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海外支援従事者のひとり言

アジア、アフリカ、中東と緊急人道支援で渡り歩き、合間合間で旅に出る、半ノマド生活を送るパルワナが、海外支援で思うこと、旅の話、世界のこと、日本のことについて独り言ちます。

1月だけどクリスマス飾りは出しておかなきゃ!

メキシコ人を配偶者に持つリーさんを含むグループで

1月5日にオンラインで集った。

 

リーさんの画面の背景には

キラキラのラメ入りモールや

クリスマスツリーらしき飾りつけがうつっている。

 

参加者の一人が

「リーさんのとこは

まだクリスマス飾りで賑やかだね~www」というと、

 

「うちの配偶者メキシコ人でしょ、

メキシコではクリスマスプレゼントは1月6日なの。

だから当然クリスマス飾りは

その日まで出しとかなきゃ、ってことなんですよ。」

 

なんと、メキシコのサンタさんは1月に来る?!

 

彼女曰く、

キリストの生誕を知った東方の3人の賢者が

星に導かれてキリストにお祝いの品を届けに行った

というエピソードが聖書に書かれていて、

その逸話に由来して

1月6日は3賢者の日になっている。

 

子ども達は東方の3賢者に手紙を書いておくと、

1月6日の朝にサンタクロースならぬ3賢者が

プレゼントをクリスマスツリーの下に

置いておいてくれるんだって。

 

実際にはイエス・キリストが誕生したのは

12月25日とされているけれど、

3賢者がキリストの生誕地、

パレスチナベツレヘムに到着したのが

1月6日だったのだそう。

 

へー、そうなんだ!

聖書のそのお話は知っていたけれど、

それが 元となってメキシコでは

1月6日がプレゼントの日になってるなんて知らなかった!

 

実はメキシコだけではなく

この習わし、スペインにもあるみたい。

 

なので スペインでも クリスマス休暇はながーく

1月6日までなんだって。

 

旧スペイン植民地のメキシコは

その風習を受け継いでるんだなぁ、しみじみ。

 

ちなみにこの聖書のお話、

新約聖書のマタイによる福音2章に次のように書かれている。

 

*****

エスは、ヘロデ王の時代にユダヤベツレヘムでお生まれになった。そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て言った。

ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」 

これを聞いて、ヘロデ王は不安を抱いた。

エルサレムの人々も皆、同様であった。

王は民の祭司長たちや律法学者たちを皆集めて、

メシアはどこに生まれることになっているのかと

問いただした。 

 

彼らは言った。

ユダヤベツレヘムです。

預言者がこう書いています。

『ユダの地、ベツレヘムよ、

お前はユダの指導者たちの中で

決していちばん小さいものではない。

お前から指導者が現れ、

わたしの民イスラエルの牧者となるからである。』」

 

そこで、ヘロデは占星術の学者たちを

ひそかに呼び寄せ、

星の現れた時期を確かめた。 

そして、

「行って、その子のことを詳しく調べ、

見つかったら知らせてくれ。わたしも行って拝もう」

と言ってベツレヘムへ送り出した。 

 

彼らが王の言葉を聞いて出かけると、

東方で見た星が先立って進み、

ついに幼子のいる場所の上に止まった。 

学者たちはその星を見て喜びにあふれた。 

 

家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。

彼らはひれ伏して幼子を拝み、

宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。 

 

ところが、「ヘロデのところへ帰るな」と

夢でお告げがあったので、

別の道を通って自分たちの国へ帰って行った。

*****

 

この後、ヘロデ王は3賢者に騙されたと知って怒り狂い、

ベツレヘムとその周辺一帯にいた二歳以下の男の子を

皆殺しした、

 

と聖書は続いていく。

 

今も昔も、暴君の悪行は変わらず。。。

あーあ。。。涙



主題に戻り、

同じキリスト教国でも

ところ変われば 風習変わり、

クリスマスのプレゼントは12月25日だったり

1月6日だったり。

 

興味深い。

2025年、日本のお正月

2024年の年越し、毎年恒例のマイ・イベント。

近所のお寺で除夜の鐘をついて、護摩焚きしてもらって

お神酒を飲み、

元旦の早朝に実家に帰っている。

 

今年は父と二人きりの実家での正月三が日となった。

元ザ 昭和の企業戦士

家事は全くしない・できない父親で、

実家がどんな風に荒れているのかこわごわ訪れたけど

思ったより散らかっていなくてホッとした。

 

しかし せっかくのお正月なのに、

玄関にしめ縄や葉っぱ付みかんの乗った鏡餅や、

お正月のお花飾りやら

 全く何もない。。。

なんと殺風景なお正月、涙

 

かろうじておせち料理は注文していたみたい。

小さいプラスチックの3重の重箱おせちには、

こじんまりとしながらも、何と全46種類もの料理が詰まってる。

綺麗だし色々食べられて

目にもお腹にも楽しい♪

 

でもでも、やっぱりちゃんとしたお重で、

母親が手作りしたおせちが懐かしいなぁ。。。

 

しかも健康オタクの私、

市販のおせちは保存料、着色料など添加物いっぱい、

それに元々おせちは保存食的でもあるため

砂糖や塩をかなりたくさん使っていると知って、

ちょっと複雑ではある。

 

おせち料理に加えて、

実家のお正月はすき焼きが恒例となっている。

ありがたいことにあちこちから

普段は買わない(買えない、苦笑)

高級牛肉が送って来るので

家族ですき焼き鍋を囲む。

 

今年は父親と2人だけだけど、肉はある。

それで今年もすき焼きをすることにしたのだけれど

卵がない!

 

ちょっと前まではどのスーパーも1/1は初売りで

賑わっていた気がするのだけれど、

今年はお休みのところがチラホラ。

 

個人的には、

商売中心でないライフ・ワークバランスを取り入れた営業は

いい傾向だと思う。

 

けれど、すき焼き用の卵は必要!

 

お陰様で近所のスーパーは開いてました。

しかも、こんなおめでたい紅白卵!

 

そしてお花コーナーには

お正月飾り用のお花セット、松や千両が大安売り!

まるで12/25を過ぎたクリスマスケーキのようだと微笑んだ。

 

遅ればせながら殺風景な実家に、

ささやかなお正月飾りで神様をお迎えするため

一式購入、早速生けてお正月気分を盛り上げた。

お花があるだけで、気分が上がる~♪

 

 こんな時

 やっぱり私は日本人だなあと思う。

 海外駐在が長くて、色々な国でお正月を迎えていて

日本風お正月にこだわりはないつもりだったけど。

 

郷に入れば郷に従え!

日本にいる時は

やっぱり日本仕様のお正月が恋しいと思う。

やっぱり日本仕様のお正月を味わいたいと思う。

 

風土と文化に根差した伝統・風習を大切にしていきたい。

薬膳料理で罪悪感ゼロ忘年会

ずっと行きたかった

高田馬場の羊貴妃羊湯館

名前に惹かれてた、笑

絶世の美女・楊貴妃も愛する羊料理?!

そして、薬膳スープってところにも。

 

中東に駐在していたこともあり、

羊肉と言えばケバブが思い浮かぶ。

スパイスたっぷり、油こってり。

ナンやピタパンにはさんで食べる。

うまいんだなー、これが。

 

そうそう、羊のスープもあるけれど、

こちらも油こってりの濃厚スープ。

 

しかし、ここ楊貴妃羊湯館は中華系。

羊料理の目玉は薬膳スープというでないの。

何だかとっても体に優しそう♪

 

じっくり煮込んだ羊湯スープは

疲労回復、栄養補給、代謝アップ効果があるそうだ。

ありがたや!

 

普段はランチメニューのみで抑えるところ、

女子会の面々はあれもこれも食べたくて、

蒸餃子やらスペアリブやら

あれこれ注文した。

勿論全部羊肉料理。

他にもいろいろなメニューがあって、

こんなに羊肉料理があるなんて、楽しすぎる~。

 

早速運ばれてきた羊湯スープのどんぶり、でかい!

なみなみ注がれたスープはすごいボリュームだ。

 

まずは何も加えず、そのままスープを一口口に含んだ。

美味しい♪

こってりと思いきや結構サラッとしている。

美味しい~♪

お腹が空いていたせいもあって、

止まらなくなっちゃった。

ガンガンいっちゃう!

 

この羊湯、流儀があるらしい。

1.まずは素で食べる。

2.お好みで塩・胡椒で味調節を。

3.酸味好きは酢を入れる。白濁するので色の変化も楽しめる。

4.辛味好きは特製辣油で辛みと旨味を味わうべし。

5.美味かったら定員に「ハオチー」と伝える💛

 

どんぶりの一角にお酢を入れて味の変化を楽しみ、

更に別の一角に特製辣油も足して

違う味の変化も堪能した。

 

この特製辣油、辣油自体もおいしくって、

食が進む、進む!

この辣油も原料に羊の油を使っているらしい。

すごいこだわり!

 

そしてスペアリブを特筆したい!

 

外はカリカリ、意外や意外のクミン風味。

中はしっとりジューシー。

さすがにスペアリブは肉々しいけれど、

自家製ナンにはさんで食べると

これまたまたおいしさ倍増。

 

結局、でかいどんぶりスープに餃子にスペアリブ、

みんなペロンと食べちゃった。

 

でも不思議なことにお腹が重くない!

薬膳マジック?!

 

薬膳料理で忘年会、

今まで思いつかなかったけど、今後はこれで行こう!

 

2024年もあと少し。

今年もいろいろありました。

2025年は一人でも多くの人が笑顔になりますように。

そのために微力ながら引き続き活動していきます♪

イスラエル人ってイスラエルのガザ地区攻撃についてどう思ってるの?

今日はクリスマスなのに、

その舞台周辺では戦闘が止む気配は一向に見えない。。。

先日のシュタイエ前パレスチナ首相の話では

もうすぐ停戦をほのめかしていたのに。。。

parwana.hatenablog.com



2015-19年にパレスチナに駐在していたのは、

2014年に イスラエルガザ地区空爆

2000 人以上が殺害された紛争の

緊急人道支援のためだった。

 

 イスラエルは数年ごとにガザを攻撃していた。

 ハマスを生かさず殺さず、

適度にパレスチナ自治政府との対立を維持させるため。

そして、たまに「草刈り」する。

ハマスのテロ活動が活発化して草が伸びてきた状態になると

草刈りをしてハマスの勢いを刈り取る。

そんなことが何回も繰り返されていた。。。

 

パレスチナ駐在時には、イスラエル側の西エルサレムにも普通に行けるし

勿論イスラエルの他の都市にも自由に行けた。

でも、残念だったのは一般のイスラエル人、ユダヤ人と

仲良くなる機会はほとんどなかったこと。

 

だから、イスラエルパレスチナに対する

一般的な見方、考えは見聞きしていたけれど、

結局、一般イスラエルの人々の声を直接聞く機会はなく

駐在を終えた。

 

他にも駐在中やっておけばよかったと

後悔したことはいくつもあり、

Breaking the Silence (BS)の リアリティ・ツアーに

参加しなかったこともその一つだ。

 

 パレスチナ人によるベツレヘム での

イスラエル 占領下のリアリティ ツアーは

5時間以上ものウォーキングツアーで体も心も疲れるけれど、

本物のバンクシーの壁画もいくつも見ることができ、

パレスチナ人の置かれた境遇に胸を痛めつつ

占領の現状を知る絶対的おすすめツアー。

(西岸も今は治安不安定化しているし、

今はやっていないんだろうな。。。)

 

 他方、BSのツアーは、

ヨルダン川西岸ヘブロンでの占領活動に従事した

イスラエル人元兵士による告発ツアーで、

いかにイスラエルによる入植が不当であ

り非人道的であるかを発信している。

 

このBSの活動を追って日本の映画監督、

土井敏邦氏が映画を撮影していた。

www.youtube.com

 

その土井監督の「愛国の告白―『沈黙を破る』Part・2―」

上演と一般イスラエル人との討論会が開催されるというじゃないの。

行かない訳にはいかない!

 

***

登壇者イスラエル人は

リベラルな左翼系のイスラエル家庭に生まれ、

全く主流派でもイスラエルを代表する立場でもないと

断った上で、

イスラエルでは左派は少数派)

イスラエル社会の今について、

そして、なぜ自分は日本に来たのかについて語った。

 

しょっぱな興味深かったのは、

彼が、「宗教はと聞かれたら「シオニズムと答える」」と

言ったことだった。

シオニズムって宗教?! 宗教はユダヤ教でしょ!?

 

駐在時に

シオニズム120周年シオニズムは無限の理想ー

って大きな看板を目にして、

とっても違和感を感じたことを思い出した。

この違和感、

シオニズムって政治運動が宗教化してるからだって

今、腹落ちした。

 

興味深かった点2

イスラエルは平和な国と教え込まれ、

皆それを信じていること。

だから平和を守るために軍に行くのは神聖なことだし、

逆にいかなければおかしいと思われること。

戦うのはユダヤ人として

自分たちの存在のためと信じていること。

 

興味深かった点3

パレスチナの状況、映像を見聞きすることはほとんど皆無。

ガザの人々の様子を見る機会はない。

 

。。。ここまでは、想像・理解の範疇で

そこまで驚くことではないけれど、

 

驚いたのは、

イスラエル人たちは事実を見ていない、見たくない、

見ないようにしている、

自分達の精神を保つための

防衛本能が働いていると言っていたこと。

人びとはBSのことを知っているけれど、

信じようとしない、と。

信じようとしないどころか、

嫌がらせをしている。殺人予告まで!

 

そして、ショックだったのは、

上からの弾圧ではなく、下からの民衆の同調圧力により、

パレスチナ発言をしようにも出来ないという事実!

 

ユダヤ人の間の対パレスチナ感って

そこまでなんだと驚きを隠せない。

教育を始め社会システムにおいて

アラブに対する恐怖を植え付け、洗脳して、

シオニズム」という怪物が暴走しているとしか思えない!

 

イスラエルの平和を脅かす悪のアラブ

だからアラブを退治しイスラエルの平和を守るのは正しい。

殺らなきゃ、殺される。。。

 

この登壇したイスラエル人は配偶者が外国人なので、

配偶者を通じて

実際ガザがどのような状態になっているのかに

気づくことができた、見ることができた、と言っていた。

最初は辛かった、とも。

 

でも、もはやここで子供を育てたくない、と

出国したそうだ。

 

彼同様、BSの勇気ある元兵士同様、

今回のイスラエルハマス戦争に従事したイスラエル兵が

同様の告発をしてくれればと願う。

 

そして停戦が一刻も早く実現することを心から祈っている!

シュタイエ前パレスチナ首相による講演「パレスチナの今」

 

知人が声を掛けてくれて、

日本記者クラブでのパレスチナ自治政府ムハンマド・シュタイエ前首相の講演会に参加した。

 

日本記者クラブへ足を運ぶのもほとんど初めて、

そんな要人の講演会に参加するのもほとんど初めて!

講演会の表題自体が『中東情勢要人講演会』で恐縮する。

普段、要人には全く縁がないから。。。💦

 

縁もないし、

政府の人の話って

プロパガンダで机上の空論的なイメージ。。。💦

 

でも今回の講演は分かりやすく、

また、考えさせられた。

 

アラブ地域の非アラブ国、トルコ、イラン、

とりわけイスラエルのアラブ地域、パレスチナに対する

外交政策の概要が整理され説明された。

宗教、民族などによる勢力保持・拡大の思惑。

 

イスラエルガザ地区に対する行為は

完全なる国際法違反であり戦犯であると

元首相は訴えた。

 

イスラエルの攻撃は

ガザの人々を餓死させ、

ガザ市民ののガザからの強制退去を狙っている、と。

 

そして、イスラエルハマス戦争が停戦になった場合の

次なる大きなハードル。

 

現在イスラエルハマスの停戦交渉が進行中で、

今までになく合意に近いとイスラエル国防相が述べている旨

ニュースで見た。

 

今回の講演でも

元首相は数日のうちに停戦合意となるだろうと述べていた。

嬉しいことだけれど、

本当にそうなることを、そして合意が守られることを

心から祈っている。

 

停戦となり停戦が守られれば、

被災したガザの人々のための緊急人道支援が展開され

ガザ復興が着手されることになるけれど、

国連は200億、世界銀行は600-800億米ドルを

要すると試算している。

日本円にして3ー12兆円!!

庶民には大金ということ以外

その金額のイメージがつかない!

 

そんなお金どこにあるんだろう。

 

他の紛争国の緊急人道支援の現場でも、

支援や復興に必要とされる金額が

潤沢に集まることはない。

 

ガザの復興も必要額との間に大きな差額があり、

いつ「復興」したと言える時が来るのか

誰が「復興」の主体となり、リードしていくのか。

パレスチナ自治政府。。。?!

立場上、そうなのかもしれないけれど。。。

パレスチナ暫定政府だって腐敗の噂が付きまとい、

全然市民に支持されていない。

そんな気力、能力、統率力があるとは思えない。

 

戦後の明るい未来が

残念ながら、全く想像できない。

 

破壊されつくしたガザの復興、

もちろんガザの一般市民は

ガザでの元どおりの生活を切望しているだろうけれど、

人びとの心も破壊されている状況で、

どれくらい実現可能なのだろう。。。

 

停戦したとしても両手放しで喜べない

大きな大きなハードルが立ちはだかっている。。。

ネパールってどんな国?

実は今、専門学校で教えている。

 

日本人と留学生とが国際ビジネスを学ぶという

そんな国際的な環境が理想的と思い、

そんな学校なら私の国際経験も生かせるかなと思ったのだけれど。。。

 

蓋開けてみたら、

なんとみんな海外留学生だったというオチ!

それって、日本の少子化が原因?

労働力確保のための移民政策の結果??

 

学生の40%はネパール人、

他の40%はベトナム人

そして中国人やらミャンマー人、ウズベキスタン人、

その他がチラホラ

 こんな国籍構成になってるなんて意外や意外。

ネパール人って日本に多かった!?

 

法務省情報によると

令和5年6月現在

ネパールは国籍別在留外国人第6位で156,333人。

多いね!

 

そういえば、コリアンな新大久保が多国籍化してて

大久保・新大久保界隈がリトル・カトマンズと呼ばれ

ネパール人とカレー屋が増えているらしい。

 

教えている学校の学生の一人が

大塚のネパール料理屋で働いていると言っていたので、

巷にたくさんあるインド・ネパールのカレー屋さんかと

思っていた。

 

先日、遂にそのお店に行ってみて驚いた。

ここをインドと一緒にしちゃネパールに申し訳ない!

 

JR大塚駅に程近いビルの5階に店を構えるカスタマンダップ。

エレベーターのドアが開くと、

確かにインドの神様たちとは違うエスニックな雰囲気のオブジェが目の前に広がる。

インパクト大!

 

お店の中に進むと左手にはマニ車が。

え、マニ車ってチベット仏教のものだよね?

回すとお経を唱えたことになり

功徳を積んだことになるという。

それが、ネパール料理屋さんにある?!

マニ車 右回りに回すと真言を唱えたことになり、左回しにすると悪い業が生じると信じられている。くれぐれも左回しにしないように!

 

入口は狭いけど、奥は空間が広がっていた。

ステージがあって

スクリーンにはネパール音楽動画が流れてる。

更に奥に行くと、チベット仏教のタンガが飾ってあった。

ここはチベットか!?

 

仏陀が現在のネパールのルンビニで生誕したのは

知っていたけれど、

だから、仏教徒聖地巡礼に行くんだろうなとも思うけど、

ネパールの主要宗教はインドと同じヒンズー教で、

今やネパールにほとんど仏教徒はいないと思い込んでいた。

 

それに、仏教と聞くと大乗仏教小乗仏教ってイメージで

チベット仏教チベット独特の仏教って思いこんでいた。

 

それがまさかのネパール料理屋さんでのチベット仏教との遭遇!

 

で、調べてみた。

 

おお、ネパールって

地理的にチベットとインドの間に位置していた。

中国と国境を接しているのは知っていたけれど、

チベットなのか!

 

北にチベット、南にインド。

隣接していたら影響あるね!

 

そして、なんとネパールには100以上もの民族があり

信仰の割合としては

ヒンドゥー教徒(81.3%)、仏教徒(9.0%)、イスラム教徒(4.4%)他。

 

仏教徒が9%もいる!

 

他のカトマンズの谷の歴史的建造物とともに世界遺産のボダナート寺院は

チベット仏教の聖地なのだそうだ!

ボダナート寺院の仏塔に描かれている目。

 

ネパールのお土産にたくさん描かれたりして、

ネパールの象徴的存在にもなっている!

 

そういえば、知人がネパールの

チベット難民を支援していたのを思い出した。

 

チベット人が避難先の一つとして

ネパールを目指すのも合点がいく。

 

ネパール人は緊急人道支援の現場でも何人も同僚がいた。

だからネパールのことなんとなく分かってるような

気がしていたけれど、

実は全然知らなかった!

 

正直、今まで

ネパールは関心のアンテナに全く引っかからなかったけれど、

俄然興味が湧いてきた!

次の海外旅行はネパールだ、笑。

 

あ、カスタマンダップのランチは

タカリセットのマトンを選んだ。

サラサラの水っぽいカレーだけど、

しっかり辛く、スパイスが効いてて

お店を出た後も、しばらく余韻に浸ってた。

お勧めです!

一押しトーストマスターズ・スピーチクラブ

夏は有意義な冒険!を幾つかこなし、

楽しかったけれど時間と心の余裕がなく

ブログを書く気力がしぼんでいたけれど

やっと秋らしくなってきて

日常もやる気も戻ってきた。

 

私の日常の一つとして

駐在生活から帰国して5年間続けていることがある。

トーストマスターズ・クラブに参加すること。

 

トーストマスターズは1924年アメリカで設立され

今年なんと100周年を迎える老舗のスピーチ・クラブだ。

今や 世界約150カ国に広がっている。

www.toastmasters.org

district76.org

 

トーストマスターズを知ったのはハイチ*1に駐在中の2010年。

ハイチ人の知人からトスマスターズ というスピーチ・クラブがあると聞いて心惹かれた。

スピーチだけでなくてリーダーシップも身に着くという。ほんと?スゴイ!

 

早速トーストマスターズをググってみたけど

当然、やっぱり、残念、

ハイチ にはクラブがなくてお預けとなった。

 

当時はもちろんのことながら オンライン参加なんて皆無だし、

他国に駐在または日本に帰国したら参加しようと

 9年も待つことになった。

その間の駐在地、

どの国にもトーストマスターズないんだよな。。。

駐在する国々は最優先させなければならない生命維持や生活再建で手一杯だし。

 

2019年に日本に帰国して

早速トーストマスターズ・クラブを探してみると、

日本全国津々浦々200以上もクラブがあるじゃない!

しかも日本語だけでなく、日英バイリンガルのクラブ、英語のみ、フランス語、中国語、イタリア語などなど。こんなにクラブがあるなんて!

私は英語力の維持と上達、日本語でのスピーチ力を高めたくて

バイリンガルのクラブに参加することにした。

 

 初めてクラブ見学した時は衝撃だった。

みんななんてスピーチが上手なんだろう!

そんな単語使ったことないよなんて語彙も豊富で。

 

 なのに、みんななんて上から目線じゃなくて

フレンドリーなんだろう!

 

 レベルの高さに驚愕しつつ

ここでスピーチを上達したい!と

早速会員登録を行った。

 

会員になってから1年もの間、

月2回の例会に参加する間中、ずっと緊張していた。

みんな本当にスピーチ上手だなぁ、ドキドキ。

即興スピーチに当たったらどうしよう、ドキドキ。

何を言ったらいいんだろう!

論評の人たち、なんてためになるポイントを挙げて

スピーチ上達のためのコメントをするんだろう、ドキドキ。

私ついて行けてない気がする。。。

 

でも、心ではこんなに緊張してドギマギしているのに、

なかなか堂々と自信ありそうに見えるらしく、

人って見た目と内面、食い違うことも少なくないらしい。

だったらいつもよりも更にニコニコとして、

自信ありげに振舞おうと決めた。

 

継続は力なり。

1年経って!やっと例会参加時の緊張感が和らいできた。

スピーチの質の向上はともかく、

例会に参加するのに緊張しなくなってきたのは成果!

 

そしてクラブに参加して早5年が経過した。

いまだにスピーチの質の向上はともかく、

即興スピーチも論評も例会の司会も

そつなくこなせるようになったのは成果!

 

スピーチ・クラブに属して今更何だけど、苦笑、

6年目からは本題のスピーチの質の向上を目標に掲げたい。

 

必ずしも技術的に高度ではなくても、

ユーモアをちりばめながら具体的なエピソードも交えて

心に訴えるスピーチができたらいいな。

 

トーストマスターズのフレンドリーで温かい雰囲気と、

良かった点、改善点の両方の助言をもらえる論評が

それを助けてくれる。

 

人前で話せるようになりたい人に、

プレゼンが上手になりたい人に、

トーストマスターズをおススメする。

*1:西半球の最貧国と言われる南北アメリカの間、カリブ海に位置する島国。イスパニョーラ島の西半分を占め、東半分はドミニカ共和国。2010年にマグニチュード7.0の大地震が襲い、30万人以上が死亡した。私はその緊急支援のため2020年1月から2021年5月までハイチに駐在した。