ペルチェ素子を使用した全自動除湿機能を搭載し、安定した湿度を保てると謳うカメラ防湿庫、HOKUTO 防湿庫 HS-41L。「コンセントに繋ぐだけで簡単に湿度が下がる」と評判です。しかし、「LEDランプがついていない」「防湿の安定性が低い」など気になる口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のカメラ防湿庫とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、カメラ防湿庫選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。屈曲試験機を用いた充電ケーブルの耐久検証や、陸上競技場でのランニングウォッチの測定精度検証などに取り組んできた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
HOKUTO 防湿庫 HS-41Lは電気代を抑えつつ、安定した湿度を保てるものをお探しの人におすすめです。実際に使ったところ、2時間たらずで湿度75%前後から50%まで下がりました。比較した商品で2時間を切ったものは約3割(※執筆時点)と少なく、素早く除湿できる傾向があったペルチェ素子式ならではの実力を発揮。なかには6時間以上かかったものもあり、除湿力の高さが伺えます。
湿度の維持力の高さも見逃せません。50%以下になったあとも湿度はほとんど変わらず、「防湿の安定性が低い」という口コミを払拭しました。場所に関わらず一定の湿度をキープできるので、安定した湿度を保てるというメーカーの謳い文句にも納得です。大切な機材を心置きなく預けられるでしょう。
ランニングコストが低いのもうれしいポイント。除湿を開始して湿度が安定するまでの電気代は約1.34円と安く、24時間常に稼働しても負担になりにくいでしょう。比較したうち、ペルチェ素子式は素早く除湿できる分電気代が高い傾向にあり、なかには5円かかるものもありました。対してこちらは、省エネ・エコ設計という言葉に違わぬ実力を備えているといえます。
機能面では「LEDランプがついていない」という口コミどおり、庫内LED・コンセント・殺菌効果などプラスαの機能はありません。しかし、開けやすい扉や引き出し可能な棚を完備。説明書推奨の方法では湿度調整ノブを二度操作する必要があり、比較した一度で済む商品より少し手間ですが、使いにくさを感じるほどではありませんでした。
頼もしい除湿力でありながら価格がリーズナブルなのも利点。比較した商品のなかには3万円以上する商品があったなか、こちらは執筆時点で税込14,800円(※公式サイト参照)です。はじめて購入する人も手が出しやすいでしょう。抗菌や脱臭など除湿以外の効果も求めるなら、ほかの商品を検討してみてくださいね。
実際にHOKUTO 防湿庫 HS-41Lと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイカメラ防湿庫と、除湿力・電気代の安さ・使いやすさそれぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
HOKUTO 防湿庫 HS-41Lの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
そもそもカメラ防湿庫とは、庫内の湿度を全自動で一定に保つことで、カメラや交換レンズをカビから守りながら保管できるアイテムです。カビが発生すると、画質が悪くなり修理代に数万円かかることも。約半年の間カビが繁殖しやすい気候になる多湿の日本では、必須ともいっても過言ではありません。
今回紹介するHOKUTO 防湿庫 HS-41Lもそのひとつ。世界20か国で販売実績をもつHOKUTOの入門機種HSシリーズから発売されました。省エネ・エコ設計のペルチェ式電子ドライユニットを搭載。ランニングコストが安く、高湿度な環境でも1日2.5円に抑えられ、2か月でも缶コーヒー1杯分ほどだと謳っています(※)。
1kWh=22円 自動制御運転時間を10時間で計算。稼働環境によって変動する可能性あり
販売元は、防湿庫やワインディングマシーンを手がける、HOKUTO。入門機種HSシリーズ以外にも8種類と容量展開が豊富なミドルレンジ機種HPシリーズや、LEDランプやタッチスクリーンなど機能が豊富なハイエンド機種HBシリーズも取り扱っています。
除湿方式は、ワインセラーや除湿機でもよく利用されるペルチェ式除湿システムを採用。庫内の冷却板を結露させ、その水分を放熱板で蒸発させて庫外に出す仕組みです。乾燥剤式タイプは吸収した湿気を排出するときに除湿が止まるのに対し、常に庫内の除湿を行える設計です。
音や振動が少なく、寝室に置きやすいのもうれしいポイント。若干排熱があるので、背面・側面部には3cm以上の隙間を開けて設置してくださいね。
庫内は、棚枚数2枚からなる3段構造。すべての段にカメラや交換用のレンズが傷つくのを防ぐクッションが敷かれています。レンズが転がるのを防ぐ波状のものもあり、機材が整理しやすいつくりです。
サイズは内寸幅28.6×奥行29.0×高さ43.5cmで、容量は41L。一眼カメラ1〜2台・レンズ4〜5本ほどを収納するのにちょうどよい大きさです。同じシリーズにはほかにも21Lと51Lが用意されています。今後機材が増えることを想定して、容量は余裕をもってワンランク上のものを選ぶようにしましょう。
<スペック詳細>
扉は強力なマグネット式。高い気密性を保ちやすく、ホコリや湿気が侵入しないように対策されています。本体はメラミン焼付塗装が施されたスチール製。固く耐久性が高いのが特徴です。加えて、扉には強化ガラスが使用されロックキーも搭載されているので、セキュリティ性も強化できるでしょう。
デザインは、ブラック一色で統一されたスタイリッシュな見た目。大切なカメラをかっこよくディスプレイしたい人にもぴったりです。
保証期間が5年間と長いのも注目したい点。保証期間内に万が一故障した場合は、無償で修理を受けられます。ペルチェ素子式は乾燥剤式より耐久性が低いとされていますが、長く愛用できそうですね。
付属品は以下のとおりです。
<付属品>
今回はHOKUTO 防湿庫 HS-41Lを含む、カメラ防湿庫全9商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、除湿力の検証です。
人の出入りがなく、室温を一定に保った部屋の中に防湿庫を設置。防湿庫内の湿度が、カメラを保管するのに適しているとされる50%を下回るまでの時間を測定しました。防湿庫内の湿度は75%前後からスタートし、設定湿度は45%です。
なお、除湿スピード以外にも維持力や庫内湿度の差にも着目し総合的に評価しています。
除湿速度は、非常にスピーディです。比較したなかで素早く除湿できる傾向にあったペルチェ素子式を採用しているだけあり、2時間たらずで湿度が50%を下回りました。2時間以内に湿度50%を切ったのは、比較した約3割の商品と少数派です。なかには6時間以上かかる商品もありました。
さらに、湿度の維持力も優秀。50%以下になったあとも湿度はほとんど変わらず、「防湿の安定性が低い」という口コミを払拭しました。比較したなかには、扉付近と除湿装置付近で湿度の差がある商品があったのに対し、場所に関わらず一定の湿度をキープ。大切な機材を心置きなく預けられるでしょう。
次は、電気代の安さの検証です。
庫内湿度が高い状態から除湿が終わって安定するまでの1日の電力消費量と、庫内を低湿度でキープしたときの1日の電力消費量を測定。電気代を検電器で設定されている消費電力あたりの料金で算出しました。なお、実際の電気代は市場価格によって変動する可能性があります。
除湿を初めてから湿度が安定するまでの電気代は約1.34円と低めです。比較したところ、本商品が採用しているペルチェ素子式は電気代が高い傾向にあり、なかには5円以上かかる商品もありました。0.5円とかなり安い乾燥剤式の商品にはおよびませんが、ペルチェ素子式でランニングコストを抑えたい人には有力な候補です。
省エネ・エコ設計を謳っているだけあり、24時間常に稼働させても負担になりにくいでしょう。
最後は、使いやすさの検証です。
防湿庫を実際に使用して、温度調整方法や庫内の見やすさや使い勝手、コンセントなどのプラスαの機能があるかなどをチェックしました。
その結果、使いやすさを向上させる工夫が施されていました。取っ手つきの扉で開閉しやすく、棚は引き出しタイプで機材の出し入れもスムーズ。奥に収納した機材も取り出しやすいですよ。比較した多くの商品も同じような仕様でしたが、一部非対応の商品もありました。
機能性は、「LEDランプがついていない」という口コミどおりとてもシンプル。庫内のLEDをはじめ、コンセントや殺菌効果などは搭載されていません。ただ、比較した商品の半数以上がすべて非搭載のため、大きなデメリットにならないでしょう。
また、説明書推奨の方法では湿度調整ノブを二度操作する必要があります。一度で済む商品と比べたら少し手間ですが、使いにくさを感じるほどではありません。
内容量 | 41L |
---|---|
除湿方式 | ペルチェ素子式 |
良い
気になる
棚板数 | 2枚 |
---|---|
棚耐荷重 | 不明 |
内寸幅 | 286mm |
内寸奥行 | 290mm |
内寸高さ | 435mm |
定格消費電力 | 不明 |
湿度計付き | |
キャスター付き |
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13,565円
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販売価格:13,842円
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(108件)
VHOKUTO 防湿庫 HS-41Lは、公式サイトで販売されています。販売価格は執筆時点で税込14,800円(※公式サイト参照)で、本州なら送料無料です。ただし、北海道・沖縄・離島は別途追加送料が発生するので注意してください。
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど大手ECサイトでも販売されています。取扱店舗により値段が異なるため、比較したうえでポイントやキャンペーンを利用してお得に購入してくださいね。
最後に、除湿以外のプラスαの機能がある商品や、長期的に使用してもランニングコストが気にならない商品をご紹介します。
光触媒搭載で抗菌・脱臭効果も期待できるのは、東洋リビングのオートクリーンドライ ED-41CAT。除湿がスピーディで、約2.5時間で庫内湿度が50%以下になりました。その後も湿度が上がることはなく、庫内の場所による湿度の差もありません。電気代も除湿から安定稼働となるまでに約0.5円と、低コストです。
ランニングコストを重視するなら、トーリ・ハンのドライ・キャビ EC-47-M2がおすすめです。電気代は、除湿から安定稼働までの間で約0.5円とかなり低コスト。除湿を開始して約4.5時間で湿度が50%以下になったあとも、その湿度をしっかりとキープしました。庫内の位置によって湿度が異なることもありません。
内容量 | 39L |
---|---|
除湿方式 | 乾燥剤式 |
良い
気になる
棚板数 | 1枚 |
---|---|
棚耐荷重 | 12kg |
内寸幅 | 332mm |
内寸奥行 | 299mm |
内寸高さ | 387mm |
定格消費電力 | 15W |
湿度計付き | |
キャスター付き |
東洋リビング オートクリーンドライ ED-41CATをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
内容量 | 47L |
---|---|
除湿方式 | 乾燥剤式 |
良い
気になる
棚板数 | 1枚 |
---|---|
棚耐荷重 | 不明 |
内寸幅 | 358mm |
内寸奥行 | 330mm |
内寸高さ | 400mm |
定格消費電力 | 16W |
湿度計付き | |
キャスター付き |
トーリ・ハン ドライ・キャビ EC-47-M2をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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