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Ferrari 296 GT3
ALMS開幕戦を制したフェラーリ 296 GT3
マレーシアのセパンサーキットで行われたアジアン・ル・マン・シリーズ(ALMS)開幕戦セパン・ラウンドにおいて、「フェラーリ 296 GT3」が表彰台を独占。デビューから2年足らずで、通算100勝を達成した。
GTクラスのレース1において、カーガイ・レーシングのフェラーリ 296 GT3 57号車が、AFコルセ 51号車(クストディオ・トレド/セドリック・スビラッツオーリ/リカルド・アゴスチーニ)を抑えて優勝。3位にはケッセル・レーシング 74号車(ダスティン・ブラットナー、ベン・タック、デニス・マルシャル)が入った。フェラーリの耐久レース&コルセ・クリエンティ部門のグローバルヘッドを務めるアントネーロ・コレッタは次のように喜びを語った。
「セパンでの素晴らしいリザルトは、私たちの誇りであり、このプロジェクトの卓越性を裏付けるものだと言えるでしょう。オフィシャルドライバーのダニエル・セラをはじめとするドライバーとカーガイ・チームが、ALMSという激しいコンペティションが展開されている舞台で、記念すべき100勝目を達成したのです」
「この勝利は、2024年シーズンの輝かしい締めくくりを、さらに思い出深いものにしてくれました。GTワールドチャレンジ・ヨーロッパで獲得したタイトルや、富士とバーレーンで行われた世界耐久選手権での2勝と共に、私たちの大きな成果となりました」
世界中のレースシリーズで積み上げた100勝
2023年1月のデビュー以来、同年のニュルブルクリンク24時間レースでの勝利や、2024年のデイトナ24時間レース制覇など、296 GT3は重要なレースで多くの勝利を収めてきた。今回のアジアン・ル・マン・シリーズ開幕戦での勝利によって、2シーズンの累積勝利数が100に達した。
2024年、296 GT3はLMGT3仕様にアップデートされ、FIA世界耐久選手権(WEC)にデビュー。ビスタAFコルセの54号車(トーマス・フロール、フランチェスコ・カステラッチ、ダビデ・リゴン)が第7戦富士6時間レース、55号車(フランソワ・エリオ、サイモン・マン、アレッシオ・ロベーラ)が最終戦バーレーン8時間レースで勝利を持ち帰った。
296 GT3は参戦する様々なシリーズにおいて、2024年シーズンだけで8つのドライバーズタイトルと、5つのチームタイトルを獲得。デビューイヤーを含めると、ドライバーズタイトルを12回、チームズタイトルを8回まで積み上げた。WECにおける296 LMGT3の勝利も含め、100勝のうち総合優勝は24勝、クラス優勝は76勝となっている。
「296 GT3は、LMGT3仕様も含め、デビューから2年足らずで100勝というマイルストーンに到達しました。この間には、フェラーリ史上初となるニュルブルクリンク24時間レースで勝利、そして今年のデイトナ24時間レース制覇など、並外れたリザルトが含まれています」と、コレッタは付け加えた。