霧果(きりか)とは、小説・アニメ版『Another』の登場人物である。
概要
見崎鳴の養母。腕利きの人形職人で、霧果は雅号。本名は“見崎由貴代”。夫は実業家として活動しており、市外に別荘を持つ等、かなりのお金持ち。然し、家を留守にすることが多く、普段は鳴と彼女の伯母の天根(名前は不明)の三人で暮らしている。
鳴の実母である藤岡美都代の双子の姉で、実際には鳴の伯母にあたる。鳴が生まれた翌年、流産した上に子供を産めない体になってしまい、経済的に苦しかった藤岡家から鳴を養女に貰い受ける。死産によって子を失う事を極度に恐れるようになり、鳴が本当は藤岡家の娘である事を知った時は、手放したくない一心で鳴と藤岡家との接触を止めようとする。又、この世に生を受ける事のなかった我が子の事が忘れられず、地下の人形の中には棺桶に収められた、鳴にそっくりの少女の人形が安置されている。娘の鳴と違って、メンタルは脆いようだ。
こうした経緯の為、鳴とは微妙な距離感がある。普段は鳴に対して放任主義だが、それはお互いに親子として上手く接する事ができない反動から来ている。根っからの職人である為か、家事は苦手であり、鳴の食事は外食かコンビニの食べ物が多い。右目は前髪で隠れている事が多く、身長も156cmと鳴とほぼ変わらない。鳴も霧果も小柄で華奢なのは、天根家の血筋なのだろうか?因みに身長は中の人と同じである。但し、胸の大きさは真逆である。
公式ホームページの主要人物紹介に名を連ねており、いとうのいぢの原案絵もあるが、本編には僅か二回しか登場しておらず、台詞があったのは第6話のみである(尚、原田は第6話で鳴の後輩である美術部員の声も担当している)。
実写映画版ではつみきみほが演じた。鳴に対してやたらと過保護な母親として描かれており、鳴の台詞から原作同様実母ではない事が明らかになっているが、藤岡未咲が登場しない為、詳しい血縁関係は不明である。
<夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の。>
霧果が鳴と共に暮らしている自宅は、自宅の一階と地下一階を人形専門店<夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の。>として一般に開放しており、彼女自身は二階の工房で人形を作り続けている。受付をしている天根によると、観覧料は大人が500円・学生は250円。通常の展示物は一階に並べられており、値段は高いが購入も可能。地下一階は倉庫兼未完成の人形が雑多に置かれているが、こちらも自由に出入りする事が出来る。
鳴達の住居は三階にあるが、最低限な物しか置いておらず、生活感が余り無い。二階と三階は奥行きがあり、寝室や風呂場はそちら側にある模様。荷物を運ぶ為に、全ての階をエレベーターで移動する事が可能。家の外観はコンクリートで打ちっぱなしのモダンな建物で、木造平屋の榊原恒一の家とは対照的な作りである。
関連動画
関連項目
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