鰹節(かつおぶし)とは、鰹を節にした加工製品である。またそれを削って作られる食品。
概要
鰹を解体してから煮込み、薫して乾燥させる。その後カビ付けと天日干しを繰り返すことで水分を落としていくという工程を踏む。水分を失った鰹節は金属のように硬くなり、硬い食材の代表例にも挙げられる。実際、鰹節は「世界一硬い食品」に認定されており、傷つきにくさの指標であるモース硬度では7~8。骨や歯を上回り、概ね鋼鉄と同等の硬さである。ゴルフボールやスパム缶、ビデオカメラも粉砕してしまうWill It Blend?のCMで有名なミキサー「Total Blender」でさえ、1分で2/3しか削ることが出来なかった。
どの工程まで行ったかで分類がなされ、茹でて干しただけのものを生利節(生節)、それを薫製にしたものが荒節、そこからカビ付けと天日干しの回数で、「裸節」→「枯節」→「本枯節」となっていく。
一般的に小売店などでは削られた状態のもの(これは削り節と呼ばれる)がパック入りで売られており、鰹節を削る専用の調理器具を持つ家庭も少なくなってきている事から、鰹節そのものを購入する機会は多いとはいえない。だが現代でも引き出物など各種お祝いの贈答用に使われている。
鰹節のダシは日本料理では代表的なものであり、同じく代表的な昆布ダシと合わせて使われる事も多い。食材として使う際には薄く削った「花削り」の状態にしてお好み焼きやおひたしにかけて食したり、粉末状にして焼きそばなどの炒め物に加えたりする。なお、上記の分類のうち「生利節」については削って出汁にしたりせず、煮物などにしてそれ自体をメインの食材とするのが一般的。
ちなみに荒節を削ったものを「かつお削り節」、枯節・本枯節を削ったものを「かつおぶし削り節」としている。
鰹節に因んだ記念日としては、11月24日の"鰹節の日”と毎月24日の”削り節の日”がある。
前者は鰹節メーカー・ヤマキ株式会社が制定したもので、由来は”1(い)1(い)2(ふ)4(し)”の語呂合わせである。
後者は東京鰹節類卸協同組合が定めたもので、由来は「2(ふ)4(し)の日だから」。天丼だよ!
でもさ、2(に)1(ぼう)4(し)の日よりはまともな語呂合わせだよね。
鰹節と同様の工程で他のものを加工した食品もいくつか存在する。鯖節など魚を用いたものが多いが、中には鴨節などの変わり種も。
お絵カキコ
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