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中華製スマートウォッチを試してみよう

kindleで電子書籍を読みふけっているうちに、ポイントが4,000ぐらいになっていた。

特に欲しいものも無かったので中華製の激安スマートウォッチを買ってみた。

5年ぶりのリベンジ、果たして成果はいかに
(2023年8月7日初稿
 2023年9月2日加筆)

目次

好奇心は私を殺す

中華製スマートウォッチを買ってみた

 アップルウォッチが世の中に出てきた頃、そもそもアップル信者ではなかった上に四角いデザインがかっこ悪いと思っていた私は全く興味を示さなかった。

 が、スマホと連携してデータのやりとりができるというのはちょっとカッコよくて羨ましく思わなかった訳ではない。

 そんな友達の持っているゲームソフトが羨ましいというのとさほど変わらないレベルの動機で、アマゾンで今でいう「令和最新版」なる激安中華スマートウォッチを購入してみた。

 確かFitBitとかいう名前だった気がするが、調べてみたら一流ブランドのスマートウォッチであった。多分、アマゾンではなくアマゾソとかそんな所で購入したに違いない。

 何せ、注文履歴を見ても出てこないのである。

 私の記憶が捏造されたものか、バッタもの市場で買ったぐらいしか思いつかない。

 この安物が酷い代物だった。

 一応専用アプリが存在していてスマホにインストールするのだが、インストールして案内の通り設定してもスマホとスマートウォッチがペアリングしないのである。

 当時の私が使っていたスマホも例によって安物だったので性能的に問題があった可能性は非常に高いのだが、それでも国際的規格であるandroidとBluetoothを利用していてまともに動かないというのは酷かった。

 味噌と出汁を使っているのに何故か辛ラーメンが出来るようなものである。

 アプリの機能を利用してデータを読み取ろうとしても延々と、いや永遠と接続中のアイコンが回り続けるだけの有様。

 もう何がまともにできるのかと言ってもスマホに接続した時に時刻の修正を行う仕組みになっているので時間さえ信頼できない始末

 早々に燃えるゴミとして無かった事にしてしまった。

中華製の安時計はあきまへん、そら通りまへん

 そんな苦い思いをしてから数年、2019年の当時、アマゾソではなくアマゾンでデザインが気に入った腕時計をどんどんクリックして絞り込んでいくと、数個の時計がラインナップに上がってきた。

 デザインはとてもいいし、価格も5,000円するかしないかである。

 クロノグラフなどの細かい機能はどうせ使わないので別にそこは飾りでもいいかと思って購入した。

 届いたものを開封して驚いた。

 写真のイメージと変わらない外見なのだが、秒針が文字盤から外れていたり、つけていて何か変だなと思っているとある点から時針が進まない。

電池が切れかけていたのだ。

 こんな事ばかりだったが、それでも新品の頃はピカピカ光り輝いていてパチモンとはいえ気分が良かったのだ。

 が、雨の中着用していたらいきなり銀色のピカリと輝いていた表面に錆が浮いた。

 防水加工と書いてあったのは何だったのだ。

 お前ステンレス製じゃなくて単なる鋳鉄製か?

 その後、はめていた腕の汗で文字盤の裏面が錆びて電池交換もままならなくなった時、さすがに私も悟った。

 これは、「装飾用時計風ブレスレット」というジャンルの時計で「腕時計」とか「時計」ではない。

 5,000円でいい夢を見たと思い、ごみ箱にスラムダンクで叩き込んでやった。

  1. メーカー名が明記されていないものはAmazonマーケットプレイスから得体のしれない業者が出品している可能性がある
  2. 商品名がついていない商品はブランド価値をつけるつもりがないので品質保証面にあやしい所がある
  3. 説明などをしっかり読み、日本語におかしな表現がある場合は海外メーカーでサポート体制が整っていない可能性を疑う
  4. 失敗してもあきらめが肝心

5年経ちました

誘惑のアマゾンポイント

 その後、kindleを使って本代は殆どアマゾン経由で使用するようになったり、クレジットカードのポイントが何故かアマゾンに溜まるようになっていたりと色々あって、気が付いたら4,000~5,000円相当のポイントが私のアカウントに溜まっていた。

 安物買いの銭失い、を地でいく私の悪い虫が又ニョロニョロと動き出した。

 どうせポイントなんだし。

デザインだけはいっちょまえ

 私はこのスマートウォッチに目を止めた。

 デジタル表示の時間がスマートに見えたからである。

 色々説明を読んでみると、これもいわゆる「令和最新版」であるが前回はリアルマネーで支払い悔しい思いをしたが、今回はポイントで全額まかなえてしまう。

 どうせガラクタでもデザインの良い時計としては使えるだろうと思い、購入した。

所詮あぶく銭

 昔、よく仕組みもわからぬまま「ポイ活」に挑戦してみた事があるのだが、一回答えて5ポイントという渋いアンケートや対象商品を購入してアンケートに答えたら100ポイントなどという詐欺まがいの仕組みに翻弄されて早々に辞めた事がある。

 今は頼みもしないのに勝手にポイントを付けてくれるわポイントを付けるから〇〇しませんかと企業の方が頼んでくるのだから時代は変わったものである。

 私は使いもしないのにJCBカード(会費無料)を三枚も持っている始末である。

 で、今まで色々な形で溜まったポイントは二万円をゆうに超えているのだから不思議なものだ。

 ま、国がマイナポイントなんてやってるご時世だから不思議でもないのかもしれない。

現物到着

広告通り使えるなんて変

 さて、そんな事を言っているうちに「令和最新版」のスマートウォッチが届いた。

 説明書もきちんとした日本語である。

 QRコードを読み取って専用アプリをインストールし、ペアリングを行う。

 なんと何の問題もなく出来たではないか。

 他に謳っていた機能、着信やSNSのメッセージが届いたらバイブレーションして知らせる機能、歩数計に心拍数計に運動量計、睡眠モニターと全部の機能が一応使えるのである。スマホの音楽プレイヤーのリモコン機能もある。

 なんと、無くしたスマホを探す機能すら使えたのだ。

 三千円ちょっとの時計にしてはできすぎである。

 便利なのがあやしい

 まあ、心拍数とか歩数計とかどうせ適当なセンサーが出鱈目ぶっこいているんだろうと思ってはいる。

 でなければ、価格破壊も良いところである。

 ただ、時間が正しく表示されてメッセージや電話の着信が分かれば十分ではある。

 三千円って、昔なら動きもしないヒーローものの時計に支払っていた価格である。

 今は実用に足る時計が使えるのだから大したものだ。

 後はというと、液晶の解像度が荒いのか画面に表示される日本語がいわゆる

「中華フォント」

 なのも多少違和感を感じる所ではある。

中華フォントとは?

漢字が日本のものでない簡体字であったり、ひらがなやカタカナの形が微妙に日本のフォントと違っている残念フォントの事。

過不足ない機能

 後、この時計を使っていて他のスマートウォッチにない長所が一点だけある。

 文字盤のサイズが1.7インチと類似商品の中に並ぶものがないくらい大きいのだ。

 これがある故にもう少し値段がして高機能なスマートウォッチに切り替える事ができなかった。

 ただ、サイズは大きいのだがX(Twitter)のメッセージなどは画面の上半分までしか表示されず途切れてしまうあたりが値段相応という感じではある。

 又、電話の着信はわかれど実際の通話はスマホでせねばならないあたりがどうにもひっかかってきていた。

ホップステップ玉砕

高機能タイプに乗り換える

 そういう理由で、以前から万歩計や運動量計などを欲しがっていた母に三千円のスマートウォッチは譲り、ある通話機能付きのスマートウォッチを(ポイントで)購入する事にした。ついでに一つだけ、デザインがよさげな中華時計をアクセサリー代わりに購入する。

 通話機能だけでなく、メッセージの全文表示機能がついている所がこれに決めたポイントである。

 明日届くのだが楽しみである。

オチ

 そうこうしている内にスマートウォッチが届いた。

 多機能なので使い方に馴染むまで時間がかかったが、大体把握できた。

 Bluetoothでスマホとペアリングする事でウォッチを送受話器に使う事ができ、UIもいくつかバリエーションがあり感覚的に分かりやすい。

 電話帳機能がついているので、試してみたらスマホを鞄の中に入れたままスマートウォッチだけで通話が完結した。

スマホをしまったままで通話ができたのは異文化体験かも



 高解像度の液晶で、中華フォントでなく日本製のフォントでの表示ができているのも良い

 が、ここで一つ大きな問題点があった。

 SNSなど到着したメッセージの全文表示機能がアマゾンでは一つのアピールポイントとして宣伝されていたのに、実物はフォント数が大きく全文表示はとてもできていない。

 実物の画面と、アマゾンの広告を記載するので比べてみてほしい。

  これは失望させられた。

 他の機能は問題ないようなので、コストパフォーマンスを求める人には一つのオススメだ。

複数のメッセージで画面が隠れる
全文表示してもここまで
アマゾンの宣材写真 ここまで表示されない

この誇大広告だけは本当に残念
いい製品だと思うのにわざわざ評価を下げに行かなくても・・・

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