マクラーレン・レーシング インディカーチームの完全買収を発表
マクラーレン・レーシングによる完全買収は、2001年にチームを創設したリック・ピーターソンとサム・シュミットからの最終的な買収段階を経て実現した。
チームは当初、シュミット・ピーターソン・モータースポーツの名称で運営されていたが、翌年マクラーレンがインディカー・プログラムの75％の株式を取得したことを受け、2020年にアロー・マクラーレンSPに変更された。
2023年にはアロー・マクラーレンへと発展し、シュミットとピーターソンは2024年の終了まで少数株主として経営に携わった。
マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは、北米最高峰のオープンホイール選手権への参入により、組織を拡大し、さらに根付かせることの重要性を強調した。
「これは、マクラーレン・レーシングにとってエキサイティングな一歩だ。北米での存在感を高め、成長していくことは、我々のチームとファンにとって非常に重要な市場である北米での成長と強化につながる」とブラウンは語った。
「サム・シュミットとリック・ピーターソンは素晴らしいパートナーであり共同オーナーだった。彼らが何年も前に始めたことを継続し、チャンピオンシップにふさわしいNTTインディカー・シリーズのチームを作り上げるため、彼らに感謝したいと思う」
サム・シュミットは「アロー・マクラーレンのオーナーとしての役割から離れるのは、複雑な気持ちだ」と付け加えた。
「このチームは、夢から最高レベルの競争相手へと成長する、私のライフワークだった。 それを可能にしてくれたドライバー、チームメンバー、パートナー、そしてファンの皆さんに、そしてチームのポテンシャルを高めてくれたマクラーレンにも、感謝の気持ちでいっぱいだ」
「オーナーの立場から身を引くことになるが、私の心は常にこのチームと共にあり、これからもチームの成功を応援し続けていく」
同チームは2001年にサム・シュミット・モータースポーツとして創設され、ジャック・ライザーがナッシュビル・スーパースピードウェイで表彰台に上るという快挙を成し遂げた。
その後、2003年から2010年まではインディアナポリス500に専念した。2011年にはアレックス・タグリアーニがフルタイムのレースドライバーとして復帰し、また、故ダン・ウェルドンも同年にチームで最後のレースを走った。
シュミット・ハミルトン・レーシングは、元ドライバーのデイビー・ハミルトンと提携し、才能ある若いフランス人ドライバー、シモン・パジェノーをチームに引き入れた。パジェノーは2012年に目覚ましい活躍を見せ、4回の表彰台とシリーズ5位という成績を収めた。
翌年、チームオーナーシップの一環としてピーターソンが加入し、パジェノーはデトロイトでのダブルヘッダーの第2レースでチーム初勝利を収めた。その後、同シーズン中にボルティモアでも勝利し、選手権で3位に浮上した。
「2013年にサムの共同オーナーとして加わって以来、このチームが成長していくのを見るのはやりがいのあることだった」と2013年にチームに加わったことで、2年後にシュミット・ピーターソンとして再ブランド化されたピーターソンは語った。
「2019年にはタイトルパートナーとしてアローを迎え入れ、2021年にはマクラーレンと提携し、2023年には3台体制のNTTインディカー・シリーズチームとなり、その間、インディ・ライツやインディカーでポールポジション、表彰台、優勝を数多く獲得した」
「このチームには成功のための強固な基盤があり、サムと私は自分たちのチームが辿り着いた場所に誇りを持っている」
カテゴリー： F1 / インディカー / マクラーレンF1チーム