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レビュー

お出かけ、旅行、Vlogに最強のお供! 「Osmo Pocket 3」で動画撮影にハマる

普段のお出かけや、たまの旅行にカメラは持って行きますか? ひと昔前まではカメラを持って行っていましたが、最近はもっぱらスマートフォンで写真を撮るだけでした。そんな筆者の撮影ライフを大きく変えたのが「Osmo Pocket 3」です。

DJI「Osmo Pocket 3」、価格.com最安価格71,000円(税込、2024年9月26日時点)、2023年10月25日発売

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「Osmo Pocket 3」を使い出してからは、お出かけの際に動画を撮影するのが楽しくなり、今では「撮らないかもしれないけど、とりあえず持って行こう」と思うほど、動画撮影にハマっています。

これまでミラーレス一眼カメラ、アクションカメラなども使ってきましたが、ここまで動画撮影にハマったのは「Osmo Pocket 3」のおかげ。「Osmo Pocket 3」の一体何が筆者に刺さったのでしょうか。

手軽に持って行ける高性能ジンバルカメラ

こういった記事では、最初にカメラの機能などを解説しますが、価格.comマガジンでは「Osmo Pocket 3」のレビューをすでに掲載済み。本機のスペックや機能を詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。

僕はちょっとでも使いにくいなと感じたら、すぐに使用するのをやめてしまう飽き性です。数々のガジェットがクローゼットの奥で眠っています。しかし、「Osmo Pocket 3」は幸いにもホコリをかぶることなく、デスクの上に常に出してある状態をキープできています。

理由は簡単で、めちゃくちゃ持ち出しやすいからです。サイズは、たとえるなら短めのキュウリくらい。僕のお出かけのときのスタイルは小さめのリュックを背負うか、ウエストバッグを斜めがけにするか。そのどちらにも余裕で入る「Osmo Pocket 3」は、出かけるときに荷物にならず、どこへでも手軽に持ち出せます。出かけるときはサッとカバンに入れるだけ。これはなかなか大きいポイントです。

大きさはメガネよりひと回り大きいくらい

大きさはメガネよりひと回り大きいくらい

ウエストバッグに、ほかの荷物を入れても問題なく入るコンパクトボディが魅力

ウエストバッグに、ほかの荷物を入れても問題なく入るコンパクトボディが魅力

ただし、ジンバルカメラという性質上、ケースなしだとジンバル部分がむき出しになってしまいます。ケースなしでリュックやズボンのポケットに入れるのは絶対にNG。ケースなしでもリュックやポケットに突っ込めるほどコンパクトで頑丈なアクションカメラと比べると、「Osmo Pocket 3」は使うときにケースから出して、使い終わったらケースに収納してカバンにイン、という感じなので、取り回しのよさはアクションカメラに劣ります。

撮影したいなーというときに、片手でポケットから取り出してサッと撮影できるのがスマートフォンやアクションカメラ。どちらかいっぽうの手が荷物などで埋まっていても問題ありません。

いっぽうの「Osmo Pocekt 3」は、どうしても両手でケースを外さないといけません。たとえば、旅行の際にキャリーケースを持っている場合は、キャリーケースから手を離しカバンから「Osmo Pocket 3」を取り出して、次にケースを取り外して……という面倒さがあります。

ケースを取り外すという、両手の作業が撮影前にワンクッション入ります。ここは必ず両手を使う必要があります

ケースを取り外すという、両手の作業が撮影前にワンクッション入ります。ここは必ず両手を使う必要があります

「Omo Pocket 3」に付属のストラップを付けていれば、リュックに収納することなく常に手持ちでいけますが、ずーっとそのままというワケにもいきません。ある程度撮影した後にカバンにしまう。その直後に撮りたいものが出てきたら、またリュックから取り出して……となります。取り回しという点に関しては、スマートフォンやアクションカメラに軍配が上がるでしょう。

ストラップを付けていれば、ある程度手持ちでもいけますが、どこかにぶつけないか不安が残ります

ストラップを付けていれば、ある程度手持ちでもいけますが、どこかにぶつけないか不安が残ります

また、僕の場合はメインで撮るのは子どもを含めた家族です。子どもって親が使っているものをすぐ「貸してー」とせがんでくるのですが、「Osmo Pocket 3」は子どもに貸すのが正直怖いです。耐衝撃性を備えるアクションカメラなら、子どもに渡して「撮ってきていいよ」となるのですが、ジンバル機構は衝撃に弱いため、さすがに子どもには気軽に渡せません。ここは「Osmo Pocket 3」の弱点だと思います。

しかし、この弱点をカバーする魅力が「Osmo Pocket 3」にはまだまだ詰まっています。

子どもを撮るのにジンバルが最強

動き回る子どもを撮影するのに、「Osmo Pocket 3」の強力な手ブレ補正が真価を発揮します。とはいっても、スマートフォンやアクションカメラでも最近は強力な手ブレ補正が付いているので、「Osmo Pocket 3が飛び抜けてすごい!」というわけではありません。

子どもを撮影するときは、子どもの目線に合わせてローアングルで撮影したいんです。スマートフォンの場合だと、撮影者自身がしゃがんだり、かがんだりして撮影しますが、子どもの動きに合わせてしゃがみながら動くのはめちゃくちゃ大変。姿勢を低く保たない、ディスプレイでプレビューも確認できません。これはアクションカメラも同様です。

「そんなのスマートフォンにスタビライザーを付ければ解決」と言われそうですが、撮影のたびに取り付けるのは、僕の性分に合いません。

「Osmo Pocket 3」は子どもをトラッキングしておけば、本体を下に向けても、カメラは子どものほうを向いたまま。つまり、しゃがまなくてもいいんですよね。この状態だと、ディスプレイも上向きなので、プレビューを見ながらの撮影もできちゃいます。これはかなりの推しポイントです。

「Osmo Pocket 3」は、姿勢を低くしないでもローアングルからの撮影が可能。これはなかなか使いやすかったポイントです

「Osmo Pocket 3」は、姿勢を低くしないでもローアングルからの撮影が可能。これはなかなか使いやすかったポイントです

あと、ディスプレイが大きくて見やすいのもイイところ。アクションカメラって取り回しはいいけど、ディスプレイが小さくて見づらいんです。その点、「Osmo Action 3」は大きなディスプレイでプレビューを見られるため、撮影しやすいと思います。

ディスプレイは、アクションカメラよりも大きく見やすいです。回転するため、縦向き/横向きの動画を瞬時に切り替えられるのもグッド

ディスプレイは、アクションカメラよりも大きく見やすいです。回転するため、縦向き/横向きの動画を瞬時に切り替えられるのもグッド

フェイストラッキングで自然な表情を

「Osmo Action 3」のフェイストラッキングは、スマートフォンやアクションカメラとは違い、被写体の動きに合わせて、ジンバル部分がくるくると回転します。つまり、子どもが画角の外側に出てしまっても、追いかけてくれるんです。

撮影者や被写体が動いても、被写体を常にセンターに置いたままにしてくれるのは撮影しやすい。また、ジンバル部分が実際に動くので、子どもは大盛り上がりです。「すごーい!」「こっち見ないでー」などと盛り上がる子どもの自然な表情が撮影できます。

フェイストラッキングしておけば、動きの激しい子どもの撮影も楽ちん

フェイストラッキングしておけば、動きの激しい子どもの撮影も楽ちん

ご飯を食べるときにテーブルの上に設置しておけば、Vlog動画も簡単に撮れます。フェイストラッキングはディスプレイの被写体をダブルタップするだけと超簡単です。

パーティーなどの大人数を撮りたい場合は通常モード、特定の人だけを撮りたいならフェイストラッキングを使う。シチュエーションに合わせて選べば、撮影はもっと楽しく、楽になります。

撮影後の作業が劇的に楽になるAI編集

正直言って、動画撮影にハマったのはコレが最も大きいと思います。スマートフォンやカメラなどで動画を撮影したものの、撮影した素材を編集までするのは、なかなかハードルが高くないでしょうか。いっぱい撮影したはいいけど、放置したままになっているというのは、結構初心者あるあるだと思います。

撮って出しの動画もいいですが、複数の動画をつなげて、アニメーションや音楽、トランジションを追加すると、後から何度も見返したくなるんです。

「Osmo Pocket 3」は、「DJI MIMO」というアプリを使うことで動画編集ができます。このアプリでスゴいのがAI編集です。ちなみに、DJI公式は「Light Cut」というアプリも推奨していますが、AI編集だけならテンプレートなどが同様なので、どちらを使ってもさほど違いはありません。

AI編集とは、名前のとおりAIが動画の編集をやってくれるという機能。動画を選んで後はAIにお任せのパターンと、動画とテンプレートを選んで編集をAIにお任せという2パターンが「DJI MIMO」には用意されています。

この機能がとにかく便利で、初心者には難しかった動画編集のハードルがほぼ地面すれすれまで下がります。まずは、AI編集で4パターンの動画を作成したのでご覧ください。なお、僕は基本的に1080p/30fpsでしか撮影しません。4K/60fpsは、非常にきれいで滑らかですが、ファイルサイズが大きすぎます。編集した動画を見るのはスマートフォンがメインなら、1080p/30fpsでも十分だと思います。

トランジションやアニメーションなどをAIが自動で付けてくれて、さらには画質調整、音ハメなどあたかも人間が編集したかのような完成度に仕上がっています。AIに全部お任せパターンもいいですが、僕は動画の雰囲気だけは自分で決めたいので、音楽とテーマが入ったテンプレートを選んで後はAI編集に任せています。

AI編集だけの時間だとほんの数分。今までは、あーだこーだいいながら、1時間くらいかけていた編集が数分で終わります。このおかげで、撮影した後の隙間時間で動画編集を終わらせられるんです。これは神がかり的に便利な機能だと思います。友達家族と一緒に出かけて、サクッと動画を作って渡しちゃえば、必ずよろこんでいただけます。もちろん、AIで編集した動画を、さらに自分で編集することも可能です。

もうひとつ面白いのが、これまで動画編集にまったく興味のなかった妻が、僕の代わりに動画編集をやってくれるようになりました(めちゃくちゃ助かる!)。ちなみに、上で掲載した動画の4つ目(山登り)の動画は、動画編集の知識ゼロの妻が作った(AIに作らせた?)もの。とても素人が作ったものには見えない完成度の高さですよね。

AI編集をずっと使っていると、AIがどういったシーンをピックアップしているのかがわかりようになり、撮影のときもそれを意識するようになりました。特に、人物の笑顔やピースサインなどは優先的にピックアップしているようなので、「この背景でいい感じにしたい!」というときなどは、あえてAIがピックアップしやすいようなポーズを撮ってもらったりしています。

また、AI編集を使っていると、だんだんと自分で編集したい気持ちが沸いてきます。動画編集への入り口としても効果がありそうです。

DJI以外にもGoProなどAI編集に対応しているアプリはありますが、手軽に使える「Osmo Pocket 3」と、手軽に編集できるAI編集のコンボは、気軽に動画撮影しようと思わせてくれるのです。

お出かけや旅行の思い出を手軽に動画に残したいならおすすめのカメラ

「Osmo Pocket 3」には、スマートフォンはアクションカメラにはない使い勝手の高さがあります。手軽に持ち出せて、手軽に撮影できて、手軽に編集までできてしまう。お出かけや旅行の思い出を残すカメラとしておすすめしたいですが、ネックは価格ですね。

価格.com最安価格は、70,000円前後を行ったり来たりしている感じ。DJIのアクションカメラ「Osmo Action 5 Pro」よりも約15,000円、GoPro「HERO13 Black」よりも約5,000円高くなっています。なかなか難しいですが、「動画を撮影したいけど知識がなく、勉強もしなさそう」という人なら「Osmo Pocket 3」のほうが、扱いやすいカメラだと思います。ただし、激しいスポーツとかを撮りたいなら、アクションカメラのほうが断然向いています。

「Osmo Pocket 3」には、単体と、さまざまなアクセサリーがセットになったクリエイターコンボの2種類がありますが、お出かけや旅行の思い出を撮るくらいであれば単品でまったく問題ありません。

Vlogを撮るなら、ワイヤレスマイク「DJI Mic 2トランスミッター」と「DJI ミニ三脚」に加えてさまざまなアクセサリーが同梱されるクリエイターコンボもありですが、単品を購入してからVlogに必要な「DJI Mic 2トランスミッター」と「DJI ミニ三脚」だけを追加購入しても、大きく価格は変わりません。

「Osmo Pocket 3」は平らな場所なら自立しますし、内蔵マイクの音質も悪くはない(特別いいわけでもありませんが)ので、まずは単体を購入してから考えても問題ないでしょう。

水川悠士(編集部)
Writer / Editor
水川悠士(編集部)
デジタル系メディアから価格.comへ。スマホ、スマートウォッチなどのガジェット周り、ゲーム関連を担当。触ってきた製品は数えきれないほど多いです。価格.comマガジンのYouTubeにも出演中。
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