アジアン・ル・マン開幕戦「フェラーリ 296 GT3」が優勝

「フェラーリ 296 GT3」が100勝目を達成! ALMS「セパン4時間レース」で表彰台独占

アジアン・ル・マン・シリーズ開幕戦「セパン4時間レース」で表彰台を独占した、フェラーリ 296 GT3。
フェラーリ 296 GT3がアジアン・ル・マン「セパン4時間レース」で勝利。2023年のデビューからわずか2シーズンで、記念すべき100勝目を達成した。
12月7〜8日、セパン・インターナショナル・サーキットを舞台に開催された2024-2025年シーズンのアジアン・ル・マン・シリーズ開幕戦「セパン4時間レース」。そのGTクラスのレース1において、カーガイ・レーシングのフェラーリ 296 GT3 57号車(内田優大/エステバン・マッソン/ダニエル・セラ)が優勝した。

Ferrari 296 GT3

ALMS開幕戦を制したフェラーリ 296 GT3

2024年末から2025年初頭のウィンターシーズンに開催されるアジアン・ル・マン・シリーズ開幕戦において、フェラーリ 296 GT3 57号車がトップフィニッシュを果たした。左から内田優大、ダニエル・セラ、エステバン・マッソン。
2024年末から2025年初頭のウインターシーズンに開催されるアジアン・ル・マン・シリーズ開幕戦において、フェラーリ 296 GT3 57号車がトップフィニッシュを果たした。左から内田優大、ダニエル・セラ、エステバン・マッソン。

マレーシアのセパンサーキットで行われたアジアン・ル・マン・シリーズ(ALMS)開幕戦セパン・ラウンドにおいて、「フェラーリ 296 GT3」が表彰台を独占。デビューから2年足らずで、通算100勝を達成した。

GTクラスのレース1において、カーガイ・レーシングのフェラーリ 296 GT3 57号車が、AFコルセ 51号車(クストディオ・トレド/セドリック・スビラッツオーリ/リカルド・アゴスチーニ)を抑えて優勝。3位にはケッセル・レーシング 74号車(ダスティン・ブラットナー、ベン・タック、デニス・マルシャル)が入った。フェラーリの耐久レース&コルセ・クリエンティ部門のグローバルヘッドを務めるアントネーロ・コレッタは次のように喜びを語った。

「セパンでの素晴らしいリザルトは、私たちの誇りであり、このプロジェクトの卓越性を裏付けるものだと言えるでしょう。オフィシャルドライバーのダニエル・セラをはじめとするドライバーとカーガイ・チームが、ALMSという激しいコンペティションが展開されている舞台で、記念すべき100勝目を達成したのです」

「この勝利は、2024年シーズンの輝かしい締めくくりを、さらに思い出深いものにしてくれました。GTワールドチャレンジ・ヨーロッパで獲得したタイトルや、富士とバーレーンで行われた世界耐久選手権での2勝と共に、私たちの大きな成果となりました」

世界中のレースシリーズで積み上げた100勝

アジアン・ル・マン・シリーズ開幕戦「セパン4時間レース」で表彰台を独占した、フェラーリ 296 GT3。
フェラーリ 296 GT3は今回のアジアン・ル・マン開幕戦をはじめ、世界中のGTレースで勝利を積み上げ、わずか2シーズンで100勝を達成した。

2023年1月のデビュー以来、同年のニュルブルクリンク24時間レースでの勝利や、2024年のデイトナ24時間レース制覇など、296 GT3は重要なレースで多くの勝利を収めてきた。今回のアジアン・ル・マン・シリーズ開幕戦での勝利によって、2シーズンの累積勝利数が100に達した。

2024年、296 GT3はLMGT3仕様にアップデートされ、FIA世界耐久選手権(WEC)にデビュー。ビスタAFコルセの54号車(トーマス・フロール、フランチェスコ・カステラッチ、ダビデ・リゴン)が第7戦富士6時間レース、55号車(フランソワ・エリオ、サイモン・マン、アレッシオ・ロベーラ)が最終戦バーレーン8時間レースで勝利を持ち帰った。

296 GT3は参戦する様々なシリーズにおいて、2024年シーズンだけで8つのドライバーズタイトルと、5つのチームタイトルを獲得。デビューイヤーを含めると、ドライバーズタイトルを12回、チームズタイトルを8回まで積み上げた。WECにおける296 LMGT3の勝利も含め、100勝のうち総合優勝は24勝、クラス優勝は76勝となっている。

「296 GT3は、LMGT3仕様も含め、デビューから2年足らずで100勝というマイルストーンに到達しました。この間には、フェラーリ史上初となるニュルブルクリンク24時間レースで勝利、そして今年のデイトナ24時間レース制覇など、並外れたリザルトが含まれています」と、コレッタは付け加えた。

一時、2番手を走行しながら、アクシデントに見舞われてしまった、アントニオ・フォコのAFコルセの296 GT3 83号車。

マカオGP併催「FIA GTワールドカップ」優勝目前の「フェラーリ 296 GT3」がラスト2周の1コーナーで見舞われた悲劇【動画】

2024年11月14~17日、マカオ市街地のギア・サーキットを舞台に、マカオGP併催レース「FIA GTワールドカップ」が開催された。フェラーリからは、ハーモニー・レーシングとAFコルセから3台の「296 GT3」が参戦。決勝レースで、AFコルセの83号車をドライブしたアントニオ・フォコが勝利目前で見舞われたアクシデントとは?

キーワードで検索する

著者プロフィール

ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…