ケイローン(Fate/Apocrypha)とは、小説版『Fate/Apocrypha』に登場するサーヴァントである。
なお、記事ではこれ以降ケイローンと表記する。サーヴァントについてはサーヴァント(聖杯戦争)の記事を参照。
この項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
小説版『Fate/Apocrypha』で新たに登場したサーヴァント。
"黒のサーヴァント"の一騎として登場。クラスはアーチャー。聖遺物は「先端が青黒い血に染まった古びた一本の矢」。
マスターはフィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア。降霊術と人体工学において比類なき才能を持つ魔術師の女性。
草色のマントに身を包んだ青年。その気配は広大な森のように清く澄んでいる。
長く伸ばした金茶の髪は、どこか名馬のたてがみを思わせる。
穏やかな顔立ちの美男子であり、つねに礼儀を欠かさない好青年。高潔な人物で、こと誠実さにかけては陣営内随一。
また英霊としての誇りも高く、助けを請われればすぐに手を差し伸べ、助言を与える面倒見の良さも兼ね備える。その性格と知性から、マスターだけでなく他サーヴァント達からの信頼も厚い。
マスターのフィオレとの関係は、ユグドミレニア陣営全体で見ても抜きん出て良好。フィオレは彼に全幅の信頼を寄せており、また彼もマスターを深く理解している。その関係性は、親密な教師と教え子のよう。
その真名はケイローン。
ギリシャ神話において多くの英雄たちに教えを授けた、半人半馬のケンタウロス族随一の賢者である。
彼の教えを受けた英雄はいずれも名高く、ヘラクレス、カストール、イアソン、アスクレピオス、そしてアキレウスなどがいる。ユグドミレニア陣営においても彼の智慧は重視されており、陣営トップの"黒のランサー"からも「大賢者」と呼ばれ、大戦における参謀役として作戦立案、現場指揮に携わる。
また後に医神とまで謳われたアスクレピオスを教育しただけあって、医術については練達している。
元々ケイローンは、大地と農耕の神クロノスを父に、妖精ピリュラーを母に持った「神霊」であり、本来ならば英霊のカテゴリーには収まらない存在である。しかしケンタウロス族とヘラクレスの戦いに巻き込まれた時、ヘラクレスが放ったヒュドラの毒矢が誤ってケイローンの膝に当たってしまう。膝に矢を受けてしまってな。
不死ゆえに死ぬ事が出来ず、それゆえに永劫の苦しみに囚われたケイローンは、苦痛から逃れるため『不死性』を神の一柱であるプロメテウスに譲り渡し、ようやく安息の死を得ることができた。そして彼が『不死性』を捨てると同時に、完全なる『神性』を失うこととなる。このことが、ケイローンを英霊として聖杯戦争に召喚できた理由である。
無論それは『英霊』という枠組みに収まる上での制約であり、ケイローン本来の姿である半人半馬のサーヴァントとして召喚することは何ら問題はない。本来であればケイローンもその姿で召喚されるらしい。
ただしその場合は一目するだけで真名がほぼ看破されてしまう。ゆえに彼自身の考えにより人のカタチを取る事にした。
代償として一部ステータスがランクダウンしているものの、弓兵として現界するには特に影響がでるものでもなく、またこの状態でもサーヴァントとしては十二分に高いスペックを保有している。ランクダウンこそしたが神性も失われた訳ではなく、"赤のライダー"の「勇者の不凋花(アンドレアス・アマラントス)」を突破できる。
ちなみに黒の陣営に彼以外に神性持ちはおらず、下手をしていたら詰んでいた可能性もある。
「射手座(サジタリウス)」のモデルである彼は、世界中にその名が知れ渡るほどの弓兵である。
「アーチャー」としては最高峰の英霊であり、その技量は敵方である"赤のアーチャー"が放った矢を正確無比に"撃ち落とす"ことを可能とするほど。また屈指の大英霊たる"赤のライダー"をして彼の狙撃を避けることが叶わぬように、相手の位置・動きを的確に看破する能力を持っている。パラメータだけで見ても、幾分かランクダウンしているにも関わらず"黒のセイバー"、"黒のランサー"と同程度なまでに図抜けている模様。
さらには古代ギリシャから伝わる世界最古の格闘術「パンクラチオン」も会得しており、近接戦闘にも長けている武人。作中では赤のセイバーを相手に一歩もひけを取らず、彼女の膝を地につかせるほど。
ケイローンが聖杯に望むことは「プロメテウスに預けた『不死性』の返還」である。
不死を惜しんでいる訳ではないが、「『不死』であることは彼の父と母からの贈り物であり、これを失ったケイローンはもはやケイローンではない」と彼は考えている。
もっとも彼自身はその出生により、両親からの愛情を受けることがなかった。それでも彼は、唯一と言っていい両親との「血の繋がりの証」であるそれを、どうしても取り戻したいと願ったのである。
筋力:B | 耐久:B | 敏捷:A+ | 魔力:B | 幸運:C | 宝具:A |
対魔力:B | 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。 大魔術、儀礼呪法を以ってしても、傷つけるのは難しい。 |
単独行動:A | マスター不在でも行動できる。 ただし宝具の使用などの膨大な魔力を必要とする場合は、 マスターのバックアップが必要。 |
千里眼:B+ | 視力の良さ。遠方の標的の補足、動体視力の向上。 心眼(真)との兼ね合いによっては限定的な未来視も可能とする。 |
心眼(真):A | 修行・鍛錬によって培った洞察力。 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、 その場で残された活路を導きだす"戦闘論理"。 |
神性:C | 大地の神と妖精の間に生まれた存在であるが、 死ぬ直前にその身を人間へと貶めているため、大幅にランクダウンしている。 |
神授の智慧:A+ | ギリシャ神話の神から与えられた賢者としての様々な智慧。 英雄独自のものを除く、ほぼ全てのスキルにB~Aランクの習熟度を発揮できる。 また、マスターの同意があれば他サーヴァントにスキルを授けることも可能。 通常の聖杯戦争では使い所があまりないが、Fate/Grand Orderではビシバシ指導していくつもり。 |
永生の奉献:EX | Fate/Grand Orderでの追加スキル。 不死性を捨て射手座として昇華された逸話がスキル化した物。 |
非常に高いパラメータと、豊富かつ優秀なスキルを持つケイローン。
人のカタチを取ることによってパラメータにランクダウンが発生しているとあるが、それを抜きにしても弓兵としては文句無しに最高峰である。本来であればさらにパラメータが上昇することもあり、ケイローンの強大さが伺える。
保有スキルも全体的に高ランクであり、『千里眼』や『心眼(真)』による優れた洞察力は大英雄でさえも捉えるほど。
『神授の智慧』は、数多のスキルを高ランクで使用&他サーヴァントにスキルの教授を可能とするとんでもないスキル。
これだけで多種多様な局面に対応できる他、集団戦を行っている場合には味方を強化することもできる。
2018年4月29日から開催されていたアポクリファとのコラボイベント『Apocrypha/Inheritance of Glory』にて教え子のアキレウスと同時にアポクリファ鯖のトリを飾る形で実装。
同イベントでは赤の陣営・黒の陣営のサーヴァント14騎のほとんどが自我を持たずに大聖杯の中で戦いを繰り返す中、大聖杯の管理者となったジーク(Fate/Apocrypha)の力でアキレウスともども自我を取り戻し、ジークに召喚された主人公(Fate/Grand Order)と協力して事態の収拾にあたる。
宝具の「天蠍一射」は単体Arts攻撃で、敵の防御バフを消し去る効果を持つ便利な宝具。この時バフ解除はダメージ計算前に入るため、相手が回避状態や無敵状態でもそれらを貫通する。
スキル「心眼(真)」で回避+防御力アップと生存率も高く、スキル「永生の奉献」でクリティカル率アップ+スター獲得、「神授の知恵」でBAQカード強化と、他サーヴァントの強化も相手を選ばず行える。
攻撃もできるサポート役、あるいはサポートもできる攻撃役であるため、どんなパーティでも入れられる。その反面、三種のカード強化はそれぞれの強化率は高くないため、バスター特化などの専門家には劣ることになる。
HP | (Lv1/Lv80/Lv100) 1960/12250/14853 |
ATK | (Lv1/Lv80/Lv100) 1549/9294/11253 |
COST | 12 |
コマンドカード | Quick/Quick/Arts/Arts/Buster |
所持属性 | サーヴァント、天属性、秩序属性、善属性、人型、男性 神性、ギリシャ神話系男性、アルゴー号ゆかりの者 |
保有スキル | |
---|---|
心眼(真):A (CT8→6) |
自身に回避状態を付与(1T) &防御力をアップ[Lv.](3T) |
永生の奉献:EX (CT7→5) |
味方全体のクリティカル威力をアップ[Lv.](3T) +スターを獲得[Lv.](5→15個) +自身のHPを500減らす【デメリット】 |
神授の智慧:A+ (CT8→6) |
味方単体のArtsカード性能をアップ[Lv.](3T) &Quickカード性能をアップ[Lv.](3T) &Busterカード性能をアップ[Lv.](3T) |
クラススキル | |
対魔力:B | 自身の弱体耐性をアップ |
単独行動:A | 自身のクリティカル威力をアップ |
神性:C | 自身に与ダメージプラス状態を付与 |
アペンドスキル3 | |
対ライダー攻撃適性 |
天蠍一射(アンタレス・スナイプ) | |
---|---|
カード種別:Arts | ランク:A A+ |
敵単体の防御強化状態を解除 &超強力な攻撃[Lv.] &クリティカル発生率をダウン(3T)<OCで効果アップ> |
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敵単体の防御強化状態を解除 &超強力な〔地の力を持つ敵〕特攻攻撃[Lv.]▲ &クリティカル発生率をダウン(3T)<OCで効果アップ> |
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掲示板
156 ななしのよっしん
2021/02/15(月) 20:47:14 ID: lfE0hkjvZc
正直、ゲーム的にアトランティスで一番ヤバかったのは、ポセイドンより先生。
アビーとか景清もそうだけど、バフ解除したうえで殴ってくる系宝具は辛い。本当辛い。しかも、アーチャーだからチャージ短いし。一晩に一射しかできないとかいう話はどこ行ったのさ……
157 ななしのよっしん
2021/05/18(火) 09:22:59 ID: jjCB/e0wmc
書文や小次郎、アーラシュや新茶等の特定の分野の超一流所には叶わないけど、どの分野も普通に高い能力を発揮してて相手の土俵に乗らずに様々な高い能力を屈指して戦う所は本当に敵として出てきたら厄介だなと思う。
158 ななしのよっしん
2021/09/09(木) 23:14:39 ID: rg91YEnj0w
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最終更新:2024/12/26(木) 09:00
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