iPhoneではAppleが提供するiCloudのほか、標準のメールアプリが対応する外部のメールサービス、さらには各サードパーティが提供する独自のメールアプリなど、さまざまなメールサービスが利用できる。さらにキャリアが提供するメールサービスもあり、利用者は選択肢には事欠かない。
そんな中でも、Gmailに代表されるウェブメールは、ブラウザさえあればPCなどの環境からもシームレスに利用でき、またスマホの盗難や紛失でも、メールが読めなくなることがないといった利点がある。今回は、こうしたウェブメールサービスが用意している公式のiOSアプリを紹介しよう。いずれも日本語での送受信が可能なので、プライベートのアドレスとしての利用のほか、メインのメールアドレスを明かしたくない相手とのやりとりなど、幅広く活用できるはずだ。
GmailGoogleが運営するウェブメールサービス「Gmail」の公式アプリ。細かい設定はアプリではなくウェブサービス側で行う仕組みで、アプリの機能は送受信を始めとした基本的な操作に限定されているが、アーカイブ操作をすばやく行えるほか、所有している複数のアカウントを一元管理できるのが特徴。利用可能なドメインは「gmail.com」で、メールボックスの容量は15Gバイト(Googleドライブなど他のサービスと共用)、添付ファイルは25Mバイトまで。
Yahoo! JAPANが運営するウェブメールサービス「Yahoo!メール」の公式アプリ。こちらも主な設定はウェブで行う仕組みだが、迷惑メールフィルターやなりすましメール拒否、受信拒否などはアプリ側で設定できる。きせかえ機能も備えるが、同種のメールサービスに比べると広告表示がやや目立つ。利用可能なドメインは「yahoo.co.jp」で、メールボックスの容量は10Gバイト(最少上限2Gバイト)、添付ファイルは25Mバイトまで。
Zoho Corporationが運営するウェブメールサービス「Zohoメール」の公式アプリ。ウェブ版のインターフェースは日本語化されているがiOSアプリは英語版での提供となる。メールに加えてカレンダー機能、添付ファイルの一覧機能なども備える。テーマの変更やソート順の切り替えなどカスタマイズ機能も豊富。ドメインは「zoho.com」で、自前のドメインも利用可能。メールボックスの容量は5Gバイト、添付ファイルは25Mバイトまで。
1&1 Mail & Media Inc.が運営するウェブメールサービス「mail.com」の公式アプリ。日本語メールの送受信に対応するがiOSアプリは英語版での提供となる。クラウドにファイルを保存する機能を備えるほか、プレビュー画面の行数設定やフルスクリーン表示、画面デザインの変更など表示設定のカスタマイズも行える。利用可能なドメインは「mail.com」をはじめ約200種類が用意されており、メールボックスの容量は無制限、添付ファイルは50Mバイトまで。
Yandexが運営するウェブメールサービス「Yandex Mail」の公式アプリ。日本語メールの送受信に対応するがiOSアプリは英語版での提供となる。基本機能のみに限定されており他のサービスに比べて決して多機能ではないが、シンプルで使い勝手はよく、またメニューはアイコン表示が中心なので英語が苦手でも使いやすい。複数のアカウントを管理することも可能。利用可能なドメインは「yandex.com」で、メールボックスの容量は無制限、添付ファイルは2Gバイトまで。
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