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燃える大陸(1968)

劇場公開日:

解説

生島治郎の原作『熱い風乾いた恋』(『小説現代』掲載)を、「東京市街戦」の小川英と「禁断の果実」の蘇武道夫が共同脚色し「青春の風」の西村昭五郎が演出した青春もの。撮影は「黄金の野郎ども」の安藤庄平が担当した。

1968年製作/90分/日本
原題または英題:Blazing Continent
配給:日活
劇場公開日:1968年12月14日

ストーリー

イラストレーターの磯村敬一は、日頃から外国で仕事をやってみたいと思っていた。そんな折り敬一が描いた荒野のイラストが評判をよび、大松デパートからポスターの依頼が届いた。デパートへ赴いた敬一は、そこでか世界の旅“オーストラリア”の写真展を見て、広漠かつ荒々しいオーストラリアの原野に心を惹かれた。敬一は早速自分のマンションを売り、オーストラリアヘの旅に発った。シドニー空港には大松デパートの駐在員北川が出迎えた。ホテルに案内された敬一は、スチュワーデスの池上かおると食事をしたが、その時出会った女を忘れることが出来なかった。敬一はすぐ女の車を追ったが、羊の群に行手を遮られ、やっとの彼女を見つけたのは、B・H・P製鉄所に着いてからだった。そこで敬一は、彼女が矢代冴子であることを知り、彼女の持馬が、シドニー・インターナショナル・レースに招待されていることを知った。敬一は大荒野に取組んで仕事に熱中した。だが仕事にうち込めばうち込むほど、冴子の顔が浮ぶのだった。ある日敬一は、かおるに誘われて北川と三人で美しい環礁にふらどられたフィジー島を訪れた。敬一は、そこで再び冴子に会い、愛を告白した。だが、なぜか冴子は蒼ざめるのだった。やがて、レースの日が来た。冴子の馬イサハヤは、ゴール寸前、先頭に躍り出たが、次の瞬間肩から崩れ落ちた。前脚を骨折したのだった。落胆する冴子を優しくかばったのは、製鉄所の技師長ケネスだった。一方、大平原で荒野に取組む敬一は、お尋ねもののダニーに車を盗まれ、烈日の下に意識を失ってしまった。冴子がそのニュースを聞いたのは、ケネスと婚約した直後だった、病院へ駆け込んだ冴子は、敬一に愛していたことを告白するのだった。冴子の心の混乱は、その帰途に事故を招いた。スピードを出しすぎた冴子の車は、大型トレーラーに衝突し、彼女は帰らぬ人となってしまった。やがて、冴子の愛を胸に抱きしめた敬一を乗せて、日本に向うジェット機が空高く舞上っていった。

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