被覆 単語

被覆(ひふく/Shroud, Envelope, Cover)とは、覆うこと、または覆うためのものを表す熟語である。

曖昧さ回避

1. 内部に埃などが入らないように覆うもの
2. 導線にかぶせてある絶縁体
3. 被覆(MTG) - カードゲーム『マジック：ザ・ギャザリング』におけるキーワード能力→Shroud
4. 被覆(集合論) - ある集合を、和集合で覆い尽くすこと。または、覆い尽くした和集合の集合。
5. 被覆(溶接) - 被覆アーク溶接棒に塗布または巻きつけられる別材料。

同音異義

1. 被服 - 着るもの、衣服

概要

裸のままでは都合が悪いところに施す覆い。
例えば、以下のようなものを防ぐときに使う。

• 埃や汚れがつくこと
• 傷つくこと
• 漏電・ショートなど電気が意図しないところに通ってしまうこと
• オイル・空気漏れ
• 他人から隠すべきものを見られること

被覆(電気)

裸の導線同士が触れるとショートを起こすため、それを防ぐために絶縁体で覆う。
太い導線ではビニールなどが使われるが、細いものではエナメル塗料が使われる。

被覆(集合論)

ある集合を和集合で覆い尽くすこと。和集合なので重複していてもよい。重複しない場合は特に「分割(Split)」と呼ばれることもある。

例えば、{1桁の自然数の集合}は、以下の集合で被覆できる。

• {1桁の正の奇数の集合}={1 3 5 7 9}
• {6面ダイスの出目の集合}={1 2 3 4 5 6}
• {辺張待ちの塔子が構成する数の集合}={1 2 8 9}

この集合3つを、「{1桁の自然数の集合}の被覆」という。

以下2つの集合も当該集合の被覆であるが、この場合は各集合に重複がないので「分割」とも呼ぶ。

• {1桁の正の奇数の集合}
• {1桁の正の偶数の集合}

ある集合の要素を、最も少ない集合で被覆(分割)する問題を「集合被覆(分割)問題」と呼び、従業員のシフト割当などに活用される。

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関連項目

• 被覆
• カバー
• シュラウド
• エンベロープ
• 被服