◎会社概要
総合設備工事企業。空調衛生設備工事が主力
空調設備工事と水道衛生設備工事を合わせた空調衛生設備工事(管工事)が主力の総合設備工事企業。空調衛生設備工事に加え、電気設備工事を手掛ける。同業大手の中では創業時期が古く、長い歴史を有する企業である。
1903年の創業以来、「建物のいのちをつくる」をスローガンに国内外の建築設備に貢献してきた。「建物のいのちをつくる」は、空気、水、光を届け、建物に「いのち」を吹き込んでいることを表している。2023年に創業120周年を迎えた。各種設備工事は同社のようなサブコンがゼネコンから請け負うが、設備が重要な工事ではサブコンはゼネコンではなく、発注元から直接工事を請け負うことも多い。サブコンは建設工事において重要な役割を担っている。同社は受注工事高の46%(24/3期)が直接受注だった。また、発注元を民間と官庁に分けると、民間からの受注が多くを占める。
≫売上構成(24/3 期連結、外部顧客への売上高): 空調衛生工事(管工事)84%、電気工事16%。国内工事90%、海外工事10%。
1903(明治36)年、創業者の菅谷元治氏が大阪市北区に開設した菅谷商店が前身で、工業生産に必要な機械、電気器具等の販売を開始。新規事業分野の育成にも力を入れており、2017年には再生医療事業部を創設し、オープンイノベーションラボ「セラボ殿町」を川崎市に開設。細胞培養加工施設(CPF)等を提案し、顧客の拡大に努めている。
≫ビジネスモデル、事業戦略等
海外事業は現在、シンガポール、タイ、ベトナム、台湾の4地域に展開している。シンガポールは海外事業の9割程度を占める中核拠点。政府や現地企業、外資系企業を主な顧客としており、現地に根付いている。タイは日系企業からの受注が主で日系のゼネコン経由の案件が多い。
同社は21年2月、長期ビジョンStage2030「総合設備工事から『空間価値創造』企業へ」を掲げた。同社は創業以来、総合設備工事業者として、常に時代が求める「空間」に必要な設備を提供してきた。『空間価値創造』企業とは、社会や顧客が本質的、潜在的に求めている「価値」のある「空間」を「創造」し、満足を提供していく企業と定義。持続可能な社会の実現に貢献し、未来が求める「空間」の「価値」を「創造」し続けるため、総合設備工事の枠を超えて事業領域を広げ、『空間価値創造』企業として、新たな「Stage」に向かう方針。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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