2022/9/1(木)
遠征中に月を跨ぎました。
途中で見つけた湿原河川でガサガサ。
えげつない数のフクドジョウが網に入ってきますが、めげずに続けると…
ひときわ細長いニョロニョロが。
尾鰭が黒みがかっているので、シベリアヤツメでしょうね。ヤツメの名の由来である7つの鰓孔もはっきり確認できます。
つぶらなお目々がチャーミングですね。
稚内から80kmほど進んだ浜頓別町で、休憩がてら郷土資料館を訪問。
浜頓別はその昔、金の採掘で栄えたそうで、それに関する展示が数多くありました。その名残りで、現在も砂金の採掘体験が楽しめる公園なんかもあるそうです。
ゴールデンカムイの冒頭で砂金掘りをしていた場所もこの辺りなのかな?だとしたら胸熱ですね。
ここでの目当ては興浜北線(こうひんほくせん)の資料。
興部と浜頓別をオホーツク海に沿って結ぶ「興浜線」計画の一端として、南側の興部〜雄武と北側の北見枝幸〜浜頓別が開通しましたが、全通することなく1985年に廃止されています。
その後、枝幸町の景勝地・千畳岩に立ち寄ったり、シマエナガサンデーを食べたりと観光要素も盛り込みつつ…
この日のメインイベント、サケ釣りに挑戦します。
8月下旬〜9月頃になると、川を遡上するために接岸するサケ。それらを求めて、秋の北海道のサーフは連日太公望でお祭り騒ぎとなります。
サケが遡上する河口の周りは特に有望ポイントで、場所取りもなかなかシビアですが、昼間の微妙な時間帯だったこともあり、なんとか一人分のスペースは確保。
同行者を車で待たせてしまっているので、なるはやで方をつけたいところ。
ウキルアーという専用の仕掛けで挑みます。
文字通りウキの下にルアーをつけ、さらにフックにはエサをぶら下げるという奇天烈っぷり。本当に大丈夫なのか不安になりましたが、勧めてくれた稚内の釣具屋のおっちゃんの言葉を信じるしかありません。
ちなみに、エサはサバの切り身を使用しました。
根気よく投げ続けると、唇で触れるような微かなアタリが2〜3回ほどありました。
う〜ん、だいぶスレてるのかな?これだけの人数が連日押し寄せてれば無理もないか…
開始から1時間ほど経ったころ、着水した瞬間にウキが沈みました!
竿を大きく煽ってフッキング。
最初はそこそこ暴れられましたが、巻いてくると案外すんなり寄ってきます。
天下のサケといえどこんなもんか。波が打ち寄せるタイミングを見計らって砂浜にずり上げ、勝負あり!
………૮๑ˊᯅˋ๑ა
調子に乗ってすみませんでした。
この巨ウグイが釣れて以降、アタリは全く来ず、北海道でサケを仕留めるという目標は次回の渡道に持ち越しとなりました。
次はちゃんと時間をとって朝マズメに来よう。ドライブ途中に立ち寄ってサクッと釣れるほど甘くはないですね。
興部の漁港で小物釣りをしたところ、シモフリカジカの若魚が掛かりました。
大物はギスカジカと共に「なべこわし」と呼ばれ、安くて美味い大衆魚として親しまれています。「鍋をつついて壊してしまうほど美味い」というのが由来だとか。
北海道は海棲カジカ類の魚種が豊富なので、他にも色々と狙ってみたいですね。
その他の釣果はクロソイ、ガヤ、ウグイなど。北海道にいるかぎり、ガヤとウグイの呪縛からはなかなか逃れられませんね。
この日は紋別のオーシャンビューのホテルに投宿。
明日はさらに南を目指します。