「ニヒル」の意味と使い方、語源、「ニヒルな性格・笑い」とは？

「ニヒル」の意味と語源

「ニヒル」は虚無、虚無的といった意味です。 また、冷めていて暗い影のある様子を指します。 「ニヒル」の語源はニヒリズム（英語：Nihilism）という哲学用語です。 ニヒリズムとは「虚無主義」のことで、「この世界において特に過去や現在に人間の存在に意義や目的、さらには理解できるような本質的な価値などないと主張する哲学的な考え方や態度のこと」です。 英語「nihilism」の語源はラテン語の「nihil」になります。「無（nothing, nothingness）」を意味する言葉です。

「ニヒル」の使い方と例文

「昔は明るかったのに、彼女は事故で両親を亡くしてからニヒルな人になってしまった」 「彼のニヒルな笑みがたまらない」 「ニヒルな演技が評され、彼は賞をとった」

「ニヒル」の類語

● 虚無 意味：何もなく虚しいこと、この世に存在するものに価値や意味を見い出せないこと ● 無関心 意味：関心や興味がなく、気にもかけないこと ● 無感情 意味：感情が乏しいこと、感情の変化がないこと ● 冷淡 意味：熱心ではなく関心や興味がないこと、思い遣りのないこと ● 淡々 意味：感情の起伏があまりないこと、こだわりのないこと

「ニヒル」の対義語

● 熱心 意味：物事に熱意をもって打ち込むこと、一生懸命にすること ● 情熱的 意味：感情を燃え上がらせているさま ● 躍起 意味：必死になること、焦ってムキになること ● 興味津々 意味：興味が尽きないこと、絶えずに興味が沸くこと

「ニヒルな性格」の特徴

「ニヒルな性格」の特徴① 感情を表に出さない

ニヒルな性格の人は、自分の感情を表に出しません。 表情もあまり変わることはなく、淡々と過ごします。 周りからは「何を考えているのか分からない」「今楽しいのかな？」などと思われます。 しかしニヒルな性格の人は、あまり楽しむという感覚はありません。 また言葉も少なく寡黙なので、ニヒルな性格の人の感情や考えていることを知るのはなかなか難しくなっています。

「ニヒルな性格」の特徴② 自分のことは話さない

そのため、プライベートがどのような感じなのか趣味嗜好は何なのかは周りにいる人にはあまり分かりません。 そもそも趣味嗜好などがない場合もあります。 基本的に、世の中に対して意味を見出だせていないため何か楽しいことを見つけてしようという気持ちが他の人よりありません。

「ニヒルな性格」の特徴③ 冷静沈着

ニヒルな性格の人は感情が表に出ないので、常に冷静沈着です。 慌てたり焦ったりすることはありません。 冷静沈着というよりも、無心に近いこともありますが仕事面においてはそういった場面がすごくプラスになります。 ただ周りからは、少し怖がられたり近寄りがたいと思われてしまいます。

「ニヒルな性格」の特徴④ 他人とコミュニケーションをあまりとらない

ニヒルな性格の人はあまり他人とコミュニケーションをとりません。 一匹狼なところがあり、他人に興味がありません。 さらに自分自身のことも知ってもらいたいという気持ちがないので、会話などに参加することも少ないです。

「ニヒルな性格」の特徴⑤ 物事を俯瞰している

ニヒルな性格の人は、何事も俯瞰しています。 あまり熱中したり主観的に見ることはなく、遠くから客観的に見ています。 そのため、他の人が気付かないことも早くに気付きます。 自分の欲がないので、仕事面ではニヒルな性格の人の視点は役立つこともありますが、熱い想いや気合いの入っている人からはやや冷酷に感じることもあります。

「ニヒルな笑い」とは

「ニヒルな笑い」は「虚無的な笑み、冷たい笑み」といった意味で「口は微笑んでいるけど、実際に嬉しかったり喜んでいるのではなくどこか絶望をしているような冷めきっている笑み」ということです。 片方の口角だけ上げて何かを企んでいるようなかっこいい笑いだと思う人が多いことから、先程も説明したように「クールな笑い」と勘違いする人が多いです。 実際に「ニヒルな笑い」の心情が冷酷であったり虚無であっても、ニヒルな笑いをする男性ってかっこよくて女性は好きですよね！(笑) 映画やアニメなどの悪役がする絶望を感じてフッと笑う顔や冷酷なことを考えて口角が上がっている表情は、女性にとても人気ですよね。

「ニヒル」の英語

まとめ

「ニヒル」について理解できたでしょうか？ ✓意味は虚無、虚無的、冷たく暗い影のある様子 ✓主に男性や表情・性格について使われる ✓ニヒルな人の特徴は

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