JP2000052912A - エアバッグ内蔵シート - Google Patents
エアバッグ内蔵シートInfo
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- JP2000052912A JP2000052912A JP10228188A JP22818898A JP2000052912A JP 2000052912 A JP2000052912 A JP 2000052912A JP 10228188 A JP10228188 A JP 10228188A JP 22818898 A JP22818898 A JP 22818898A JP 2000052912 A JP2000052912 A JP 2000052912A
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- JP
- Japan
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- airbag
- seat
- case
- seat back
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R21/02—Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
- B60R21/16—Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
- B60R21/20—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
- B60R21/207—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in vehicle seats
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R2021/0002—Type of accident
- B60R2021/0006—Lateral collision
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Air Bags (AREA)
- Seats For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エアバッグが展開する際にカバー部材が破れ
ることを回避でき、エアバッグが正規の展開性能を発揮
できるエアバッグ内蔵シートを提供する。 【解決手段】 シートバック22を覆うカバー部材25
のエアバッグ収納部は、シートバックメイン生地25a
とサイドマチ生地25bなどを縫い合わせることによっ
て構成されている。エアバッグモジュール30は、エア
バッグ32とインフレータ33などを収容したケース3
1を備えている。このケース31の前部にシートバック
メイン生地25aとサイドマチ生地25bとの縫合部2
6を指向して開口する前面開口部40が形成されてい
る。
ることを回避でき、エアバッグが正規の展開性能を発揮
できるエアバッグ内蔵シートを提供する。 【解決手段】 シートバック22を覆うカバー部材25
のエアバッグ収納部は、シートバックメイン生地25a
とサイドマチ生地25bなどを縫い合わせることによっ
て構成されている。エアバッグモジュール30は、エア
バッグ32とインフレータ33などを収容したケース3
1を備えている。このケース31の前部にシートバック
メイン生地25aとサイドマチ生地25bとの縫合部2
6を指向して開口する前面開口部40が形成されてい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両が側方から
衝突力を受けたときに乗員を保護するのに有効なサイド
エアバッグを備えたエアバッグ内蔵シートに関する。
衝突力を受けたときに乗員を保護するのに有効なサイド
エアバッグを備えたエアバッグ内蔵シートに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両に搭載されるエアバッグ
装置は、衝突時にエアバッグがインフレータによって瞬
時に膨出することにより、乗員が車室内の部材に二次衝
突することが抑制されるようになっている。エアバッグ
装置を設ける位置は、前面衝突に対しては乗員の前方す
なわちステアリングホィールのセンターパッド内や助手
席前方のグローブボックス付近であるが、側面衝突に対
してはシートバック等に内蔵されるいわゆるサイドエア
バッグが有効である。
装置は、衝突時にエアバッグがインフレータによって瞬
時に膨出することにより、乗員が車室内の部材に二次衝
突することが抑制されるようになっている。エアバッグ
装置を設ける位置は、前面衝突に対しては乗員の前方す
なわちステアリングホィールのセンターパッド内や助手
席前方のグローブボックス付近であるが、側面衝突に対
してはシートバック等に内蔵されるいわゆるサイドエア
バッグが有効である。
【0003】例えば図7に示す従来のサイドエアバッグ
内蔵シート1は、シートバック2のドア側のサイド部3
にエアバッグモジュール4を内蔵し、車両の側面衝突時
にセンサが出力する信号によってインフレータ5を作動
させ、インフレータ5が発生するガスによってエアバッ
グ6を膨ませるようにしている。
内蔵シート1は、シートバック2のドア側のサイド部3
にエアバッグモジュール4を内蔵し、車両の側面衝突時
にセンサが出力する信号によってインフレータ5を作動
させ、インフレータ5が発生するガスによってエアバッ
グ6を膨ませるようにしている。
【0004】シートバック2はフレーム7とパッド8と
カバー部材9などを含んでおり、エアバッグ6が展開す
る際にカバー部材9の内側から加わる圧力によって、シ
ートバックメイン生地9aとサイドマチ生地9bとの縫
合部10の縫い糸11を破断させ、この破断部からエア
バッグ6が2点鎖線で示すようにシートバック2の前方
(矢印Fで示す方向)に膨出し、乗員の体側部から側頭
部等を保護できる形状に展開するようになっている。エ
アバッグ6はインフレータ5と共にケース15に収容さ
れている。
カバー部材9などを含んでおり、エアバッグ6が展開す
る際にカバー部材9の内側から加わる圧力によって、シ
ートバックメイン生地9aとサイドマチ生地9bとの縫
合部10の縫い糸11を破断させ、この破断部からエア
バッグ6が2点鎖線で示すようにシートバック2の前方
(矢印Fで示す方向)に膨出し、乗員の体側部から側頭
部等を保護できる形状に展開するようになっている。エ
アバッグ6はインフレータ5と共にケース15に収容さ
れている。
【0005】ケース15は、シートバックフレーム7に
固定されるケース本体15aと、ケース本体15aのサ
イドマチ生地9b寄りの位置に設けたリッド(蓋)15
bとを備えて構成されている。リッド15bはヒンジ部
16を境に開閉可能であり、図8に示すようにケース本
体15aの前端に設けた爪などの係止部17をリッド1
5bに形成した受け部18に引っ掛けることにより、リ
ッド15bを閉じておくことができるようになってい
る。
固定されるケース本体15aと、ケース本体15aのサ
イドマチ生地9b寄りの位置に設けたリッド(蓋)15
bとを備えて構成されている。リッド15bはヒンジ部
16を境に開閉可能であり、図8に示すようにケース本
体15aの前端に設けた爪などの係止部17をリッド1
5bに形成した受け部18に引っ掛けることにより、リ
ッド15bを閉じておくことができるようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記エアバッグモジュ
ール4において、エアバッグ6が展開する際には、図9
に示すようにエアバッグ6の膨張に伴ってリッド15b
が開くことによってエアバッグ6が展開することにな
る。図10に示すようにインフレータ5はケース15の
内部に収容されており、インフレータ5のガス噴出口5
aからガスが勢い良く噴出し、リッド15bがシート側
方に開動作するようになっている。
ール4において、エアバッグ6が展開する際には、図9
に示すようにエアバッグ6の膨張に伴ってリッド15b
が開くことによってエアバッグ6が展開することにな
る。図10に示すようにインフレータ5はケース15の
内部に収容されており、インフレータ5のガス噴出口5
aからガスが勢い良く噴出し、リッド15bがシート側
方に開動作するようになっている。
【0007】上記従来例では、リッド15bが開く際に
リッド15bの前縁部Cなどがサイドマチ生地9b(図
7に示す)に強く当たるため、前縁部Cとサイドマチ生
地9bとの接触部に応力集中を生じ、サイドマチ生地9
bが破れつつエアバッグ6が展開する可能性もある。そ
の場合はエアバッグ6の展開圧力が縫合部10にかかり
にくくなり、エアバッグ6の展開性能に影響を与えるこ
とも考えられる。
リッド15bの前縁部Cなどがサイドマチ生地9b(図
7に示す)に強く当たるため、前縁部Cとサイドマチ生
地9bとの接触部に応力集中を生じ、サイドマチ生地9
bが破れつつエアバッグ6が展開する可能性もある。そ
の場合はエアバッグ6の展開圧力が縫合部10にかかり
にくくなり、エアバッグ6の展開性能に影響を与えるこ
とも考えられる。
【0008】従って本発明の目的は、エアバッグが展開
する際にサイドマチ生地等のカバー部材が破けてしまう
ことを回避でき、エアバッグが正規の展開性能を発揮で
きるようなエアバッグ内蔵シートを提供することにあ
る。
する際にサイドマチ生地等のカバー部材が破けてしまう
ことを回避でき、エアバッグが正規の展開性能を発揮で
きるようなエアバッグ内蔵シートを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、シートバック
の内部にエアバッグモジュールを設けるエアバッグ内蔵
シートにおいて、シートバックのエアバッグ収納部を覆
うカバー部材の少なくとも一部はシートバックメイン生
地とサイドマチ生地とを縫合して構成され、前記エアバ
ッグモジュールはエアバッグとインフレータを収容しか
つシートバックのフレーム側に固定されるケースを備
え、前記ケースは、前記シートバックメイン生地とサイ
ドマチ生地との縫合部を指向して開口する前面開口部を
有することを特徴とするものである。この発明は、前記
ケースの前面開口部に、エアバッグ展開時に開く前面蓋
が設けられていることも含んでいる。
の内部にエアバッグモジュールを設けるエアバッグ内蔵
シートにおいて、シートバックのエアバッグ収納部を覆
うカバー部材の少なくとも一部はシートバックメイン生
地とサイドマチ生地とを縫合して構成され、前記エアバ
ッグモジュールはエアバッグとインフレータを収容しか
つシートバックのフレーム側に固定されるケースを備
え、前記ケースは、前記シートバックメイン生地とサイ
ドマチ生地との縫合部を指向して開口する前面開口部を
有することを特徴とするものである。この発明は、前記
ケースの前面開口部に、エアバッグ展開時に開く前面蓋
が設けられていることも含んでいる。
【0010】本発明のエアバッグ内蔵シートは、衝突時
にインフレータが作動し、インフレータのガス噴出口か
らガスが噴出することによって、エアバッグが膨らむ。
このエアバッグは、ケースの前面開口部から前方に出
て、カバー部材の縫合部に向って展開し、縫合部の縫い
糸を破断させつつ正規の方向に安定して展開することに
なり、乗員と車室内部材との二次衝突が緩和される。こ
の明細書で言うエアバッグとは、例えば窒素ガスなどの
気体によって袋状に膨らむ部材を意味し、膨らませるた
めに使用するガスの種類を問わないことは言うまでもな
い。
にインフレータが作動し、インフレータのガス噴出口か
らガスが噴出することによって、エアバッグが膨らむ。
このエアバッグは、ケースの前面開口部から前方に出
て、カバー部材の縫合部に向って展開し、縫合部の縫い
糸を破断させつつ正規の方向に安定して展開することに
なり、乗員と車室内部材との二次衝突が緩和される。こ
の明細書で言うエアバッグとは、例えば窒素ガスなどの
気体によって袋状に膨らむ部材を意味し、膨らませるた
めに使用するガスの種類を問わないことは言うまでもな
い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の一実施形態につ
いて図1から図4を参照して説明する。図1および図2
に示されたエアバッグ内蔵シート20は、自動車のフロ
ントシートに適用されるもので、シートクッション21
とシートバック22とを備えている。
いて図1から図4を参照して説明する。図1および図2
に示されたエアバッグ内蔵シート20は、自動車のフロ
ントシートに適用されるもので、シートクッション21
とシートバック22とを備えている。
【0012】図1に示すシートバック22は、シートバ
ックフレーム23と、例えば発泡ウレタンなどからなる
パッド24と、これらシートバックフレーム23とパッ
ド24などの外側を被覆するカバー部材(フロントシー
トトリムカバー)25などを備えている。
ックフレーム23と、例えば発泡ウレタンなどからなる
パッド24と、これらシートバックフレーム23とパッ
ド24などの外側を被覆するカバー部材(フロントシー
トトリムカバー)25などを備えている。
【0013】シートバック22の表皮を構成するカバー
部材25は、例えば合成皮革(裏基布としてのメリヤス
編地の外面をエラストマ等で被覆したもの)や天然皮革
あるいはファブリック等の柔軟性を有する生地を所定形
状に裁断し縫製することによって構成されている。
部材25は、例えば合成皮革(裏基布としてのメリヤス
編地の外面をエラストマ等で被覆したもの)や天然皮革
あるいはファブリック等の柔軟性を有する生地を所定形
状に裁断し縫製することによって構成されている。
【0014】エアバッグ収納部として機能するシートバ
ック22のサイド部22aを覆うカバー部材25の一部
は、第1の生地としてのシートバックメイン生地25a
と、第2の生地としてのサイドマチ生地25bとを縫合
部26において縫い糸27によって縫い合わせたもので
ある。シートバックメイン生地25aはシートバック2
2の前面側を構成する生地であり、サイドマチ生地25
bはシートバック22の側面を構成する生地である。な
お、サイド部22aを覆うカバー部材25は、シーバッ
クメイン生地25aとサイドマチ生地25bとそれ以外
の生地とを組合わせたものであってもよい。
ック22のサイド部22aを覆うカバー部材25の一部
は、第1の生地としてのシートバックメイン生地25a
と、第2の生地としてのサイドマチ生地25bとを縫合
部26において縫い糸27によって縫い合わせたもので
ある。シートバックメイン生地25aはシートバック2
2の前面側を構成する生地であり、サイドマチ生地25
bはシートバック22の側面を構成する生地である。な
お、サイド部22aを覆うカバー部材25は、シーバッ
クメイン生地25aとサイドマチ生地25bとそれ以外
の生地とを組合わせたものであってもよい。
【0015】シートバックフレーム23の側部にブラケ
ット28が溶接等によって固定されている。ブラケット
28は下記エアバッグモジュール30に沿う形状の取付
板28aを有している。
ット28が溶接等によって固定されている。ブラケット
28は下記エアバッグモジュール30に沿う形状の取付
板28aを有している。
【0016】シートバック22の片側、すなわちドア側
のサイド部22aに、エアバッグモジュール30が内蔵
されている。エアバッグモジュール30は、シートバッ
クフレーム23のブラケット28の取付板28aに固定
されるケース31(図3に示す)と、ケース31の内側
に折畳んだ状態で収容されたエアバッグ32と、窒素ガ
ス等の膨張ガスを発生させるためのインフレータ33な
どを備えている。
のサイド部22aに、エアバッグモジュール30が内蔵
されている。エアバッグモジュール30は、シートバッ
クフレーム23のブラケット28の取付板28aに固定
されるケース31(図3に示す)と、ケース31の内側
に折畳んだ状態で収容されたエアバッグ32と、窒素ガ
ス等の膨張ガスを発生させるためのインフレータ33な
どを備えている。
【0017】図1に示すようにケース31の後部にボル
ト36が設けられており、ボルト36を取付板28aに
形成した孔に挿通し、ナット37をボルト36に螺合さ
せて締付けることにより、ケース31がブラケット28
の所定位置に固定される。またインフレータ33の点火
系として、車両の側突を検出するセンサや電源(図示せ
ず)などが接続されている。
ト36が設けられており、ボルト36を取付板28aに
形成した孔に挿通し、ナット37をボルト36に螺合さ
せて締付けることにより、ケース31がブラケット28
の所定位置に固定される。またインフレータ33の点火
系として、車両の側突を検出するセンサや電源(図示せ
ず)などが接続されている。
【0018】このエアバッグモジュール30のケース3
1の前部に前面開口部40が形成されている。前面開口
部40は、シートバックメイン生地25aとサイドマチ
生地25bとの縫合部26を指向して縫合部26側に開
口している。このケース31の前面開口部40を除く部
位、すなわち両側壁31a,31bと上壁31cと底壁
31dと後壁31eなどは、互いに連なって箱形の内部
空間を形成している。これらの壁31a,31b,31
c,31dは、エアバッグ32が前面開口部40に向う
ようにエアバッグ32の展開方向を規制する機能も兼ね
ている。
1の前部に前面開口部40が形成されている。前面開口
部40は、シートバックメイン生地25aとサイドマチ
生地25bとの縫合部26を指向して縫合部26側に開
口している。このケース31の前面開口部40を除く部
位、すなわち両側壁31a,31bと上壁31cと底壁
31dと後壁31eなどは、互いに連なって箱形の内部
空間を形成している。これらの壁31a,31b,31
c,31dは、エアバッグ32が前面開口部40に向う
ようにエアバッグ32の展開方向を規制する機能も兼ね
ている。
【0019】次に、前記エアバッグモジュール30を備
えたエアバッグ内蔵シート20の作用について説明す
る。車両がその側方から衝突力を受けると、衝突を検知
するセンサが出力する信号に基いてインフレータ33が
作動し、窒素ガスなどの膨張ガスがインフレータ33の
ガス噴出口から噴出する。噴出したガスは、ケース31
によってその噴出方向が規制されつつエアバッグ32内
に噴出する。
えたエアバッグ内蔵シート20の作用について説明す
る。車両がその側方から衝突力を受けると、衝突を検知
するセンサが出力する信号に基いてインフレータ33が
作動し、窒素ガスなどの膨張ガスがインフレータ33の
ガス噴出口から噴出する。噴出したガスは、ケース31
によってその噴出方向が規制されつつエアバッグ32内
に噴出する。
【0020】インフレータ33が噴出するガスによって
エアバッグ32が膨らみ始めると、このエアバッグ32
はケース31の前面開口部40からケース31の前方、
すなわち縫合部26の近傍に向って展開する。この場
合、従来のエアバッグモジュール(図7〜図10)のリ
ッドのようなシート側方に開動作する部材が存在しない
から、サイドマチ生地25bが破れることを回避でき、
エアバッグ32の展開力が縫合部26の縫い糸27に直
接かかるようになる。
エアバッグ32が膨らみ始めると、このエアバッグ32
はケース31の前面開口部40からケース31の前方、
すなわち縫合部26の近傍に向って展開する。この場
合、従来のエアバッグモジュール(図7〜図10)のリ
ッドのようなシート側方に開動作する部材が存在しない
から、サイドマチ生地25bが破れることを回避でき、
エアバッグ32の展開力が縫合部26の縫い糸27に直
接かかるようになる。
【0021】このため、縫合部26の縫い糸27が確実
に破断することになり、図1に2点鎖線で示すようにエ
アバッグ32が矢印Fで示す方向に展開する。図4はエ
アバッグ32が展開した状態を示している。こうして展
開したエアバッグ32は、座席に着座している乗員の胴
体側部と車体内側壁との間の空間に介在することによ
り、乗員と車体内側壁との二次衝突が緩和される。
に破断することになり、図1に2点鎖線で示すようにエ
アバッグ32が矢印Fで示す方向に展開する。図4はエ
アバッグ32が展開した状態を示している。こうして展
開したエアバッグ32は、座席に着座している乗員の胴
体側部と車体内側壁との間の空間に介在することによ
り、乗員と車体内側壁との二次衝突が緩和される。
【0022】図5はこの発明の他の実施形態を示し、ケ
ース31の前面開口部40に前面蓋(リッド)50を設
けた例である。ケース31は前記実施形態(図1)と同
様にシートバックフレーム23のブラケット28に固定
される。前面蓋50は、前面開口部40のブラケット2
8寄りの縁部に設けたヒンジ部51を中心として開閉可
能であり、ケース31に設けた爪などの係止部52を前
面蓋50に設けた孔などの受け部53に引っ掛けること
により、ケース31に対して閉じた状態に保持できるよ
うにしている。
ース31の前面開口部40に前面蓋(リッド)50を設
けた例である。ケース31は前記実施形態(図1)と同
様にシートバックフレーム23のブラケット28に固定
される。前面蓋50は、前面開口部40のブラケット2
8寄りの縁部に設けたヒンジ部51を中心として開閉可
能であり、ケース31に設けた爪などの係止部52を前
面蓋50に設けた孔などの受け部53に引っ掛けること
により、ケース31に対して閉じた状態に保持できるよ
うにしている。
【0023】そして図6に示すようにエアバッグ32が
展開したときに、前面蓋50がヒンジ部51を中心とし
てフレーム23側に回動し、前面蓋50が開くようにな
っている。それ以外の構成と作用効果は前記実施形態
(図1〜図4)と同様であるから、両者に共通の箇所に
共通の符号を付して説明は省略する。
展開したときに、前面蓋50がヒンジ部51を中心とし
てフレーム23側に回動し、前面蓋50が開くようにな
っている。それ以外の構成と作用効果は前記実施形態
(図1〜図4)と同様であるから、両者に共通の箇所に
共通の符号を付して説明は省略する。
【0024】このような前面蓋50を有するエアバッグ
モジュール30(図5,図6)も、エアバッグ32の展
開時にエアバッグ32がケース31の前面開口部40か
ら出てカバー部材25の縫合部26(図1に示す)の方
向に展開する。この場合も従来のリッドのようなシート
側方に向って開動作する部材(サイドマチ生地25bに
当たる部材)が存在しないため、サイドマチ生地25b
が破れることを回避できる。
モジュール30(図5,図6)も、エアバッグ32の展
開時にエアバッグ32がケース31の前面開口部40か
ら出てカバー部材25の縫合部26(図1に示す)の方
向に展開する。この場合も従来のリッドのようなシート
側方に向って開動作する部材(サイドマチ生地25bに
当たる部材)が存在しないため、サイドマチ生地25b
が破れることを回避できる。
【0025】なお前記実施形態においては右ハンドル車
における助手席のシートバック22にエアバッグモジュ
ール30を内蔵する場合について説明したが、この発明
は例えば運転席のシートバックのドア側のサイド部に前
記実施形態と同様のエアバッグモジュール30を内蔵す
ることにより、前記と同様の効果が得られる。
における助手席のシートバック22にエアバッグモジュ
ール30を内蔵する場合について説明したが、この発明
は例えば運転席のシートバックのドア側のサイド部に前
記実施形態と同様のエアバッグモジュール30を内蔵す
ることにより、前記と同様の効果が得られる。
【0026】
【発明の効果】請求項1に記載した本発明のエアバッグ
内蔵シートによれば、従来のリッドのようなエアバッグ
展開時にシート側方に向う部材がないから、エアバッグ
が展開する際にサイドマチ生地などのカバー部材が破れ
てエアバッグが展開してしまうことを回避でき、エアバ
ッグが正規の展開性能を発揮することができる。
内蔵シートによれば、従来のリッドのようなエアバッグ
展開時にシート側方に向う部材がないから、エアバッグ
が展開する際にサイドマチ生地などのカバー部材が破れ
てエアバッグが展開してしまうことを回避でき、エアバ
ッグが正規の展開性能を発揮することができる。
【0027】請求項2に記載したエアバッグモジュール
であれば、エアバッグ展開時に前面蓋がヒンジ部を中心
としてシートバックのフレーム側に移動するため、この
前面蓋がサイドマチ生地等のカバー部材に触れることが
回避される。
であれば、エアバッグ展開時に前面蓋がヒンジ部を中心
としてシートバックのフレーム側に移動するため、この
前面蓋がサイドマチ生地等のカバー部材に触れることが
回避される。
【図1】この発明の一実施形態を示すエアバッグ内蔵シ
ートの一部の横断面図。
ートの一部の横断面図。
【図2】図1に示されたエアバッグ内蔵シートの斜視
図。
図。
【図3】図1に示されたエアバッグ内蔵シートに使われ
るエアバッグモジュールの斜視図。
るエアバッグモジュールの斜視図。
【図4】図1に示されたエアバッグ内蔵シートのエアバ
ッグが展開した状態のシートバックの斜視図。
ッグが展開した状態のシートバックの斜視図。
【図5】この発明の他の実施形態を示すエアバッグモジ
ュールの斜視図。
ュールの斜視図。
【図6】図5に示されたエアバッグモジュールのエアバ
ッグが展開した状態を示す斜視図。
ッグが展開した状態を示す斜視図。
【図7】従来のエアバッグ内蔵シートの一部の横断面
図。
図。
【図8】図7に示された従来のエアバッグ内蔵シートに
使われるエアバッグモジュールの斜視図。
使われるエアバッグモジュールの斜視図。
【図9】図8に示された従来のエアバッグモジュールの
エアバッグが展開した状態を示す斜視図。
エアバッグが展開した状態を示す斜視図。
【図10】図8に示された従来のエアバッグモジュール
の側面図。
の側面図。
20…エアバッグ内蔵シート 22…シートバック 22a…サイド部(エアバッグ収納部) 25…カバー部材 25a…シートバックメイン生地 25b…サイドマチ生地 26…縫合部 30…エアバッグモジュール 31…ケース 32…エアバッグ 33…インフレータ 40…前面開口部 50…前面蓋
フロントページの続き (72)発明者 高沢 春路 群馬県新田郡尾島町大字小角田5番地 日 本発条株式会社内 Fターム(参考) 3B087 CD04 DB02 DE03 3D054 AA02 AA03 AA07 AA21 CC26 CC47 EE20
Claims (2)
- 【請求項1】シートバックの内部にエアバッグモジュー
ルを設けるエアバッグ内蔵シートにおいて、 前記シートバックのエアバッグ収納部を覆うカバー部材
の少なくとも一部はシートバックメイン生地とサイドマ
チ生地とを縫合して構成され、 前記エアバッグモジュールはエアバッグとインフレータ
を収容しかつシートバックのフレーム側に固定されるケ
ースを備え、 前記ケースは、前記シートバックメイン生地とサイドマ
チ生地との縫合部側に開口する前面開口部を有すること
を特徴とするエアバッグ内蔵シート。 - 【請求項2】前記ケースの前面開口部にエアバッグ展開
時に開く前面蓋が設けられており、この前面蓋は前記フ
レーム寄りの位置に設けたヒンジ部によってフレーム側
に開動作するようにしたことを特徴とする請求項1記載
のエアバッグ内蔵シート。
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