“introduce” という単語がありますよね。
意味は「(人)を紹介する」だけでなく「(新しい制度・製品など)を導入する」という意味でもよく使われる単語ですが、今回は「紹介する」の使い方をおさらいしてみたいと思います。
「誰を誰に紹介する」を表すときの語順や、“introduce” の代わりによく使われる表現もあわせて紹介します!
「(人)を紹介する」introduceの使い方
早速ですが、“introduce” を使うと、以下の文はどんなふうに表せるでしょうか?
- John、太郎さんを紹介します
- 彼女は私をEmilyに紹介した
- 私は彼氏を家族に紹介した
- 自己紹介してもらえますか?
- 紹介したい人がいるのですが
- Tomを紹介してくれない?
- こないだ紹介した背の高い男の人、覚えてる?
「誰に誰を」紹介するのか、語順を整理してみましょう。
“introduce A to B” で「AをBに紹介する」
AさんをBさんに「紹介する」は、こんな語順になります↓
introduce A to B
“introduce” は「〜を紹介する」なので、直後には「誰を」が入ります。「誰に」は、その後ろに「to 誰」を付ければいいんですね。
なので、上の7つの文は、例えばこんなふうに言えます↓
- John、太郎さんを紹介します
John, I’d like to introduce Taro. - 彼女は私をEmilyに紹介した
She introduced me to Emily. - 私は彼氏を家族に紹介した
I introduced my boyfriend to my family. - 自己紹介をしてもらえますか?
Can you introduce yourself? - 紹介したい人がいるのですが
I’d like to introduce you to someone. - Tomを紹介してくれない?
Can you introduce me to Tom? - こないだ紹介した背の高い男の人、覚えてる?
Do you remember the tall guy I introduced you to the other day?
4番の「自己紹介」は「自分自身を紹介する」ということなので、“introduce myself” になるんですね。
ちょっと注意したいのは5・6・7番です。これらは、“introduce 〜 to you/me” になりそうな気もしますが、こういった場合には “introduce you/me to 〜” という形が使われることがとても多いです。
“introduce” を使わない「紹介する」の英語表現
例えば、上の例文の4番「自己紹介する」では “introduce oneself” を使った文を紹介しました。 でも、日常生活では意外と、
tell 人 about oneself
と言うことも多いんです。例えば、就職活動の面接で「自己紹介をしてください」と言われる時には、
- Tell me about yourself.
という表現を私はとてもよく耳にしました。
また、5番の例文「(あなたに)紹介したい人がいるのですが」のように「〜さんを(あなたに)紹介したい」と言う場合なんかも、“introduce” ではなく、
want you to meet
という表現を使って、
- There’s someone I want you to meet.
- I want you to meet 〜.
みたいに言うことも多いです。普段の会話ではシンプルな単語を使いこなすことも大切ですね。また、
refer
という動詞を使って「紹介する」を表すこともあります。
ビジネス関連の「○○さんの紹介で」や、別の病院やお医者さんを「紹介する」は “introduce” ではなく、この “refer” で表します。詳しくは以前に書いた以下のコラムを参考にしてみてください↓
“introduce oneself” の大切さ
最後にちょっとした小話を。私がニュージーランドで暮らすようになって、“introduce” に関して感じたことがあります。それは海外では日本以上に「introduce oneself をすることが大切だな」ということです。
そもそも “introduce” の意味は、
to tell someone another person’s name the first time that they meet
Cambridge Dictionary
なので「誰かが他の人と初めて会うときに、その人の名前を伝えること」ですよね。
私がニュージーランドで感じたのは、初対面で顔を合わせたときに、きちんと自分から名前を名乗って握手をしたり、挨拶をするというのが基本だということです。
以前に英語で相手の名前を聞く方法というコラムでも紹介しましたが、初めて顔を合わせた時に名乗る機会を逃してしまったとしても、会話の途中や最後、もしくは次に話す機会があった時には “I’m 〜, by the way.” みたいに名乗ります。
以前、娘の学校の送り迎えで何度か顔を合わせてはいたけど、きちんと名乗って自己紹介をする機会がなかった人と初めて話した時に、その人から、
- Sorry, I haven’t introduced myself properly yet.
まだきちんと自己紹介してなくて、ごめんなさいね
と言われて私も気まずい思いをしたことがあります。
とにかく初対面の人と話すときには “Hi, I’m 〜” と、まず自分から “introduce” することって結構大事だなと思います。最初はスムーズにできなくても、何度もこなしているうちに慣れていくはずです!