では、一般に、第1段圧縮機1のスライド弁位置に
第2段圧縮機2のスライド弁位置が追従するように演算
器21で制御することによって、圧縮機の吐出圧力制御
を行っている。この場合、圧縮機起動時には第1段、第
2段のスライド弁共に容量0%位置にさせて起動するよ
うにしている。ところが吸込ガスの温度、成分等が変わ
ったときや、一旦停止後に短時間で起動したときなど
で、第1段圧縮機1の吸込ガス圧力が常用圧力以上の条
件において第1段、第2段の各圧縮機1、2を起動させ
たとすると、第1段圧縮機1の吐出ガス圧力が常用値よ
りも高くなってしまう。これにより、第2段圧縮機2の
吸込圧力が上昇することから、第2段圧縮機2の内部圧
力も当然高くなってしまう。
縮機では、一般に、第1段圧縮機1のスライド弁位置に
第2段圧縮機2のスライド弁位置が追従するように演算
器21で制御することによって、圧縮機の吐出圧力制御
を行っている。この場合、圧縮機起動時には第1段、第
2段のスライド弁共に容量0%位置にさせて起動するよ
うにしている。ところが吸込ガスの温度、成分等が変わ
ったときや、一旦停止後に短時間で起動したときなど
で、第1段圧縮機1の吸込ガス圧力が常用圧力以上の条
件において第1段、第2段の各圧縮機1、2を起動させ
たとすると、第1段圧縮機1の吐出ガス圧力が常用値よ
りも高くなってしまう。これにより、第2段圧縮機2の
吸込圧力が上昇することから、第2段圧縮機2の内部圧
力も当然高くなってしまう。
【0004】しかしながら、吐出ガスラインの吐出圧力
は気体圧送設備の条件としてある一定の圧力が維持され
るように調整されているため、第2段圧縮機2の内部圧
力が吐出ガスラインの吐出圧力よりも高くなるようなこ
とになると、給油ライン20から該圧縮機2内部に供給
されている油圧力との圧力差が殆どなくなるために油供
給量が減少してしまう。その結果、シール機能、潤滑機
能が低下して圧縮機内のロータ歯面の損傷や、油切れ等
の異常現象が発生して圧縮不能となる問題が起こる。
は気体圧送設備の条件としてある一定の圧力が維持され
るように調整されているため、第2段圧縮機2の内部圧
力が吐出ガスラインの吐出圧力よりも高くなるようなこ
とになると、給油ライン20から該圧縮機2内部に供給
されている油圧力との圧力差が殆どなくなるために油供
給量が減少してしまう。その結果、シール機能、潤滑機
能が低下して圧縮機内のロータ歯面の損傷や、油切れ等
の異常現象が発生して圧縮不能となる問題が起こる。
【0005】本発明は、このような問題点の解消を図る
ために成されたものであり、本発明の目的は、2段形の
スクリュ圧縮機における中間段圧力を許容し得る圧力値
以下に保持させるようにすることによって、異常圧縮運
転を未然に防止し安定性及び信頼性の高揚を図らせるこ
とができるスクリュ圧縮機の中間段圧力制御方法を提供
することにある。
ために成されたものであり、本発明の目的は、2段形の
スクリュ圧縮機における中間段圧力を許容し得る圧力値
以下に保持させるようにすることによって、異常圧縮運
転を未然に防止し安定性及び信頼性の高揚を図らせるこ
とができるスクリュ圧縮機の中間段圧力制御方法を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため以下に述べる構成としたものである。即
ち、本発明における請求項1の発明は、2段形スクリュ
圧縮機における吸込ガスラインの吸込圧力、中間段ガス
ラインの中間段圧力及び吐出ガスラインの吐出圧力を検
出する一方、中間段ガスラインと吸込ガスラインとに亘
って設けられた中間段バイパスラインのガス流量を調節
可能と成して、検出した吸込圧力との関係で決まる前記
吐出圧力の適正値に比して低く設定した許容圧力範囲に
対して、前記中間段圧力が高いときは前記中間段バイパ
スラインのガス流量を増加し、低いときは前記ガス流量
を減少することにより、前記中間段圧力を前記許容圧力
範囲内に保持させるよう制御することを特徴とするスク
リュ圧縮機の中間段圧力制御方法である。
達成するため以下に述べる構成としたものである。即
ち、本発明における請求項1の発明は、2段形スクリュ
圧縮機における吸込ガスラインの吸込圧力、中間段ガス
ラインの中間段圧力及び吐出ガスラインの吐出圧力を検
出する一方、中間段ガスラインと吸込ガスラインとに亘
って設けられた中間段バイパスラインのガス流量を調節
可能と成して、検出した吸込圧力との関係で決まる前記
吐出圧力の適正値に比して低く設定した許容圧力範囲に
対して、前記中間段圧力が高いときは前記中間段バイパ
スラインのガス流量を増加し、低いときは前記ガス流量
を減少することにより、前記中間段圧力を前記許容圧力
範囲内に保持させるよう制御することを特徴とするスク
リュ圧縮機の中間段圧力制御方法である。
【0007】また、本発明における請求項2の発明は、
上記請求項1の発明に関して2段形スクリュ圧縮機が油
冷式であり、前記許容圧力範囲が給油ラインにおける給
油圧力に比し低く設定されてなることを特徴とする。
上記請求項1の発明に関して2段形スクリュ圧縮機が油
冷式であり、前記許容圧力範囲が給油ラインにおける給
油圧力に比し低く設定されてなることを特徴とする。
【0008】また、本発明における請求項3の発明は、
上記請求項1又は2の発明に関して、2段形スクリュ圧
縮機を起動するに際して、検出した吸込圧力に基づき算
出した予想中間段圧力が前記許容圧力範囲よりも高いと
きは、第2段圧縮機に設けられた第2段スライド弁の位
置を増量側に調節して第2段圧縮機の吐出容量のみを増
加させる制御が行われる構成としたことを特徴とする。
上記請求項1又は2の発明に関して、2段形スクリュ圧
縮機を起動するに際して、検出した吸込圧力に基づき算
出した予想中間段圧力が前記許容圧力範囲よりも高いと
きは、第2段圧縮機に設けられた第2段スライド弁の位
置を増量側に調節して第2段圧縮機の吐出容量のみを増
加させる制御が行われる構成としたことを特徴とする。
【0009】また、本発明における請求項4の発明は、
上記請求項3の発明に関して、吸込ガスラインの吸込ガ
ス温度Ts (℃)及び中間段ガスラインの中間段ガス温
度Tm (℃)をそれぞれ検出して、第2段スライド弁の
調節位置V(%)を下記式に基づいて算出するようにし
たことを特徴とする。 記 V={Ps ×Vs1×(273+Tm ) }/{Pm ×(273+T
s ) ×Vth×ηv } 但し、Ps :吸込圧力(Pa )、Pm :予想中間段圧力
(Pa )、Vs1:1段圧縮機吸込風量(m3 /h)、V
th:理論行程体積(m3 /h)、ηv :容積効率をそれ
ぞれ示す。
上記請求項3の発明に関して、吸込ガスラインの吸込ガ
ス温度Ts (℃)及び中間段ガスラインの中間段ガス温
度Tm (℃)をそれぞれ検出して、第2段スライド弁の
調節位置V(%)を下記式に基づいて算出するようにし
たことを特徴とする。 記 V={Ps ×Vs1×(273+Tm ) }/{Pm ×(273+T
s ) ×Vth×ηv } 但し、Ps :吸込圧力(Pa )、Pm :予想中間段圧力
(Pa )、Vs1:1段圧縮機吸込風量(m3 /h)、V
th:理論行程体積(m3 /h)、ηv :容積効率をそれ
ぞれ示す。
【0010】このような本発明によれば、請求項1、2
の発明においては、吸込ガスの圧力、温度、ガス成分が
変わった場合でも、常に中間段圧力は設定した許容圧力
範囲内に保持されるため、第2段圧縮機の内部圧力の上
昇を抑えることが可能である。また、請求項3の発明に
おいては、起動に際して中間段許容圧力よりも上昇した
圧力相当分のガス容積を第2段圧縮機の吐出容量の増加
によって相殺することができるため、中間段圧力が許容
圧力範囲内に確実に保持される。
の発明においては、吸込ガスの圧力、温度、ガス成分が
変わった場合でも、常に中間段圧力は設定した許容圧力
範囲内に保持されるため、第2段圧縮機の内部圧力の上
昇を抑えることが可能である。また、請求項3の発明に
おいては、起動に際して中間段許容圧力よりも上昇した
圧力相当分のガス容積を第2段圧縮機の吐出容量の増加
によって相殺することができるため、中間段圧力が許容
圧力範囲内に確実に保持される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を、添付図面を参照しながら具体的に説明する。図1に
は本発明の実施の形態に係るスクリュ圧縮機の中間段圧
力制御系統図が示される。
を、添付図面を参照しながら具体的に説明する。図1に
は本発明の実施の形態に係るスクリュ圧縮機の中間段圧
力制御系統図が示される。
【0012】図1図示のスクリュ圧縮機は、2段形油冷
式スクリュ圧縮機であって、中間段ガスライン17を介
して連接された第1段圧縮機1と第2段圧縮機2とから
なり、第1段圧縮機1の吸込口には吸込ガスライン4が
接続され、第2段圧縮機2の吐出口には吐出ガスライン
3が接続される。また、両圧縮機1、2にはシール機能
と潤滑機能を果たすための給油ライン20が接続され
る。さらにそれら両圧縮機1、2に対して図示されない
が第1段、第2段の各スライド弁が設けられるととも
に、第1段スライド弁に対して第1段スライド弁用シリ
ンダ7、第1段スライド弁用制御弁9及び第1段スライ
ド弁位置検出器11が付設され、第2段スライド弁に対
して第2段スライド弁用シリンダ8、第2段スライド弁
用制御弁10及び第2段スライド弁位置検出器12が付
設されていて、このような構成は、従来のこの種のスク
リュ圧縮機と同様である。
式スクリュ圧縮機であって、中間段ガスライン17を介
して連接された第1段圧縮機1と第2段圧縮機2とから
なり、第1段圧縮機1の吸込口には吸込ガスライン4が
接続され、第2段圧縮機2の吐出口には吐出ガスライン
3が接続される。また、両圧縮機1、2にはシール機能
と潤滑機能を果たすための給油ライン20が接続され
る。さらにそれら両圧縮機1、2に対して図示されない
が第1段、第2段の各スライド弁が設けられるととも
に、第1段スライド弁に対して第1段スライド弁用シリ
ンダ7、第1段スライド弁用制御弁9及び第1段スライ
ド弁位置検出器11が付設され、第2段スライド弁に対
して第2段スライド弁用シリンダ8、第2段スライド弁
用制御弁10及び第2段スライド弁位置検出器12が付
設されていて、このような構成は、従来のこの種のスク
リュ圧縮機と同様である。
【0013】上記2段形油冷式スクリュ圧縮機におい
て、中間段ガスライン17と吸込ガスライン4とに亘ら
せて中間段バイパスライン5がバイパス接続されてい
て、このバイパスライン5の途中に流量調節弁6が介設
されている。また、吸込ガスライン4には吸込圧力検出
器13及び吸込温度検出器18が、中間段ガスライン1
7には中間段圧力検出器14及び中間段温度検出器19
がそれぞれ設けられ、一方、吐出ガスライン3には吐出
圧力検出器15が設けられていて、それらが検出した各
信号は演算制御器16に入力信号として伝送される。こ
の演算制御器16は、前記各入力信号を受けると所定の
演算を行うとともに、流量調節弁6、第1段スライド弁
用制御弁9及び第2段スライド弁用制御弁10等に制御
信号を出力するように形成される。
て、中間段ガスライン17と吸込ガスライン4とに亘ら
せて中間段バイパスライン5がバイパス接続されてい
て、このバイパスライン5の途中に流量調節弁6が介設
されている。また、吸込ガスライン4には吸込圧力検出
器13及び吸込温度検出器18が、中間段ガスライン1
7には中間段圧力検出器14及び中間段温度検出器19
がそれぞれ設けられ、一方、吐出ガスライン3には吐出
圧力検出器15が設けられていて、それらが検出した各
信号は演算制御器16に入力信号として伝送される。こ
の演算制御器16は、前記各入力信号を受けると所定の
演算を行うとともに、流量調節弁6、第1段スライド弁
用制御弁9及び第2段スライド弁用制御弁10等に制御
信号を出力するように形成される。
【0014】このようなスクリュ圧縮機において、演算
制御器16により行われる中間段圧力制御の態様につい
て以下に説明する。圧縮運転中において中間段ガスライ
ン17の中間段圧力が中間段圧力検出器14で検出され
て演算制御器16に伝送されると、この検出圧力信号と
予め演算処理して設定されている許容圧力範囲とを比較
して、該比較結果に応じて流量調節弁6に制御信号を出
力し、検出した中間段圧力が高いときは流量調節弁6を
開かせて中間段バイパスライン5のガス流量を増加さ
せ、逆に低いときは流量調節弁6を絞らせて前記ガス流
量を減少するように調節する。これにより、前記中間段
圧力を前記許容圧力範囲内に保持させるよう制御するこ
とができる。
制御器16により行われる中間段圧力制御の態様につい
て以下に説明する。圧縮運転中において中間段ガスライ
ン17の中間段圧力が中間段圧力検出器14で検出され
て演算制御器16に伝送されると、この検出圧力信号と
予め演算処理して設定されている許容圧力範囲とを比較
して、該比較結果に応じて流量調節弁6に制御信号を出
力し、検出した中間段圧力が高いときは流量調節弁6を
開かせて中間段バイパスライン5のガス流量を増加さ
せ、逆に低いときは流量調節弁6を絞らせて前記ガス流
量を減少するように調節する。これにより、前記中間段
圧力を前記許容圧力範囲内に保持させるよう制御するこ
とができる。
【0015】上記演算制御器16では、圧縮機起動時に
おける中間段圧力制御を行う。この制御は第2段スライ
ド弁に対してスライド位置調節を行わせるものである。
圧縮機起動時において、吸込ガスライン4と吐出ガスラ
イン3が高い圧力で均圧されている場合を考えると、通
常、第1段、第2段スライド弁共0%位置の状態で起動
するため、中間段圧力は第1段圧縮機1で幾らか圧縮さ
れた高い圧力となってしまう。このため、第1段スライ
ド弁は0%、第2段スライド弁は例えば20%程度の位
置で起動させるようにする。これにより、第2段圧縮機
2の吸込量がこれに見合って多くなるので、必然的に中
間段圧力は低下し圧力上昇が抑制される。この第2段ス
ライド弁の位置制御は、検出した吸込圧力に基づき演算
制御器16で算出した予想中間段圧力を基準に行われる
ものであって、図2に示されるフロー線図のように演算
制御器16で算出した値とするものである。
おける中間段圧力制御を行う。この制御は第2段スライ
ド弁に対してスライド位置調節を行わせるものである。
圧縮機起動時において、吸込ガスライン4と吐出ガスラ
イン3が高い圧力で均圧されている場合を考えると、通
常、第1段、第2段スライド弁共0%位置の状態で起動
するため、中間段圧力は第1段圧縮機1で幾らか圧縮さ
れた高い圧力となってしまう。このため、第1段スライ
ド弁は0%、第2段スライド弁は例えば20%程度の位
置で起動させるようにする。これにより、第2段圧縮機
2の吸込量がこれに見合って多くなるので、必然的に中
間段圧力は低下し圧力上昇が抑制される。この第2段ス
ライド弁の位置制御は、検出した吸込圧力に基づき演算
制御器16で算出した予想中間段圧力を基準に行われる
ものであって、図2に示されるフロー線図のように演算
制御器16で算出した値とするものである。
【0016】図1及び図2を参照して、起動前の段階に
おいて先ずstepS1 で吸込圧力検出器13により吸込圧
力Ps を検出し演算制御器16に入力する。この入力信
号によって演算制御器16ではstepS2 に移行して予想
中間段圧力Pm を算出する。なお、この算出方法の好適
な例については後述する。予想中間段圧力Pm が算出さ
れると、次のstepS3 で算出した予想中間段圧力Pm
(Pa)と許容圧力範囲とを比較計算する。この場合の許
容圧力範囲は、検出した吸込圧力Ps (Pa)との関係に
基づいて決まる吐出ガスラインの吐出圧力の適正値に比
して十分低く設定された値であって、油冷式のものでは
給油ライン20の給油圧力よりも低い値に設定するもの
である。
おいて先ずstepS1 で吸込圧力検出器13により吸込圧
力Ps を検出し演算制御器16に入力する。この入力信
号によって演算制御器16ではstepS2 に移行して予想
中間段圧力Pm を算出する。なお、この算出方法の好適
な例については後述する。予想中間段圧力Pm が算出さ
れると、次のstepS3 で算出した予想中間段圧力Pm
(Pa)と許容圧力範囲とを比較計算する。この場合の許
容圧力範囲は、検出した吸込圧力Ps (Pa)との関係に
基づいて決まる吐出ガスラインの吐出圧力の適正値に比
して十分低く設定された値であって、油冷式のものでは
給油ライン20の給油圧力よりも低い値に設定するもの
である。
【0017】前記予想中間段圧力Pm が許容圧力範囲内
又はそれ以下であれば、stepS6 に移ってスクリュ圧縮
機を起動させる。前記予想中間段圧力Pm が許容圧力範
囲よりも高いときは、stepS4 に移行してその差である
中間段圧力上昇分に相当するボリューム(ガス容積)を
演算制御器16で算出し、更にこれに基づいて第2段ス
ライド弁の調節位置V(%)を算出する。なお、これら
の算出方法についても後述する。
又はそれ以下であれば、stepS6 に移ってスクリュ圧縮
機を起動させる。前記予想中間段圧力Pm が許容圧力範
囲よりも高いときは、stepS4 に移行してその差である
中間段圧力上昇分に相当するボリューム(ガス容積)を
演算制御器16で算出し、更にこれに基づいて第2段ス
ライド弁の調節位置V(%)を算出する。なお、これら
の算出方法についても後述する。
【0018】調節位置V(%)が算出されると、次のst
epS5 に移って第2段圧縮機2の第2段スライド弁をそ
の位置Vへ動作させる。この動作が終わると、stepS6
に移ってスクリュ圧縮機を起動させ、これによって起動
が完了し、中間段圧力を上昇させないように抑制しなが
ら円滑な起動が行われる。
epS5 に移って第2段圧縮機2の第2段スライド弁をそ
の位置Vへ動作させる。この動作が終わると、stepS6
に移ってスクリュ圧縮機を起動させ、これによって起動
が完了し、中間段圧力を上昇させないように抑制しなが
ら円滑な起動が行われる。
【0019】ここで、予想中間段圧力Pm の算出は、ボ
イルシャルルの法則に基づいて下記式より求められる。 Pm =Ps ×(Vs1/Vs2)×{ (273 +Tm)/ (273 +Ts)}……(A) 但し、Vs1:第1段圧縮機吸込風量(m3 /h) Vs2:第2段圧縮機吸込風量(m3 /h) Tm :中間段ガス温度(℃) Ts :吸込ガス温度(℃)
イルシャルルの法則に基づいて下記式より求められる。 Pm =Ps ×(Vs1/Vs2)×{ (273 +Tm)/ (273 +Ts)}……(A) 但し、Vs1:第1段圧縮機吸込風量(m3 /h) Vs2:第2段圧縮機吸込風量(m3 /h) Tm :中間段ガス温度(℃) Ts :吸込ガス温度(℃)
【0020】次に、第2段スライド弁の調節位置V
(%)の算出は、下記式より求められる。上記式(A) に
おいて予想中間段圧力Pm は、圧縮機内部に供給される
圧力値、例えば給油圧力よりも低くするため、その圧力
をPm に代入し、Vs1、Vs2は、 Vs =Vth×ηv ×V ………(A) 但し、Vth:理論行程体積(m3 /h) ηv :容積効率 V:スライド弁特性グラフ(図3参照)で補正されたス
ライド弁位置(%) で求められるため、第2段スライド弁の調節位置V
(%)は、 V=Vs /(Vth×ηv ) ={Ps ×Vs1×(273+Tm ) }/{Pm ×(273+Ts ) ×Vth×ηv } で求まる。
(%)の算出は、下記式より求められる。上記式(A) に
おいて予想中間段圧力Pm は、圧縮機内部に供給される
圧力値、例えば給油圧力よりも低くするため、その圧力
をPm に代入し、Vs1、Vs2は、 Vs =Vth×ηv ×V ………(A) 但し、Vth:理論行程体積(m3 /h) ηv :容積効率 V:スライド弁特性グラフ(図3参照)で補正されたス
ライド弁位置(%) で求められるため、第2段スライド弁の調節位置V
(%)は、 V=Vs /(Vth×ηv ) ={Ps ×Vs1×(273+Tm ) }/{Pm ×(273+Ts ) ×Vth×ηv } で求まる。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0022】本発明によれば、請求項1、2の発明にお
いては、吸込ガスの圧力、温度、ガス成分が変わった場
合でも、常に中間段圧力は設定した許容圧力範囲内に保
持されるため、第2段圧縮機の内部圧力の上昇を抑えて
異常現象の発生を未然に防止することができる。また、
請求項3の発明においては、起動に際して中間段許容圧
力よりも上昇した圧力相当分のガス容積を第2段圧縮機
の吐出容量の増加によって相殺することができるため、
中間段圧力が許容圧力範囲内に確実に保持されて安定し
た起動が保証される。
いては、吸込ガスの圧力、温度、ガス成分が変わった場
合でも、常に中間段圧力は設定した許容圧力範囲内に保
持されるため、第2段圧縮機の内部圧力の上昇を抑えて
異常現象の発生を未然に防止することができる。また、
請求項3の発明においては、起動に際して中間段許容圧
力よりも上昇した圧力相当分のガス容積を第2段圧縮機
の吐出容量の増加によって相殺することができるため、
中間段圧力が許容圧力範囲内に確実に保持されて安定し
た起動が保証される。
【図1】本発明の実施の形態に係るスクリュ圧縮機の中
間段圧力制御系統図である。
間段圧力制御系統図である。
【図2】図1における演算制御器の演算制御手順を示す
フロー線図である。
フロー線図である。
【図3】図1における第2段スライド弁の特性線図であ
る。
る。
【図4】従来のスクリュ圧縮機のスライド弁制御系統図
である。
である。
1…第1段圧縮機 2…第2段圧縮機 3…吐出ガ
スライン 4…吸込ガスライン 5…中間段バイパスライン
6…流量調節弁 7…第1段スライド弁用シリンダ 8…第2段スライ
ド弁用シリンダ 9…第1段スライド弁用制御弁 10…第2段スライ
ド弁用制御弁 11…第1段スライド弁位置検出器 12…第2段スラ
イド弁位置検出器 13…吸込圧力検出器 14…中間段圧力検出器
15…吐出圧力検出器 16…演算制御器 17…中間段ガスライン 18
…吸込温度検出器 19…中間段温度検出器 20…給油ライン 21
…演算器
スライン 4…吸込ガスライン 5…中間段バイパスライン
6…流量調節弁 7…第1段スライド弁用シリンダ 8…第2段スライ
ド弁用シリンダ 9…第1段スライド弁用制御弁 10…第2段スライ
ド弁用制御弁 11…第1段スライド弁位置検出器 12…第2段スラ
イド弁位置検出器 13…吸込圧力検出器 14…中間段圧力検出器
15…吐出圧力検出器 16…演算制御器 17…中間段ガスライン 18
…吸込温度検出器 19…中間段温度検出器 20…給油ライン 21
…演算器
Claims (4)
- 【請求項1】 2段形スクリュ圧縮機における吸込ガス
ラインの吸込圧力、中間段ガスラインの中間段圧力及び
吐出ガスラインの吐出圧力を検出する一方、中間段ガス
ラインと吸込ガスラインとに亘って設けられた中間段バ
イパスラインのガス流量を調節可能と成して、検出した
吸込圧力との関係で決まる前記吐出圧力の適正値に比し
て低く設定した許容圧力範囲に対して、前記中間段圧力
が高いときは前記中間段バイパスラインのガス流量を増
加し、低いときは前記ガス流量を減少することにより、
前記中間段圧力を前記許容圧力範囲内に保持させるよう
制御することを特徴とするスクリュ圧縮機の中間段圧力
制御方法。 - 【請求項2】 2段形スクリュ圧縮機が油冷式であり、
前記許容圧力範囲が給油ラインにおける給油圧力に比し
低く設定されてなる請求項1記載のスクリュ圧縮機の中
間段圧力制御方法。 - 【請求項3】 2段形スクリュ圧縮機を起動するに際し
て、検出した吸込圧力に基づき算出した予想中間段圧力
が前記許容圧力範囲よりも高いときは、第2段圧縮機に
設けられた第2段スライド弁の位置を増量側に調節して
第2段圧縮機の吐出容量のみを増加させる制御が行われ
る請求項1又は2に記載のスクリュ圧縮機の中間段圧力
制御方法。 - 【請求項4】吸込ガスラインの吸込ガス温度Ts (℃)
及び中間段ガスラインの中間段ガス温度Tm (℃)をそ
れぞれ検出して、第2段スライド弁の調節位置V(%)
を下記式に基づいて算出するようにした請求項3記載の
スクリュ圧縮機の中間段圧力制御方法。 記 V={Ps ×Vs1×(273+Tm ) }/{Pm ×(273+T
s ) ×Vth×ηv } 但し、 Ps :吸込圧力(Pa ) Pm :予想中間段圧力(Pa ) Vs1:第1段圧縮機吸込風量(m3 /h) Vth:理論行程体積(m3 /h) ηv :容積効率
Priority Applications (1)
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JP10224376A JP2000054977A (ja) | 1998-08-07 | 1998-08-07 | スクリュ圧縮機の中間段圧力制御方法 |
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JP10224376A JP2000054977A (ja) | 1998-08-07 | 1998-08-07 | スクリュ圧縮機の中間段圧力制御方法 |
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JP10224376A Pending JP2000054977A (ja) | 1998-08-07 | 1998-08-07 | スクリュ圧縮機の中間段圧力制御方法 |
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- 1998-08-07 JP JP10224376A patent/JP2000054977A/ja active Pending
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