手書きには心がこもる的な風潮
手間暇かけてこそ価値が宿るみたいな考えも世の中にはあるじゃないですか。
職人がなんと1個に3ヶ月かけて作り上げます。
えー!?凄い!みたいな。
ロボットが大量生産しました!ってのも品質が安定しそうで良さそうなものですが、どちらが持て囃されるかと言えば、やはり人間が時間をかけて作ったものになるでしょう。
あと手書きの文字は気持ちが伝わる!とかもありますよね。
正直僕は字が下手くそなんでそんなこと言わないで欲しいですけど。
でも、まぁこれも人の手がかかっているという点で価値を感じるということになるのでしょう。
今はもうデジタルが当たり前になっているかと思いますが、昔は履歴書まで手書き推奨でしたもんね。
書き損じたら終わり。ぐしゃぐしゃ書いてミノムシで誤魔化すなんてことは許されない。
そんな時代もありましたね。
まぁとにかく手書きの文字、手書きの文章をありがたがる風潮が世の中にはあるということです。
でも、先日思いました。
手書き風フォントって逆にコイツはナメてんのか?ってなりませんか。
手書き風フォントの目的がわからん
会社に変な勧誘の手紙がたくさん来るんですよ。
不動産投資なのか、M&Aなのか、保険なのか知らんけど。
いかにも手書きの手紙です!みたいな感じの便箋に文字がつらつらと書かれているものがありました。
しかしおかしいぞ。
一切取引も無いような会社全てに手書きの手紙を送る営業スタイルなんて時間がいくらあっても無理だろう。
きっとこれは手書き風の印刷だろうな。
こっちとこっちのひらがながそっくりだもんな。
てぇとなんだこれ。
この手紙は気持ちを込めて手書きしましたと見せかけた大量生産の手紙ってことか。
名前の部分だけ、リストから自動で差し替えして刷っている手紙だ。
なんだそれは。
騙そうとしているじゃあねぇか!
「手書きには気持ちが込もっている」を気持ちを込めずにやろうとしているじゃあねぇか。
これって逆にナメてないか?
普通に印刷なら明朝体とかゴシック体であればなんとも思わないのに、あたかも「手書きです!」みたいな風にすると、お前馬鹿だからこれでちょっと好感持つやろ?ってメッセージになってないか?
おうおう!
手書きフォントやめたほうがいいぜ!
違うの!あんたらに好感持たれたいんじゃなくて、この字体が好きなの!って人以外はな。
おじーでした。