コンパクトで走行時も視界の邪魔にならないと人気のフロント用ドライブレコーダー、70mai Dash Cam M300。「コンパクトで目立たない」「後方用としても使えて便利」と評判な一方、「夜間はほぼ映らない」といった口コミもあり、購入するか迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のフロント用ドライブレコーダーとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、フロント用ドライブレコーダー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・工具・カー用品・自転車など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。現在は、ホビー分野のコンテンツを担当。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
70mai Dash Cam M300は、モニターレス設計でコンパクトに配置できますが、暗所や逆光は鮮明さに欠けました。実際に逆行下で撮影したところ、ナンバープレートの本拠地は白飛びして判読できず。真っ暗な環境では人や木の形も映りません。比較したなかには補正により鮮明に物の形が判別できた商品もあったことを思うと、トンネルの出入り口付近や夜道では有用な証拠は残しづらいといえます。
画角の狭さも気になる点です。実際に角度型で計測した結果、比較したなかには130〜140度と広角なものがあったのに対し、実測100度と狭めでした。側方からの飛び出しや追い抜きなどを映すのには不十分です。フルHDの高画質で映像はきれいなものの、信号機の色が映らないため過失割合などの証拠にできない可能性もあります。
映像を確認する方法も少なめです。汎用ビュアーソフトはWindows・Macの両方に対応してますが、走行ルートや速度などの詳細は確認できません。比較した多数の商品が搭載している専用のビュアーソフトもなく、Wi-Fi経由でスマホアプリで簡単な映像確認を行えるのみ。証拠としての有用性は低いでしょう。
記録した映像をしっかり保護できるのはメリットです。Gセンサーによる衝撃検知録画に対応し、通常時と事故時の映像を別々に保存できます。手動録画もできるため、あおり運転もしっかり記録できますよ。ただし、SDカードは128GBと容量は多いものの、不具合を知らせる機能はありません。定期的なフォーマットも必要で手間がかかります。
執筆時点で7,000円以下と手頃なのは魅力的ですが、肝心の映像が証拠として役立たない可能性があるのはネックです。広範囲を映せて確実に証拠として使えるものがほしい人は、ほかの商品を検討しましょう。
実際に70mai Dash Cam M300と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイフロント用ドライブレコーダーと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
70mai Dash Cam M300のデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
70mai Dash Cam M300は、Wi-Fi機能を搭載し、アプリで録画を確認できるフロント用ドライブレコーダー。スマホで録画を開始したり、録画時間の管理をしたりできるのが特徴です。
70maiは、2016年に上海で設立されたダッシュボードカメラを専門にするブランド。スマートフォンやタブレットを扱うXiaomi(シャオミ)や、アメリカの車メーカーFordなどとも提携し、100か国以上での販売実績を謳っています。
そもそもフロント用ドライブレコーダーとは、前方で発生する事故や危険な状況を記録するためのアイテム。1万円前後と手頃な価格のものが多く、はじめてドライブレコーダーを使う人にぴったりです。リアカメラとしても使用できるため、使ってみて予算に余裕が出たら、もう1台リア用に買うのもよいでしょう。
本品は、約300万画素(2304x1296P)の解像度があり、140度の視野を公称。内蔵のGセンサーで車の停止中の揺れや衝突を検出し、自動で録画を開始します。24時間駐車監視も可能で、 30分ごとのタイムラプス映像を1分に圧縮し、メモリーカードの容量を節約できる設計に。自動録画が行われたあと、本体の電源がオンになると音声アラートでお知らせします。
なお、スペック詳細は以下のとおりです。
3Dノイズリダクション WDR機能により、不要なノイズを削除。露出バランスを調整し、夜間やトンネル内・悪条件下でも鮮明な画像が映せるとアピールしています。
モニターレスのすっきりとしたデザインも大きな魅力です。スリムな筒状で視界の邪魔にならないスタイリッシュな佇まい。カラーはRose Gold・Gray・Navyの3色が用意されています。車のカラーや内装の雰囲気に合わせて選んでくださいね。
今回は、70mai Dash Cam M300を含むフロント用ドライブレコーダー全17商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
70mai Dash Cam M300のデメリットは、撮影画角の広さ・映像のきれいさ・悪条件下での映像のきれいさ・映像の確認のしやすさの4点。購入前にどんな機能があったほうがよいかの参考にしてみてください。
1つ目のデメリットは、水平画角の狭さです。壁から3.5mの距離に本品を設置し、10度ずつ40~150度までの角度で撮影した結果、実測100度とやや狭めでした。
比較したなかには130〜140度と広角なものがあったのに対し、側方からの飛び出し・割り込みなどは記録できない可能性があります。
加害車両の情報をしっかり残したい人は、なるべく広い画角の商品を選ぶのがおすすめです。
映像は、比較したほとんどの商品と同様に申し分ないきれいさです。3.5mからの距離で撮影しても、ナンバープレートの文字はすべて鮮明に読み取れました。フルHD(300万画素・2304x1296P)の高画質でしっかり記録でき、加害者の車の捜索に役立つでしょう。
ただし、信号機の色は映らない可能性があります。画像を書き換える速さを示すフレームレートが30に設定されているため、信号機の点滅周期とかぶると色が映りません。
信号無視の有無が争点となる証拠を映すには、日本の信号機に合わせ、フレームレートが27.5や28に設定されているのもを選びましょう。
「夜間はほぼ映らない」と口コミにあったように、夜道や逆光下では映像が映りにくいのもネックです。
実際に真っ暗な環境を再現したところ、人や木の影はまったく映りませんでした。比較したなかには、十分に明るく補正できた商品があったのに対し、街灯のない夜道では証拠を残しにくいでしょう。
激しい逆光を再現したところ、ナンバープレートの本拠地が白飛びして判読できず。トンネルの出入り口付近・日差しが強い時間帯も苦手といえます。
3DノイズリダクションとWDR機能により、黒つぶれや白飛びを抑えると謳っていますが、同機能を搭載しているほかの商品と比較しても、悪条件下での判別証拠は限られてしまうでしょう。
映像も確認しやすいとはいえません。比較した多数の商品が搭載していた専用のビュアーソフトはなく、Wi-Fi経由のスマホアプリでのみ映像確認が可能です。
汎用ビュアーソフトはWindows・Macの両方に対応してますが、事故時の過失割合を判断する走行ルートや速度などの詳細を確認することはできません。ソフトで詳細情報を確認できる商品と比べ、証拠としての有用性が劣るのが惜しいポイントです。
70mai Dash Cam M300のメリットは、映像保護機能の充実度の1点。購入を検討している人は参考にしてみてください。
事故時に記録した映像をしっかりと保護できるのはメリットです。Gセンサーによる衝撃検知録画に対応しており、通常時と事故時の映像を別々に保存します。上書きされるリスクは低いでしょう。
マニュアル録画にも対応しているため、あおり運転なども記録できますよ。最大記録容量は128GBと大容量で、長時間の録画も耐えられます。
ただし、SDカードのチェック機能は非搭載です。SDカードの不具合に気づきにくく、記憶不良で映像が残せないという可能性も。定期的なフォーマットも必要なので、手間はかかります。
比較した結果、SDカードチェック機能があり、フォーマット不要なものは半数以下と少なめでした。不具合に気がかないままだと、万が一の際に記録できていなかったという事態も考えられます。しっかり映像を保護した人は、これらの機能の有無もチェックしましょう。
記録解像度 | 3M(2304×1296) |
---|---|
実測した水平画角(フロント) | 100度 |
フレームレート(フロント) | 30.0fps |
SDカードチェック機能 |
モニター | 不明 |
---|---|
総画素数(フロント) | 300万画素 |
水平画角(フロント) | 不明 |
垂直画角(フロント) | 不明 |
対角画角(フロント) | 不明 |
記録方式 | 衝撃検知録画(Gセンサー録画) |
駐車監視モード | |
記録媒体 | micro SDカード |
記録最大容量 | 128GB |
音声録音機能. | ◯(ON/OFF切り替え可能) |
映像ファイル形式 | MP4 |
給電方式 | シガーソケット |
幅(フロント) | 91mm |
奥行(フロント) | 31mm |
高さ(フロント) | 52mm |
重量(フロント). | 73g |
付属品 | USBケーブル、電源アダプター、ユーザーマニュアル(日本語対応)、スタンド、粘着シール、静電シール |
HDR対応 | |
GPS対応 | |
Gセンサー | |
Wi-Fi | |
専用ビュアーソフト | |
SDカードフォーマット不要 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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4.7
(229件)
ここでは、70mai Dash Cam M300のデメリットをカバーする商品をご紹介します。画角の広さや暗所・逆光の弱さ、映像の確認のしやすさが気になる人はぜひチェックしてみてください。
ユピデルのADR-300Sは、130度の広い画角で側方までカバーできる商品。割り込みや飛び出しも記録しやすいでしょう。
フルHDの高解像度により、ナンバープレートは地域名以外しっかり読み取れました。逆光や暗所にも強く、白飛びや黒つぶれが起きにくいのも魅力です。信号機の色も映るため、重要な証拠を撮り逃す心配は少ないですよ。
液晶モニターつきで、その場ですぐ映像の確認も可能。Windows・Mac両対応の汎用ビュアーと専用ソフトもあり、家でも詳細を確認できますよ。SDカードチェック機能が搭載され、不具合に気づきやすいのも利点です。
ユピデルのSN-ST3300Pも、130度と広い範囲を映せる商品。横からの割り込みや飛び出しなども詳細に記録できるでしょう。
解像度はフルHDで、ナンバープレートは地域名以外すべて読み取れました。暗い場所でも補正が効き、人や木の影をしっかり映せたので、夜道を走る機会が多い人にもぴったりです。
SDカードチェック機能があり、未挿入や不具合を検知しやすいのも魅力です。液晶モニターを搭載しているため、事故時の映像をすぐ確認したいときにも困りません。専用ソフトはWindows専用ですが、汎用ビュアーを使えばMacでも再生可能ですよ。
70mai Dash Cam M300は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど大手ECショップで購入できます。ECサイトの値段は6,000〜8,000円台と差があるので、ポイントなどとも比較してお得に手に入れてくださいね。
公式サイトでは日本円では購入できませんが、USドル払いが可能ですよ。
フロント用ドライブレコーダーの検証で上位を獲得した商品をご紹介します。70maiのドライブレコーダー以外にも、ぜひ以下のおすすめ商品も検討してみてくださいね。
記録解像度 | フルHD(1920×1080) |
---|---|
実測した水平画角(フロント) | 130度 |
フレームレート(フロント) | 27.5fps |
SDカードチェック機能 |
良い
気になる
モニター | |
---|---|
総画素数(フロント) | 200万画素 |
水平画角(フロント) | 138度 |
垂直画角(フロント) | 85度 |
対角画角(フロント) | 160度 |
記録方式 | 常時録画、イベント記録(Gセンサー記録)、ワンタッチ記録(手動録画)、 駐車記録(タイムラプス) |
駐車監視モード | |
記録媒体 | microSDカード |
記録最大容量 | 32GB |
音声録音機能. | ◯(ON/OFF切り替え可能) |
映像ファイル形式 | MOV |
給電方式 | シガーソケット |
幅(フロント) | 64mm |
奥行(フロント) | 33mm |
高さ(フロント) | 49mm |
重量(フロント). | 69g |
付属品 | 5Vコンバーター付シガープラグコード(約4m)、ブラケット、microSDカード(16GB)、取扱説明書、保証書 |
HDR対応 | |
GPS対応 | |
Gセンサー | |
Wi-Fi | |
専用ビュアーソフト | |
SDカードフォーマット不要 |
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記録解像度 | フルHD(1920×1080) |
---|---|
実測した水平画角(フロント) | 130度 |
フレームレート(フロント) | 27.5fps |
SDカードチェック機能 |
良い
気になる
モニター | |
---|---|
総画素数(フロント) | 200万画素 |
水平画角(フロント) | 138度 |
垂直画角(フロント) | 85度 |
対角画角(フロント) | 160度 |
記録方式 | 常時録画、 イベント記録(Gセンサー記録、 ワンタッチ記録(手動録画))、 駐車記録(タイムラプス) |
駐車監視モード | |
記録媒体 | microSDカード |
記録最大容量 | 32GB |
音声録音機能. | ◯(ON/OFF切り替え可能) |
映像ファイル形式 | MOV |
給電方式 | シガーソケット |
幅(フロント) | 64mm |
奥行(フロント) | 33mm |
高さ(フロント) | 49mm |
重量(フロント). | 69g |
付属品 | 5Vコンバーター付シガープラグコード、 ブラケット、 microSDカード16GB、 保証書 |
HDR対応 | |
GPS対応 | |
Gセンサー | |
Wi-Fi | |
専用ビュアーソフト | |
SDカードフォーマット不要 |
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