2024.12.24
「経営陣が見たい数字」が見えない状況からの脱却法 経営課題を解決に導く、オファリングサービスの特長
Why Can't Monkeys Talk Like Us?(全1記事)
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ハンク・グリーン氏:多くの動物学者は人間以外の霊長類に話すこと教えようと試みてきました。人間の赤ちゃんのように話せるようにすべく人間の家で育てたりしました。でもすべて失敗に終わりました。
数十年前の著名な研究もあり、人間以外の霊長類の声の仕組みが原因だと考えられていました。しかし『Science Advances』では、脳に限界があるのではないかということが言われています。
研究者は、1960と1970年代に、アカゲザルを使って研究しました。コンピュータープログラムを使い音の幅を解読するというものでした。そして霊長類の喉では人間のような音が出せないという結論になりました。
それが、人間は特殊な声の仕組みを発達させ言語への道を開いたという考えの後押しになりました。その発達を駆使できるほどに脳のメカニズムが発達したとはならなかったのです。
そんな重要だった1969年のコンピューターモデルはアカゲザルの死体の石膏模型に基づいていたのです。これらの科学者が声がどうなるかを見るために舌や唇を型取ろうとし、動き全体を推測していました。それでは生きた猿の動きを完全にとらえられたかどうかはっきりわかりません。
そして今年、国際研究者のチームがこのモデルをアップデートしました。3匹の生きたアカゲザルの鳴く、噛む、飲み込むなどの表情をX線ビデオに撮ったのです。
まずデジタルで猿の声道をトレースしました。そして予想ではなくそのトレースを用いて、口と喉のすべての動きのモデルを作りました。猿が作れる音の幅は、理論上、人間の英語話者の女性と同じという計算になりました。アメリカ英語のほぼすべての音が作れるはずであるという結論となったのです。
これらの結果をもとに、猿が「Will you marry me」と話すシミュレーションもあります。雑音が混ざっていてちょっと怖いですが。というかなぜそのフレーズを選んだのか(笑)。
とにかくこの事実は、猿の喉は音を作れないという数十年の定説を覆しました。その代わり、脳に限界があるのではという考えになりました。肉体的には可能なのに、神経回路が十分でなく人間の言葉を真似できないということです。
言語の進化を調べる研究者がいる一方、バクテリアの進化を調べる研究者がいました。今月の『Nature Communications』で、ある研究者が抗生物質耐性として非常に優れた遺伝子を持つ細菌があるという分析をしたというものがありました。ここで大事なのは、その病原菌は人間の抗生物質の近くには見つからなかったということです。
ニューメキシコの洞窟で、400万年もの間、地球の地下深くで隔離されていました。そのゲノムは研究者に、人類を病気にする菌の抵抗に直面するためのスタートとなるでしょう。
抗生物質耐性の細菌は人類にとって大きな脅威です。病気の時に取る抗生物質は、病気を起こす細菌を破壊すべく作られています。
細菌の壁を破壊するもの。
細菌のタンパク質生成を妨げるもの。
生成できないようにDNAのコピーを止めるもの。
もし体内のシステムにこれを生き延びる遺伝子パターンがあったなら、それはスーパーバグとなります。まさに自然選択説です。
科学者が抗生物質耐性源と呼ぶこれらの抗生物質耐性の遺伝子は、どこかから来たはずです。ランダムな突然変異の場合もあります。しかしこれらの遺伝子はすべての細菌のゲノムの中でもとても一般的です。
多くの抗生物質は、病原菌同士を戦わせる武器として使われだしました。つまり人間に興味のない細菌は抗生物質にまだ抵抗があるかもしれないのです。
ニューメキシコのレチュギア洞窟の地下1000フィートに400万年眠っていた病原菌の場合、人間に害はありませんが、ほぼすべての抗生物質に抵抗を示しました。もっとも強力な薬のうちの1つも含まれます。
「Paenibacillus sp. LC231」は40の内26の抗生物質に抵抗を示しまし、地上のものの抵抗メカニズムと類似がありました。しかし5つ、新たな抵抗メカニズムもありました。分裂、再調整、抗生物質の分子を無視するというのが、今までにないかたちで発生する遺伝子です。
なんだか怖いですが、人類に害があるまでに研究する機会となっています。病原菌が今は進化していなくても、未来はわかりませんから。
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