園子温
監督デビュー作「俺は園子温だ!」(85)と翌年の「男の花道」がPFF(ぴあフィルムフェスティバル)に入選。ぴあフィルムフェスティバルスカラシップ作品として製作された「自転車吐息」(90)が第41回ベルリン国際映画祭に正式招待され、93年に製作した「部屋」でサンダンス映画祭審査員特別賞を受賞。インディペンデント映画を牽引する映画作家として注目される。4時間を越える大作「愛のむきだし」(08)がベルリン国際映画祭フォーラム部門でカリガリ賞と国際批評家連盟賞を受賞。「冷たい熱帯魚」(10)は第67回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門で上映され、続けて第68回ベネチア国際映画祭コンペティションに出品された「ヒミズ」(12)で、主演の染谷将太と二階堂ふみに新人俳優賞であるマルチェロ・マストロヤンニ賞をもたらした。その後の主な監督作に「新宿スワン」シリーズ(15・17)、「みんな!エスパーだよ!」(ドラマ版・13/映画版・15)など。ニコラス・ケイジを主演に迎えた「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド」(21)では海外デビューも果たした。妻は「冷たい熱帯魚」などにも出演した神楽坂恵。