JP2000053518A - 歯科用セメント組成物 - Google Patents
歯科用セメント組成物Info
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- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K6/00—Preparations for dentistry
- A61K6/30—Compositions for temporarily or permanently fixing teeth or palates, e.g. primers for dental adhesives
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- A61K6/00—Preparations for dentistry
- A61K6/80—Preparations for artificial teeth, for filling teeth or for capping teeth
- A61K6/884—Preparations for artificial teeth, for filling teeth or for capping teeth comprising natural or synthetic resins
- A61K6/887—Compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
- A61K6/889—Polycarboxylate cements; Glass ionomer cements
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 歯面処理やプライマー処理を必要としていた
歯科用接着剤を用いることなく歯質に対して強固に接着
し、且つ優れた接着耐久性を有し、機械的強度、特に曲
げ強度に優れ臼歯咬合面に充填した際にも欠けることの
ない歯科用セメント組成物を提供する。 【解決手段】 歯科用セメント組成物を、液剤と粉剤と
から成り、液剤が4−メタクリロキシエチルトリメリッ
ト酸と水、粉剤がフルオロアルミノシリケートガラス粉
末又は酸化亜鉛を主成分とする金属酸化物粉末から成る
構成とする。中でも、液剤が4−メタクリロキシエチル
トリメリット酸の65〜85重量%水溶液であり、粉剤
がこの液剤に対して重量比で1:0.5〜4.0の割合で
混合して使用されるものであることが好ましい。
歯科用接着剤を用いることなく歯質に対して強固に接着
し、且つ優れた接着耐久性を有し、機械的強度、特に曲
げ強度に優れ臼歯咬合面に充填した際にも欠けることの
ない歯科用セメント組成物を提供する。 【解決手段】 歯科用セメント組成物を、液剤と粉剤と
から成り、液剤が4−メタクリロキシエチルトリメリッ
ト酸と水、粉剤がフルオロアルミノシリケートガラス粉
末又は酸化亜鉛を主成分とする金属酸化物粉末から成る
構成とする。中でも、液剤が4−メタクリロキシエチル
トリメリット酸の65〜85重量%水溶液であり、粉剤
がこの液剤に対して重量比で1:0.5〜4.0の割合で
混合して使用されるものであることが好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯科用セメント組
成物に関するものであり、更に詳しくは、4−メタクリ
ロキシエチルトリメリット酸水溶液と、フルオロアルミ
ノシリケートガラス粉末又は酸化亜鉛を主成分とする金
属酸化物粉末との酸−塩基反応を利用した歯科用セメン
ト組成物に関するものである。
成物に関するものであり、更に詳しくは、4−メタクリ
ロキシエチルトリメリット酸水溶液と、フルオロアルミ
ノシリケートガラス粉末又は酸化亜鉛を主成分とする金
属酸化物粉末との酸−塩基反応を利用した歯科用セメン
ト組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】歯科分野に於いてインレー,クラウン,
ブリッジ等を接着する場合、リン酸亜鉛セメント,カル
ボキシレートセメント,グラスアイオノマーセメント,
レジンセメントが広く使用されている。これらの中で、
歯科用リン酸亜鉛セメントは歯質に対する接着性が無い
こと、リン酸を含むことによりpH値が低く、硬化初期
に歯質に対して刺激を起こすことがあり、使用の頻度は
減少している。歯科用カルボキシレートセメントは歯質
に対する刺激が少ない歯科用セメントであるが、機械的
強度が低いという欠点があり、信頼性に欠ける。歯科用
グラスアイオノマーセメントは歯質に対する接着性があ
り、フッ素を放出する性質を持つことから歯質強化作用
があり、現在広く使用されている。しかも歯科用グラス
アイオノマーセメントの硬化体は半透明性を有し、審美
性に優れていることから充填にも用いることが出来る。
しかし、歯科用レジンセメントと比較して曲げ強さが低
く、脆い性質があるので臨床的には臼歯の咬合面に充填
した場合に辺縁が欠け易い欠点がある。一方、歯科用レ
ジンセメントは機械的強度に優れているが、歯科用レジ
ンセメント自体には歯質に対する接着性が無いため歯質
と接着させるためには専用の歯科用接着剤を用いること
が必要であり、充分な接着力を得るためには複雑な接着
操作を必要とする欠点があった。
ブリッジ等を接着する場合、リン酸亜鉛セメント,カル
ボキシレートセメント,グラスアイオノマーセメント,
レジンセメントが広く使用されている。これらの中で、
歯科用リン酸亜鉛セメントは歯質に対する接着性が無い
こと、リン酸を含むことによりpH値が低く、硬化初期
に歯質に対して刺激を起こすことがあり、使用の頻度は
減少している。歯科用カルボキシレートセメントは歯質
に対する刺激が少ない歯科用セメントであるが、機械的
強度が低いという欠点があり、信頼性に欠ける。歯科用
グラスアイオノマーセメントは歯質に対する接着性があ
り、フッ素を放出する性質を持つことから歯質強化作用
があり、現在広く使用されている。しかも歯科用グラス
アイオノマーセメントの硬化体は半透明性を有し、審美
性に優れていることから充填にも用いることが出来る。
しかし、歯科用レジンセメントと比較して曲げ強さが低
く、脆い性質があるので臨床的には臼歯の咬合面に充填
した場合に辺縁が欠け易い欠点がある。一方、歯科用レ
ジンセメントは機械的強度に優れているが、歯科用レジ
ンセメント自体には歯質に対する接着性が無いため歯質
と接着させるためには専用の歯科用接着剤を用いること
が必要であり、充分な接着力を得るためには複雑な接着
操作を必要とする欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記のよう
な従来の各種歯科用セメント組成物の欠点を解消し、歯
面処理やプライマー処理を必要としていた歯科用接着剤
を用いることなく歯質に対して強固に接着し、且つ優れ
た接着耐久性を有し、機械的強度、特に曲げ強さに優れ
臼歯咬合面に充填した際にも欠けることのない歯科用セ
メント組成物を提供することを課題とする。
な従来の各種歯科用セメント組成物の欠点を解消し、歯
面処理やプライマー処理を必要としていた歯科用接着剤
を用いることなく歯質に対して強固に接着し、且つ優れ
た接着耐久性を有し、機械的強度、特に曲げ強さに優れ
臼歯咬合面に充填した際にも欠けることのない歯科用セ
メント組成物を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
の解決に鋭意努めた結果、従来歯科用接着剤に使用され
ていた歯質接着性モノマーである4−メタクリロキシエ
チルトリメリット酸がカルボン酸基を有する酸性モノマ
ーであることに着目し、この4−メタクリロキシエチル
トリメリット酸水溶液を液剤とし、これに従来の歯科用
セメントに使用されている粉末を組み合わせた結果、歯
質に対して強固に接着し且つ優れた接着耐久性を有し、
機械的強度、特に曲げ強さに優れた歯科用セメント組成
物を得ることができることを究明して本発明を完成した
のである。
の解決に鋭意努めた結果、従来歯科用接着剤に使用され
ていた歯質接着性モノマーである4−メタクリロキシエ
チルトリメリット酸がカルボン酸基を有する酸性モノマ
ーであることに着目し、この4−メタクリロキシエチル
トリメリット酸水溶液を液剤とし、これに従来の歯科用
セメントに使用されている粉末を組み合わせた結果、歯
質に対して強固に接着し且つ優れた接着耐久性を有し、
機械的強度、特に曲げ強さに優れた歯科用セメント組成
物を得ることができることを究明して本発明を完成した
のである。
【0005】
【発明の実施の形態】すなわち本発明に係る歯科用セメ
ント組成物は、液剤と粉剤とから成り、液剤が4−メタ
クリロキシエチルトリメリット酸と水、粉剤がフルオロ
アルミノシリケートガラス粉末又は酸化亜鉛を主成分と
する金属酸化物粉末から成ることを特徴とするものであ
り、特に、液剤が4−メタクリロキシエチルトリメリッ
ト酸の65〜85重量%水溶液であり、液剤と粉剤とを
重量比で1:0.5〜4.0の割合で混合して使用する
と従来の歯科用セメント組成物を使用した場合と比較し
て一段と優れた性能を得ることができるものである。
ント組成物は、液剤と粉剤とから成り、液剤が4−メタ
クリロキシエチルトリメリット酸と水、粉剤がフルオロ
アルミノシリケートガラス粉末又は酸化亜鉛を主成分と
する金属酸化物粉末から成ることを特徴とするものであ
り、特に、液剤が4−メタクリロキシエチルトリメリッ
ト酸の65〜85重量%水溶液であり、液剤と粉剤とを
重量比で1:0.5〜4.0の割合で混合して使用する
と従来の歯科用セメント組成物を使用した場合と比較し
て一段と優れた性能を得ることができるものである。
【0006】4−メタクリロキシエチルトリメリット酸
は、従来、歯質に対して接着性を与えるために歯科用接
着剤等に配合されていた歯質接着性のモノマーであり、
カルボン酸基を有する酸性モノマーであることからフル
オロアルミノシリケートガラス粉末又は酸化亜鉛を主成
分とする金属酸化物粉末と水の存在下で速やかに酸−塩
基反応で硬化する性質がある。そのため、従来歯科用グ
ラスアイオノマーセメントに使用されていたポリカルボ
ン酸と比較して歯質への接着性を飛躍的に高めることが
でき、歯面処理やプライマー処理を必要としていた歯科
用接着剤を必要としない歯科用セメント組成物を得るこ
とができる。そしてこの4−メタクリロキシエチルトリ
メリット酸は、フルオロアルミノシリケートガラス粉末
又は酸化亜鉛を主成分とする金属酸化物粉末と酸−塩基
反応を起こす一方で、重合性モノマーであることから4
−メタクリロキシエチルトリメリット酸自体も重合硬化
させることができ、歯科用グラスアイオノマーセメント
等、従来の歯科用セメント組成物と比較してより優れた
機械的強度、特に曲げ強さを与えることができる。
は、従来、歯質に対して接着性を与えるために歯科用接
着剤等に配合されていた歯質接着性のモノマーであり、
カルボン酸基を有する酸性モノマーであることからフル
オロアルミノシリケートガラス粉末又は酸化亜鉛を主成
分とする金属酸化物粉末と水の存在下で速やかに酸−塩
基反応で硬化する性質がある。そのため、従来歯科用グ
ラスアイオノマーセメントに使用されていたポリカルボ
ン酸と比較して歯質への接着性を飛躍的に高めることが
でき、歯面処理やプライマー処理を必要としていた歯科
用接着剤を必要としない歯科用セメント組成物を得るこ
とができる。そしてこの4−メタクリロキシエチルトリ
メリット酸は、フルオロアルミノシリケートガラス粉末
又は酸化亜鉛を主成分とする金属酸化物粉末と酸−塩基
反応を起こす一方で、重合性モノマーであることから4
−メタクリロキシエチルトリメリット酸自体も重合硬化
させることができ、歯科用グラスアイオノマーセメント
等、従来の歯科用セメント組成物と比較してより優れた
機械的強度、特に曲げ強さを与えることができる。
【0007】本発明に於いて、4−メタクリロキシエチ
ルトリメリット酸は水溶液の形態で使用することで4−
メタクリロキシエチルトリメリット酸の保存安定性を向
上させているのであり、この液剤としての4−メタクリ
ロキシエチルトリメリット酸水溶液は、4−メタクリロ
キシエチルトリメリット酸65〜85重量%に対して水
15〜35重量%であることが好ましい。4−メタクリ
ロキシエチルトリメリット酸水溶液中で、4−メタクリ
ロキシエチルトリメリット酸が65重量%未満である
と、硬化体の機械的強度、特に曲げ強さが低くなり易
い。また、4−メタクリロキシエチルトリメリット酸が
85重量%を超えると4−メタクリロキシエチルトリメ
リット酸の保存安定性が悪化する傾向がある。
ルトリメリット酸は水溶液の形態で使用することで4−
メタクリロキシエチルトリメリット酸の保存安定性を向
上させているのであり、この液剤としての4−メタクリ
ロキシエチルトリメリット酸水溶液は、4−メタクリロ
キシエチルトリメリット酸65〜85重量%に対して水
15〜35重量%であることが好ましい。4−メタクリ
ロキシエチルトリメリット酸水溶液中で、4−メタクリ
ロキシエチルトリメリット酸が65重量%未満である
と、硬化体の機械的強度、特に曲げ強さが低くなり易
い。また、4−メタクリロキシエチルトリメリット酸が
85重量%を超えると4−メタクリロキシエチルトリメ
リット酸の保存安定性が悪化する傾向がある。
【0008】この液剤である4−メタクリロキシエチル
トリメリット酸水溶液と混合される粉剤は、4−メタク
リロキシエチルトリメリット酸と水の存在下で酸−塩基
反応を起こして硬化するものであり、現在歯科用グラス
アイオノマーセメントの粉末成分として使用されている
フルオロアルミノシリケートガラス粉末又は歯科用リン
酸亜鉛セメントや歯科用カルボキシレートセメントの粉
末成分に使用されている酸化亜鉛を主成分とする金属酸
化物粉末が好適である。
トリメリット酸水溶液と混合される粉剤は、4−メタク
リロキシエチルトリメリット酸と水の存在下で酸−塩基
反応を起こして硬化するものであり、現在歯科用グラス
アイオノマーセメントの粉末成分として使用されている
フルオロアルミノシリケートガラス粉末又は歯科用リン
酸亜鉛セメントや歯科用カルボキシレートセメントの粉
末成分に使用されている酸化亜鉛を主成分とする金属酸
化物粉末が好適である。
【0009】歯科用グラスアイオノマーセメントに使用
されているフルオロアルミノシリケートガラスガラス粉
末とは、主成分としてAl3+,Si4+、F−,O
2−を含み、更にSr2+及び/又はCa2+を含むフ
ルオロアルミノシリケートガラス粉末であることが好ま
しい。更に、ガラスの総重量に対してAl3+:10〜
21重量%、Si4+:9〜24重量%、F−:1〜2
0重量%、Sr2+とCa2+の合計10〜34重量%
であることが好ましい。これ等主成分の割合は、硬化速
度,最終強度,溶解度などの操作性や物性に多大な影響
を及ぼす。Al3+の割合が10重量%未満であると硬
化が緩慢で強度も低い傾向がある。Al3+の割合が2
1重量%を超えるとガラスの作製が困難であり、透明性
が低下して審美性に劣る傾向がある。Si4+の割合が
9重量%未満の場合もガラスの作製が困難となり易く。
Si4+の割合が24重量%を超える場合は硬化速度が
遅くなり易く、また強度も低くなり耐久性に問題がでる
傾向がある。F−の割合が1重量%未満である歯科用と
セメントを練和する際の操作余裕時間が少なく使用操作
が困難となり易い。F−の割合が20重量%を超えると
最終硬化時間が長くなると共に、水中での溶解度が大き
くなり耐久性が劣る傾向がある。Sr2+とCa2+の
合計が10重量%未満であると硬化のシャープさが発揮
できず、硬化時間が長くなり易く、更にこの場合はガラ
スの作製も困難となる傾向がある。Sr2+とCa2+
の合計が34重量%を超えると、操作余裕時間が少なく
なり硬化が速過ぎて実際の使用が困難となる傾向があ
る。この場合は水中での溶解度が大きくなり耐久性が低
下し易い。本発明で使用されるフルオロアルミノシリケ
ートガラスは公知のガラス作製法により作製することが
できる。
されているフルオロアルミノシリケートガラスガラス粉
末とは、主成分としてAl3+,Si4+、F−,O
2−を含み、更にSr2+及び/又はCa2+を含むフ
ルオロアルミノシリケートガラス粉末であることが好ま
しい。更に、ガラスの総重量に対してAl3+:10〜
21重量%、Si4+:9〜24重量%、F−:1〜2
0重量%、Sr2+とCa2+の合計10〜34重量%
であることが好ましい。これ等主成分の割合は、硬化速
度,最終強度,溶解度などの操作性や物性に多大な影響
を及ぼす。Al3+の割合が10重量%未満であると硬
化が緩慢で強度も低い傾向がある。Al3+の割合が2
1重量%を超えるとガラスの作製が困難であり、透明性
が低下して審美性に劣る傾向がある。Si4+の割合が
9重量%未満の場合もガラスの作製が困難となり易く。
Si4+の割合が24重量%を超える場合は硬化速度が
遅くなり易く、また強度も低くなり耐久性に問題がでる
傾向がある。F−の割合が1重量%未満である歯科用と
セメントを練和する際の操作余裕時間が少なく使用操作
が困難となり易い。F−の割合が20重量%を超えると
最終硬化時間が長くなると共に、水中での溶解度が大き
くなり耐久性が劣る傾向がある。Sr2+とCa2+の
合計が10重量%未満であると硬化のシャープさが発揮
できず、硬化時間が長くなり易く、更にこの場合はガラ
スの作製も困難となる傾向がある。Sr2+とCa2+
の合計が34重量%を超えると、操作余裕時間が少なく
なり硬化が速過ぎて実際の使用が困難となる傾向があ
る。この場合は水中での溶解度が大きくなり耐久性が低
下し易い。本発明で使用されるフルオロアルミノシリケ
ートガラスは公知のガラス作製法により作製することが
できる。
【0010】また、酸化亜鉛を主成分とする金属酸化物
粉末とは、歯科用リン酸亜鉛セメントの粉末や歯科用カ
ルボキシレートセメントの粉末が代表的である。これら
は、一般的に酸化亜鉛70〜90重量%に酸化マグネシ
ウム等の金属酸化物を10〜30重量%混合し、700
℃以上の高温で焼結した後、冷却しボールミル等で粉砕
して粉末を作製することができる。なお、他の金属酸化
物として例えば、酸化ストロンチウム,二酸化珪素,酸
化第二鉄,酸化イットリウム等の金属酸化物を挙げるこ
とができる。これらの酸化亜鉛以外の金属酸化物は、4
−メタクリロキシエチルトリメリット酸との反応を促進
する促進剤として作用するものである。
粉末とは、歯科用リン酸亜鉛セメントの粉末や歯科用カ
ルボキシレートセメントの粉末が代表的である。これら
は、一般的に酸化亜鉛70〜90重量%に酸化マグネシ
ウム等の金属酸化物を10〜30重量%混合し、700
℃以上の高温で焼結した後、冷却しボールミル等で粉砕
して粉末を作製することができる。なお、他の金属酸化
物として例えば、酸化ストロンチウム,二酸化珪素,酸
化第二鉄,酸化イットリウム等の金属酸化物を挙げるこ
とができる。これらの酸化亜鉛以外の金属酸化物は、4
−メタクリロキシエチルトリメリット酸との反応を促進
する促進剤として作用するものである。
【0011】これらの粉剤であるフルオロアルミノシリ
ケートガラス粉末又は酸化亜鉛を主成分とする金属酸化
物粉末は、粉末の粒度を調整することが望ましく、好ま
しくは平均粒径が0.02μm〜10μm、更には0.0
2μm〜5μmの粉末であることが好ましい。平均粒径
が0.02μm未満の細粉を用いた場合には4−メタク
リロキシエチルトリメリット酸との反応が速過ぎて操作
性が悪化し易く、10μmを超える場合には硬化反応が
緩慢になり過ぎ、また硬化後の歯科用セメント組成物表
面の滑沢性が悪化する傾向がある。更に、本発明に係る
歯科用セメント組成物に使用する粉剤は通常の方法でシ
ラン処理を行ったものを使用することもできる。
ケートガラス粉末又は酸化亜鉛を主成分とする金属酸化
物粉末は、粉末の粒度を調整することが望ましく、好ま
しくは平均粒径が0.02μm〜10μm、更には0.0
2μm〜5μmの粉末であることが好ましい。平均粒径
が0.02μm未満の細粉を用いた場合には4−メタク
リロキシエチルトリメリット酸との反応が速過ぎて操作
性が悪化し易く、10μmを超える場合には硬化反応が
緩慢になり過ぎ、また硬化後の歯科用セメント組成物表
面の滑沢性が悪化する傾向がある。更に、本発明に係る
歯科用セメント組成物に使用する粉剤は通常の方法でシ
ラン処理を行ったものを使用することもできる。
【0012】4−メタクリロキシエチルトリメリット酸
水溶液である液剤と、フルオロアルミノシリケートガラ
ス粉末又は酸化亜鉛を主成分とする金属酸化物粉末であ
る粉剤とを混合する割合は、通常、液剤1重量部に対し
て粉剤が0.5〜4.0重量部の範囲が適当であり、更に
1.5〜3.0重量部の範囲であると練和操作,硬化機構
の観点からより好ましい。粉剤の混合割合が4.0重量
部を超えると4−メタクリロキシエチルトリメリット酸
水溶液と、フルオロアルミノシリケートガラス粉末又は
酸化亜鉛を主成分とする金属酸化物粉末との練和が困難
となり、歯質への接着性が劣る傾向がある。粉剤の割合
が0.5重量部未満であると、硬化後の歯科用セメント
組成物の機械的強度が低下する傾向がある。また、本発
明に係る歯科用セメント組成物に於いては、更に必要に
応じて通常用いられる重合触媒,重合禁止剤,紫外線吸
収剤,着色剤,増粘材などを適宜配合しても良い。
水溶液である液剤と、フルオロアルミノシリケートガラ
ス粉末又は酸化亜鉛を主成分とする金属酸化物粉末であ
る粉剤とを混合する割合は、通常、液剤1重量部に対し
て粉剤が0.5〜4.0重量部の範囲が適当であり、更に
1.5〜3.0重量部の範囲であると練和操作,硬化機構
の観点からより好ましい。粉剤の混合割合が4.0重量
部を超えると4−メタクリロキシエチルトリメリット酸
水溶液と、フルオロアルミノシリケートガラス粉末又は
酸化亜鉛を主成分とする金属酸化物粉末との練和が困難
となり、歯質への接着性が劣る傾向がある。粉剤の割合
が0.5重量部未満であると、硬化後の歯科用セメント
組成物の機械的強度が低下する傾向がある。また、本発
明に係る歯科用セメント組成物に於いては、更に必要に
応じて通常用いられる重合触媒,重合禁止剤,紫外線吸
収剤,着色剤,増粘材などを適宜配合しても良い。
【0013】本発明に係る歯科用セメント組成物に必要
に応じて配合される重合触媒としてはp−トルエンスル
フィン酸ナトリウム,アスコルビン酸,フェニルグリシ
ン,ベンゼンスルフォン酸ナトリウム等の通常使用され
る重合触媒を使用することができ、重合禁止剤としては
ジブチルヒドロキシトルエン,ハイドロキノン等の通常
使用される重合禁止剤を使用することができ、紫外線吸
収剤としては2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェ
ニル)ベンゾトリアール等の通常使用される紫外線吸収
剤を使用することができる。このような重合触媒,重合
禁止剤,着色剤などはフルオロアルミノシリケートガラ
ス粉末又は酸化亜鉛を主成分とする金属酸化物粉末であ
る粉剤に配合することが好ましく、紫外線吸収剤,増粘
材は液剤に配合することが好ましい。
に応じて配合される重合触媒としてはp−トルエンスル
フィン酸ナトリウム,アスコルビン酸,フェニルグリシ
ン,ベンゼンスルフォン酸ナトリウム等の通常使用され
る重合触媒を使用することができ、重合禁止剤としては
ジブチルヒドロキシトルエン,ハイドロキノン等の通常
使用される重合禁止剤を使用することができ、紫外線吸
収剤としては2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェ
ニル)ベンゾトリアール等の通常使用される紫外線吸収
剤を使用することができる。このような重合触媒,重合
禁止剤,着色剤などはフルオロアルミノシリケートガラ
ス粉末又は酸化亜鉛を主成分とする金属酸化物粉末であ
る粉剤に配合することが好ましく、紫外線吸収剤,増粘
材は液剤に配合することが好ましい。
【0014】本発明に係る歯科用セメント組成物は、歯
面処理やプライマー処理を必要としていた歯科用接着剤
を用いなくても優れた接着強さと接着耐久性とを持ち、
機械的強度、特に曲げ強さに優れている。しかも、硬化
体は半透明性を有しているため、歯科用金属,歯科用セ
ラミック等で作製された歯科用補綴物の合着材としての
みならず、歯科用コンポジットレジン等の充填材料の歯
質接着材、咬合面等の予防填塞材、窩洞のライニング
材、矯正用ブラケットの接着材等の幅広い用途に応用で
きる。
面処理やプライマー処理を必要としていた歯科用接着剤
を用いなくても優れた接着強さと接着耐久性とを持ち、
機械的強度、特に曲げ強さに優れている。しかも、硬化
体は半透明性を有しているため、歯科用金属,歯科用セ
ラミック等で作製された歯科用補綴物の合着材としての
みならず、歯科用コンポジットレジン等の充填材料の歯
質接着材、咬合面等の予防填塞材、窩洞のライニング
材、矯正用ブラケットの接着材等の幅広い用途に応用で
きる。
【0015】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明に係る歯科用セ
メント組成物を具体的に説明する。 『粉剤であるフルオロアルミノシリケートガラス粉末の
調製』 (1)フルオロアルミノシリケートガラス粉末I 酸化アルミニウム21g、無水硅酸44g、フッ化カル
シウム12g、リン酸カルシウム14g及び炭酸ストロ
ンチウム9gを充分混合し、1200℃の高温電気炉中
で5時間保持しガラスを熔融させた。熔融後冷却し、ボ
ールミルを用い10時間粉砕し、200メッシュ(AS
TM)ふるいを通過させた粉をフルオロアルミノシリケ
ートガラス粉末Iとした。 (2)フルオロアルミノシリケートガラス粉末II 酸化アルミニウム23g、無水硅酸41g、フッ化カル
シウム10g、リン酸カルシウム13g及びリン酸アル
ミニウム13gを充分混合し、1100℃の高温電気炉
中で5時間保持しガラスを熔融させた。熔融後冷却し、
ボールミルを用い10時間粉砕し、200メッシュ(A
STM)ふるいを通過させた粉をフルオロアルミノシリ
ケートガラス粉末IIとした。 (3)フルオロアルミノシリケートガラス粉末III 酸化アルミニウム22g、無水硅酸43g、フッ化カル
シウム12g、リン酸カルシウム15g及び炭酸ストロ
ンチウム8gを充分混合し、1200℃の高温電気炉中
で5時間保持しガラスを熔融させた。熔融後冷却し、ボ
ールミルを用い10時間粉砕し、200メッシュ(AS
TM)ふるいを通過させた粉末100重量部に対して1
重量部のp−トルエンスルフィン酸ナトリウムを添加し
た粉末をフルオロアルミノシリケートガラス粉末IIIと
した。
メント組成物を具体的に説明する。 『粉剤であるフルオロアルミノシリケートガラス粉末の
調製』 (1)フルオロアルミノシリケートガラス粉末I 酸化アルミニウム21g、無水硅酸44g、フッ化カル
シウム12g、リン酸カルシウム14g及び炭酸ストロ
ンチウム9gを充分混合し、1200℃の高温電気炉中
で5時間保持しガラスを熔融させた。熔融後冷却し、ボ
ールミルを用い10時間粉砕し、200メッシュ(AS
TM)ふるいを通過させた粉をフルオロアルミノシリケ
ートガラス粉末Iとした。 (2)フルオロアルミノシリケートガラス粉末II 酸化アルミニウム23g、無水硅酸41g、フッ化カル
シウム10g、リン酸カルシウム13g及びリン酸アル
ミニウム13gを充分混合し、1100℃の高温電気炉
中で5時間保持しガラスを熔融させた。熔融後冷却し、
ボールミルを用い10時間粉砕し、200メッシュ(A
STM)ふるいを通過させた粉をフルオロアルミノシリ
ケートガラス粉末IIとした。 (3)フルオロアルミノシリケートガラス粉末III 酸化アルミニウム22g、無水硅酸43g、フッ化カル
シウム12g、リン酸カルシウム15g及び炭酸ストロ
ンチウム8gを充分混合し、1200℃の高温電気炉中
で5時間保持しガラスを熔融させた。熔融後冷却し、ボ
ールミルを用い10時間粉砕し、200メッシュ(AS
TM)ふるいを通過させた粉末100重量部に対して1
重量部のp−トルエンスルフィン酸ナトリウムを添加し
た粉末をフルオロアルミノシリケートガラス粉末IIIと
した。
【0016】『粉剤である酸化亜鉛を主成分とする金属
酸化物粉末の調製』 (1)酸化亜鉛を主成分とする金属酸化物粉末I 酸化亜鉛88g、酸化マグネシウム12gを充分混合
し、1000℃の高温電気炉中で5時間保持し焼結させ
た。焼結後冷却し、ボールミルを用い10時間粉砕し、
200メッシュ(ASTM)ふるいを通過させた粉を酸
化亜鉛を主成分とする金属酸化物粉末Iとした。 (2)酸化亜鉛を主成分とする金属酸化物粉末II 酸化亜鉛80g、酸化マグネシウム18g、酸化ストロ
ンチウム2gを充分混合し、900℃の高温電気炉中で
5時間保持し焼結させた。焼結後冷却し、ボールミルを
用い10時間粉砕し、200メッシュ(ASTM)ふる
いを通過させた粉を酸化亜鉛を主成分とする金属酸化物
粉末IIとした。
酸化物粉末の調製』 (1)酸化亜鉛を主成分とする金属酸化物粉末I 酸化亜鉛88g、酸化マグネシウム12gを充分混合
し、1000℃の高温電気炉中で5時間保持し焼結させ
た。焼結後冷却し、ボールミルを用い10時間粉砕し、
200メッシュ(ASTM)ふるいを通過させた粉を酸
化亜鉛を主成分とする金属酸化物粉末Iとした。 (2)酸化亜鉛を主成分とする金属酸化物粉末II 酸化亜鉛80g、酸化マグネシウム18g、酸化ストロ
ンチウム2gを充分混合し、900℃の高温電気炉中で
5時間保持し焼結させた。焼結後冷却し、ボールミルを
用い10時間粉砕し、200メッシュ(ASTM)ふる
いを通過させた粉を酸化亜鉛を主成分とする金属酸化物
粉末IIとした。
【0017】『接着強さ及び接着耐久性試験』牛の新鮮
な前歯表面を注水下耐水研磨紙#600によって研磨
し、エナメル質及び象牙質面を各40個ずつ露出させて
被着面を得た。直径3mmの孔を開けたアルミニウム製
マスキングテープにて接着面積を規定した。その後、練
和した歯科用セメント組成物を被着面に盛り、その上か
ら予め耐水研磨紙#600で表面研磨してあるステンレ
ス製の円柱ロッドを手圧にて圧接した。37℃、相対湿
度100%の恒温槽に1時間放置後、37℃水中に23
時間浸漬した。その後、試験体40個のうち20個を万
能試験機(製品名オートグラフ:島津製作所社製)にて
クロスヘッドスピード1.0mm/min.にて接着強
さを測定した。残りの20個の試料は、サーマルサイク
ル試験装置(トーマス科学器械社製)を使用して、5℃
の冷水と55℃温水に交互に浸す方法で、温度差による
ストレスを30秒間隔で1000回与え続けるサーマル
サイクル試験後、万能試験機(製品名オートグラフ:島
津製作所社製)にてクロスヘッドスピード1.0mm/
min.で接着強さを測定し、接着耐久性試験とした。
結果は各20個の平均値で表した。
な前歯表面を注水下耐水研磨紙#600によって研磨
し、エナメル質及び象牙質面を各40個ずつ露出させて
被着面を得た。直径3mmの孔を開けたアルミニウム製
マスキングテープにて接着面積を規定した。その後、練
和した歯科用セメント組成物を被着面に盛り、その上か
ら予め耐水研磨紙#600で表面研磨してあるステンレ
ス製の円柱ロッドを手圧にて圧接した。37℃、相対湿
度100%の恒温槽に1時間放置後、37℃水中に23
時間浸漬した。その後、試験体40個のうち20個を万
能試験機(製品名オートグラフ:島津製作所社製)にて
クロスヘッドスピード1.0mm/min.にて接着強
さを測定した。残りの20個の試料は、サーマルサイク
ル試験装置(トーマス科学器械社製)を使用して、5℃
の冷水と55℃温水に交互に浸す方法で、温度差による
ストレスを30秒間隔で1000回与え続けるサーマル
サイクル試験後、万能試験機(製品名オートグラフ:島
津製作所社製)にてクロスヘッドスピード1.0mm/
min.で接着強さを測定し、接着耐久性試験とした。
結果は各20個の平均値で表した。
【0018】『曲げ強さ試験』練和後の歯科用セメント
組成物を内径3mm、長さ25mmのアクリル管内に填
入し、セロファンを介してガラス板にて圧接して円柱型
の30個の硬化体を得た。得られた試験片を37℃の蒸
留水に24時間浸漬し、万能試験機(製品名オートグラ
フ:島津製作所社製)にてスパン20mm、クロスヘッ
ドスピード1mm/min.で3点曲げによる曲げ強さ
試験を行った。結果は各30個の平均値で表わした。
組成物を内径3mm、長さ25mmのアクリル管内に填
入し、セロファンを介してガラス板にて圧接して円柱型
の30個の硬化体を得た。得られた試験片を37℃の蒸
留水に24時間浸漬し、万能試験機(製品名オートグラ
フ:島津製作所社製)にてスパン20mm、クロスヘッ
ドスピード1mm/min.で3点曲げによる曲げ強さ
試験を行った。結果は各30個の平均値で表わした。
【0019】
【実施例1】4−メタクリロキシエチルトリメリット酸
7.5g、蒸留水2.5gを計り採り、室温で4時間混合
して液剤とした。この液剤1.0gと粉剤であるフルオ
ロアルミノシリケートガラス粉末I1.0gとを練和紙
上に計り採り、スパチュラを用いて40秒間の練和操作
を行うことで液剤と粉剤とを均一に混合した。23℃室
温で操作余裕時間は3分00秒であった。この歯科用セ
メントの接着強さ及び接着耐久性試験,曲げ強さ試験結
果を表1に示す。
7.5g、蒸留水2.5gを計り採り、室温で4時間混合
して液剤とした。この液剤1.0gと粉剤であるフルオ
ロアルミノシリケートガラス粉末I1.0gとを練和紙
上に計り採り、スパチュラを用いて40秒間の練和操作
を行うことで液剤と粉剤とを均一に混合した。23℃室
温で操作余裕時間は3分00秒であった。この歯科用セ
メントの接着強さ及び接着耐久性試験,曲げ強さ試験結
果を表1に示す。
【0020】
【実施例2】4−メタクリロキシエチルトリメリット酸
8.0g、蒸留水2.0gを計り採り、室温で4時間混合
して液剤とした。この液剤1.0gと粉剤であるフルオ
ロアルミノシリケートガラス粉末II2.0gとを練和紙
上に計り採り、スパチュラを用いて実施例1と同様の練
和操作を行うことで液剤と粉剤とを均一に混合した。2
3℃室温で操作余裕時間は2分30秒であった。この歯
科用セメントの接着強さ及び接着耐久性試験,曲げ強さ
試験結果を表1に示す。
8.0g、蒸留水2.0gを計り採り、室温で4時間混合
して液剤とした。この液剤1.0gと粉剤であるフルオ
ロアルミノシリケートガラス粉末II2.0gとを練和紙
上に計り採り、スパチュラを用いて実施例1と同様の練
和操作を行うことで液剤と粉剤とを均一に混合した。2
3℃室温で操作余裕時間は2分30秒であった。この歯
科用セメントの接着強さ及び接着耐久性試験,曲げ強さ
試験結果を表1に示す。
【0021】
【実施例3】4−メタクリロキシエチルトリメリット酸
6.7g、蒸留水3.3gを計り採り、室温で4時間混合
して液剤とした。この液剤1.0gと粉剤であるフルオ
ロアルミノシリケートガラス粉末I3.5gとを練和紙
上に計り採り、スパチュラを用いて実施例1と同様の練
和操作を行うことで液剤と粉剤とを均一に混合した。2
3℃室温で操作余裕時間は2分00秒であった。この歯
科用セメントの接着強さ及び接着耐久性試験,曲げ強さ
試験結果を表1に示す。
6.7g、蒸留水3.3gを計り採り、室温で4時間混合
して液剤とした。この液剤1.0gと粉剤であるフルオ
ロアルミノシリケートガラス粉末I3.5gとを練和紙
上に計り採り、スパチュラを用いて実施例1と同様の練
和操作を行うことで液剤と粉剤とを均一に混合した。2
3℃室温で操作余裕時間は2分00秒であった。この歯
科用セメントの接着強さ及び接着耐久性試験,曲げ強さ
試験結果を表1に示す。
【0022】
【実施例4】4−メタクリロキシエチルトリメリット酸
8.4g、蒸留水1.6gを計り採り、室温で4時間混合
して液剤とした。この液剤1.0gと粉剤であるフルオ
ロアルミノシリケートガラス粉末III3.0gとを練和紙
上に計り採り、スパチュラを用いて実施例1と同様の練
和操作を行うことで液剤と粉剤とを均一に混合した。2
3℃室温で操作余裕時間は2分10秒であった。この歯
科用セメントの接着強さ及び接着耐久性試験,曲げ強さ
試験結果を表1に示す。
8.4g、蒸留水1.6gを計り採り、室温で4時間混合
して液剤とした。この液剤1.0gと粉剤であるフルオ
ロアルミノシリケートガラス粉末III3.0gとを練和紙
上に計り採り、スパチュラを用いて実施例1と同様の練
和操作を行うことで液剤と粉剤とを均一に混合した。2
3℃室温で操作余裕時間は2分10秒であった。この歯
科用セメントの接着強さ及び接着耐久性試験,曲げ強さ
試験結果を表1に示す。
【0023】
【実施例5】4−メタクリロキシエチルトリメリット酸
8.2g、蒸留水1.8gを計り採り、室温で4時間混合
して液剤とした。この液剤1.0gと粉剤である酸化亜
鉛を主成分とする金属酸化物粉末I1.5gとを練和紙
上に計り採り、スパチュラを用いて実施例1と同様の練
和操作を行うことで液剤と粉剤とを均一に混合した。2
3℃室温で操作余裕時間は2分45秒であった。この歯
科用セメントの接着強さ及び接着耐久性試験,曲げ強さ
試験結果を表1に示す。
8.2g、蒸留水1.8gを計り採り、室温で4時間混合
して液剤とした。この液剤1.0gと粉剤である酸化亜
鉛を主成分とする金属酸化物粉末I1.5gとを練和紙
上に計り採り、スパチュラを用いて実施例1と同様の練
和操作を行うことで液剤と粉剤とを均一に混合した。2
3℃室温で操作余裕時間は2分45秒であった。この歯
科用セメントの接着強さ及び接着耐久性試験,曲げ強さ
試験結果を表1に示す。
【0024】
【実施例6】4−メタクリロキシエチルトリメリット酸
7.2g、蒸留水2.8gを計り採り、室温で4時間混合
して液剤とした。この液剤1.0gと粉剤である酸化亜
鉛を主成分とする金属酸化物粉末II3.7gとを練和紙
上に計り採り、スパチュラを用いて実施例1と同様の練
和操作を行うことで液剤と粉剤とを均一に混合した。2
3℃室温で操作余裕時間は2分00秒であった。この歯
科用セメントの接着強さ及び接着耐久性試験,曲げ強さ
試験結果を表1に示す。
7.2g、蒸留水2.8gを計り採り、室温で4時間混合
して液剤とした。この液剤1.0gと粉剤である酸化亜
鉛を主成分とする金属酸化物粉末II3.7gとを練和紙
上に計り採り、スパチュラを用いて実施例1と同様の練
和操作を行うことで液剤と粉剤とを均一に混合した。2
3℃室温で操作余裕時間は2分00秒であった。この歯
科用セメントの接着強さ及び接着耐久性試験,曲げ強さ
試験結果を表1に示す。
【0025】
【比較例1】従来の歯科用グラスアイオノマーセメント
として「フジI」(ジーシー社製)を使用した。セメン
ト液1.0gとセメント粉末1.8gとを練和紙上に計り
採り、スパチュラを用いて実施例1と同様の練和操作を
行うことで液剤と粉剤とを均一に混合した。23℃室温
で操作余裕時間は2分00秒であった。この歯科用セメ
ントの接着強さ及び接着耐久性試験,曲げ強さ試験結果
を表1に示す。
として「フジI」(ジーシー社製)を使用した。セメン
ト液1.0gとセメント粉末1.8gとを練和紙上に計り
採り、スパチュラを用いて実施例1と同様の練和操作を
行うことで液剤と粉剤とを均一に混合した。23℃室温
で操作余裕時間は2分00秒であった。この歯科用セメ
ントの接着強さ及び接着耐久性試験,曲げ強さ試験結果
を表1に示す。
【0026】
【比較例2】従来の歯科用カルボキシレートセメントと
して「リブカーボ」(ジーシー社製)を使用した。セメ
ント液1.0gとセメント粉末2.0gとを練和紙上に計
り採り、スパチュラを用いて実施例1と同様の練和操作
を行うことで液剤と粉剤とを均一に混合した。23℃室
温で操作余裕時間は3分00秒であった。この歯科用セ
メントの接着強さ及び接着耐久性試験,曲げ強さ試験結
果を表1に示す。
して「リブカーボ」(ジーシー社製)を使用した。セメ
ント液1.0gとセメント粉末2.0gとを練和紙上に計
り採り、スパチュラを用いて実施例1と同様の練和操作
を行うことで液剤と粉剤とを均一に混合した。23℃室
温で操作余裕時間は3分00秒であった。この歯科用セ
メントの接着強さ及び接着耐久性試験,曲げ強さ試験結
果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】前述した各実施例及び各比較例より明ら
かなように、本発明に係る歯科用セメント組成物は、歯
面処理やプライマー処理を必要としていた歯科用接着剤
を用いなくても、歯質に対して優れた接着強さと接着耐
久性を持ち、機械的強度、特に曲げ強さにも優れている
ため臼歯咬合面に充填した際にも欠けることのない歯科
用セメント組成物であり、歯科医療に貢献する価値の非
常に大きなものである。
かなように、本発明に係る歯科用セメント組成物は、歯
面処理やプライマー処理を必要としていた歯科用接着剤
を用いなくても、歯質に対して優れた接着強さと接着耐
久性を持ち、機械的強度、特に曲げ強さにも優れている
ため臼歯咬合面に充填した際にも欠けることのない歯科
用セメント組成物であり、歯科医療に貢献する価値の非
常に大きなものである。
Claims (6)
- 【請求項1】 液剤と粉剤とから成り、液剤が4−メタ
クリロキシエチルトリメリット酸と水、粉剤がフルオロ
アルミノシリケートガラス粉末又は酸化亜鉛を主成分と
する金属酸化物粉末から成ることを特徴とする歯科用セ
メント組成物。 - 【請求項2】 液剤が4−メタクリロキシエチルトリメ
リット酸の65〜85重量%水溶液であり、液剤と粉剤
とを重量比で1:0.5〜4.0の割合で混合して使用
するものである請求項1に記載の歯科用セメント組成
物。 - 【請求項3】 フルオロアルミノシリケートガラス粉末
が、主成分としてAl3 +,Si4+、F−,O2−を
含み、更にSr2+及び/又はCa2+を含むフルオロ
アルミノシリケートガラス粉末である請求項1又は2に
記載の歯科用セメント組成物。 - 【請求項4】 酸化亜鉛を主成分とする金属酸化物粉末
の酸化亜鉛以外の金属酸化物が、酸化マグネシウム,酸
化ストロンチウム,二酸化珪素,酸化第二鉄,酸化イッ
トリウムより選ばれる1種又は2種以上である請求項1
又は2に記載の歯科用セメント組成物。 - 【請求項5】 粉剤が、平均粒径が0.02μm〜10
μmの粉剤である請求項1から4までの何れか1項に記
載の歯科用セメント組成物。 - 【請求項6】 粉剤が、重合触媒を含む粉剤である請求
項1から5までの何れか1項に記載の歯科用セメント組
成物。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10227197A JP2000053518A (ja) | 1998-08-11 | 1998-08-11 | 歯科用セメント組成物 |
US09/361,994 US6291548B1 (en) | 1998-08-11 | 1999-07-28 | Dental cement composition |
GB9918080A GB2340498B (en) | 1998-08-11 | 1999-07-30 | Dental cement composition |
DE19937672A DE19937672A1 (de) | 1998-08-11 | 1999-08-10 | Dentale Zementmasse |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10227197A JP2000053518A (ja) | 1998-08-11 | 1998-08-11 | 歯科用セメント組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000053518A true JP2000053518A (ja) | 2000-02-22 |
Family
ID=16857025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10227197A Pending JP2000053518A (ja) | 1998-08-11 | 1998-08-11 | 歯科用セメント組成物 |
Country Status (4)
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---|---|
US (1) | US6291548B1 (ja) |
JP (1) | JP2000053518A (ja) |
DE (1) | DE19937672A1 (ja) |
GB (1) | GB2340498B (ja) |
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EP2163233A1 (en) | 2008-09-11 | 2010-03-17 | GC Corporation | Paste-type dental cement |
US8362105B2 (en) | 2005-08-08 | 2013-01-29 | Sun Medical Co., Ltd. | Dental curable composition and kit for such dental curable composition |
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US6793592B2 (en) * | 2002-08-27 | 2004-09-21 | Acushnet Company | Golf balls comprising glass ionomers, or other hybrid organic/inorganic compositions |
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JPS58183607A (ja) | 1982-04-20 | 1983-10-26 | G C Dental Ind Corp | 歯科用セメント |
JPS59225109A (ja) | 1983-06-06 | 1984-12-18 | G C Dental Ind Corp | 口腔内用組成物 |
JPS6034903A (ja) | 1983-08-05 | 1985-02-22 | G C Dental Ind Corp | 歯科用セメント組成物 |
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JPS61229806A (ja) | 1985-04-05 | 1986-10-14 | G C Dental Ind Corp | 歯科用アルミン酸セメント組成物 |
JPS61229807A (ja) | 1985-04-05 | 1986-10-14 | G C Dental Ind Corp | 歯科用セメント組成物 |
JPS61271203A (ja) | 1985-05-27 | 1986-12-01 | G C Dental Ind Corp | 歯科用変色性セメント組成物 |
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