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「資産10億円、年間家賃収入4000万円」でFIRE達成の元サラリーマン。不動産投資が“負けない”投資といえるワケ

資産10億円で5年前にFIRE達成した不動産投資家である村野博基氏。年間の家賃収入は約4000万円という。そんな村野氏は「お金の考え方」もユニーク。「投資は勝たなくていい。無敵を目指そう」「失敗しないことを目指すのではなく、『失敗しても立ち直れるか?』を考える」などポジティブなことを考えているそうです。村野氏のお金に対する考え方を解き明かします。

写真はイメージです

平凡なサラリーマンでも不動産投資でFIREできた

はじめまして。私、村野博基は現在48歳のFIRE済みの個人投資家です。東京23区内に区分所有メインでマンションを38戸ほど保有しています。物件を含めた総資産は時価でいうとおおよそ10億円ぐらい。年間の家賃収入は約4000万円になります。 「資産10億円、年間の家賃収入4000万円」と聞くと、「なんだか凄そうな投資家」という印象を持つのではないでしょうか。 でも、私自身は本当に平凡なサラリーマンでした。ただ、一つだけ周囲の人と違ったのは「お金・投資」の考え方です。信条として「投資は何よりも負けないこと」が大切であるということ。定期預金、債券投資、株式投資などさまざまな投資を行ってみましたが、負けないことを考えていった結果として、現在の不動産投資のやり方にたどり着きました。

収支の内訳をざっと紹介

現在の管理費と修繕積立費、地代、固定資産税などの費用は年間でおよそ1000万円です。もちろん、不動産を購入にあたってはローンを組んでおり、現在ローン残高は住宅ローンも含めて1.5億円あります。ローンの支払は1500万円です。ですから、もろもろの諸費用やローンの支払いを引いてキャッシュフローとして残る家賃の収入は月に120万円以上。何か特別なことをしなくても、年収1500万円が入ってくる状態の生活になっています。 私は2004年から不動産投資を始め、毎年2~3戸投資物件を増やしてきました。投資物件からの家賃収入をローンの支払いに充当していった結果、当然残高は減ります。それもあって、5年前43歳のときに勤め人を辞めるFIREをしました。よくFIRE済みの投資家はやることがなくなって暇であると言われますが、FIREから5年経った現在でも飽きることなく気ままにのんびりと楽しく過ごしています。 日本も人口減少社会に入り、家も余り始めていますから、「今から不動産投資なんて大丈夫?」や「投資する際の金額が大きいからその分リスクも大きいんじゃないの?」と不安に感じる方も多いでしょう。昨今の地面師詐欺事件が話題になったり、バブル崩壊の原因を作ったのも不動産だったので、そもそも不動産投資自体には「怪しい」というイメージが付いていることも残念ながら否めないところです。
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投資の考え方にも通じる「お金の使い方」
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1976年生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、大手通信会社に勤務。社会人になると同時期に投資に目覚め、外国債・新規上場株式など金融投資を始める。その投資の担保として不動産に着目し、やがて不動産が投資商品として有効であることに気づき、以後、積極的に不動産投資を始める。東京23区のワンルーム中古市場で不動産投資を展開し、2019年に20年間勤めた会社をアーリーリタイア。現在、自身の所有する会社を経営しつつ、東京23区のうち16区に計38戸の物件を所有。さらにマンション管理組合事業など不動産投資に関連して多方面で活躍する。著書に『43歳で「FIRE」を実現したボクの“無敵"不動産投資法』(アーク出版)

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