JP2000045836A - 船外機の駆動制御装置 - Google Patents
船外機の駆動制御装置Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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- F02B61/04—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
ルの発生を抑えながら確実に実行できると共に、運転者
の微妙なスロットル操作などを不要とし、船外機の操作
性を向上することが可能な船外機の駆動制御装置の提供
を目的とする。 【解決手段】 選択されたシフト位置を検出するシフト
位置検出手段23と、その検出結果に基づきニュートラ
ル以外のシフト位置にシフトが切り換えられたか否かを
判別する判別手段38と、エンジン回転数を検出する回
転数検出手段36と、エアーコントロールバルブ25の
開度を制御する制御手段32とを備え、制御手段32
は、シフト位置がニュートラル以外に切り換えられたと
判別され、かつその判別時から一定時間内にエンジン回
転数が低下判定回転数以下となったとき、エアーコント
ロールバルブ25の開度を所定角度増大させる開度補正
を行い、補正開度を所定時間保持させ所定の補正回転数
を得るものである。
Description
装置、詳しくは、船外機のエンジン回転数の急激な低下
を防止し得るよう制御する駆動制御装置に関するもので
ある。
ような陸上を走行する自動車などと異なり、ブレーキ機
構を格別に有していない通常の小型船舶では、船外機に
よって回転するプロペラの回転方向の正、逆を切り換え
ることによって、船舶の航走に制動をかけるようになっ
ている。例えば、船舶が前方へと航走している場合に
は、シフトレバーを前進位置からニュートラル位置を経
て後退位置へと切り換え、船外機のエンジンを逆転させ
てプロペラを逆転させ、船舶に後退方向への推進力を発
生させてそれまでの前進方向への慣性力に制動をかける
ようになっている。
り替わることにより、エンジンには通常よりも大きなト
ルクが必要とされ、場合によってはエンジンストールが
発生するとこともあった。こうした問題は、4サイクル
エンジンを有する船外機では特に発生し易い。すなわ
ち、4サイクルエンジンでは、エンジンの回転数の安定
化を図るべくフライホイールマスを大きく設定すること
が望ましいが、上記のような制動時におけるエンジンス
トールの発生を抑える上では、船外機を軽量化すること
が望ましく、両者を同時に満足させることは極めて困難
であった。
外機では、2サイクルエンジンを有する船外機に比し、
低回転時のトルク変動に弱いエンジンの設定とならざる
を得ないという問題があった。そこで従来では、船外
機、特に4サイクルエンジンを使用した船外機にあって
は、上述の制動操作を行うに際し運転者がスロットル開
度を調整しながらシフト位置の切り換えを行っていた。
トル開度の調整によって安定したエンジン回転数を維持
するようにするためには、微妙な調整が必要となるため
操作が極めて困難になるという問題があった。すなわ
ち、エンジンストールを回避すべくスロットル開度を大
きく設定すれば、エンジンの回転数が増大し過ぎ、運転
者及び同乗者に不快感を与えるという問題があり、ま
た、エンジンの回転数が増大することにより、シフトの
切り換えを行う際に、切り換え操作に大きな力を要する
という問題も発生する。また、操作したスロットル開度
が小さい場合には、シフトの切り換えを容易に行うこと
ができる反面、エンジンストールが発生し易くなるとい
う問題が生じる。
なされたもので、運行中のシフトの切り換えを、エンジ
ンストールの発生を抑えながら確実に実行することがで
きると共に、運転者の微妙なスロットル操作などを不要
とし、船外機の操作性を向上することが可能な船外機の
駆動制御装置の提供を目的とする。
決するため次の構成を有する。すなわち、本願請求項1
記載の発明は、プロペラシャフトの回転駆動源であるエ
ンジンに連結される吸気通路内にスロットルバルブを設
けると共に、前記スロットルバルブより上流側の吸気通
路にエアーを供給するエアー供給路を設け、前記エアー
供給路から供給するエアーをエアーコントロールバルブ
によって制御することにより、スロットルバルブの全閉
状態においてエンジンの回転数を制御するようにした船
外機の駆動制御装置であって、プロペラシャフトの回転
状態を切り換えるシフトによって、前進、後退、ニュー
トラルのいずれのシフト位置が選択されているかを検出
するシフト位置検出手段と、前記シフト位置検出手段の
検出結果に基づきシフトがニュートラル以外のシフト位
置に切り換えられたか否かを判別する判別手段と、エン
ジンの回転数を検出する回転数検出手段と、前記エアー
コントロールバルブの開度を制御する制御手段とを備
え、前記制御手段は、シフト位置がニュートラル以外に
切り換えられたと判別され、かつその判別時から一定時
間内にエンジンの回転数が低下判定回転数以下となった
とき、前記エアーコントロールバルブの開度を所定角度
増大させる開度補正を行い、それによって設定された補
正開度を所定時間保持させて所定の補正回転数を得るよ
うにしたものである。
段は、補正開度の保持時間内においてエンジン回転数が
低下判定回転数以下となったとき、再び開度補正を行う
ようにしたものである。さらに、本願請求項2記載の制
御手段は、スロットルバルブが全閉状態に設定されたと
き、エアーコントロールバルブの開度を、補正開度から
初期の開度へと漸減させ、エンジン回転数を補正回転数
から全閉時目標回転数まで漸減させるものである。
制動をかけるべくシフトを前進位置から後退位置へと切
り換えると、シフト位置検出手段の検出結果に基づきシ
フト判別手段がニュートラル位置以外にシフト位置が切
り換えられたことを判別する。また、回転数判別手段
は、回転数検出手段にて検出されたエンジンの回転数に
基づき回転数が低下判定回転数以下となった時点で、前
記エアーコントロールバルブの開度を所定の角度だけ増
大させて補正し、その補正開度を一定の時間保持させ
る。このため、シフト切り換えに際し、スロットルが全
閉状態となっていたとしてもエンジンには、エアー供給
路から吸気通路を経て十分な空気が供給されエンジンの
回転数は増大し、補正される。これにより、エンジンス
トールが発生することはなくなり、適正な回転数が十分
に維持され、しかもその間に複雑なスロットル操作は全
く不要となる。
バルブの開度を所定角度増大させることによって補正し
てもなおエンジンの回転数が低下している場合には、本
願請求項2のように、エアーコントロールバルブの開度
補正を再度行うようにすることにより、確実にエンジン
の回転数低下を補正することができる。さらに、上記の
ようにエアーコントロールバルブの開度を補正した後、
その補正開度を初期の開度へと復帰させるに際し、その
復帰動作を急速に行わず、所定の時間をかけて漸減させ
るようにすれば、エンジンの駆動速度が必要以上に低下
するという不都合が発生ことはなく、より円滑なエンジ
ンの駆動が可能となる。
施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の実施形態に
係る船外機の外観側面図、図2は図1に示したものの背
面図、図3は図2に示したものの一部切欠平面図、図4
はこの実施形態における船外機の全体構成を概念的に示
す説明図、図5は図4に示したコントロールユニットの
ブロック図、図6は図5に示したものによる動作を示す
フローチャート、図7は図5に示したものの負荷変動特
性を示すタイミングチャート、図8は図7に示した負荷
変動特性を示す線図である。
れる船外機1は、船体3のトランザム(船尾梁)4にブ
ラケット5を介して装着される。また、この船外機1
は、前記ブラケット5の後部に上下方向に延出する中空
体であって、かつ、水平方向断面が概略紡錘形のドライ
ブシャフトハウジング6を有しており、このドライブシ
ャフトハウジング6の上部にエンジンホルダ7が形成さ
れ、このホルダ7上部にエンジンカバー14によって覆
われたエンジン1が設置されている。そして、前記ドラ
イブシャフトハウジング6の下部には、ギアケース8が
連接されており、このギアケース8には、水平後方にプ
ロペラ9を向けたプロペラシャフトが回転自在に支持さ
れている。
リンダヘッド10、シリンダブロック11及びクランク
ケース12を有してなる4サイクル4気筒のもの(4気
筒以外の気筒数でも良い)であって、図外の燃料タンク
からインジェクタ16(図4参照)によって燃料が前記
シリンダヘッド10内に噴射されるようになっている。
また、クランクケース12内には、クランクシャフト1
3がほぼ鉛直方向に沿って回転自在に支持されており、
このクランクシャフト13には発電機のフライホイール
15が固定され、その周面にフライホイールマグネット
15aが固定されている。なお、図中、17は前記エン
ジン2の排気を行うエキゾーストマニホールド、18は
サイレンサである。
サイレンサ18に連結管19を介して連結されるスロッ
トルボディ20と、このスロットルボディ20に連結さ
れるサージタンク21と、このサージタンク21とシリ
ンダヘッド10のインレットポート10aを連結するイ
ンレットパイプ22とからなる。前記スロットルボディ
20にはスロットルバルブ23が収納され、図外のスロ
ットルレバーを操作することにより、前記スロットルバ
ルブ23の開き角度(スロットル開度)を調整し得るよ
うになっている。
に位置するサージタンク21には、小断面形状を有する
エアー供給路24の一端部が連結されており、その他端
部には図外のエアークリーナが連結されている。そし
て、前記エアー供給路24には、ここを流通するエアー
の流通面積(開度)を制御するエアーコントロールバル
ブとしてのリニアソレノイドバルブ(以下、単にソレノ
イドバルブと称す)25が配設されており、そのバルブ
開度を制御することにより、エアー供給路24の開度が
制御されるようになっている。
り、このコントロールユニット30は、その入力側にお
いて、図4及び図5に示すように、クランク角センサ2
6、全閉スイッチ27、ニュートラルスイッチ(シフト
位置検出センサ)28(図3参照)などが接続される一
方、コントロールユニット30の出力側において、各気
筒のシリンダヘッドに設けられた各インジェクタ16及
びソレノイドバルブ25が接続されており、前記スイッ
チ30及びセンサ25,27から入力された信号に基づ
き前記インジェクタ16及びソレノイドバルブ25など
を制御するようになっている。
示すようにフライホイールマグネット15aの回転移動
経路の近傍に180度の角度間隔を介して対向配置され
た一対の磁気センサ26a,26bによって構成されて
おり、フライホイールマグネット15aが対向した時点
で各磁気センサ26a,26bからは所定の検出信号が
出力されるようになっている。また、前記全閉スイッチ
27は、スロットルバルブ23が全閉状態にあるとき、
所定の全閉信号を出力するものとなっている。さらに、
前記ニュートラルスイッチ28は、船舶の運転状態、す
なわち、前進、ニュートラル、後退を指示するシフトが
ニュートラル位置に設定されたとき、所定の検出信号を
出力するものとなっている。
図5に示すような構成を有するものとなっている。すな
わち、このコントロールユニット30は、前記ソレノイ
ドバルブ25の駆動を制御するソレノイド制御部(制御
手段)32及び前記インジェクタ16の駆動を制御する
燃料噴射制御部33を有し、これらを演算部31によっ
て制御するようになっている。そして、この演算部31
には、計数、計時動作を行うカウンタ34や、所定のデ
ータを格納する不揮発性メモリ35等が接続されてい
る。
は、A/D変換器36aによってデジタル信号に変換さ
れたクランク角センサ26からの検出信号を受けて、エ
ンジン回転数(クランクシャフトの回転数)を検出する
回転数検出部(回転数検出手段)36と、A/D変換器
37aによってデジタル信号に変換された全閉スイッチ
27からの検出信号を受けて、ソレノイドバルブ25が
全閉位置にあるか否かを判別する全閉位置判別部37
と、前記ニュートラルスイッチ(シフト位置検出手段)
23からの検出信号等に基づき設定されているシフト位
置を判断するシフト位置判別部(シフト位置判手段)3
8とが接続されており、各部からの出力データ信号に基
づき前記ソレノイド制御部32及び燃料噴射制御部33
が制御されるようになっている。なお、前記ニュートラ
ルスイッチ23は、ニュートラルインターロックに使用
するニュートラルスイッチを共用しており、これによっ
てコスト低減を図っている。
に示すタイミングチャート等と共に作用を説明する。上
記船外機において、エンジン2を始動させ、シフト位置
を前進位置、後退位置またはニュートラル位置へと設定
することにより、エンジン2からプロペラシャフトへの
動力の伝達状態が正転、逆転、遮断のいずれかに選択的
に切り換わり、船舶の運行状態は、前進、後退、停止状
態となる。船舶が停止するニュートラル位置にシフト位
置が設定されるとき、通常は、スロットルレバーが解放
状態となり、スロットルバルブ23が全閉状態となって
いるため、エンジン2は低回転数でアイドリング状態を
維持している。そして、このアイドリング状態における
回転数(全閉時回転数)Naの調整は、エアバイパスク
リュ39の開度を増減させることによって行うことがで
きる。
ルレバーを操作しスロットルバルブ23の開度を調整す
ることによって行うことができ、航走中、急激な減速を
行うべく船舶の進行に制動をかける場合には、シフト位
置を切り換え、プロペラシャフトの回転方向を切り換
え、現在の航走方向と逆方向へと推力を発生させること
によって行うことができる。
前進位置からニュートラル位置を経て後退位置へと設定
することで制動をかけることができ、また逆に、後退時
において制動をかける場合には、シフト位置を後退位置
からニュートラル位置を経て前進位置へと切り換えれば
良い。但し、この切り換え動作において、プロペラシャ
フトの回転方向が急激に切り換えられると、エンジンに
は図8のP1,P2に示すように、通常運行時DRに比
べて大きな負荷がかかる。なお、図8に示す負荷曲線
は、シフト位置を前進位置Fからニュートラル位置N、
後退位置R、ニュートラル位置N、前進位置Fへと順次
切り換えた場合を示しており、同図中、実線にて示す負
荷曲線は走行速度が低い場合を、破線にて示す負荷曲線
は、走行速度が大きい場合をそれぞれ示している。
結果、エンジン2の回転数は図7のYrpmに示すよう
に低下し、ニュートラル状態を想定して設定されていた
全閉時回転数(アイドリング回転数)Ncを下回り、エ
ンジンストールが発生する虞れがある。そこで、この実
施形態では、前記コントロールユニットによって、エン
ジンの運転動作期間中、図6に示すような制御動作を行
い、エンジンストールの発生を回避し得るようになって
いる。
始動されると、演算部31では、シフト位置判定部38
からの出力データ信号に基づき、シフト位置がニュート
ラル位置Nからそれ以外のシフト位置、すなわち、前進
位置Fまたは後退位置Rへと切り換わったか否かを判断
する(ステップ1)。そして、ニュートラル位置以外の
位置にシフト位置が切り替えらた場合には、演算部31
は、エンジン回転数Neが低下判定回転数Naより低下
し、かつその低下時間がA秒以下であるか否かの判断を
行い(ステップ2)、低下していると判断された場合に
は、ステップ3へと移行し、ソレノイドバルブ25の開
度を所定角度Cだけ増大させる。
時間Aは、適用するエンジン固有の値であり、この実施
形態において、前記時間Aは、10秒程度に設定されて
いる。この低下時間Aを設定することにより、エンジン
2に生じる回転数Neの低下が、シフト位置の切り換え
によって生じたものであるのか、アイドリング、トロー
リング時に生じたものであるのかを判定し、シフト位置
の切り換えによって生じた場合のみ角度Cのソレノイド
バルブ25の開度増大を実行するようになっており、ア
イドリング、トローリング時のエンジン2の回転安定化
を図るための開度制御とは区別している。
アイドリング、トローリング時の回転安定化のために設
けられており、そのバルブ開度調整は、コントロールユ
ニット30によって行うようになっているが、この制御
において開度変化を大きく設定すると、エンジン2は、
回転数が安定化するより、むしろ不安定になる場合が多
い。このため、アイドリング時などにおけるバルブ開度
の調整範囲は可能な限り狭い範囲に設定することが望ま
しい。
ていたのでは、上記のように、制動をかける場合のシフ
ト位置の切り換えなどに伴う急激な回転数の低下、すな
わち、短時間に生じる回転数の大きな低下に対応するこ
とができず、回転数を十分に安定化させることができな
い。そこで、この実施形態では、エンジン回転数Neの
変動がシフト切り換え時から10秒以内に発生している
か否かを判断することによって、シフトの切換えによる
エンジン回転数Neの変動であるか、アイドリング時な
どにおけるエンジン回転数Neの変動であるかを判断
し、制動時におけるエンジン回転数Neの変動時のみ、
前記ステップ2における大きな角度Cのバルブ開度制御
を行うようになっている。
っても、その値が大き過ぎた場合には、エンジン2の回
転角度が急激に増大し、運転者に不快感を与えることと
なる。また、回転数が過大になればシフト位置の切り換
えに際し、シフトレバーの操作に大きな力を要すると共
に、シフトの摩耗、損傷の要因になるという問題も生じ
る。従って、ソレノイドバルブ2の開度は、エンジン2
との組み合わせにもよるが、エンジン回転数Neが補正
目標回転数以下となるように設定する必要がある。この
実施形態では、前記補正目標回転数は1200rpmに
設定してあり、これによって過剰な回転数増大を防止し
得るようになっている。
ング回転数Ncより大きく下回る値に設定された場合に
は、回転数の低下が検出されたときに、その回転数を補
正目標回転数にまで増大させることができなくなるとい
う問題が生じる。また逆に、低下判定回転数Naがアイ
ドリング回転数Ncに近接する比較的高い値に設定され
た場合には、頻繁に回転数の低下が検出され、それに応
じてバルブ開度の調整が行われるため、船外機1の駆動
に円滑性を欠くこととなり、運転者に不快感を与えると
いう問題が生じる。このため、低下判定回転数Neの設
定は、100rpm以内に設定することが望ましい。ま
た、ソレノイドバルブ25の開度設定が、シフトの切り
換えミスなどによって必要以上に頻繁に行われるのを回
避すべく、この実施形態では、ステップ1において、シ
フト位置の切換操作から2秒が経過するまでは、シフト
の切換え位置の判定を実行しないようにしている。
ンジン回転数の低下が発生したか否かの判断をD秒間行
う。これにより、D秒間にエンジン回転数Neの低下が
発生しない場合には、前記ステップ3にて設定したソレ
ノイドバルブ25の開度をD秒間保持する。この保持時
間Dは、バルブ開度設定後、その設定に応じてエンジン
回転数Neが増大するまでのタイムラグを想定して設定
したものであり、このタイムラグは、ソレノイドバルブ
25からエンジン2の燃焼室に至る吸気経路長によって
決定される時間以上となる。但し、その時間が上限を越
えた場合には、必要時間以上に回転数が増大し、運転者
に対し不快感を及ぼすこととなるため、適度な値を設定
する必要がある。この実施形態では、保持時間Dを1秒
以下の時間に設定している。
ステップ3からステップ5までの制御動作によって、エ
ンジン回転数Neが低下判定回転数Na以上となるま
で、バルブ開度をC度ずつ増大させるようになってい
る。このため、エンジンの駆動状態を維持することがで
き、エンジンストールの発生を確実に防止することがで
きる。
の設定が行われた後、時間Dが経過すると、ステップ6
では、全閉スイッチがON状態にあるか否かの判断、す
なわち、スロットルバルブが全閉状態にあるか否かの判
断を行い、全閉状態(ON状態)にあると判断された場
合には、予め設定した補正目標回転数Nbに回転数を設
定し(ステップ7)、その後、回転数をアイドリング回
転数Ncまで減少させる(ステップ8)。
転数Nbから初期回転数Naへの回転数の低減を急激に
は行わず、図7の勾配Erpm/Esecに示すように、一定
の時間をかけて漸次緩やかに低減させるようになってい
る。通常、4サイクルエンジンのような追従性に優れた
エンジンにおいて、エンジン回転数Neを急激に低下さ
せた場合には、エンジン回転数Neが目標回転数以下に
設定されてエンジンストールが発生する可能性もある
が、上記のようにエンジン回転数Neを緩やかに漸減さ
せるようにすれば、エンジン2の駆動状態を確実に維持
しながらアイドリング回転数Ncへと回転数を低下させ
ることができ、従来のメカニカルダッシュポットと同様
の機能を安価に実現することができる。
動作によれば、船外機1の運転期間中、シフトレバーの
前進位置Fと後退位置Rとの間の切り換えを行うことに
よって急激な制動をかけた場合にも、エンジン1の駆動
状態を確実に維持でき、エンジンストールの発生を防止
することができるため、運転操作性は大幅に向上する。
コントロールバルブとして、リニアソレノイドバルブを
使用した場合を例にとり説明したが、これに代えてデュ
ーティーソレノイドバルブを使用することも可能であ
る。また、エンジン回転数の低下したか否かの判別の条
件として、時間Aを使用したが、この時間的条件に代え
てクランク角センサから出力される検出信号数のカウン
ト値を用いることも可能であり、本発明は特に上記実施
形態に限定されるものではない。
発明によれば、前進中の船舶に制動をかけるべくシフト
位置の切り換え操作を前進位置と後退位置との間で行っ
たとしても、エンジン回転数が低下判定回転数以下とな
った場合には、前記エアーコントロールバルブの開度を
所定の角度だけ増大させて補正し、その補正開度を一定
の時間保持させるため、シフト切り換えに際し、スロッ
トルが全閉状態となっていたとしても、エンジンには、
エアー供給路から吸気通路を経て十分な空気を供給する
ことができ、常に十分なエンジン回転数を得ることがで
きる。このため、複雑なスロットル操作を行わなくとも
エンジンストールを発生させることなく、確実かつ滑ら
かに船外機の駆動を行うことができ、船舶に良好な操作
性と快適な航走を実現することができる。また、通常航
走時、あるいはアイドリング、トローリング時などに
は、本発明の制御装置による制御は実行されないため、
違和感なく航走を行うことができ、快適性が損なわれる
ことはない。しかも、エンジンの吸気経路に対する吸気
量の制御は、スロットルバルブ及びエアーコントロール
バルブなどの既存の部品を用いて行うことができるた
め、制御装置を安価に構成することができる。
は、エアーコントロールバルブの開度を所定角度増大さ
せることによって補正してもなお、エンジン回転数が低
下している場合に、エアーコントロールバルブの開度補
正を再度行うため、確実にエンジンの回転数低下を補正
することができる。
ーコントロールバルブの開度補正の後、その補正開度を
初期の開度へと復帰させるに際し、その復帰動作を急速
に行わず、所定の時間をかけて漸減させるようにしたた
め、エンジンの駆動速度が必要以上に低下するという不
都合が発生ことはなくなり、より円滑なエンジンの駆動
を実現することができる。
ある。
に示す説明図である。
図である。
ートである。
ングチャートである。
Claims (3)
- 【請求項1】 プロペラシャフトの回転駆動源であるエ
ンジンに連結される吸気通路内にスロットルバルブを設
けると共に、前記スロットルバルブより上流側の吸気通
路にエアーを供給するエアー供給路を設け、前記エアー
供給路から供給するエアーをエアーコントロールバルブ
によって制御することにより、スロットルバルブの全閉
状態においてエンジンの回転数を制御するようにした船
外機の駆動制御装置であって、 プロペラシャフトの回転状態を切り換えるシフトによっ
て、前進、後退、ニュートラルのいずれのシフト位置が
選択されているかを検出するシフト位置検出手段と、 前記シフト位置検出手段の検出結果に基づきシフトがニ
ュートラル以外のシフト位置に切り換えられたか否かを
判別する判別手段と、 エンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、 前記エアーコントロールバルブの開度を制御する制御手
段とを備え、 前記制御手段は、シフト位置がニュートラル以外に切り
換えられたと判別され、かつその判別時から一定時間内
にエンジンの回転数が低下判定回転数以下となったと
き、前記エアーコントロールバルブの開度を所定角度増
大させる開度補正を行い、それによって設定された補正
開度を所定時間保持させて所定の補正回転数を得るよう
にしたことを特徴とする船外機の駆動制御装置。 - 【請求項2】 制御手段は、補正開度の保持時間内にお
いてエンジン回転数が低下判定回転数以下となったと
き、再び開度補正を行うことをことを特徴とする請求項
1記載の船外機の駆動制御装置。 - 【請求項3】 制御手段は、スロットルバルブが全閉状
態に設定されたとき、エアーコントロールバルブの開度
を、補正開度から初期の開度へと漸減させ、エンジン回
転数を補正回転数から全閉時目標回転数まで漸減させる
ことを特徴とする請求項1または2記載の船外機の駆動
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21618198A JP3858463B2 (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | 船外機の駆動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP21618198A JP3858463B2 (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | 船外機の駆動制御装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2000045836A true JP2000045836A (ja) | 2000-02-15 |
JP3858463B2 JP3858463B2 (ja) | 2006-12-13 |
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JP21618198A Expired - Fee Related JP3858463B2 (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | 船外機の駆動制御装置 |
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JP (1) | JP3858463B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007308063A (ja) * | 2006-05-19 | 2007-11-29 | Yamaha Marine Co Ltd | 船舶用推進機の電子式遠隔制御装置及び船舶 |
JP2012183930A (ja) * | 2011-03-07 | 2012-09-27 | Honda Motor Co Ltd | 船外機の制御装置 |
-
1998
- 1998-07-30 JP JP21618198A patent/JP3858463B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007308063A (ja) * | 2006-05-19 | 2007-11-29 | Yamaha Marine Co Ltd | 船舶用推進機の電子式遠隔制御装置及び船舶 |
JP2012183930A (ja) * | 2011-03-07 | 2012-09-27 | Honda Motor Co Ltd | 船外機の制御装置 |
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JP3858463B2 (ja) | 2006-12-13 |
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