漢字として
- 意味
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意味がやたら多い。
- また四の大字として用いられる。
- 〔説文解字〕の本字は𨽸で、「極陳なり」とある。殺して陳ねる意味。ただ経籍では𨽸の形は見られず、肆が使われる。
- 字形
- 諸説ある。
- 〔説文〕は、長に従い隶声の形声としている。形声で長に従う解釈については、肆の本義は長髪であるとする説などがある。
- 镸(髟)+隶の会意説もあり、長髪の獣の尾をつかむ字で、なんらかの呪儀を表すとする解釈がある。
- 音訓
- 音読みはシ、訓読みは、みせ、ほしいまま、つらねる。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213第二水準。
- 語彙
- 肆意・肆筵・肆虐・肆刑・肆行・肆肆・肆赦・肆縦・肆然・肆惰・肆体・肆店・肆廛・肆放・肆掠・肆力・肆列
異体字
- 𨽸は、〔説文〕の本字。
- 𩭞は、〔説文〕に「或ひは髟に从ふ」とある異体字。
- 𢑨は、〔字彙補〕にある肆の古文。
- 𦘨は、〔字彙補〕にある肆の古文。
- 銉は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。とくに楽器の単位の意味で使う。〔集韻〕には針の意味で載っている。JIS X 0213第四水準。JIS X 0212補助漢字。
- 𩬶は、〔玉篇〕に肆と同じとある異体字。
関連項目
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