かき

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かき【カキ、柿】

1. (木, 果実) カキノキ科の落葉高木。雌雄同株。東アジアの固有種で、果実の生産量の大半を中国産が占める。果実は熟すと橙色になる。甘柿と渋柿があり、一般的に前者は生食され、後者は干し柿にして食される。材は家具用や建築用に使われる。学名: Diospyros kaki。花は夏の、実は秋の季語。
   • 柿の花きのふ散りしは黄ばみ見ゆ（与謝蕪村『新花摘』）
2. (略語, 色) 柿色。
3. (衣類) 柿衣（かきそ）。また、これを着用していたことから、酒屋の丁稚の別称。

• (東京式) かき [kàkí] (平板型 – [0])
• IPA^(?): [ka̠kʲi]
• (京阪式) かき

• 複合語: 柿合わせ塗り、柿色、柿色紙、柿団扇、柿紙、柿薬、柿衣、柿渋、柿酢、柿衣/柿麻^{（かきそ）}、柿染め、柿月毛、柿手拭い、柿膾、柿の衣、柿の種、柿葉草、柿の蔕、柿本、柿暖簾、柿浸し、柿紅葉、柿山伏、柿蘭
• 成句: 柿が赤くなると医者が青くなる

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かき【カキ・牡蠣・蠣・蛎】

1. ウグイスガイ目イタボガキ科に属する二枚貝の総称あるいはカキ目もしくはカキ上科に属する種の総称。貝殻は右殻よりも左殻の方が膨らんでおり、左殻で海中の岩石などに着生する。世界各地の浅瀬に広く分布し、養殖も盛ん。日本では、広島県と宮城県での水揚げ量が多い。マガキ、イワガキなどの大型種が食用に供され、生食は欧米でも好まれる。殻は肥料、飼料、胡粉、生薬の原料となる。牡蠣（ぼれい）。冬の季語。
   • かきのから藻にすむ虫のやどりかな（岡西惟中『俳諧三部抄』）

• (東京式) か​き [káꜜkì] (頭高型 – [1])
• IPA^(?): [ka̠kʲi]
• (京阪式) かき​

• 複合語: 牡蠣油、牡蠣殻、牡蠣殻灰、牡蠣殻葺き、牡蠣殻屋根、牡蠣醤油、牡蠣鍋、牡蠣船、牡蠣味噌、牡蠣飯、牡蠣屋根

かき【垣・牆】

1. 家の周囲や庭などを囲い、あるいは仕切るもの。垣根。

• (東京式) かき​ [kàkíꜜ] (尾高型 – [2])
• IPA^(?): [ka̠kʲi]
• (京阪式) か​き

• 複合語: 垣網、垣越し、垣立、垣内、垣繕う、垣内田、垣通し、垣隣、垣根、垣根越し、垣根続き、垣覗き、垣穂、垣間、垣面、垣破り
• 成句: 垣に耳、垣を作る

• 英語: fence ^(en)

かき【掻き】

1. 動詞「かく」の連用形。他の動詞が後続して複合語を形成することもある。
   • 父は、池の岸に腹這いになって、水底の藻草を叉手（さで）で掻きまわしている。（佐藤垢石『父の俤』）
   • 鍋釜を満載したリヤカーや、老母を載せた乳母車が、雑沓のなかを掻きわけて行く。（原民喜『壊滅の序曲』）

• 複合語: 掻き上げる/掻き揚げる^{（かきあげる）}、掻き集める、掻き合わせる、掻き出づ、掻き出す^{（かきいだす/かきだす）}、掻き入れる、掻き起こす、掻き落とす、掻き下ろす、掻き切る、掻き越す、掻き込む、掻き壊す、掻き探る、掻きしゃなぐる、掻き遊む、掻き捨つ、掻き手繰る、掻き立てる、掻き集む、掻きなでる、掻き均す、掻き鳴らす、掻き退ける、掻き乗せる、掻き払う、掻き臥す/掻き伏す^{（かきふす）}、掻き紛る、掻き混ぜる/掻き雑ぜる^{（かきまぜる）}、掻き回す、掻き乱す、掻き乱る、掻き乱れる、掻き毟る、掻き寄せる、掻き分ける、掻き渡す

かき かき【掻き】

1. 動詞の前に付いて、語調を整えたり語勢を強めたりする語。かい。かっ。
   • 掻き抱く、掻き数ふ、掻き消える、掻き口説く、掻き曇る、掻き暗す、掻き暗れる/掻き暮れる^{（かきくれる）}、掻き消す、掻き消つ、掻き籠もる、掻き捌く、掻き攫う、掻き絶ゆ、掻き垂る、掻き付く、掻き繕う、掻き鳴す

動詞「かく」の連用形。

かき

• 【下記】以下に文章を記載すること。また、その文章。
• 【火気】1.火の気。 2.火の勢い。
• 【火器】1.火を入れる器具。 2.火薬を用いて弾丸を発射する武器、兵器の総称。
• 【花卉】1.花の咲く草。 2.観賞に供するために栽培する植物。
• 【花気】花の香り。
• 【花期】花の咲く時期。花の咲く期間。
• 【花器】花を活ける器。
• 【夏季】夏の季節。
• 【夏期】夏の期間。
• 【夏気】夏の気候。
• 【佳期】良い時期。
• 【家記】一家の記録。
• 【和気】和やかな気分。
• 【果毅】果断かつ剛毅であること。
• 【嫁期】嫁入りに適した年頃。女性の婚期。
• 【禍機】災禍の起こる兆し。凶兆。
• 【嘉卉】立派な草木。
• 【嘉気】慶事の起こる兆し。吉兆。瑞祥。