ヒルとは、以下のいずれかのことである。
概要
山地に素肌を晒すと現れる、カよりも厄介な生物である。昔は水田にも現れ、農作業をする人間にひっついたものだが、現在では農薬の普及により姿を消し、山地に現れるヤマビルが代表格となりつつある。
カと違って唾液にアレルゲンを含まないためかゆみは発生しないものの、血小板の凝固を妨げる唾液を注入してから吸血するため、傷口が小さくとも数時間は出血したままになる可能性がある。また、ヒルがもつ菌が傷口を介して感染する可能性もあり、最悪敗血症や四肢腐敗による切断に至る事例も報告されている。
何より、血の匂いをさせたまま山地を歩くことがいかに自殺行為であるかは論を待たないであろう。
このため、ある程度の規模のアウトドアショップではカの忌避剤と同じくヒルの忌避剤も販売されている。また、長袖長ズボン(できればジャージのように袖口が締まるもの)を着衣すればヒルの付着を回避できる。
もしヒルが付着してしまったら、即死しない程度に熱を加えたり、酸性の液体や塩分などの刺激を与えることで安全に落とすことができる。この点でタバコや葉巻を圧しつけるのも有効である。
他方、その血液凝固阻止の性質をして、またできものにできる悪い血を吸うという用途で、あらかじめ無菌生育されたヒルが治療用途に使われることもある。
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