「店員さんに謝れよ!」弁当屋のレジで小銭を投げつける横柄な大学生をサラリーマンの常連客が一喝。思わぬ展開に…
迷惑客やカスハラ(カスタマーハラスメント)が社会問題となっている。その理不尽な言動は、対応した従業員にトラウマを植え付けかねない。
学生時代に個人経営の弁当店でアルバイトをしていた加藤ちあきさん(仮名)が、ある常連客とのエピソードを明かす。
20代とみられる若い男性客は、週に1度ほど来店していた。ある日、幕の内弁当を注文したが、品切れだった。
「すみません、品切れになってしまって」
「じゃあ、豚肉の生姜焼きにしてください」
男性客はそのまま弁当を購入し、店を出て行った。しかし、1週間後の夜、再び同じような状況になると……。
「なんでいつも売り切れてるの」
「幕ノ内弁当は午前中に仕込みをしているもので、夕方には品切れになることが多く、申し訳ございません」
「それはそっちの都合だよね」
男性客は不機嫌になり、鮭弁当を注文。だが、会計時に小銭を投げつけてきたのだ!
加藤さんは泣きそうになりながら床に落ちた小銭をひろい、レジを打った後にレシートを渡した。彼の財布に学生証が入っているのが見え、大学生であることがわかったという。
一部始終を見ていた後ろのサラリーマン客が、「確かにこの店は夜になると品切れになる商品も多いけど、小銭を投げることはないよね?」とフォローしてくれたそうだ。
これに対して大学生の男性は睨みつけるだけで、謝罪の言葉はなかった。その後……。
「鮭弁当をお待ちの方……」
加藤さんが呼びかけると、大学生が椅子から立ち上がった。だが、弁当を受け取ろうとした大学生の足を、先程かばってくれたサラリーマン客が“偶然”にもひっかけてしまったのだ。
「何をするんだ!」
「わざとじゃないよ」
「わざとじゃなくても謝れよ!」
「だったら、さっきレジで小銭を投げたことを店員さんに謝れ!」
大学生は弁当を受け取ると、店内の視線が集中するなか、「こんな店二度とくるか!」と捨て台詞を残して立ち去ったという。
店員に対してあまりに横柄な態度で接する客など、来なくて結構だろう。一方、加藤さんを助けてくれたサラリーマン客は「気にしない方がいいよ」と声をかけてくれ、その後も常連として店を訪れてくれたそうだ。
小銭を投げつける横柄な客
救世主が登場「だったら、店員さんに謝れよ!」
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明治大学商学部卒業後、金融機関を経て、渋谷系ファッション雑誌『men’s egg』編集部員に。その後はフリーランスで様々な雑誌や書籍・ムック本・Webメディアの現場を踏み、現在は紙・Webを問わない“二刀流”の編集記者として活動中。若者カルチャーから社会問題、芸能人などのエンタメ系まで幅広く取材する。趣味はカメラ。X(旧Twitter):@FujiiAtsutoshi
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