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第087話 将家会議

「すまんな」


 道すがら、リャオが独り言をつぶやくように言った。

 先ほど、自分で勝手に返事をしたのがバツが悪かったのだろう。


「お前は団の一員である以前に、ルベ家の跡取りだ。多少私事を交えたとしても、気にするようなことじゃないよ」

「助かる」

「本当に嫌だったら、お前に土産を預けて、帰ればよかった話だ」


 確かに、予定外の仕事が入ってかったるくはあったが、会議そのものは気になるところであった。

 問題があるとすれば、若造が約二名入ることによって、迷惑に思われて肩身が狭いくらいか。

 まあ、それくらいは構わない。


 開かれたドアに入ると、なにやら立派で大きい重そうな楕円形の卓に、地図が置かれ、既にやってきていた数人は席についていた。

 初対面なので名前は判らんが、こいつらも将家の当主とか、そのクラスの連中なんだろうな。

 偉い人だ。


「椅子を二つ用意せよ。儂の付き人として見聞させる」

 キエンが偉そうにそんなことを言うと、世話役の係の者は、疑問を呈すこともなく、すぐさま椅子を用意した。


 さすがに、大卓には座らせられないらしい。

 まあ、俺は壁際で黙っているとしよう。


 俺は、キエンの背中側の壁に置かれた椅子に腰掛けた。


「聞いていいか」

 隣に座ったリャオが、独り言のようにつぶやいた。

「なんだ?」

 付き人扱いの人間が私語をしていて怒られてはつまらんので、俺も小声で返す。


「今、どんな気分だ」


 なんだその質問は。

 気分はまあ、ムサいおっさんばかり集まっているのだから、普通に良くはないが。

 ごきげんなシャムを見ている時のような、幸せな気分とは程遠い。


「どういう意味だ? 体調なら悪くないが」

「この軍議で一国の運命が決まるかもしれん。大勢の民草の運命が左右される」


 ああ、そういう意味か。

 これから為政者たちの重大な決定が始まるからということで、こいつも気分が高揚しているんだろう。


 だが、この会議では、期待に反して劇的なことは起こらないだろう。


 会議が荒れるということは、それはあるかもしれない。

 だが、将家というシステム上、誰かが天才的な思いつきを行い、感動的な説得のあと、皆が同意する。

 というような、映画みたいな展開にはなりようもない。


 だから、天才的な策が提案され、それが実行に移され、敵の大軍団を撃破し、この会議と今日の日付けが歴史に永遠に刻印される。そういったことはない。

 どう考えても、凡庸な結論に至ることは、決定づけられている。


 日本の話でいえば、一の谷の逆落しが、何人もの合議でできるのか。という話なのだ。

 義経がいくら天才的な戦争才能を発揮し、弁舌を振るったとしても、凡夫はそれを理解できない。

 必ず「あの絶壁は降りられない。兵をいたずらに損なうつもりか」などの説が現れ、全員の合意なんてものは、取り付けることはできない。


 リーダーがいない会議では、大勢を覆すリスキーな方法は、たとえそれが必要とされる状況であろうとも、採択されることはない。

 民主政治議会でも、与党が過半数をとらなければ、冒険的な立法は行えない。

 採択されるのは、誰もが考えつくような、全員を納得させられる法律であり、この場合は作戦だ。


「お前は、ロマンチストだな」


 と、俺は正確に意味を選びながら言った。


「なに?」

「そう考えると、面白い演劇の幕が開けるのを待っているような気はする」


 悲劇か喜劇かはわからないが、スケールの大きい話には違いない。


「演劇か? 俺たちは当事者じゃないのか」

 当事者か。

 確かに、間違いなく当事者ではあるわな。


「キャロルが言いそうな話だな。民が辛がるのを親身に感じて感傷的になってるのか」

「ン……まあ、そうかもな」


 そうらしい。

 リャオは、二十歳を超えているとはいえ、まだ青年だ。

 感傷的にもなるのだろう。


 前にはキルヒナの民に対しては冷めた感想を述べていた覚えがあるが、実際に十日かそこら旅をして、彼らに接してみたら感覚が変わったのかもしれない。


「人一人ができることなど高が知れているさ。俺が全知全能なら、シャン人だけでなくクラ人だって全部を幸福にしてやる。世から戦争をなくし、不具に生まれた者でさえ一生食うに困らない生活をさせてやる。だが、そんなのは不可能なんだ。残念ながらな」


「……なんとも規模のでかい話だな」

 リャオは呆れたように言った。


「そうさ。考える気になれば、空ほどもでかい理想を描くこともできる。だが、実際になんとかできるのは、手の届く範囲だけだ。お前は、なまじどうにかなりそうな悲劇だから、感傷的になっているだけだろう」


「……それはそうかも知れんが」


「実際にはどうにもならん」


「本当にどうにもならないのか?」


 と、リャオは言い返してきた。


「どうにもできないだろ?」


 そもそも、俺たちがキルヒナのために何かをする、ということ自体が横紙破りになるのだ。

 どうにかしようがない。


「例えば、お前がやるとしたらどうするんだ」

「やらない」

「やるとしたらだよ」


 なんだこいつ。

 今日はよく喋るな。


「尋常の手段を使おうが、尋常じゃない手段を使おうが、俺が戦いまでに将家を飼いならして軍権を得るなんてことはできない。そうである以上、俺の影響力は極微に留まる。俺がどう行動しようと、戦局を左右するなんてことは、不可能だ」


 例えば、俺がこの場でここに集まった、キルヒナの将家の当主を全員殺すとする。

 ありえないことだが、参加するであろう王配のおっさんに取り入って、女王から勅諭を貰い、全将家の後継者ということにしてもらい、総大将にして貰ったとしよう。


 そんなことができたとしても、実際に全軍を掌握するまでには時間がかかる。

 血と歴史で繋がった総大将の急死は、必ず大混乱を呼ぶし、それを収束し、軍が実際に機能するまでに回復させるには、最善でも一年はかかるだろう。

 もちろん、一週間かそこらで戦えるようにはならない。


 どれだけ物事を都合よく考えても、俺が戦局を決定できるほどの影響力を持つというのは、できることではない。


「もし俺が全軍を率いていたら、なんていう仮定を考えることもできる。だが、実際にそうなる未来は存在しない。前提が無意味である以上、建設的でも前進的でもない妄想だよ」


 俺が断言すると、リャオは黙ってしまった。

 俺は、わざわざ顔色を伺うようなことはしなかった。


 しばらくして、

「そうだな、確かに」

 と言った。



 ***



 それから少しして参加者が全員集まると、最後に王配が現れた。

 なんだか疲れた顔をしている。


 まあ、彼が疲れた顔をしている心当たりについては、枚挙にいとまがないので、全然不思議ではなかった。


「さて、では、始めようか」


 力なくそう言って、彼は参加者を見回した。

 そして、目が流れるうち、俺と目があった。


 俺が軽く会釈をすると、彼は目をそらす。

 知り合いの子どもと気軽に挨拶する場ではないので、知らぬ振りをするのは当然だろう。


「では、コークス殿、議事進行を頼む」

 王配がそういうと、コークスと呼ばれたおっさんが「ハッ」と応じた。


 コークス・レキ。

 このおっさんは、今回の総大将という立ち位置に、一応は決まっている。

 名だけ知っていて顔は知らなかったが、二番目の上座に座っていたので、まあこいつがレキ家の頭領だろうなと見当をつけていた。


 最初からこいつが議事進行をしても別にいいのだろうが、貴族制度上は王族の一員である王配のほうが上位なので、立てなければならないのだろう。


「さて、軍議を始めるとしましょう……」



 ***



 会議は荒れた。


「だから、騎兵を預けるなどという話が、なぜでてくるのだ! 騎兵は我が軍の要である! なぜ手放さねばならん!」


 オター・ガジという男がそう言うと、会場に憤懣と諦めの篭った空気が流れた。

 ガジ家はレキ家と同じ将家仲間だと思うのだが、単にオターがそういう性格なのか、両家に確執でもあるのか、言葉には遠慮がない。


「であるから、それでは前回の二の舞になってしまうのだ……。連中の鉄砲に対しては、大勢の駆鳥兵を集中して突っ込ませるのが良い。各々の将家の騎兵を各々の考えたときに突っ込ませても、向こうは簡単に対処できてしまうのだ」


 総大将役のコークスは、比較的まともな知性を持っているらしく、何度目か知らないが、そう言ってオターを説得にかかった。


 カケドリを集中運用して、大騎兵団をここぞというところで突っ込ませ、趨勢を得る。

 発想そのものは、ドッラでも考えついたもので、単純極まりない。

 だからといって悪いわけではなく、単純だからこそ強力であろう作戦だった。


 だが、やはりというか、騎兵を手放したくない。という家が現れた。

 オターだけがそうではなく、外野から冷静に観察していると、他の連中も言葉にこそしないが、同じ感覚を抱いているようだ。


 特に、シヤルタから出ている将家などはそうだった。

 オローン・ボフとボラフラ・ノザは、むっつりと押し黙ってはいるが、兵を出したくないのは見え見えだ。


 キルヒナの将家連中とくらべれば、比較的危機を差し迫ったものと考えてはいない彼らにとっては、勝つにしても負けるにしても、自軍の損耗は最小限に抑えたい。


 実際のところ、キルヒナ側は逆の考えを持っているだろう。

 我々は最前線にいるのだから、負担の多い部分はシヤルタに担当させ、勝つにせよ負けるにせよ、自分たちの軍は温存しておきたい。

 押し返しても、連中はまた来ないとも限らず、その時はシヤルタが援軍を出してくれるとは限らない。


 それはどちらが間違っているとかではなく、個々人が背負った立場の違いが根本にあるので、そういった意見の分離が出てくるのは至極当然のことなのだ。

 だから、シヤルタからしてみれば、キルヒナの人間に騎兵を貸したくない。

 さすがに、シヤルタの中で最も状況を憂慮しているキエンは別のようだが、ボフ家とノザ家はそういう思惑が透けて見えた。


「軍を貸せと仰られるが、私の軍は私が練兵したものだ。もちろん、私が一番うまく使える。貴殿に貸したところで、十分の一の力も発揮できぬだろう」


 オターが愚にもつかぬ意見を再び言った。

 言い分に理がないわけではないが、十分の一の力というのは言い過ぎだし、ぶっちゃけコイツが扱ったところで神の如き用兵ができるのかといえば、若干どころでなく疑問だ。


 俺は、小一時間もこの無意味な会話を聞かされていたので、もうホントに帰りたい気分になっていた。


「そもそも、前回大敗を喫したのは、軍の士気に問題があったからである。意気軒昂の軍をもってすれば、クラ人の軍ごとき蹴散らせるに決まっておるのだ。小手先の兵法など巡らせずとも、軍の強さとはまず士気によって成り立つもの。兵を励ますことこそが重要なのだ!」


 はたから聞いてて絶望したくなるような演説であった。

 あまりに不快なので耳を塞ぎたくなったほどだ。


 士気が上がっていれば勝てる、勝てた。

 それは、戦艦大和が二十隻あれば戦争に勝てた。というのと同じくらい中身のない話だ。


 同じ内容にしても、例えば士気を高めるために略奪を無制限に許そう。だとか、クラ人の右耳一つにつき幾ら出すことにしよう。だとか、そういった制度の制定についての提案ならまだいい。

 だが、そういうわけでもないのだ。


 こいつは、士気を上げようと言えば、士気はあがるものだと思っている。

 これが別の局面であれば、大砲がないなら大砲を百門持ってくればいい、それが調達できないのはやる気がないせいだ。と言うのだろう。


「それに、我々にはヴェルダン大要塞があるのだ。あれは、今まで墜ちたことがない。今回は兵糧も矢も十分に備えておる。無用の心配をする必要はないのだ!」


 と、いよいよ息巻いてきたところで、キエンがぱっと手を挙げた。

 コークスの目がキエンの右手にとまると、コークスはなんだか表情を少し柔らかくして言った。


「オター殿、キエン殿が話があるようだ。まずは着席してくだされ。キエン殿、どうぞ」


 そう言われると、キエンは席から立ち上がった。

 そして、更に振り返り、俺の方に寄ってきた。


 な、なんだよ。


「ユーリ殿、少しそれを貸してくださらぬか」


 へ?

 俺?


「や、まあ構いませんよ」


 と、俺は素直に銃を手渡す。

 キエンは、俺の鉄砲を持って、テーブルに戻っていった。


「この鉄砲は、ここにおるユーリ・ホウ殿がクラ人の国から仕入れてきてくださった、敵方が使っている最新のものである。そして、ここに、もう一丁の銃がある。これは、前の戦の際に敵側が置いて行ったものだ」


 キエンは、もう一丁の鉄砲を連れの従者から受け取ると、机の上に二丁を置いて並べた。


「二つを持って比べてみると、口径は同じでも、新しいものはずいぶんと軽いことがわかる……。材料の違いか、製法の違いか、軽くして持ち運びをしやすくすることに成功しておるわけだ」


 キエンは、感じ入った様子で言った。

 俺は比べてみた事がなかったので知らんが、ずいぶんと軽くなっているらしい。


 銃身の肉厚が薄くなっているのかも。

 冶金学(やきんがく)の進歩によって材料の性能が上昇したのなら、銃身の耐久度をそのままに肉を薄くすることは可能だ。

 鉄砲は持ち運ぶものだから、軽くなることは純粋に性能の向上に繋がる。


 まあ、鉄砲自体が歴史からいえば最近作られたものだから、冶金学の進展とか難しい話ではなく、単純に手探りで適切な厚さを調べていた段階が進んで、無駄な厚みを省けただけのことかもしれないが。


「そういう連中に対し、なぜヴェルダンが未来永劫に無敵と考えられるか。段々と強力になっていく敵に対し、そういう工夫をできない我々を見て、兵は意気軒昂でおれるか。オター殿、どう考えられる」


 だが、オターのほうは渋い顔ながらもほくそ笑んでいた。


「だがキエン殿、どうやってヴェルダンを落とすのだ。私には、あの難攻不落の要塞を落とす方法があるとは思えんのだよ」

「ふむ……では、ここにいるユーリ殿にお伺いしよう」


 は?


「彼は、この歳で誰よりもクラ人について研究しておる。クラ語も達者で、自ら彼の地と交渉を行い取引をしているほどだ」


 は???

 いやいや、意味わからんこと言うなよ。


 なにそのキラーパス。


「では、ユーリ殿、一つ意見を聞かせてくれ」


 王配がここぞとばかりに言ってくる。

 くっそ。


「……ご紹介にあずかりましたユーリです。といっても、今日はたまたま通りかかっただけのようなものなので、急に意見を求められましても、実はヴェルダンを実際にこの目で見たことがございません。話には聞いておりますし、絵などでは見たことがありますが」


「構わぬ。ただ意見を聞きたいだけだ」

 キエンが言ってくる。


 といっても、俺は見てもいない要塞のことについて、知ったかぶったようなことは言いたくないのだが。


「僕がヴェルダンを破るとしたら、という話ですが。僕だったら登山口……つまりは大門を破りますかね」

「どのようにして破るのだ?」


 と、今度は王配が聞いてくる。

 オターのような馬鹿に高圧的に問い詰められると、こちらもストレスが激しいので、王配が先回りして聞いてくるのはありがたかった。


「そうですね……大門は、登り口の坂が強く、なかなか攻城塔や破城槌では接近できぬと聞きます。やはり火薬を使うのが楽でしょう。お金はかかりますが、門を破壊できるくらい大きな砲を作ってもいいかもしれません。犠牲を覚悟するのであれば、専門の爆破具を兵に持たせて、爆破するのもいいでしょう。上手く行くかはわかりませんが」


 まあ後者のほうがまず楽だろう。

 指向性爆弾のような感じで、大量の火薬を鉄板で包んで、特に薄い部分を門に押し付け、起爆させるような爆弾を作ればよい。

 兵は……控え目に言っても、かなり危険だが。


「火薬というのは門を破れるほどのものなのか?」

「門にもよります。全て鉄で作られた、厚みが腕の長さほどもある門であれば、もちろん破壊は不可能です。が、木を鉄で補強して作った程度の門であれば、破壊するのはさほど難しくはないでしょう」

「ふむ……敵は門を壊せる装置を持ってきている。と考えるのが良いようだな」


 えー。

 そんなこと一言も言ってないんですけど。


 なんか話が変な方向に行っている気がするんだが。


「なにを勝手に話を進めておるのだ。そんな武器があるとも限らない」


 オターが気炎をまいて言う。


「その通りですね。ないとも限りませんが」

 俺がさらりというと、オターはギロリと睨んできた。


「ついでに聞いておこう。ユーリ殿は、このいくさ、どのように戦うのが良いと考える?」

 キエンが椅子ごと横を向き、俺の方を見ながら、更に妙な方向に話を向かわせた。


 なんでだよ。

 こんな空気で意見しろとか、荷が重すぎるだろ。


「さあ……若輩の身なれば、歴戦のお歴々の前で、これ以上の意見を申すことは恐れ多く存じますので」

「構わぬ。申せ」


 言いたくないってのに。

 絶対わかって言ってんだろ。


「僕は平原での決戦など、そもそもやらぬほうがよいと思いますが」

「ほう?」


「敵の強みは鉄砲と数です。鉄砲は、言うまでもなく、晴れの日に見通しのよい平原で扱うのがもっとも強い。逆に、森のなかではただの重い棒にすぎません。森に引き込めば、鉄砲に苦しめられるということはありません。これで、五分と五分の戦いになります。加えて、敵は我々以上に軍制が整っていない烏合の衆です。略奪の許可が与えられているから、士気は上がっていますが、森のなかで指揮が効くほど統制された軍ではない。二、三度奇襲をかけてやれば、簡単に士気崩壊するでしょう」


 つまりはゲリラ戦をすればいい。

 相手はこちらのゲリラ戦に付き合えるような軍をしていない。


「ハッ! 逃げの一手というわけか!」


 オターが座ったまま、妙なことを言ってくる。


「オター殿!」

 司会役のコークスが、たしなめるように強く言った。


「まあ、若輩者の妄言と思って聞き流してください」


 これ以上進展はないようだし、空気も悪くなってきた。

 俺が珍妙な案を出したせいで、これ以上この場にいると、会議の進行にも差し障りが出そうだ。

 これ以上意見を求められて利用されたくもないし、下手をするとホウ家の恥にもなりかねない。

 帰ろう。


「それでは、僕はそろそろ失礼させてもらいます。王配陛下、この鉄砲は献上品に持ってきたもの。どうかお受取りください」


 俺はさっと最敬礼をすると、席を辞した。

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