かつては無料メールサービスといえば、送受信画面はもちろんメールのフッタまでもが広告であふれており、プライベートですら利用に躊躇するものが多かったが、Gmailの登場前後からは広告表示もずいぶんと穏やかになり、抵抗なく使えるようになった印象がある。プロバイダを変更しても使い続けられるという利点に加え、強力なスパムフィルタを搭載したサービスも増えたことから、無料メールサービスをメインのメールアドレスとして使用している人もいることだろう。
今回は、メールの送受信に日本語が利用でき、かつ基本機能については無料で使えるウェブメールサービスを9つ紹介する。Gmailのように著名なサービスもあれば、国内ではあまり知名度が高くない海外サービスまで網羅しているので、新たに無料メールサービスを探す際の参考にしてほしい。
なお、ウェブメールサービスはほかのウェブサービスに比べ仕様の変更が頻繁なほか、サービス自体が終了する頻度も比較的高いため、利用する際は必ずその時点での最新の仕様を確認してほしい(以下の仕様はいずれも無料版のもので、有料版では制限が緩くなる場合がある)。
Googleが運営。Googleアカウントを使用してログインする。利用可能なドメインは「gmail.com」で、メールボックスの容量は15Gバイト(Googleドライブなどほかのサービスと共用)、添付ファイルは25Mバイトまで、POP対応、IMAP対応。メールの転送にも対応する。iOS/Android向けアプリも用意されている。強力なスパムフィルタ機能を備えるのが特徴。
マイクロソフトが運営。従来のHotmailのアップグレードによって誕生したサービスで、Microsoftアカウントを使用してログインする。利用可能なドメインは「outlook.jp」など3種類で、メールボックスの容量は無制限、添付ファイルは100Mバイトまで、POP対応、IMAP対応。iOS/Android向けアプリも用意されている。メールの転送にも対応する。名前がよく似た「Microsoft Outlook」とは別物。
Yahoo! JAPANが運営。Yahoo! IDを使用してログインする。利用可能なドメインは「yahoo.co.jp」で、メールボックスの容量は2Gバイト、添付ファイルは25Mバイトまで、POP対応、IMAP対応。メールの転送には「Yahoo!デリバー」への登録が必須。iOS/Android向けアプリも用意されている。米Yahooが運営する「Yahoo! Mail」とは別物。
エキサイトが運営。exciteIDを使用してログインする。利用可能なドメインは「excite.co.jp」で、メールボックスの容量は2Gバイト、添付ファイルは10Mバイトまで、POP非対応、IMAP非対応。メールの転送には対応しない。iOS/Android向けアプリは用意されておらず、ブラウザから利用する。名前がよく似た有料サービス「BB.exciteメール」とは別物。
AOLが運営。利用可能なドメインは「aol.jp」で、メールボックスの容量は無制限、添付ファイルは16Mバイトまで、POP対応、IMAP対応。メールの転送には対応しない。iOS/Android向けアプリはメールサービス単独では用意されておらず、標準アプリから利用するのが一般的。
ゾーホージャパンが運営。ヘルプページなどは英語表示のままだがメールのインターフェースは日本語化されており日本語メールの送受信にも対応する。利用可能なドメインは「zoho.com」で、自前のドメインも利用可能。メールボックスの容量は5Gバイト、添付ファイルは25Mバイトまで、POP対応、IMAP対応。メールの転送にも対応する。iOS/Android向けアプリも用意されている。
1&1 Mail & Media Inc.が運営。インターフェースは英語だが日本語メールの送受信に対応する。利用可能なドメインは「mail.com」をはじめ約200種類が用意されており、メールボックスの容量は無制限、添付ファイルは50Mバイトまで、POP/IMAPおよびメールの転送は有料のプレミアム版のみ対応。iOS/Android向けアプリも用意されている。同じ事業者がドイツで運営する「gmx.com」もほぼ同じ仕様のウェブメールサービスを提供している。
Xactiが運営。インターフェースは英語だが日本語メールの送受信に対応しており、タイムゾーンの変更も可能。利用可能なドメインは「inbox.com」で、自前のドメインも利用可能。メールボックスの容量は5Gバイト、添付ファイルは20Mバイトまで、POP/IMAPはベータ版として対応。メールの転送には対応しない。iOS/Android向けアプリは用意されておらず、標準アプリから利用するのが一般的。Gmailのアプリである「Inbox」とは無関係。
Yandexが運営。インターフェースは英語だが日本語メールの送受信に対応しており、タイムゾーンの変更も可能。Yandexアカウントを使用してログインする。利用可能なドメインは「yandex.com」で、メールボックスの容量は無制限、添付ファイルは2Gバイトまで、POP対応、IMAP対応。メールの転送にも対応する。iOS/Android向けアプリも用意されている。
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