MWとは、
である。ここでは1について記載する。
暗い作品も多く手掛けている手塚治虫の中でも際立って暴力的で残忍、そしてエロティックな描写が多いピカレスク漫画。
少年時代、南の島でとある国が秘密裏に貯蔵していた毒ガスによって運命を狂わされ、悪魔の化身となってしまった男を主人公に、強姦や獣欲、無為無策、政治悪などのありとあらゆる社会悪を盛り込んだバイオレンスドラマ。
タイトルの「MW」は作中に出てくる毒ガスの名前であり、「Man&Woman」や「Mad Weapon」、「Monster Way」の頭文字だという見方がある。また回転させても同じ=人の価値観などいつ逆転してもおかしくない不安定なものということを示しているという説もある。
2009年にはタイトルを『MW-ムウ-』とし玉木宏と山田孝之のW主演で実写映画化もなされている。また同じ年に映画と連動したテレビドラマも放送された。
結城美知夫
主人公。表向きは新宿で働くエリート銀行マンだが裏では誘拐殺人鬼として活動する狂人。他人が苦しむ顔を見るのが大好きでその為なら手段を択ばない。特技は女装で声色も自由自在に変えられる。線は細いが性豪。男はおろか犬もイケる。元々は無垢で虫も殺せないような少年だったが15年ほど前、沖ノ真船島にて少量のMWを嗅いでしまい頭がおかしくなった。自らの死期を悟っておりそれまでにMWを我が物にすることを企む。
賀来巌
ガッシリとした体格のカトリックの神父。元は「カラス」という新宿では名の知れていた不良グループに属していた札付きのワルだったが、15年ほど前に結城と出会った沖ノ真船島で島民と自分以外のメンバーがMWによって死に至った光景を目の当たりにしキリスト教に救いを求めた。結城とは何度も体を重ねるなど一蓮托生の仲。勤める教会を駆け込み寺扱いされ、その罪を知りながら立場上告白できないでいる。
目黒検事
検察庁のやり手検事。時に人権を無視した捜査をすることもある。
谷口澄子
大津からデザインを学ぶため上京してきた女学生。車椅子の世話になっていたが賀来神父の必死の励ましで歩けるようになった過去を持つ。そのため賀来に心を寄せていたが結城にレイプされそのショックで一時的に足が麻痺してしまう。
中田英覚
自政党に所属する汚職事件で謹慎中の大物政治家。厚顔無恥で鉄面皮。某国の指示でMWによって起こった沖ノ真船島での大量死を隠蔽した過去がある。
サミュエル・ミンチ中将
極東空軍司令部参謀総長。中田英覚とは15年来の仲。実はバイ。
青畑
日本新聞社社会部に勤める記者。検察庁で見かけた時から賀来に興味を持ち、彼から聞かされたMWの調査を始める。
カザル
金庫破りの天才。その手腕を見込んだ結城から「ゴエモン」の名を与えられ彼と共に極東空軍の基地に忍び込む。
支店長
関都銀行新宿支店支店長。結城の上司であり、恩義がある中田英覚の政治資金調達を彼に頼む。実は沖ノ真船島出身。
美保
支店長の娘。自尊心の高いはねっかえりで、夜遊びが激しく男を手玉に取ってきたようだが、夜這いしに窓から忍び込んだ結城に毒物を注射され死亡。その後は人知れず死体を処理した結城に存在を利用され強盗事件の犯人にでっち上げられる。
芳元高生
作家だが過激な左翼思想家でもあり極左グループとのつながりを指摘されている。等という年の離れた弟を可愛がっているが……
藪下泰蔵
三つの会社を経営する口の堅い資産家。中田英覚とは中学の同級生で彼の仲介で沖ノ真船島にある進駐軍の貯蔵庫を整備した過去がある。
伴俊作
今現在S県で居酒屋を営む沖ノ真船島出身のヒゲオヤジ。MWによって家族を亡くしたが、中田英覚から手厚い支援を受けたことにより事件に対し目をつむっている。
巴
結城が飼っている黒くて色っぽい犬。匂いを憶えた相手を噛み殺したり、結城と身体を舐め合ったりと彼に可愛がられている。
河本玉之城
結城の兄で今を時めく歌舞伎の花形役者。弟とは生き写しのように似ている。
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最終更新:2024/12/26(木) 16:00
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